JP6528595B2 - 電極積層方法 - Google Patents

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本発明は、電極積層方法に関する。
従来の電極積層方法として、特許文献1に記載されるように、シート状体の電極を落下させて積層することにより積層体を作成する方法が知られている。このような電極積層方法では、袋状セパレータに包まれたシート状の電極(例えば正極)と、シート状の電極(例えば負極)とを用い、これらを交互に落下させて積層している。
特開2012−91372号公報
袋状セパレータに電極を包む方法としては、以下の方法が知られている。まず、1対のベースセパレータの重なり合う周縁部同士を接合するか、或いは、一枚のベースセパレータを半折りにして重なり合う少なくとも2辺を接合することによって、袋状セパレータを形成する袋状化工程を実施する。電極は、袋状化工程を実施する前にベースセパレータ上に配置されるか、或いは、袋状化工程を実施した後に、袋状セパレータ内に挿入される。このようにして、袋状セパレータに電極が包まれる。ところで、ベースセパレータの重なり合う周縁部を接合する方法としては、溶着が一般的である。しかし、ベースセパレータの重なり合う周縁部を溶着すると、形成された袋状セパレータの周縁部に曲がりが発生する。上述したような電極積層方法においては、周縁部の曲がり方向次第で、電極を積層した際に電極間で位置ズレが生じる場合がある。
本発明は、電極を積層した際の電極間における位置ズレを抑制することができる電極積層方法を提供することを目的とする。
本発明の電極積層方法は、第1電極を袋状セパレータで包んだ後、第1電極と第1電極とは極性が異なる第2電極とを積層部に交互に積層する電極積層方法において、ベースセパレータの周縁部を重ね合わせて溶着することにより、袋状セパレータを形成する袋状化工程と、袋状セパレータで包まれた第1電極と第2電極とを、積層部に交互に落下させて積層する積層工程と、を備え、袋状化工程では、袋状セパレータの周縁部が曲がるように、ベースセパレータの重なり合う周縁部のうちの一方に他方よりも大きな熱量を加えてベースセパレータの重なり合う周縁部を溶着し、積層工程では、袋状セパレータの周縁部の曲がり方向が積層部の積層面側を向くように、袋状セパレータで包まれた第1電極を積層する。
この電極積層方法では、ベースセパレータの重なり合う周縁部のうちの一方が、常に他方よりも熱収縮し、袋状セパレータの周縁部の曲がり方向が決まる。また、曲がり方向が積層部の積層面側を向くように、袋状セパレータで包まれた第1電極を積層する。これにより、袋状セパレータで包まれた第1電極自身の重量によって、袋状セパレータの周縁部の曲がりを低減することができる。また、袋状セパレータで包まれた第1電極の上には、第2電極及び袋状セパレータで包まれた他の第1電極が順次積層されるので、これらの電極の重量によっても、袋状セパレータの周縁部の曲がりを低減することができる。以上により、袋状セパレータの周縁部の曲がりに起因する電極の浮き上がりが抑制され、この結果、電極を積層した際の電極間における位置ズレを抑制することができる。
本発明の電極積層方法は、1対のベースセパレータ間に第1電極を配置する配置工程を更に備え、袋状化工程では、配置工程を実施した後、1対のベースセパレータの重なり合う周縁部を溶着してもよい。これにより、1対のベースセパレータから袋状セパレータを形成することができる。
本発明の電極積層方法において、袋状化工程では、ベースセパレータの重なり合う周縁部の一方側に配置された加熱部がベースセパレータの重なり合う周縁部を加熱してもよい。これにより、ベースセパレータの重なり合う周縁部のうちの一方が、他方よりも熱収縮することで、周縁部は、加熱部が配置される側に向かって曲げられる。この場合、片側に加熱部が配置された構成であるため、両側に加熱部が配置された構成に比べて、ランニングコストを減らすことができる。
本発明の電極積層方法は、袋状化工程と積層工程との間において、袋状セパレータで包まれた第1電極を反転させる反転工程を更に備えてもよい。これにより、袋状セパレータの周縁部の曲がり方向を積層部の積層面側に向けることが適宜可能となるので、ベースセパレータの重なり合う周縁部を加熱する加熱部の配置自由度を高くすることができる。
本発明によれば、電極を積層した際の電極間における位置ズレを抑制することができる。
本発明の一実施形態の電極積層方法を適用して製造される蓄電装置の内部構造の一例を示す断面図である。 図1におけるII-II線断面図である。 図2に示したセパレータ付き正極の製造工程の一例を示す斜視図である。 図3に示した配置工程の後続に実施する袋状化工程を示す図である。 セパレータ付き正極を示す図である。 セパレータ付き正極と負極との積層工程を示す図である。 セパレータ付き正極と負極との積層状態を示す図である。 セパレータ付き正極と負極との積層状態の比較例を示す図である。 セパレータ付き正極の製造工程の変形例を示す図であって、図9の(a)は、ベースセパレータを配置する工程を示す図であって、図9の(b)は、ベースセパレータ上に正極を配置する工程を示す図であって、図9の(c)は、袋状セパレータを形成する袋状化工程を示す図である。 セパレータ付き正極と負極との積層工程の変形例を示す図であって、図10の(a)は平面図であって、図10の(b)は側面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、図面において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一実施形態の電極積層方法を適用して製造される蓄電装置の内部構成の一例を示す断面図である。図2は、図1におけるII-II線断面図である。図1及び図2に示されるように、蓄電装置1は、例えばリチウムイオン二次電池といった車載用の非水電解質二次電池として構成されている。
蓄電装置1は、例えば略直方体形状をなす中空のケース2と、ケース2内に収容された電極組立体3と、を備えている。ケース2は、例えばアルミニウム等の金属によって形成されている。ケース2の内壁面上には、絶縁フィルム(図示省略)が設けられる。ケース2の内部には、例えば非水系有機溶媒系の電解液が注液されている。電極組立体3では、後述する正極(第1電極)11の正極活物質層15、負極(第2電極)12の負極活物質層18、及び袋状セパレータ13が多孔質をなしており、その空孔内に、電解液が含浸されている。ケース2の上面部には、正極端子5と負極端子6とが互いに離間して配置されている。正極端子5は、絶縁リング7を介してケース2に固定され、負極端子6は、絶縁リング8を介してケース2に固定されている。
電極組立体3は、極性が異なる正極11及び負極12と、正極11と負極12との間に配置された袋状セパレータ13と、によって構成されている。袋状セパレータ13内には、ここでは正極11が収容されている。袋状セパレータ13内に正極11が収容された状態で、正極11と負極12とが袋状セパレータ13を介して交互に積層されている。つまり、電極組立体3は、袋状セパレータ13に正極11を収容することにより構成されるセパレータ付き正極10を有している。
正極11は、例えばアルミニウム箔からなる金属箔14と、金属箔14の両面に形成された正極活物質層15と、を有している。金属箔14は、略矩形の金属箔本体部14aと、金属箔本体部14aの上縁部に正極端子5の位置に対応して形成されたタブ14bと、からなっている。タブ14bは、金属箔本体部14aの上縁部から上方に延び、導電部材16を介して正極端子5に接続されている。正極活物質層15は、正極活物質とバインダとを含んで形成されている多孔質の層である。言い換えれば、金属箔本体部14aの両面に、正極活物質が担持されている。正極活物質としては、例えば複合酸化物、金属リチウム、硫黄等が挙げられる。複合酸化物には、例えばマンガン、ニッケル、コバルト及びアルミニウムの少なくとも1つと、リチウムとが含まれる。
負極12は、例えば銅箔からなる金属箔17と、金属箔17の両面に形成された負極活物質層18と、を有している。金属箔17は、略矩形の金属箔本体部17aと、金属箔本体部17aの上縁部に負極端子6の位置に対応して形成されたタブ17bと、からなっている。タブ17bは、金属箔本体部17aの上縁部から上方に延び、導電部材19を介して負極端子6に接続されている。負極活物質層18は、負極活物質とバインダとを含んで形成されている多孔質の層である。言い換えれば、金属箔本体部17aの両面に、負極活物質が担持されている。負極活物質としては、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の金属酸化物、ホウ素添加炭素等が挙げられる。
袋状セパレータ13は、内部に正極11のみを収容している。袋状セパレータ13の形成材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、或いは、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等が例示される。正極11及び負極12のタブ14b,17bは、略矩形の袋状セパレータ13から上方に突出している。
続いて、蓄電装置1の製造に適用される電極積層方法について説明する。この電極積層方法は、正極11を袋状セパレータ13で包んだ後、正極11と当該正極11とは極性が異なる負極12とを積層部40に交互に積層する方法である。電極積層方法は、正極11の製造工程及び負極12の製造工程と、セパレータ付き正極10の製造工程と、セパレータ付き正極10の反転工程と、セパレータ付き正極10と負極12とを積層する積層工程と、を備えている。なお、正極11の製造工程及び負極12の製造工程は、公知の技術と代わるところは無いため、これらの説明は省略する。
セパレータ付き正極10の製造工程は、配置工程と、袋状化工程と、裁断工程と、を有している。
配置工程では、図3に示されるように、1対のベースセパレータ13a,13a間に正極11を配置する。より具体的には、配置工程では、ます、水平に延びる一方のベースセパレータ13aの上に、正極11をベースセパレータ13aの延在方向に沿って所定の間隔を持って配置し、この後、他方のベースセパレータ13aを、正極11及び一方のベースセパレータ13aに重ね合わせる。正極11は、ベースセパレータ13aの延在方向と直交する方向にタブ14bがベースセパレータ13aよりも外方に突出するように配置される。
続いて、袋状化工程では、図4に示されるように、配置工程を実施した後、1対のベースセパレータ13a,13aの重なり合う周縁部21a,21aを溶着する。これにより、周縁部21を有する袋状セパレータ13が形成される。周縁部21とは、正極11の周囲に位置する袋状セパレータ13の周囲領域のうち、タブ14bに対応する部分を除いた領域をいう。袋状化工程では、袋状セパレータ13の周縁部21が曲がるように、ベースセパレータ13a,13aの重なり合う周縁部21aのうちの一方に他方よりも大きな熱量を加えてベースセパレータ13a,13aの重なり合う周縁部21a,21aを溶着する。より詳細には、袋状化工程では、ベースセパレータ13aの重なり合う周縁部21a,21aの一方側に配置された加熱部31がベースセパレータ13aの重なり合う周縁部21a,21aを加熱する。これにより、1対のベースセパレータ13aの重なり合う周縁部21a,21aが溶着される。加熱部31は、例えばヒータブロックであり、1対のベースセパレータ13a,13aを加熱・加圧して溶着する。
溶着された周縁部21aには、溶着部22が形成される。溶着部22は、タブ14bに対応する部分を除いて、正極11の四辺を取り囲むように形成される。本実施形態では、溶着部22は、正極11の四辺に沿って連続している。溶着部22は、これに限らず、例えば、点状の溶着部分を所定の間隔をもってマトリックス状に形成されていてもよい。
続いて、裁断工程では、隣り合う正極11,11間に位置する周縁部21aを、当該周縁部21aの中央近傍で裁断する。これにより、図5に示されるように、袋状セパレータ13で包まれた正極11(すなわち、セパレータ付き正極10)を複数得ることができる。このとき、図5の(b)に示されるように、セパレータ付き正極10の周縁部21は、全体的に同じ方向に曲げられている。より具体的には、セパレータ付き正極10の周縁部21は、加熱部31が配置される側(本実施形態では上側)に曲げられる。すなわち、ベースセパレータ13a,13aの重なり合う周縁部21a,21aのうちの一方が、他方よりも熱収縮する。この結果、袋状セパレータ13の周縁部21は、加熱部31が配置される側に向かって湾曲状に曲げられる。このように、袋状化工程において、加熱部31によりベースセパレータ13a,13aの周縁部21a,21aが溶着されることで、袋状セパレータ13の周縁部21が加熱部31側に曲げられる。
裁断された後において、セパレータ付き正極10の周縁部21の幅Wは、1mm〜10mm程度である。周縁部21の幅Wとは、周縁部21の曲げを矯正して正極11の一主面10a及び他主面10bと同方向に延ばした状態での、溶着箇所の内周縁から袋状セパレータ13の縁までの距離をいう。
続いて、図6で示されるように、袋状化工程と積層工程との間において反転工程が実施される。反転工程では、セパレータ付き正極10を反転装置32によって反転させる。すなわち、セパレータ付き正極10において、上側に向けられていた一主面10aが下側に向けられ、下側に向けられていた他主面10bが上側に向けられる。本実施形態においては、反転工程によって、セパレータ付き正極10の周縁部21の曲がり方向は、下側を向くこととなる。なお、反転装置32としては、公知の反転装置のいずれかを用いればよい。
その後、水平方向に延びる搬送路33にセパレータ付き正極10と負極12とを交互に載置する。搬送路33は、例えばベルトコンベアである。これにより、セパレータ付き正極10と負極12とが、所定間隔空けた状態で水平方向に沿って搬送される。このとき、搬送路33は、セパレータ付き正極10の周縁部21の曲がり方向を下側(搬送面33a側)に向けてセパレータ付き正極10を搬送する。また、搬送路33は、セパレータ付き正極10及び負極12のそれぞれのタブ14b,17bを上流側に向けて、セパレータ付き正極10及び負極12を搬送する。
続いて、積層工程が実施される。積層工程では、セパレータ付き正極10と負極12とを積層部40に交互に落下させて積層する。積層工程では、セパレータ付き正極10と負極12とを積層部40に落下させる際、搬送路33の下流端に位置するスライダ34によりセパレータ付き正極10及び負極12を滑走させる。これにより、セパレータ付き正極10と負極12とを積層部40に案内する。
続いて、セパレータ付き正極10と負極12とが、積層部40に交互に落下し積層される。なお、これ以降の説明において、セパレータ付き正極10の周縁部21の外縁のうち、タブ14bが設けられた側の縁を後縁10dとし、後縁10dと対向する縁を前縁10cとし、前縁10c及び後縁10dに直交する1対の縁部を側縁10e,10eとする(図5を参照)。同様に、負極12の外縁のうち、タブ17bが設けられた側の縁を後縁とし、後縁と対向する縁を前縁とし、前縁及び後縁に直交する1対の縁部を側縁とする。
積層部40は、積層台41と、背壁部42と、1対の側壁部43,43と、を有している。積層台41は、セパレータ付き正極10及び負極12を載置して積層する。積層台41は、後部(スライダ34側)が高く、前部(スライダ34の反対側)が低くなるように傾斜している。積層台41の積層面41aは、積層台41の後方から前方に向かって斜め下方に傾斜している。積層台41の積層面41aには、セパレータ付き正極10と負極12とが交互に載置される。背壁部42は、積層台41の前部に立設されている。背壁部42の内背面42aは、セパレータ付き正極10の前縁10c及び負極12の前縁に接触して、セパレータ付き正極10及び負極12の前後方向(搬送方向)の位置を揃える。1対の側壁部43,43は、積層台41の両側部にそれぞれ立設されている。各側壁部43の内側面43aは、セパレータ付き正極10の側縁10e,10e及び負極12の側縁に接触して、セパレータ付き正極10及び負極12の左右方向(搬送方向と直交する方向)の位置を揃える。
次に、図7を参照して、セパレータ付き正極10と負極12との積層状態を詳細に説明する。まず、図7の(a)に示されるように、セパレータ付き正極10は、積層部40の積層台41に載置される。このとき、積層工程では、セパレータ付き正極10の周縁部21の曲がり方向が積層部40の積層面41a側を向くように、セパレータ付き正極10を載置する。本実施形態では、反転工程において、セパレータ付き正極10の周縁部21の曲がり方向が、下側に向けられる。したがって、積層工程では、セパレータ付き正極10の周縁部21の曲がり方向は、必然的に積層部40の積層面41a側を向く。
セパレータ付き正極10の前縁10cは、背壁部42の内背面42aに接触する。ここで、上述したように、セパレータ付き正極10の周縁部21は、積層面41a側(下側)を向くように曲がっている。このため、セパレータ付き正極10には、前縁10cを支持点として積層面41aから浮き上がろうとする力が作用する。その一方で、セパレータ付き正極10には、自身の重量によって積層面41a側に近づこうとする力が作用する。すなわち、積層面41aから浮き上がろうとする力が、セパレータ付き正極10自身の重量によって低減される。これにより、周縁部21の曲がりが低減する。加えて、図7の(b)に示されるように、負極12が、積層台41に載置されたセパレータ付き正極10の上に積層される。この負極12の重量によって、セパレータ付き正極10の周縁部21の曲がりが更に低減する。なお、本実施形態では、説明の便宜上、1枚のセパレータ付き正極10と1枚の負極12とで説明したが、積層部40に積層される他の各セパレータ付き正極10と負極12とにおいても同様のことがいえる。また、本実施形態では、セパレータ付き正極10から積層し始めているが、負極12から積層し始めてもよい。
次に、図8を参照して、セパレータ付き正極10と負極12との積層状態の比較例について説明する。この比較例では、積層工程において、周縁部21の曲がり方向が積層部40の積層面41aの反対側(上側)を向くように、セパレータ付き正極10を積層する点で本実施形態と相違する。
まず、図8の(a)に示されるように、セパレータ付き正極10は、積層部40の積層台41に載置される。このとき、積層工程では、周縁部21の曲がり方向が積層部40の積層面41aの反対側(上側)を向くように、セパレータ付き正極10を載置する。セパレータ付き正極10の前縁10cは、背壁部42の内背面42aに接触する。ここで、セパレータ付き正極10の周縁部21は、積層面41aの反対側(上側)に向かって曲げられたままとなっている。すなわち、本実施形態のように、セパレータ付き正極10自身の重量によって周縁部21の曲がりが低減する、ということがない。周縁部21は曲げられたままの状態なので、セパレータ付き正極10の前後方向及び左右方向の位置は、所望の位置とならない。
更に、この状態において、負極12が、積層台41に載置されたセパレータ付き正極10の上に積層される。このとき、負極12の前縁は、背壁部42の内背面42aではなく、上側に向かって曲げられた周縁部21に接触する。このとき、負極12の移動が停止しなかった場合、図8の(b)に示されるように、負極12は、周縁部21の曲がり方向に沿って滑走する。これにより、負極12は、周縁部21に沿って曲がってしまい、前後方向の位置は、所望の位置とならない。また、負極12の移動が停止した場合であっても、負極12は、セパレータ付き正極10の周縁部21に接触するため、前後方向の位置は、所望の位置とならない。
以上、説明したように、本実施形態の電極積層方法では、ベースセパレータ13a,13aの重なり合う周縁部21a,21aのうちの一方が、常に他方よりも熱収縮し、袋状セパレータ13の周縁部21の曲がり方向が決まる。また、曲がり方向が積層部40の積層面41a側を向くように、袋状セパレータ13で包まれた正極11を積層する。これにより、袋状セパレータ13で包まれた正極11自身の重量によって、袋状セパレータ13の周縁部21の曲がりを低減することができる。また、袋状セパレータ13で包まれた正極11の上には、負極12及び袋状セパレータ13で包まれた他の正極11が順次積層されるので、これらの電極の重量によっても、袋状セパレータ13の周縁部21の曲がりを低減することができる。以上により、袋状セパレータ13の周縁部21の曲がりに起因する電極の浮き上がりが抑制され、この結果、電極を積層した際の電極間における位置ズレを抑制することができる。
また、本実施形態の電極積層方法は、1対のベースセパレータ13a,13a間に正極11を配置する配置工程を更に備え、袋状化工程では、配置工程を実施した後、1対のベースセパレータ13a,13aの重なり合う周縁部21a,21aを溶着する。これにより、1対のベースセパレータ13a,13aから袋状セパレータ13を形成することができる。
本実施形態の電極積層方法において、袋状化工程では、ベースセパレータ13a,13aの重なり合う周縁部21a,21aの一方側に配置された加熱部31がベースセパレータ13a,13aの重なり合う周縁部21a,21aを加熱する。これにより、ベースセパレータ13a,13aの重なり合う周縁部21a,21aのうちの一方が、他方よりも熱収縮することで、周縁部21は、加熱部31が配置される側に向かって曲げられる。この場合、片側に加熱部31が配置された構成であるため、両側に加熱部が配置された構成に比べて、ランニングコストを減らすことができる。
また、本実施形態の電極積層方法は、袋状化工程と積層工程との間において、袋状セパレータ13で包まれた正極11を反転させる反転工程を備えている。これにより、袋状セパレータ13の周縁部21の曲がり方向を積層部40の積層面41a側に向けることが適宜可能となるので、ベースセパレータ13a,13aの重なり合う周縁部21a,21aを加熱する加熱部31の配置自由度を高くすることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されない。
上記実施形態において、袋状化工程では、図4に示されるように、配置工程を実施した後、1対のベースセパレータ13a,13aの重なり合う周縁部21a,21aを溶着することとしたが、例えば、袋状化工程では、図9に示されるように、一枚のベースセパレータ13aを半折りにして重なり合う少なくとも2辺を溶着してもよい。この場合、まず、図9の(a)に示されるように、略矩形状のベースセパレータ13aを配置する工程が実施される。続いて、図9の(b)に示されるように、ベースセパレータ13a上に正極11を配置する工程が実施される。このとき、正極11は、ベースセパレータ13a上において、ベースセパレータ13a上に設定される半折り用の設定ラインで区切られる2つの領域のうちの一方側に配置される。続いて、図9の(c)に示されるように、袋状化工程が実施される。袋状化工程では、半折り用の設定ラインに沿ってベースセパレータ13aを半折りにし、ベースセパレータ13aの周縁部21a,21aを重ね合わせて溶着することにより、袋状セパレータ13を形成する。
また、上記実施形態では、搬送路33は、セパレータ付き正極10及び負極12のそれぞれのタブ14b,17bを上流側に向けて、セパレータ付き正極10及び負極12を搬送することとしたが、例えば、図10に示されるように、搬送路33は、セパレータ付き正極10及び負極12のそれぞれのタブ14b,17bを搬送方向と直交する方向の一方側に向けて、セパレータ付き正極10及び負極12を搬送してもよい。この場合においても、袋状セパレータ13の周縁部21の曲がり方向が積層部40の積層面41a側を向くように、袋状セパレータ13で包まれた正極11を積層する。これにより、電極を積層した際の電極間における位置ズレを抑制することができる。なお、積層部40は、セパレータ付き正極10と負極12とが交互に載置される積層台41と、積層台41上に略L字形状に配置された背壁部42及び側壁部43と、を有している。積層部40は、背壁部42と側壁部43との連結箇所(L字形状の隅部)が最も下方に位置するように傾けて配置されている。これにより、セパレータ付き正極10において、前縁10cは、内側面43aで位置決めされ、一方の側縁10eは、内背面42aで位置決めされる。同様に、負極12において、前縁は、内側面43aで位置決めされ、一方の側縁は、内背面42aで位置決めされる。
上記実施形態では、袋状化工程において、1対のベースセパレータ13a,13aで正極11が包み込まれているが、1対のベースセパレータ13a,13aで負極12が包み込まれてもよい。この場合、積層工程では、セパレータ付きの負極と正極とを積層部40に交互に落下させて積層することとなる。
また、上記実施形態では、袋状化工程において、上側に配置された加熱部31により1対のベースセパレータ13a,13aの周縁部21a,21aを加熱することとしたが、下側に配置された加熱部により1対のベースセパレータ13a,13aの周縁部21a,21aを加熱してもよい。この場合、セパレータ付き正極10の周縁部21の曲がり方向は、下側に向けられる。このため、セパレータ付き正極10を反転させる反転工程を省くことができる。また、袋状化工程において、加熱部31を上側及び下側の両方に配置してもよい。特に、溶着に要する時間を短縮したい場合などには、上下両側からの加熱が有効である。なお、上下両側から加熱する場合にも、一方の熱量を大きくすることで、周縁部が常に一方向に曲がるようにする。
11…正極(第1電極)、12…負極(第2電極)、13…袋状セパレータ、13a…ベースセパレータ、21…周縁部、21a…周縁部、31…加熱部、40…積層部。

Claims (4)

  1. 第1電極を袋状セパレータで包んだ後、前記第1電極と前記第1電極とは極性が異なる第2電極とを積層部に交互に積層する電極積層方法において、
    ベースセパレータの周縁部を重ね合わせて溶着することにより、前記袋状セパレータを形成する袋状化工程と、
    前記袋状セパレータで包まれた前記第1電極と前記第2電極とを、前記積層部に交互に落下させて積層する積層工程と、を備え、
    前記袋状化工程では、前記袋状セパレータの周縁部が曲がるように、前記ベースセパレータの重なり合う周縁部のうちの一方に他方よりも大きな熱量を加えて前記ベースセパレータの重なり合う周縁部を溶着し、
    前記積層工程では、前記袋状セパレータの周縁部の曲がり方向が前記積層部の積層面側を向くように、前記袋状セパレータで包まれた前記第1電極を積層する、電極積層方法。
  2. 1対の前記ベースセパレータ間に前記第1電極を配置する配置工程を更に備え、
    前記袋状化工程では、前記配置工程を実施した後、前記1対のベースセパレータの重なり合う周縁部を溶着する、請求項1記載の電極積層方法。
  3. 前記袋状化工程では、前記ベースセパレータの重なり合う周縁部の一方側に配置された加熱部が前記ベースセパレータの重なり合う周縁部を加熱する、請求項1又は2記載の電極積層方法。
  4. 前記袋状化工程と前記積層工程との間において、前記袋状セパレータで包まれた前記第1電極を反転させる反転工程を更に備える、請求項3記載の電極積層方法。
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