JP6531055B2 - 経路生成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、走行作業車両により圃場内を予め設定された経路を走行するときに、作業領域以外の領域で最も適した旋回軌跡で旋回できる経路生成装置に関する。
従来、所定の作業を行う作業車両を所定区画の作業現場内で無人走行させることにより、この作業現場内に上記所定の作業を施し、上記作業を、作業現場の中央部を、枕地での180度旋回を行って直進作業を繰り返す往復直進作業を行う技術が公知となっている(特許文献1参照)。
特開平10−66405号公報
前記技術において、無人走行させる作業車両で作業を行う圃場は矩形を想定しており、枕地での旋回時には、180度のUターンを行っていた。ところが、実際の圃場では、台形等の変形形状もあり、このような形状では、旋回時に既耕地や圃場をはみだして旋回を行う経路を生成してしまう可能性があった。また、旋回経路の形態を間違うと、旋回に要する時間が長くなることになる。
本発明は、以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、圃場形状や車体部の旋回半径を考慮して最適の旋回形態で旋回経路を生成できる経路生成装置を提供しようとする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、車体部を走行させる走行領域と前記車体部に対して予め設定された旋回半径を記憶可能な記憶部と、前記走行領域内における前記車体部の走行経路及び前記車体部に装着される作業機による作業経路を生成可能な制御部と、を備え、前記制御部は、前記走行領域において、前記作業経路が生成される第1領域と、前記走行経路が生成される第2領域とを設定可能であり、前記第1領域に設定される複数の作業路のうち、第1の作業路から第2の作業路への移動に、第2領域における前記車体部の旋回が必要な場合、第1の作業路と第2の作業路との離間距離及び前記旋回半径に基づいて、直進及び後進を伴わない第1の旋回経路と、直進を伴い後進を伴わない第2の旋回経路と、後進を伴う第3の旋回経路との何れかから旋回経路を選択し、その選択した旋回経路を含む前記走行経路を生成可能である経路生成装置である。
請求項2においては、前記制御部は、第1領域および第2領域の面積比を変更して第2の領域を広くすることで、第1乃至第3の旋回経路とは異なる第4の旋回経路を含む前記走行経路を生成可能である。
請求項3においては、前記制御部は、第1の旋回方向への旋回、及び、第1の旋回方向とは反対の第2の旋回方向への旋回を伴う第5の旋回経路を含む前記走行経路を生成可能である。
請求項4においては、前記制御部は、前記作業機による作業が第1の作業路、第2の作業路、第3の作業路の順に行われ、所定の第n番目の作業路から第(n+1)番目の作業路への移動に、第3の旋回経路による旋回が必要な場合に、第(n+1)番目の作業路と第2領域とに跨って設定される第3の旋回経路を含む前記走行経路を生成可能である一方、第n番目の作業路と第2領域とに跨って設定される第3の旋回経路を含む前記走行経路を生成しないものである。
以上のような手段を用いることにより、経路に応じて最適な旋回経路を生成できるようになる。つまり、圃場端で旋回するときに切り返しの回数を減少したり、旋回に要する距離や時間を短くできたり、ブレーキターンを減少して圃場面を荒らすのを抑えることができる。
自律走行作業車両と走行作業車両の概略側面図。 制御ブロック図。 初期画面を示す図。 圃場設定を示す図。 圃場の領域を示す図。 直進及び後進を伴わない第1の旋回経路を示す図。 直進を伴い後進を伴わない第2の旋回経路を示す図。 後進を伴う第3の旋回経路を示す図。 後進を伴う第3の旋回経路の詳細を示す図。 第2の領域を広くして旋回を行う第4の旋回経路を示す図。 変形圃場で第3の旋回経路を設定した場合の旋回経路を示す図。 変形圃場で第5の旋回経路を設定した場合の旋回経路を示す図。 第3の旋回経路が設定可能な場合と許可しない場合の旋回経路を示す図。 後進を伴う第3の旋回経路の生成を避けるために逆側を作業開始位置とした場合の圃場を示す図。
無人で自律走行可能な自律走行作業車両(以下、無人車両と称することがある)1、及び、この自律走行作業車両1に協調して作業者(ユーザ)が操向操作する有人の走行作業車両(以下、有人車両と称することがある)100をトラクタとし、自律走行作業車両1及び走行作業車両100には作業機としてロータリ耕耘装置がそれぞれ装着されている実施例について説明する。但し、作業車両はトラクタに限定するものではなく、コンバイン等でもよく、また、作業機はロータリ耕耘装置に限定するものではなく、畝立て機や草刈機やレーキや播種機や施肥機等であってもよい。
本明細書において「自律走行」とは、トラクタが備える制御部(ECU)によりトラクタが備える走行に関する構成が制御されて予め定められた経路に沿ってトラクタが走行することを意味する。単一の圃場における農作業を、無人車両及び有人車両で実行することを、農作業の協調作業、追従作業、随伴作業などと称することがある。なお、農作業の協調作業としては、「単一圃場における農作業を、無人車両及び有人車両で実行すること」に加え、「隣接する圃場等の異なる圃場における農作業を同時期に無人車両及び有人車両で実行すること」が含まれてもよい。
図1は、自律走行作業車両及び走行作業車両の概略構成を示す側面図であり、図2は、それらの制御構成を示す制御ブロック図である。図1、図2において、自律走行作業車両1となるトラクタの全体構成について説明する。トラクタの車体部は、ボンネット2内にエンジン3が内設され、該ボンネット2の後部のキャビン11内にダッシュボード14が設けられ、ダッシュボード14上に操向操作手段となるステアリングハンドル4が設けられている。該ステアリングハンドル4の回動により操舵装置を介して前輪9・9の向きが回動される。操舵装置を作動させる操舵アクチュエータ40は制御部30を構成するステアリングコントローラ301と接続される。自律走行作業車両1の操舵方向は操向センサ20により検知される。操向センサ20はロータリエンコーダ等の角度センサからなり、前輪9の回動基部に配置される。但し、操向センサ20の検知構成は限定するものではなく操舵方向が認識されるものであればよく、ステアリングハンドル4の回動を検知したり、パワーステアリングの作動量を検知してもよい。操向センサ20により得られた検出値は制御部30のステアリングコントローラ301に入力される。
制御部30は、ステアリングコントローラ301、エンジンコントローラ302、変速制御コントローラ303、水平制御コントローラ304、作業制御コントローラ305、測位制御ユニット306、自律走行制御コントローラ307等を備え、それぞれCPU(中央演算処理装置)やRAMやROM等の記憶装置やインターフェース等を備え、記憶装置には動作させるためのプログラムやデータ等が記憶され、CAN通信によりそれぞれ情報やデータ等を送受信できるように通信可能としている。
前記ステアリングハンドル4の後方に運転席5が配設され、運転席5下方にミッションケース6が配置される。ミッションケース6の左右両側にリアアクスルケース8・8が連設され、該リアアクスルケース8・8には車軸を介して後輪10・10が支承される。エンジン3からの動力はミッションケース6内の変速装置(主変速装置や副変速装置)により変速されて、後輪10・10を駆動可能としている。変速装置は例えば油圧式無段変速装置で構成して、可変容量型の油圧ポンプの可動斜板をモータ等の変速手段44により作動させて変速可能としている。変速手段44は制御部30の変速制御コントローラ303と接続されている。後輪10の回転数は車速センサ27により検知され、走行速度として変速制御コントローラ303に入力される。但し、車速の検知方法や車速センサ27の配置位置は限定するものではない。
ミッションケース6内にはPTOクラッチやPTO変速装置が収納され、PTOクラッチはPTO入切手段45により入り切りされ、PTO入切手段45は表示手段49を介して制御部30の自律走行制御コントローラ307と接続され、PTO軸への動力の断接を制御可能としている。また、作業機として播種機や畦塗機等を装着した場合、作業機独自の制御ができるように作業機コントローラ308が備えられ、該作業機コントローラ308は情報通信配線(所謂、ISOBUS)を介して作業制御コントローラ305と接続される。
前記エンジン3を支持するフロントフレーム13にはフロントアクスルケース7が支持され、該フロントアクスルケース7の両側に前輪9・9が支承され、前記ミッションケース6からの動力が前輪9・9に伝達可能に構成している。前記前輪9・9は操舵輪となっており、ステアリングハンドル4の回動操作により回動可能とするとともに、操舵装置の駆動手段となるパワステシリンダからなる操舵アクチュエータ40により前輪9・9が左右操舵回動可能となっている。操舵アクチュエータ40は制御部30のステアリングコントローラ301と接続されて制御される。
エンジン回転制御手段となるエンジンコントローラ302にはエンジン回転数センサ61や水温センサや油圧センサ等が接続され、エンジンの状態を検知できるようにしている。エンジンコントローラ302では設定回転数と実回転数から負荷を検出し、過負荷とならないように制御するとともに、後述する遠隔操作装置112にエンジン3の状態を送信して表示装置113で表示できるようにしている。
また、ステップ下方に配置した燃料タンク15には燃料の液面を検知するレベルセンサ29が配置されて表示手段49と接続され、表示手段49は自律走行作業車両1のダッシュボードに設けられ、燃料の残量を表示する。そして、燃料の残量は自律走行コントローラ307で作業可能時間が演算され、通信装置110を介して遠隔操作装置112に情報が送信されて、遠隔操作装置112の表示装置113に燃料残量と作業可能時間が表示可能とされる。なお、回転計、燃料計、油圧、異常を表示する表示手段と、現在位置等を表示可能な表示手段とは別構成でもよい。
前記ダッシュボード14上にはエンジンの回転計や燃料計や油圧等や異常を示すモニタや設定値等を表示する表示手段49が配置されている。表示手段49は遠隔操作装置112と同様にタッチパネル式として、データの入力や選択やスイッチ操作やボタン操作等も可能としている。
また、トラクタの車体部の後部に作業機装着装置23を介して作業機としてロータリ耕耘装置24が昇降可能に装設させている。前記ミッションケース6上に昇降シリンダ26が設けられ、該昇降シリンダ26を伸縮させることにより、作業機装着装置23を構成する昇降アームを回動させてロータリ耕耘装置24を昇降できるようにしている。昇降シリンダ26は昇降アクチュエータ25の作動により伸縮され、昇降アクチュエータ25は制御部30の水平制御コントローラ304と接続されている。また、前記作業機装着装置23の左右一側のリフトリンクには傾斜シリンダが設けられ、該傾斜シリンダを作動させる傾斜アクチュエータ47は水平制御コントローラ304と接続されている。
位置検出部となる測位制御ユニット306には位置情報を検出可能とするための移動GPSアンテナ(測位アンテナ)34とデータ受信アンテナ38が接続され、移動GPSアンテナ34とデータ受信アンテナ38は前記キャビン11上に設けられる。測位制御ユニット306には、位置算出手段を備えて緯度と経度を算出し、現在位置を表示手段49や遠隔操作装置112の表示装置113で表示できるようにしている。なお、GPS(米国)に加えて準天頂衛星(日本) やグロナス衛星(ロシア)等の衛星測位システム(GNSS)を利用することで精度の高い測位ができるが、本実施形態ではGPSを用いて説明する。
自律走行作業車両1は、車体部の姿勢変化情報を得るためにジャイロセンサ31、および進行方向を検知するために方位角検出部32を具備し制御部30と接続されている。但し、GPSの位置計測から進行方向を算出できるので、方位角検出部32を省くことができる。ジャイロセンサ31は自律走行作業車両1の車体部前後方向の傾斜(ピッチ)の角速度、車体部左右方向の傾斜(ロール)の角速度、および旋回(ヨー)の角速度、を検出するものである。該三つの角速度を積分計算することにより、自律走行作業車両1の車体部の前後方向および左右方向への傾斜角度、および旋回角度を求めることが可能である。ジャイロセンサ31の具体例としては、機械式ジャイロセンサ、光学式ジャイロセンサ、流体式ジャイロセンサ、振動式ジャイロセンサ等が挙げられる。ジャイロセンサ31は制御部30に接続され、当該三つの角速度に係る情報を制御部30に入力する。
方位角検出部32は自律走行作業車両1の向き(進行方向)を検出するものである。方位角検出部32の具体例としては磁気方位センサ等が挙げられる。方位角検出部32はCAN通信手段を介して自律走行制御コントローラ307に情報が入力される。
こうして自律走行制御コントローラ307は、上記ジャイロセンサ31、方位角検出部32から取得した信号を姿勢・方位演算手段により演算し、自律走行作業車両1の姿勢(向き、車体部前後方向及び車体部左右方向の傾斜、旋回方向)を求める。
次に、自律走行作業車両1の位置情報を衛星測位システムの一つであるGPS(グローバル・ポジショニング・システム)を用いて取得する。GPSを用いた測位方法としては、単独測位、相対測位、DGPS(ディファレンシャルGPS)測位、RTK−GPS(リアルタイムキネマティック−GPS)測位など種々の方法が挙げられ、これらいずれの方法を用いることも可能であるが、本実施形態では測定精度の高いRTK−GPS測位方式を採用する。
RTK−GPS測位は、位置が判っている基準局と、位置を求めようとする移動局とで同時にGPS観測を行い、基準局で観測したデータを無線等の方法で移動局にリアルタイムで送信し、基準局の位置成果に基づいて移動局の位置をリアルタイムに求める方法である。
本実施形態においては、自律走行作業車両1に移動局となる測位制御ユニット306と移動GPSアンテナ34とデータ受信アンテナ38が配置され、基準局となる固定通信機35と固定GPSアンテナ36とデータ送信アンテナ39が所定位置に配設される。本実施形態のRTK−GPS測位は、基準局および移動局の両方で位相の測定(相対測位)を行い、基準局の固定通信機35で測位したデータをデータ送信アンテナ39からデータ受信アンテナ38に送信する。
自律走行作業車両1に配置された移動GPSアンテナ34はGPS衛星37・37・・・からの信号を受信する。この信号は測位制御ユニット306に送信され測位される。そして、同時に基準局となる固定GPSアンテナ36でGPS衛星37・37・・・からの信号を受信し、固定通信機35で測位し測位制御ユニット306に送信し、観測されたデータを解析して移動局の位置を決定する。
こうして、自律走行コントローラ307は自律走行作業車両1を自律走行させる自律走行手段として備えられる。つまり、自律走行コントローラ307と接続された各種情報取得ユニットによって、自律走行作業車両1の走行状態を各種情報として取得し、自律走行コントローラ307と接続された各種制御ユニットによって、自律走行作業車両1の自律走行を制御する。具体的には、GPS衛星37・37・・・から送信される電波を受信して測位制御ユニット306において設定時間間隔で車体部の位置情報を求め、ジャイロセンサ31及び方位角検出部32から車体部の変位情報および方位情報を求め、これら位置情報と変位情報と方位情報に基づいて車体部が予め設定した経路(走行経路と作業経路)Rに沿って走行するように、操舵アクチュエータ40、変速手段44、昇降アクチュエータ25、PTO入切手段45、エンジンコントローラ302等を制御して自律走行し自動で作業できるようにしている。
また、自律走行作業車両1には障害物センサ41が配置されて制御部30と接続され、障害物に衝突しないようにしている。例えば、障害物センサ41はレーザセンサや超音波センサやカメラで構成して車体部の前部や側部や後部に配置して制御部30と接続し、制御部30によって車体部の前方や側方や後方に障害物があるかどうかを検出し、障害物が設定距離以内に近づくと走行を停止させるように制御する。
また、自律走行作業車両1には前方を撮影するカメラ42Fや後方の作業機や作業後の圃場状態を撮影するカメラ42Rが搭載され制御部30と接続されている。カメラ42F・42Rは本実施形態ではキャビン11のルーフの前部上と後部上に配置しているが、配置位置は限定するものではなく、キャビン11内の前部上と後部上や一つのカメラ42を車体部中心に配置して鉛直軸を中心に回転させて周囲を撮影しても、複数のカメラ42を車体部の四隅に配置して車体部周囲を撮影する構成であってもよい。また、キャビン11やボンネット2等に自律走行作業車両1の製造社のエンブレムが取り付けられている場合、当該エンブレムの背面側にカメラ42F・42Rを配することとしてもよい。その場合、エンブレム内には貫通穴或いは所定の隙間が設定され、カメラ42F・42Rのレンズが当該貫通穴或いは隙間の位置に相当することで撮影が妨げられない。カメラ42F・42Rで撮影された映像は走行作業車両100に備えられた遠隔操作装置112の表示装置113に表示される。
遠隔操作装置112は前記自律走行作業車両1の後述する経路Rを設定したり、自律走行作業車両1を遠隔操作したり、自律走行作業車両1の走行状態や作業機の作動状態を監視したり、作業データを記憶したりするものであり、制御部(CPUやメモリ)130や通信装置111や表示装置113や記憶装置114等を備える。
有人走行車両となる走行作業車両100は作業者が乗車して運転操作するとともに、走行作業車両100に遠隔操作装置112を搭載して自律走行作業車両1を操作可能としている。走行作業車両100の基本構成は自律走行作業車両1と略同じ構成であるので詳細な説明は省略する。なお、走行作業車両100(または遠隔操作装置112)にGPS用の制御ユニットを備える構成とすることも可能である。
遠隔操作装置112は、走行作業車両100及び自律走行作業車両1のダッシュボードやキャビン11のピラー等に設けられる取付部(不図示の例えば遠隔操作装置112を取り付け固定可能なアーム部材)に着脱可能としている。遠隔操作装置112は走行作業車両100の取付部に取り付けたまま操作することも、走行作業車両100の外に持ち出して携帯して操作することも、自律走行作業車両1の取付部に取り付けたまま操作することも可能である。遠隔操作装置112は例えばノート型やタブレット型のパーソナルコンピュータ等の無線通信端末で構成することができる。本実施形態ではタブレット型のコンピュータで構成している。
さらに、遠隔操作装置112と自律走行作業車両1は無線で相互に通信可能に構成しており、自律走行作業車両1と遠隔操作装置112には通信するための通信装置110・111がそれぞれ設けられている。通信装置111は遠隔操作装置112に一体的に構成されている。通信手段は例えばWiFi等の無線LANで相互に通信可能に構成されている。遠隔操作装置112は画面に触れることで操作可能なタッチパネル式の操作画面とした表示装置113を筐体表面に設け、筐体内に通信装置111やCPUや記憶装置やバッテリ等を収納している。
次に、経路生成装置となる遠隔操作装置112により経路Rを設定する手順について説明する。図3は、遠隔操作装置の表示装置に表示される初期画面を示す。但し、自律走行作業車両1が備える制御部30によって経路Rを設定できるようにすることも可能である。遠隔操作装置112の表示装置113はタッチパネル式としており、電源をオンして遠隔操作装置112を起動させると初期画面が現れるようにしている。初期画面では、図3に示すように、トラクタ設定ボタン201、圃場設定ボタン202、経路生成設定ボタン203、データ転送ボタン204、作業開始ボタン205、終了ボタン206が表示される。
まず、トラクタ設定について説明する。トラクタ設定ボタン201をタッチすると、過去にこの遠隔操作装置112によりトラクタを用いて作業を行った場合、つまり、過去に設定したトラクタが存在する場合、そのトラクタ名(機種)が表示される。表示された複数のトラクタ名から今回使用するトラクタ名をタッチして選択すると、その後、後述する圃場設定に進み、或いは、初期画面に戻ることが可能である。新規にトラクタ設定を行う場合には、トラクタの機種を特定する。この場合、機種名を直接入力する。或いは、複数のトラクタの機種を表示装置113に一覧表示させて所望の機種を選択できるようにしている。
トラクタの機種が設定されると、トラクタに装着される作業機のサイズ、形状、作業機の位置の設定画面が現れる。作業機の位置は例えば前部か、前輪と後輪の間か、後部か、オフセットか、を選択する。作業機の設定が終了すると、作業中の車速、作業中のエンジン回転数、旋回時の車速、旋回時のエンジン回転数の設定画面が現れる。作業中の車速は往路と復路で異なる車速とすることも可能である。車速、及び、エンジン回転数の設定が終了すると、後述する圃場設定に進み、或いは、初期画面に戻ることが可能である。
次に、圃場設定について、説明する。図4は、圃場設定時において自律走行作業車両にユーザが搭乗して行う外周走行の様子を示す。図5は、作業領域、枕地領域等、圃場内の設定される領域を示す。圃場設定ボタン202をタッチすると、過去にこの遠隔操作装置112によりトラクタを用いて作業行った場合、つまり、過去に設定した圃場が存在する場合、設定されている圃場の名前が表示される。表示された複数の圃場名から今回作業を行う圃場名をタッチして選択すると、その後、後述する経路生成設定に進み、或いは、初期画面に戻ることが可能である。なお、設定された圃場を編集又は新規に設定することも可能である。
登録された圃場がない場合には、新規の圃場設定となる。新規の圃場設定を選択すると、図4に示すように、トラクタ(自律走行作業車両1)を圃場H内の四隅のうちの一つの隅Aに位置させ、「測定開始」のボタンをタッチする。その後、トラクタを圃場Hの外周に沿って走行させて圃場形状を登録する。次に、作業者は、登録された圃場形状から、角位置A・B・C・Dや変曲点を登録して圃場形状(走行領域)を特定する。
圃場Hが特定されると、図5に示すように、作業開始位置Sと、作業開始方向Fと、作業終了位置Gを設定する。この圃場H内に障害物が存在する場合には、障害物の位置までトラクタを移動させ、「障害物設定」ボタンをタッチして、その周囲を走行して、障害物設定を行う。なお、表示装置113には圃場の地図画像を表示することが可能であり、当該地図画像に、上記特定された圃場形状が重畳表示される場合、表示装置113上で障害物の周囲を指定することで、障害物設定を行うことができてもよい。上記作業が終了すると、または、過去に登録した圃場を選択すると、確認画面となり、OK(確認)ボタンと「編集/追加」ボタンが表示される。過去に登録した圃場に変更がある場合には、「編集/追加」ボタンをタッチする。
前記圃場設定においてOKボタンをタッチすると、経路生成設定となる。経路生成設定は初期画面で経路生成設定ボタン203をタッチすることによっても経路生成設定が可能となる。経路生成設定では、自律走行作業車両1に対して走行作業車両100がどの位置で走行するかの選択画面が表示される。つまり、自律走行作業車両1と走行作業車両100の位置関係を設定する。具体的には、
(1)走行作業車両100が自律走行作業車両1の左後方に位置する。
(2)走行作業車両100が自律走行作業車両1の右後方に位置する。
(3)走行作業車両100が自律走行作業車両1の真後ろに位置する。
(4)走行作業車両100は随伴しない(自律走行作業車両1のみで作業を行う)。
の4種類が表示され、タッチすることにより選択できる。
次に、走行作業車両100の作業機の幅を設定する。つまり、作業機の幅を数字で入力する。次に、スキップ数を設定する。つまり、自律走行作業車両1が圃場外周端部(枕地)に至り第一の経路から第二の経路に移動する時に、経路を何本飛ばすかを設定する。具体的には、
(1)スキップしない。
(2)1列スキップ。
(3)2列スキップ。
のいずれかを選択する。次に、オーバーラップの設定を行う。つまり、作業経路と隣接する作業経路における作業幅の重複量の設定を行う。具体的には、
(1)オーバーラップしない。
(2)オーバーラップする。
を選択する。なお、「オーバーラップする」を選択すると、数値入力画面が表示され、数値を入力しないと次に進むことができない。
次に、外周設定が行われる。つまり、図5に示すような、自律走行作業車両1と走行作業車両100とにより、または、自律走行作業車両1により作業を行う第1領域となる作業領域HAの外側に第2領域が設定される。言い換えれば、圃場端で非作業状態として旋回走行する枕地HBと、枕地HBと枕地HBとの間の左右両側の圃場外周に接する非作業領域とする側部余裕地HCが設定される。よって、圃場H=第1領域+第2領域=作業領域HA+枕地HB+枕地HB+側部余裕地HC+側部余裕地HCとなる。通常、枕地HBの幅Wbと側部余裕地HCの幅Wcは、走行作業車両100が装着した作業機の幅の二倍以下の長さとして、自律走行作業車両1と走行作業車両100とによる随伴作業が終了した後に、作業者が走行作業車両100に乗り込み、手動操作で外周を二周することで、仕上げることができるようにしている。但し、圃場外周の形状が複雑でない場合には、自律走行作業車両1で外周を作業することも可能である。なお、外周設定において、枕地HBの幅Wb及び側部余裕地HCの幅Wcは、作業機の幅に応じて自動的に所定の幅に算出されるが、算出された枕地HBの幅Wb及び側部余裕地HCの幅Wcは、任意の幅に変更可能であり、ユーザは所望の幅に変更した上で、変更後の幅Wb、幅Wcを夫々、枕地HBの幅、側部余裕地HCの幅として設定可能である。但し、任意の幅に変更可能である場合、圃場内における走行、作業並びに安全性を考慮して算出される最小設定幅以下に設定することはできない。例えば、枕地HBや側部余裕地HCにおいて自律走行作業車両1が走行や旋回した場合に、作業機が圃場外に飛び出ないことを保証する幅が最小設定幅として算出される。
上記の各種設定の入力が終了すると、確認画面が現れ、確認をタッチすると、自動で経路Rが生成される。経路Rは作業経路Raと走行経路Rbからなり走行領域となる圃場Hに生成される。作業経路Raは作業領域HA内で生成される経路で、作業を行いながら走行する経路であり、直線の経路となる。但し、作業領域HAが矩形でない場合には作業領域HA外の領域(枕地HBと側部余裕地(サイドマージン)HC)にはみ出すこともある。走行経路Rbは作業領域HA外の領域で生成される経路で、作業を行わずに走行する経路であり、直線と曲線を組み合わせた経路となる。主に、枕地HBでの旋回走行となる。
前記経路Rは経路生成装置によって自律走行作業車両1と走行作業車両100の経路Rが生成される。前記作業経路生成後にその作業経路を見たい場合は、経路生成設定ボタン203をタッチすることでシミユレーション画像が表示され、確認することができる。なお、経路生成設定ボタン203をタッチしなくても経路Rは生成されている。経路生成設定の各項目を設定すると、経路生成設定が表示され、その下部に、「経路設定ボタン」「データ転送する」「ホームへ戻る」が選択可能に表示される。
経路生成設定で生成された経路(経路R)に関する情報を転送するときは、初期画面において設けられたデータ転送ボタン204をタッチすることで転送できる。この転送は遠隔操作装置112で行われるため、これら設定した情報を自律走行作業車両1の制御装置に転送する必要がある。この転送は、(1)端子を用いて転送する方法と、(2)無線で転送する方法があり、本実施形態では、端子を用いる場合には、USBケーブルを用いて遠隔操作装置112と自律走行作業車両1の制御装置を直接つなぐ、あるいは、USBメモリに一旦記憶させてから、自律走行作業車両1のUSB端子に接続して転送する。また、無線で転送する場合は、WiFi(無線LAN)を用いて転送する。
次に、制御部130が備える経路生成装置による前記経路生成設定において、スキップ数や、作業路と作業路との離間距離や、旋回半径等に基づいて、第2領域における旋回形態を複数種類の旋回経路から選択して走行経路Rbが生成される。
旋回形態としては、図6に示す、直進及び後進を伴わない第1の旋回経路Rb1、図7に示す、直進を伴い後進を伴わない第2の旋回経路Rb2、図8に示す、後進を伴う第3の旋回経路Rb3、図10に示す、直進と左右の旋回を伴い後進を伴わない第4の旋回経路Rb4、図12に示す、切り返しを多用した第5の旋回経路Rb5がある。
直進及び後進を伴わない第1の旋回経路Rb1は、図6に示すように、主に、第2領域で隣接条に旋回するときの走行経路Rbとなる。第1の旋回経路Rb1は、作業経路Raと作業経路Raとの間の距離(条間距離)Wtの半分の長さ(Wt/2)が、予め設定した旋回半径Trと比較され、その長さの差が所定範囲α内にある場合(Tr+α≧Wt/2≧Tr−α)に選択される。
具体的には、前記経路生成設定において、「走行作業車両100が自律走行作業車両1の真後ろに位置する」「スキップしない」「オーバーラップする」を選択した場合、作業経路Raと作業経路Raとの間の距離Wtの半分の長さ(Wt/2)と予め設定した旋回半径Trとが比較演算され、その差が所定の範囲α以下であると(Tr+α≧Wt/2≧Tr−α)、直進及び後進を伴わない第1の旋回経路Rb1が選択されて経路Rが生成され、図6に示すように、第2領域で自律走行作業車両1及び走行作業車両100は作業路1から作業路2、作業路2から作業路3・・・のように隣接した作業路(隣接条)に移るときに、平面視で半円状(または半楕円状)の曲線の経路のみで180度右旋回(または左旋回)する。なお、前記(Tr−α)は自律走行作業車両1(または走行作業車両100)の最小旋回半径、または、更に短い片ブレーキを使用した最小旋回半径以上の長さとしなければならない。つまり、この最小旋回半径以下の距離では自律走行作業車両1または走行作業車両100を作業経路Ra端で、最大旋回操作をしても、次の作業経路Raに入ることができず、切り返しが必要となるからである。
直進を伴い後進を伴わない第2の旋回経路Rb2は、図7に示すように、主に、第2領域で作業路(条)を飛ばして旋回するときの走行経路Rbとなる。第2の旋回経路Rb2は、経路生成された後の作業経路Raと作業経路Raとの間の距離Wtの半分の長さ(Wt/2)が、予め設定した旋回半径Trに所定範囲αを加えた長さよりも長い場合(Wt/2>Tr+α)に選択される。例えば、前記経路生成設定において、「走行作業車両100が自律走行作業車両1の左後方に位置する」「1列スキップ」「オーバーラップする」を選択した場合、直進を伴い後進を伴わない第2の旋回経路Rb2が選択されて経路Rが生成され、図7に示すように、第2領域で自律走行作業車両1は作業路2から作業路4に、走行作業車両100は作業路1から作業路3に移るときに、平面視で半小判形状の曲線となり、作業路1・2の終端から90度右旋回(または左旋回)し、直線で所定距離走行した後、曲線で90度右旋回(または左旋回)し、作業路3・4の始端に移る。
後進を伴う第3の旋回経路Rb3は、図8に示すように、主に、第2領域で隣接条に旋回するときの走行経路Rbとなる。第3の旋回経路Rb3は、作業経路Raと作業経路Raとの間の距離(条間距離)Wtの半分の長さ(Wt/2)が、予め設定した旋回半径Trから所定範囲αを引いた長さ(Tr−α)よりも短い場合に選択される。つまり、作業経路Ra端で最大旋回操作をしても次の作業経路Raに入ることができず、切り返しが必要な場合に選択される。例えば、前記経路生成設定において、「走行作業車両100が自律走行作業車両1の真後ろに位置する」「スキップしない」「オーバーラップする」を選択した場合、作業経路Raと作業経路Raとの間の距離Wtの半分の長さ(Wt/2)と予め設定した旋回半径Trから所定範囲αを引いた長さ(Tr−α)とが比較演算され、作業経路Raと作業経路Raとの間の距離Wtの半分の長さ(Wt/2)が予め設定した旋回半径Trから所定範囲αを引いた長さよりも短い場合(Wt/2<Tr−α)、後進を伴う第3の旋回経路Rb3が選択されて経路Rが生成される。この経路Rは、図8に示すように、第2領域で自律走行作業車両1(走行作業車両100は1条遅れて走行し衝突しないようにする)は作業路1から作業路2、作業路2から作業路3・・・のように隣接した作業路(隣接条)に移るときに、平面視で魚の尻尾形状のように、作業路の終端から曲線で90度右旋回(または左旋回)し、直線で所定距離走行した後停止し、直線で所定距離後進して停止し、その後、曲線で90度右旋回(または左旋回)して次の作業路に入り作業を行う。そして、その作業路の終端に至ると前記同様に第3の旋回経路Rb3で旋回されて、作業が繰り返される。
前記第3の旋回経路Rb3を更に詳述する。作業経路Raの終端で枕地HBの幅が最も短く、設定旋回半径Trで旋回して第3の旋回経路Rb3を生成する場合、図9に示すように、作業経路Raの終端位置から設定旋回半径Trで90度旋回する。この旋回時にはロータリ耕耘装置24の後端は圃場の境界線hよりも内側に設定された枕地の安全境界線hbよりも内側を通過するようにして、旋回時にロータリ耕耘装置24が畦等の障害物に当たらないようにしている。そして、車体部の姿勢が安定するまで所定距離(約1メートル程度)直進して停止する。つまり、90度旋回した直後に停止して次の工程となる後進を行うと、前輪9が直進位置に戻る前に後進して蛇行するおそれがあるから90度旋回した後に所定距離直進するようにしている。次に、前記旋回前の作業経路Raの延長上付近(再度90度旋回を行うことで次の作業経路Raに入ることが可能な位置)まで直進で後進して停止する。次に、作業経路Raに入るように90度旋回する。こうして、幅の狭い条の場合であっても少ない切り返し操作(1回の切り返し操作)で180度の旋回ができるようになる。
以上のように、経路生成装置は、車体部を走行させる走行領域(特定された圃場H)と前記車体部に対して予め設定された旋回半径を記憶可能な記憶部114と、前記走行領域内における前記車体部の走行経路Rb及び前記車体部に装着される作業機による作業経路Raを生成可能な制御部130(または制御部30)とを備え、前記制御部130(または制御部30)は、前記走行領域において、前記作業経路Raが生成される第1領域(作業領域HA)と、前記走行経路Rbが生成される第2領域(枕地HBと側部余裕地HC)とを設定可能であり、前記第1領域に設定される複数の作業路のうち、第1の作業路から第2の作業路への移動に、第2領域における前記車体部の旋回が必要な場合、第1の作業路と第2の作業路との離間距離Wt及び前記旋回半径Trに基づいて、直進及び後進を伴わない第1の旋回経路Rb1と、直進を伴い後進を伴わない第2の旋回経路Rb2と、後進を伴う第3の旋回経路Rb3との何れかの旋回経路を含む前記走行経路Rbを生成可能であるので、圃場形状や作業に合わせて最も効率よく走行及び作業が可能な旋回経路を選択して経路生成することができるようになる。
また、前記制御部130(または制御部30)は、第1領域(作業領域HA)および第2領域(枕地HBと側部余裕地HC)の面積比を変更して第2の領域を広くすることで前記第1乃至第3の旋回経路Rb1・Rb2・Rb3とは異なる第4の旋回経路Rb4を含む前記走行経路Rbを生成可能であるので、切り返しにかかる時間を短縮してスムースな旋回ができて、効率のよい経路Rを生成することが可能となる。
つまり、作業領域HAに生成した作業経路Raの幅は、途中または最終条で作業幅(作業経路Raと作業経路Raとの間の距離Wt)よりも狭くなる狭作業経路Rcが生じることがある。このような場合、図11に示すように、側部余裕地HCにはみ出して作業が行われ、実質的に旋回するための領域が狭くなる。このような場合、前記第1の旋回経路Rb1、または、第3の旋回経路Rb3を生成すると、圃場からはみ出したり、既耕地にはみ出したりすることになる。また、切り返しを多用することで側部余裕地HCの範囲内で旋回することは可能であるが、旋回に時間がかり、圃場を荒らしてしまうことにもなる。
このような場合、図10に示すように、側部余裕地HCの幅を広げて、直進と左右の旋回を伴い後進を伴わない第4の旋回経路Rb4を生成することで180度旋回が可能となる。このような第4の旋回経路Rb4は、平面視でフック状として、作業経路Raの終端から180度以上270度未満の範囲で右旋回(または左旋回)を行った後に逆方向に左旋回(または右旋回)して次の作業経路Raに入る。このような、第4の旋回経路Rb4を生成することで、切り返しを多用することなく素早く次の作業路に入って作業を行うことができる。
また、側部余裕地HCは多少荒れてもしかたなく、拡げた側部余裕地HCの後作業の手間を省き、側部余裕地HCの範囲内で旋回したい場合には、前記制御部130(または制御部30)は、第1の旋回方向への旋回、及び、第1の旋回方向とは反対の第2の旋回方向への旋回を伴う第5の旋回経路Rb5を含む前記走行経路Rbを生成可能としている。つまり、図12に示すように、切り返しを多用した(本実施形態では2回の切り返し)第5の旋回経路Rb5を側部余裕地HCの範囲内で生成するのである。こうして、多少時間はかかり、前後進の切換を頻繁に行う必要はあるが、既耕地や圃場外にはみ出すことなく作業が行える。
また、制御部130(または制御部30)は、前記作業機による作業が第1の作業路、第2の作業路、第3の作業路の順に行われ、所定の第n番目の作業路から第(n+1)番目の作業路への移動に、第3の旋回経路Rb3による旋回が必要な場合に、第(n+1)番目の作業路と第2領域とに跨って設定される第3の旋回経路Rb3を含む前記走行経路Rbを生成可能である一方、第n番目の作業路と第2領域とに跨って設定される第3の旋回経路Rb3を含む前記走行経路Rbを生成しないようにしている。つまり、既耕地に跨る旋回経路は生成設定しないが、未耕地に跨る旋回経路は生成設定可能としている。なお、nは1以上の整数である。
例えば、図13に示すように、作業路1・3・5は既耕地とし、作業路2・4・6・は未耕地とすると、第1の作業路から第2の作業路に移動するときに第3の旋回経路Rb3が採用される場合、90度旋回して後進し、次に90度旋回するときに、未耕地の第2の作業路に自律走行作業車両1が進入するような走行経路Rbを生成設定することを可能としている。また、第3の作業路から第4の作業路に移動するときに第3の旋回経路Rb3が採用される場合、最初に180度以上旋回して停止する。このとき自律走行作業車両1が未耕地の第4の作業路に進入することを可能とし、次に、後進してから停止し、90度未満の旋回を行うような走行経路Rbを生成設定することを可能としている。しかしながら、次のような場合は経路生成を許可しない。つまり、第5の作業路から第6の作業路に移動するときに第3の旋回経路Rb3が採用されるような場合において、最初に90度未満の旋回をして停止し、次に後進するとき自律走行作業車両1が既耕地の第5の作業路に進入することは許可せず、走行経路Rbを生成設定しないようにしている。
また、前記側部余裕地HCを拡げたくなく、また、前記第5の旋回経路Rb5も採用したくない場合は、図14に示すように、作業開始位置Sを作業終了位置Gと反対側に配置して、反対側から開始し、逆方向へ旋回する経路を生成することも可能である。この場合、第1の旋回経路Rb1、または、第3の旋回経路Rb3を生成することが可能となる。このような経路を生成することにより、第2領域(枕地HBと側部余裕地HC)となる外周を、2周回るだけで最後の仕上げ作業ができることとなる。
1 自律走行作業車両
30 制御部
112 遠隔操作装置
130 制御部
H 圃場
R 経路
Ra 作業経路
Rb 走行経路
HA 作業領域

Claims (4)

  1. 車体部を走行させる走行領域と前記車体部に対して予め設定された旋回半径を記憶可能な記憶部と、
    前記走行領域内における前記車体部の走行経路及び前記車体部に装着される作業機による作業経路を生成可能な制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記走行領域において、前記作業経路が生成される第1領域と、前記走行経路が生成される第2領域とを設定可能であり、
    前記第1領域に設定される複数の作業路のうち、第1の作業路から第2の作業路への移動に、第2領域における前記車体部の旋回が必要な場合、
    第1の作業路と第2の作業路との離間距離及び前記旋回半径に基づいて、
    直進及び後進を伴わない第1の旋回経路と、直進を伴い後進を伴わない第2の旋回経路と、後進を伴う第3の旋回経路との何れかから旋回経路を選択し、
    その選択した旋回経路を含む前記走行経路を生成可能である
    ことを特徴とする経路生成装置。
  2. 前記制御部は、第1領域および第2領域の面積比を変更して第2の領域を広くすることで、第1乃至第3の旋回経路とは異なる第4の旋回経路を含む前記走行経路を生成可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載の経路生成装置。
  3. 前記制御部は、第1の旋回方向への旋回、及び、第1の旋回方向とは反対の第2の旋回方向への旋回を伴う第5の旋回経路を含む前記走行経路を生成可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載の経路生成装置。
  4. 前記制御部は、前記作業機による作業が第1の作業路、第2の作業路、第3の作業路の順に行われ、所定の第n番目の作業路から第(n+1)番目の作業路への移動に、第3の旋回経路による旋回が必要な場合に、
    第(n+1)番目の作業路と第2領域とに跨って設定される第3の旋回経路を含む前記走行経路を生成可能である一方、
    第n番目の作業路と第2領域とに跨って設定される第3の旋回経路を含む前記走行経路を生成しない
    ことを特徴とする請求項1に記載の経路生成装置。
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