JP2014176303A - cDNAの合成方法 - Google Patents

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    • C12N15/10Processes for the isolation, preparation or purification of DNA or RNA
    • C12N15/1096Processes for the isolation, preparation or purification of DNA or RNA cDNA Synthesis; Subtracted cDNA library construction, e.g. RT, RT-PCR

Abstract

【課題】効率よく利用できるcDNAの合成方法を提供すること。
【解決手段】
リボ核酸(RNA)を含む試料に、カオトロピック物質を含有する溶解液および核酸結合性固相担体を混合して、RNAを担体上に吸着させる吸着工程と、担体に吸着したRNAを、逆転写反応液中で担体に吸着させたまま逆転写し、cDNAを合成する逆転写工程と、合成したcDNAを溶出液中に溶出させる溶出工程と、を含むcDNA合成方法とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、cDNAの合成方法に関する。
シリカ粒子等の核酸結合性固相担体とカオトロピック剤を用いて、生体材料からより簡便に核酸を抽出する方法が、Boomらにより報告された(非特許文献1参照)。このBoomらの方法を含め、シリカ等の核酸結合性固相担体とカオトロピック剤を用いて核酸を担体に吸着させ、抽出する方法は、主に、(1)カオトロピック剤存在下、核酸結合性固相担体に核酸を吸着させる工程(吸着工程)、(2)非特異的に結合した夾雑物及びカオトロピック剤を除くため、洗浄液にて核酸の吸着した担体を洗浄する工程(洗浄工程)、および(3)水または低塩濃度緩衝液にて核酸を担体から溶出させる工程(溶出工程)の3工程からなる。ここで(2)の洗浄液としては、カオトロピック剤を溶かし込み、さらに、核酸の担体からの溶出を防ぐため、従来から、水溶性有機溶媒、特にエタノールを50〜80%程度の割合で含有する水または低塩濃度緩衝液が用いられている。
しかしながら、この水溶性有機溶媒が(3)の工程に残留した場合、抽出液を酵素処理する際に酵素反応が阻害されるため、通常、エタノールを含む水溶液での洗浄後は、必要に応じて100%エタノール、あるいは、さらに揮発性の高いアセトン等で洗浄し、その後、乾燥させて有機溶媒を系から完全に取り除く操作が行われている。この乾燥は時間を要するのみでなく、乾燥時間が不十分であればエタノールの残留につながり、過度の場合には、核酸が乾燥しすぎて固化するため、溶出が困難になり、結果的に核酸回収量の低下や再現性の低下に繋がることが知られている。このように有機溶媒の使用は、その乾燥の程度を見極めにくいのみならず、エタノールやアセトンといった有機溶媒は引火性及び揮発性を有するため、特に操作の自動化を考えた場合には、出火等の危険性も考えられる。
そこで、核酸を担体に吸着させた後、(2)の洗浄工程で、エタノール等の有機溶媒を全く含まない水または低塩濃度緩衝液で担体を洗浄し、(3)の溶出工程で、50〜70℃で、水または低塩濃度緩衝液で核酸を溶出することによって、リボ核酸(RNA)を抽出する方法が開発された(特許文献1参照)。
特開平11−146783号公開公報
J.Clin.Microbiol.,vol.28 No.3, p.495-503 (1990)
本発明は、効率よく利用できるcDNAの合成方法を提供することを目的とする。
これまで、Boom法において、核酸を担体に吸着させ、(2)の洗浄工程で、エタノール等の有機溶媒を事実上含まない水または低塩濃度緩衝液で担体を洗浄した後、(3)の溶出工程では、50〜70℃で、水または低塩濃度水溶液で核酸を溶出することによって、リボ核酸(RNA)が単離されていた(特開平11−146783号公開公報)。しかしながら、本発明者は、Boom法で単離したRNAをRT−PCRに用いる場合、担体に吸着したRNAを、担体から遊離させないで逆転写反応をすることにより、合成したcDNAを直接PCR反応液に溶出できるようになり、効率よくその後のPCR反応ができることを見出し、本発明の完成に至った。
本発明の一実施態様は、リボ核酸(RNA)を含む試料に、カオトロピック物質を含有する溶解液および核酸結合性固相担体を混合して、RNAを前記担体上に吸着させる吸着工程と、前記担体に吸着したRNAを、逆転写反応液中で前記担体に吸着させたまま逆転写し、cDNAを合成する逆転写工程と、合成した前記cDNAを溶出液中に溶出させる溶出工程と、を含むcDNA合成方法である。逆転写工程の前または後に、前記RNAを吸着させた前記担体を、有機溶媒を含まない洗浄液で洗浄する工程をさらに含んでもよい。前記逆転写反応液が、逆転写酵素、dNTP、逆転写用プライマーを含んでもよい。前記溶出液が、DNAポリメラーゼ、dNTP、及びDNA増幅用プライマーを含んでもよい。前記逆転写反応液及び/又は溶出液が、BSAを含んでもよい。また、前記逆転写工程において、50℃未満で、前記RNAが逆転写されることが好ましい。前記担体が、磁性粒子であることが好ましい。
本発明の他の一実施態様は、4〜7Mのグアニジン塩、0〜5%の非イオン性界面活性剤、0〜0.2Mの還元剤を含有する中性溶解液と、核酸結合性固相担体と、4〜7Mのグアニジン塩、0〜5%の非イオン性界面活性剤を含有する第1の洗浄液と、水または低塩濃度水溶液からなる第2の洗浄液と、逆転写酵素、dNTP、及び逆転写用プライマーを含む逆転写反応液と、DNAポリメラーゼ、dNTP、及びDNA増幅用プライマーを含むDNA増幅液と、を含むcDNA合成キットである。
本発明によって、効率よく利用できるcDNAの合成方法を提供することが可能になった。
本発明の一実施例において、担体上で逆転写反応を行うことによって合成したcDNAを用いてPCR反応を行った結果を示すグラフである。 本発明の一実施例において、担体上で逆転写反応を行った後、洗浄工程を省略してPCR反応を行った結果を示すグラフである。
実施の形態及び実施例に特に説明がない場合には、M. R. Green & J. Sambrook (Ed.), Molecular cloning, a laboratory manual (4th edition), Cold Spring Harbor Press, Cold Spring Harbor, New York (2012); F. M. Ausubel, R. Brent, R. E. Kingston, D. D. Moore, J.G. Seidman, J. A. Smith, K. Struhl (Ed.), Current Protocols in Molecular Biology, John Wiley & Sons Ltd.などの標準的なプロトコール集に記載の方法、あるいはそれを修飾したり、改変した方法を用いる。また、市販の試薬キットや測定装置を用いる場合には、特に説明が無い場合、それらに添付のプロトコールを用いる。
なお、本発明の目的、特徴、利点、及びそのアイデアは、本明細書の記載により、当業者には明らかであり、本明細書の記載から、当業者であれば、容易に本発明を再現できる。以下に記載された発明の実施の形態及び具体的に実施例などは、本発明の好ましい実施態様を示すものであり、例示又は説明のために示されているのであって、本発明をそれらに限定するものではない。本明細書で開示されている本発明の意図並びに範囲内で、本明細書の記載に基づき、様々な改変並びに修飾ができることは、当業者にとって明らかである。
==cDNA合成用試薬==
本発明にかかるcDNA合成方法は、RNAを含む試料に、カオトロピック物質を含有する溶解液および核酸結合性固相担体を混合して、RNAを担体に吸着させる吸着工程と、担体に吸着したRNAを、逆転写反応液中で担体に吸着させたまま逆転写し、cDNAを合成する逆転写工程と、合成したcDNAを溶出液中に溶出させる溶出工程と、を含む。逆転写工程の前に、前記RNAを吸着させた前記担体を洗浄液で洗浄する工程をさらに含んでもよい。
RNAを抽出する試料は、RNAを含んでいれば特に限定されず、細胞や、組織などの細胞塊などの生体試料、ウイルス、合成RNA、一旦単離したRNAに不純物や夾雑物が混入した試料などであってもよい。
カオトロピック物質は、水溶液中でカオトロピックイオン(イオン半径の大きな1価の陰イオン)を生じ、疎水性分子の水溶性を増加させる作用を有しており、RNAの固相担体への吸着に寄与するものであれば、特に限定されない。具体的には、グアニジンチオシアン酸塩、グアニジン塩酸塩、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、過塩素酸ナトリウム等が挙げられるが、これらのうち、タンパク質変成作用の強いグアニジンチオシアン酸塩またはグアニジン塩酸塩が好ましい。これらのカオトロピック物質の使用濃度は特に限定されず、各物質により異なり、例えば、グアニジンチオシアン酸塩を使用する場合には、3〜5.5Mの範囲で、グアニジン塩酸塩を使用する場合は、5M以上で使用するのが好ましい。
溶解液は、このようなカオトロピック物質を含有すれば特に限定されないが、細胞膜の破壊あるいは細胞中に含まれるタンパク質を変性させる目的で界面活性剤を含有させてもよい。この界面活性剤としては、一般に細胞等からの核酸抽出に使用されるものであれば特に限定されないが、具体的には、Triton−Xなどのトリトン系界面活性剤やTween20などのツイーン系界面活性剤のような非イオン性界面活性剤、N‐ラウロイルサルコシンナトリウム(SDS)等の陰イオン性界面活性剤が挙げられるが、特に非イオン性界面活性剤を、0.1〜2%の範囲となるように使用するのが好ましい。さらに、溶解液には、2−メルカプトエタノールあるいはジチオスレイトール等の還元剤を含有させることが好ましい。溶解液は、緩衝液であってもよいが、pH6〜8の中性であることが好ましい。これらのことを考慮し、具体的には、4〜7Mのグアニジン塩、0〜5%の非イオン性界面活性剤、0〜0.2Mの還元剤などを含有することが好ましい。
核酸結合性固相担体は、カオトロピックイオンの存在下で、核酸を吸着すなわち可逆的な物理的結合により保持することができる親水性表面を有する固体であれば、特に限定されない。具体的には、二酸化珪素を含有する物質、例えば、シリカ、ガラス、珪藻土、あるいはこれらを化学的修飾により表面処理を施したものが好ましく、磁性体や超常磁性金属酸化物等との複合体がより好ましい。化学的修飾により表面処理を施す場合は、核酸との可逆的な結合を妨げない程度に、適度な陽性電荷を帯びさせてもよい。
また、これらの核酸結合性固相担体の形態としては、粒子、フィルター、バッグ、ディッシュ、反応容器等が具体的に挙げられるが、特に限定されない。これらのうち、吸着と溶出の効率を考慮すると粒子の形態がより好ましい。その場合の粒径は特に限定されないが、0.05〜500μmであってもよく、好ましくは1〜100μmであり、特に好ましくは1〜10μmである。
洗浄液は、エタノールやイソプロピルアルコール等の有機溶媒およびカオトロピック物質を事実上含まないものが好ましい。この洗浄液は、水または低塩濃度水溶液であることが好ましく、低塩濃度水溶液の場合、緩衝液であることが好ましい。低塩濃度水溶液の塩濃度は、100mM以下が好ましく、50mM以下がより好ましく、15mM以下が最も好ましい。また、低塩濃度水溶液の下限は特に無いが、0.1mM以上であることが好ましく、1mM以上であることがさらに好ましく、10mM以上であることが最も好ましい。また、この溶液はTriton、Tween、SDSなどの界面活性剤を含有しても良く、pHは特に限定されない。緩衝液にするための塩は特に限定されないが、トリス、ヘペス、ピペス、リン酸などの塩が好ましく用いられる。
複数回洗浄する場合、同じ成分の洗浄液を用いてもよいが、異なる成分の洗浄液を用いてもよい。例えば、溶解した直後に用いる洗浄液として、グアニジン塩を含有する溶液を用いてもよいが、この洗浄液は、特に、4〜7Mのグアニジン塩や、0〜5%の非イオン性界面活性剤を含有することが好ましい。
逆転写反応液も、逆転写酵素、dNTP、及び逆転写酵素用プライマー(オリゴヌクレオチド)を含んでいれば、特に限定されない。逆転写反応液には、反応阻害防止剤として、BSA(ウシ血清アルブミン)またはゼラチンを含有することが好ましい。溶媒は、水であることが好ましく、エタノールやイソプロピルアルコール等の有機溶媒およびカオトロピック物質を事実上含まないものがより好ましい。また、逆転写酵素用緩衝液となるように、適当な濃度の塩を含有することが好ましい。緩衝液にするための塩は、酵素反応を阻害しない限り、特に限定されないが、トリス、ヘペス、ピペス、リン酸などの塩が好ましく用いられる。逆転写酵素は特に限定されず、例えば、アビアンミエロブラストウイルス(Avian Myeloblast Virus)、ラスアソシエーテッドウイルス2型(Ras Associated Virus2型)、マウスモロニーミュリーンリューケミアウイルス(Mouse Molony Murine Leukemia Virus)、ヒト免疫不全ウイルス1型(Human Immunodefficiency Virus1型)由来の逆転写酵素などが使用できる。
溶出液は、逆転写して合成したcDNAを引き続き処理するための、酵素や基質や塩などの溶質を含んでいる。溶出液には、反応阻害防止剤として、BSA(ウシ血清アルブミン)またはゼラチンを含有することが好ましい。溶媒は、水であることが好ましく、エタノールやイソプロピルアルコール等の有機溶媒およびカオトロピック物質を事実上含まないものがより好ましい。
例えば、逆転写反応の後、cDNAを引き続きPCRで増幅する場合、溶出液は、DNAポリメラーゼ、dNTP、及びDNAポリメラーゼ用プライマー(オリゴヌクレオチド)を含んでいれば、特に限定されない。その他に、TaqManプローブや、Molecular Beacon、サイクリングプローブなどのリアルタイムPCR用プローブやSYBRグリーンなどのインターカレーター用蛍光色素を含んでいてもよい。また、DNAポリメラーゼ用緩衝液となるように、適当な濃度の塩を含有することが好ましい。緩衝液にするための塩は、酵素反応を阻害しない限り、特に限定されないが、トリス、ヘペス、ピペス、リン酸などの塩が好ましく用いられる。DNAポリメラーゼは特に限定されず、例えば、Taqポリメラーゼ、Tfiポリメラーゼ、Tthポリメラーゼ、あるいはそれらの改良型など、非常に多数の市販品がある。
逆転写反応液や溶出液に含まれるdNTPや塩の濃度は、用いる反応について適した濃度にすればよいが、通常、dNTPを10〜1000μM、好ましくは100〜500μM、Mg2+を1〜100mM、好ましくは5〜10mM、Clを1〜2000mM、好ましくは200〜700mM、とすれば良く、総イオン濃度は、特に限定されないが、50mMより高い濃度であってもよく、100mMより高い濃度が好ましく、120mMより高い濃度がより好ましく、150mMより高い濃度がさらに好ましく、200mMより高い濃度がさらに好ましい。上限は、500mM以下が好ましく、300mM以下がより好ましく、200mM以下がさらに好ましい。プライマー用オリゴヌクレオチドは、それぞれ0.1〜10μM、好ましくは0.1〜1μMが用いられる。BSAまたはゼラチンの濃度は、1mg/mL以下では、反応阻害防止効果が少なく、10mg/mL以上だと、逆転写反応やその後の酵素反応を阻害する可能性があるため、1〜10mg/mLが好ましい。ゼラチンを用いる場合、その由来は、牛皮、豚皮、牛骨が例示できるが、特に限定されない。ゼラチンが溶解にしくいときは、加温して溶解させてもよい。
==cDNA合成方法==
具体的には、以下の様にしてcDNAを合成すればよい。
(吸着工程)
まず、適量の溶解液を、エッペンドルフ・マイクロチューブやプラスティック・チューブなどの目的に合ったチューブに入れ、RNAを抽出する試料及び核酸結合性固相担体を混合し、ホモジェナイザーやボルテックス・ミキサーなどによって試料を破砕し、RNAを担体に吸着させる。
(洗浄工程)
次に、チューブから溶解液を除去し、RNAが吸着した担体に、逆転写反応液を直接添加してもよいが、非特異的に担体に吸着した夾雑物を除去し、溶液を置換することによって前工程からの溶質の持ち込みを減らし、塩濃度を正確に調整するため、RNAが吸着した担体を、適量の洗浄液で洗浄することが好ましい。洗浄回数は特に限定されないが、1回〜数回洗浄すればよい。複数回洗浄する時は、最初にグアニジン塩を含有する洗浄液を用い、最後はグアニジン塩を含有しない洗浄液を用いることが好ましい。例えば、グアニジン塩を含有する洗浄液として、4〜7Mのグアニジン塩、0〜5%の非イオン性界面活性剤を含有する洗浄液を例示することができ、グアニジン塩を含有しない洗浄液として、水または低塩濃度水溶液からなる洗浄液を例示することができる。
本発明のcDNA合成方法において、洗浄とは、RNAの結合した担体を洗浄液と接触させ、再び分離することにより、担体から、RNA以外の非特異的に結合した物質を除去する操作である。具体的な分離方法は、使用する担体の形態により異なるが、担体がビーズなどの粒子形態である場合には、遠心分離、ろ過分離及びカラム操作等を用いることができる。
(逆転写工程)
次に、チューブから洗浄液を除去し、RNAが吸着した担体に、逆転写反応液を添加し、逆転写反応を行ってcDNAを合成する。逆転写反応液には、逆転写酵素、dNTP、及び逆転写酵素用プライマーが含まれているので、RNAを担体に吸着させたまま、そのまま逆転写反応に用いることができる。逆転写反応には、RNAが吸着した担体を含む逆転写反応液の一部または全部を用いてもよく、一部を用いる場合は、逆転写酵素用に調節したバッファーで希釈するのが好ましい。逆転写酵素用に調節したバッファーは、逆転写反応液と同じ成分の溶液を用いてもよいが、塩濃度が適正に調節されていれば、特に限定されず、逆転写酵素、dNTP、及び逆転写酵素用プライマーは、それぞれ添加されていてもいなくても構わない。本発明の方法では、この逆転写工程において、担体を除去する工程が含まれない。つまり、担体に吸着したRNAを、担体から遊離させないで逆転写反応をすることにより、効率よくその後の反応に用いることができるcDNAを合成することができる。従って、例えば、逆転写反応は低温で行われることが好ましく、50℃未満であればよいが、45℃未満であることが好ましく、40℃未満であることがより好ましく、35℃未満であることがさらに好ましい。また、温度の下限は、20℃以上であることが好ましく、25℃以上であることがより好ましく、30℃以上であることがさらに好ましい。
(洗浄工程)
この工程の後、チューブから逆転写反応液を除去し、RNAが吸着した担体に、溶出液を直接添加してもよいが、非特異的に担体に吸着した夾雑物を除去し、溶液を置換することによって前工程からの溶質の持ち込みを減らし、塩濃度を正確に調整するため、RNAが吸着した担体を、適量の洗浄液で洗浄することが好ましい。洗浄回数は特に限定されないが、1回〜数回洗浄すればよい。洗浄液は、水または低塩濃度水溶液からなる洗浄液が好ましい。
(溶出工程)
洗浄後、洗浄液を除去し、適量の溶出液を加え、ボルテックス・ミキサーなどによって混合し、担体に結合しているcDNAを担体から遊離させる。この際、cDNA溶出を促進するため、溶出液を加熱してもよい。加熱温度は特に限定されないが、40℃より高ければ良く、50℃以上が好ましく、60℃以上がより好ましい。加熱温度の上限は特に限定されないが、70℃以下であることが好ましく、65℃以下であることがより好ましく、60℃以下であることがさらに好ましく、60℃であることが最も好ましい。加熱方法として、予め加熱した溶出液を加えても良く、担体に溶出液を加えた後で加熱してもよい。加熱時間は特に限定されないが、30秒〜10分間程度が好ましい。溶出後、担体を除去することにより、上清が単離できる。こうして合成したcDNAは、PCRを含むポリメラーゼ反応など、様々な用途に効率よく用いることができる。
なお、洗浄工程などで、担体と上清を分離する場合は、遠心などによって、担体を沈降させて分離させればよいが、担体が磁性体を含む場合は、磁石等を用いて、簡便に分離させることができる。
==合成したcDNAの利用==
例えば、溶出液に、10分の1量のDNAポリメラーゼ反応用緩衝液(10倍溶液)などを添加することによってPCR反応を行うことができるが、溶出液の塩濃度が予め酵素反応に最適化され、DNAポリメラーゼ、dNTP、及びDNAポリメラーゼ用プライマーを含んでいることが好ましい。その場合、溶出液を、そのままDNAポリメラーゼ反応に用いることができる。この際、DNAポリメラーゼ反応には、反応液の一部または全部を用いても良く、一部を用いる場合は、DNAポリメラーゼ用に調節したバッファーで希釈してもよい。DNAポリメラーゼ用に調節したバッファーは、溶出液と同じ成分の溶液を用いてもよいが、塩濃度が適正に調節されていれば特に限定されず、DNAポリメラーゼ、dNTP、及びDNAポリメラーゼ用プライマーは、それぞれ添加されていてもいなくても構わない。
DNAポリメラーゼ反応は、用いるDNAポリメラーゼに適した条件で行えばよい。そして、DNAポリメラーゼ反応の後、増幅したcDNAは、ライブラリー作製など様々な用途に用いることができる。
==cDNA合成キット==
本発明のcDNA合成キットは、(1)4〜7Mのグアニジン塩、0〜5%の非イオン性界面活性剤、及び0〜0.2Mの還元剤を含有する中性溶解液、(2)核酸結合性固相担体、(3)4〜7Mのグアニジン塩、及び0〜5%の非イオン性界面活性剤を含有する第1の洗浄液、(4)水または低塩濃度水溶液からなる第2の洗浄液、(5)逆転写酵素、及びdNTPを含む逆転写反応液、(6)DNAポリメラーゼ、及びdNTPを含むDNA増幅液、を含む。本キットによって、逆転写反応液に目的の遺伝子に対応する逆転写用プライマーを、DNA増幅液にDNA増幅用プライマーを添加するだけで、容易に、効率よく、本発明にかかるcDNA合成と、それに引き続くcDNA増幅を行うことができる。
また、このキットは、逆転写用プライマー及び/又はDNA増幅用プライマーを含有してもよい。これによって、特定の遺伝子に対するcDNA合成キットとすることができる。
なお、本キットの溶解液、洗浄液、溶出液などの構成要素は、cDNA合成用試薬に記載のものに準ずるものとする。
==実験方法==
(1)吸着工程
1.5mLエッペンドルフ・マイクロチューブ(Eppendorf microcentrifuge tube)に入った血清サンプル(インフルエンザA型に罹患した患者から採取)150μLに、350μLの溶解液(5.5Mグアニジンチオシアン酸塩、2%Triton−X100、0.15M 2−メルカプトエタノール)を加えて、十分に混合し、血液細胞を溶解した。この溶解液に、磁性シリカ粒子(NPK−401、東洋紡績社製)を20μL添加し、室温で5分間、ボルテックス・ミキサー(Vortex mixer)で撹拌した。その後、マイクロチューブを磁気スタンド(MGS−101、東洋紡績社)に設置して磁気シリカ粒子を集め、上清を除去した。
(2)洗浄工程
次に、マイクロチューブを磁気スタンドから外し、350μLの洗浄液I(7Mグアニジン塩酸塩)を加えて、十分混合した後、再度磁気スタンドに設置して、磁性シリカ粒子を集め、上清を除去することにより、磁気ビーズを洗浄した。次に、同様にして450μLの洗浄液II(5mMトリス塩酸緩衝液)で粒子を洗浄し、最後に上清を除去した。
(3)逆転写工程
上清を除去して集めた粒子に20μLの逆転写反応液を添加し、粒子を懸濁した。そして、マイクロチューブをチューブヒーターで40℃で10分間加熱し、逆転写反応を行った。その後、マイクロチューブを磁気スタンドに設置して磁性シリカ粒子を集め、上清を除去した。
(4)洗浄工程
このサンプルに450μLの洗浄液IIを添加し、室温で10秒間ボルテックス・ミキサーにて撹拌した後、磁気スタンドに設置して磁性シリカ粒子を集め、上清を除去することにより粒子を洗浄した。
(5)実施例1:水への溶出とPCR反応
(4)で上清を除去して集めた粒子に20μLの水を添加し、粒子を懸濁し、2分間、65℃に加熱し、室温で5秒間ボルテックス・ミキサーにて撹拌した後、マイクロチューブを磁気スタンドに設置して磁性シリカ粒子を集め、上清を回収した。
上清から4μLをPCR反応調製液16μLへ添加し、計20μLの反応液を作製した。この反応液をPCR装置(ロシュ製ライトサイクラー480)にセットし、リアルタイムPCR反応を行い、サイクルごとに輝度を測定した。
(6)実施例2:PCR反応液への溶出とPCR反応
(4)で上清を除去して集めた粒子に20μLのPCR反応液を添加し、粒子を懸濁し、2分間、65℃に加熱し、室温で5秒間ボルテックス・ミキサーにて撹拌した後、マイクロチューブを磁気スタンドに設置して、上清を回収した。
こうして得られた20μLのPCR反応液を、そのままPCR装置にセットし、リアルタイムPCR反応を行い、サイクルごとに輝度を測定した。
(7)実施例3:従来法
(2)で上清を除去して集めた粒子に20μLの水を添加し、粒子を懸濁し、5分間、60℃に加熱し、マイクロチューブを磁気スタンドに設置して磁性シリカ粒子を集め、上清を回収した。
上清から4μLを取り出して逆転写反応調整液16μLへ添加し、計20μLの反応液を作製した。チューブヒーターにて40℃で10分間加熱し逆転写反応を行った。
反応後の溶液から4μLを取り出してPCR反応調製液16μLへ添加し、計20μLの反応液を作製した。この反応液をPCR装置にセットし、リアルタイムPCR反応を行い、サイクルごとに輝度を測定した。
Figure 2014176303
(8)実施例4:逆転写工程後の洗浄工程を省略した場合
実施例1及び2において、逆転写工程後の洗浄工程(4)を省略する以外は、上述した方法と同様の方法で、cDNAを合成し、PCRを行った。
==結果==
実施例1〜3において、同条件でリアルタイムPCR反応を行った結果を図1に示す。
実施例1(逆転写反応→洗浄→水への溶出)の増幅曲線の立ち上がりサイクル数(Ct値)は、実施例3(従来法)のCt値よりも約2サイクル分、小さかった。また、実施例2(逆転写反応→洗浄→PCR反応液への溶出)のCt値は、実施例1のCt値よりも約2小さく、実施例3のCt値よりも約4小さかった。
次に、(8)によって、(4)の洗浄を省略してサンプルを処理した結果を図2に示す。
従来法よりも高い検出感度が得られているものの、洗浄を行った場合(図1)よりもCt値が大きくなっていた。この原因は、洗浄を省くことにより上清除去で取り切れなかった逆転写反応液がPCR反応を阻害したためであると考えられる。
==まとめ==
このように、PCR検出感度が最も高いのは実施例2であり、従来法より高感度で検出するために有効な方法である。それに次いで検出感度が高いのは実施例1であり、実施例2には劣るものの、従来法より高感度で検出できる。
また、実施例1や実施例3では、得られたcDNAの全量を、一旦水に溶解するため、得られた全量を反応に使用できないが、実施例2では、直接PCR反応液に溶出できるため、PCR反応液量をごく少量にすることが可能であり、反応の効率化を図ることができる。また、実施例1や実施例2ではRNAが逆転写されたcDNAの状態で抽出できるため、RNAで保存しなければならない実施例3(従来法)よりも長期間安定して保存可能である。さらにRNAよりもDNAのほうが安定で、高い温度で保存できるため(RNA:−80℃,DNA:−20℃)、従来よりも保管コストが安くなる。

Claims (9)

  1. リボ核酸(RNA)を含む試料に、カオトロピック物質を含有する溶解液および核酸結合性固相担体を混合して、RNAを前記担体上に吸着させる吸着工程と、
    前記担体に吸着したRNAを、逆転写反応液中で前記担体に吸着させたまま逆転写し、cDNAを合成する逆転写工程と、
    合成した前記cDNAを溶出液中に溶出させる溶出工程と、
    を含むcDNA合成方法。
  2. 逆転写工程の前に、前記RNAを吸着させた前記担体を、洗浄液で洗浄する工程をさらに含む、請求項1に記載のcDNA合成方法。
  3. 逆転写工程の後に、前記RNAを吸着させた前記担体を、有機溶媒を含まない洗浄液で洗浄する工程をさらに含む、請求項1または2に記載のcDNA合成方法。
  4. 前記逆転写反応液が、逆転写酵素、dNTP、逆転写用プライマーを含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の抽出方法。
  5. 前記溶出液が、DNAポリメラーゼ、dNTP、及びDNA増幅用プライマーを含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の抽出方法。
  6. 前記逆転写反応液及び/又は溶出液が、BSAを含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の抽出方法。
  7. 前記逆転写工程において、50℃未満で、前記RNAが逆転写されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記担体が、磁性粒子であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 4〜7Mのグアニジン塩、0〜5%の非イオン性界面活性剤、0〜0.2Mの還元剤を含有する中性溶解液と、
    核酸結合性固相担体と、
    4〜7Mのグアニジン塩、0〜5%の非イオン性界面活性剤を含有する第1の洗浄液と、
    水または低塩濃度水溶液からなる第2の洗浄液と、
    逆転写酵素、dNTP、及び逆転写用プライマーを含む逆転写反応液と、
    DNAポリメラーゼ、dNTP、及びDNA増幅用プライマーを含むDNA増幅液と、
    を含むcDNA合成キット。
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