JP2016162549A - セパレータ付き電極の製造装置、及び、セパレータ付き電極の製造方法 - Google Patents

セパレータ付き電極の製造装置、及び、セパレータ付き電極の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】セパレータに対する電極の位置精度を向上可能なセパレータ付き電極の製造装置及び製造方法を提供する。
【解決手段】製造装置20は、セパレータ部材30と正極11とを長手方向に沿って相対移動させる搬送ローラ25と、短手方向に沿って第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとを溶着して第1溶着領域W1を形成する第2ヒータローラ23と、セパレータ部材30に正極11を供給する供給部26と、を備える。セパレータ部材30は、第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとを縁部E2を接続部として接続して構成される。搬送ローラ25は、セパレータ部材30を傾斜させた状態において相対移動させる。供給部26は、正極11の下端部14xを接続部に当接させると共に側端部14rを第1溶着領域W1に当接させるように正極11を落下させてセパレータ部材30に正極11を供給する。
【選択図】図6

Description

本発明は、セパレータ付き電極の製造装置、及び、セパレータ付き電極の製造方法に関する。
特許文献1には、正極及び負極がセパレータを間に挟んで交互に積層された電極積層体を製造する電極積層装置が記載されている。この電極積層装置は、第1のセパレータシートと第2のセパレータシートとを溶着するロール対と、第1のセパレータシート及び第2のセパレータシートの間に正極を供給する正極供給装置と、を備える。ロール対は、第1のセパレータシート及び第2のセパレータシート同士を溶着させ、正極の下部を支持する溶着部を形成する。正極供給装置は、溶着部が形成されるタイミングで溶着部に向けて正極を落下させる。
特開2012−199210号公報
特許文献1に記載の電極積層装置においては、溶着部に向けて落下された正極の下部が溶着部に支持されることで、鉛直方向の電極の位置決めが図られる。しかしながら、上記電極積層装置においては、鉛直方向以外の方向における正極の位置決めついて十分に検討されておらず、セパレータに対する電極の位置精度の向上の余地が未だ残されている。
そこで、本発明は、セパレータに対する電極の位置精度を向上可能なセパレータ付き電極の製造装置及びセパレータ付き電極の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るセパレータ付き電極の製造装置は、袋状のセパレータに電極を収容することによりセパレータ付き電極を製造するセパレータ付き電極の製造装置であって、袋状のセパレータを構成する長尺シート状の第1セパレータ部及び第2セパレータ部からなるセパレータ部材と電極とをセパレータ部材の長手方向に沿って相対移動させる移動部と、移動部によりセパレータ部材が相対移動されている状態において、セパレータ部材の短手方向に沿って第1セパレータ部と第2セパレータ部とを互いに溶着することによって、セパレータ部材に第1溶着領域を形成する第1溶着部と、移動部によりセパレータ部材が相対移動されている状態において、セパレータ部材に対して電極を供給する供給部と、を備え、セパレータ部材は、短手方向における第1及び第2セパレータ部の一方の縁部を接続部として第1セパレータ部と第2セパレータ部とを互いに接続すると共に、第1セパレータ部と第2セパレータ部とを互いに対向させて構成され、電極は、下端部及び下端部に交差する側端部を含み、移動部は、セパレータ部材を水平面に対して傾斜させた状態において相対移動させ、供給部は、下端部を接続部に当接させると共に側端部を第1溶着領域に当接させるように、第1セパレータ部と第2セパレータ部との間に電極を落下させることによって、セパレータ部材に電極を供給する。
本発明に係るセパレータ付き電極の製造方法は、袋状のセパレータに電極を収容することによりセパレータ付き電極を製造するセパレータ付き電極の製造方法であって、袋状のセパレータを構成する長尺シート状の第1セパレータ部及び第2セパレータ部からなるセパレータ部材と電極とをセパレータ部材の長手方向に沿って相対移動させる移動ステップ部と、移動ステップにおいてセパレータ部材が相対移動されている状態において、セパレータ部材の短手方向に沿って第1セパレータ部と第2セパレータ部とを互いに溶着することにより、セパレータ部材に第1溶着領域を形成する溶着ステップと、移動ステップにおいてセパレータ部材が相対移動されている状態において、セパレータ部材に対して電極を供給する供給ステップと、を備え、セパレータ部材は、短手方向における第1及び第2セパレータ部の一方の縁部を接続部として第1セパレータ部と第2セパレータ部とを互いに接続すると共に、第1セパレータ部と第2セパレータ部とを互いに対向させて構成されており、電極は、下端部及び下端部に交差する側端部を含み、移動ステップにおいては、セパレータ部材を水平面に対して傾斜させた状態において相対移動させ、供給ステップにおいては、下端部を接続部に当接させると共に側端部を第1溶着領域に当接させるように、第1セパレータ部と第2セパレータ部との間に電極を落下させることによって、セパレータ部材に電極を供給する。
これらの製造装置及び製造方法においては、第1及び第2セパレータ部からなるセパレータ部材が、水平面に対して傾斜した状態で電極に対して相対移動させられる。そして、電極は、そのように相対移動されるセパレータ部材に向けて落下され、セパレータ部材に供給される。このとき、電極の下端部が、第1及び第2セパレータ部の接続部に当接される。接続部は、セパレータ部材の短手方向における第1及び第2セパレータ部の縁部である。したがって、セパレータ部材の短手方向について、接続部を基準としてセパレータ部材に対する電極の位置決めがなされる。さらに、上記のように電極をセパレータ部材に供給する際には、電極の側端部が、セパレータ部材の短手方向に沿って形成された第1溶着領域に当接される。したがって、セパレータ部材の長手方向について、第1溶着領域を基準として、セパレータ部材に対する電極の位置決めがなされる。このように、これらの製造装置及び製造方法によれば、複数の方向について、セパレータ部材に対する電極の位置決めがなされる。よって、セパレータに対する電極の位置精度を向上することが可能である。
本発明に係るセパレータ付き電極の製造装置は、供給部の前段側において、互いに対向する第1セパレータ部と第2セパレータ部とを縁部において互いに溶着することによって、接続部としての第2溶着領域を形成してセパレータ部材を構成する第2溶着部をさらに備えてもよい。このように、互いに別体である第1及び第2セパレータ部を溶着することにより、セパレータ部材を容易に構成することができる。
本発明に係るセパレータ付き電極の製造装置においては、移動部は、セパレータ部材を鉛直面に対してさらに傾斜させた状態において相対移動させてもよい。この場合、セパレータ部材に電極を供給する際に、第1及び第2セパレータ部のうちの鉛直下側に位置するセパレータ部によって、電極を支持することができる。したがって、そのセパレータ部の厚さ方向について、電極の位置決めをさらに行うことが可能となる。よって、セパレータに対する電極の位置精度をより向上可能である。
本発明に係るセパレータ付き電極の製造装置においては、移動部は、セパレータ部材を移動させてもよい。この場合、セパレータ部材を移動させながら、第1溶着部による第1及び第2セパレータ部の溶着や、供給部による電極の供給を行うことができる。
本発明によれば、セパレータに対する電極の位置精度を向上可能なセパレータ付き電極の製造装置及びセパレータ付き電極の製造方法を提供することができる。
セパレータ付き正極を備える蓄電装置の断面図である。 図1のII-II線に沿った断面図である。 セパレータ付き正極を模式的に示す図である。 実施形態に係る製造装置を示す概略図である。 (a)は、セパレータ部材の一部を示す斜視図である。(b)は、Vb−Vb線に沿ってのセパレータ部材の断面図である。 セパレータ部材に対して正極を供給する様子を示す側面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、図面において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、セパレータ付き正極を備える蓄電装置の断面図である。図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。図1及び図2に示される蓄電装置1は、例えばリチウムイオン二次電池といった車載用の非水電解質二次電池として構成されている。
蓄電装置1は、例えば略直方体形状をなす中空のケース2と、ケース2内に収容された電極組立体3とを備えている。ケース2は、例えばアルミニウム等の金属によって形成されている。ケース2の内壁面上には、絶縁フィルム(図示せず)が設けられる。ケース2の内部には、例えば非水系有機溶媒系の電解液が注液されている。電極組立体3では、後述する正極11の正極活物質層15、負極12の負極活物質層18、及びセパレータ13が多孔質をなしており、その空孔内に、電解液が含浸されている。ケース2の上面部には、正極端子5と負極端子6とが互いに離間して配置されている。正極端子5は、絶縁リング7を介してケース2に固定され、負極端子6は、絶縁リング8を介してケース2に固定されている。
電極組立体3は、正極(電極)11と、負極12と、正極11と負極12との間に配置された袋状のセパレータ13とによって構成されている。セパレータ13内には、例えば正極11が収容される。セパレータ13内に正極11が収容された状態で、正極11と負極12とがセパレータ13を介して交互に積層されている。つまり、電極組立体3は、袋状のセパレータ13に正極11を収容することにより構成されるセパレータ付き正極(セパレータ付き電極)10を有している。
なお、スペース効率を向上してケース2内の空間に占める電極組立体3の体積の増加を図る観点から、一例として、電極組立体3を、セパレータ付き正極10及び負極12の下端(正極端子5及び負極端子6と反対側の端部)がケース2の底面に接触するように、ケース2内に収容することができる。ケース2の内面上には、絶縁部材(不図示)が配置されている。したがって、この場合には、セパレータ付き正極10及び負極12の下端は、絶縁部材を介してケース2の底面に当接する。ただし、セパレータ付き正極10及び負極12の下端とケース2の底面との間には、絶縁部材が占める空間以外に微小な隙間が形成されていてもよい。
図3は、セパレータ付き正極を模式的に示す図である。図1〜3に示されるように、正極11は、例えばアルミニウム箔からなる金属箔14と、金属箔14の両面に形成された正極活物質層15と、を有している。正極11の金属箔14は、本体部14aとタブ14bとを有する。本体部14aは、矩形状である。本体部14aは、下端部14x、下端部14xの反対側の上端部14y、及び、下端部14xと上端部14yとを互いに接続する一対の側端部14r,14pを含む。側端部14r,14pは、下端部14x及び上端部14yに交差する。タブ14bは、正極端子5の位置に対応するように本体部14aの上端部14yから突出している。タブ14bは、矩形状である。
正極活物質層15は、正極活物質とバインダとを含んで形成されている多孔質の層である。正極活物質層15は、本体部14aの両面において、少なくとも下端部14x及び上端部14yの間の中央部分に正極活物質が担持されて形成されている。正極活物質としては、例えば複合酸化物、金属リチウム、硫黄等が挙げられる。複合酸化物には、例えばマンガン、ニッケル、コバルト及びアルミニウムの少なくとも1つと、リチウムとが含まれる。一例として、ここでは、タブ14bには、正極活物質が担持されていない。ただし、タブ14bにおける本体部14a側の基端部分には、活物質が担持されている場合もある。タブ14bは、本体部14aの上端部14yから上方に延び、導電部材16を介して正極端子5に接続されている。
負極12は、例えば銅箔からなる金属箔17と、金属箔17の両面に形成された負極活物質層18と、を有している。負極12の金属箔17は、本体部17aとタブ17bとを有する。本体部17aは、矩形状である。本体部17aは、下端部、下端部の反対側の上端部、及び、下端部と上端部とを互いに接続する一対の側端部を含む。タブ17bは、負極端子6の位置に対応するように本体部17aの一端部から突出している。タブ17bは、矩形状である。
負極活物質層18は、本体部17aの両面において、少なくとも下端部及び上端部の間の中央部分に負極活物質が担持されて形成されている。負極活物質層18は、負極活物質とバインダとを含んで形成されている多孔質の層である。負極活物質としては、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の金属酸化物、ホウ素添加炭素等が挙げられる。一例として、ここでは、タブ17bには、負極活物質が担持されていない。ただし、タブ17bにおける本体部17a側の基端部分には、活物質が担持されている場合もある。タブ17bは、本体部17aの上端部から上方に延び、導電部材19を介して負極端子6に接続されている。
セパレータ13は、一例として、正極11を内部に収容している。セパレータ13は、正極11及び負極12の積層方向からみて矩形状である。セパレータ13は、一対の長尺シート状のセパレータ部を互いに溶着して袋状に形成される。具体的には、セパレータ13は、セパレータ部を互いに溶着して形成される第1溶着領域W1、第2溶着領域W2、第3溶着領域W3、及び第4溶着領域W4によって外縁が規定される袋状である。なお、図3においては、説明のために第1溶着領域W1〜第4溶着領域W4に網掛けを施している。
第1溶着領域W1は、本体部14aの側端部14rに対向すると共に側端部14rに沿って延びる領域である。第3溶着領域W3は、本体部14aの側端部14pに対向すると共に側端部14pに沿って延びる領域である。第2溶着領域W2は、本体部14aの下端部14xに対向すると共に下端部14xに沿って延びる領域である。第4溶着領域W4は、本体部14aの上端部14yに対向すると共に上端部14yに沿って延びる領域である。第1溶着領域W1〜第4溶着領域W4は、矩形環状となるように互いに接続されている。第4溶着領域W4には、非溶着領域W5が介在されている。
つまり、セパレータ13は、非溶着領域W5において閉じられていない。セパレータ13においては、非溶着領域W5を介して、タブ14bが突出させられている。セパレータ13の形成材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等が例示される。なお、セパレータ13内で正極11のずれが生じない範囲において、第1溶着領域W1〜第4溶着領域W4が間欠的に形成されてもよい。
続いて、蓄電装置1の製造方法の主な工程について説明する。まず、混練工程が実施される。混練工程においては、活物質層の主成分である活物質粒子と、バインダ及び導電助剤などの粒子とを混練機内の溶媒中で混練し、各粒子の分散性がよい電極合剤を製造する。バインダは、例えばポリアミドイミド、ポリイミド等の熱可塑性樹脂であってもよく、主鎖にイミド結合を有するポリマー樹脂であってもよい。溶媒は、例えばNMP(N−メチルピロリドン)、メタノール、メチルイソブチルケトン等の有機溶媒であってもよく、水であってもよい。導電助剤は例えば、アセチレンブラックやカーボンブラック、グラファイトなどの炭素系材料である。
次に、塗工工程が実施される。塗工工程では、ロール状に巻かれた帯状の金属箔を繰り出し、その金属箔の表面に、電極合剤を間欠的または連続的に塗布する。電極合剤が塗布された金属箔は、電極合剤の塗布の直後に乾燥炉内を通過する。これにより、電極合剤に含まれる溶媒が乾燥・除去されると共に、樹脂よりなるバインダが活物質粒子同士を結合する。これにより、活物質粒子の間に微細な間隙(空孔)を有する活物質層が形成される。
次いで、プレス工程が実施される。プレス工程では、帯状の金属箔の表面に形成された活物質層をロールにより所定の圧力でプレスする。これにより、活物質層が圧縮され、活物質の密度が適切な値に高められる。次いで、外観検査工程が実施される。外観検査工程にでは、活物質層の表面状態をカメラ等で確認し、良品及び不良品の判定を行う。
次いで、減圧乾燥工程が実施される。ここでは、活物質層が形成された帯状の金属箔を、真空乾燥炉内に収容して減圧高温化にて乾燥する。これにより、活物質層に残留するわずかな溶媒を除去する。次いで、打ち抜き工程が実施される。打ち抜き工程では、打ち抜き機を用いて、活物質層が形成された金属箔を所定の形状に打ち抜くことで、上記の正極11及び負極12を形成する。
次いで、電極収容工程が実施される。電極収容工程では、一対の長尺シート状のセパレータ部から矩形袋状のセパレータ13を形成しつつ、当該セパレータ13に正極11を収容することで、セパレータ付き正極10を製造する。このとき、セパレータ13に対する正極11の位置決めが行われる(詳しくは後述)。
次いで、積層工程が実施される。積層工程では、セパレータ付き正極10及び負極12を交互に順次積層する。次いで、組み立て工程が実施される。組み立て工程では、正極11と負極12とが、セパレータ13を介して積層された積層体を一体化し、正極11のタブ14b及び負極12のタブ17bをそれぞれ溶接する。これにより、電極組立体3を得る。そして、正極11のタブ14b及び負極12のタブ17bに、導電部材16及び導電部材19をそれぞれ溶接する。
なお、セパレータ付き正極10と負極12とは、互いに略等しい形状及び大きさを有している。すなわち、負極12の幅及び高さとセパレータ付き正極10の幅及び高さとは、互いに略等しい。したがって、正極11の本体部14aの幅及び高さは、負極12の本体部17aの幅及び高さより若干小さくなっている。
引き続いて、図4〜6を参照して、上記の電極収容工程について詳細に説明する。電極収容工程は、ここでは、正極(電極)11を袋状のセパレータ13に収容することによりセパレータ付き正極(セパレータ付き電極)10を製造するセパレータ付き電極の製造方法である。この製造方法は、製造装置20により実施される。つまり、製造装置20は、袋状のセパレータ13に正極11を収容することによりセパレータ付き正極10を製造するセパレータ付き電極の製造装置である。
まず、製造装置20の概略について説明する。製造装置20は、互いに対向する一対のガイドローラ21と、第1ヒータローラ(第2溶着部)22と、第2ヒータローラ(第1溶着部)23と、第3ヒータローラ24と、互いに対向する一対の搬送ローラ(移動部)25と、供給部26と、を備える。ここでは、袋状のセパレータ13を構成する長尺シート状の第1セパレータ部13a及び第2セパレータ部13bが用意される。第1セパレータ部13a及び第2セパレータ部13bは、それぞれ、図示しない原反ロールから繰り出されると共に搬送ローラ25によって、その長手方向に沿って搬送される。その際、第1セパレータ部13a及び第2セパレータ部13bは、ガイドローラ21によりガイドされ、図示の第1方向D1に沿って互いに対向するように搬送される。
また、第1セパレータ部13a及び第2セパレータ部13bは、搬送されながら互いに接続され、セパレータ13の元となる単一のセパレータ部材30を構成する。セパレータ部材30は、第1セパレータ部13a及び第2セパレータ部13bの短手方向における一方の縁部E2を接続部として第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとを互いに接続すると共に、第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとを互いに対向させて構成される(特に図5参照)。ここでは、第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとの接続部は、溶着により形成される第2溶着領域W2である。
このように構成されるセパレータ部材30(すなわち、第1セパレータ部13a及び第2セパレータ部13b)の搬送方向である第1方向D1は、水平方向D2を含む水平面に対して傾斜角θで傾斜している(特に図6参照)。また、第1方向D1は、水平方向D2及び鉛直方向D3により規定される鉛直面に沿っている。つまり、ここでは、セパレータ部材30は、水平面に対して傾斜すると共に鉛直面に沿っている。特に、セパレータ部材30は、第1方向D1に沿って(搬送方向の後段側に向かうにつれて)低くなるように水平面に対して傾斜している。
製造装置20においては、ガイドローラ21、第1ヒータローラ22、第2ヒータローラ23、第3ヒータローラ24、及び、搬送ローラ25は、第1方向D1に沿って順に配列されている。したがって、ガイドローラ21、第1ヒータローラ22、第2ヒータローラ23、第3ヒータローラ24、及び、搬送ローラ25の設置高さは、セパレータ部材30の傾斜に対応するように、第1方向D1に沿って(搬送方向の後段側に向かうにつれて)順に低くなっている。
引き続いて、製造装置20の各部の詳細について説明する。搬送ローラ25は、それぞれ、円柱状であり第3ヒータローラ24の後段(下流)に配置されている。ここでは、搬送ローラ25は、セパレータ部材30(第1セパレータ部13a及び第2セパレータ部13b)を第1方向D1に沿って移動させるものである。より具体的には、搬送ローラ25は、図示しない駆動源によって、セパレータ部材30を挟み込みながら矢印方向に回転することにより、水平面に対して傾斜させながら(傾斜させた状態で)セパレータ部材30を第1方向D1に搬送する。
第1ヒータローラ22は、ガイドローラ21と第2ヒータローラ23との間に配置されている。第1ヒータローラ22は、互いに対向する一対の円柱状のローラ22a,22bを含む。ローラ22a,22bは、例えば、第1セパレータ部13a及び第2セパレータ部13bが搬送ローラ25によって搬送されるのに伴って回転する。ただし、ローラ22a,22bは、搬送ローラ25とは独立した駆動源によって回転駆動されてもよい。第1ヒータローラ22は、供給部26の前段側において、第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとを互いに接続してセパレータ部材30を構成する。そのために、第1ヒータローラ22は、搬送ローラ25によって互いに対向するように搬送される第1セパレータ部13a及び第2セパレータ部13bを、その短手方向における一方の縁部E2において互いに溶着することにより、接続部としての第2溶着領域W2を形成する。
したがって、第1ヒータローラ22よりも前段側においては、第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとが互いに別体として搬送される。一方で、第1ヒータローラ22よりも後段側においては、第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとが溶着されて(接続されて)、セパレータ部材30として一体的に搬送される。なお、第2溶着領域W2は、セパレータ部材30の長手方向に沿って延びている。このような第2溶着領域W2は、一例として、次のように形成することができる。
すなわち、例えば、ローラ22aに対して、周方向の全体わたって延在するように凸部を設ける。また、ローラ22aの内部にヒータを設ける。そして、ヒータにより熱せられたローラ22aの凸部の頂面と、ローラ22bの外周面との間に第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとを挟みながらローラ22a,22bを矢印方向に回転させる。これにより、第1セパレータ部13a及び第2セパレータ部13bが縁部E2において連続的に溶着され、一続きの第2溶着領域W2が形成される。なお、ローラ22bの内部にもヒータを設け、ローラ22aとローラ22bとの両方を加熱してもよい。
第2ヒータローラ23は、第1ヒータローラ22と第3ヒータローラ24との間に配置されている。第2ヒータローラ23は、互いに対向する一対の円柱状のローラ23a,23bを含む。ローラ23a,23bは、セパレータ部材30が搬送ローラ25によって搬送されるのに伴って回転する。ただし、ローラ23a,23bは、搬送ローラ25とは独立した駆動源によって回転駆動されてもよい。この場合、ローラ23a,23bの回転速度は、基本的に、搬送ローラ25によるセパレータ部材30の搬送速度に合わせられる。また、この場合には、ローラ23a,23bの回転数を制御することによって、その溶着位置を調整することも可能となる。
第2ヒータローラ23は、搬送ローラ25によりセパレータ部材30が搬送させられている状態において、セパレータ部材30の短手方向に沿って第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとを互いに溶着する。これにより、第2ヒータローラ23は、セパレータ部材30に対して、セパレータ部材30の短手方向に延びる第1溶着領域W1及び第3溶着領域W3を形成する。
第1溶着領域W1及び第3溶着領域W3は、一例として、次のように形成することができる。すなわち、例えば、ローラ23aに対して、その回転軸方向に延びる凸部を設ける。また、ローラ23aの内部にヒータを設ける。そして、ヒータにより熱せられたローラ23aの凸部の頂面と、ローラ23bの外周面との間にセパレータ部材30を挟みながらローラ23a,23bを矢印方向に回転させる。これにより、ローラ23aの外周の長さに応じた間隔で第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとが溶着される。なお、ローラ23bの内部にもヒータを設け、ローラ23aとローラ23bとの両方を加熱してもよい。
これにより、セパレータ部材30の長手方向に互いに離間して交互に配列された複数の第1溶着領域W1及び第3溶着領域W3が形成される。なお、ここでは、便宜的に、後述するようにセパレータ部材30に対して特定の正極11が供給された場合に、その特定の正極11の側端部14r側に位置する溶着領域を第1溶着領域W1と称し、側端部14p側に位置する溶着領域を第3溶着領域W3と称する。したがって、ここでは、第1溶着領域W1と第3溶着領域W3とは同一のものであり、着目する正極11との位置関係に応じて呼称が変更される。
供給部26は、搬送ローラ25によりセパレータ部材30が搬送されている状態において、セパレータ部材30に対して正極11を供給する。供給部26は、例えば、正極11を所定の保存場所からセパレータ部材30の上方まで搬送し、セパレータ部材30の上方から第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとの間に向けて正極11を落下させる。セパレータ部材30の搬送方向における正極11の落下位置は、ここでは、第1ヒータローラ22と第2ヒータローラ23との間の位置である。
供給部26による正極11の落下(供給)のタイミングは、搬送ローラ25によるセパレータ部材30の搬送、第1ヒータローラ22による第2溶着領域W2の形成、及び、第2ヒータローラ23による第1溶着領域W1(第3溶着領域W3)の形成と関連付けされている。より具体的には、供給部26は、例えば、第2溶着領域W2と特定の第1溶着領域W1とが形成された後であって、当該特定の第1溶着領域W1に隣接する新たな第1溶着領域W1(すなわち、第3溶着領域W3)が形成される前のタイミングで、正極11を落下させる。
これにより、正極11は、第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとの間に導入される。第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとの間に導入された正極11は、下端部14xが第2溶着領域W2に当接すると共に、側端部14rが第1溶着領域W1に当接する。このように、供給部26は、下端部14xを第2溶着領域(接続部)に当接させると共に側端部14pを第1溶着領域W1に当接させるように、第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとの間に正極11を落下させることによって、セパレータ部材30に正極11を供給する。なお、第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとの間に導入された正極11は、セパレータ部材30の傾斜角θに応じて、重力の影響により第2溶着領域W2に摺動しながらセパレータ部材30の長手方向に移動し、第1溶着領域W1に当接する場合がある。
第3ヒータローラ24は、第2ヒータローラ23と搬送ローラ25との間に配置されている。第3ヒータローラ24は、互いに対向する一対の円柱状のローラ24a,24bを含む。ローラ24a,24bは、セパレータ部材30が搬送ローラ25によって搬送されるのに伴って回転する。ただし、ローラ24a,24bは、搬送ローラ25とは独立した駆動源によって回転駆動されてもよい。第3ヒータローラ24は、搬送ローラ25によりセパレータ部材30が搬送させられている状態において、第1セパレータ部13a及び第2セパレータ部13bを、その短手方向における他方の縁部E4において互いに溶着することにより、第4溶着領域W4を形成する。第4溶着領域W4は、セパレータ部材30の長手方向に沿って延びている。このような第4溶着領域W4は、一例として、次のように形成することができる。
すなわち、例えば、ローラ24aに対して、周方向に沿って延びる凸部を設ける。この凸部は、ローラ24aの周方向の全体にわたっていない。すなわち、ローラ24aの凸部には、その始端と終端とが離間して形成される欠落部分が設けられる。さらに、ローラ24aの内部にヒータを設ける。そして、ヒータにより熱せられたローラ24aの凸部の頂面と、ローラ24bの外周面との間にセパレータ部材30を挟みながらローラ24a,24bを矢印方向に回転させる。
これにより、第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとが、その縁部E4において溶着され、第4溶着領域W4が形成される。また、凸部の欠落部分においては第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとが溶着されず、非溶着領域W5が形成される。非溶着領域W5からは、正極11のタブ14bが突出させられる。すなわち、凸部の欠落部分は、正極11のタブ14bに対応する位置に非溶着領域W5を形成するように設定される。
なお、搬送ローラ25の後段には、セパレータ部材30を切断する切断部(不図示)が設けられている。切断部は、第1溶着領域W1と第3溶着領域W3とにおいて、セパレータ部材30を切断する。これにより、個片化されたセパレータ付き正極10が得られる。
電極収容工程(セパレータ付き電極の製造方法)の一例について、説明を続ける。この製造方法においては、まず、搬送ローラ25により、セパレータ部材30(第1セパレータ部13a及び第2セパレータ部13b)を、セパレータ部材30の長手方向(第1方向D1)に沿って移動(搬送)する(移動ステップ)。このとき、セパレータ部材30は、水平面に対して傾斜されている。
続いて、移動ステップにおいて第1セパレータ部13a及び第2セパレータ部13bが搬送されている状態において、第1ヒータローラ22により、互いに対向する第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとを、それらの短手方向における一方の縁部E2において互いに溶着することによって、接続部としての第2溶着領域W2を形成してセパレータ部材30を構成する。
続いて、移動ステップにおいてセパレータ部材30が搬送されている状態において、第2ヒータローラ23により、セパレータ部材30の短手方向に沿って第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとを互いに溶着することにより、セパレータ部材30に第1溶着領域W1を形成する(溶着ステップ)。
続いて、移動ステップにおいてセパレータ部材30が搬送されている状態において、供給部26により、セパレータ部材30に対して正極11を供給する(供給ステップ)。より具体的には、供給ステップにおいては、正極11の下端部14xを第2溶着領域W2(接続部)に当接させると共に、側端部14rを第1溶着領域W1に当接させるように、第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとの間に正極11を落下させることによって、セパレータ部材30に正極11を供給する。
続いて、移動ステップにおいてセパレータ部材30が搬送されている状態において、第2ヒータローラ23及び第3ヒータローラ24により、第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bを互いに溶着することによって、セパレータ部材30の短手方向に沿った第3溶着領域W3(別の第1溶着領域W1)と、セパレータ部材30の長手方向に沿った第4溶着領域W4と、を形成する(溶着ステップ)。これにより、一続きのセパレータ部材30に対して、第1溶着領域W1〜第4溶着領域W4により画成される内部空間に正極11を収容してなるセパレータ付き正極10が構成される。
そして、搬送においてセパレータ部材30(セパレータ付き正極10)が搬送されている状態において、切断部によりセパレータ部材30を切断する。ここでは、切断部は、第1溶着領域W1及び第3溶着領域W3のそれぞれにおいて、セパレータ部材30を切断する。これにより、セパレータ付き正極10が個片化される(切り出される)。
以上説明したように、本実施形態に係る製造装置20及び製造方法(電極収容工程)においては、第1セパレータ部13a及び第2セパレータ部13bからなるセパレータ部材30が、水平面に対して傾斜した状態で正極11に対して相対移動させられる(ここでは、セパレータ部材30が移動される)。そして、正極11は、そのように移動されるセパレータ部材30に向けて落下され、セパレータ部材30に供給される。このとき、正極11の下端部14xが、第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとの接続部(ここでは第2溶着領域W2)に当接される。
接続部は、第1セパレータ部13a及び第2セパレータ部13bの短手方向における縁部E2である。したがって、セパレータ部材30の短手方向について、接続部を基準としてセパレータ部材30に対する正極11の位置決めがなされる。さらに、上記のように正極11をセパレータ部材30に供給する際には、正極11の側端部14rが、セパレータ部材30の短手方向に沿って形成された第1溶着領域W1に当接される。したがって、セパレータ部材30の長手方向について、第1溶着領域W1を基準として、セパレータ部材30に対する正極11の位置決めがなされる。このように、これらの製造装置20及び製造方法によれば、複数の方向について、セパレータ部材30に対する正極11の位置決めがなされる。よって、セパレータ13に対する正極11の位置精度を向上することが可能である。
なお、一般に、セパレータ13に対する正極11の位置精度が低い場合には、第1溶着領域W1〜第4溶着領域W4によって画成されるセパレータ13の内部空間に対して、正極11を十分に小さく設定する必要がある。これは、セパレータ13に対する正極11の位置ずれが大きい場合であっても、第1溶着領域W1〜第4溶着領域W4と正極11とが互いに干渉することを避け、セパレータ13に正極11を確実に収容するためである。
この点、本実施形態に係る製造装置20及び製造方法によれば、セパレータ13に対する正極11の位置精度が向上されるため、セパレータ13に対する正極11の位置ずれが大きくなることが抑制される。このため、上記のような事情を考慮する必要がなく、正極11を比較的大きく設定することができる。したがって、蓄電装置1の容量を向上することができる。また、正極11を比較的大きく形成した場合であっても、正極11がセパレータ13の内側に確実に収容されるため、正極11が確実に絶縁され、安全性が確保される。
また、本実施形態に係る製造装置20は、供給部26の前段側において、互いに対向する第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとを縁部E2において互いに溶着することによって、接続部としての第2溶着領域W2を形成してセパレータ部材30を構成する第1ヒータローラ22を備える。このように、互いに別体である第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとを互いに溶着することにより、セパレータ部材30を容易に構成することができる。
さらに、本実施形態に係る製造装置20においては、搬送ローラ25は、セパレータ部材30を移動させる。この場合、セパレータ部材30を移動させながら(搬送しながら)、第2ヒータローラ23による第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bの溶着や、供給部26による正極11の供給を行うことができる。
以上の実施形態は、本発明に係るセパレータ付き電極の製造装置、及び、セパレータ付き電極の製造方法の一実施形態を説明したものである。したがって、本発明に係るセパレータ付き電極の製造装置、及び、セパレータ付き電極の製造方法は、上述したものに限定されない。本発明に係るセパレータ付き電極の製造装置、及び、セパレータ付き電極の製造方法は、各請求項の要旨を変更しない範囲において、上述したものを任意に変更したものとすることができる。
例えば、上記実施形態においては、互いに別体である第1セパレータ部13aと第2セパレータ部13bとを、互いに対向するように搬送しながら互いに溶着することにより接続し、セパレータ部材30を構成した。しかしながら、セパレータ部材30は、予め接続部において互いに接続されて一体化されている第1及び第2セパレータ部を、その接続部において折り返して互いに対向させることにより構成されてもよい。
また、上記実施形態においては、セパレータ部材30の長手方向(第1方向D1)について、セパレータ部材30のみを移動(搬送)させた。しかしながら、少なくとも、セパレータ部材30及び正極11のうちの一方を他方に対して相対的に移動させればよい。この場合、上記実施形態におけるセパレータ部材30が搬送させられている状態は、セパレータ部材30が相対移動されている状態である。さらに、セパレータ部材30が相対移動されている状態とは、セパレータ部材30が連続的に相対移動されている状態と、間欠的に相対移動されている状態とを含む。すなわち、セパレータ部材30が相対移動されている状態とは、セパレータ部材30の相対移動を開始させた後に一時的に停止し、その後に相対移動を再開することを意図する場合もある。その場合には、セパレータ部材30における各種の溶着を、その相対移動の一時的な停止時に実施することができる。
また、搬送ローラ25によって、セパレータ部材30を鉛直面に対してさらに傾斜させながら搬送してもよい(相対移動させてもよい)。この場合、セパレータ部材30に正極11を供給する際に、第1セパレータ部13a及び第2セパレータ部13bのうちの鉛直下側に位置するセパレータ部によって、正極11を支持することができる。したがって、そのセパレータ部の厚さ方向について、正極11の位置決めをさらに行うことが可能となる。よって、セパレータ13に対する正極11の位置精度をより向上可能である。
さらに、上記実施形態においては、正極11がセパレータ13に収容される場合について説明した。しかしながら、負極12がセパレータ13に収容されてもよい。すなわち、正極11及び負極12のうちのいずれか一方の電極がセパレータ13に収容されてセパレータ付き電極が構成されていればよい。
10…セパレータ付き正極(セパレータ付き電極)、11…正極(電極)、13…セパレータ、13a…第1セパレータ部、13b…第2セパレータ部、14x…下端部、14r…側端部、20…製造装置(セパレータ付き電極の製造装置)、22…第1ヒータローラ(第2溶着部)、23…第2ヒータローラ(第1溶着部)、25…搬送ローラ(移動部)、26…供給部、30…セパレータ部材、E2…縁部、D1…第1方向(長手方向)、W1…第1溶着領域、W2…第2溶着領域(接続部)。

Claims (5)

  1. 袋状のセパレータに電極を収容することによりセパレータ付き電極を製造するセパレータ付き電極の製造装置であって、
    前記袋状のセパレータを構成する長尺シート状の第1セパレータ部及び第2セパレータ部からなるセパレータ部材と前記電極とを前記セパレータ部材の長手方向に沿って相対移動させる移動部と、
    前記移動部により前記セパレータ部材が相対移動されている状態において、前記セパレータ部材の短手方向に沿って前記第1セパレータ部と前記第2セパレータ部とを互いに溶着することによって、前記セパレータ部材に第1溶着領域を形成する第1溶着部と、
    前記移動部により前記セパレータ部材が相対移動されている状態において、前記セパレータ部材に対して前記電極を供給する供給部と、を備え、
    前記セパレータ部材は、前記短手方向における前記第1及び第2セパレータ部の一方の縁部を接続部として前記第1セパレータ部と前記第2セパレータ部とを互いに接続すると共に、前記第1セパレータ部と前記第2セパレータ部とを互いに対向させて構成され、
    前記電極は、下端部及び前記下端部に交差する側端部を含み、
    前記移動部は、前記セパレータ部材を水平面に対して傾斜させた状態において相対移動させ、
    前記供給部は、前記下端部を前記接続部に当接させると共に前記側端部を前記第1溶着領域に当接させるように、前記第1セパレータ部と前記第2セパレータ部との間に前記電極を落下させることによって、前記セパレータ部材に前記電極を供給する、
    セパレータ付き電極の製造装置。
  2. 前記供給部の前段側において、互いに対向する前記第1セパレータ部と前記第2セパレータ部とを前記縁部において互いに溶着することによって、前記接続部としての第2溶着領域を形成して前記セパレータ部材を構成する第2溶着部をさらに備える、
    請求項1に記載のセパレータ付き電極の製造装置。
  3. 前記移動部は、前記セパレータ部材を鉛直面に対してさらに傾斜させた状態において相対移動させる、
    請求項1又は2に記載のセパレータ付き電極の製造装置。
  4. 前記移動部は、前記セパレータ部材を移動させる、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のセパレータ付き電極の製造装置。
  5. 袋状のセパレータに電極を収容することによりセパレータ付き電極を製造するセパレータ付き電極の製造方法であって、
    前記袋状のセパレータを構成する長尺シート状の第1セパレータ部及び第2セパレータ部からなるセパレータ部材と前記電極とを前記セパレータ部材の長手方向に沿って相対移動させる移動ステップと、
    前記移動ステップにおいて前記セパレータ部材が相対移動されている状態において、前記セパレータ部材の短手方向に沿って前記第1セパレータ部と前記第2セパレータ部とを互いに溶着することにより、前記セパレータ部材に第1溶着領域を形成する溶着ステップと、
    前記移動ステップにおいて前記セパレータ部材が相対移動されている状態において、前記セパレータ部材に対して前記電極を供給する供給ステップと、を備え、
    前記セパレータ部材は、前記短手方向における前記第1及び第2セパレータ部の一方の縁部を接続部として前記第1セパレータ部と前記第2セパレータ部とを互いに接続すると共に、前記第1セパレータ部と前記第2セパレータ部とを互いに対向させて構成されており、
    前記電極は、下端部及び前記下端部に交差する側端部を含み、
    前記移動ステップにおいては、前記セパレータ部材を水平面に対して傾斜させた状態において相対移動させ、
    前記供給ステップにおいては、前記下端部を前記接続部に当接させると共に前記側端部を前記第1溶着領域に当接させるように、前記第1セパレータ部と前記第2セパレータ部との間に前記電極を落下させることによって、前記セパレータ部材に前記電極を供給する、
    セパレータ付き電極の製造方法。
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