JP6524722B2 - 光走査装置、光走査装置における基板の固定方法、画像表示装置、車両 - Google Patents

光走査装置、光走査装置における基板の固定方法、画像表示装置、車両 Download PDF

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Description

本発明は、光走査装置、光走査装置における基板の固定方法、画像表示装置、車両に関する。
近年、運転者が少ない視線移動で警報や情報を認知できるアプリケーションとして市場の期待が高まっており、車両に搭載するHuD(Head-up Display、ヘッドアップディスプレイ)の技術開発が進んでいる。特に、ADAS(Advanced Driving Assistance System)という言葉に代表される車載センシング技術の進展に伴い、車両は様々な走行環境情報及び車内乗員の情報を取り込むことができるようになっている。そして、それらの情報を運転者に伝える「ADASの出口」としてもHuDが注目されている。
HuDの投射方式としては、液晶やDMD(Digital Mirror Device)のようなイメージングデバイスで中間像を表現する「パネル方式」が知られている。又、レーザダイオード(以下、LD)から出射したレーザビームを2次元走査デバイスで走査し中間像を形成する「レーザ走査方式」が知られている。
特に、後者のレーザ走査方式は、全画面発光の部分的遮光で画像を形成するパネル方式とは違い、各画素に対して発光/非発光を割り当てることができるため、一般に高コントラストの画像を形成することができる。
ところで、DMDを用いたパネル方式におけるDMDや、レーザ走査方式のHuDにおけるLDから出射したレーザビームを偏向する光偏向器には高い位置精度が要求される。そのため、光源や集光レンズ等の光学系に対し、XYZαβγの6軸方向に高精度な位置調整が必要となる。又、HuD等の車載製品に求められる信頼性を確保するには、光偏向器やDMDを信頼性の高い方法で固定する必要がある。
例えば、MEMSモジュールの位置を高精度に調整する目的で、MEMSモジュールを予めベースに設置したピンに沿わせて位置調整を行い、位置決め後に接着剤、若しくはネジによってベースに固定する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記の技術では、初期の位置精度は確保できたとしても、車載製品に求められる環境下では姿勢変動が大きくなり高い信頼性を確保できないと考えられる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、車載製品に求められる環境下でも高い信頼性を確保した状態で所定の部品同士が固定された光走査装置を提供することを課題とする。
本光走査装置は、光源と、前記光源から出射された光束を偏向走査する光偏向器と、前記光偏向器を実装する基板と、前記光源を内部に収める筐体と、を有し、前記筐体は、前記基板を固定する基板取付面に、複数の金属製の突起を備え、前記基板は、複数の前記突起に対応した貫通穴を備えるとともに、前記光源からの光束が入射する第1面とは反対面である第2面において前記貫通穴の周辺に金属層を備え、前記基板は、前記突起が前記貫通穴に挿入された状態で、前記金属層と前記突起とがはんだで接合され、前記筐体に固定されてることを要件とする。
開示の技術によれば、車載製品に求められる環境下でも高い信頼性を確保した状態で所定の部品同士が固定された光走査装置を提供することができる。
第1の実施の形態に係る画像表示装置の光学系の構成を例示する図である。 第1の実施の形態に係る画像表示装置のハードウェアの構成を例示する図である。 第1の実施の形態に係る画像表示装置の機能ブロックを例示する図である。 光走査装置を構成する光偏向器を例示する平面図である。 光偏向器が実装された基板を例示する平面図である。 光偏向器が実装された基板を取り付ける筐体について説明する斜視図である。 光偏向器を位置調整する方向(6軸)について説明する斜視図である。 光偏向器の固定について説明する断面図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
〈第1の実施の形態〉
(画像表示装置)
第1の実施の形態では、光走査装置を備えた画像表示装置を車両(自動車)に搭載されるHuDに適用する例について説明する。HuDは、例えば、車両、航空機、船舶等の移動体に搭載され、移動体のフロントガラス等を介して移動体の操縦に必要なナビゲーション情報(例えば、速度、走行距離等の情報)等を視認可能にする装置である。
図1は、第1の実施の形態に係る画像表示装置の光学系の構成を例示する図であり、図1(a)は画像表示装置1の全体構成を例示し、図1(b)は画像表示装置1の光走査装置10の構成を例示している。
図1(a)に示すように、画像表示装置1は、大略すると、光走査装置10と、走査ミラー20と、被走査面30と、反射ミラー40とを有する。画像表示装置1は、車両のフロントガラス50に光を照射することで、運転者800の眼球810から虚像900を視認可能とする装置である。
図1(b)に示すように、光走査装置10は、大略すると、発光素子11R、11G、及び11Bと、カップリングレンズ12R、12G、及び12Bと、アパーチャ13R、13G、及び13Bと、合成素子14と、レンズ15と、光偏向器16とを有する。なお、発光素子11R、11G、及び11Bをまとめて光源と称する場合がある。
光走査装置10において、発光素子11R、11G、及び11Bは、夫々、互いに異なる波長λR、λG、及びλBの光束を出射することができる。波長λR、λG、及びλBは、例えば、夫々、640nm、530nm、及び445nmとすることができる。発光素子11R、11G、及び11Bとしては、例えば、レーザ、LED(Light Emitting Diode)、SHG(Second Harmonic Generation)素子等を用いることができる。
明るさや高画質を確保しながら小型化を実現する観点からすると、発光素子11R、11G、及び11Bとして、夫々半導体レーザを用いると好適である。発光素子11R、11G、及び11Bは、制御手段により、出射パワーや出射タイミング等を制御される。なお、制御手段は、光走査装置10の内部に設けてもよいし、外部に設けてもよい。
発光素子11R、11G、及び11Bから画像信号の内容に応じて出射された各光束(発散光)は、夫々カップリングレンズ12R、12G、及び12Bで略平行光又は収束光に変換されてアパーチャ13R、13G、及び13Bに入射する。カップリングレンズ12R、12G、及び12Bとしては、例えば、凸状のガラスレンズやプラスティックレンズ等を用いることができる。
アパーチャ13R、13G、及び13Bは、夫々に入射される光束を整形する機能を有する。アパーチャ13R、13G、及び13Bは、夫々に入射される光束の発散角等に応じて円形、楕円形、長方形、正方形等の様々な形状とすることができる。
アパーチャ13R、13G、及び13Bで整形された各光束は、合成素子14に入射する。合成素子14は、波長に応じて各光束を反射又は透過し、1つの光路に合成する機能を有するため、波長λR、λG、及びλBの3種の光束が1つの光路に合成される。合成素子14は、例えば、プリズム状のダイクロイックミラーから構成することができる。合成素子14を、複数のプレート状のダイクロイックミラーから構成してもよい。
光偏向器16は、光源から出射され合成素子14で合成後の光束Lを偏向走査し、被走査面30に2次元像を形成する。具体的には、合成素子14で光路合成された光束Lは、レンズ15により光偏向器16の反射面に向かって導かれる。レンズ15としては、例えば、凹面側を光偏向器16に向けて配置された単一のメニスカスレンズ等を用いることができる。
光偏向器16の反射面に導かれた光束Lは、光偏向器16により2次元的に偏向される。光偏向器16としては、例えば、直交する2軸に対して揺動する1つの微小なミラーや、1軸に揺動又は回動する2つの微小なミラー等を用いることができる。光偏向器16は、例えば、半導体プロセス等で作製されたMEMSとすることができる。光偏向器16は、例えば、圧電素子の変形力を駆動力とするアクチュエータにより駆動することができる。
図1(a)に戻り、光偏向器16により2次元的に偏向された光束は、走査ミラー20に入射し、走査ミラー20により折り返されて被走査面30に2次元像(中間像)を描画する。
被走査面30は、走査ミラー20で反射された光束が入射して2次元像が形成される透過性を有する面である。被走査面30は入射する光束を所望の発散角で発散させる機能を有している。被走査面30は、例えば、マイクロレンズアレイ構造とすることができる。被走査面30として、拡散板を用いてもよい。
被走査面30から出射された光束は、反射ミラー40で反射され、フロントガラス50に入射する。つまり、被走査面30に形成された2次元像がフロントガラス50の反射面(運転者800側の面)に投射される。反射ミラー40としては、例えば、単一の凹面ミラーを用いることができる。反射ミラー40は、フロントガラス50の影響で中間像の水平線が上又は下に凸形状となる光学歪み要素を補正するように設計及び配置することが好ましい。
フロントガラス50は可視光の一部を透過し一部を反射する半透過鏡であり、フロントガラス50に入射した光束の一部は、フロントガラス50で反射され、運転席にいる運転者800の眼球810へ入射する。これにより、運転者800は、フロントガラス50の前方(フロントガラス50の反射面の反対面側)の所定の位置に、被走査面30の2次元像の拡大された虚像900を視認できる。なお、フロントガラス50と同じ機能(部分反射)を持つ別途の半透過鏡(コンバイナ)を有した構成としてもよい。
次に、画像表示装置1のハードウェアの構成と機能ブロックについて説明する。図2は、第1の実施の形態に係る画像表示装置のハードウェアの構成を例示する図である。図2を参照するに、画像表示装置1は、FPGA600、CPU602、ROM604、RAM606、I/F608、バスライン610、LDドライバ612、光偏向器コントローラー614等を備えている。
FPGA600は、LDドライバ612、光偏向器コントローラー614により、発光素子11R、11G、11Bを発光させたり、光偏向器16を走査させたりすることができる。CPU602は、画像表示装置1の各機能を制御することができる。ROM604は、CPU602が画像表示装置1の各機能を制御するために実行する画像処理用プログラム等を記憶することができる。RAM606は、CPU602のワークエリアとして使用される。I/F608は、外部コントローラー等と通信するためのインターフェイスであり、例えば、自動車のCAN(Controller Area Network)等に接続することができる。
図3は、第1の実施の形態に係る画像表示装置の機能ブロックを例示する図である。図3を参照するに、画像表示装置1は、機能ブロックとして、車両情報入力部700、外部情報入力部702、画像生成部704、画像表示部706等を備えている。
車両情報入力部700には、例えば、CAN等から車両の情報(速度、走行距離等の情報)が入力される。外部情報入力部702には、例えば、外部ネットワークから車両外部の情報(GPSからのナビ情報等)が入力される。画像生成部704は、例えば、車両情報入力部700及び外部情報入力部702から入力される情報に基づいて、表示させる画像を生成する。
画像表示部706は、例えば、制御部7061を備え、制御部7061によって光走査装置10が制御されることにより、フロントガラス50に光を照射する。その結果、運転者800は、フロントガラス50の前方の所定の位置に、被走査面30の2次元像の拡大された虚像900を視認できる。
(光偏向器)
光走査装置10を構成する光偏向器16について、更に詳しく説明する。図4は、光走査装置を構成する光偏向器を例示する平面図である。なお、図4ではミラー160を支持する軸方向をY軸、枠部材164の面内でY軸と直交する軸をX軸、X軸及びY軸と直交する軸をZ軸(枠部材164の法線方向)としている。
図4を参照するに、光偏向器16は、例えば、半導体プロセス等で作製されたMEMSであり、反射面を有するミラー160を備えている。ミラー160のX方向の両側には、複数の折り返し部を有して蛇行して形成された一対の蛇行状梁部162が設けられている。蛇行状梁部162は、一つおきに配された梁部162aと梁部162bとから構成され、枠部材164に支持されている。
梁部162a及び162bには蛇行した隣り合う各梁部ごとに独立の圧電部材166(例えばPZT等)が設けられている。圧電部材166の一つおきに異なる電圧を印加して、梁部162a及び162bに反りを発生させることにより、隣り合う梁部が異なる方向に撓み、それが累積されて、ミラー160はX軸周り(=垂直方向)に大きな角度で回転することができる。
このような構成により、X軸を中心とした垂直方向への光走査が低電圧で可能となる。一方、Y軸を中心とした水平方向では、ミラー160に接続されたトーションバー等を利用した共振による光走査を行うことができる。なお、ここではX軸及びY軸の2軸方向に走査する光偏向器16について説明したが、図4の構造は1軸方向に走査可能な光偏向器についても適用が可能である。
図5(a)〜図5(c)は、光偏向器が実装された基板を例示する平面図である。なお、各図において、左側が上面視(平面視)、右側が下面視(底面視)である。
図5(a)を参照するに、光偏向器16は基板201に実装(固着)されており、基板201上に実装された光偏向器コントローラー614等(図2参照)と電気的に接続されている。基板201としては、例えば、ガラスクロスにエポキシ系絶縁性樹脂を含浸させた所謂ガラスエポキシ基板やセラミック基板等を用いることができる。
基板201は、複数の貫通穴202を備えている。基板201の平面形状が矩形である場合、複数の貫通穴202は、例えば、基板201の任意の1つの角部、及び任意の1つの角部の対角に位置する他の角部の2箇所に設けることができる。基板201の両面において、夫々の貫通穴202の周辺には、金や銅等により形成されたメタライズ部203(金属層)が設けられている。なお、平面形状とは、基板201の主面の法線方向(図7のZ方向)から対象物を視た形状を指すものとする(以降同様)。
光偏向器16の位置を調整する際には、所定の調整治具によって基板201を保持する必要がある。そのため、図5(b)に示すように、基板201の1つの角部と、その対角の角部に、夫々切欠204を設けておくことが好ましい。これにより、所定の調整治具による基板201の保持が容易となる。
又、図5(c)に示すように、基板201に、図5(a)及び図5(b)に示した貫通穴202に代えて、切欠205を設けてもよい。これにより、基板201のサイズ(平面形状)を小さくすることができる。なお、基板201の両面において、夫々の切欠205の周辺には、金や銅等により形成されたメタライズ部203が設けられている。
図6(a)〜図6(c)は、光偏向器が実装された基板を取り付ける筐体について説明する斜視図である。
図6(a)に示す筐体301の内部には、図1(b)に示した各光学素子が収められる。又、筐体301の基板取付面302には、光偏向器16が実装された基板201が、位置調整された後に、光偏向器16を筐体301の内部側に向けて固定される。
基板取付面302は、基板201に設けられた貫通穴202に対応した位置に突起303を備えている。各光学素子の温度変動による位置ズレ量を小さくするため、筐体301の材質には金属を用いることが望ましいが、線膨張係数の小さい樹脂を用いてもよい。筐体301の材質を樹脂とした場合、突起303は筐体301と別体とした金属ピンとすることが望ましい。
基板201の貫通穴202の穴径(内径)と、筐体301の突起303の外径との関係は、光偏向器16の位置調整量、突起303の剛性、はんだ401(後述)を融解させるための熱容量等を考慮して決定される。
図6(b)に示すように、筐体301の突起303が、光偏向器16が実装された基板201の貫通穴202に挿入された状態で、筐体301に対する基板201の位置を動かして、光偏向器16と光束Lとの位置関係を調整する。位置調整に際しては、所定の調整治具によって基板201を保持し、所定の調整治具を移動させることで光偏向器16が所望の姿勢となるように位置調整する。
なお、筐体301の形状を簡易化するため、図6(c)に示すように筐体301を筐体301aと、突起303を有した光偏向器取り付け部材301bとに分離してもよい。筐体301aと光偏向器取り付け部材301bとは、接着剤による固定等、任意の方法によりで固定することができる。光偏向器取り付け部材301bの材質には金属を用いることが望ましいが、線膨張係数の小さい樹脂を用いてもよい。光偏向器取り付け部材301bの材質を樹脂とした場合、突起303は光偏向器取り付け部材301bと別体とした金属ピンとすることが望ましい。
なお、図6(b)では、光偏向器16を実装した基板201の貫通穴202を筐体301に設けた突起303に挿入した状態で、図7に示すXYZαβγの6軸方向について位置調整される。
図8(a)〜図8(c)は、光偏向器の固定について説明する断面図である。図6(b)において光偏向器16の位置調整が終了後、光偏向器16を筐体301に固定する。図8(a)は、図6(b)において光偏向器16の位置調整が終了し、光偏向器16を所望の姿勢にした状態を示している。なお、図8(a)において、303aは、筐体301に設けられた突起303の基板201から突出した部分(以下、突出部分303aとする)を示している。
図8(a)の状態にした後、図8(b)に示すように、突出部分303aと基板201のメタライズ部203に、融解させたはんだ401を供給する。融解させたはんだ401を自然冷却、若しくは強制冷却することで、金属である突出部分303aとメタライズ部203とがはんだ401で接合されて、基板201と筐体301とが固定される。これにより、光偏向器16と光束Lとの位置関係を所望の位置関係にした状態で固定することができる。
なお、はんだ401は、図8(c)のはんだ401aのように、線状のはんだを用いることができる。或いは、図8(c)のはんだ401bのような平面形状がドーナツ状のプリフォームはんだを用い、光偏向器16の位置調整前に突出部分303aの周囲に予め配置しておいてもよい。
又、はんだ401の融解方法としては、はんだゴテを使用してもよいし、はんだゴテを使用せずに熱風やレーザ光を照射する方法を用いてもよい。熱風やレーザ光を照射する方法は、位置調整後の基板201に負荷をかけない点で好適である。
又、筐体301の材質が金属であり、基板201のメタライズ部203をグランド層とした場合、基板201のグランド層と筐体301の突起303がはんだ401によって電気的に接続できるため、基板201のアースを取ることが可能となる。
なお、筐体301の突起303と基板201とは、はんだ401に代えて接着剤を用いて固定することも可能であるが、接着剤を用いた場合は、光偏向器16の位置の再調整や、光偏向器16の再利用は困難となる。これに対して、筐体301の突起303と基板201とをはんだ401を用いて固定する場合には、はんだ401を再度融解させることで、容易に光偏向器16の位置の再調整や、光偏向器16の再利用が可能となる。
又、はんだは接着剤と比較して物理的及び化学的に安定しているため、車載製品に求められる環境下においても固定強度の劣化、位置変動は生じ難く、光束Lと光偏向器16との位置関係を長期に安定して保つことができる。つまり、光偏向器16を光束Lに対してXYZαβγの6軸方向に高精度に調整した状態を長期に安定して保つことができる。なお、車載製品に求められる環境下とは、例えば、外部環境温度が−40°〜+85℃程度の環境下である。
以上、好ましい実施の形態について詳説したが、上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上記実施の形態では、1つのミラーを有した光偏向器を備えた光走査装置について説明した。しかし、光偏向器は、複数のマイクロミラーを有したDMDでもよい。光偏向器がDMDである光走査装置についても、1つのミラーを有した光偏向器を備えた光走査装置の場合と同様に、本発明を適用することが可能である。
1 画像表示装置
10 光走査装置
11R、11G、11B 発光素子
12R、12G、12B カップリングレンズ
13R、13G、13B アパーチャ
14 合成素子
15 レンズ
16 光偏向器
20 走査ミラー
30 被走査面
40 反射ミラー
50 フロントガラス
160 ミラー
162 蛇行状梁部
162a、162b 梁部
164 枠部材
166 圧電部材
201 基板
202 貫通穴
203 メタライズ部
204、205 切欠
301、301a 筐体
301b 光偏向器取り付け部材
302 基板取付面
303 突起
303a 突出部分
401、401a、401b はんだ
600 FPGA
602 CPU
604 ROM
606 RAM
608 I/F
610 バスライン
612 LDドライバ
614 光偏向器コントローラー
700 車両情報入力部
702 外部情報入力部
704 画像生成部
706 画像表示部
800 運転者
810 眼球
900 虚像
7061 制御部
特開2007‐178523号公報

Claims (8)

  1. 光源と、
    前記光源から出射された光束を偏向走査する光偏向器と、
    前記光偏向器を実装する基板と、
    前記光源を内部に収める筐体と、を有し、
    前記筐体は、前記基板を固定する基板取付面に、複数の金属製の突起を備え、
    前記基板は、複数の前記突起に対応した貫通穴を備えるとともに、前記光源からの光束が入射する第1面とは反対面である第2面において前記貫通穴の周辺に金属層を備え、
    前記基板は、前記突起が前記貫通穴に挿入された状態で、前記金属層と前記突起とがはんだで接合され、前記筐体に固定されている光走査装置。
  2. 前記基板は矩形であり、
    複数の前記貫通穴は、前記基板の第1の角部、及び前記第1の角部の対角に位置する第2の角部に設けられている請求項記載の光走査装置。
  3. 請求項1又は2記載の光走査装置を有する画像表示装置。
  4. 前記光源は、複数の発光素子を備え、
    複数の前記発光素子から出射される各光束を合成後、前記光偏向器で偏向走査して、被走査面に2次元像を形成し、
    前記2次元像を、可視光の一部を透過し一部を反射する半透過鏡の反射面に投射する請求項記載の画像表示装置。
  5. 前記半透過鏡の反射面の反対面側の所定の位置に前記2次元像の拡大された虚像が形成される請求項記載の画像表示装置。
  6. 請求項又は記載の画像表示装置を搭載し、
    運転者が前記半透過鏡の反射面よりも前方の所定の位置に前記2次元像の拡大された虚像を視認可能な車両。
  7. 筐体内に固定された光源と、前記光源から出射された光束を偏向走査する光偏向器が実装される基板と、を有する光走査装置における基板の固定方法であって、
    前記筐体の前記基板を固定する基板取付面に設けられた複数の金属製の突起を、前記基板に設けられた複数の貫通穴に挿入する工程と、
    前記突起が前記貫通穴に挿入された状態で、前記筐体に対する前記基板の位置を動かして、前記光束に対する前記光偏向器の位置関係を調整する工程と、
    前記調整が終了した後、はんだを用いて前記基板を前記筐体に固定する工程と、
    を有し、
    前記基板は、前記光源からの光束が入射する第1面とは反対面である第2面において、前記貫通穴の周辺に金属層を備え、
    前記筐体に固定する工程では、前記突起と前記金属層とをはんだで接合することで前記基板を前記筐体に固定することを特徴とする光走査装置における基板の固定方法。
  8. 前記基板は矩形であり、
    複数の前記貫通穴は、前記基板の第1の角部、及び前記第1の角部の対角に位置する第2の角部に設けられていることを特徴とする請求項記載の光走査装置における基板の固定方法。
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