JP7081512B2 - 電極製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電極製造装置に関する。
電極の製造方法として、帯状の集電体(例えば金属箔)の表面に活物質層前駆体を形成し、ロールプレスにより活物質の密度を上げた後、集電板を電極の形状に切断する方法が知られている。また、特許文献1には、異なる電極製造装置が記載されている。この電極製造装置は、集電体に活物質層前駆体が設けられた電極シートを打抜き加工した後に、打ち抜かれた電極(電極前駆体)を押圧ローラによって加圧する。
また、特許文献2及び特許文献3には、電極をセパレータで包装する包装装置が記載されている。特許文献2の包装装置では、対面する一対のセパレータ部材の間に電極が供給されることで、電極がセパレータ部材に包装される。電極は一対のセパレータ間において、セパレータ同士が互いに溶着される溶着部分に向けて供給される。特許文献3の包装装置では、切断された一枚のセパレータ部材の長手方向の中央に電極が突き当たることで、半分に折り畳まれたセパレータ部材によって電極が包装される。
特開2008-91586号公報 特開2013-178951号公報 特開2006-331796号公報
例えば、個片化された後にローラによって加圧された電極を包装装置によってセパレータで包装することを考える。表面に活物質層が設けられた電極がローラによって加圧されると、電極表面の活物質層はローラの荷重に応じて押し広げられる。そのため、押し広げられた活物質層が電極よりも外側に突出する場合がある。このような電極が包装装置に向けて供給されると、電極よりも外側に突出した活物質層の一部が電極から剥がれ落ち、異物となって蓄電装置の内部に混入する虞がある。
本発明は、電極からの活物質層の剥離を抑制できる電極製造装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る電極製造装置は、表面に活物質層が設けられた金属箔からなるシート体を個片の電極に切断し、該電極を送り出す切断装置と、切断装置から送り出された電極をプレスロールによってプレスして送り出すプレス装置と、プレス装置から送り出された電極をセパレータ部材によって包装する包装装置と、を含み、電極は、外部に電力を取り出すための外部接続部を周縁の一部に含み、プレス装置は、外部接続部が電極の搬送方向に交差する方向に向いた状態で、電極を搬送しながらプレスし、電極は、プレスロールによってプレスされたときの搬送方向下流側に向いた前端部を搬送方向下流側に向けて包装装置に送り込まれる。
この電極製造装置では、切断装置によって個片化された電極が、プレス装置によってプレスされた後に、包装装置によってセパレータ部材で包装される。包装装置では、外部接続部がセパレータ部材の外側に露出するように、外部接続部を搬送方向に交差する方向に向けた状態で、電極が包装装置に送り込まれる。この場合、電極の搬送方向の前端部(下流側)において、金属箔よりも外側に活物質層が突出していると、活物質層が剥離しやすいと考えられる。電極製造装置では、プレス装置は、外部接続部が電極の搬送方向に交差する方向に向いた状態で、電極を搬送しながらプレスする。活物質層はプレス装置の搬送方向に沿って伸ばされやすいので、電極の前端部では活物質層が金属箔の外側に突出し難い。この前端部を下流側に向けた状態で電極が包装装置に送り込まれるので、前端部に対して衝撃等が加わったとしても、電極から活物質層が剥離し難い。
また、包装装置では、セパレータ部材に電極の前端部が当接することによって、セパレータ部材に対する電極の位置決めがなされてもよい。特に、セパレータ部材は、電極の一方の面を覆う第1セパレータ部材と、電極の他方の面を覆う第2セパレータ部材とを含み、包装装置では、第1セパレータ部材と第2セパレータ部材とが互いに溶着された溶着部に電極の前端部が当接することによって、セパレータ部材に対する電極の位置決めがなされてもよい。この構成では、電極からの活物質層の剥離を抑制しつつ、セパレータ部材に対する電極の位置決めを的確に行うことができる。
また、電極は、外部接続部が形成されている第1の辺と、第1の辺に対向する第2の辺と、第1の辺と第2の辺とを結ぶ互いに対向した第3の辺及び第4の辺とを含み、活物質層は、電極の表面において第2の辺、第3の辺及び第4の辺のそれぞれの端縁を含む領域に設けられていてもよい。電極の端縁を含む領域まで活物質層が設けられているため、電極によって発生する電力を高めることができる。
また、切断装置から包装装置までの電極の搬送経路は、直線に沿って配置されていてもよい。搬送経路を直線状に形成することにより、電極製造装置のレイアウトをコンパクトに仕上げることができる。
本発明によれば、電極からの活物質層の剥離を抑制できる電極製造装置を提供することができる。
一実施形態に係る電極製造装置を適用して製造される蓄電装置の内部を示す断面図である。 図1のII-II線断面図である。 セパレータ付き正極を模式的に示す図である。 電極製造装置の構成を示す概略平面図である。 電極製造装置の構成を示す概略側面図である。 包装装置の概略側面図である。 搬送過程のセパレータ付き正極を示す平面図である。 プレス装置によってプレスされた電極を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る電極製造装置を適用して製造される電極を用いた蓄電装置の内部を示す断面図である。図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。図1及び図2において、蓄電装置1は、積層型の電極組立体を有するリチウムイオン二次電池である。
蓄電装置1は、例えば略直方体形状のケース2と、このケース2内に収容された電極組立体3とを備えている。ケース2は、例えばアルミニウム等の金属により形成されている。ケース2の内部には、図示はしないが、例えば非水系(有機溶媒系)の電解液が注液されている。ケース2上には、正極端子4及び負極端子5が互いに離間して配置されている。正極端子4は、絶縁リング6を介してケース2に固定され、負極端子5は、絶縁リング7を介してケース2に固定されている。また、電極組立体3とケース2の内側の側面及び底面との間には絶縁フィルムが配置されており、絶縁フィルムによってケース2と電極組立体3との間が絶縁されている。図1では便宜上、電極組立体3の下端とケース2の底面との間には僅かな隙間が設けられているが、実際には電極組立体3の下端が絶縁フィルムを介してケース2の内側の底面に接触している。また、電極組立体3の積層方向において、電極組立体3のガタツキを低減するために、電極組立体3とケース2との間の隙間に、数枚のスペーサが配置されている。スペーサの枚数は、電極組立体3の厚みに応じて適宜調整される。
電極組立体3は、複数の正極8と複数の負極9とが袋状のセパレータ10を介して交互に積層された構造を有している。正極8は、袋状のセパレータ10に包まれている。袋状のセパレータ10に包まれた状態の正極8は、セパレータ付き正極11として構成されている。従って、電極組立体3は、複数のセパレータ付き正極11と複数の負極9とが交互に積層された構造を有している。なお、電極組立体3の両端に位置する電極は、負極9である。
負極9は、例えば銅箔からなる負極集電体である金属箔16と、この金属箔16の両面に形成された負極活物質層17とを有している。金属箔16は、平面視矩形状の箔本体部16aと、この箔本体部16aと一体化されたタブ16bとを有している。タブ16bは、箔本体部16aの長手方向の一端部近傍の縁から突出している。タブ16bは、導電部材13を介して負極端子5に接続されている。なお、図2では、便宜上タブ16bを省略している。
負極活物質層17は、箔本体部16aの表裏両面に形成されている。負極活物質層17は、負極活物質とバインダとを含んで形成された多孔質の層である。負極活物質としては、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の金属酸化物またはホウ素添加炭素等が挙げられる。
図3は、セパレータ付き正極11を模式的に示す図である。正極8は、例えばアルミニウム箔からなる正極集電体である金属箔14と、この金属箔14の両面に形成された正極活物質層15とを有している。金属箔14は、平面視矩形状の箔本体部14aと、この箔本体部14aと一体化されたタブ14bとを有している。箔本体部14aは、タブ14bが形成されている上端部(第1の辺)14y、上端部14yに対向する下端部(第2の辺)14x、及び、下端部14xと上端部14yとを互いに接続する一対の側端部(第3の辺、第4の辺)14r,14pを含む。側端部14r,14pは、下端部14x及び上端部14yに交差する。タブ14bは、正極端子4の位置に対応するように箔本体部14aの上端部14yから突出して、セパレータ10を突き抜けている。すなわち、正極8は、セパレータ10に覆われる薄板状の箔本体部14aと箔本体部14aから突出してセパレータ10から露出したタブ14bとを含む。タブ14bは、導電部材12を介して正極端子4に接続される外部接続部である。なお、図2では、便宜上タブ14bを省略している。
正極活物質層15は、箔本体部14aの表裏両面に形成されている。正極活物質層15は、金属箔14の表面において下端部14x及び側端部14r,14pのそれぞれの端縁を含む領域に一様に塗工されている。図示例では、正極活物質層15は、金属箔14における箔本体部14aの両面の全面に一様に形成されている。タブ14bは、正極活物質層15が塗工されない未塗工部となっている。正極活物質層15は、正極活物質とバインダとを含んで形成された多孔質の層である。正極活物質としては、例えば複合酸化物、金属リチウムまたは硫黄等が挙げられる。複合酸化物には、例えばマンガン、ニッケル、コバルト及びアルミニウムの少なくとも1つとリチウムとが含まれる。
セパレータ10は、平面視矩形状を呈している。セパレータ10の形成材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、或いはポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布または不織布等が例示される。
以上のように構成された蓄電装置1を製造する場合は、まずセパレータ付き正極11及び負極9を製作した後、セパレータ付き正極11と負極9とを交互に積層し、積層体を形成する。この積層体を加圧することでセパレータ付き正極11及び負極9を密着させた後、セパレータ付き正極11及び負極9をテープ等で固定することで電極組立体3を得る。そして、セパレータ付き正極11のタブ14bを導電部材12を介して正極端子4に接続すると共に、負極9のタブ16bを導電部材13を介して負極端子5に接続した後、電極組立体3をケース2内に収容する。
次に、図4~図7を参照して、セパレータ付き正極11を製造するための電極製造装置100について説明する。図4は、本実施形態に係る電極製造装置100の全体構成を示す図である。図5及び図6は、電極製造装置100の概略側面図である。図7は、セパレータ部材10bを除いた時の溶着領域の様子を示す図であり、図7の(a)は後述する前段側のヒータローラ155で溶着を行った時の様子を示し、図7の(b)は後段側のヒータローラ156で溶着を行った後の様子を示す。
電極製造装置100は、セパレータ付き正極11の材料となる部材を搬送方向の下流へ搬送しながら、セパレータ付き正極11を製造する。図4に示すように、電極製造装置100は、搬送方向における上流側から順に、電極切断装置(切断装置)110と、プレス装置130と、包装装置150とを備える。また、電極製造装置100は、電極切断装置110からプレス装置130に正極8を搬送する搬送経路120と、プレス装置130から包装装置150に正極8を搬送する搬送経路140とを備える。なお、以下の説明では、各搬送経路における搬送方向上流側を単に上流側と称し、各搬送経路の搬送方向下流側を単に下流側と称する場合がある。
電極切断装置110は、電極母材(シート体)18の切断により正極(電極)8を製造する。電極切断装置110は、電極母材18の一部を正極8の形状に切断することによって、複数の正極8を製造する。電極母材18は、帯状の金属箔18aと、金属箔18aの両面に設けられた正極活物質層18bと、を備えた長尺シート状の部材である。金属箔18a及び正極活物質層18bは、電極切断装置110に切り抜かれることによって、金属箔14及び正極活物質層15になる部分である。正極活物質層18bは、電極母材18の幅方向(Y方向)における中央部(電極母材18の縁部を除く部分)に設けられている。なお、正極活物質層15は、プレス装置130によってプレスされることで、密度が大きくなる。そのため、厳密には、プレス装置130を通過する前の段階では、正極活物質層15は正極活物質層の前駆体である。
電極切断装置110は、一例として、ロータリーダイカット方式の切断装置である。図5に示すように、電極切断装置110は、ニップユニット111と、ダイカットユニット112と、クリーニングヘッド113と、巻き取りローラ114と、を備えている。ニップユニット111は、一対のニップローラ111a,111bを有する。ニップユニット111は、一対のニップローラ111a,111bによって電極母材を巻き出してダイカットユニット112に供給する。
ダイカットユニット112は、一対のローラ112a,112bを有する。一対のローラ112a,112bのそれぞれは、搬送経路に交差する方向に沿った回転軸を有する円柱形状をなしている。一対のローラ112a,112bのうちの一方である上側のローラ112aには、ローラ112aの周方向に沿って延びる刃及びスポンジが設けられている。ダイカットユニット112は、ニップユニット111によって供給された電極母材18に対して、ローラ112aの刃を回転しながら押し当てることで、電極母材18を正極8の形状に切断する。クリーニングヘッド113は、ダイカットユニット112の上側のローラ112aに設けられている。巻き取りローラ114は、電極母材18を切断した後の端材を巻き取る。電極切断装置110は、電極母材18を切断することにより製造した複数の正極8のそれぞれを一定のタイミングで搬送経路120に供給する。
電極切断装置110から送出された正極8は、タブ14bが正極8の搬送方向D1に交差する方向(図示例ではY方向)に向いた状態となっている(図3参照)。図示例では、電極切断装置110は、搬送方向D1に沿って二列に配列された複数の正極8を形成するように構成されている。具体的には、Y方向に隣り合う各正極8は、各正極8の下端部14x同士が互いに対向するように配列される。ただし、電極切断装置110によって形成される複数の正極8は、一列に配列されてもよいし、三列以上に配列されてもよい。
搬送経路120は、第1の吸着コンベア121と、第1のクリーナ122と、第1の検査部123と、第2の吸着コンベア125と、第2のクリーナ126と、第2の検査部127と、を備える。
第1の吸着コンベア121は、正極8を上側から吸着し、当該正極8を搬送する。第1の吸着コンベア121は、電極切断装置110のダイカットユニット112の位置から搬送方向D1に沿って延びている。第1の吸着コンベア121は、外周を循環するベルトを備えている。ベルトは多数の細孔を備える。第1の吸着コンベア121は、ダイカットユニット112から送出された正極8を下面121aにて、ベルト表面に吸着する。第1の吸着コンベア121は、下面121aの裏側から吸引装置で吸引することにより、細孔を介して負圧が正極8に作用し、下面121aにおいてベルトに接触した正極8を吸着することができる。第1の吸着コンベア121は、正極8を下面121aに吸着させた状態で搬送方向D1に沿って搬送する。
なお、ダイカットユニット112と第1の吸着コンベア121との間には、支持部129が配置されている。支持部129は、ダイカットユニット112の下流側において、正極8を支持する。正極8が支持部129に支持されることによって、正極8は下方に垂れ下がることなく、第1の吸着コンベア121に吸着される。
第1のクリーナ122は、第1の吸着コンベア121に設けられ、当該第1の吸着コンベア121で搬送される正極8の表面から異物を除去する。第1のクリーナ122は、第1の吸着コンベア121の下面121aに対して下側で対向する位置に配置されている。これにより、第1のクリーナ122は、下面121aに吸着された正極8の下側の表面を吸引し、正極8の表面に付着した異物を除去する。第1のクリーナ122は、非接触で正極8の表面から異物を除去できる。
第1の検査部123は、第1の吸着コンベア121で搬送される正極8を下側から検査する。第1の検査部123は、第1のクリーナ122の下流側の位置にて、第1の吸着コンベア121の下面121aに対して下側で対向する位置に配置されている。また、第1の検査部123は、第1の吸着コンベア121の下面121aに載置された正極8を下方から撮像し、当該撮像により取得したデータを不図示の制御装置に伝送する構成となっている。不図示の制御装置では、撮像データを画像処理し、正極8の姿勢、形状、活物質の剥がれ、穴等の不良状態の有無を検査する。なお、図示例では、第1の吸着コンベア121の下面121aの下方に、照明部124が設けられている。照明部124は、第1の検査部123による検査位置を照らす装置である。
第2の吸着コンベア125は、正極8を下側から吸着し、当該正極8を搬送する。第2の吸着コンベア125は、第1の吸着コンベア121の下流側の端部と対向する位置から搬送方向D1に沿って下流に延びている。第2の吸着コンベア125は、第1の吸着コンベア121で搬送された正極8を上面125aの上に載置させる。また、第2の吸着コンベア125は、上面125aの裏側から吸引装置で吸引することにより、上面125aに接触した正極8を吸着することができる。第2の吸着コンベア125は、正極8を上面125aに吸着させた状態で搬送方向D1へ向かって搬送する。
なお、第2の吸着コンベア125の上流側の端部付近の上面125aと第1の吸着コンベア121の下流側の端部付近の下面121aとは、上下方向に対向している。このような対向部分では、第1の吸着コンベア121の下面121aと第2の吸着コンベア125の上面125aとは、正極8が入り込める隙間をあけて互いに離間している。

当該対向部分では、第1の吸着コンベア121の下面121aで、ベルト表面に吸着され、搬送されていた正極8は、第1の吸着コンベア121の吸引領域を外れ、第2の吸着コンベア125の吸引領域に進入する。これに伴い、正極8は、第1の吸着コンベア121から第2の吸着コンベア125へ受け渡される。
第2のクリーナ126は、第2の吸着コンベア125に設けられ、当該第2の吸着コンベア125で搬送される正極8の表面から異物を除去する。第2のクリーナ126は、第2の吸着コンベア125の上面125aに対して上側で対向する位置に配置されている。これにより、第2のクリーナ126は、上面125aに載置された正極8の上側の表面を吸引し、正極8の表面に付着した異物を除去することができる。第2のクリーナ126は、非接触で正極8の表面から異物を除去できる。
第2の検査部127は、第2の吸着コンベア125で搬送される正極8を上側から検査する。第2の検査部127は、第2のクリーナ126の下流側の位置にて、第2の吸着コンベア125の上面125aに対して上側で対向する位置に配置されている。また、第2の検査部127は、第2の吸着コンベア125の上面125aに載置された正極8を上方から撮像し、当該撮像により取得したデータを不図示の制御装置に伝送する構成となっている。不図示の制御装置では、撮像データを画像処理し、正極8の姿勢、形状、活物質の剥がれ、穴等の不良状態の有無を検査する。なお、図示例では、第2の吸着コンベア125の上面125aの上方に、照明部128が設けられている。照明部128は、第2の検査部127による検査位置を照らす装置である。
プレス装置130は、電極切断装置110から送り出され、搬送経路120を搬送された正極8をプレスする。プレス装置130は、一対のプレスロール131a,131bを備える。一対のプレスロール131a,131bは、互いに平行な状態で上下方向に配置されている。また、一対のプレスロール131a,131bの回転軸は、Y方向に平行に延びている。正極8は、一対のプレスロール131a,131b間を通過することにより、プレスされる。この場合、一対のプレスロール131a,131bは、タブ14bが正極8の搬送方向D1に交差する方向(Y方向)に向いた状態で、正極8を下流に向けて搬送しながらプレスする。
プレス装置130から送出された正極8は、タブ14bが正極8の搬送方向D1に交差する方向(図示例ではY方向)に向いた状態となっている(図3参照)。プレス装置130から送出された正極8は、搬送経路140によって搬送方向D2に沿って下流に搬送される。搬送経路140は、搬送経路120と同様の構成を備えている。すなわち、搬送経路140は、第1の吸着コンベア121と、第1のクリーナ122と、第1の検査部123と、第2の吸着コンベア125と、第2のクリーナ126と、第2の検査部127と、プレス装置130の下流において正極8を支持する支持部129と、を備える。搬送経路140を搬送された正極8は、包装装置150に供給される。一例では、搬送方向D1と搬送方向D2とは、同じ方向である。すなわち、電極切断装置110から包装装置105までの正極8の搬送経路120,140は、搬送方向D1及び搬送方向D2に沿った直線状に配置されている。
包装装置150は、プレス装置130から送り出された正極8を下流に向けて搬送しながら正極8にセパレータ10を設けて、セパレータ付き正極11を製造する。包装装置150は、セパレータ10の母材となる長尺シート状(帯状)のセパレータ部材10a及びセパレータ部材10bを互いに溶着する。包装装置150は、セパレータ部材10a,10bの溶着により、正極8が収容される袋状のセパレータ10を形成する。
包装装置150は、供給リール151と、供給リール152と、搬送ローラ153と、ガイドローラ154A~154Dと、ヒータローラ155と、ヒータローラ156と、搬送ローラ157と、スリットカッター159と、個片化装置161と、受取部162と、を備えている。セパレータ部材10aは、供給リール151が回転されることにより原反ロールから繰り出される。供給リール151は、正極8の下面8a側から、正極8の搬送経路に向けてセパレータ部材10aを供給する。セパレータ部材10bは、供給リール152が回転されることにより原反ロールから繰り出される。供給リール152は、正極8の上面8b側から、正極8の搬送経路に向けてセパレータ部材10bを供給する。
搬送ローラ153は、搬送経路140の第2の吸着コンベア125の下流に配置されている。搬送ローラ153は、搬送経路140を搬送された正極8を受け取り、搬送方向D3の下流に向けて搬送する。例えば、搬送ローラ153が正極8を下流に搬送する速度は、下流に搬送されるセパレータ部材10a,10bの速度よりも大きい。搬送ローラ153は、一対のニップローラ153a,153bを有している。ニップローラ153a,153bは、搬送方向D3に交差する方向(ここでは、Z方向)に沿って、正極8を挟んで互いに対向して配置されている。ニップローラ153a,153bは、それぞれ、円柱状であり、搬送経路に交差する方向(ここでは、Y方向)を回転軸として回転する。なお、一例では、搬送方向D1及び搬送方向D2と搬送方向D3とは同じ方向(図示例ではX方向)であってよい。
ガイドローラ154Aは、供給リール151によって供給されたセパレータ部材10aを搬送方向D3に沿うようにガイドする。ガイドローラ154Aは、正極8の下面8a側に配置されている。ガイドローラ154Aは、円柱状であり、搬送方向D3に交差する方向(ここでは、Y方向)を回転軸として回転する。ガイドローラ154Aにガイドされたセパレータ部材10aは、正極8の下面8a側において、搬送方向D3に沿って搬送される。
ガイドローラ154Bは、供給リール152によって供給されたセパレータ部材10bが搬送経路に向かうようにガイドする。ガイドローラ154Bは、正極8の上面8b側に配置されている。ガイドローラ154Bは、円柱状であり、搬送方向D3に交差する方向(ここでは、Y方向)を回転軸として回転する。
ガイドローラ154Cは、搬送方向D3においてガイドローラ154Bよりも下流側に配置されている。ガイドローラ154Cは、ガイドローラ154Bを経由したセパレータ部材10bを搬送経路に沿うようにガイドする。ガイドローラ154Cは、正極8の上面8b側に配置されている。ガイドローラ154Cは、円柱状であり、搬送経路に交差する方向(ここでは、Y方向)を回転軸として回転する。ガイドローラ154Cにガイドされたセパレータ部材10bは、正極8の上面8b側において、搬送方向に沿って搬送される。
セパレータ部材10bは、ガイドローラ154Cよりも下流側において、セパレータ部材10aに対して、上下方向に対向するとともに略平行な状態で搬送される。ガイドローラ154Cよりも下流側において、正極8は、セパレータ部材10aとセパレータ部材10bとに挟まれた状態とされる。
ヒータローラ155は、搬送方向D3に交差する方向(ここでは、Z方向)に沿って、セパレータ部材10a,10bを挟んでガイドローラ154Cに対向して配置されている。ヒータローラ155は、正極8の下面8a側(下側)であってセパレータ部材10aの下側に配置されている。ヒータローラ155は、円柱状であり、搬送方向D3に交差する方向(ここでは、Y方向)を回転軸として回転する。
ヒータローラ155は、搬送されているセパレータ部材10a,10bを、その幅方向に沿って互いに溶着する。ヒータローラ155は、一例として、その回転軸に沿った方向に延びる一対の凸部25sを有している。凸部25sは、凸状であってもよく、また、多数の突起の集合体であってもよい。一対の凸部25sは、ここでは、ヒータローラ155の径方向に沿って互いに180°反対側に形成されている。また、ヒータローラ155は、その内部にヒータを有し、その全体が加熱されている。ヒータローラ155は、ヒータにより熱せられた凸部25sの頂面がセパレータ部材10aに接触することにより、セパレータ部材10a,10bを加熱してセパレータ部材10a,10bを互いに溶着する。これにより、ヒータローラ155は、正極8同士の間に溶着領域W6を形成する(図7参照)。
本実施形態において、正極8が搬送ローラ153によって下流に向けて搬送されると、正極8の側端部14rは、セパレータ部材10a,10b間において溶着領域W6に当接し得る。これにより、セパレータ部材10a,10bに対する正極8の位置決めがなされ得る。
ヒータローラ156及びガイドローラ154Dは、ガイドローラ154C及びヒータローラ155よりも下流側に配置されている。ヒータローラ156及びガイドローラ154Dは、搬送方向D3に交差する方向(ここでは、Z方向)に沿って、セパレータ部材10a,10bを挟んで互いに対向して配置されている。ヒータローラ156は、正極8の下面8a側(下側)に配置されている。ヒータローラ156は、セパレータ部材10aの下側に配置されている。ガイドローラ154Dは、正極8の上面8b側(上側)に配置されている。ガイドローラ154Dは、セパレータ部材10bの上側に配置されている。ヒータローラ156及びガイドローラ154Dは、それぞれ、円柱状であり、搬送方向D3に交差する方向(ここでは、Y方向)を回転軸として回転する。
ヒータローラ156は、搬送されているセパレータ部材10a,10bを、その長手方向に沿って互いに溶着する。一例として、ヒータローラ156は、搬送経路に沿って搬送されているセパレータ部材10a,10bを、その長手方向に延びる縁部に沿って互いに溶着する。ヒータローラ156は、その周方向に沿って延びる三つの凸部26sを有している。また、ヒータローラ156は、その内部にヒータを有している。凸部26sは、Y方向における両端部に形成され、中央位置に一つ形成される。
三つの凸部26sのうちの中央位置のものは、ヒータローラ156の周方向の全体に亘って延び、円環状となっている。すなわち、この凸部26sの始端と終端とは一致している。三つの凸部26sのうちの両端部のものは、ヒータローラ156の周方向の全体に亘っていない。すなわち、これらの凸部26sの始端と終端とは一致しておらず、それらの間には欠落部分が設けられている。ヒータにより熱せられた凸部26sのそれぞれの頂面がセパレータ部材10aに接触することにより、セパレータ部材10a,10bを加熱してセパレータ部材10a,10bを互いに溶着する。これにより、ヒータローラ156は、溶着領域W4及び溶着領域W7を形成する(図7参照)。凸部26sの欠落部分においてはセパレータ部材10a,10bが互いに溶着されず、非溶着領域W5が形成される。非溶着領域W5からは、正極8のタブ14bが突出する。中央位置の溶着領域W7は、切断されることによって溶着領域W2となる。
スリットカッター159は、ヒータローラ156よりも下流側に配置されている。スリットカッター159は、セパレータ部材10a,10bの幅方向の中央に対応するように配置されている。スリットカッター159は、Y方向に隣り合う正極8間において、セパレータ部材10a,10bを長手方向に沿って切断する。スリットカッター159は、溶着領域W7を切断することによって、溶着領域W2を形成する。
搬送ローラ157は、搬送経路においてスリットカッター159よりも下流側に配置されている。搬送ローラ157は、搬送経路に沿うようにガイドされたセパレータ部材10a,10bを搬送経路に沿って搬送する。搬送ローラ157は、一対のニップローラ157a,157bを有している。ニップローラ157a,157bは、搬送経路(搬送面)に交差する方向(ここでは、Z方向)に沿って、セパレータ部材10a,10bを挟んで互いに対向して配置されている。ニップローラ157a,157bは、それぞれ、円柱状であり、搬送経路に交差する方向(ここでは、Y方向)を回転軸として回転する。ニップローラ157aが駆動源(不図示)によって回転することにより、ニップローラ157a,157bは、セパレータ部材10a,10bを挟み込みながら搬送方向に搬送する。
個片化装置161は、スリットカッター159よりも下流側に配置されている。個片化装置161は、搬送方向に隣り合う正極8間において、セパレータ部材10a,10bを切断する。個片化装置161は、正極8同士の間である溶着領域W6を切断することによって、溶着領域W1,W3を形成する。個片化装置161は、ローラ161a及びロータリカッタ161bを有している。ローラ161a及びロータリカッタ161bは、搬送経路(搬送面)に交差する方向(ここでは、Z方向)に沿って、セパレータ部材10a,10bを挟んで互いに対向して配置されている。ローラ161a及びロータリカッタ161bは、それぞれ、円柱状であり、搬送経路に交差する方向(ここでは、Y方向)を回転軸として回転する。ロータリカッタ161bは、セパレータ部材10a,10bを切断するための刃部161cを有する。溶着領域W6を切断するための刃部161cは、Y方向に沿って延び、ロータリカッタ161bの周方向に所定のピッチで設けられる。ローラ161aは刃部を有しておらず、周面でセパレータ部材10a,10bを刃部161cの反対側から支持する。ローラ161a及びロータリカッタ161bは、セパレータ部材10a,10bを切断しながら、モータ(不図示)によって回転する。これにより、正極8を含む、切断されたセパレータ部材10a,10b、すなわちセパレータ付き正極11は、搬送経路の下流に送り出される。
受取部162は、個片化装置161よりも下流側に配置されている。受取部162は、個片化装置161で切断される前のセパレータ部材10a,10bを受け取り、張力を加えた状態での個片化装置161による切断を、可能とする。また、受取部162は、個片を下流側に送り出す。受取部162は、ニップローラ162a,162bを有している。ニップローラ162a,162bは、Z方向に沿ってセパレータ10を挟んで互いに対向して配置されている。ニップローラ162a,162bは、それぞれ、円柱状であり、搬送経路に交差する方向(ここでは、Y方向)を回転軸として回転する。ニップローラ162a,162bは、セパレータ部材10a,10bを挟み込みながら、モータ(不図示)によって回転することにより、セパレータ部材10a,10b(及びセパレータ10)を引き込むように搬送方向に搬送する。
上述したニップローラ153b、ガイドローラ154A~154D、ニップローラ157b及びニップローラ162bは、セパレータ部材10a,10bが搬送されるのに伴って回転する従動ローラである。ただし、ニップローラ153b、ガイドローラ154A~154D、ニップローラ157b及びニップローラ162bは、独立したモータを有する駆動ローラであってもよい。
支持部163は、搬送経路において個片化装置161よりも下流側に配置され、受取部162よりも上流側に配置されている。支持部163は、個片化装置161の下流側において、セパレータ部材10a,10bを支持する。これにより、セパレータ部材10a,10bは下方に垂れ下がることなく、受取部162に搬送され得る。
以上説明した電極製造装置100では、電極切断装置110によって個片化された正極8が、プレス装置130によってプレスされた後に、包装装置150によってセパレータ部材10a,10bで包装される。包装装置150では、タブ14bがセパレータ部材10a,10bの外側に露出するように、タブ14bを搬送方向D3に交差する方向に向けた状態で、正極8が包装装置150に送り込まれる。この場合、正極8の搬送方向D3の前端部(下流側)である側端部14rにおいて、金属箔14よりも外側に正極活物質層15が突出していると、正極活物質層15から活物質粒子、粒子塊等が剥離しやすい。
正極8上の正極活物質層15は、例えば、帯状の金属箔18aの上に、活物質合剤を塗工することで形成される。ただし、活物質合剤を塗工・乾燥直後の正極活物質層前駆体では、活物質粒子又は粒子塊がバインダにより相互に固定されているものの、その間隔は広く、活物質の密度は低い。そこで、プレス装置130を通過させることで、活物質の密度を上げる。ロールプレスを利用する場合、帯状の電極母材をプレスする場合と比較し、個片化された正極8(この時点では、厳密には正極前駆体)をプレスすることで、圧力及び密度を上げやすいメリットがある。一方で、ロールプレスにより、正極活物質層前駆体の密度が上がるのみではなく、正極8は面に沿う方向に伸びる。この結果、樹脂であるバインダにより活物質粒子間が結合された正極活物質層前駆体は、金属箔上より外側に突出することがある。
図8は、プレス装置によってプレスされた電極を説明するための図である。図8の(a)は、プレス装置130によってプレスされた正極8を模式的に示す。図8の(b)は、タブ14bの突出した方向を搬送方向に交差する方向に向けてプレス装置130に投入された場合の正極の断面図を示す(本実施形態)。図8の(c)は、タブ14bの突出した方向を搬送方向の下流又は上流に向けてプレス装置130に投入された場合の正極の断面図を示す(比較例)。正極8がプレス装置130によってプレスされると、正極8に形成された正極活物質層15は、金属箔14上で押し伸ばされる。この場合、正極活物質層15は、プレス装置130の搬送方向D1の上流側に向かって伸ばされやすい。また、正極活物質層15は、プレス装置130の搬送方向D1に交差する方向にも、上流側ほどではないが伸びる。
そのため、図8の(c)に示すように、タブ14bの突出した方向を搬送方向の下流又は上流に向けて、正極8がプレス装置130に投入された場合、搬送方向D1に沿った方向に形成されている側端部14p,14rにおいて、金属箔14よりも外側に正極活物質層15が突出しやすい。この場合、上述のように、正極活物質層15が剥離しやすい。
本実施形態における電極製造装置100では、プレス装置130は、タブ14bが正極8の搬送方向D1に交差する方向に向いた状態で、側端部14rを下流に向けて正極8を搬送しながらプレスする。上述のように、正極活物質層15はプレス装置130の搬送方向D1の上流側に向かって伸ばされやすいので、図8の(b)に示すように、正極8の側端部14rでは正極活物質層15が金属箔14よりも外側に突出し難い。本実施形態では、この側端部14rを下流側に向けた状態で正極8を包装装置150に送り込むことによって、側端部14rに対して衝撃等が加わったとしても、正極8から正極活物質層15が剥離することを抑制することができる。
また、包装装置150では、セパレータ部材(第1セパレータ部材)10aとセパレータ部材(第2セパレータ部材)10bとが互いに溶着された溶着領域(溶着部)W6に正極8の側端部14rが当接することによって、セパレータ部材10a,10bに対する正極8の位置決めがなされ得る。この構成では、正極8からの正極活物質層15の剥離を抑制しつつ、セパレータ部材10a,10bに対する正極8の位置決めを的確に行うことができる。
また、正極活物質層15は、金属箔14の表面において下端部14x及び側端部14r,14pのそれぞれの端縁を含む領域に塗工されている。このように、正極8の端縁を含む領域まで正極活物質層15が塗工されているため、正極8によって発生する電力を高めることができる。
また、電極切断装置110から包装装置150までの正極8の搬送経路(搬送方向D1、搬送方向D2)は、直線に沿って配置されていてもよい。このように、搬送経路を直線状に形成することにより、電極製造装置100のレイアウトをコンパクトに仕上げることができる。
以上、本発明の実施形態及びその変形例について説明したが、本発明は上記実施形態又は上記変形例に限定されない。
例えば、包装装置に供給される電極が溶着領域(溶着部)に当接することによって、セパレータ部材に対する電極の位置決めがされる例を示したが、電極の位置決めの形態はこれに限定されない。切断された一枚のセパレータ部材の長手方向の中央に電極を突き当てることで、セパレータ部材に対する電極の位置決めを行い、半分に折り畳まれたセパレータ部材によって電極が包装されてもよい。
また、前述の実施例は、第1の検査部123および第2の検査部127を備えるが、本発明を実施する上では、第1の検査部123または第2の検査部127の一方のみが有ってもよく、また、両検査部が無くてもよい。
また、外部接続部として、電極の周縁から突出したタブを例示したが、例えば矩形をなす電極における一つの辺を活物質層が形成されない外部接続部として形成してもよい。
8…正極(電極)、14b…タブ(外部接続部)、14r…側端部(前端部)、100…電極製造装置、110…電極切断装置(切断装置)、130…プレス装置、150…包装装置。

Claims (5)

  1. 表面に活物質層が設けられた金属箔からなるシート体を個片の電極に切断し、該電極を送り出す切断装置と、
    前記切断装置から送り出された前記電極をプレスロールによってプレスして送り出すプレス装置と、
    前記プレス装置から送り出された前記電極をセパレータ部材によって包装する包装装置と、を含み、
    前記電極は、外部に電力を取り出すための外部接続部を周縁の一部に含み、
    前記プレス装置は、前記外部接続部が前記電極の搬送方向に交差する方向に向いた状態で、前記電極を搬送しながらプレスし、
    前記電極は、前記プレスロールによってプレスされたときの搬送方向下流側に向いた前端部を搬送方向下流側に向けて前記包装装置に送り込まれる、電極製造装置。
  2. 前記包装装置では、前記セパレータ部材に前記電極の前記前端部が当接することによって、前記セパレータ部材に対する前記電極の位置決めがなされる、請求項1に記載の電極製造装置。
  3. 前記セパレータ部材は、前記電極の一方の面を覆う第1セパレータ部材と、前記電極の他方の面を覆う第2セパレータ部材とを含み、
    前記包装装置では、前記第1セパレータ部材と前記第2セパレータ部材とが互いに溶着された溶着部に前記電極の前記前端部が当接することによって、前記セパレータ部材に対する前記電極の位置決めがなされる、請求項2に記載の電極製造装置。
  4. 前記電極は、前記外部接続部が形成されている第1の辺と、前記第1の辺に対向する第2の辺と、前記第1の辺と前記第2の辺とを結ぶ互いに対向した第3の辺及び第4の辺とを含み、
    前記活物質層は、前記電極の表面において前記第2の辺、前記第3の辺及び前記第4の辺のそれぞれの端縁を含む領域に設けられている、請求項1~3のいずれか一項に記載の電極製造装置。
  5. 前記切断装置から前記包装装置までの前記電極の搬送経路は、直線に沿って配置されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の電極製造装置。
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