JP6527106B2 - 電源回路 - Google Patents

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Description

本発明は、環境エネルギーを回収して動作するセンサノード等に好適な電源回路に関するものである。
環境エネルギーを利用して動作するセンサノードは、注目されている研究領域である。特に多くのIoT(Internet of Things)システムで多くのセンサノードを用いるアプリケーションにおいて、環境エネルギーの利用は低コスト化につながる。しかしながら、利用可能な環境エネルギーの量には限界があるため、センサノードの消費電力を可能な限り低くする必要がある。また、センサノードに電力を供給するために用いる電源回路の効率を可能な限り高くすることも必要である。太陽光、熱、振動等の環境エネルギーは、様々なエネルギーハーベスタを用いて、電気エネルギーに変換される。この電気エネルギーは、キャパシタに蓄積され、蓄積エネルギーが所定のレベルに到達するとシステムの動作に使われる(非特許文献1参照)。
図9に示すように、キャパシタ102に蓄積される電気エネルギーは、負荷105への安定な電源供給を実現するためのDC−DCコンバータ103(あるいは電圧レギュレータ)を動作させるのに使用される。図9の構成をセンサノードに適用する場合、負荷105は、DC−DCコンバータ103から供給されるDC(直流)電圧で動作するセンサノードの回路である。エネルギーハーベスタ100は、例えば振動エネルギーを電気エネルギーに変換してAC(交流)電圧を発生する。電力調整回路101は、エネルギーハーベスタ100から出力されたAC電圧をDC電圧に変換して出力する。
図10は、キャパシタ102の端子電圧Vout1とDC−DCコンバータ103の出力電圧Vout2の経時変化を示す図である。図10におけるVminはDC−DCコンバータ103の駆動最低電圧である。DC−DCコンバータ103は、負荷105への電圧供給を安定化するためのものであり、図10に示すようにキャパシタ102の端子電圧Vout1が駆動最低電圧Vmin以上であれば、一定の電圧Vout2を出力することが可能である。
Y. Shakhsheer1,et al.,"A Custom Processor for Node and Power Management of a Battery-less Body Sensor Node in 130nm CMOS",Proceedings of the IEEE 2012 Custom Integrated Circuits Conference,2012
図9に示した従来の電源回路には、2つの課題がある。1つ目の課題は、DC−DCコンバータ103自身が電力を消費し、センサノード等のシステムの動作に必要なエネルギーが増大するため、大きなエネルギーハーベスタ100が必要となり、システムコストが増大するという点である。
2つ目の課題は、従来の電源回路では、エネルギーハーベスタ100が採取したエネルギーを蓄積するために固定容量のキャパシタ102を使用している点である。このキャパシタ102の容量により、システムで使用可能なエネルギー量と必要な充電時間が決定される。キャパシタ102の容量が小さいと、急速な充電が可能であるが、使用可能なエネルギー量が小さくなる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、電源回路自体の消費電力を抑えてコストの増大を抑えることができ、発電量に応じた適切なエネルギー量の蓄積が可能な電源回路を提供することを目的とする。
本発明の電源回路は、環境エネルギーを電気エネルギーに変換する発電手段と、一端が前記発電手段の出力に接続され、他端がグラウンドに接続されたスイッチトキャパシタと、互いに異なる閾値電圧が予め設定され、前記発電手段の出力電圧の上昇に応じて順番に第1のレベルから第2のレベルに出力が反転し、前記発電手段の出力電圧の下降に応じて前記の順番と逆の順で前記第2のレベルから前記第1のレベルに出力が反転するn個(nは2以上の整数)のコンパレータとを備え、前記スイッチトキャパシタは、(n+1)個のキャパシタを含み、これら(n+1)個のキャパシタのうち、2番目から(n+1)番目までのn個のキャパシタのそれぞれは、対応するコンパレータの第2のレベルへの出力反転に応じて1番目のキャパシタとの直列接続から並列接続に切り替わり、対応するコンパレータの第1のレベルへの出力反転に応じて前記1番目のキャパシタとの並列接続から直列接続に切り替わることを特徴とするものである。
また、本発明の電源回路の1構成例において、前記スイッチトキャパシタは、前記(n+1)個のキャパシタと、これらキャパシタのうち隣接するi番目のキャパシタと(i+1)番目のキャパシタ(iは1〜nの整数)のそれぞれの第1の端子間に設けられたn個の第1のスイッチと、前記i番目のキャパシタと(i+1)番目のキャパシタのそれぞれの第2の端子間に設けられたn個の第2のスイッチと、前記i番目のキャパシタの第2の端子と前記(i+1)番目のキャパシタの第1の端子間に設けられたn個の第3のスイッチとから構成され、前記1番目のキャパシタの第1の端子が前記発電手段の出力に接続され、前記(n+1)番目のキャパシタの第2の端子がグラウンドに接続され、前記n個の第1、第2のスイッチは、対応するコンパレータの第2のレベルへの出力反転に応じてオンし、前記n個の第3のスイッチは、対応するコンパレータの第1のレベルへの出力反転に応じてオンすることを特徴とするものである。
また、本発明の電源回路の1構成例において、前記n個のコンパレータは、前記発電手段の出力電圧が電源電圧として供給されることを特徴とするものである。
また、本発明の電源回路の1構成例は、さらに、前記n個のコンパレータのうち、前記発電手段の出力電圧が上昇したときに出力が最初に第2のレベルになる1番目のコンパレータ以外の(n−1)個のコンパレータの電源端子と前記発電手段の出力電圧との間に設けられた(n−1)個の電源スイッチと、一端が前記(n−1)個のコンパレータの出力端子に接続され、他端がグラウンドに接続された(n−1)個の抵抗とを備え、前記1番目のコンパレータは、前記発電手段の出力電圧が電源電圧として供給され、前記(n−1)個の電源スイッチは、前記発電手段の出力電圧が上昇したときに、電源供給先のコンパレータよりも先に出力が第2のレベルになる隣接コンパレータの第2のレベルへの出力反転に応じてオンすることを特徴とするものである。
また、本発明の電源回路の1構成例において、さらに、前記n個のコンパレータのうち、前記発電手段の出力電圧が上昇したときに出力が最初に第2のレベルになる1番目のコンパレータ以外の(n−1)個のコンパレータの出力端子に一端が接続され、他端がグラウンドに接続された(n−1)個の抵抗を備え、前記1番目のコンパレータは、前記発電手段の出力電圧が電源電圧として供給され、前記(n−1)個のコンパレータは、その電源端子が、前記発電手段の出力電圧が上昇したときに先に出力が第2のレベルになる隣接コンパレータの出力端子と接続され、この隣接コンパレータの第2のレベルへの出力反転に応じて電源がオンになることを特徴とするものである。
また、本発明の電源回路の1構成例は、さらに、前記n個のコンパレータのうち、前記発電手段の出力電圧が上昇したときに出力が最初に第2のレベルになる1番目のコンパレータ以外のm個(mは1以上(n−2)以下の整数)のコンパレータの電源端子と前記発電手段の出力電圧との間に設けられたm個の電源スイッチと、前記1番目のコンパレータ以外の(n−1)個のコンパレータの出力端子に一端が接続され、他端がグラウンドに接続された(n−1)個の抵抗とを備え、前記1番目のコンパレータは、前記発電手段の出力電圧が電源電圧として供給され、前記m個の電源スイッチは、前記発電手段の出力電圧が上昇したときに、電源供給先のコンパレータよりも先に出力が第2のレベルになる隣接コンパレータの第2のレベルへの出力反転に応じてオンし、前記1番目のコンパレータおよび前記m個のコンパレータを除く(n−m−1)個のコンパレータは、その電源端子が、前記発電手段の出力電圧が上昇したときに先に出力が第2のレベルになる隣接コンパレータの出力端子と接続され、この隣接コンパレータの第2のレベルへの出力反転に応じて電源がオンになることを特徴とするものである。
また、本発明の電源回路の1構成例において、前記n個のコンパレータの各々は、ヒステリシスコンパレータである。
また、本発明の電源回路の1構成例は、さらに、前記n個のコンパレータのための互いに異なるリファレンス電圧を生成するリファレンス電圧生成回路を備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、負荷への電圧供給を安定化するためのDC−DCコンバータが不要となるので、DC−DCコンバータが消費していた電力を削減することができ、従来よりも発電量の少ない発電手段を使用することが可能となるので、システムコストを抑えることが可能となる。また、本発明では、発電手段の発電量に応じてスイッチトキャパシタの容量を動的に変化させることができるので、発電量が少ないときには、スイッチトキャパシタの容量を小さくして充電時間を短くすることにより、負荷への電力供給を迅速化し、一方、発電量が多いときには、スイッチトキャパシタの容量を大きくして、十分なエネルギー量を蓄積できるようにし、システムで使用可能なエネルギー量を増やすことができる。
また、本発明では、発電手段の出力電圧が上昇したときに出力が最初に第2のレベルになる1番目のコンパレータ以外の(n−1)個のコンパレータの電源端子と発電手段の出力電圧との間に電源スイッチを設けることにより、電源回路自体の消費電力を更に削減することができる。
また、本発明では、発電手段の出力電圧が上昇したときに出力が最初に第2のレベルになる1番目のコンパレータ以外の(n−1)個のコンパレータの電源端子を、発電手段の出力電圧が上昇したときに先に出力が第2のレベルになる隣接コンパレータの出力端子と接続することにより、電源スイッチを設ける場合と比較して回路規模を削減することができ、また電源スイッチとして使用されるトランジスタにおける電力損失を回避することができる。
また、本発明では、発電手段の出力電圧が上昇したときに出力が最初に第2のレベルになる1番目のコンパレータ以外のm個のコンパレータの電源端子と発電手段の出力電圧との間に電源スイッチを設け、1番目のコンパレータおよびm個のコンパレータを除く(n−m−1)個のコンパレータの電源端子を、発電手段の出力電圧が上昇したときに先に出力が第2のレベルになる隣接コンパレータの出力端子と接続することにより、(n−1)個のコンパレータの全てに電源スイッチを設ける場合と比較して回路規模を削減することができ、また電源スイッチとして使用されるトランジスタにおける電力損失を回避することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る電源回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るコンパレータの動作特性を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るスイッチトキャパシタの容量と端子電圧を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係るスイッチの構成例を示す回路図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電源回路の出力電圧調整機能を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電源回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る電源回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態に係る電源回路の構成を示すブロック図である。 従来の電源回路の構成を示すブロック図である。 従来の電源回路におけるキャパシタの端子電圧とDC−DCコンバータの出力電圧の経時変化を示す図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る電源回路の構成を示すブロック図である。電源回路は、エネルギーハーベスタ1と、電力調整回路2と、スイッチトキャパシタ3と、n個(nは2以上の整数)のコンパレータ4−1〜4−nと、リファレンス電圧生成回路5とを備えている。
本実施の形態では、電源回路の出力電圧Voutと、エネルギーハーベスタ1が回収したエネルギーを蓄積するキャパシタの容量とを動的に制御するために、ヒステリシスを持つコンパレータ4−1〜4−nとスイッチトキャパシタ3とを用いる。スイッチトキャパシタ3内のキャパシタの配列を直列、並列にスイッチで切り替えることにより、エネルギーハーベスタ1から電力調整回路2を介して供給される電圧に合わせて、出力電圧Voutを段階的に上昇/下降させる。
これにより、利用可能なエネルギーに合わせてスイッチトキャパシタ3の容量を動的に変化させると共に、負荷6へ供給する電圧を調整する。したがって、エネルギーハーベスタ1で回収したエネルギーが小さいときには、スイッチトキャパシタ3の容量が小さくなり、短時間で充電できるようになる。一方、エネルギーハーベスタ1で回収したエネルギーが大きいときには、スイッチトキャパシタ3の容量も大きくなり、システムで使用可能なエネルギー量を増やすことができる。
以下、本実施の形態の構成と動作について詳細に説明する。従来と同様に、エネルギーハーベスタ1は、太陽光、熱、振動等の環境エネルギーを電気エネルギーに変換してAC(交流)電圧を発生する。電力調整回路2は、エネルギーハーベスタ1から出力されたAC電圧をDC(直流)電圧に変換して出力する。
エネルギーハーベスタ1と電力調整回路2とは、発電手段を構成している。ただし、本発明において、電力調整回路2は必須の構成要件ではない。エネルギーハーベスタ1がDC電圧を直接出力できる構成であれば、電力調整回路2は不要である。
スイッチトキャパシタ3は、(n+1)個のキャパシタ30−1〜30−(n+1)と、キャパシタ30−1〜30−(n+1)のうち隣接するキャパシタ30−i,30−(i+1)の第1の端子間(iは1〜nの整数)に設けられたn個のスイッチ31−1〜31−nと、隣接するキャパシタ30−i,30−(i+1)の第2の端子間に設けられたn個のスイッチ32−1〜32−nと、i番目のキャパシタ30−iの第2の端子と(i+1)番目のキャパシタ30−(i+1)の第1の端子間に設けられたn個のスイッチ33−1〜33−nとから構成される。
1番目のキャパシタ30−1の第1の端子は電力調整回路2の出力に接続され、(n+1)番目のキャパシタ30−(n+1)の第2の端子はグラウンドに接続される。各キャパシタ30−1〜30−(n+1)は、同一の容量でもよいし、異なる容量でもよい。
スイッチ31−1〜31−nは、それぞれ対応するコンパレータ4−1〜4−nから出力される電圧φ1〜φnがHighレベルのときにオンし、電圧φ1〜φnがLow(グラウンド)レベルのときにオフする。
スイッチ32−1〜32−nは、スイッチ31−1〜31−nと同調してオン/オフするスイッチであり、電圧φ1〜φnがHighレベルのときにオンし、電圧φ1〜φnがLowレベルのときにオフする。
スイッチ33−1〜33−nは、スイッチ31−1〜31−n,32−1〜32−nと相補的にオン/オフするスイッチであり、電圧φ1〜φnがHighレベルのときにオフし、電圧φ1〜φnがLowレベルのときにオンする。
なお、図1では、スイッチ33−1〜33−nがスイッチ31−1〜31−n,32−1〜32−nと相補的にオン/オフすることを表すため、電圧φ1〜φnと論理的に反転した電圧であるバーφ1〜バーφnを、スイッチ33−1〜33−nへの制御電圧として記載している。
ただし、本実施の形態では、各コンパレータ4−1〜4−nの出力が単相出力であるため、コンパレータ4−1〜4−nからバーφ1〜バーφnが出力されることはない。そこで、後述のようにスイッチ31−1〜31−n,32−1〜32−nと相補的にオン/オフする動作特性を有する素子をスイッチ33−1〜33−nとして用い、スイッチ33−1〜33−nへの制御電圧を、スイッチ31−1〜31−n,32−1〜32−nと同じφ1〜φnとすればよい。あるいは、後述のようにスイッチ31−1〜31−n,32−1〜32−n,33−1〜33−nの各々として同じ素子を用い、スイッチの33−1〜33−nの制御入力にインバータを介してφ1〜φnを入力してもよい。
コンパレータ4−1は、電源回路の出力電圧Voutがリファレンス電圧Vref1より大きい所定の上限閾値VH1以上になったときに出力電圧φ1をLow(グラウンド)レベルからHighレベルに反転させ、電圧Voutがリファレンス電圧Vref1より小さい所定の下限閾値VL1以下になったときに出力電圧φ1をHighレベルからLowレベルに反転させる。他のコンパレータ4−2〜4−nについても同様である。
つまり、各コンパレータ4−i(iは1〜nの整数)は、電源回路の出力電圧Voutがリファレンス電圧Vrefiより大きい上限閾値VHi以上になったときに出力電圧φiをLowレベルからHighレベルに反転させ、電圧Voutがリファレンス電圧Vrefiより小さい下限閾値VLi以下になったときに出力電圧φiをHighレベルからLowレベルに反転させる。このコンパレータ4−iの動作特性を図2に示す。
リファレンス電圧生成回路5は、電源回路の出力電圧Voutからコンパレータ4−1〜4−nのリファレンス電圧Vref1〜Vrefnを生成する回路であり、例えばバンドギャップリファレンス回路からなる。リファレンス電圧Vref1〜Vrefnは、互いに異なる電圧であり、対応するコンパレータ4−1〜4−nの並び順に従って順次大きくなるように設定されている。すなわち、Vref1<Vref2<・・・・<Vrefnが成立する。
隣接するコンパレータ4−j,4−(j+1)の間では(jは1〜(n−1)の整数)、コンパレータ4−jの上限閾値VHjがコンパレータ4−(j+1)のリファレンス電圧Vref(j+1)を上回ったり、コンパレータ4−(j+1)の下限閾値VH(j+1)がコンパレータ4−jのリファレンス電圧Vrefjを下回ったりしていてもよいが、コンパレータ4−(j+1)の上限閾値VH(j+1)はコンパレータ4−jの上限閾値VHjよりも高く、かつコンパレータ4−jの下限閾値VHjはコンパレータ4−(j+1)の下限閾値VH(j+1)よりも低くなるように予め設定しておく必要がある。以上のように各コンパレータ4−1〜4−nは、互いに異なる閾値電圧が設定される。
これにより、電源回路の出力電圧Voutの上昇に応じて各コンパレータ4−1〜4−nの出力φ1〜φnが順番にLowからHighに反転し、キャパシタ30−2〜30−(n+1)が順番にキャパシタ30−1との直列接続からキャパシタ30−1との並列接続に切り替わる動作を実現することができる。また、電圧Voutの下降に応じて出力φn〜φ1が順番にHighからLowに反転し、キャパシタ30−(n+1)〜30−2が順番にキャパシタ30−1との並列接続からキャパシタ30−1との直列接続に切り替わる動作を実現することができる。
エネルギーハーベスタ1の発電量が0であるか、あるいは発電量が少なく、電源回路の出力電圧Voutがコンパレータ4−1の上限閾値VH1より低い初期状態では、全てのコンパレータ4−1〜4−nの出力φ1〜φnがLowレベルである。この場合、スイッチ31−1〜31−n,32−1〜32−nが全てオフとなり、スイッチ33−1〜33−nが全てオンとなるので、(n+1)個のキャパシタ30−1〜30−(n+1)が直列に接続される。このとき、スイッチトキャパシタ3は、最も小さい容量となり、短時間で充電可能なキャパシタとなる。
電源回路の出力電圧Voutがコンパレータ4−1の上限閾値VH1以上になると、コンパレータ4−1〜4−nのうちコンパレータ4−1の出力φ1のみがLowレベルからHighレベルに切り替わる。この場合、スイッチ31−1,32−1がオン、スイッチ33−1がオフとなるので、隣接するキャパシタ30−1と30−2とが並列に接続される。このとき、スイッチトキャパシタ3は、コンパレータ4−1〜4−nの出力φ1〜φnが全てLowの場合よりも大きい容量となり、より大きな電気エネルギーを蓄積できるようになる。
スイッチ31−1〜31−n,32−1〜32−n,33−1〜33−nの動作によるスイッチトキャパシタ3の容量と端子電圧の変化を図3(A)、図3(B)を用いて説明する。ただし、ここでは、説明を簡易にするため、スイッチトキャパシタ3が30−1,30−2の2つのキャパシタから構成されるものとして説明する。
スイッチ31−1,32−1がオフで、スイッチ33−1がオンであることにより、図3(A)のようにキャパシタ30−1,30−2が直列に接続されている場合、スイッチトキャパシタ3の容量Ctotal1は、キャパシタ30−1の容量をC1、キャパシタ30−2の容量をC2とすると、以下の式(1)のようになる。
total1=C1//C2=(C12)/(C1+C2) ・・・(1)
一方、スイッチ31−1,32−1がオンで、スイッチ33−1がオフであることにより、図3(B)のようにキャパシタ30−1,30−2が並列に接続されている場合、スイッチトキャパシタ3の容量Ctotal2は、以下の式(2)のようになる。
total2=C1+C2 ・・(2)
スイッチトキャパシタ3に供給されるエネルギーを一定とすると、図3(A)の直列接続の場合のスイッチトキャパシタ3の端子電圧V1に対して、図3(B)の並列接続の場合のスイッチトキャパシタ3の端子電圧V2は、以下の式(3)のようになる。
Figure 0006527106
1=C2の場合、V2=V1/2である。このように、端子電圧V2は、Ctotal1/Ctotal2の平方根に比例するので、容量Ctotal1とCtotal2の割合を制御することにより、スイッチトキャパシタ3の端子電圧を段階的に上昇または下降させることができる。
なお、電源回路の出力電圧Voutの上昇に伴ってキャパシタ30−1,30−2が直列接続から並列接続に切り替わったとき、出力電圧Voutが一時的に低下し、コンパレータ4−1の上限閾値VH1を下回る可能性があるが、不要なスイッチングを防ぐため、この電圧Voutの低下が、コンパレータ4−1の下限閾値VL1よりも高い電圧の範囲で収まることが望ましい。これにより、スイッチ31−1,32−1がオフ、スイッチ33−1がオンとなって、キャパシタ30−1,30−2が直列接続に戻ってしまうことを防止できる。
同様に、隣接するキャパシタ30−i,30−(i+1)が直列接続から並列接続に切り替わるとき(iは1〜nの整数)、出力電圧Voutの低下がコンパレータ4−iの下限閾値VLiよりも高い電圧の範囲で収まるように、キャパシタ30−1〜30−(n+1)の容量やコンパレータ4−1〜4−nの閾値等を設定しておくことが望ましい。
図4(A)〜図4(D)はスイッチ31−1〜31−n,32−1〜32−n,33−1〜33−nの構成例を示す回路図である。スイッチ31−1〜31−n,32−1〜32−n,33−1〜33−nとしては、図4(A)のようなNMOSトランジスタ300を使用してもよいし、図4(B)のようなPMOSトランジスタ301を使用してもよいし、図4(C)のようなNMOSトランジスタ302とPMOSトランジスタ303とインバータ304とからなるCMOS回路305を使用してもよいし、図4(D)のようなNMOSトランジスタ306とPMOSトランジスタ307とインバータ308とからなるCMOS回路309を使用してもよい。
NMOSトランジスタ300は、速いスイッチングを実現できるが、PMOSトランジスタ301に比べ、多くのノイズを発生する。一方、PMOSトランジスタ301は、低ノイズであるが、スイッチング速度が遅い。CMOS回路305,309は、NMOSトランジスタ300やPMOSトランジスタ301に比べ、on/off抵抗比が良く、リーク電流が小さいという特徴がある。
スイッチ31−1〜31−n,32−1〜32−nの各々として例えばNMOSトランジスタ300を使用する場合、スイッチ33−1〜33−nの各々としては例えばPMOSトランジスタ301を使用すればよい。この場合、2つの隣接するキャパシタ30−i,30−(i+1)のうち(iは1〜nの整数)、キャパシタ30−iの第1の端子にスイッチ31−iとして使用するNMOSトランジスタ300のドレインDを接続し、このNMOSトランジスタ300のソースSをキャパシタ30−(i+1)の第1の端子に接続し、このNMOSトランジスタ300のゲートGにコンパレータ4−iの出力φiを入力すればよい。
同様に、キャパシタ30−iの第2の端子にスイッチ32−iとして使用するNMOSトランジスタ300のドレインDを接続し、このNMOSトランジスタ300のソースSをキャパシタ30−(i+1)の第2の端子に接続し、このNMOSトランジスタ300のゲートGにコンパレータ4−iの出力φiを入力すればよい。また、キャパシタ30−iの第2の端子にスイッチ33−iとして使用するPMOSトランジスタ301のソースSを接続し、このPMOSトランジスタ301のドレインDをキャパシタ30−(i+1)の第1の端子に接続し、このPMOSトランジスタ301のゲートGにコンパレータ4−iの出力φiを入力すればよい。
また、スイッチ31−1〜31−n,32−1〜32−n,33−1〜33−nの各々としてNMOSトランジスタ300を使用する場合には、2つの隣接するキャパシタ30−i,30−(i+1)のうち、キャパシタ30−iの第2の端子にスイッチ33−iとして使用するNMOSトランジスタ300のドレインDを接続し、このNMOSトランジスタ300のソースSをキャパシタ30−(i+1)の第1の端子に接続し、このNMOSトランジスタ300のゲートGにインバータを介してコンパレータ4−iの出力φiを入力すればよい。
また、スイッチ31−1〜31−n,32−1〜32−nの各々として例えばCMOS回路305を使用する場合、スイッチ33−1〜33−nの各々としては例えばCMOS回路309を使用すればよい。この場合、2つの隣接するキャパシタ30−i,30−(i+1)のうち、キャパシタ30−iの第1の端子にスイッチ31−iとして使用するCMOS回路305のNMOSトランジスタ302のドレインDおよびPMOSトランジスタ303のソースSを接続し、これらNMOSトランジスタ302のソースSおよびPMOSトランジスタ303のドレインDをキャパシタ30−(i+1)の第1の端子に接続し、このNMOSトランジスタ302のゲートGにコンパレータ4−iの出力φiを入力すればよい。
同様に、キャパシタ30−iの第2の端子にスイッチ32−iとして使用するCMOS回路305のNMOSトランジスタ302のドレインDおよびPMOSトランジスタ303のソースSを接続し、これらNMOSトランジスタ302のソースSおよびPMOSトランジスタ303のドレインDをキャパシタ30−(i+1)の第2の端子に接続し、このNMOSトランジスタ302のゲートGにコンパレータ4−iの出力φiを入力すればよい。また、キャパシタ30−iの第2の端子にスイッチ33−iとして使用するCMOS回路309のNMOSトランジスタ306のドレインDおよびPMOSトランジスタ307のソースSを接続し、これらNMOSトランジスタ306のソースSおよびPMOSトランジスタ307のドレインDをキャパシタ30−(i+1)の第1の端子に接続し、このPMOSトランジスタ307のゲートGにコンパレータ4−iの出力φiを入力すればよい。
また、スイッチ31−1〜31−n,32−1〜32−n,33−1〜33−nの各々としてCMOS回路305を使用する場合には、2つの隣接するキャパシタ30−i,30−(i+1)のうち、キャパシタ30−iの第2の端子にスイッチ33−iとして使用するCMOS回路305のNMOSトランジスタ302のドレインDおよびPMOSトランジスタ303のソースSを接続し、これらNMOSトランジスタ302のソースSおよびPMOSトランジスタ303のドレインDをキャパシタ30−(i+1)の第1の端子に接続し、このNMOSトランジスタ302のゲートGにインバータを介してコンパレータ4−iの出力φiを入力すればよい。
図5(A)、図5(B)は本実施の形態の電源回路の出力電圧調整機能を説明する図である。図5(A)は充電期間、すなわち電源回路の出力電圧Voutが上昇していく期間の動作を示している。エネルギーハーベスタ1の発電量が多く、電源回路の出力電圧Voutが上昇していく場合、上記のとおり、各コンパレータ4−1〜4−nの出力φ1〜φnが順番にLowレベルからHighレベルに反転し、キャパシタ30−2〜30−(n+1)が順番にキャパシタ30−1との直列接続からキャパシタ30−1との並列接続に切り替わっていく。このように直列接続から並列接続に切り替わることにより、出力電圧Voutが低下するので、結果として出力電圧Voutの上昇を抑えることができ、図5(A)に示すように出力電圧Voutが一定の電圧範囲に収まるように調整することができる。
一方、図5(B)は放電期間、すなわち電源回路の出力電圧Voutが下降していく期間の動作を示している。エネルギーハーベスタ1の発電量が少なく、電源回路の出力電圧Voutが下降していく場合、上記のとおり、各コンパレータ4−n〜4−1の出力φn〜φ1が順番にHighレベルからLowレベルに反転し、キャパシタ30−(n+1)〜30−2が順番にキャパシタ30−1との並列接続からキャパシタ30−1との直列接続に切り替わっていく。このように並列接続から直列接続に切り替わることにより、出力電圧Voutが上昇するので、結果として出力電圧Voutの下降を抑えることができ、図5(B)に示すように出力電圧Voutが一定の電圧範囲に収まるように調整することができる。
以上のように、本実施の形態では、負荷への電圧供給を安定化するためのDC−DCコンバータが不要となるので、DC−DCコンバータが消費していた電力を削減することができ、従来よりも発電量の少ないエネルギーハーベスタを使用することが可能となるので、システムコストを抑えることが可能となる。本実施の形態においては、スイッチトキャパシタ3の他に、コンパレータ4−1〜4−nとリファレンス電圧生成回路5とが必要となるが、一般に、コンパレータ4−1〜4−nとリファレンス電圧生成回路5の消費電力はDC−DCコンバータの消費電力よりも少ない。
また、本実施の形態では、エネルギーハーベスタの発電量に応じてスイッチトキャパシタ3の容量を動的に変化させることができるので、エネルギーハーベスタの発電量が少ないときには、スイッチトキャパシタ3の容量を小さくして充電時間を短くすることにより、負荷への電力供給を迅速化し、一方、エネルギーハーベスタの発電量が多いときには、スイッチトキャパシタ3の容量を大きくして、十分なエネルギー量を蓄積できるようにすることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図6は本発明の第2の実施の形態に係る電源回路の構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態の電源回路は、エネルギーハーベスタ1と、電力調整回路2と、スイッチトキャパシタ3と、コンパレータ4−1〜4−nと、リファレンス電圧生成回路5と、(n−1)個の電源スイッチ7−2〜7−nと、(n−1)個の抵抗8−2〜8−nとを備えている。なお、図6では、スイッチトキャパシタ3の記載を簡略化し、またリファレンス電圧生成回路5の記載を省略している。
本実施の形態は、電源回路自体の消費電力の更なる低減を目的とするものである。この消費電力の低減は、コンパレータ4−2〜4−nを動的に無効化することにより達成される。図1で明記していないが、第1の実施の形態では、全てのコンパレータ4−1〜4−nの電源として電源回路の出力電圧Voutを常時供給していた。
これに対して、本実施の形態では、コンパレータ4−1〜4−nのうち、電圧Voutが上昇したときに出力が最初にHighレベルになるコンパレータ4−1の電源端子Powerのみに電圧Voutを常時供給し、残りのコンパレータ4−2〜4−nについては、電源端子Powerと電圧Voutとの間に電源スイッチ7−2〜7−nを設けるようにしている。
各電源スイッチ7−k(kは2〜nの整数)は、電圧Voutが上昇したときに対応するコンパレータ4−kよりも先に出力がHighレベルになる隣接コンパレータ4−(k−1)の出力φ(k−1)がHighレベルの場合にオンし、出力φ(k−1)がLowレベルの場合にオフする。
これにより、電源回路の出力電圧Voutの上昇に応じてコンパレータ4−(k−1)の出力φ(k−1)がLowからHighに反転すると、電源スイッチ7−kがオンして、コンパレータ4−kの電源端子Powerに電圧Voutが供給される。また、電圧Voutの下降に応じてコンパレータ4−(k−1)の出力φ(k−1)がHighからLowに反転すると、電源スイッチ7−kがオフになり、コンパレータ4−kの電源端子Powerへの電源供給が遮断される。
電源スイッチ7−2〜7−nの各々としては、図4(A)のようなNMOSトランジスタ300を使用してもよいし、図4(B)のようなPMOSトランジスタ301を使用してもよいし、図4(C)のようなCMOS回路305を使用してもよいし、図4(D)のようなCMOS回路309を使用してもよい。
電源スイッチ7−kとしてNMOSトランジスタ300を使用する場合、NMOSトランジスタ300のドレインDを電圧Voutに接続し、NMOSトランジスタ300のソースSをコンパレータ4−kの電源端子Powerに接続し、NMOSトランジスタ300のゲートGにコンパレータ4−(k−1)の出力φ(k−1)を入力すればよい。
また、電源スイッチ7−kとしてPMOSトランジスタ301を使用する場合、PMOSトランジスタ301のソースSを電圧Voutに接続し、PMOSトランジスタ301のドレインDをコンパレータ4−kの電源端子Powerに接続し、PMOSトランジスタ301のゲートGにインバータを介してコンパレータ4−(k−1)の出力φ(k−1)を入力すればよい。
また、電源スイッチ7−kとしてCMOS回路305を使用する場合、CMOS回路305のNMOSトランジスタ302のドレインDおよびPMOSトランジスタ303のソースSを電圧Voutに接続し、これらNMOSトランジスタ302のソースSおよびPMOSトランジスタ303のドレインDをコンパレータ4−kの電源端子Powerに接続し、このNMOSトランジスタ302のゲートGにコンパレータ4−(k−1)の出力φ(k−1)を入力すればよい。
また、電源スイッチ7−kとしてCMOS回路309を使用する場合、CMOS回路309のNMOSトランジスタ306のドレインDおよびPMOSトランジスタ307のソースSを電圧Voutに接続し、これらNMOSトランジスタ306のソースSおよびPMOSトランジスタ307のドレインDをコンパレータ4−kの電源端子Powerに接続し、このPMOSトランジスタ307のゲートGにインバータを介してコンパレータ4−(k−1)の出力φ(k−1)を入力すればよい。
こうして、本実施の形態では、(k−1)番目のコンパレータ4−(k−1)の出力φ(k−1)に基づき、k番目のコンパレータ4−kへの給電を電源スイッチ7−kでオン/オフすることができるので、第1の実施の形態と比較して、電源回路自体の消費電力を更に削減することができる。
なお、コンパレータ4−2〜4−nへの電源供給を遮断してコンパレータ4−2〜4−nを無効化すると、コンパレータ4−2〜4−nの出力端子Outがフローティング状態となり、出力φ2〜φnが不定となり、スイッチトキャパシタ3の動作が不定となってしまう。
そこで、本実施の形態では、コンパレータ4−2〜4−nの出力端子Outに抵抗8−2〜8−nの一端を接続し、抵抗8−2〜8−nの他端をグラウンドに接続している。これにより、グラウンドへのパスを確立することができ、コンパレータ4−2〜4−nへの電源供給が遮断されたときには、コンパレータ4−2〜4−nの出力φ2〜φnが確実にLow(グラウンド)レベルになるようにすることができる。
その他の構成は第1の実施の形態で説明したとおりである。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図7は本発明の第3の実施の形態に係る電源回路の構成を示すブロック図であり、図1、図6と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態の電源回路は、エネルギーハーベスタ1と、電力調整回路2と、スイッチトキャパシタ3と、コンパレータ4−1〜4−nと、リファレンス電圧生成回路5と、(n−1)個の抵抗8−2〜8−nとを備えている。図7では、スイッチトキャパシタ3の記載を簡略化し、またリファレンス電圧生成回路5の記載を省略している。
本実施の形態では、コンパレータ4−1〜4−nのうち、電圧Voutが上昇したときに出力が最初にHighレベルになるコンパレータ4−1の電源端子Powerのみに電圧Voutを常時供給し、残りのコンパレータ4−2〜4−nについては、隣接するコンパレータの出力を電源として供給するようにしている。
つまり、コンパレータ4−k(kは2〜nの整数)の電源端子Powerは、電圧Voutが上昇したときにコンパレータ4−kよりも先に出力がHighレベルになる隣接コンパレータ4−(k−1)の出力端子Outと接続されている。電源回路の出力電圧Voutの上昇に応じてコンパレータ4−(k−1)の出力φ(k−1)がLowからHighに反転すると、コンパレータ4−kに電源が供給され、電圧Voutの下降に応じてコンパレータ4−(k−1)の出力φ(k−1)がHighからLowに反転すると、コンパレータ4−kへの電源供給が遮断される。
こうして、本実施の形態では、第2の実施の形態で用いていた電源スイッチ7−2〜7−nを省略することができるので、回路規模を削減することができ、また電源スイッチ7−2〜7−nとして使用されるトランジスタにおける電力損失を回避することができる。
コンパレータ4−2〜4−nの出力端子Outに抵抗8−2〜8−nを設ける効果については第2の実施の形態で説明したとおりである。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図8は本発明の第4の実施の形態に係る電源回路の構成を示すブロック図であり、図1、図6、図7と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態の電源回路は、エネルギーハーベスタ1と、電力調整回路2と、スイッチトキャパシタ3と、コンパレータ4−1〜4−nと、リファレンス電圧生成回路5と、m個(mは1以上(n−2)以下の整数)の電源スイッチ7−2と、(n−1)個の抵抗8−2〜8−nとを備えている。図8では、スイッチトキャパシタ3の記載を簡略化し、またリファレンス電圧生成回路5の記載を省略している。
本実施の形態は、第2の実施の形態と第3の実施の形態の組み合わせである。本実施の形態では、電源回路の出力電圧Voutが上昇したときに出力が最初にHighレベルになるコンパレータ4−1の電源端子Powerのみに電圧Voutを常時供給し、他のコンパレータ4−2〜4−nのうちm個のコンパレータ(本実施の形態の例ではコンパレータ4−2)については、第2の実施の形態で説明したように、電源端子Powerと電圧Voutとの間にm個の電源スイッチ(本実施の形態の例では電源スイッチ7−2)を設け、さらに残りの(n−m−1)個のコンパレータについては、第3の実施の形態で説明したように、隣接するコンパレータの出力を電源として供給するようにしている。
これにより、第3の実施の形態の構成の限界を克服することができる。第3の実施の形態の構成では、コンパレータ4−k(kは2〜nの整数)の電源端子Powerが隣接コンパレータ4−(k−1)の出力端子Outと接続されているため、コンパレータ4−kへの給電に電流限界がある。したがって、コンパレータの個数nが増えると、(n−1)個のコンパレータ4−kの全ての電源を隣接コンパレータ4−(k−1)の出力で賄うことができなくなる。
そこで、本実施の形態では、コンパレータ4−2〜4−nのうちm個のコンパレータについては第2の実施の形態を適用し、残りの(n−m−1)個のコンパレータについて第3の実施の形態を適用する。本実施の形態では、第3の実施の形態よりも電源のスイッチとして用いるトランジスタの数が増えるが、第2の実施の形態と比較して、トランジスタの数を少なくすることができる。
本発明は、環境エネルギーを回収して動作するセンサノード等に適用することができる。
1…エネルギーハーベスタ、2…電力調整回路、3…スイッチトキャパシタ、4−1〜4−n…コンパレータ、5…リファレンス電圧生成回路、6…負荷、7−2〜7−n,31−1〜31−n,32−1〜32−n,33−1〜33−n…スイッチ、8−2〜8−n…抵抗、30−1〜30−(n+1)…キャパシタ、300,302,306…NMOSトランジスタ、301,303,307…PMOSトランジスタ、304…インバータ、305,309…CMOS回路。

Claims (8)

  1. 環境エネルギーを電気エネルギーに変換する発電手段と、
    一端が前記発電手段の出力に接続され、他端がグラウンドに接続されたスイッチトキャパシタと、
    互いに異なる閾値電圧が予め設定され、前記発電手段の出力電圧の上昇に応じて順番に第1のレベルから第2のレベルに出力が反転し、前記発電手段の出力電圧の下降に応じて前記の順番と逆の順で前記第2のレベルから前記第1のレベルに出力が反転するn個(nは2以上の整数)のコンパレータとを備え、
    前記スイッチトキャパシタは、(n+1)個のキャパシタを含み、
    これら(n+1)個のキャパシタのうち、2番目から(n+1)番目までのn個のキャパシタのそれぞれは、対応するコンパレータの第2のレベルへの出力反転に応じて1番目のキャパシタとの直列接続から並列接続に切り替わり、対応するコンパレータの第1のレベルへの出力反転に応じて前記1番目のキャパシタとの並列接続から直列接続に切り替わることを特徴とする電源回路。
  2. 請求項1記載の電源回路において、
    前記スイッチトキャパシタは、
    前記(n+1)個のキャパシタと、
    これらキャパシタのうち隣接するi番目のキャパシタと(i+1)番目のキャパシタ(iは1〜nの整数)のそれぞれの第1の端子間に設けられたn個の第1のスイッチと、
    前記i番目のキャパシタと(i+1)番目のキャパシタのそれぞれの第2の端子間に設けられたn個の第2のスイッチと、
    前記i番目のキャパシタの第2の端子と前記(i+1)番目のキャパシタの第1の端子間に設けられたn個の第3のスイッチとから構成され、
    前記1番目のキャパシタの第1の端子が前記発電手段の出力に接続され、前記(n+1)番目のキャパシタの第2の端子がグラウンドに接続され、
    前記n個の第1、第2のスイッチは、対応するコンパレータの第2のレベルへの出力反転に応じてオンし、
    前記n個の第3のスイッチは、対応するコンパレータの第1のレベルへの出力反転に応じてオンすることを特徴とする電源回路。
  3. 請求項1または2記載の電源回路において、
    前記n個のコンパレータは、前記発電手段の出力電圧が電源電圧として供給されることを特徴とする電源回路。
  4. 請求項1または2記載の電源回路において、
    さらに、前記n個のコンパレータのうち、前記発電手段の出力電圧が上昇したときに出力が最初に第2のレベルになる1番目のコンパレータ以外の(n−1)個のコンパレータの電源端子と前記発電手段の出力電圧との間に設けられた(n−1)個の電源スイッチと、
    一端が前記(n−1)個のコンパレータの出力端子に接続され、他端がグラウンドに接続された(n−1)個の抵抗とを備え、
    前記1番目のコンパレータは、前記発電手段の出力電圧が電源電圧として供給され、
    前記(n−1)個の電源スイッチは、前記発電手段の出力電圧が上昇したときに、電源供給先のコンパレータよりも先に出力が第2のレベルになる隣接コンパレータの第2のレベルへの出力反転に応じてオンすることを特徴とする電源回路。
  5. 請求項1または2記載の電源回路において、
    さらに、前記n個のコンパレータのうち、前記発電手段の出力電圧が上昇したときに出力が最初に第2のレベルになる1番目のコンパレータ以外の(n−1)個のコンパレータの出力端子に一端が接続され、他端がグラウンドに接続された(n−1)個の抵抗を備え、
    前記1番目のコンパレータは、前記発電手段の出力電圧が電源電圧として供給され、
    前記(n−1)個のコンパレータは、その電源端子が、前記発電手段の出力電圧が上昇したときに先に出力が第2のレベルになる隣接コンパレータの出力端子と接続され、この隣接コンパレータの第2のレベルへの出力反転に応じて電源がオンになることを特徴とする電源回路。
  6. 請求項1または2記載の電源回路において、
    さらに、前記n個のコンパレータのうち、前記発電手段の出力電圧が上昇したときに出力が最初に第2のレベルになる1番目のコンパレータ以外のm個(mは1以上(n−2)以下の整数)のコンパレータの電源端子と前記発電手段の出力電圧との間に設けられたm個の電源スイッチと、
    前記1番目のコンパレータ以外の(n−1)個のコンパレータの出力端子に一端が接続され、他端がグラウンドに接続された(n−1)個の抵抗とを備え、
    前記1番目のコンパレータは、前記発電手段の出力電圧が電源電圧として供給され、
    前記m個の電源スイッチは、前記発電手段の出力電圧が上昇したときに、電源供給先のコンパレータよりも先に出力が第2のレベルになる隣接コンパレータの第2のレベルへの出力反転に応じてオンし、
    前記1番目のコンパレータおよび前記m個のコンパレータを除く(n−m−1)個のコンパレータは、その電源端子が、前記発電手段の出力電圧が上昇したときに先に出力が第2のレベルになる隣接コンパレータの出力端子と接続され、この隣接コンパレータの第2のレベルへの出力反転に応じて電源がオンになることを特徴とする電源回路。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電源回路において、
    前記n個のコンパレータの各々は、ヒステリシスコンパレータであることを特徴とする電源回路。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電源回路において、
    さらに、前記n個のコンパレータのための互いに異なるリファレンス電圧を生成するリファレンス電圧生成回路を備えることを特徴とする電源回路。
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