JP7017140B2 - 作業車両 - Google Patents

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Description

本発明は、農業用ロボットトラクターなどのような作業車両に関する。
直進経路、および二つの直進経路を接続する旋回経路を含むあらかじめ設定された走行経路に沿って車体を走行させるための自動走行制御を、走行モードの選択を利用して行う作業車両が、知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平10-59148号公報
しかしながら、上述された従来の作業車両に関しては、枕地の損傷が発生することがある。
本発明者は、枕地の近傍における不必要な前輪駆動が枕地の損傷の要因であることに気付いた。
本発明は、上述された従来の課題を考慮し、枕地の損傷を抑制することができる作業車両を提供することを目的とする。
第1の本発明は、前輪および後輪へ伝達される回転動力を発生するエンジンと、
複数の走行モードの内から選択された走行モードに応じて、前記エンジンにより発生された回転動力の前記前輪への伝達を切替えるためのクラッチと、
直進経路、および二つの直進経路を接続する旋回経路を含むあらかじめ設定された走行経路に沿って前記車体を走行させるための自動走行制御を、走行モードの選択を利用して行うコントローラーと、
を備え、
前記複数の走行モードは、前記前輪を駆動しない二輪駆動走行モード、前記前輪を第一速度で駆動する四輪駆動走行モード、および前記前輪を前記第一速度より大きい第二速度で駆動する前輪増速駆動走行モードであり、
前記コントローラーは、旋回経路により接続された二つの直進経路の間の距離が所定距離を超えない場合には前記前輪増速駆動走行モードを選択し、旋回経路により接続された二つの直進経路の間の距離が前記所定距離を超える場合には前記二輪駆動走行モードを選択することを特徴とする作業車両である。
これにより、旋回経路により接続された二つの直進経路の間の距離が所定距離を超えない場合には前輪増速駆動走行モードを選択し、旋回経路により接続された二つの直進経路の間の距離が所定距離を超える場合には二輪駆動走行モードを選択するので、枕地の損傷を抑制することができる。
第2の本発明は、前輪および後輪へ伝達される回転動力を発生するエンジンと、
複数の走行モードの内から選択された走行モードに応じて、前記エンジンにより発生された回転動力の前記前輪への伝達を切替えるためのクラッチと、
直進経路、および二つの直進経路を接続する旋回経路を含むあらかじめ設定された走行経路に沿って前記車体を走行させるための自動走行制御を、走行モードの選択を利用して行うコントローラーと、
を備え、
前記複数の走行モードは、前記前輪を駆動しない二輪駆動走行モード、前記前輪を第一速度で駆動する四輪駆動走行モード、および前記前輪を前記第一速度より大きい第二速度で駆動する前輪増速駆動走行モードであり、
前記コントローラーは、隣接する二つの直進経路を接続する旋回経路での旋回の場合には前記前輪増速駆動走行モードを選択し、隣接しない二つの直進経路を接続する旋回経路での旋回の場合には前記二輪駆動走行モードを選択することを特徴とする作業車両である。
これにより、隣接する二つの直進経路を接続する旋回経路での旋回の場合には前輪増速駆動走行モードを選択し、隣接しない二つの直進経路を接続する旋回経路での旋回の場合には二輪駆動走行モードを選択するので、枕地の損傷を抑制することができる。
第3の本発明は、前記走行経路は、圃場の内縁を周回する枕地経路を含み、
前記コントローラーは、枕地経路での旋回の場合には前記前輪増速駆動走行モードを選択することを特徴とする第1または第2の本発明の作業車両である。
これにより、枕地経路での旋回の場合には前輪増速駆動走行モードを選択するので、作業効率を向上することができる。
本発明により、枕地の損傷を抑制することが可能な作業車両を提供することができる。
本発明における実施の形態の農業用ロボットトラクターの左側面図 本発明における実施の形態の農業用ロボットトラクターの上面図 本発明における実施の形態の農業用ロボットトラクターの動力伝達系の説明図 本発明における実施の形態の農業用ロボットトラクターの模式的な上面図 本発明における実施の形態の農業用ロボットトラクターの制御系の説明図 本発明における実施の形態の農業用ロボットトラクターの走行経路の説明図(その一) 本発明における実施の形態の農業用ロボットトラクターの走行経路の説明図(その二) 本発明における変形例の実施の形態の農業用ロボットトラクターの上面図 本発明における実施の形態の農業用ロボットトラクターの4WDクラッチ近傍の動力伝達系の説明図
以下、図面を参照しながら、本発明における実施の形態について詳細に説明する。
(A)はじめに、図1から4を参照しながら、本発明における作業車両の一例である本実施の形態の農業用ロボットトラクターの構成および動作について具体的に説明する。
ここに、図1は本発明における実施の形態の農業用ロボットトラクターの左側面図であり、図2は本発明における実施の形態の農業用ロボットトラクターの上面図であり、図3は本発明における実施の形態の農業用ロボットトラクターの動力伝達系の説明図であり、図4は本発明における実施の形態の農業用ロボットトラクターの模式的な上面図である。
以下同様であるが、いくつかの構成要素は図面において示されていないこともあるし透視的にまたは省略的に示されていることもある。
まず説明されるのは、本実施の形態の農業用ロボットトラクターの基本的な構成および動作である。したがって、コントローラー200に関連する構成および動作などについては、後に詳細に説明する。
車体10の前部のボンネット31の内部には、エンジン30が設けられている。
エンジン30の回転動力は、運転ユニット20のフロア21の下方に設けられているトランスミッションケースの内部のさまざまなクラッチを介して伝達される。より具体的には、主変速装置120および副変速装置130で変速された回転動力は、左前輪40Lおよび右前輪40R、ならびに左後輪50Lおよび右後輪50Rへ伝達される。
左側のフロア21には、ブレーキペダル連結解除ペダルおよびクラッチペダルが配置されている。
右側のフロア21には、左ブレーキペダル411Lおよび右ブレーキペダル411R、ならびにアクセルペダルが配置されている。
車体10の後部には、作業機11が、たとえば、3点リンク機構を利用して装着される。
エンジン30の回転動力は、前後進クラッチ110、主変速装置120、副変速装置130および後輪差動ギヤ312を介して、左後輪50Lおよび右後輪50Rへ伝達される。4WD(4-Wheel Drive)駆動が行われる場合には、エンジン30の回転動力は、前後進クラッチ110、主変速装置120、副変速装置130、4WDクラッチ320および前輪差動ギヤ311を介して、左前輪40Lおよび右前輪40Rへも伝達される。
左ブレーキ装置400Lは、左ブレーキシリンダー412Lの状態に応じて左後輪50Lの制動を行う装置である。
右ブレーキ装置400Rは、右ブレーキシリンダー412Rの状態に応じて右後輪50Rの制動を行う装置である。
左ブレーキシリンダー412Lおよび右ブレーキシリンダー412Rの状態は、コントローラー200の走行制御部からの指示により変化させられる。走行制御部からの指示は、片ブレーキ弁420、両ブレーキ弁431および両ブレーキソレノイド432、左ブレーキ弁441Lおよび左ブレーキソレノイド442L、右ブレーキ弁441Rおよび右ブレーキソレノイド442R、比例弁450、リリーフバルブ460、ならびにポンプ470を利用して行われる。
左前輪40Lおよび右前輪40Rのステアリングは、操舵シリンダー330の状態に応じて行われる。操舵シリンダー330の状態は、コントローラー200からの指示により変化させられる。
コントローラー200は、メモリーおよびタイマーなどと協働して動作する、耕耘作業機昇降制御部、エンジン制御部および走行制御部を有する。
ブレーキペダル踏込みセンサー、操舵角度センサー340、車速センサー350、前進センサー、後進センサー、主変速スイッチ、前進圧力センサーおよび後進圧力センサーの検出値は、コントローラー200の走行制御部へ入力される。そして、走行制御部は、前後進クラッチ110、主変速装置120、ならびに左ブレーキシリンダー412Lおよび右ブレーキシリンダー412Rの制御を、入力された検出値に基づいて行う。
(B)つぎに、図1、2および5から7を主として参照しながら、本実施の形態の農業用ロボットトラクターの構成および動作についてより具体的に説明する。
ここに、図5は本発明における実施の形態の農業用ロボットトラクターの制御系の説明図であり、図6および7は本発明における実施の形態の農業用ロボットトラクターの走行経路Cの説明図(その一および二)である。
図6においては、隣接する二つの直進経路Csを接続する旋回経路Ctが示されている。図7においては、隣接しない二つの直進経路Csを接続する旋回経路Ctが示されている。
コントローラー200は、あらかじめ設定された走行経路Cに沿って車体10を走行させるための自動走行制御を、農業用ロボットトラクターおよび作業機11の設定、リモートコントローラー201からの指示、GNSS(Global Navigation Satellite System)信号、および障害物検出機構600の障害物検出結果などに基づいて行う。
本実施の形態においては、走行経路Cは、直進経路Cs、二つの直進経路Csを接続する旋回経路Ct、および圃場の内縁を周回する枕地経路Chを含む。
車体10は、畔道Fの近傍の旋回経路Ctにおいてのみならず、枕地経路Chにおいても旋回することがある。
車体位置測定機構500は、車体10の位置を測定する機構である。
本実施の形態においては、車体位置測定機構500は、GNSSユニットを有する。
変形例の実施の形態においては、車体位置測定機構500は、三角測量機構を有してもよい。
操舵角度センサー340は、操舵角度を検出するセンサーである。
本実施の形態においては、操舵角度センサー340は、左前輪40Lの側へ取付けられたセンサーである。
変形例の実施の形態においては、操舵角度センサー340は、右前輪40Rの側へ取付けられたセンサーであってもよいし、操舵シリンダー330の側へ取付けられたセンサーであってもよい。
本実施の形態においては、障害物検出機構600は、二つの前側超音波センサー610、ならびに三つの左側超音波センサー620Lおよび三つの右側超音波センサー620Rを有する。
前側超音波センサー610は検出範囲A1が車体10の前側の範囲であるセンサーであり、左側超音波センサー620Lは検出範囲A2Lが車体10の左側の範囲であるセンサーであり、右側超音波センサー620Rは検出範囲A2Rが車体10の右側の範囲であるセンサーである。
障害物により反射された超音波の帰還時間に基づいて、前側超音波センサー610の検出範囲A1、ならびに左側超音波センサー620Lの検出範囲A2Lおよび右側超音波センサー620Rの検出範囲A2Rにおける障害物の存在が認識された場合には、車体10の自動停止が行われる。
変形例の実施の形態においては、図8に示されているように、障害物検出機構600は、一つの前側赤外線センサー630および一つの後側赤外線センサー640を有してもよい。
ここに、図8は、本発明における変形例の実施の形態の農業用ロボットトラクターの上面図である。
前側赤外線センサー630は検出範囲A3が車体10の前側の範囲であるセンサーであり、後側赤外線センサー640は検出範囲A4が車体10の後側の範囲であるセンサーである。
障害物により反射された赤外線の帰還時間に基づいて、前側赤外線センサー630の検出範囲A3および後側赤外線センサー640の検出範囲A4における障害物の存在が認識された場合には、車体10の自動停止が行われる。
もちろん、変形例の実施の形態においては、障害物検出機構600は、車体ルーフへ取付けられた一つの全方向タイプ超音波センサーを有してもよい。
積層灯601は、障害物検出機構600の動作状態などを外部に通知するための積層灯である。
本実施の形態においては、作業者が積層灯601の点灯パターンに基づいて障害物検出機構600の動作状態を目視で確認することができるように、特殊な監視装置または検査装置なしに利用可能である、ユーザーフレンドリーな障害物検出機構600の動作状態チェックモードが設けられている。
たとえば、動作状態チェックモードにおいて、複数のセンサーの検出状態を個別に出力する積層灯601の点灯パターンが車体10の周辺を歩き回る作業者の位置に応じて変化すれば、障害物検出機構600の動作状態は正常であると判断される。
エンジン30のキースイッチがオンされるたびに、動作状態チェックモードは自動走行制御が開始される前に必ず実行されなければならず、自動走行制御における安全性が向上される。
動作状態チェックモードが実行されない場合には、タブレット端末装置などを利用する視覚的なまたは聴覚的な警告メッセージ出力が行われるので、作業者は動作状態チェックモードの実行の必要性を疑いなく認識することができる。
もちろん、リモートコントロールによる手動走行制御における作業効率を向上するために、キーコンビネーション操作のようなリモートコントローラー201の特殊な操作を利用する障害物検出機構600の無効化モードが設けられていてもよい。鳥などのような小動物が障害物として検出されることがほとんどなくなるので、不必要な車体10の自動停止は抑制される。
より具体的には、障害物検出機構600の無効化モードを実行するために、リモートコントローラー201の自動走行制御開始ボタンの押下げの継続が要求されてもよいし、同時に押下げることが要求される、二つの自動走行制御開始ボタンが設けられている場合には、二つの自動走行制御開始ボタンの一方または両方の長押しが要求されてもよい。このような仕様の採用は、操作性または安全性などを考慮して決定される。
(C)つぎに、図5から7および9を主として参照しながら、本実施の形態の農業用ロボットトラクターの構成および動作についてさらにより具体的に説明する。
ここに、図9は、本発明における実施の形態の農業用ロボットトラクターの4WDクラッチ320近傍の動力伝達系の説明図である。
図9においては、二輪駆動走行モードが選択されている状態が示されている。
左前輪40Lおよび右前輪40Rは、本発明における前輪の一例である。左後輪50Lおよび右後輪50Rは、本発明における後輪の一例である。4WDクラッチ320は、本発明におけるクラッチの一例である。
本実施の形態の農業用ロボットトラクターの動作について説明しながら、本発明に関連した発明の自動走行制御方法についても説明する。
4WDクラッチ320は、複数の走行モードの内から選択された走行モードに応じて、左前輪40Lおよび右前輪40R、ならびに左後輪50Lおよび右後輪50Rへ伝達される回転動力を発生するエンジン30により発生された回転動力の左前輪40Lおよび右前輪40Rへの伝達を切替えるためのクラッチである。
何れの駆動走行モードにおいても、回転動力は左後輪50Lおよび右後輪50Rへ伝達され、左後輪50Lおよび右後輪50Rは駆動される。
複数の走行モードは、左前輪40Lおよび右前輪40Rを駆動しない二輪駆動走行モード、左前輪40Lおよび右前輪40Rを第一速度で駆動する四輪駆動走行モード、および左前輪40Lおよび右前輪40Rを第一速度より大きい第二速度で駆動する前輪増速駆動走行モードである。
第一下流側動力伝達部材712は第一上流側動力伝達部材711と噛合し、第二下流側動力伝達部材722は第二上流側動力伝達部材721と噛合する。
二輪駆動走行モードにおいては、第一下流側動力伝達部材712は第三動力伝達部材730と噛合せず、第二下流側動力伝達部材722も第三動力伝達部材730と噛合しないので、左前輪40Lおよび右前輪40Rは駆動されず、中立状態が実現される。
四輪駆動走行モードにおいては、第一下流側動力伝達部材712は第三動力伝達部材730と噛合し、第二下流側動力伝達部材722は第三動力伝達部材730と噛合しないので、左前輪40Lおよび右前輪40Rは第一速度で駆動される。
前輪増速駆動走行モードにおいては、第一下流側動力伝達部材712は第三動力伝達部材730と噛合せず、第二下流側動力伝達部材722は第三動力伝達部材730と噛合するので、左前輪40Lおよび右前輪40Rは第二速度で駆動される。
第二下流側動力伝達部材722の第二上流側動力伝達部材721に対する歯数比率は第一下流側動力伝達部材712の第一上流側動力伝達部材711に対する歯数比率より小さいので、左前輪40Lおよび右前輪40Rを第一速度より大きい第二速度で駆動する前輪増速駆動走行モードが実現される。
コントローラー200は、走行経路Cに沿って車体10を走行させるための自動走行制御を、走行モードの選択を利用して行う。
直進経路Csにおいては耕耘作業に適した四輪駆動走行モードが選択されるが、旋回経路Ctにおいては、強い目のオートブレーキ機能が設定され、二輪駆動走行モード、または旋回軌跡の形状が疑問符のような形状になる現象を回避することができるフルターンのための前輪増速駆動走行モードが選択される。
本実施の形態においては、コントローラー200は、隣接する二つの直進経路Csを接続する旋回経路Ctでの旋回の場合には前輪増速駆動走行モードを選択し、隣接しない二つの直進経路Csを接続する旋回経路Ctでの旋回の場合には二輪駆動走行モードを選択する。
隣接する二つの直進経路Csを接続する旋回経路Ctでの旋回の場合には、図6に示されているように、旋回経路Ctにより接続された二つの直進経路Csの間の距離は比較的に小さく、旋回半径は比較的に小さいので、左前輪40Lおよび右前輪40Rを第一速度より大きい第二速度で駆動する必要がある。したがって、小さい旋回半径には必要な第二速度での前輪駆動が枕地の近傍において行われるので、安定した旋回動作が実現され、耕耘作業が不十分にならない。
隣接しない二つの直進経路Csを接続する旋回経路Ctでの旋回の場合には、図7に示されているように、旋回経路Ctにより接続された二つの直進経路Csの間の距離は比較的に大きく、旋回半径は比較的に大きいので、左前輪40Lおよび右前輪40Rを駆動する必要がない。したがって、不必要な第二速度での前輪駆動が枕地の近傍においてほとんど行われないので、大きい負荷が枕地の圃場面に印加されにくく、前輪踏付けにともなう枕地の損傷が抑制される。
なお、変形例の実施の形態においては、コントローラー200は、旋回経路Ctにより接続された二つの直進経路Csの間の距離が所定距離を超えない場合には前輪増速駆動走行モードを選択し、旋回経路Ctにより接続された二つの直進経路Csの間の距離が所定距離を超える場合には二輪駆動走行モードを選択してもよい。
旋回経路Ctにより接続された二つの直進経路Csの間の距離が利用されるので、正確な走行モードの選択が行われる。
したがって、不必要な第二速度での前輪駆動が枕地の近傍においてほぼ全く行われないので、大きい負荷が枕地の圃場面にさらに印加されにくく、前輪踏付けにともなう枕地の損傷がさらに抑制される。
本実施の形態においては、コントローラー200は、車体位置測定機構500の車体位置測定結果を利用することにより、車体10が旋回経路Ctの開始点に接近していると判断するとき、前輪増速駆動走行モードまたは二輪駆動走行モードを選択する。
変形例の実施の形態においては、コントローラー200は、操舵角度センサー340の操舵角度検出結果を利用することにより、車体10が旋回経路Ctに沿って走行していると判断するとき、前輪増速駆動走行モードまたは二輪駆動走行モードを選択してもよい。
本実施の形態においては、コントローラー200は、枕地経路Chでの旋回の場合には前輪増速駆動走行モードを選択する。
つぎの目標経路などへの誘導が前輪増速駆動走行モードによる鋭敏な自動走行制御動作により実現され、無駄な前後進が抑制されるので、作業効率が向上される。
本実施の形態においては、コントローラー200は、枕地経路Chでの直進の場合には二輪駆動走行モードまたは四輪駆動走行モードを選択する。
不必要な第二速度での前輪駆動が枕地においてほとんど行われないので、大きい負荷が枕地の圃場面に印加されにくく、前輪踏付けにともなう枕地の損傷が抑制される。
有人走行制御または自動走行制御により取得される、走行経路Cにおける直進および旋回に関する車体10の軌跡データは、圃場の位置情報と紐付けられた圃場作業データとしてデータベースなどに記録され、つぎの圃場作業に利用されてもよい。
たとえば、圃場の土質の影響は圃場の位置情報と紐付けられた軌跡データに反映されているので、記録された軌跡データの分析を利用して走行モードの選択などを補正することにより、無駄のない自動走行制御動作が実現される。
なお、本発明に関連した発明のプログラムは、上述された本発明に関連した発明の自動走行制御方法の全部または一部のステップ(または工程、動作および作用など)の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
また、本発明に関連した発明の記録媒体は、上述された本発明に関連した発明の自動走行制御方法の全部または一部のステップ(または工程、動作および作用など)の全部または一部の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であり、読取られたプログラムがコンピュータと協働して利用されるコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
なお、上述された「一部のステップ(または工程、動作および作用など)」は、それらの複数のステップの内の一つまたはいくつかのステップを意味する。
また、上述された「ステップ(または工程、動作および作用など)の動作」は、上述されたステップの全部または一部の動作を意味する。
また、本発明に関連した発明のプログラムの一利用形態は、インターネット、光、電波または音波などのような伝送媒体の中を伝送され、コンピュータにより読取られ、コンピュータと協働して動作するという形態であってもよい。
また、記録媒体としては、ROM(Read Only Memory)などが含まれる。
また、コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)などのような純然たるハードウェアに限らず、ファームウェア、OS(Operating System)、そしてさらに周辺機器を含んでもよい。
なお、上述されたように、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現されてもよいし、ハードウェア的に実現されてもよい。
本発明における作業車両は、枕地の損傷を抑制することができ、たとえば、農業用ロボットトラクターなどのような作業車両に利用する目的に有用である。
10 車体
11 作業機
20 運転ユニット
21 フロア
30 エンジン
31 ボンネット
40L 左前輪
40R 右前輪
50L 左後輪
50R 右後輪
110 前後進クラッチ
120 主変速装置
130 副変速装置
200 コントローラー
201 リモートコントローラー
311 前輪差動ギヤ
312 後輪差動ギヤ
320 4WDクラッチ
330 操舵シリンダー
340 操舵角度センサー
350 車速センサー
400L 左ブレーキ装置
400R 右ブレーキ装置
411L 左ブレーキペダル
411R 右ブレーキペダル
412L 左ブレーキシリンダー
412R 右ブレーキシリンダー
420 片ブレーキ弁
431 両ブレーキ弁
432 両ブレーキソレノイド
441L 左ブレーキ弁
441R 右ブレーキ弁
442L 左ブレーキソレノイド
442R 右ブレーキソレノイド
450 比例弁
460 リリーフバルブ
470 ポンプ
500 車体位置測定機構
600 障害物検出機構
601 積層灯
610 前側超音波センサー
620L 左側超音波センサー
620R 右側超音波センサー
630 前側赤外線センサー
640 後側赤外線センサー
711 第一上流側動力伝達部材
712 第一下流側動力伝達部材
721 第二上流側動力伝達部材
722 第二下流側動力伝達部材
730 第三動力伝達部材
A1、A2L、A2R、A3、A4 検出範囲
C 走行経路
Ch 枕地経路
Cs 直進経路
Ct 旋回経路
F 畔道

Claims (3)

  1. 前輪および後輪へ伝達される回転動力を発生するエンジンと、
    複数の走行モードの内から選択された走行モードに応じて、前記エンジンにより発生された回転動力の前記前輪への伝達を切替えるためのクラッチと、
    直進経路、および二つの直進経路を接続する旋回経路を含むあらかじめ設定された走行経路に沿って前記車体を走行させるための自動走行制御を、走行モードの選択を利用して行うコントローラーと、
    を備え、
    前記複数の走行モードは、前記前輪を駆動しない二輪駆動走行モード、前記前輪を第一速度で駆動する四輪駆動走行モード、および前記前輪を前記第一速度より大きい第二速度で駆動する前輪増速駆動走行モードであり、
    前記コントローラーは、旋回経路により接続された二つの直進経路の間の距離が所定距離を超えない場合には前記前輪増速駆動走行モードを選択し、旋回経路により接続された二つの直進経路の間の距離が前記所定距離を超える場合には前記二輪駆動走行モードを選択することを特徴とする作業車両。
  2. 前輪および後輪へ伝達される回転動力を発生するエンジンと、
    複数の走行モードの内から選択された走行モードに応じて、前記エンジンにより発生された回転動力の前記前輪への伝達を切替えるためのクラッチと、
    直進経路、および二つの直進経路を接続する旋回経路を含むあらかじめ設定された走行経路に沿って前記車体を走行させるための自動走行制御を、走行モードの選択を利用して行うコントローラーと、
    を備え、
    前記複数の走行モードは、前記前輪を駆動しない二輪駆動走行モード、前記前輪を第一速度で駆動する四輪駆動走行モード、および前記前輪を前記第一速度より大きい第二速度で駆動する前輪増速駆動走行モードであり、
    前記コントローラーは、隣接する二つの直進経路を接続する旋回経路での旋回の場合には前記前輪増速駆動走行モードを選択し、隣接しない二つの直進経路を接続する旋回経路での旋回の場合には前記二輪駆動走行モードを選択することを特徴とする作業車両。
  3. 前記走行経路は、圃場の内縁を周回する枕地経路を含み、
    前記コントローラーは、枕地経路での旋回の場合には前記前輪増速駆動走行モードを選択することを特徴とする請求項1または2に記載の作業車両。
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