JP2007150708A - 撮像モジュールおよび撮像装置 - Google Patents

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俊輔 池脇
Shuichi Tatewana
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Abstract

【課題】 撮像素子とレンズ部材の光軸方向の位置精度が長期間にわたって高く、かつ小型軽量な撮像モジュールおよび撮像装置を提供する。
【解決手段】 光を電気信号に変換する撮像素子3が搭載され、貫通孔7を有した撮像基板4と、撮像素子3に被写体光を集光するレンズ部材2と、貫通孔7に挿入された状態で撮像基板4と接着されるとともにレンズ部材2と接着されて、撮像基板4とレンズ部材2とを所定の間隙を維持して重ね合わせた状態で固定する支持ピン8であって、撮像基板4との接着部の少なくとも一部に凹凸9を有する支持ピン8とを具備する撮像モジュール(カメラモジュール1)であり、撮像素子とレンズ部材の光軸方向の位置精度が長期間にわたって高く、かつ小型軽量となる。
【選択図】 図2

Description

本発明はCCD等の撮像素子を具備する撮像モジュールおよび撮像装置に関する。
近年ノートパソコンや携帯電話に組み込まれる小型オンボードカメラをはじめとして電子カメラ(電子スチルカメラ、ビデオカメラ)や車載カメラ等の撮像装置およびこれに組み込まれるカメラモジュール等の撮像モジュールが開発されている。
かかる撮像モジュールは、レンズが組み込まれたレンズ部材と撮像素子が搭載された撮像基板とを備えており、組み立ての際にレンズ部材と撮像素子との光軸方向の位置を適切な位置に調整する必要がある。
例えば、特許文献1、2に示すような従来のカメラモジュールでは、レンズ部材と撮像基板とが別体として形成され、それぞれに設けられたネジ孔の両方にネジを螺合することによってレンズ部材と撮像基板とが組立一体化されていた。
ところが、最近では車載カメラや携帯電話機用のカメラなどに組み込まれる撮像モジュールの小型化が特に望まれているが、上記従来の撮像モジュールのようにネジ止めにてレンズ部材と撮像基板とをセットする方法では、ネジ止めする際にはスクリューを嵌合させる必要があるためにネジ頭をある程度大きくする必要があることからネジ止めに要するスペースが大きくなってしまい、モジュールの小型化に限界があった。
また、特許文献3では、棒状の可撓部材を撮像基板とレンズ部材との間に挟むことによって手ぶれ防止のための防振機能を持たせることができるとともに、モジュールの小型化が可能であることが開示されている。
特開2003−86779号公報 特開2002−247442号公報 特開2002−207148号公報
しかしながら、特許文献3に開示された方法では、可撓部材の長さで撮像基板とレンズ部材の間隙が決まってしまうために、組み立てた際に撮像基板とレンズ部材の間隙が微妙に狂っている場合でも間隙を微調整することが難しく、ピントずれを引き起こす可能性があった。
また、車載カメラや携帯電話機用のカメラなどに組み込まれる撮像モジュールは撮像素子とレンズ部材とが長期間安定して固定された位置に合わせられている必要があるが、使用時の振動や衝撃、気温の変化によって支持ピンの接着状態が悪くなり、撮像素子とレンズ部材とが位置ずれしてピントが合わなくなったり光軸ずれを起こすことがあった。
本発明は、撮像素子とレンズ部材との光軸方向の位置精度が長期間にわたって高く、かつ小型軽量な撮像モジュールおよび撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の撮像モジュールは、光を電気信号に変換する撮像素子が搭載され、貫通孔を有した撮像基板と、前記撮像素子に被写体光を集光するレンズ部材と、前記貫通孔に挿入された状態で前記撮像基板と接着されるとともに前記レンズ部材と接着されて、前記撮像基板と前記レンズ部材とを所定の間隙を維持して重ね合わせた状態で固定する支持ピンであって、前記撮像基板との接着部の少なくとも一部に凹凸を有する支持ピンとを具備するものである。
また、本発明の撮像モジュールは、上記構成において、前記撮像基板は、矩形状であり、前記貫通孔は、複数個であって、前記撮像基板の1つの角部に設けられた第1貫通孔と、該第1貫通孔が設けられた角部と対角に位置する角部に設けられた第2貫通孔とを含み、前記支持ピンは、2本以上設けられ、少なくとも前記第1貫通孔および前記第2貫通孔にそれぞれ挿入されて接着固定されているものである。
さらに、本発明の撮像モジュールは、上記各構成において、前記支持ピンの表面および前記撮像基板の前記支持ピンと接着される表面部分が金または銅にて形成されて、前記支持ピンの表面と前記撮像基板の表面とが半田にて接着固定されているものである。
また、本発明の撮像モジュールは、上記各構成において、前記支持ピンの凹凸がネジ溝状であるものである。
さらに、本発明の撮像モジュールは、上記各構成において、前記支持ピンの凹凸が凹溝状であるものである。
また、本発明の撮像モジュールは、上記各構成において、前記支持ピンの凹凸が前記撮像基板の前記貫通孔内から該貫通孔を越えて形成されているものである。
また、本発明の撮像モジュールは、上記各構成において、前記支持ピンが直径0.8〜1.5mmの太さを有する円柱状の銅にて形成されたものである。
さらに、本発明の撮像装置は、上記各構成の本発明の撮像モジュールを具備するものである。
本発明の撮像モジュールによれば、支持ピンが撮像基板を貫通した状態で撮像基板とレンズ部材とが接着剤を介して支持ピンに接着されて固定されているとともに、撮像基板と接着される支持ピンの外周部分のうちの少なくとも一部に凹凸が存在する状態で接着されていることから、撮像素子を搭載した撮像基板を支持ピンに接着する際に撮像素子とレンズ部材との位置合わせを微調整することができるので光軸方向の位置精度が高い。また、撮像基板と支持ピンとの接着される部分が凹凸状となってアンカー効果を発揮して接着強度を高めることができる結果、撮像基板と支持ピンとの接着強度も高いことから長期間にわたって安定した位置を保つことができる。しかも、従来のネジ部材で固定する方法に比べて撮像基板およびレンズ部材内に設けられる固定用のスペースが少なくてすむために撮像モジュールの小型軽量化が可能となる。
本発明によれば、前記撮像基板が矩形状であり、貫通孔は複数個であって撮像基板の1つの角部に設けられた第1貫通孔とこの第1貫通孔が設けられた角部と対角に位置する角部に設けられた第2貫通孔とを含み、支持ピンは2本以上設けられて少なくとも第1貫通孔および第2貫通孔にそれぞれ挿入されて接着固定されているときには、省スペースであり、かつ撮像基板の位置調整の自由度が増して撮像基板とレンズ部材との間隙微調整が容易である。
本発明によれば、支持ピンの表面および撮像基板の支持ピンと接着される表面部分が金または銅にて形成されて、支持ピンの表面と撮像基板の表面とが半田にて接着固定されている場合には、金または銅と半田との間で接着されることになり、互いになじみが良いので接着強度が高く安定した接着固定が可能となる。
本発明によれば、支持ピンの凹凸がネジ溝状である場合には、支持ピンの凹凸形成のための加工が容易であり、前記支持ピンの凹凸が凹溝状である場合には、支持ピンの凹凸形成のための加工が容易であり、かつ凹凸をさらに安価に作製可能である。
本発明によれば、支持ピンの凹凸が撮像基板の貫通孔内からこの貫通孔を越えて形成されている場合には、支持ピンの撮像基板に挿入されて接着された部分に続く上側部分および下側部分も半田で接合されるが、この撮像基板と挿入されて接着された部分を越える部分にも凹凸が形成されていることによって、撮像基板と支持ピンとの接着強度をより高めることができる。
本発明によれば、支持ピンが直径0.8〜1.5mmの太さを有する円柱状の銅にて形成されたものである場合には、支持ピンが上述した特許文献3に記載されたリン青銅の金属ワイヤとは違って剛性があるので、使用時に位置ずれせず、かつ接着に要するスペースも少なくて済む。
本発明の上記撮像モジュールを具備する撮像装置によれば、撮像モジュールが光軸方向の位置精度が長期間にわたって高くかつ小型軽量であるために、小型で性能の高い撮像装置となる。
図1は、本発明の撮像モジュールの好適な実施形態の一例であるカメラモジュール1を示し、(a)は被写体側から見た概略斜視図、(b)は被写体の反対側から見た概略斜視図である。また、図2は図1のカメラモジュールの概略断面を示し、(a)は図1(a)のA−A断面図、(b)は図1(a)のB−B断面図を示す。さらに、図3(a)〜(c)は図2(b)のC部についての要部拡大断面図である。
カメラモジュール1は、例えば、道路上の白線の撮像あるいは車両の死角を撮像するための車載用のカメラとして構成されており、自動車の走行の制御を行なう不図示のECU(エンジン・コントロール・ユニット)により動作が制御される。カメラモジュール1から出力された電気信号は、ECUによって画像信号に変換され、例えば不図示のディスプレイに表示される。
カメラモジュール1は、主として被写体光を集光するレンズ部材2と、レンズ部材2からの光が結像し電気信号に変換する撮像素子3と、撮像素子3を搭載する撮像基板4とを具備し、レンズ部材2と撮像基板4とは所定の間隙を保持した状態で重ね合わされて固定されている。
カメラモジュール1においては、図1〜図3に記載したように、撮像基板4に貫通孔7が設けられており、この貫通孔7を貫通するように支持ピン8が配設されている。そして、支持ピン8は撮像基板4と接着される部分のうちの少なくとも一部に凹凸9が形成された状態で撮像基板4に接着されるとともに、支持ピン8はレンズ部材2にも接着されており、支持ピン8にて撮像基板4とレンズ部材2とが固定されていることが大きな特徴である。
レンズ部材2は、例えば、被写体側から、例えばガラスやプラスチックからなる第1レンズ2a、第2レンズ2b、第3レンズ2cが積層された状態で配置されて、第1レンズ2aが前面側ケース部材5のレンズ保持部5aの被写体側の面に当接し、リテーナ13により被写体側から抑止された構成からなる。リテーナ13はレンズ保持部5aの側面に例えば接着剤や半田により固定されている。第2レンズ2b及び第3レンズ2cは、レンズ保持部5aに開口する開口部5bに圧入され、例えば接着剤や半田により固定されている。なお、レンズ部材2の適宜な位置にマスクや絞りを設けてもよいし、第1レンズ2aの外周を第2レンズ2b等のようにレンズ保持部5aにより固定するようにしてもよい。
なお、レンズ2a〜2cには撮像素子3に光像を結像するレンズが1枚でも含まれていればよい。
この構成によって、撮像素子3とレンズ部材2との位置合わせは、特許文献1、2に記載されるようにネジ部材で嵌め合わせたり、特許文献3に記載されるように棒状の可撓部材の長さで決まってしまうことがなく撮像素子3を支持ピン8に接着する際に微調整することができるので、光軸方向の位置精度が高い。また、支持ピン8が接着される部分に凹凸9が形成されることから、支持ピン8と撮像基板4との接着部分が凹凸状となってアンカー効果を発揮でき、接着強度が高くて、長期間にわたって安定した接着位置を保持することができる。さらに、従来のネジ部材で固定する方法ではネジ頭にネジ山を形成する必要があるが、本発明においてはこのようなネジ山を形成したネジ頭は不要であることから、撮像基板4およびレンズ部材2内に設けられる固定用のスペースが少なくてすむためにカメラモジュール1の小型軽量化が可能となる。なお、本発明における凹凸9とは、支持ピン8の側面における表面の深さ(高さ)方向の差が20μm以上あるものを指す。
なお、図1〜図3によれば、支持ピン8は撮像基板4に半田10で接着されているが、本発明では接着する方法として半田10を用いる方法に限定されず、樹脂等の接着剤を用いて接着する方法であってもよい。半田10を用いた場合には容易かつ確実に接着することができる。
ここで、図1〜図3によれば、撮像基板4は四隅に切欠き20を有する矩形状であり、撮像基板4の1つの角部に設けられた第1貫通孔7aと、第1貫通孔7aが設けられた角部と対角に位置する角部に設けられた第2貫通孔7bとを含んでおり、図1では、さらに3つ目の貫通孔7cが設けられている。そして、支持ピン8は2本以上(図1では3本)設けられ、少なくとも第1貫通孔7aおよび第2貫通孔7b(さらに図1では第3貫通孔7c)にそれぞれ挿入されて接着固定されている。この構成によれば、省スペースでありかつ撮像基板4とレンズ部材2の間隙を容易に微調整することができ、しかも位置ずれするおそれがない。
また、図3によれば、支持ピン8の表面にニッケルメッキ11aおよび金メッキ11bが順に施されて支持ピン8の表面が金にて形成され、かつ撮像基板4の貫通孔7の内壁面には銅メタライズ12が被着形成されて撮像基板4の支持ピン8と接着される表面部分が銅にて形成されており、これに加えて、支持ピン8と撮像基板4とが半田10にて接着されている場合には、支持ピン8の表面の金(金メッキ11b)と、撮像基板4の表面の銅(銅メタライズ12)とが半田10で接着されることになり、支持ピン8と撮像基板4とが互いになじみが良いので接着強度が高く、安定した接着固定が可能となる。
さらに、図3(a)に示すように、支持ピン8の凹凸9が凹溝状(9a)であれば凹凸を安価に作製可能であり、図3(b)に示すように、支持ピン8の凹凸9がネジ溝状(9b)であれば凹凸の加工が容易で、容易に作製可能である。また、この場合には貫通孔7よりも小径のネジ部材を支持部材として用いることも可能である。さらに、図3(c)に示すように、支持ピン8の凹凸9は1箇所に限定されるものではなく複数箇所に凹凸9を形成する(図3(c)では3箇所に凹凸9を形成している。)ことも可能である。
ここで、図3(b)および(c)に示すように、支持ピン8の凹凸9が撮像基板4の貫通孔7内から貫通孔7を越えて形成されている場合には、支持ピン8の撮像基板4の貫通孔7内に挿入されて接着された部分に続く上側側面および下側側面にも半田10で支持ピン8が接着されるのでより強くアンカー効果を発揮してこの部分における接着強度を高めることができることから、撮像基板4と支持ピン8との接着強度をより高めることができる。
また、支持ピン8が直径0.8〜1.5mmの太さを有する円柱状の銅にて形成されたものであることによって、支持ピン8が直径0.8mm以上の銅にて構成されるので上述した特許文献3の可撓部材と違って剛性があり使用時に位置ずれせず、かつ支持ピン8の直径が1.5mm以下であるのでスペースが小さく省スペース化できる点で望ましい。なお、支持ピン8は、光軸方向に延びて、その外周側面にて撮像基板4と固定できればよく、例えば、樹脂やセラミックスのように導電性を有していなくてもよいし、ステンレス等の他の金属部材であってもよい。また、支持ピン8を樹脂とする場合には、支持ピン8を前面側ケース部材5と一体的に形成することも可能である。さらに、断面形状が円形の棒状でなくて断面がドーナツ形状の円筒状や断面がC字形状等の他の筒状であってもよく、筒状であれば支持ピン8の熱容量を小さくできることから半田付けが容易にできるという効果がある。さらには、支持ピン8はレンズ部材2の前面側ケース部材5の前面部分ではなく側面部分に固定されていてもよい。
また、支持ピン8が導電性部材からなる場合、撮像基板4内に設けられる導体パターンとしてグランド層を配設する際には、撮像基板4のグランド層と支持ピン8とが半田10で接着されることにより、支持ピン8を介して前面側ケース部材5と電気的に接続されることになり、グランド層のアースをとることもできる。
撮像素子3は、例えばCCD(電荷結合素子;charge coupled device)やCMOSトランジスタ(相補型MOSイメージセンサ;complementary MOS image sensor)により構成されている。撮像素子3は、例えばアルミナを主成分としたセラミック配線基板であるサブ基板14のキャビティ14aに収納され、このキャビティ14aがガラスリッド15により封止されている。サブ基板14からは複数の端子14bが延出し、半田等により撮像基板4に対して固定されている。端子14bにより撮像素子3と撮像基板4とは電気的に接続され、サブ基板14は撮像基板4に支持されている。
撮像基板4は、例えば、ガラスクロスにエポキシ樹脂を含浸させたり、エポキシ樹脂にガラスフィラーを添加して形成されたプリント配線基板により構成されている。なお、ガラスクロスやガラスフィラーの添加量は、サブ基板14の熱膨張率と撮像基板4の熱膨張率とが近似するように設定されることが好ましい。撮像基板4の撮像素子3と反対側の面には、撮像素子3からの電気信号を処理するICやコンデンサ、コイル、抵抗等の電子部品16や、撮像基板4とECU(不図示)とを接続するケーブル(不図示)を接続するためのコネクタ17等が設けられている。
なお、図示しないが、コネクタ17に接続されるケーブルは、背面側ケース部材(不図示)に差し込まれて固定される外部コネクタに接続され、さらに外部のケーブルへと導出される。
一方、撮像基板4には、貫通孔7以外に、撮像基板4の縁部を切り欠いた切り欠き部20が設けられており、背面側ケース部材を装着する際の位置決めを容易としている。
前面側ケース部材5は、例えばポリカーボネイト(PC)やポリフタルアミド(PPA)等の樹脂により形成されて軽量化が図られている。前面側ケース部材5は、レンズ2a〜2cと撮像素子3が設けられた撮像基板4とを保持するものであればよい。従って、筐体状のものに限定されず、また、筐体状の場合には、前面側ケース部材5および背面側ケース部材により構成されるものに限定されず、例えば、箱体および蓋体により構成されるものでもよいし、被写体側に蓋体が、背面側に箱体がそれぞれ配置されるものでもよい。
以上のカメラモジュール1の組み立て方法について説明する。
まず、前面側ケース部材5に対してレンズ2a〜2cを取り付け、リテーナ13により固定してレンズ部材2を組み立てる(レンズ固定工程)。これにより、レンズ部材2のレンズ2a〜2cは、前面側ケース部材5に対して光軸方向、光軸周りおよび光軸に直交する方向のいずれの方向についても移動不可能となる。
次に、撮像素子3やサブ基板14が取り付けられた撮像基板4をレンズ部材2に対して固定する(基板固定工程)。具体的には、まず、図4に示すように、撮像基板4の貫通孔7に支持ピン8を挿通して撮像基板4の位置決めを行う。この位置決めに際しては、コネクタ17には不図示のケーブルが接続されて不図示の検査装置にさらに接続されており、撮像素子3により撮像された画像が検査装置により参照されて、例えば、レンズ部材2から所定距離だけ離れた試験用被写体にカメラモジュール1のピント、光軸、画質等が合っているか否か評価される。そして、当該評価に基づいて撮像基板4の位置決めが行なわれる。位置決めに際しては、撮像基板4のレンズ部材2に対する光軸方向の位置、光軸に対する傾きおよび光軸に直交する方向の位置が調整される。この調整された位置で撮像基板4と支持ピン8とが半田付けされることにより撮像基板4と支持ピン8が接着固定されて、撮像基板4とレンズ部材2とが接着固定される。
なお、以上の組み立てにおいては、一部または全部を自動化してもよいし、作業者が手作業により行なってもよく、例えば、撮像基板4の位置調整および支持ピン8の半田付けの工程は作業者が画像を目視確認して画質を評価しながら半田付けしてもよく、調整および半田付け工程が自動化されていてもよい。
上記のような本発明の撮像モジュールであるカメラモジュール1等を具備する撮像装置は、撮像モジュールが光軸方向の位置精度が高くかつ小型軽量であるために、小型で性能の高い撮像装置となる。
なお、本発明は以上の実施形態の例に限定されず、種々の態様で実施してよい。例えば、カメラモジュールは車載用のものに限定されず、例えば携帯電話機用や監視カメラ用であってもよい。
(実施例)
主面が正方形のビルドアップ多層樹脂基板からなる厚み0.8mmの撮像基板4の4つの角部に切欠き20を設け、この4つの角部のうちの3つの角部に切欠きよりも2.5mmずれた図4に示すような位置に貫通孔7を形成し、貫通孔7の内壁面には銅メタライズを形成した。
一方、3つのレンズ2a〜2cをポリカーボネート製の前面側ケース部材5に収納してリテーナ13で固定したレンズ部材2に対し、図4に示す位置に、直径1.1mm×長さ20mmの棒状で表面にニッケルメッキと金メッキとを施した銅製であり、かつ撮像基板4と接着する部分が表1の試料No.1〜3の構成からなる支持ピン8の3本を埋設して固定した。
そして、撮像基板4の貫通孔7に支持ピン8を挿入しながら撮像基板4をレンズ部材2に嵌め込み、撮像素子3により撮像された画像を検査装置画像で確認しながら撮像基板4の位置を位置決めした。そして、この調整された位置で撮像基板4と支持ピン8とを半田付けすることにより撮像基板4と支持ピン8を接着固定して撮像基板4とレンズ部材2とを接着固定してカメラモジュールを組み立てた。
Figure 2007150708
得られたカメラモジュール(それぞれ50セット)について、組み立てが終了した時点でピントおよび光軸調整ができているかを焦点テストにて確認した。また、焦点テストの合格品に対して、−40℃〜+125℃の温度サイクルテスト(−40℃×30分→−40℃から+125℃への昇温5分→+125℃×30分→+125℃から−40℃への降温5分を1サイクルとする)を実施し、100サイクルごとに取り出してピント調整が狂っていないかの焦点テストを最高1500サイクルまで行ない、最も早期にピントずれまたは光軸ずれしたカメラモジュールのサイクル数を評価した。結果は表1に示した。
表1から明らかなとおり、撮像基板4の貫通孔7内に挿入されて接着された部分に凹凸9を有する支持ピン8を用いた試料No.1およびNo.2では、実装時の焦点テストは全て良好であり、かつ温度サイクルテストにおいても1500サイクルまでピントずれするものがなく安定した接着状態であることが確認された。これに対して、撮像基板4と接する部分に凹凸9がない支持ピン8を用いた試料No.3では、実装時の焦点テストは全て良好であったが、温度サイクルテストにおいて500サイクルでピントずれするものがあり、接着が不安定であるものが含まれていることがわかった。
(比較例)
実施例のカメラモジュールにおいて、支持ピン8を用いることに代えて従来のステンレス製のネジ部材を用いて撮像基板4とレンズ部材2とを固定する以外は実施例と同様にしてカメラモジュールを作製した。実施例と同様にカメラモジュールの評価を行い表1に試料No.4として記載した。表1の試料No.4に示すように、実装時の焦点テストにおいて、50セット中2セットについてはピントずれが発生していた。
本発明の撮像モジュールの実施態様の一例を示し、(a)被写体側から見た概略斜視図、(b)被写体と反対側から見た概略斜視図である。 図1の撮像モジュールにおける、(a)A−A断面、(b)B−B断面についての概略断面図である。 図2(b)のC部についての要部拡大断面図である。 図1のカメラモジュールの実装工程を説明するための模式図である。
符号の説明
1 カメラモジュール
2 レンズ部材
2a 第1レンズ
2b 第2レンズ
2c 第3レンズ
3 撮像素子
4 撮像基板
5 前面側ケース部材
5a レンズ保持部
5b 開口部
7 貫通孔
7a 第1貫通孔
7b 第2貫通孔
7c 第3貫通孔
8 支持ピン
9 凹凸
10 半田
11a ニッケルメッキ
11b 金メッキ
12 銅メタライズ
13 リテーナ
14 サブ基板
14a キャビティ
14b 端子
15 ガラスリッド
16 電子部品
17 コネクタ
20 切欠き

Claims (8)

  1. 光を電気信号に変換する撮像素子が搭載され、貫通孔を有した撮像基板と、
    前記撮像素子に被写体光を集光するレンズ部材と、
    前記貫通孔に挿入された状態で前記撮像基板と接着されるとともに前記レンズ部材と接着されて、前記撮像基板と前記レンズ部材とを所定の間隙を維持して重ね合わせた状態で固定する支持ピンであって、前記撮像基板との接着部の少なくとも一部に凹凸を有する支持ピンと
    を具備する撮像モジュール。
  2. 前記撮像基板は、矩形状であり、
    前記貫通孔は、複数個であって、前記撮像基板の1つの角部に設けられた第1貫通孔と、該第1貫通孔が設けられた角部と対角に位置する角部に設けられた第2貫通孔とを含み、
    前記支持ピンは、2本以上設けられ、少なくとも前記第1貫通孔および前記第2貫通孔にそれぞれ挿入されて接着固定されている請求項1に記載の撮像モジュール。
  3. 前記支持ピンの表面および前記撮像基板の前記支持ピンと接着される表面部分が金または銅にて形成されて、前記支持ピンの表面と前記撮像基板の表面とが半田にて接着固定されている請求項1または2に記載の撮像モジュール。
  4. 前記支持ピンの凹凸がネジ溝状である請求項1乃至3のいずれかに記載の撮像モジュール。
  5. 前記支持ピンの凹凸が凹溝状である請求項1乃至3のいずれかに記載の撮像モジュール。
  6. 前記支持ピンの凹凸が前記撮像基板の前記貫通孔内から該貫通孔を越えて形成されている請求項1乃至5のいずれかに記載の撮像モジュール。
  7. 前記支持ピンが直径0.8〜1.5mmの太さを有する円柱状の銅にて形成されたものである請求項1乃至6のいずれかに記載の撮像モジュール。
  8. 請求項1乃至7に記載の撮像モジュールを具備する撮像装置。
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