以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1〜図3は、本発明の実施の形態1である建具を示したものである。ここで例示する建具は、改修用のFIX窓(はめ殺し窓)であり、特に、ビルの事務所スペース等、非居住空間を構成する壁の開口に設けられていた既設の建具を改修する際に用いられるものである。なお、以下においては既設の建具及び改修用の建具について説明するため、便宜上、既設の建具を構成する要素には「既設」という用語を付し、本実施の形態1の建具を構成する要素には「新設」という用語を付して両者を区別することとする。
既設の建具は、既設上枠1、既設下枠2及び左右の既設縦枠3のみを残してビルの壁から取り外してある。さらに、これら既設上枠1、既設下枠2及び左右の既設縦枠3の見込み面は、予め突出部分が切除してあり、いずれもほぼ平坦な状態に調整してある。
より具体的に説明すると、既設上枠1及び左右の既設縦枠3については、既設枠基部1a,3a及び一対のアンカー支持部1b,3bのみがビルの壁に残存した状態となっている。既設枠基部1a,3aは、見込み方向に沿って延在した平板状を成している。一対のアンカー支持部1b,3bは、既設枠基部1a,3aの室外側縁部及び室内側縁部からそれぞれ開口の外周側に向けてほぼ直角に屈曲している。アンカー支持部1b,3bの屈曲端部1c,3cは、互いに対向する向きに向けてほぼ直角に屈曲している。
既設下枠2については、既設下枠基部2a、一対の既設枠支持ヒレ部2b及び一対のアンカー支持部2cがビルの壁に残存した状態となっている。既設下枠基部2aは、室外側に位置する部分が見込み方向に沿って延在し、かつ室内側に位置する部分が室内に向けて漸次内方となるように傾斜した薄板状を成している。既設下枠基部2aの下面には、下カバー壁部2dが設けられている。下カバー壁部2dは、既設下枠基部2aの外周側表面からほぼ直角に突出した後、室外側に向けて徐々に外周側となるように傾斜し、さらに外周側に向けて屈曲している。下カバー壁部2dの延在端部には、連結ブラケット4が取り付けられている。連結ブラケット4は、下カバー壁部2dの延在端部から上方に向けて突出した平板状を成している。室外側の既設枠支持ヒレ部2bは、既設下枠基部2aの縁部から内周側に向けてほぼ直角に屈曲している。室内側の既設枠支持ヒレ部2bは、既設下枠基部2aの縁部から内周側に向けてほぼ直角に屈曲した後、室外側に向けてほぼ直角に屈曲している。室内側の既設枠支持ヒレ部2bには、室外側の既設枠支持ヒレ部2bに対向するように既設面材支持部2eが設けられている。室外側のアンカー支持部2cは、下カバー壁部2dにおいて室外側に傾斜した部分の下面から外周側に向けて突出した後、室内側に向けて屈曲している。室内側のアンカー支持部2cは、既設下枠基部2aの縁部から外周側に向けて突出した後、室外側に向けて屈曲している。
図には明示していないが、既設の各枠1,2,3は、一対のアンカー支持部1b,3b,2cの間にそれぞれアンカーと称される支持部材が装着され、個々のアンカーを介してコンクリート製の壁に支持された状態にある。
この既設枠1,2,3を取付対象とする新設建具は、2枚の面材10を左右方向に並べた連窓であり、新設枠体20の内部に新設方立21を備えている。本実施の形態1では、面材10としてそれぞれ2枚のガラス11を重ね合わせて構成した複層ガラスを適用している。新設枠体20は、新設上枠22、新設下枠23及び左右の新設縦枠24によって矩形状に構成したものである。新設方立21は、新設上枠22と新設下枠23との間を連結するように上下方向に沿って配設してあり、新設枠体20の開口を左右に二分している。それぞれの新設枠22,23,24及び新設方立21は、アルミニウム合金の押し出し形材によって構成したものであり、それぞれが全長にわたってほぼ一様な断面を有している。本実施の形態1では、新設上枠22及び左右の新設縦枠24がほぼ同じ断面形状を有する一方、新設下枠23が新設上枠22及び新設縦枠24とは異なる断面形状を有した新設枠体20を適用している。
新設上枠22及び新設縦枠24は、図4及び図6に示すように、新設枠基部22a,24aと、新設枠基部22a,24aの室外側縁部に設けた新設枠支持ヒレ部22b,24b及び新設シールヒレ部22c,24cとを有したものである。新設枠基部22a,24aは、見込み方向に沿って延在した部分であり、残存する既設枠1,3とほぼ同じ見込み寸法を有するように構成してある。新設枠支持ヒレ部22b,24bは、新設枠基部22a,24aから開口の内周側に向けてほぼ直角となるように屈曲した部分である。新設シールヒレ部22c,24cは、新設枠基部22a,24aから開口の外周側に向けてほぼ直角に延在した後、さらに室内側に向けてほぼ直角に屈曲した部分である。新設シールヒレ部22c,24cの延在端部には、先端から突出するようにシール材Sが装着してある。
これらの新設上枠22及び新設縦枠24は、図2及び図3に示すように、既設枠1,3の見込み面と新設枠基部22a,24aの見込み面との間に適宜枚数のシムプレートSPを介在させた状態でこれらの間にわたってネジ(図示せず)を螺合させることにより、既設枠1,3の内周側に配設され、既設枠1,3を介してビルの壁に取り付けられる。新設シールヒレ部22c,24cの屈曲した先端部は、既設枠1,3の室外に臨む見付け面に当接し、さらに個々の先端部に装着したシール材Sが見付け面に圧接しており、シール材Sによって既設枠1,3の見付け面との間の水密性及び気密性を確保している。
新設下枠23は、図2及び図5に示すように、新設下枠基部23aと、新設下枠基部23aの室外側縁部に設けた新設外枠支持ヒレ部23b及び新設下枠連結ヒレ部23cと、新設下枠基部23aの室内側縁部に設けた新設見付けヒレ部23dとを有したものである。新設下枠基部23aは、見込み方向に沿って延在した部分であり、新設上枠22や新設縦枠24とほぼ同じ見込み寸法を有するように構成してある。新設外枠支持ヒレ部23bは、新設下枠基部23aから開口の内周側に向けてほぼ直角となるように屈曲した部分である。新設下枠連結ヒレ部23cは、新設下枠基部23aから開口の外周側に向けてほぼ直角に屈曲した後に室外側に向けてほぼ直角に屈曲し、さらに開口の外周側に向けて直角に屈曲した部分である。この新設下枠連結ヒレ部23cには、室外に臨む見付け面に一対の係止片部23eが設けてある。係止片部23eは、互いに上下となるように室外側に向けて突出し、個々の突出縁部の外側表面に係止外突条23fを有したもので、下枠外装カバー130を保持している。
下枠外装カバー130は、新設下枠連結ヒレ部23cを室外側から覆うためのもので、図5及び図8に示すように、外装基部130a、上方壁部130b、一対の支持脚条130cを備えている。外装基部130aは、新設下枠連結ヒレ部23cの外周側に延在した部分を覆うことのできる大きさを有した平板状を成すものである。上方壁部130bは、外装基部130aの上縁から室内側に向けて漸次上方に傾斜延在する部分である。支持脚条130cは、外装基部130aの室内に臨む見付け面から互いに上下となるように室内側に向けて突出した部分であり、互いの間にネジBの頭部Baを挿通可能とする間隔が確保してある。支持脚条130cには、個々の突出端部にネジ受座130dが設けてある。ネジ受座130dは、支持脚条130cから互いに対向する向きに延在した部分であり、互いの間にネジBの軸部Bbを挿通可能、かつネジBの頭部Baを挿通不可とする間隔が確保してある。また、上方壁部130b及び上方に位置する支持脚条130cには、互いに対向する部位に係止内突条130eが設けてある。係止内突条130eは、上方壁部130b及び上方に位置する支持脚条130cの間に係止片部23eを配置した場合に、係止片部23eの係止外突条23fに係合することによって下枠外装カバー130を新設下枠連結ヒレ部23cに保持させるものである。
この下枠外装カバー130は、外装基部130aにおいて一対の支持脚条130cの間となる部位の適宜箇所にネジ挿通孔130fを形成し、ネジ受座130dの間を介して新設下枠連結ヒレ部23cにネジBを螺合することにより新設下枠連結ヒレ部23cに取り付けてある。ネジを螺合した後においては、ネジ挿通孔130fにキャップ31を装着するようにしている。
上記のように、一対のネジ受座130dの間を介して新設下枠連結ヒレ部23cにネジBを螺合することにより、新設下枠連結ヒレ部23cに取り付けた下枠外装カバー130においては、日射等の影響によって熱伸びが生じた場合にも、ネジBに拘束されることなく、長手方向に適宜伸張することが可能である。その後、温度が低下した場合にも、ネジBに拘束されることなく長手方向に収縮することが可能である。
新設下枠23の新設見付けヒレ部23dは、新設下枠基部23aに対してほぼ直交するように開口の内周側及び外周側に延在したもので、新設内枠支持ヒレ部23g及び新設固定ヒレ部23hを有している。新設内枠支持ヒレ部23gは、新設見付けヒレ部23dの内周側延在端部から室外側に向けてほぼ直角に突出したものである。新設内枠支持ヒレ部23gの延在端部には、新設外枠支持ヒレ部23bに対向するように新設面材支持部23jが設けてある。新設外枠支持ヒレ部23bと新設内枠支持ヒレ部23gの新設面材支持部23jとの間には、面材10の板厚よりも大きな隙間が確保してある。新設固定ヒレ部23hは、新設見付けヒレ部23dにおいて外周側延在端部の見付け面から室内側に向けて突出した後、開口の外周側に向けてほぼ直角に屈曲し、さらに室内側に向けてほぼ直角に屈曲した部分である。
この新設下枠23は、図2に示すように、既設枠支持ヒレ部2bにおいて室外側に屈曲した部分の上面に新設固定ヒレ部23hの屈曲端部を当接させ、これらの間にわたってネジ(図示せず)を螺合するとともに、新設下枠連結ヒレ部23cの延在端部と既設下枠2に設けた連結ブラケット4との間にわたってネジBを螺合することにより、既設下枠2の内周側に配設され、既設下枠2を介してビルの壁に取り付けられる。新設下枠連結ヒレ部23cの延在端部と既設下枠2に設けた連結ブラケット4との間に螺合するネジとしては、下枠外装カバー130を連結するネジBを兼用すれば良い。
新設方立21は、図3及び図7に示すように、左右2つの方立構成要素211,212及び方立カバー213を備えて構成してある。室内側から見て右側に位置する方立構成要素(以下、「右側方立要素211」という)は、新設縦枠24とほぼ同一の構成を有したものである。すなわち、右側方立要素211は、右側方立基部211aと、右側方立基部211aの室外側縁部に設けた右側方立支持ヒレ部211b及び方立シールヒレ部211cと、右側方立基部211aの外周側見込み面に設けたフック片211dとを有したものである。右側方立基部211aは、見込み方向に沿って延在した部分であり、残存する既設枠3とほぼ同じ見込み寸法を有するように構成してある。右側方立支持ヒレ部211bは、右側方立基部211aから開口の内周側に向けてほぼ直角となるように屈曲した部分である。方立シールヒレ部211cは、右側方立基部211aから開口の外周側に向けてほぼ直角に延在した部分である。方立シールヒレ部211cの先端部において室内に臨む部位には、シール材Sが装着してある。フック片211dは、右側方立基部211aの方立シールヒレ部211cよりも室内側となる部分から外周方向に向けて突出した後、室内側に向けてほぼ直角に屈曲したものである。
これに対して室内側から見て左側に位置する方立構成要素(以下、「左側方立要素212」という)は、左側方立基部212aと、左側方立基部212aの室外側縁部に設けた左側方立支持ヒレ部212bと、左側方立基部212aの室内側縁部よりも室内側に向けて突出したカバー保持ヒレ部212cとを有したものである。左側方立基部212aは、見込み方向に沿って延在し、右側方立基部211aとほぼ同じ見込み寸法を有するように構成したもので、開口の外周側となる見込み面にシール受部212d、フック受部212e及び支持台部212fを有している。シール受部212d及びフック受部212eは、それぞれ左側方立基部212aの見込み面からほぼ直角となるように延在した平板状を成すものである。これらシール受部212d及びフック受部212eは、左側方立基部212aと右側方立基部211aとを互いに対向させた場合に、右側方立基部211aに設けた方立シールヒレ部211c及びフック片211dに対応する位置に設けてある。すなわち、フック片211dの先端部をフック受部212eの室外に臨む表面に当接させた場合に右側方立基部211aの見込み位置が左側方立基部212aに合致し、かつ方立シールヒレ部211cに装着したシール材Sがシール受部212dの室外に臨む表面に圧接された状態となるように、シール受部212d及びフック受部212eが設けてある。支持台部212fは、一対の支持脚212gの間に架け渡すように設けた平板状部材であり、左側方立基部212aの見込み面から開口の外周側に突出し、かつ左側方立基部212aと平行となるように設けてある。左側方立支持ヒレ部212bは、左側方立基部212aから開口の内周側に向けてほぼ直角となるように屈曲した部分である。カバー保持ヒレ部212cは、室内側に位置する支持脚212gの室内に臨む見付け面から室内に向けてほぼ直角に延在した後、一旦右方に向けてほぼ直角に屈曲し、さらに室内側に向けてほぼ直角に屈曲した後、左方に向けてほぼ直角に屈曲し、最後に室内側に向けてほぼ直角に屈曲している。カバー保持ヒレ部212cの突出端部は、既設枠3の室内に臨む見付け面よりも室内側に突出している。
これら右側方立要素211及び左側方立要素212は、右側方立基部211aと左側方立基部212aの支持台部212fとの間に適宜枚数のシムプレートSPを介在させた状態でこれらの間にわたってネジ(図示せず)を螺合させることにより、互いに連結した状態となる。このとき、右側方立要素211及び左側方立要素212は、フック片211dの延在端部がフック受部212eに当接し、かつ方立シールヒレ部211cのシール材Sがシール受部212dに圧接された状態にあり、右側方立基部211a及び左側方立基部212aの見込み位置が互いに合致し、かつシール材Sによって互いの間の水密性及び気密性が確保されている。
方立カバー213は、角筒状を成すカバー本体213aと、カバー本体213aの室外に臨む見付け面から突出した連結板部213bとを有したものである。カバー本体213aは、左右方向の寸法が、互いに連結した右側方立要素211の右側方立支持ヒレ部211bから左側方立要素212の左側方立支持ヒレ部212bまでの見付け寸法にほぼ合致する大きさを有した中空部材である。連結板部213bは、カバー本体213aの見付け面からほぼ直角となるように延在した平板状を成すものである。この連結板部213bは、左側方立要素212のカバー保持ヒレ部212cにおいて室内側から見た場合に左側に位置する面に当接した状態で互いの間にネジ(図示せず)を螺合させることによりカバー保持ヒレ部212cに固定してある。この方立カバー213には、カバー本体213aの両側縁部にそれぞれカバーヒレ部213cが設けてある。カバーヒレ部213cは、カバー本体213aの室外に臨む見付け面の両側縁部からそれぞれ室外に向けて互いに平行となるように延在したものである。個々の延在端部は、既設枠1,2,3の室内に臨む見付け面と同一の平面上となるように設けてある。
一方、新設枠体20及び新設方立21には、新設下枠23を除く新設枠22,24の見込み面、右側方立要素211の見込み面及び左側方立要素212の見込み面に、それぞれ2つのフレーム側押縁係合部201,202及びフレーム側カバー係合部203が設けてある。本実施の形態1においては、2つのフレーム側押縁係合部201,202及びフレーム側カバー係合部203がすべて同じ構成を有するように構成している。従って、以下の説明においては、新設下枠23を除く新設枠22,24、右側方立要素211及び左側方立要素212を「フレーム材22,24,211,212」、新設上枠22及び新設縦枠24の新設枠基部22a,24a、右側方立要素211の右側方立基部211a、左側方立要素212の左側方立基部212aを「フレーム基部22a,24a,211a,212a」、新設上枠22及び新設縦枠24の新設枠支持ヒレ部22b,24b、右側方立要素211の右側方立支持ヒレ部211b、左側方立要素212の左側方立支持ヒレ部212bを「支持ヒレ部22b,24b,211b,212b」と総称して説明を行うこととする。
2つのフレーム側押縁係合部201,202は、後述する押縁30をフレーム材22,24,211,212に支持させるためのものである。本実施の形態1では、フレーム基部22a,24a,211a,212aの見込み面において互いに見込み方向に沿って間隔を確保した位置からそれぞれ開口の内周側に向けて2つのフレーム側押縁係合部201,202が突設してある。フレーム側押縁係合部201,202の突出端部には、それぞれ屈曲部分201a,202aが設けてある。屈曲部分201a,202aは、互いに近接する方向に向け、かつフレーム基部22a,24a,211a,212aの見込み面とほぼ平行となるように屈曲したものである。図からも明らかなように、室内側に設けたフレーム側押縁係合部(以下、「フレーム側内方押縁係合部202」という)は、室外側に設けたフレーム側押縁係合部(以下、「フレーム側外方押縁係合部201」という)よりもフレーム基部22a,24a,211a,212aの見込み面からの突出量が大きくなるように形成してある。フレーム側内方押縁係合部202は、室外側の支持ヒレ部22b,24b,211b,212bとの間に面材10の板厚よりも大きな間確を確保した位置に設けてある。
これら2つのフレーム側押縁係合部201,202に装着される押縁30としては、新設上枠22、新設縦枠24、右側方立要素211及び左側方立要素212で共通の構成を有するものを適用している。本実施の形態1では、新設枠22,23,24と同様、アルミニウム合金の押し出し形材によって構成し、それぞれが全長にわたってほぼ一様な断面を有したもので、押縁基部30a、面材支持片部30b及び見付け片部30cを備えている。
押縁基部30aは、開口の見込み方向に沿って延在する平板状を成すものである。面材支持片部30bは、押縁基部30aの室外側縁部からフレーム基部22a,24a,211a,212aの見込み面に向けてほぼ直角に屈曲したものである。面材支持片部30bのフレーム基部22a,24a,211a,212aからの突出寸法は、支持ヒレ部22b,24b,211b,212bのフレーム基部22a,24a,211a,212aからの突出寸法とほぼ等しいように形成してある。面材支持片部30bには、延在端部に押縁掛かり壁部30dが設けてある。押縁掛かり壁部30dは、面材支持片部30bの延在端部から室外側に向けてほぼ直角に屈曲した部分である。見付け片部30cは、押縁基部30aの室内側縁部からフレーム基部22a,24a,211a,212aの見込み面に向けてほぼ直角に屈曲したもので、延在端部に係合フック部30eを有するとともに、室内側の見付け面に押縁側カバー係合部30fを有している。係合フック部30eは、見付け片部30cの延在端部から室外側に向けてほぼ直角に屈曲した後、フレーム基部22a,24a,211a,212aの見込み面に向けて延在したもので、延在端部に押縁係合突条30gを有している。押縁係合突条30gは、基端部が係合フック部30eから室内側に向けて突出したもので、先端に向けて漸次板厚が小さくなるように傾斜している。図からも明らかなように、押縁30の見付け片部30cは、押縁基部30aをフレーム基部22a,24a,211a,212aに対してほぼ平行に配置した場合に見付け片部30cの押縁係合突条30gが、フレーム側内方押縁係合部202の屈曲部分202aに係合することができるように、押縁基部30aからの延在長さが面材支持片部30bよりも小さく設定してある。押縁側カバー係合部30fは、見付け片部30cの見付け面から室内側に向けてほぼ直角に突出した後、フレーム基部22a,24a,211a,212aから離隔する方向へほぼ直角に屈曲したもので、見付け片部30cの見付け面との間に押縁側挿入溝30hを形成している。
フレーム材22,24,211,212のフレーム側カバー係合部203は、フレーム基部22a,24a,211a,212aの室内側縁部から開口の内周側に向けて延在したもので、フレーム側内方押縁係合部202の見付け面との間にフレーム側挿入溝203aを形成している。フレーム側カバー係合部203の延在端部には、カバー係合突条203bが設けてある。カバー係合突条203bは、基端部がフレーム側カバー係合部203からフレーム側内方押縁係合部202の見付け面に向けて突出したもので、先端に向けて漸次板厚が小さくなるように傾斜している。
上記のように構成した新設枠体20及び新設方立21に面材10を支持させるには、まず、新設下枠23の新設外枠支持ヒレ部23bと新設内枠支持ヒレ部23gの新設面材支持部23jとの間に面材10の下縁部を挿入し、その後、面材10の両側縁部を新設縦枠24の新設枠支持ヒレ部24b、右側方立要素211の右側方立支持ヒレ部211b、左側方立要素212の左側方立支持ヒレ部212bに対向させ、さらに面材10の上縁部を新設上枠22の新設枠支持ヒレ部24bに対向させる。面材10の室外側表面に対向させる場合には、予め新設下枠23の新設外枠支持ヒレ部23bとの間、新設内枠支持ヒレ部23gの新設面材支持部23jとの間、新設縦枠24及び新設上枠22の新設枠支持ヒレ部22b,24bとの間、右側方立支持ヒレ部211bとの間、左側方立支持ヒレ部212bとの間にそれぞれシール材12を介在させるようにしている。
この状態から新設上枠22、新設縦枠24、右側方立要素211、左側方立要素212の見込み面にそれぞれ押縁30を装着し、押縁30と新設枠支持ヒレ部24bとの間、押縁30と右側方立支持ヒレ部211bとの間、左側方立支持ヒレ部212bとの間にそれぞれ面材10の縁部を挟持するようにしている。すなわち、押縁30の面材支持片部30bに設けた押縁掛かり壁部30dを、先にフレーム側外方押縁係合部201とフレーム基部22a,24a,211a,212aの見込み面との間に挿入し、この状態から押縁掛かり壁部30dを支点として押縁30の見付け片部30cがフレーム側内方押縁係合部202に近接するように押縁30を回転させれば、見付け片部30cの延在端部に設けた押縁係合突条30gがフレーム側内方押縁係合部202に係合され、押縁基部30aがフレーム基部22a,24a,211a,212aとほぼ平行となった状態で押縁30が新設上枠22、新設縦枠24、右側方立要素211、左側方立要素212の見込み面に装着されることになる。この状態においては、押縁30の面材支持片部30bが面材10の室内側表面に対向することになり、面材10がフレーム材22,24,211,212の支持ヒレ部22b,24b,211b,212bと押縁30の面材支持片部30bとの間に挟持された状態となる。押縁30の面材支持片部30bを面材10の室内側表面に対向させる場合には、予め面材支持片部30bとの間にシール材12を介在させるようにしている。
この建具によれば、押縁30の見付け片部30cを押すように外力を加えれば、見付け片部30cの延在端部に設けた押縁係合突条30gがフレーム側内方押縁係合部202から離脱するように弾性的に変形することになる。従って、このまま押縁掛かり壁部30dを支点として押縁30の見付け片部30cがフレーム側内方押縁係合部202から離隔するように押縁30を回転させれば、新設上枠22、新設縦枠24、右側方立要素211、左側方立要素212から押縁30を取り外すことができ、面材10の交換等、面材10を着脱させる際の作業を容易に行うことが可能となる。
ここで、上記のように押縁30を適用して面材10を支持した建具では、新設下枠23を除くフレーム材22,24,211,212の内周側に押縁30が露出した状態になる。このため、フレーム材22,24,211,212や押縁30の成形誤差や組立誤差に起因して、フレーム材22,24,211,212と押縁30との間の隙間が不均一となったり、フレーム材22,24,211,212に対して押縁30が傾斜して取り付けられた場合には、そのまま外部から視認されることになり、建具の意匠性に大きな影響を与えるおそれがある。
そこで、この建具では、押縁30からフレーム材22,24,211,212までの間を覆うようにカバー部材40,50を取り付けることにより、上述の問題を解決するようにしている。カバー部材40,50は、新設上枠22と押縁30との間に設けるものと、新設縦枠24と押縁30との間に設けるものとが共通の構成を有し、右側方立要素211と押縁30との間に設けるものと左側方立要素212と押縁30との間に設けるものとが共通の構成を有したものである。以下、新設上枠22と押縁30との間に設けるカバー部材及び新設縦枠24と押縁30との間に設けるカバー部材を「枠用カバー部材40」と総称し、右側方立要素211と押縁30との間に設けるカバー部材及び左側方立要素212と押縁30との間に設けるカバー部材を「方立用カバー部材50」と総称して説明を行う。
枠用カバー部材40及び方立用カバー部材50は、アルミニウム合金の押し出し形材によって成形し、それぞれが全長にわたってほぼ一様な断面を有したもので、図2〜図7に示すように、カバー基部40a,50a、掛かり壁部40b,50b、弾性係合片40c,50c、押え片40d,50d及び見込みカバー部40e,50eを共通要素として備えている。
カバー基部40a,50aは、押縁30の見付け片部30cに対向するように配置される平板状を成すものである。掛かり壁部40b,50bは、カバー基部40a,50aにおいて押縁30の見付け片部30cに対向する部位からほぼ直角に延在した後、フレーム基部22a,24a,211a,212aに向けてほぼ直角に屈曲したものである。掛かり壁部40b,50bのカバー基部40a,50aからの突出寸法は、押縁30の見付け片部30cからの押縁側カバー係合部30fの突出寸法よりも大きく設定してある。
弾性係合片40c,50c及び押え片40d,50dは、カバー基部40a,50aの一方の端縁から分岐し、それぞれフレーム側内方押縁係合部202の見付け面に対向する部位に延在したものである。これら弾性係合片40c,50c及び押え片40d,50dは、カバー基部40a,50aから延在するに従って漸次フレーム側内方押縁係合部202の見付け面に近接するように傾斜したものである。
弾性係合片40c,50cは、掛かり壁部40b,50bを押縁30の押縁側挿入溝30hに挿入した場合にフレーム側カバー係合部203のカバー係合突条203bに係合することのできる寸法に形成してある。押え片40d,50dは、図からも明らかなように、弾性係合片40c,50cよりもフレーム側内方押縁係合部202の見付け面に近接する部位に配設し、かつ弾性係合片40c,50cよりも大きな傾斜角度を有したものである。押え片40d,50dの延在端部は、掛かり壁部40b,50bにおいてフレーム基部22a,24a,211a,212aに向けて延在した部分よりも室外側に突出するように構成してあり、掛かり壁部40b,50bを押縁30の押縁側挿入溝30hに挿入した場合にフレーム側内方押縁係合部202の見付け面に押圧することが可能である。
見込みカバー部40e,50eは、カバー基部40a,50aに対して直交するように延在した平板状部分であり、カバー基部40a,50aの他方の端縁に設けてある。この見込みカバー部40e,50eは、掛かり壁部40b,50bを押縁30の押縁側挿入溝30hに挿入した場合に押縁基部30aの延長上に位置し、互いの見込み面が同一の平面上に位置するように構成してある。見込みカバー部40e,50eの見込み寸法は、押縁30の見付け片部30cから既設枠1,2,3の室内に臨む見付け面までの距離と等しくなるように設定してある。また、カバー基部40a,50aから室外側に向けた見込みカバー部40e,50eの突出寸法は、掛かり壁部40b,50bの突出寸法とほぼ同じである。
枠用カバー部材40には、さらに見込みカバー部40e,50eの室内側縁部から開口の外周側に向けて見付けカバー部40fが設けてあるとともに、カバー基部40a,50aと見付けカバー部40fとの間に補強ヒレ部40gが設けてある。見付けカバー部40fは、見込みカバー部40eからフレーム材22,24,211,212のフレーム基部22a,24a,211a,212aまでの距離を超える寸法を有した平板状部分である。補強ヒレ部40gは、見込みカバー部40eと平行となるように延在し、カバー基部40aにおいて掛かり壁部40bと弾性係合片40cとの間となる部位から見付けカバー部40fまでの間を互いに連結している。
上記のように構成した枠用カバー部材40及び方立用カバー部材50は、それぞれの掛かり壁部40b,50bを押縁側挿入溝30hに挿入すると、弾性係合片40c,50cがフレーム側カバー係合部203のカバー係合突条203bに係合するとともに、押え片40d,50dがフレーム側内方押縁係合部202の見付け面に圧接された状態となる。この状態においては、掛かり壁部40b,50bが押縁30の押縁側カバー係合部30fに係合されるため、押縁30に対するカバー部材40,50の見込み方向に沿った移動が阻止される。また、押え片40d,50dの弾性力により、弾性係合片40c,50cがフレーム側カバー係合部203に係合された状態に維持されるため、フレーム材22,24,211,212に対するカバー部材40,50の見付け方向に沿った移動も阻止される。
これにより、新設方立21においては、見込みカバー部50eが押縁30の押縁基部30aと方立カバー213のカバーヒレ部213cとの間の隙間を覆うように方立用カバー部材50が配置されることになる。また、新設上枠22及び新設縦枠24においては、見込みカバー部40e及び見付けカバー部40fが押縁30の押縁基部30aからフレーム側カバー係合部203の見付け面を覆うように枠用カバー部材40が配置されることになる。従って、仮に、新設上枠22や新設縦枠24や新設方立21、あるいは押縁30に成形誤差があったり、押縁30を装着する際に組立誤差が生じたとしても、方立用カバー部材50や枠用カバー部材40によって外部から視認されることがなくなり、建具の意匠性を損なうおそれがない。
しかも、枠用カバー部材40においては、見込みカバー部40eが押縁基部30aの延長上に位置し、互いの見込み面が同一の平面上に位置するため、外観品質を向上することができる。
また、枠用カバー部材40及び方立用カバー部材50によれば、弾性係合片40c,50c及び押え片40d,50dがそれぞれカバー基部40a,50aに対して傾斜しているため、フレーム側カバー係合部203へカバー部材40,50を取り付ける際にそれぞれが容易に弾性変形することになり、カバー部材40,50のフレーム側カバー係合部203への取り付け作業を容易化することができる。
さらに、本実施の形態1では、意匠の統一性を考慮し、新設上枠22に配設した枠用カバー部材40を新設下枠23にも取り付けるようにしている。すなわち、図5に示すように、新設下枠23には、新設見付けヒレ部23dの見付け面に、押縁側カバー係合部30fと同じ構成の第1下枠カバー係合部23kが設けてあるとともに、新設固定ヒレ部23hに、フレーム側カバー係合部203と同じ構成の第2下枠カバー係合部23mが設けてある。従って、枠用カバー部材40の掛かり壁部40bを第1下枠カバー係合部23kとの間に挿入すると、弾性係合片40cが第2下枠カバー係合部23mのカバー係合突条23nに係合するとともに、押え片40dが新設見付けヒレ部23dの見付け面に圧接され、新設下枠23に対するカバー部材40の見込み方向に沿った移動及び見付け方向の移動が阻止された状態で枠用カバー部材40が新設下枠23に取り付けられることになる。この結果、新設枠22,23,24のすべてに同じ枠用カバー部材40が取り付けられることになり、意匠性の向上を図ることが可能となる。
ここで、実施の形態1の枠用カバー部材40においては、押え片40dがフレーム側内方押縁係合部202の見付け面に圧接された状態となるため、枠用カバー部材40の見付けカバー部40fを室外側に向けて押圧するような外力が加えられた場合にも、押縁30の見付け片部30cに設けた押縁係合突条30gがフレーム側内方押縁係合部202から離脱することがない。特に、実施の形態1では、カバー基部40aにおいて補強ヒレ部40gが連結される部分が押縁側カバー係合部30fとの間に隙間を確保して配置されるため、見付けカバー部40fに加えられた外力が押縁30の見付け片部30cに伝達されることがなく、押縁30の見付け片部30cに設けた押縁係合突条30gがより確実にフレーム側内方押縁係合部202に係合した状態を維持することになる。これにより、例えば枠用カバー部材40を取り外すべく、見付けカバー部40fに設けた弾性係合片40cを室外側に向けて押圧した場合にも、新設上枠22や新設縦枠24から押縁30が不用意に脱落することはなく、面材10が不用意に脱落する事態を招来するおそれもない。
(実施の形態2)
図9は、本発明の実施の形態2である建具を示したものである。ここで例示する建具は、実施の形態1と同様、ビルの事務所スペース等、非居住空間を構成する壁の開口に設けられていた既設の建具を改修する際に用いられるFIX窓(はめ殺し窓)であり、実施の形態1とは、枠用カバー部材140の構成のみが異なっている。なお、実施の形態2において実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付してそれぞれの詳細説明を省略する。
実施の形態2の枠用カバー部材140は、アルミニウム合金の押し出し形材によって成形し、それぞれが全長にわたってほぼ一様な断面を有したもので、図10及び図11の(a)に示すように、カバー基部140a、掛かり壁部140b、押え片140d、弾性係合片140c、見付けカバー部140f及び見込みカバー部140eを備えている。
カバー基部140aは、押縁30の見付け片部30cに対向するように配置される平板状を成すものである。掛かり壁部140bは、カバー基部140aの基端から押縁30の見付け片部30cに向けてほぼ直角に延在した後、新設上枠基部22aに向けてほぼ直角に屈曲したものである。
押え片140dは、カバー基部140aの先端から押縁30の見付け片部30cに向けてほぼ直角に延在したものである。この押え片140dは、掛かり壁部140bを押縁側挿入溝30hに挿入した場合に押縁30の見付け片部30cにおいて新設上枠基部22aに近接した縁部に当接することのできる寸法に設定してある。
弾性係合片140cは、押え片140dにおいて新設上枠基部22aに対向する部分から新設上枠基部22aに近接する向きに突出したもので、掛かり壁部140bを押縁30の押縁側挿入溝30hに挿入した場合にフレーム側カバー係合部203のカバー係合突条203bに係合することのできる寸法に形成してある。
見付けカバー部140fは、押縁基部30aの見込み面から新設上枠22の新設上枠基部22aまでの距離を超える寸法を有した平板状部分である。この見付けカバー部140fは、カバー基部140aの基端から室内側に向けて延在した連絡ヒレ部140gを介してカバー基部140aに連結してある。
見込みカバー部140eは、見付けカバー部140fの内周側縁部から室外側に向けて延在した平板状部分である。この見込みカバー部140eは、掛かり壁部140bを押縁30の押縁側挿入溝30hに挿入した場合に押縁基部30aの延長上に位置し、互いの見込み面が同一の平面上に位置するように構成してある。見込みカバー部140eの見込み寸法は、押縁30の見付け片部30cから既設枠1の室内に臨む見付け面までの距離と等しくなるように設定してある。
上記のように構成した枠用カバー部材140においては、掛かり壁部140bを押縁側挿入溝30hに挿入すると、弾性係合片140cがフレーム側カバー係合部203のカバー係合突条203bに係合するとともに、押え片140dが押縁30の見付け片部30cに圧接された状態となる。この状態においては、掛かり壁部140bが押縁30の押縁側カバー係合部30fに係合されるため、押縁30に対する枠用カバー部材40の見込み方向に沿った移動が阻止される。また、押え片140dの弾性力により、弾性係合片140cがフレーム側カバー係合部203に係合された状態に維持されるため、新設上枠22に対する枠用カバー部材40の見付け方向に沿った移動も阻止される。
これにより、新設上枠22においては、見込みカバー部140e及び見付けカバー部140fが押縁30の押縁基部30aからフレーム側カバー係合部203の見付け面を覆うように枠用カバー部材140が配置されることになる。従って、仮に、新設上枠22あるいは押縁30に成形誤差があったり、押縁30を装着する際に組立誤差が生じたとしても、枠用カバー部材140によって外部から視認されることがなくなり、建具の意匠性を損なうおそれがない。
しかも、枠用カバー部材140においては、見込みカバー部140eが押縁基部30aの延長上に位置し、互いの見込み面が同一の平面上に位置するため、外観品質を向上することができるようになる。
ここで、実施の形態2の枠用カバー部材140においては、押え片140dが押縁30の見付け片部30cに圧接された状態となるため、図11の(b)に示すように、枠用カバー部材140の見付けカバー部140fを室外側に向けて押圧するような外力が加えられた場合、押縁30の見付け片部30cが室外側に向けて変形し、係合フック部30eの押縁係合突条30gがフレーム側内方押縁係合部202の屈曲部分202aから離脱することになる。従って、枠用カバー部材140をそのまま図中において下方に移動させれば、図11の(c)に示すように、枠用カバー部材140とともに押縁30が押縁掛かり壁部30dを支点として回転し、見付け片部30cがフレーム側内方押縁係合部202から離隔する。これにより、枠用カバー部材140を介して新設上枠22から押縁30を取り外すことができるようになり、面材10の交換等、面材10を着脱させる際の作業を容易に行うことが可能となる。
なお、上述した実施の形態1及び実施の形態2では、改修用の建具を例示しているが、必ずしも改修用の建具に限定されない。また、方立を備えた連窓を例示しているが、必ずしも連窓である必要はない。なお、連窓の場合に上述した実施の形態1では面材を2枚備えたものを例示したが、面材を3枚以上備えるものであっても構わない。また面材を左右に並設するものである必要はなく、上下に並設した段窓と称されるものにも適用可能である。さらに、枠に直接面材を支持させたFIX窓を例示しているが、框を介して枠に面材を支持させるようにした建具においても同様に適用することが可能である。