JP6530233B2 - 陽イオン交換膜用強化芯材、並び該強化芯材を用いて製造された陽イオン交換膜及び電解槽 - Google Patents
陽イオン交換膜用強化芯材、並び該強化芯材を用いて製造された陽イオン交換膜及び電解槽 Download PDFInfo
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Description
特許文献2に開示された陽イオン交換膜は、イオン交換基を有する含フッ素系重合体を含む膜本体と、前記膜本体の内部に略平行に配置された2以上の強化芯材と、を少なくとも備えた陽イオン交換膜であって、前記膜本体には、隣接する前記強化芯材同士の間に2以上の溶出孔が形成され、かつ、隣接する前記強化芯材同士の距離をa、隣接する前記強化芯材と前記溶出孔との距離をb、隣接する前記溶出孔同士の距離をc、隣接する前記強化芯材同士の間に形成された前記溶出孔の数をnとしたとき、特定の関係式を満たすa、b、c、及びnが存在する陽イオン交換膜としたものである。例えば、n=2、b>(a/3)の関係を満たす第一の強化芯材間と、n=2、c>(a/3)の関係の関係を満たす第二の強化芯材間とが、交互に存在するような陽イオン交換膜、すなわち、2つのPTEF間に存在する2つの(溶出孔を形成するための)ポリエチレンテフタレート(PET)糸の間隔を広げたものと狭めたものと交互に存在させたものである。すなわち、特許文献2には、糸配列を変則化することにより、折れ曲がり起点を溶出孔部からずらすことで、ピンホールの発生を防止するための技術が開示されている。
[1]経糸として、コース方向に強化芯材としてのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維、ポリエチレンテレフタレート(PET)マルチフィラメント、PETマルチフィラメントが順番に繰り返し配置され、かつ、緯糸として、ウエール方向に強化芯材としてのPTFE繊維、PETマルチフィラメント、PETマルチフィラメントが順番に繰り返し配置された組織をもつ織物からなる陽イオン交換膜用強化芯材であって、
緯糸としての直近の2つのPTFE繊維間に存在する緯糸としての2つのPETマルチフィラメント同士が、ウエール方向における該2つのPTFE繊維間の距離の1/3よりも広がって配置された緯糸PET広がり領域と、ウエール方向における該2つのPTFE繊維間の距離の1/3よりも狭まって配置された緯糸PET狭まり領域との少なくともいずれかが、ウエール方向に含まれ、
前記緯糸PET広がり領域では、経糸としての直近の2つのPTFE繊維間に存在する経糸としての2つのPETマルチフィラメントと、緯糸としての直近の2つのPTFE繊維とそれらの間に配置された緯糸としての2つのPETマルチフィラメントと、から成る同口数定義組織において、該経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、それぞれ、該緯糸としての直近の2つのPTFE繊維とそれらにそれぞれ隣接する緯糸としての2つのPETマルチフィラメントに対して同じ側になく、該経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、該同口数定義組織内の全ての緯糸と、交互に交差する平−平組織の同口数を0とし、該経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、それぞれ、該緯糸としての直近の2つのPTFE繊維とそれらにそれぞれ隣接する緯糸としての2つのPETマルチフィラメントに対して同じ側にある箇所が対角線上に片面で2箇所ある同口−同口組織の同口数を1とし、該経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、それぞれ、該緯糸としての直近の2つのPTFE繊維とそれらにそれぞれ隣接する緯糸としての2つのPETマルチフィラメントに対して同じ側にある箇所が片面で1箇所ある同口−平組織の同口数を0.5とするとき、以下の式:
同口率(%)=総同口数/該領域内の同口数定義組織数×100
で表される同口率が37%以上であり、
前記緯糸PET狭まり領域では、前記式中の同口数定義組織数内に、前記同口数定義組織における前記経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、緯糸としての2つのPETマルチフィラメントに対して同じ側にある箇所が片面で1箇所ある同口PET組織があり、前記式中の同口数定義組織内に同口PET組織が50%以上含まれ、残りの組織が全て平−平組織である、
ことを特徴する前記陽イオン交換膜用強化芯材。
[2]前記緯糸PET広がり領域と、前記緯糸PET狭まり領域とが、ウエール方向に含まれ、交互に繰り返される、前記[1]に記載の陽イオン交換膜用強化芯材。
[3]前記経糸及び緯糸としての強化芯材としてのPTFE繊維はモノフィラメントである、前記[1]又は[2]に記載の陽イオン交換膜用強化芯材。
[4]以下の工程:
前記[1]〜[3]のいずれかに記載の陽イオン交換膜用強化芯材と、イオン交換基又は加水分解によりイオン交換基となり得るイオン交換基前駆体を有する含フッ素系重合体とを積層して、該強化芯材有するその内部又は表面に含む膜本体を形成する工程、及び
前記膜本体を酸又はアルカリに浸漬させて、該強化芯材中のPETマルチフィラメントを該本体から除去して、該膜本体に溶出孔を形成する工程、
を含む、陽イオン交換膜の製造方法。
[5]コース方向に強化芯材としてのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維、溶出孔、溶出孔が順番に繰り返し配置され、かつ、ウエール方向に強化芯材としてのPTFE繊維、溶出孔、溶出孔が順番に繰り返し配置された組織をもつ陽イオン交換膜であって、
ウエール方向の直近の2つのPTFE繊維間に存在する2つのウエール方向の溶出孔同士が、ウエール方向における該2つのPTFE繊維間の距離の1/3よりも広がって配置されたウエール方向の溶出孔広がり領域と、ウエール方向における該2つのPTFE繊維間の距離の1/3よりも狭まって配置されたウエール方向の溶出孔狭まり領域との少なくともいずれかが、ウエール方向に含まれ、
前記ウエール方向の溶出孔広がり領域では、コース方向の直近の2つのPTFE繊維間に存在する2つのコース方向の溶出孔、ウエール方向の直近の2つのPTFE繊維とそれらの間に配置された2つのウエール方向の溶出孔と、から成る同口数定義組織において、該コース方向の2つの溶出孔が、それぞれ、該ウエール方向の直近の2つのPTFE繊維とそれらにそれぞれ隣接する該2つのウエール方向の溶出孔に対して同じ側になく、該2つのコース方向の溶出孔が、該同口数定義組織内の全てのウエール方向の溶出孔と、交互に交差する平−平組織の同口数を0とし、該2つのコース方向の溶出孔が、それぞれ、該ウエール方向の直近の2つのPTFE繊維とそれらにそれぞれ隣接する2つのウエール方向の溶出孔に対して同じ側にある箇所が対角線上に片面で2箇所ある同口−同口組織の同口数を1とし、該2つのコース方向の溶出孔が、それぞれ、該ウエール方向の直近の2つのPTFE繊維とそれらにそれぞれ隣接する2つのウエール方向の溶出孔に対して同じ側にある箇所が片面で1箇所ある同口−平組織の同口数を0.5とするとき、以下の式:
同口率(%)=総同口数/該領域内の同口数定義組織数×100
で表される同口率が37%以上であり、
前記ウエール方向の溶出孔狭まり領域では、前記式中の同口数定義組織数内に、前記同口数定義組織における前記2つのコース方向の溶出孔が、2つのウエール方向の溶出孔に対して同じ側にある箇所が片面で1箇所ある同口PET組織があり、前記式中の同口数定義組織内に同口溶出孔組織が50%以上含まれ、残りの組織が全て平−平組織である、
ことを特徴する前記陽イオン交換膜。
[6]陽極、陰極、及びそれらの間に前記[5]に記載の陽イオン交換膜が配置された電解槽。
[7]前記緯糸PET広がり領域では、経糸としての直近の2つのPTFE繊維間に存在する経糸としての2つのPETマルチフィラメントと、緯糸としての直近の2つのPTFE繊維とそれらの間に配置された緯糸としての2つのPETマルチフィラメントと、から成る同口数定義組織において、該経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、それぞれ、該緯糸としての直近の2つのPTFE繊維とそれらにそれぞれ隣接する緯糸としての2つのPETマルチフィラメントに対して同じ側になく、該経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、該同口数定義組織内の全ての緯糸と、交互に交差する平−平組織の同口数を0とし、該経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、それぞれ、該緯糸としての直近の2つのPTFE繊維とそれらにそれぞれ隣接する緯糸としての2つのPETマルチフィラメントに対して同じ側にある箇所が対角線上に片面で2箇所ある同口−同口組織の同口数を1とし、該経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、それぞれ、該緯糸としての直近の2つのPTFE繊維とそれらにそれぞれ隣接する緯糸としての2つのPETマルチフィラメントに対して同じ側にある箇所が片面で1箇所ある同口−平組織の同口数を0.5とするとき、以下の式:
同口率(%)=総同口数/該領域内の同口数定義組織数×100
で表される同口率が37%以上であり、
前記緯糸PET狭まり領域では、前記式中の同口数定義組織数内に、前記同口数定義組織における前記経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、緯糸としての2つのPETマルチフィラメントに対して同じ側にある箇所が片面で1箇所ある同口PET組織があり、前記式中の同口数定義組織内に同口PET組織が50%以上含まれ、残りの組織が全て平−平組織である、
ように組織して、製織する工程を含む、前記[1]に記載の陽イオン交換膜用強化芯材の製造方法。
[8]製織時の経糸としてのPTFE繊維及びPET繊維の経糸張力を5〜20g/本とする、前記[7]に記載の方法。
図2に、本実施形態に係る陽イオン交換膜の実施形態の側面断面図を示す。陽イオン交換膜は、スルホン酸基をイオン交換基として有するスルホン酸層と、カルボン酸基をイオン交換基として有するカルボン酸層と、を少なくとも備えており、以下に説明する強化芯材の補強材(PTFE)と、強化芯材の犠牲糸が除去された後の溶出孔が膜内に存在している。
膜本体は、図1に示すように、陽イオンを選択的に透過する機能を有し、含フッ素系重合体を含む。通常、スルホン酸層が電解槽の陽極側に、カルボン酸層が電解槽の陰極側となるように配置される。スルホン酸層は電気抵抗が低い材料から構成され、膜強度の観点から膜厚が厚いことが好ましい。カルボン酸層は、膜厚が薄くても高いアニオン排除性を有するものが好ましい。このようなカルボン酸層とすることにより、ナトリウムイオン等の陽イオンの選択的透過性を一層向上させることができる。膜本体は、陽イオンを選択的に透過する機能を有し、含フッ素系重合体を含むものであればよく、その構造は必ずしも上記構造に限定されない。ここで、アニオン排除性とは、陽イオン交換膜へのアニオンの浸入や透過を妨げようとする性質をいう。
第1群の単量体としては、例えば、フッ化ビニル化合物が挙げられる。フッ化ビニル化合物としては、例えば、フッ化ビニル、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)等が挙げられる。特に、本実施形態に係る陽イオン交換膜1をアルカリ電解用膜として用いる場合、フッ化ビニル化合物は、パーフルオロ単量体であることが好ましく、例えば、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)からなる群より選ばれるパーフルオロ単量体が好ましい。
CF2=CFOCF2CF(CF3)OCF2CF2SO2F、CF2=CFOCF2CF(CF3)OCF2CF2CF2SO2F、CF2=CF(CF2)2SO2F、CF2=CFO〔CF2CF(CF3)O〕2CF2CF2SO2F、CF2=CFOCF2CF(CF2OCF3)OCF2CF2SO2F。これらの中でも、CF2=CFOCF2CF(CF3)OCF2CF2CF2SO2F、及びCF2=CFOCF2CF(CF3)OCF2CF2SO2Fがより好ましい。
上記共重合において、上記単量体の組み合わせの種類及びその割合は、特に限定されず、得られる含フッ素系重合体に付与したい官能基の種類及び量によって選択決定される。例えば、カルボン酸エステル官能基のみを含有する含フッ素系重合体とする場合、上記第1群及び第2群から各々少なくとも1種の単量体を選択して共重合させればよい。また、スルホニルフルオライド官能基のみを含有する重合体とする場合、上記第1群及び第3群の単量体から各々少なくとも1種の単量体を選択して共重合させればよい。更に、カルボン酸エステル官能基とスルホニルフルオライド官能基を有する含フッ素系重合体とする場合、上記第1群、第2群及び第3群の単量体から各々少なくとも1種の単量体を選択して共重合させればよい。この場合、上記第1群及び第2群よりなる共重合体と、上記第1群及び第3群よりなる共重合体とを、別々に重合し、後に混合することによっても目的の含フッ素系重合体を得ることができる。また、各単量体の混合割合は、特に限定されないが、単位重合体当たりの官能基の量を増やす場合、上記第2群及び第3群より選ばれる単量体の割合を増加させればよい。
陽イオン交換膜は、前記したように、強化芯材の補強材(PTFE)と、強化芯材の犠牲糸が除去された後の溶出孔が膜内に存在している。
本実施形態の強化芯材は、経糸として、コース方向に強化芯材としてのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維、ポリエチレンテレフタレート(PET)マルチフィラメント、PETマルチフィラメントが順番に繰り返し配置され、かつ、緯糸として、ウエール方向に強化芯材としてのPTFE繊維、PETマルチフィラメント、PETマルチフィラメントが順番に繰り返し配置された組織をもつ織物からなる陽イオン交換膜用強化芯材であって、
緯糸としての直近の2つのPTFE繊維間に存在する緯糸としての2つのPETマルチフィラメント同士が、ウエール方向における該2つのPTFE繊維間の距離の1/3よりも広がって配置された緯糸PET広がり領域と、ウエール方向における該2つのPTFE繊維間の距離の1/3よりも狭まって配置された緯糸PET狭まり領域とが、ウエール方向に少なくともいずれか含まれ、
前記緯糸PET広がり領域では、経糸としての直近の2つのPTFE繊維間に存在する経糸としての2つのPETマルチフィラメントと、緯糸としての直近の2つのPTFE繊維とそれらの間に配置された緯糸としての2つのPETマルチフィラメントと、から成る同口数定義組織において、該経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、それぞれ、該緯糸としての直近の2つのPTFE繊維とそれらにそれぞれ隣接する緯糸としての2つのPETマルチフィラメントに対して同じ側になく、該経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、該同口数定義組織内の全ての緯糸と、交互に交差する平−平組織の同口数を0とし、該経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、それぞれ、該緯糸としての直近の2つのPTFE繊維とそれらにそれぞれ隣接する緯糸としての2つのPETマルチフィラメントに対して同じ側にある箇所が対角線上に片面で2箇所ある同口−同口組織の同口数を1とし、該経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、それぞれ、該緯糸としての直近の2つのPTFE繊維とそれらにそれぞれ隣接する緯糸としての2つのPETマルチフィラメントに対して同じ側にある箇所が片面で1箇所ある同口−平組織の同口数を0.5とするとき、以下の式:
同口率(%)=総同口数/該領域内の同口数定義組織数×100
で表される同口率が37%以上であり、
前記緯糸PET狭まり領域では、前記式中の同口数定義組織数内に、前記同口数定義組織における前記経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、緯糸としての2つのPETマルチフィラメントに対して同じ側にある箇所が片面で1箇所ある同口PET組織があり、前記式中の同口数定義組織内に同口PET組織が50%以上含まれる、
ことを特徴する前記陽イオン交換膜用強化芯材である。
図5に、平織り組織を示す。平織り組織では、織物全体亘り、経糸の浮き沈みが交互に繰り返えされている。
犠牲糸の混織量は、好ましくは強化芯材全体の10〜80質量%、より好ましくは30〜70質量%である。犠牲糸は、20〜50デニールの太さを有し、モノフィラメント又はマルチフィラメントのいずれでも構わない。
本実施形態の強化芯材は、犠牲糸よりも穏やかな条件で除去されることを予定されるダミー糸は、犠牲糸同士の間や、強化糸と犠牲糸の間に織り込まれていない。
図6に、平織り組織における経糸の浮き沈みを4箇所で変更した変則織り組織を示す。かかる変則織り組織においては、右から2番目の経糸の断面図に示すように、経糸に張力をかけると経糸と緯糸の交点から離れるように緯糸が変位する。このような緯糸の変位を許容するような織組織を織物全体に所望の割合で配置することよって、緯糸PET広がり領域と緯糸PET狭まり領域がウエール方向に含まれる組織を形成することができる。
まず、経糸としての直近の2つのPTFE繊維間に存在する経糸としての2つのPETマルチフィラメントと、緯糸としての直近の2つのPTFE繊維とそれらの間に配置された緯糸としての2つのPETマルチフィラメントと、から成る領域を同口数定義組織とする。尚、図5と同様、×印は、経糸が緯糸の裏側にあることを示す。
同口率(%)=総同口数/該領域内の同口数定義組織数×100
で表される同口率を定義する。
図8に、同口数定義組織数が6である場合に、同口−同口組織の数が1つ、同口−平組織の数が4つ、そして平−平組織の数が1つである場合の同口率を計算した例を示す。この場合、緯糸PET広がり領域内の総同口数は3であり、同口数定義組織数が6であるので、同口率は50%と計算される。
こうして、本実施形態の強化芯材においては、緯糸としての直近の2つのPTFE繊維間に存在する緯糸としての2つのPETマルチフィラメント同士が、ウエール方向における該2つのPTFE繊維間の距離の1/3よりも広がって配置された緯糸PET広がり領域と、ウエール方向における該2つのPTFE繊維間の距離の1/3よりも狭まって配置された緯糸PET狭まり領域との少なくともいずれかが、ウエール方向に含まれる組織が形成される結果、これを用いて陽イオン交換膜を製造した場合、折り曲がり起点を犠牲糸溶出孔部からずらすことによりクラック発生を有効に防止することができる。
本実施形態に係る陽イオン交換膜の製造方法は、以下の工程:
請求項1又は2に記載の陽イオン交換膜用強化芯材と、イオン交換基又は加水分解によりイオン交換基となり得るイオン交換基前駆体を有する含フッ素系重合体とを積層して、該強化芯材有するその内部又は表面に含む膜本体を形成する工程、及び
前記膜本体を酸又はアルカリに浸漬させて、該強化芯材中のPETマルチフィラメントを該本体から除去して、該膜本体に溶出孔を形成する工程、
を含む。
(1)陰極側に位置するカルボン酸エステル官能基を含有する含フッ素系重合体の層(以下、「第1層」という。)と、スルホニルフルオライド官能基を有する含フッ素系重合体の層(以下、「第2層」という。)とを共押出し法によってフィルム化する。そして、加熱源及び真空源を有し、その表面に細孔を有する平板またはドラム上に、透気性を有する耐熱性の離型紙を介して、補強材、第2層/第1層複合フィルムの順に積層する。各ポリマーが溶融する温度下において、減圧して各層間の空気を除去しながら、一体化する。
(2)第2層/第1層複合フィルムとは別に、スルホニルフルオライド官能基を有する含フッ素系重合体の層(以下、「第3層」という。)を予め単独でフィルム化する。そして、加熱源及び真空源を有し、その表面に細孔を有する平板又はドラム上に、透気性を有する耐熱性の離型紙を介して、第3層フィルム、補強材、第2層/第1層複合フィルムの順に積層する。各ポリマーが溶融する温度下で、減圧して各層間の空気を除去しながら一体化する。なお、この場合、押出しされたフィルムが流れていく方向が、MD方向である。
陽イオン交換膜の折れ曲げによる強度低下の度合い(折り曲げ耐性)は、以下の方法により評価した。尚、折り曲げ耐性は、折り曲げる前の陽イオン交換膜の引張伸度に対する折り曲げた後の陽イオン交換膜の引張伸度の割合(引張伸度割合)のことである。
引張伸度は、次の方法で測定した。陽イオン交換膜に埋め込まれた強化糸に対して45度となる方向にそって幅1cmのサンプルを切り出した。そして、チャック間距離50mm、引張速度100mm/分の条件で、JIS K6732に準じて、サンプルの引張伸度を測定した。
MD折り曲げ又はTD折り曲げを夫々行った後の陽イオン交換膜の引張伸度を測定し、折り曲げ前の引張伸度に対する割合を求め、折り曲げ耐性とした。
強化芯材として、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製であり、90デニールのモノフィラメントを用いた(以下、「PTFE糸」という。)。犠牲糸として、40デニール、6フィラメントのポリエチレンテレフタレート(PET)を200回/mの撚りを掛けた糸を用いた(以下、「PET糸」という。)。
補強芯材の製織組織を図9のサンプル2とした以外は、実施例1と同様の材料を用いて陽イオン交換膜を作製した。得られた補強芯材のPET広がり領域における同口率は67%であり、PET狭まり領域においては、同口PET組織67%である、織布(補強材)を得た。作製した陽イオン交換膜は、以下の表1に示す通り、MD折り曲げ及びTD折り曲げのいずれにおいても、高い引張伸度保持率を有することが確認された。
経糸PETに用いる綜絖枠数を8枚とし、補強芯材の製織組織を図10のサンプル3とした以外は、実施例1と同様の材料を用いて陽イオン交換膜を作製した。得られた補強芯材のPET広がり領域における同口率は38%であり、PET狭まり領域においては、同口PET組織が75%である、織布(補強材)を得た。作製した陽イオン交換膜は、以下の表1に示す通り、MD折り曲げ及びTD折り曲げのいずれにおいても、高い引張伸度保持率を有することが確認された。
経糸PETに用いる綜絖枠数を4枚とし、補強芯材の製織組織を図11のサンプル4とした以外は、実施例1と同様の材料を用いて陽イオン交換膜を作製した。得られた補強芯材のPET広がり領域における同口率は100%であり、PET狭まり領域においては、同口PET組織が100%である、織布(補強材)を得た。作製した陽イオン交換膜は、以下の表1に示す通り、MD折り曲げ及びTD折り曲げのいずれにおいても、高い引張伸度保持率を有することが確認された。
経糸PETに用いる綜絖枠数を4枚とし、補強芯材の製織組織を図11のサンプル5とした以外は、実施例1と同様の材料を用いて陽イオン交換膜を作製した。得られた補強芯材のPET広がり領域における同口率は50%であり、PET狭まり領域においては、同口PET組織が100%である、織布(補強材)を得た。作製した陽イオン交換膜は、以下の表1に示す通り、MD折り曲げ及びTD折り曲げのいずれにおいても、高い引張伸度保持率を有することが確認された。
〔実施例6〕
経糸PTFEを撚糸数1120T/mで撚糸したテープヤーンとした以外は、実施例3と同様に陽イオン交換膜を作製した。得られた補強芯材のPET広がり領域における同口率は38%であり、PET狭まり領域においては、同口PET組織が75%である、織布(補強材)を得た。作製した陽イオン交換膜は、以下の表1に示す通り、MD折り曲げ及びTD折り曲げのいずれにおいても、高い引張伸度保持率を有することが確認された。
補強芯材の製織組織を平織りした以外は、実施例1と同様の材料を用いて陽イオン交換膜を作製した。得られた補強芯材にはPET広がり領域とPET狭まり領域の区別はなく、同口率は0%であり、同口PET組織が存在しない、織布(補強材)を得た。作製した陽イオン交換膜は、表1に示す通り、MD折り曲げ及びTD折り曲げのいずれにおいても、引張伸度保持率は低い値となった。
Claims (8)
- 経糸として、コース方向に強化芯材としてのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維、ポリエチレンテレフタレート(PET)マルチフィラメント、PETマルチフィラメントが順番に繰り返し配置され、かつ、緯糸として、ウエール方向に強化芯材としてのPTFE繊維、PETマルチフィラメント、PETマルチフィラメントが順番に繰り返し配置された組織をもつ織物からなる陽イオン交換膜用強化芯材であって、
緯糸としての直近の2つのPTFE繊維間に存在する緯糸としての2つのPETマルチフィラメント同士が、ウエール方向における該2つのPTFE繊維間の距離の1/3よりも広がって配置された緯糸PET広がり領域と、ウエール方向における該2つのPTFE繊維間の距離の1/3よりも狭まって配置された緯糸PET狭まり領域との少なくともいずれかが、ウエール方向に含まれ、
前記緯糸PET広がり領域では、経糸としての直近の2つのPTFE繊維間に存在する経糸としての2つのPETマルチフィラメントと、緯糸としての直近の2つのPTFE繊維とそれらの間に配置された緯糸としての2つのPETマルチフィラメントと、から成る同口数定義組織において、該経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、それぞれ、該緯糸としての直近の2つのPTFE繊維とそれらにそれぞれ隣接する緯糸としての2つのPETマルチフィラメントに対して同じ側になく、該経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、該同口数定義組織内の全ての緯糸と、交互に交差する平−平組織の同口数を0とし、該経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、それぞれ、該緯糸としての直近の2つのPTFE繊維とそれらにそれぞれ隣接する緯糸としての2つのPETマルチフィラメントに対して同じ側にある箇所が対角線上に片面で2箇所ある同口−同口組織の同口数を1とし、該経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、それぞれ、該緯糸としての直近の2つのPTFE繊維とそれらにそれぞれ隣接する緯糸としての2つのPETマルチフィラメントに対して同じ側にある箇所が片面で1箇所ある同口−平組織の同口数を0.5とするとき、以下の式:
同口率(%)=総同口数/該領域内の同口数定義組織数×100
で表される同口率が37%以上であり、
前記緯糸PET狭まり領域では、前記式中の同口数定義組織数内に、前記同口数定義組織における前記経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、緯糸としての2つのPETマルチフィラメントに対して同じ側にある箇所が片面で1箇所ある同口PET組織があり、前記式中の同口数定義組織内に同口PET組織が50%以上含まれ、残りの組織が全て平−平組織である、
ことを特徴する前記陽イオン交換膜用強化芯材。 - 前記緯糸PET広がり領域と、前記緯糸PET狭まり領域とが、ウエール方向に含まれ、交互に繰り返される、請求項1に記載の陽イオン交換膜用強化芯材。
- 前記経糸及び緯糸としての強化芯材としてのPTFE繊維はモノフィラメントである、請求項1又は2に記載の陽イオン交換膜用強化芯材。
- 以下の工程:
請求項1〜3のいずれか1項に記載の陽イオン交換膜用強化芯材と、イオン交換基又は加水分解によりイオン交換基となり得るイオン交換基前駆体を有する含フッ素系重合体とを積層して、該強化芯材有するその内部又は表面に含む膜本体を形成する工程、及び
前記膜本体を酸又はアルカリに浸漬させて、該強化芯材中のPETマルチフィラメントを該本体から除去して、該膜本体に溶出孔を形成する工程、
を含む、陽イオン交換膜の製造方法。 - コース方向に強化芯材としてのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維、溶出孔、溶出孔が順番に繰り返し配置され、かつ、ウエール方向に強化芯材としてのPTFE繊維、溶出孔、溶出孔が順番に繰り返し配置された組織をもつ陽イオン交換膜であって、
ウエール方向の直近の2つのPTFE繊維間に存在する2つのウエール方向の溶出孔同士が、ウエール方向における該2つのPTFE繊維間の距離の1/3よりも広がって配置されたウエール方向の溶出孔広がり領域と、ウエール方向における該2つのPTFE繊維間の距離の1/3よりも狭まって配置されたウエール方向の溶出孔狭まり領域との少なくともいずれかが、ウエール方向に含まれ、
前記ウエール方向の溶出孔広がり領域では、コース方向の直近の2つのPTFE繊維間に存在する2つのコース方向の溶出孔、ウエール方向の直近の2つのPTFE繊維とそれらの間に配置された2つのウエール方向の溶出孔と、から成る同口数定義組織において、該コース方向の2つの溶出孔が、それぞれ、該ウエール方向の直近の2つのPTFE繊維とそれらにそれぞれ隣接する該2つのウエール方向の溶出孔に対して同じ側になく、該2つのコース方向の溶出孔が、該同口数定義組織内の全てのウエール方向の溶出孔と、交互に交差する平−平組織の同口数を0とし、該2つのコース方向の溶出孔が、それぞれ、該ウエール方向の直近の2つのPTFE繊維とそれらにそれぞれ隣接する2つのウエール方向の溶出孔に対して同じ側にある箇所が対角線上に片面で2箇所ある同口−同口組織の同口数を1とし、該2つのコース方向の溶出孔が、それぞれ、該ウエール方向の直近の2つのPTFE繊維とそれらにそれぞれ隣接する2つのウエール方向の溶出孔に対して同じ側にある箇所が片面で1箇所ある同口−平組織の同口数を0.5とするとき、以下の式:
同口率(%)=総同口数/該領域内の同口数定義組織数×100
で表される同口率が37%以上であり、
前記ウエール方向の溶出孔狭まり領域では、前記式中の同口数定義組織数内に、前記同口数定義組織における前記2つのコース方向の溶出孔が、2つのウエール方向の溶出孔に対して同じ側にある箇所が片面で1箇所ある同口PET組織があり、前記式中の同口数定義組織内に同口溶出孔組織が50%以上含まれ、残りの組織が全て平−平組織である、
ことを特徴する前記陽イオン交換膜。 - 陽極、陰極、及びそれらの間に請求項5に記載の陽イオン交換膜が配置された電解槽。
- 前記緯糸PET広がり領域では、経糸としての直近の2つのPTFE繊維間に存在する経糸としての2つのPETマルチフィラメントと、緯糸としての直近の2つのPTFE繊維とそれらの間に配置された緯糸としての2つのPETマルチフィラメントと、から成る同口数定義組織において、該経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、それぞれ、該緯糸としての直近の2つのPTFE繊維とそれらにそれぞれ隣接する緯糸としての2つのPETマルチフィラメントに対して同じ側になく、該経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、該同口数定義組織内の全ての緯糸と、交互に交差する平−平組織の同口数を0とし、該経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、それぞれ、該緯糸としての直近の2つのPTFE繊維とそれらにそれぞれ隣接する緯糸としての2つのPETマルチフィラメントに対して同じ側にある箇所が対角線上に片面で2箇所ある同口−同口組織の同口数を1とし、該経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、それぞれ、該緯糸としての直近の2つのPTFE繊維とそれらにそれぞれ隣接する緯糸としての2つのPETマルチフィラメントに対して同じ側にある箇所が片面で1箇所ある同口−平組織の同口数を0.5とするとき、以下の式:
同口率(%)=総同口数/該領域内の同口数定義組織数×100
で表される同口率が37%以上であり、
前記緯糸PET狭まり領域では、前記式中の同口数定義組織数内に、前記同口数定義組織における前記経糸としての2つのPETマルチフィラメントが、緯糸としての2つのPETマルチフィラメントに対して同じ側にある箇所が片面で1箇所ある同口PET組織があり、前記式中の同口数定義組織内に同口PET組織が50%以上含まれ、残りの組織が全て平−平組織である、
ように組織して、製織する工程を含む、請求項1に記載の陽イオン交換膜用強化芯材の製造方法。 - 製織時の経糸としてのPTFE繊維及びPET繊維の経糸張力を5〜20g/本とする、請求項7に記載の方法。
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