JP6526437B2 - ビードリング - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤの加硫工程においてタイヤ加硫用金型に装着されるビードリングに関する。
空気入りタイヤは、ローカバーをタイヤ加硫用金型(以下、単に「金型」とも言う)にセットした後、所定の圧力および温度で加圧、加熱して加硫成形することにより製造される。
しかし、加硫成形時、金型のキャビティ面とローカバーとの間にエアが残っていると、加硫後のタイヤの表面にベアと呼ばれる窪みが形成されて、タイヤの外観を損ねてしまう恐れがある。特に、ビード部ではエアが抜けにくいため、ベアの発生を抑制することが難しかった。
そこで、ローカバーのビード部表面におけるエア抜きを行うために、従来より、ビードリングのキャビティ面にエアの誘導溝(ベントライン)を設けたり、エア抜き用の小径穴(ベントピース)を設けたりすることが行われている。
しかし、このようなベントラインやベントピースを設けた場合、金型からはみ出したゴムにより加硫後のタイヤにおける外観が損なわれる恐れがあった。具体的には、ベントラインに対応した凸条が形成されたり、ベントピースに対応したスピューが形成されたりして、製品タイヤの外観が損なわれる恐れがある。
また、ベントラインに届かない部分ではエアが逃げ難いため、そこにベアが発生しやすいという問題もあった。
そこで、金型の中心軸方向に分割された2以上の環状のリング片によりビードリングを構成して、リング片間に微細な隙間を形成させることにより、排気口の面積を確保してベアの発生を低減させると共に、凸状やスピューの発生を低減させる技術などが提案されている(例えば、特許文献1〜3)。
特開2012―236303号公報 特開2012―161939号公報 特開2014―65151号公報
しかしながら、上記したような技術をもってしても、未だ、ベア、凸状およびスピューの発生の低減は十分とは言えず、さらなる改善が望まれていた。
そこで、本発明は、ベア、凸状およびスピューの発生を従来以上に低減させて、優れた外観品質の製品タイヤを製造することができるビードリングを提供することを課題とする。
本発明者は、鋭意検討を行い、以下に記載する発明により上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
請求項1に記載の発明は、
タイヤのビード部のビード底面を成形するビード底成形用リング部と、前記ビード部のビードヒール面を成形するビードヒール成形用リング部とを備え、タイヤ加硫用金型に装着されるビードリングであって、
前記ビードヒール成形用リング部は、前記タイヤ加硫用金型の中心軸の方向に分割された複数の環状分割リング片より構成されており、
前記環状分割リング片の各々の分割面は、前記ビード底面に近づくほど前記タイヤ加硫用金型の中心軸から離れるように傾斜しており、
前記分割面の前記中心軸に対する傾斜角度が、15〜25°であり、
隣り合う前記環状分割リング片の互いに対向する分割面の間にシムが介装されて、エア排気用の隙間が形成されていることを特徴とするビードリングである。
請求項に記載の発明は、
前記エア排気用の隙間が、0.04〜0.06mmに設定されていることを特徴とする請求項に記載のビードリングである。
請求項に記載の発明は、
前記シムが、前記環状分割リング片の材質よりも熱膨張率が低い材質で形成されていることを特徴とする請求項または請求項に記載のビードリングである。
本発明によれば、ベア、凸状およびスピューの発生を従来以上に低減させて、優れた外観品質の製品タイヤを製造することができるビードリングを提供することができる。
本発明の実施の形態に係るビードリングが装着されたタイヤ加硫用金型の加硫成形時における状態を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態におけるシムの配置状況を説明する斜視図である。
以下、本発明を実施の形態に基づき、図面を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るビードリングが装着されたタイヤ加硫用金型(以下、単に「金型」とも言う)の加硫成形時における状態を模式的に示す断面図である。なお、金型は、上下および左右対称であるため、図1には、下側左半分だけを記載している。
図1に示すように、金型Mは、一対のサイドプレートM1と、サイドプレートM1と当接する一対のビードリング1と、トレッドプレートM2とを備えている。なお、図1において符号Cは金型にセットされたローカバー、C1はローカバーCのビード部である。
本実施の形態において、ビードリング1は、従来のビードリングと同様に、ローカバーCのビード部C1のビード底面を成形するためのキャビティ面aを有するビード底成形用リング部と、ビード部C1のビードヒール面を成形するためのキャビティ面aを有するビードヒール成形用リング部とを備えている。
しかし、本実施の形態におけるビードリングは、ビードヒール成形用リング部が、金型の中心軸CLの方向に分割される第1〜第3の環状分割リング片21〜23により構成されている点において、従来のビードリングと異なっている。
このように、ビードリングを分割型にすることにより、互いに隣接して対向する2つの分割面24の間が排気口として機能する。そして、排気口の幅を狭くすることにより、排出口の面積を大きくすることができる。この結果、エアを効率的に排気することが可能になってベアの発生を抑えることができ、優れた外観品質を有するタイヤを作製することができる。
なお、第3環状分割リング片23は、ビードヒール成形用リング部に予め組み付けられており、第1〜第3の環状分割リング片21〜23は、前記中心軸CL方向に貫通するボルト(図示せず)等によって固定することにより組み付けられて、金型に装着されている。
そして、環状分割リング片21〜23の各々の分割面24は、ビード底面に近づくほど中心軸CLから離れるように傾斜している。そして、この傾斜角度θは中心軸CLに対して15〜25°に設定されており、第1〜第3の環状分割リング片21〜23のすべてについて同じに設定されている。
傾斜角度θが15°未満の場合、あるいは、25°を超えた場合、ベア、凸状およびスピューの発生を十分に低減させることができない。また、傾斜角度θが大きくなりすぎると、ビードリングを形成させる際に無理が生じる。15〜25°であれば、これらの不具合が発生せず、ベア、凸状およびスピューの発生を十分に低減させて、優れた外観品質の製品タイヤを製造することができる。
また、このように環状分割リング片21〜23の分割面24を傾斜面とし、傾斜角度θを上記のように設定することにより、環状分割リング片21〜23を組み合わせてビードリング1を形成させる際に、傾斜面によるガイド機能が発揮されて、各環状分割リング片21〜23の芯合わせが容易となる。
本実施の形態においては、隣り合う環状分割リング片の互いに対向する分割面の間に、シムが介装されていることが好ましい。
図2は、本実施の形態におけるシムの配置状況を説明する斜視図である。図2に示すように、シム4を、2つの分割面24の間で、周方向に等間隔で複数枚配置することにより、2つの分割面24の間に所定の隙間Qが形成されるため、加硫時において、適切にエア抜きを行うと共にゴムのはみ出しを防止することができる。
シム4の材質としては、ビードリング1の材質より熱膨張率が小さいことが好ましく、具体的な一例として、アルミニウム製のビードリングに対しては純鉄製のシムが、純鉄製のビードリングに対しては炭素鋼製のシムを挙げることができる。このように熱膨張率が小さなシムを配置することにより、隙間Qの調整を容易に行うことができ、また、加硫時における隙間Qの変動を小さくすることができるため、安定したエア抜きを行うことができる。
このとき、環状分割リング片21〜23の分割面間での隙間Qが0.04〜0.06mmとなるように、シム4を配置することが好ましい。このような隙間とすることにより、さらに、良好なエア抜きと、ゴムのはみ出しの防止とを実現することができる。
本発明のベア発生率の低減効果を確認するために、表1の仕様により分割型のビードリングを作製して金型に組み込み、これらの金型を用いて、サイズ195/65R15の空気入りタイヤの加硫成形を実施し、ベアの発生率を調べた。
ビードリングの環状分割リング片の分割面の傾斜角度を、それぞれ10°(比較例1)、15°(実施例1)、20°(実施例2)、25°(実施例3)、30°(比較例2)に設定した。
なお、表1中の「コア幅」とは、ビードのワイヤー幅を指し、「リング径」とは、ビードリングのビードベース幅の内径をいう。
判定基準は、ベア発生率が2%までを「可」とし、2%を超えれば「不可」と判定した。
Figure 0006526437
表1より、環状分割リング片の分割面の傾斜角度が15°〜25°の範囲内(実施例1〜3)であれば、ベアの発生率が低下しているのに対し、15°〜25°の範囲外(比較例1、2)であれば、ベアの発生率が高くなっていることが分かり、適切な傾斜角度を設定することによりベアの発生を低減できることが確認できた。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、上記の実施の形態に対して種々の変更を加えることができる。
1 ビードリング
2a、3a キャビティ面
ビードヒール成形用リング部
ビード底成形用リング部
4 シム
21〜23 環状分割リング片
24 分割面
C ローカバー
C1 ビード部
CL 中心軸
M タイヤ加硫用金型
M1 サイドプレート
M2 トレッドプレート
Q 隙間
θ 傾斜角度

Claims (3)

  1. タイヤのビード部のビード底面を成形するビード底成形用リング部と、前記ビード部のビードヒール面を成形するビードヒール成形用リング部とを備え、タイヤ加硫用金型に装着されるビードリングであって、
    前記ビードヒール成形用リング部は、前記タイヤ加硫用金型の中心軸の方向に分割された複数の環状分割リング片より構成されており、
    前記環状分割リング片の各々の分割面は、前記ビード底面に近づくほど前記タイヤ加硫用金型の中心軸から離れるように傾斜しており、
    前記分割面の前記中心軸に対する傾斜角度が、15〜25°であり、
    隣り合う前記環状分割リング片の互いに対向する分割面の間にシムが介装されて、エア排気用の隙間が形成されていることを特徴とするビードリング。
  2. 前記エア排気用の隙間が、0.04〜0.06mmに設定されていることを特徴とする請求項に記載のビードリング。
  3. 前記シムが、前記環状分割リング片の材質よりも熱膨張率が低い材質で形成されていることを特徴とする請求項または請求項に記載のビードリング。
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