JP6525001B2 - 短鎖核酸の回収方法 - Google Patents
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Description
本願は、2014年4月18日に、日本に出願された特願2014−086247号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
特に、モノヌクレオソーム中のDNAの塩基数は148bpと非常に短鎖であり、全血中の血球細胞由来のゲノムDNAの鎖長とは比べものにならないくらい短い。このように鎖長が短いために、長鎖核酸と比較して回収することが難しいと報告されている。
[1] 本発明の第一態様に係る短鎖核酸の回収方法は、全血試料と、カオトロピック剤及び界面活性剤からなる群より選択される1種以上を含有する第1のバッファーとを混合したアルコールを含有しない、又はアルコール濃度が5容量%以下の混合物を第1の核酸吸着体に接触させることにより、前記全血試料由来の核酸を前記第1の核酸吸着体に吸着させた後、前記第1の核酸吸着体を分離除去し、液性成分を回収する工程(a)と、前記工程(a)により回収された液性成分と、カオトロピック剤及び界面活性剤からなる群より選択される1種以上とアルコールとを含有する第2のバッファーと、を混合したアルコール濃度が10容量%以上の混合物を第2の核酸吸着体に接触させることにより、前記全血試料由来の1000塩基長以下である短鎖核酸を前記第2の核酸吸着体に吸着させた後、前記第2の核酸吸着体を前記回収された液性成分から分離回収する工程(b)と、前記工程(b)において回収された前記第2の核酸吸着体から核酸を溶出して回収する工程(c)と、を有し、前記第2のバッファーは、10〜200mmol/Lの陽イオン塩を含有する。
[2] 前記全血試料由来の5000塩基長以上である核酸は、前記工程(a)において核酸吸着体に吸着して分離除去されてもよい。
[3] 前記第1のバッファーは、グアニジン塩酸塩及び界面活性剤を含有しており、グアニジン塩酸塩の濃度が1mol/L以上、最大溶解度以下であり、界面活性剤の濃度が1〜10容量%であってもよい。
[4] 前記アルコールがイソプロパノール又はエタノールであり、前記工程(b)における前記工程(a)により回収された液性成分と第2のバッファーとの混合物のアルコール濃度が10〜60容量%であってもよい。
[5] 前記アルコールがイソプロパノールであり、前記工程(b)における前記工程(a)により回収された液性成分と第2のバッファーとの混合物のイソプロパノール濃度が10〜40容量%であってもよい。
[6] 前記第2のバッファーは、グアニジンチオシアネート及びグアニジンチオシアネートからなる群より選択される1種以上のカオトロピック剤と界面活性剤とを含有しており、カオトロピック剤の濃度が0.5mol/L以上、最大溶解度以下であり、界面活性剤の濃度が3〜15容量%であってもよい。
[7] 前記第1のバッファーは、タンパク質分解酵素を含有していてもよい。
[8] 前記工程(b)が、前記工程(a)により回収された液性成分にタンパク質分解酵素を添加し、酵素反応を行う工程(b’)と、前記工程(b’)の後、前記液性成分と第2のバッファーとの混合物を第2の核酸吸着体に接触させることにより、前記全血試料由来の1000塩基長以下である短鎖核酸を前記第2の核酸吸着体に吸着させた後、前記第2の核酸吸着体を分離回収する工程(b”)と、であってもよい。
[9] 前記第1の核酸吸着体又は前記第2の核酸吸着体が、珪酸含有物質、ゼオライト、酸化アルミニウム、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、カオリン、磁性粒子、セラミックス、及びポリスチレンからなる群より選択される1種以上であってもよい。
[10] 前記珪酸含有物質がシリカ、磁性シリカ、ガラス、又は二酸化珪素であってもよい。
[11] 前記短鎖核酸が循環DNAであってもよい。
[12] 本発明の第二態様に係る全血試料からの短鎖核酸の精製方法は、上記第一態様に係る短鎖核酸の回収方法を用いる。
[13] 本発明の第三態様に係る短鎖核酸回収用キットは、上記第一態様に係る短鎖核酸の回収方法に用いられるキットであって、カオトロピック剤及び界面活性剤からなる群より選択される1種以上を含有し、かつ、アルコール濃度が5容量%以下となるように全血試料と混合される第1のバッファーと、カオトロピック剤及び界面活性剤からなる群より選択される1種以上とアルコールと10〜200mmol/Lの陽イオン塩とを含有し、かつ、前記第1のバッファーと前記全血試料との混合物に核酸吸着体を接触させた後に前記核酸吸着体を分離除去した液性成分に、アルコール濃度が10容量%以上となるように混合される第2のバッファーと、核酸吸着体と、を含有する。
[14] 上記第三態様に係る短鎖核酸回収用キットは、全血試料から循環DNAを回収するために使用されてもよい。
本発明の一実施形態に係る短鎖核酸の回収方法(以下、「本実施形態に係る核酸回収方法」ということがある。)は、核酸吸着体に核酸を吸着させることによって核酸を回収する原理に基づいて全血試料から1000塩基長以下である短鎖核酸を回収する方法であり、短鎖核酸の核酸吸着体への吸着性が、アルコール濃度に強い影響を受けることを利用している。短鎖核酸の核酸吸着体への吸着性は、低アルコール濃度又はアルコール非存在の環境下では非常に弱く(低く)、高アルコール濃度環境下では強い(高い)。長鎖核酸の核酸吸着体への吸着性もアルコール濃度の影響を受けるが、低鎖核酸よりもその影響は小さく、特にゲノムDNAのように非常に長い核酸の場合には、アルコール非存在の環境下でも核酸の大部分が核酸吸着体に吸着する。そこで、本実施形態に係る核酸回収方法では、まず、全血試料から、低アルコール濃度又はアルコール非存在の環境下において核酸吸着体に吸着する核酸を除去した後、残りの核酸を高アルコール濃度環境下で核酸吸着体に吸着させて回収する。
本実施形態に係る核酸回収方法は、
(1)全血試料と第1のバッファーとの混合物を第1の核酸吸着体に接触させることにより、前記全血試料由来の核酸を前記第1の核酸吸着体に吸着させた後、前記第1の核酸吸着体を分離除去し、液性成分を回収する工程(a)と、
(2)前記工程(a)により回収された液性成分と第2のバッファーとの混合物を第2の核酸吸着体に接触させることにより、前記全血試料由来の1000塩基長以下である短鎖核酸を前記第2の核酸吸着体に吸着させた後、前記第2の核酸吸着体を液性成分から分離回収する工程(b)と、
(3)前記工程(b)において回収された前記第2の核酸吸着体から核酸を溶出して回収する工程(c)と、を有する。
次いで、工程(b)において、この回収された液性成分に第2のバッファーを混合することによりアルコール濃度を10容量%以上に調製した状態で第2の核酸吸着体と接触させることにより、当該液性成分中の短鎖核酸を第2の核酸吸着体に吸着させることができる。
その後、工程(c)として、工程(b)において回収した第2の核酸吸着体から核酸を溶出することにより、全血試料由来の短鎖核酸を含む核酸を回収することができる。
本実施形態では、2つの核酸吸着体を用いる例を示すが、1つの核酸吸着体で、長鎖核酸を回収後、核酸吸着体に吸着した長鎖核酸を溶出して核酸吸着体を洗浄し、その後に短鎖核酸を吸着、回収する工程としても良い。
まず、工程(a)として、全血試料と第1のバッファーとの混合物を第1の核酸吸着体に接触させる。全血試料と第1のバッファーとの混合物中では、第1のバッファー由来のカオトロピック剤又は界面活性剤により、当該全血試料中の細胞から核酸が抽出される。
この混合物を第1の核酸吸着体に接触させることにより、抽出された核酸を当該核酸吸着体に吸着させる。例えば、第1の核酸吸着体が粒状の場合には、全血試料と第1のバッファーとの混合物に当該核酸吸着体を添加することにより、当該混合物を当該核酸吸着体に接触させることができる。また、第1の核酸吸着体が容器等の内壁表面に固着している場合、当該容器内において全血試料と第1のバッファーとを混合する、又は全血試料と第1のバッファーとの混合物を当該容器内に入れることにより、当該混合物を当該核酸吸着体に接触させることができる。
当該酵素反応は、全血試料と第1のバッファーとの混合物に第1の核酸吸着体を接触させる前に行ってもよく、接触させた後、第1の核酸吸着体を分離除去する前に行ってもよい。また、当該酵素反応のためのインキュベーションは、抽出された核酸を第1の核酸吸着体に吸着させるためのインキュベーションと兼ねていてもよい。
(1)前記工程(a)により回収された液性成分にタンパク質分解酵素を添加し、酵素反応を行う工程(b’)と、
(2)前記工程(b’)の後、前記液性成分と第2のバッファーとの混合物を第2の核酸吸着体に接触させることにより、前記全血試料由来の1000塩基長以下である短鎖核酸を前記第2の核酸吸着体に吸着させた後、前記第2の核酸吸着体を分離回収する工程(b”)。
本実施形態に係る核酸回収方法は、回収する目的の核酸が、800塩基長以下である短鎖核酸であることが好ましく、500塩基長以下である短鎖核酸であることがより好ましく、又は200塩基長以下であることがさらに好ましい。本実施形態に係る核酸回収方法は、全血中の循環DNAや、非コーディングRNA、miRNA、短鎖の合成核酸等を濃縮・精製するために適している。
次に、PCRを行うことにより、解析対象遺伝子に相当する部分の核酸の増幅反応を行った後、ポリメラーゼの失活処理を行い、PCRを停止させる。
最後にインベーダー(登録商標)法を実施し、解析対象遺伝子に対応する核酸配列を有する領域に特異的にハイブリダイズしたDNAプローブを分解させる。次いで、当該分解反応により生成されたDNAの加熱プローブの5’−オリゴヌクレオチドが蛍光色素を持つFRETカセットと結合する。さらに当該FRETカセットが分解されて蛍光色素が当該FRETカセットから遊離して蛍光を発光するようになる。この蛍光を測定することにより、解析対象遺伝子を間接的に検出し測定できる。すなわち、蛍光シグナル強度が対応する解析対象遺伝子の検出量を示す。
本発明の第二実施形態に係る核酸回収方法は、使用する試薬等をキット化することにより、より簡便に行うことができる。本実施形態に係る核酸回収方法を実施するためのキットとしては、前記第1のバッファーと、前記第2のバッファーと、前記第1の核酸吸着体及び前記第2の核酸吸着体として用いられる核酸吸着体と、を含有することが好ましい。前記第1のバッファーは、混合物のアルコール濃度が5容量%以下となるように全血試料と混合されるバッファーである。前記第2のバッファーは、前記第1のバッファーと前記全血試料との混合物に核酸吸着体を接触させた後に当該核酸吸着体を分離除去した液性成分に、混合物のアルコール濃度が10容量%以上となるように混合されるバッファーである。その他、当該キットは、必要に応じて第1のバッファー等に添加するためのタンパク質分解酵素、核酸を吸着させた第2の核酸吸着体を洗浄するための洗浄用溶液、核酸を吸着させた第2の核酸吸着体から核酸を溶出するための溶出液等を含有していてもよい。
200bp、500bp、1000bpのdsDNAフラグメントスタンダードサンプル(Gensura Laboratories社製)、及びヒトゲノムDNA(GEN Script社製)について、バッファー1(グアニジン塩酸塩 3mol/L、Triton X 10容量%)又はバッファー2(グアニジンチオシアネート 1.2mol/L、Tween20 10容量%、イソプロパノール 40容量%、MgCl2 100mmol/L)に溶解させた状態におけるシリカメンブレンフィルター(核酸吸着体に相当)への吸着性を調べた。なお、バッファー1は、本発明の第一実施形態に係る核酸回収方法において用いられる第1のバッファーに相当し、バッファー2は、本実施形態に係る核酸回収方法において用いられる第2のバッファーに相当する。
具体的には、1000ngのDNAを前記バッファー1又はバッファー2に溶解させたDNA溶液をシリカメンブレンフィルターに通過させることにより、当該シリカメンブレンフィルターにDNAを吸着させた。次いで、当該シリカメンブレンフィルターに精製水を通過させることにより、当該シリカメンブレンフィルターからDNAを溶出させた。
本発明の実施形態での各バッファーのpHは7.5〜8.0の間であった。
市販のヒト血漿及びヒト血清(いずれも、Lonza社製)に対して、タンパク質分解酵素による酵素処理を行った後に、短鎖核酸を回収した。タンパク質分解酵素としてプロテイナーゼK(Merck社製)を用いた。
具体的には、まず、5mLのヒト血漿又はヒト血清に、500μLのプロテイナーゼK及び5mLのバッファー3(グアニジンチオシアネート 2.0 mol/L、Tween20 15容量%)を添加して混合し、酵素反応溶液を調製した。得られた酵素反応溶液を、52℃、30分間インキュベートすることにより、酵素反応を行い、その後、70℃、10分間加熱することによりプロテイナーゼKを失活させた。
次いで、失活処理後の反応溶液に、10mLのバッファー4(グアニジンチオシアネート 1.5mol/L、Tween20 10容量%、イソプロパノール 40容量%、MgCl2 100mmol/L)を添加して混合した。なお、バッファー4は、本発明の第一実施形態に係る核酸回収方法において用いられる第2のバッファーに相当し、得られた混合物のアルコール濃度はおよそ20容量%であった。当該混合物をシリカメンブレンフィルターに通過させることにより、当該シリカメンブレンフィルターにDNAを吸着させた。次いで、当該シリカメンブレンフィルターに70質量%のエタノール水溶液を透過させて洗浄した後、精製水を通過させることにより、当該シリカメンブレンフィルターからDNAを溶出させた。
得られた溶出液中のDNA量(回収されたDNA量)を参考例1と同様にして求め、ヒト血漿又はヒト血清1mL当たりのDNA回収量(サンプル1mL当たりのDNA回収量(ng/サンプル1mL))を算出した。また、回収されたDNAの純度を調べるために、溶出液の280nmの吸光度(A280)に対する260nmの吸光度(A260)の割合([A260]/[A280])を求めた。
ヒト全血中の核酸を、本発明の第一実施形態に係る核酸回収方法において用いられる第1のバッファーとシリカメンブレンフィルター(核酸吸着体)を用いて回収した。当該第1のバッファーとして、参考例1で用いたバッファー1を用いた。
具体的には、100μLのヒト全血を500μLのバッファー1と混合した混合物を、シリカメンブレンフィルターに通過させることにより、当該シリカメンブレンフィルターにヒト全血由来の核酸を吸着させた。次いで、当該シリカメンブレンフィルターに70(質量/容量)%のエタノール水溶液を透過させて洗浄した後、精製水を通過させることにより、当該シリカメンブレンフィルターから核酸を溶出させた。
得られた溶出液中に含まれるDNAの鎖長を、アガロース電気泳動により確認した。電気泳動の結果を図1に示す。図1中、左レーン(M)は、1kbp LadderDNAマーカーの泳動の結果であり、右レーン(S)が溶出液の泳動の結果である。図1に示すように、溶出液には、鎖長の長いDNAしか含まれていないこと、特に1kbpマーカーよりも小さいバンドは全く確認されなかった。これらの結果から、本実施形態に係る核酸回収方法において用いられる第1のバッファーと全血試料とを混合した混合物から核酸吸着体により核酸を吸着させた場合には、長鎖核酸が選択的に吸着され、短鎖核酸は吸着されないことが示された。すなわち、本実施形態に係る核酸回収方法の工程(a)において、循環DNAを含む短鎖核酸を意図に反して回収してしまう恐れがないことが示された。
200bp、500bp、1000bpのDNAが核酸吸着体に吸着する強さにおけるアルコール濃度の影響を調べた。dsDNAとしては、参考例1で使用した200bp、500bp、1000bpのdsDNAフラグメントスタンダードサンプルを用いた。また、DNAを溶解させるバッファーとして、アルコール非含有のバッファー4−1(グアニジン塩酸塩 3mol/L、Triton X 10容量%)、5容量%アルコール含有のバッファー4−2(グアニジン塩酸塩 3mol/L、Triton X 10容量%、イソプロパノール 5容量%)、及び10容量%アルコール含有のバッファー4−2(グアニジン塩酸塩 3mol/L、Triton X 10容量%、イソプロパノール 10容量%)を用いた。
ヒト全血試料から、本発明の第一実施形態に係る核酸回収方法により、短鎖核酸を回収した。また、核酸を回収したヒト全血試料と等量の同提供者由来のヒト全血から調製されたヒト血清試料から、本実施形態に係る核酸回収方法のうちの工程(b)及び(c)により、短鎖核酸を回収した。
次いで、失活処理後の反応溶液に、12mLの参考例2で用いたバッファー4を添加して混合した。得られた混合物のアルコール濃度はおよそ20容量%であった。当該混合物をシリカメンブレンフィルターに通過させることにより、当該シリカメンブレンフィルターにDNAを吸着させた。次いで、当該シリカメンブレンフィルターに70(質量/容量)%のエタノール水溶液を透過させて洗浄した後、精製水を通過させることにより、当該シリカメンブレンフィルターからDNAを溶出させた。
これらのことから本実施形態に係る核酸回収方法により、全血試料から、血球細胞由来のゲノムDNA等の長鎖核酸を選択的に除去し、目的とする循環DNAを含む短鎖核酸を選択的に回収できることが示唆された。
[実施例2]
ヒト全血試料から、本発明の第一実施形態に係る核酸回収方法のうちの工程(b)及び(c)により、短鎖核酸を回収した。すなわち、実施例2においては、本実施形態に係る核酸回収方法のうちの工程(b)及び(c)のみにより、短鎖核酸を回収し、工程(a)を行わなかった。
これらの結果から、本実施形態に係る核酸回収方法において、(工程(a)を行わずに、)工程(b)及び(c)により、短鎖核酸を回収した場合には、長鎖核酸が優先的に吸着され、短鎖核酸は吸着されないことが明らかとなった。
すなわち、本実施形態に係る核酸回収方法の工程(a)において、血球細胞由来のゲノムDNA等の長鎖核酸を予め除去する処理の重要性が示唆された。
[実施例3]
ヒト全血試料から、本発明の第一実施形態に係る核酸回収方法により、短鎖核酸を回収した。
このことから、本実施形態に係る核酸回収方法において、イソプロパノールの代用としてエタノールを用いた場合でも全血試料から、血球細胞由来のゲノムDNA等の長鎖核酸を選択的に除去し、目的とする循環DNAを含む短鎖核酸を選択的に回収できることが明らかとなった。ただし、本実施形態に係る核酸回収方法においては、イソプロパノールを用いた場合がエタノールを用いた場合よりも好ましいことが明らかとなった。
ヒト全血試料から、本発明の第一実施形態に係る核酸回収方法において、酵素処理(プロテアーゼ処理)を行わずに、短鎖核酸を回収した。
このことから、本実施形態に係る核酸回収方法において、プロテアーゼ処理のない場合でも全血試料から、血球細胞由来のゲノムDNA等の長鎖核酸を選択的に除去し、目的とする循環DNAを含む短鎖核酸を選択的に回収できることが示唆された。
Claims (14)
- 全血試料中から1000塩基長以下である短鎖核酸を回収する方法であって、
全血試料と、カオトロピック剤及び界面活性剤からなる群より選択される1種以上を含有する第1のバッファーとを混合したアルコールを含有しない、又はアルコール濃度が5容量%以下の混合物を第1の核酸吸着体に接触させることにより、前記全血試料由来の核酸を前記第1の核酸吸着体に吸着させた後、前記第1の核酸吸着体を分離除去し、液性成分を回収する工程(a)と、
前記工程(a)により回収された液性成分と、カオトロピック剤及び界面活性剤からなる群より選択される1種以上とアルコールとを含有する第2のバッファーと、を混合したアルコール濃度が10容量%以上の混合物を第2の核酸吸着体に接触させることにより、前記全血試料由来の1000塩基長以下である短鎖核酸を前記第2の核酸吸着体に吸着させた後、前記第2の核酸吸着体を前記回収された液性成分から分離回収する工程(b)と、
前記工程(b)において回収された前記第2の核酸吸着体から核酸を溶出して回収する工程(c)と、
を有し、
前記第2のバッファーは、10〜200mmol/Lの陽イオン塩を含有する、
短鎖核酸の回収方法。 - 前記全血試料由来の5000塩基長以上である核酸は、前記工程(a)において核酸吸着体に吸着して分離除去される、請求項1に記載の短鎖核酸の回収方法。
- 前記第1のバッファーは、グアニジン塩酸塩及び界面活性剤を含有しており、グアニジン塩酸塩の濃度が1mol/L以上、最大溶解度以下であり、界面活性剤の濃度が1〜10容量%である、請求項1又は2に記載の短鎖核酸の回収方法。
- 前記アルコールがイソプロパノール又はエタノールであり、前記工程(b)における前記工程(a)により回収された液性成分と第2のバッファーとの混合物のアルコール濃度が10〜60容量%である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の短鎖核酸の回収方法。
- 前記アルコールがイソプロパノールであり、前記工程(b)における前記工程(a)により回収された液性成分と第2のバッファーとの混合物のイソプロパノール濃度が10〜40容量%である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の短鎖核酸の回収方法。
- 前記第2のバッファーは、グアニジンチオシアネート及びグアニジンイソチオシアネートからなる群より選択される1種以上のカオトロピック剤と界面活性剤とを含有しており、カオトロピック剤の濃度が0.5mol/L以上、最大溶解度以下であり、界面活性剤の濃度が3〜15容量%である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の短鎖核酸の回収方法。
- 前記第1のバッファーは、タンパク質分解酵素を含有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の短鎖核酸の回収方法。
- 前記工程(b)が、
前記工程(a)により回収された液性成分にタンパク質分解酵素を添加し、酵素反応を行う工程(b’)と、
前記工程(b’)の後、前記液性成分と第2のバッファーとの混合物を第2の核酸吸着体に接触させることにより、前記全血試料由来の1000塩基長以下である短鎖核酸を前記第2の核酸吸着体に吸着させた後、前記第2の核酸吸着体を分離回収する工程(b”)と、である、
請求項1〜6のいずれか一項に記載の短鎖核酸の回収方法。 - 前記第1の核酸吸着体又は前記第2の核酸吸着体が、珪酸含有物質、ゼオライト、酸化アルミニウム、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、カオリン、磁性粒子、セラミックス、及びポリスチレンからなる群より選択される1種以上である、
請求項1〜8のいずれか一項に記載の短鎖核酸の回収方法。 - 前記珪酸含有物質がシリカ、磁性シリカ、ガラス、又は二酸化珪素である、請求項9に記載の短鎖核酸の回収方法。
- 前記短鎖核酸が循環DNAである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の短鎖核酸の回収方法。
- 請求項1〜11のいずれか一項に記載の短鎖核酸の回収方法を用いる、全血試料からの短鎖核酸の精製方法。
- 請求項1〜11のいずれか一項に記載の短鎖核酸の回収方法に用いられるキットであって、
カオトロピック剤及び界面活性剤からなる群より選択される1種以上を含有し、かつ、アルコール濃度が5容量%以下となるように全血試料と混合される第1のバッファーと、
カオトロピック剤及び界面活性剤からなる群より選択される1種以上とアルコールと10〜200mmol/Lの陽イオン塩とを含有し、かつ、前記第1のバッファーと前記全血試料との混合物に核酸吸着体を接触させた後に前記核酸吸着体を分離除去した液性成分に、アルコール濃度が10容量%以上となるように混合される第2のバッファーと、
核酸吸着体と、を含有する、
短鎖核酸回収用キット。 - 全血試料から循環DNAを回収するために使用される、請求項13に記載の短鎖核酸回収用キット。
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