JP6525685B2 - 容器、現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置および接合方法 - Google Patents

容器、現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置および接合方法 Download PDF

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Description

本発明は、容器と現像装置とプロセスカートリッジと画像形成装置と接合方法に関する。
現像装置には、現像ローラと、現像ローラに現像剤を供給する供給ローラと、現像ローラ上の現像剤の厚さを規制する規制部材とが設けられている。現像ローラと供給ローラと規制部材は現像枠体によって支持されている。
従来では、供給ローラを現像枠体に取り付ける場合において、現像枠体における所定の位置に供給ローラを位置決めした後で、供給ローラと現像枠体との隙間を封止部材によって塞いでいる。これにより、供給ローラと現像枠体との隙間から現像剤が漏れ出すことを抑制している。そして、封止部材と現像枠体との微小な隙間から現像剤が漏れ出すことを抑制するために、接着剤などによって封止部材を現像枠体に対して接合している。
ここで、特許文献1では、スチレン系樹脂によって形成される部材同士を、スチレン系樹脂を溶かす溶剤によって接合している。具体的には、部材同士が接触する部分に毛細管現象によって溶剤を流し込み、溶剤によって溶けた部分が固まることで部材同士を接合させている。
また、特許文献2で開示されている発明では、現像枠体と封止部材とが接触する部分である接合部に特殊な溶剤を注入することで、封止部材と現像枠体とを接合させている。特許文献2に開示される発明では、封止部材に設けられた嵌合部と現像枠体に設けられた嵌合穴とを嵌合させることで、封止部材を現像枠体に位置決めしている。そして、封止部材が現像枠体に位置決めされた状態で封止部材と現像枠体との隙間に溶剤を注入することで、封止部材を現枠体に接合している。
しかしながら、封止部材と現像枠体との隙間に溶剤を流し込んだ場合、封止部材と現像枠体との隙間から、嵌合部と嵌合穴との隙間に溶剤が流れこんでしまうおそれがある。この場合、封止部材と現像枠体との隙間における溶剤の量が不足して、封止部材と現像枠体とが十分に接合されないおそれがある。
特開2006−064942号公報 特開2006−145570号公報
そこで、本発明は、現像枠体などの枠体に封止部材を接合する場合に、封止部材と枠体との接合不良を低減する技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の容器は、
現像剤を収容し、開口を有する枠体と、
前記開口に挿入される挿入部を有し、前記開口を塞ぐ封止部材と、を有し、
前記挿入部が前記開口に挿入された状態で、前記枠体の外壁における前記開口の周囲において、前記封止部材と前記枠体との一部が溶剤によって溶けて接合し、
前記開口の内壁と前記挿入部との少なくともいずれか一方に、前記開口から入り込んだ溶剤の容器内部への侵入を遮る溝が設けられていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明の現像装置は、
上記容器と、
現像剤を担持する現像剤担持体と、を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明のプロセスカートリッジは、
上記容器、上記現像装置のうちの少なくとも1つと、
現像剤像が形成される像担持体と、を有し、
画像形成装置の装置本体に対して着脱可能に構成されることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、
上記容器、上記現像装置、上記プロセスカートリッジのうちの少なくとも1つを有し、
現像剤によって記録媒体に画像を形成することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明の接合方法は、
現像剤が収容され、開口が設けられる枠体と、
前記開口に挿入される挿入部を有し、前記枠体内の現像剤が前記開口から出てしまうことを抑制するように前記開口を塞ぐ封止部材と、を接合する接合方法において、
前記開口の内壁と前記挿入部との少なくともいずれか一方に、前記開口から入り込んだ溶剤の侵入を遮る溝が設けられており、
前記挿入部が前記開口に挿入された状態で、前記枠体の外壁における前記開口の周囲において、前記封止部材と前記枠体との隙間に溶剤を流し込むことで、前記封止部材と前記枠体とを接合することを特徴とする。
本発明によれば、封止部材などの部材と現像枠体などの部材との接合不良を低減することができる。
実施例に係る画像形成装置の概略断面図 実施例に係るプロセスカートリッジの概略断面図 実施例に係る現像枠体の斜視図 実施例に係る封止部材を示す図 実施例において、現像枠体に供給ローラを挿入する様子を示す図 実施例において、現像枠体に供給ローラを取り付ける様子を示す図 実施例において、現像枠体に封止部材を取り付ける様子を示す図 現像枠体と封止部材との隙間における溶剤の流れを示す図
以下に図面を参照して、本発明の実施形態を例示する。ただし、実施形態に記載されている構成部品の寸法や材質や形状やそれらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件などにより適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施形
態に限定する趣旨ではない。
<画像形成装置の全体構成>
まず、電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置という。)100の全体構成について図1を用いて説明する。図1に示すように、着脱可能な4個のプロセスカートリッジ70(70a、70b、70c、70d)が、装着部材(不図示)によって、画像形成装置100の装置本体101に装着されている。ここで、プロセスカートリッジ70を装置本体101に装着する方向における上流側を前側面側とし、プロセスカートリッジ70を装置本体101に装着する方向における下流側を奥側面側とする。図1において、プロセスカートリッジ70は、装置本体101内に、水平方向に対して傾斜して併設されている。ここで、プロセスカートリッジ70a〜70dとプロセスカートリッジ70を構成する部品については収容される現像剤の色以外は同様の構成であるため、特に区別を必要としない場合は、a〜dの添え字を省略してまとめて説明する。
各プロセスカートリッジ70には、像担持体(以下、感光ドラムという)1(1a、1b、1c、1d)が配置されている。また、プロセスカートリッジ70には、帯電ローラ2(2a〜2d)や、現像剤担持体である現像ローラ25(25a〜25d)や、クリーニング部材6(6a〜6d)などのプロセス手段が、感光ドラム1の周囲に配置されている。感光ドラム1と帯電ローラ2とクリーニング部材6と現像ローラ25は、プロセスカートリッジ70に一体的に配置されている。
帯電ローラ2は、感光ドラム1の表面を一様に帯電し、現像ローラ25は、感光ドラム1に形成された静電潜像を現像剤によって現像する。そして、クリーニング部材6は、感光ドラム1上の現像剤像が記録媒体Sに転写された後に感光ドラム1に残留した現像剤を除去する。また、プロセスカートリッジ70の下方には、画像情報に基づいて感光ドラム1に選択的な露光を行うことで、感光ドラム1に静電潜像を形成するスキャナユニット3が設けられている。
また、装置本体101の下部には、記録媒体Sを収納するカセット17が装着されている。そして、記録媒体Sを、2次転写ローラ69と定着部74とを通過させて、装置本体101の上部に搬送する記録媒体搬送手段が設けられている。具体的には、カセット17内の記録媒体Sを1枚ずつ分離給送する給送ローラ54と、給送された記録媒体Sを搬送する搬送ローラ対76と、感光ドラム1に形成される静電潜像と記録媒体Sとの同期をとるためのレジストローラ対55が設けられている。
また、プロセスカートリッジ70(70a〜70d)の上方には、各感光ドラム1(1a〜1d)上に形成した現像剤像を転写させるための中間転写ユニット5が設けられている。中間転写ユニット5は、駆動ローラ56と、従動ローラ57と、各色の感光ドラム1と対向する1次転写ローラ58(58a、58b、58c、58d)と、2次転写ローラ69と対向する対向ローラ59とを有している。転写ベルト9は、駆動ローラ56と従動ローラ57と1次転写ローラ58と対向ローラ59とによって掛け渡されている。
また、転写ベルト9は、すべての感光ドラム1に接しながら移動する。そして、1次転写ローラ58(58a〜58d)に電圧が印加されることにより、感光ドラム1に形成された現像剤像が転写ベルト9上に一次転写される。そして、転写ベルト9の内周面側に配置された対向ローラ59と、対向ローラ59に対向する2次転写ローラ69とに電圧が印加されることにより、転写ベルト9に転写された現像剤像が記録媒体Sに転写される。
感光ドラム1に現像剤像が形成される場合には、まず、各感光ドラム1が回転し、帯電ローラ2によって一様に帯電させた感光ドラム1にスキャナユニット3から選択的な露光
が行われる。これによって、感光ドラム1に静電潜像が形成される。感光ドラム1に形成された静電潜像は現像ユニット4(4a〜4d)によって現像され、これにより、各感光ドラム1に各色現像剤像が形成される。そして、感光ドラム1に現像剤像を形成する動作と同期して、レジストローラ対55が、記録媒体Sを、2次転写ローラ69と転写ベルト9とのニップ部である2次転写位置に搬送する。
そして、上述したように、2次転写ローラ69に転写バイアス電圧が印加されることで、転写ベルト9上の各色現像剤像が記録媒体Sに2次転写される。これによって、記録媒体Sにカラー画像が形成される。カラー画像が形成された記録媒体Sは、その後、定着部74によって加熱されるとともに加圧される。これにより、記録媒体Sに現像剤像が定着する。その後、現像剤像が定着した記録媒体Sは、排出ローラ72によって排出部75に排出される。なお、定着部74は、装置本体101の上部に配置されている。
<プロセスカートリッジ>
次に、実施例に係るプロセスカートリッジについて図2を用いて説明する。図2は、実施例に係るプロセスカートリッジの概略断面図である。なお、イエローの現像剤を収納したプロセスカートリッジ70aと、マゼンタの現像剤を収納したプロセスカートリッジ70bと、シアンの現像剤を収納したプロセスカートリッジ70cは、本実施例では、同一の構成となっている。また、ブラックの現像剤を収納したプロセスカートリッジ70dは、本実施例では、プロセスカートリッジ70a〜70dと同一の構成となっている。もちろん、ブラック色のプロセスカートリッジを大きな形状にするなど、形状や形態は同一でることに限定されない。
図2に示すように、プロセスカートリッジ70は、ドラムユニット26と現像ユニット4(現像装置)を有している。ドラムユニット26は、一次帯電手段としての帯電ローラ2と、感光ドラム1とクリーニング枠体27の間からの現像剤が漏れることを抑制する可撓性シート部材28と、感光ドラム1表面に残った現像剤を除去するクリーニング部材6を有している。帯電ローラ2と可撓性シート部材28とクリーニング部材6は、感光ドラム1の周りに配置されている。また、クリーニング部材6によって感光ドラム1表面から除去された現像剤は、クリーニング枠体27に設けられた廃現像剤室27aに収容される。なお、本実施例では、プロセスカートリッジが画像形成装置100の装置本体に対して着脱可能に構成されているが、これに限定されない。例えば、感光ドラム1をクリーニングするユニットがクリーニング装置として単独で着脱可能に構成されていてもよい。また、現像ユニット4が単独で着脱可能に構成されていてもよい。
現像ユニット4は、ドラムユニット26に対して回動可能にドラムユニット26連結されている。現像枠体31には、現像ローラ25の回転中心軸線方向における両端に結合穴(不図示)が設けられ、クリーニング枠体27には、感光ドラム1の回転中心軸線方向における両端に支持穴13が設けられている。そして、結合穴(不図示)と支持穴13にピン12を通すことで、現像枠体31とクリーニング枠体27とが連結される。また、現像ユニット4とドラムユニット26は加圧バネ38によって付勢されることで、現像ローラ25が感光ドラム1に接触している。
一方、現像ユニット4は、現像枠体31と、感光ドラム1と接触しながら矢印B方向に回転する現像ローラ25と、現像剤収納室31a(収容室)に収納された現像剤を現像剤供給室31bへと搬送する撹拌ユニット36を有している。また、撹拌ユニット36は、撹拌シート36aと撹拌軸36bを有する。撹拌軸36bを中心に撹拌シート36aが回転することで、撹拌シート36aは、現像剤を開口31cに向かって搬送し、現像剤収納室31aから現像剤供給室31bに開口31cを介して現像剤を搬送する。
現像剤収納室31aと現像剤供給室31bは壁31dによって仕切られており、現像剤収納室31aと現像剤供給室31bを連通させるための開口31cが壁31dには設けられている。現像ローラ25の周りには、現像ローラ25に接触しながら回転する供給ローラ34(回転体、供給部材)と、現像ローラ25上の現像剤を薄層化するための現像ブレード35とが配置されている。また、現像ローラ25と現像枠体31との隙間から現像剤が漏れることを防止するために吹き出し防止シート20が現像枠体31に取り付けられている。ここで、供給ローラ34は、現像枠体に回転可能に支持される。
現像ローラ25に担持された現像剤は、現像ローラ25の回転によって、感光ドラム1と現像ローラ25との間に搬送される。そして、現像ローラ25上の現像剤は、不図示の電源から印加された現像バイアスによって、感光ドラム1に形成される静電潜像に付着する。これにより、感光ドラム1上の静電潜像が現像される。なお、感光ドラム1に供給されずに現像ローラ25の表面に残留した現像剤は、その後、現像剤供給室31b内に搬送される。
<封止部材の現像枠体への取り付け>
次に、本実施例に係る現像装置の構成について説明する。図3は、実施例に係る現像装置の枠体の斜視図である。ここで、現像ローラ25が現像枠体31に取り付けられた状態において、現像ローラ25の回転中心軸線方向をE方向とする(図2を参照)。図3に示すように、現像枠体31には、E方向における一端側において、挿入口31f(開口)と枠体側接合部31eとが設けられている。
また、現像枠体31には、E方向における他端側に第1ガイド穴31gが設けられている。なお、挿入口31fにおいて、挿入口31fをE方向に見た場合に第1ガイド穴31gと重なる位置を取り付けガイド部31hとする。挿入口31fは、供給ローラ34を現像枠体31に装着する際に供給ローラ34を挿入するため開口であるとともに、封止部材60(図5を参照)における嵌合部62(挿入部)が嵌め込まれる開口である。また、枠体側接合部31eは、現像枠体31の外壁における挿入口31fの周囲全体に設けられ、封止部材60における接合部61(図5を参照)と接合される部分である。つまり、挿入口31fは、枠体側接合部31eの内側に設けられているということになる。
図4は、実施例に係る封止部材を示す図である。図4において、図4(b)は、図4(a)をP方向から見た図である。図4に示すように、封止部材60は、略円柱状の凸部である嵌合部62と、接合部61と溝部63と注入部64と第2ガイド穴65と凸部66とが設けられている。ここで、封止部材60は、現像枠体31における挿入口31fと供給ローラ34の回転軸34bとの隙間から現像枠体31の外部(枠体外)に現像剤が漏れることを抑制するために、挿入口31fと回転軸34bとの隙間を塞ぐための部材である。
嵌合部62は、挿入口31fに嵌め込まれる部分である。また、注入部64はテルペン系溶剤が注入される部分である。封止部材60が現像枠体31に位置決めされた状態で、注入部64からテルペン系溶剤が注入されることで、枠体側接合部31e(図3を参照)と接合部61との間にテルペン系溶剤が流れ込む。また、第2ガイド穴65は、供給ローラ34と封止部材60が現像枠体31に取り付けられた状態において、供給ローラ34の回転軸34bが通る部分である。凸部66は、現像枠体31における凹部31jに係合する部分である。凸部66が凹部31jに係合することで、封止部材60が挿入口31fに対して回転してしまうこと規制することができる。
図5と図6は、現像装置の枠体内に供給ローラを取り付ける様子を示す図である。図5と図6を用いて、現像枠体31に供給ローラ34を取り付ける方法について説明する。図5に示すように、供給ローラ34は、現像枠体31に設けられた挿入口31fから、E方
向に向かって現像枠体31に挿入される。
そして、供給ローラ34の回転軸のうち、供給ローラ34の長手方向における一端側から突き出した回転軸34aは、現像枠体31に設けられた第1ガイド穴31gに挿入される。回転軸34aを第1ガイド穴31gに挿入すると、回転軸34aとは反対側において供給ローラ34から突き出た回転軸34bは、図6に示すように、取り付けガイド部31hに位置する。
図7は、現像装置の枠体に封止部材を取り付ける様子を示す図である。図7を用いて、現像枠体31に封止部材60を取り付ける様子について説明する。図7に示すように、回転軸34bが取り付けガイド部31hに位置している状態で、封止部材60に設けられた第2ガイド穴65に回転軸34bを挿入する。そして、回転軸34bを第2ガイド穴65の挿入した状態で、封止部材60に設けられた嵌合部62を、E方向に向かって、現像枠体31に設けられた挿入口31fに嵌め込む。これによって、供給ローラ34が現像枠体31に対して取り付けられる。
図8は、現像枠体と封止部材との隙間における溶剤の流れを示す図である。図8を用いて、封止部材60の現像枠体31への接合方法を説明する。ここで、本実施例では、封止部材60と現像枠体31の材料にはスチレン系樹脂組成物が用いられている。封止部材60を現像枠体31に接合する場合、封止部材60が現像枠体31に位置決めされた状態で、スチレン系樹脂組成物を溶かす性質のある溶剤を注入部64に注入する。なお、本実施例では、スチレン系樹脂組成物としてPSが用いられている。ただし、PSに代えて、HIPS、またはABSをスチレン系樹脂組成物として用いてもよい。
注入部64に溶剤が注入されると、現像枠体31の枠体側接合部31eと封止部材60の接合部61とが接している面である接触面Cに、F方向とG方向の2方向から、毛細管現象により溶剤が流れる。ここで、毛細管現象とは、狭い空間(部材間の隙間など)を重力に関係なく液体が浸透していく現象のことをいう。本実施例では、封止部材60接合部61と現像枠体31の枠体側接合部31eとの隙間が狭い空間となっているため、接合部61と枠体側接合部31eとの隙間を溶剤が浸透していく。
そして、接合部61と枠体側接合部31eとの隙間に入り込んだ溶剤が現像枠体31と封止部材60とをそれぞれの一部を溶かし、溶けた部分がその後固まることで封止部材60が現像枠体31に接合される。現像枠体31と封止部材60とが接合されることで、現像枠体31と封止部材60との隙間から現像剤が流出することを抑制することができる。
ここで、本実施例では、図4に示すように、封止部材60の嵌合部62に溝部63が設けられている。また、溝部63は、嵌合部62と挿入口31fに嵌め込む方向(E方向)における嵌合部62の下流側端部に設けられている。言い換えれば、溝部63は、嵌合部62が挿入口31fに嵌め込まれた状態において、現像ローラ25の回転中心軸線方向における接合部61側に溝部63を設けられている。
ここで、嵌合部62を挿入口31fに嵌め込んだ状態では、嵌合部62と挿入口31fとの隙間は狭い空間となっているため、嵌合部62と挿入口31fとの隙間で毛細管現象が生じる。仮に、本実施例において、嵌合部62に溝部63が形成されていない場合、嵌合部62と挿入口31fとの隙間と、接合部61と枠体側接合部31eとの隙間が溝部63を介さず繋がってしまう。
この場合、接合部61と枠体側接合部31eとの隙間に注入された溶剤が、嵌合部62と挿入口31fとの隙間にA方向(図4を参照)に流れ続けてしまうため、接合部61と
枠体側接合部31eとの隙間に留まるべき溶剤の量が減少してしまう。接合部61と枠体側接合部31eとの隙間に留まる溶剤の量が所定量よりも少ない場合、封止部材60と現像枠体31とが十分に接合されないおそれがある。そこで、本実施例では、嵌合部62に溝部63を形成することによって、接合部61と枠体側接合部31eとの隙間から嵌合部62と挿入口31fとの隙間への溶剤の流路を途切れさせている。
ここで、挿入口31fの内周面と溝部63とから形成される空間は、毛細管現象を生じない大きさの空間である必要がある。仮に、挿入口31fと溝部63とから形成される空間において毛細管現象が生じる場合、毛細管現象によって、接合部61と枠体側接合部31eとの隙間から、嵌合部62と挿入口31fとの隙間へと溶剤が浸透してしまう。つまり、この場合、毛細管現象によって、挿入口31fと溝部63とから形成される空間を介して、接合部61と枠体側接合部31eとの隙間から、嵌合部62と挿入口31fとの隙間に溶剤が浸透していってしまう。
しかし、本実施例では、封止部材60の嵌合部62に溝部63が設けられることで、接合部61と枠体側接合部31eとの隙間の溶剤が、嵌合部62と挿入口31fとの隙間に入り込まないようになっている。ここで、本実施例において、溝部63の深さが約1mm以上であれば溶剤の流出を途切れさせる効果がある。また、溝部63の幅が約1mm以上であれば溶剤の流出を途切れさせる効果がある。
また、本実施例では、図4に示すように、嵌合部62における先端62Aの縁には面取り部62Bが設けられている。嵌合部62を挿入口31fに挿入する方向と直交する方向において、嵌合部62における面取りによって切り取られた部分の寸法は、溝部63の深さよりも大きくなっている。また、溝部63は、嵌合部62における面取りが施されていない部分である胴体部62Cに設けられている。
ここで、封止部材60と現像枠体31とを接合するために用いられるテルペン系溶剤としては、例えば、d−リモネン、l−リモネン、dl−リモネン、d−α−ピネン、d−β−ピネンなどがある。そのうち、d−リモネン、l−リモネン、dl−リモネンを用いることが好ましく、さらに、スチレン系樹脂に対して最も溶融性が高いd−リモネンを用いることがより好ましい。
以上のように、本実施例では、封止部材に設けられた挿入部に溝が設けられている。これにより、開口に入り込んだ溶剤が容器内部に侵入することを遮ることができる。このため、封止部材と枠体との隙間において溶剤が不足することを抑制することができる。
また、本実施例では、挿入部が開口に挿入された状態において、溝によって形成された空間は、毛細管現象が生じない大きさとなっている。これにより、上述したように、毛細管現象による溶剤の流路を途切れさせることができる。
なお、本実施例では、封止部材は、供給部材と現像枠体との隙間を塞いでいるが、必ずしもこれに限られることはない。例えば、封止部材は、現像剤担持体と現像枠体との隙間を塞ぐための部材であってもよい。封止部材は、現像装置から現像剤が漏れだすことを抑制するための部材であればよい。
また、本実施例では、溝は、挿入部に設けられているが、必ずしもこれに限られることはない。溝は、開口の内壁に設けられていてもよい。溝は、開口に入り込んだ溶剤が容器内部に侵入することを遮ることができればよい。
また、本実施例では、溝は挿入部に設けられているが必ずしもこれに限られない。溝は、挿入部と開口の内壁との両方に設けられていてもよい。溝は、開口に入り込んだ溶剤が容器内部に侵入することを遮ることができればよい。
31…現像枠体、31f…挿入口、60…ブッシュ部材、62…嵌合部、63…溝部

Claims (14)

  1. 現像剤を収容し、開口を有する枠体と、
    前記開口に挿入される挿入部を有し、前記開口を塞ぐ封止部材と、を有し、
    前記挿入部が前記開口に挿入された状態で、前記枠体の外壁における前記開口の周囲において、前記封止部材と前記枠体との一部が溶剤によって溶けて接合し、
    前記開口の内壁と前記挿入部との少なくともいずれか一方に、前記開口から入り込んだ溶剤の容器内部への侵入を遮る溝が設けられていることを特徴とする容器。
  2. 前記溝は、前記挿入部を前記開口に挿入する方向における前記挿入部の下流側端部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  3. 前記溝は、深さが1mm以上であって、幅が1mm以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の容器。
  4. 前記枠体の材料にはスチレン系樹脂が用いられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の容器。
  5. 前記溶剤は、テルペン系溶剤であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の容器。
  6. 前記挿入部における先端の縁には面取りが施されており、
    前記挿入部を前記開口に挿入する方向と直交する方向において、前記挿入部における面取りによって切り取られた部分の寸法は、前記溝の深さよりも大きいことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の容器。
  7. 前記溝は、前記挿入部における面取りが施されていない部分に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の容器。
  8. 前記挿入部を前記開口に挿入した状態で、前記枠体と前記封止部材との隙間に前記溶剤が流し込まれ、毛細管現象によって前記開口の周囲全体に前記溶剤が行きわたることで、
    前記封止部材と前記枠体とが接合されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の容器。
  9. 前記挿入部が前記開口に挿入された状態で、前記溝によって形成される空間においては毛細管現象が生じないことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の容器。
  10. 請求項1から9いずれか1項に記載の容器と、
    現像剤を担持する現像剤担持体と、を有することを特徴とする現像装置。
  11. 前記枠体に収容された現像剤を前記現像剤担持体に供給する供給部材を有し、
    前記供給部材の回転軸は、前記枠体内から前記枠体外に前記開口を通って突き出しており、
    前記封止部材は、前記回転軸と前記開口との隙間を塞ぐことで、前記隙間から現像剤が漏れ出すことを抑制することを特徴とする請求項10に記載の現像装置。
  12. 請求項1から9のいずれか1項に記載の容器と、請求項10または11に記載の現像装置のうちの少なくとも1つと、
    現像剤像が形成される像担持体と、を有し、
    画像形成装置の装置本体に対して着脱可能に構成されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  13. 請求項1から9のいずれか1項に記載の容器と、請求項10または11に記載の現像装置と、請求項12に記載のプロセスカートリッジのうちの少なくとも1つを有し、
    現像剤によって記録媒体に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  14. 現像剤が収容され、開口が設けられる枠体と、
    前記開口に挿入される挿入部を有し、前記枠体内の現像剤が前記開口から出てしまうことを抑制するように前記開口を塞ぐ封止部材と、を接合する接合方法において、
    前記開口の内壁と前記挿入部との少なくともいずれか一方に、前記開口から入り込んだ溶剤の侵入を遮る溝が設けられており、
    前記挿入部が前記開口に挿入された状態で、前記枠体の外壁における前記開口の周囲において、前記封止部材と前記枠体との隙間に前記溶剤を流し込むことで、前記封止部材と前記枠体とを接合することを特徴とする接合方法。
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