JP6523671B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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開示の実施形態は、アンテナ装置に関する。
従来、例えば車両のフロントガラスに取り付けられ、DTV(Digital Television)などの電波を受信するアンテナ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。上記したアンテナ装置にあっては、アンテナと、アンテナに接続されるコネクタとを備え、アンテナが、コネクタから離間する方向へ直線的に伸びるように配設されている。
特開2007−104142号公報
ところで、例えば車両のフロントガラスにアンテナ装置を取り付ける場合、取り付け可能なスペースは限られていることから、アンテナ装置の取り付け面積は小さい方が望ましい。しかしながら、上記したアンテナ装置のようにアンテナを配設すると、取り付け面積が大きくなってしまうおそれがあった。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、取り付け面積を小さくすることができるアンテナ装置を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係るアンテナ装置は、フィルム上に、導電パターンを配して形成される。また、アンテナ装置は、コネクタに接続される第1導電パターンを備える。前記第1導電パターンは、前記フィルム上において前記コネクタが配置されたコネクタ領域の第1の辺から、当該第1の辺と対向する第1領域を経て、前記コネクタ領域の前記第1の辺と連続しかつ前記第1の辺と略直交する第2の辺と対向する第2領域まで延伸される。前記コネクタ領域は、前記フィルムの少なくとも一つの辺に接して設けられる領域であり、前記第1領域は、前記コネクタ領域の前記フィルムの辺に接する側とは反対側の前記第1の辺と対向する領域であり、前記第2領域は、前記フィルムの、前記コネクタが接する辺に接する領域である。
実施形態の一態様によれば、アンテナ装置を小型化することができ、よってアンテナ装置の取り付け面積を小さくすることができる。
図1は、実施形態に係るアンテナ装置を含むアンテナシステムが搭載された車両の構成例を示す図である。 図2は、第1、第2統合アンテナがそれぞれ備えるアンテナ装置を説明する図である。 図3は、第1、第2統合アンテナと、ナビゲーション装置との接続を示す回路図である。 図4は、フロントガラスに取り付けられた状態の第1および第2アンテナ装置を車室内から見たときの図である。 図5は、図4のV−V線断面図である。 図6は、フロントガラスに取り付けられた状態の第3および第4アンテナ装置を車室内から見たときの図である。 図7は、DTV用アンテナがフロントガラスに取り付けられた場合の各DTV用アンテナの指向性を示す図である。 図8は、変形例に係る第1アンテナ装置を車室内から見たときの図である。 図9は、変形例に係る第3アンテナ装置を車室内から見たときの図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示するアンテナ装置およびアンテナ装置の取り付け方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<車両の構成>
図1は、実施形態に係るアンテナ装置を含むアンテナシステムが搭載された車両の構成例を示す図である。なお、図1は、車両1の車室内側から車両前方を見たときの模式図である。
図1に示すように、車両1に搭載されるアンテナシステム10は、統合アンテナ11,12と、車載用電子機器20とを備える。なお、図1では、図示の簡略化のため、各統合アンテナ11,12を破線のみで示した。
統合アンテナ11,12はそれぞれ、後述する複数のアンテナ装置が一つにまとめられて構成されたものである。なお、図1に示す例では、統合アンテナ11,12の数を複数、具体的には2つとしたが、これに限定されるものではなく、例えば1つあるいは3つ以上であってもよい。
上記した統合アンテナ11は、フロントガラス2の中央よりも左側の上部に取り付けられる一方、統合アンテナ12は、フロントガラス2の右側の上部に取り付けられる。以下では、フロントガラス2の左側の統合アンテナ11を「第1統合アンテナ11」、右側の統合アンテナ12を「第2統合アンテナ12」と記載する場合がある。なお、この明細書において、「左側」および「右側」などの表現は、車室内からフロントガラス2方向を見たときの左側および右側を意味する場合がある。
なお、第1、第2統合アンテナ11,12は、アンテナの受信性能を向上させるため、上記したように、フロントガラス2の左右にそれぞれ取り付けられることが好ましいが、これに限定されるものではない。すなわち、第1、第2統合アンテナ11,12を、例えばフロントガラス2の左右のいずれか一方に偏らせて取り付けるなど、取り付け位置を変更してもよい。
車載用電子機器20としては、例えばナビゲーション装置(AV装置一体型)を用いることができる。なお、ここでは、車載用電子機器20がナビゲーション装置である場合を例にとるが、これに限定されるものではなく、例えば車載用AV装置などその他の種類の電子機器であってもよい。また、以下では、車載用電子機器20を「ナビゲーション装置20」と記載する場合がある。
ナビゲーション装置20は、車両1のインストルメントパネルに設けられる。そして、第1統合アンテナ11とナビゲーション装置20とは、後述する複数本のケーブル35,36,37,43を介して通信自在に接続される。同様に、第2統合アンテナ12およびナビゲーション装置20も、後述する複数本のケーブル53,64,65を介して通信自在に接続される。
複数本のケーブル35,36,37,43およびケーブル53,64,65は、それぞれ車両1のフロントピラー(Aピラー)3に沿って配線される。なお、図1では、図示の簡略化のため、複数本のケーブルを1本の線で示した。
ここで、車両1のフロントガラス2について説明する。フロントガラス2の周縁、例えばフロントガラス2とルーフ部4との境界部分や、フロントガラス2とフロントピラー3との境界部分には、セラミック部5が設けられる。セラミック部5は、黒色セラミックライン等とも呼ばれ、例えば、フロントガラス2の接着剤部分を直射日光から保護したり、フロントガラス2のデザイン性を向上させたりしている。なお、図1および図4以降の図面では、図の簡略化のため、セラミック部5を斜線で示した。
上記したセラミック部5の表面には、凹凸が形成されている。そのため、例えば従来のアンテナとコネクタとが別体のアンテナ装置の場合、セラミック部5への取り付けが困難であった。すなわち、従来のアンテナ装置では、セラミック部5にアンテナを貼った後、コネクタをアンテナに接着して取り付けるため、セラミック部5の表面に凹凸があると、振動や接着剤の経年劣化の影響でコネクタがアンテナから剥がれ易く、取り付けが難しかった。そこで、本実施形態に係るアンテナ装置にあっては、アンテナとコネクタとを一体にすることで、セラミック部5への取り付けを可能としたが、これについては後に説明する。
<アンテナシステムの構成>
図2は、第1、第2統合アンテナ11,12がそれぞれ備えるアンテナ装置を説明する図である。図2に示すように、第1統合アンテナ11は、第1アンテナ装置30と、第1アンテナ装置30の左側に位置される第2アンテナ装置40とを備える。
第1アンテナ装置30は、GPS(Global Positioning System)用アンテナ31と、DTV用アンテナ32と、DSRC(Dedicated Short Range Communications)用アンテナ33と、コネクタ34とを備える。すなわち、GPS用アンテナ31、DTV用アンテナ32およびDSRC用アンテナ33が、一つのアンテナ装置(第1アンテナ装置30)に統合されている。
GPS用アンテナ31は、GPS衛星からの電波を受信する。GPS用アンテナ31は、コネクタ34およびケーブル35を介してナビゲーション装置20に接続され、受信した電波がGPS信号としてナビゲーション装置20へ送信される。
DTV用アンテナ32は、デジタルテレビ放送の電波を受信する。DTV用アンテナ32は、コネクタ34およびケーブル36を介してナビゲーション装置20に接続され、受信した電波がDTV信号としてナビゲーション装置20へ送信される。
DSRC用アンテナ33は、コネクタ34の内部に設けられる。そして、DSRC用アンテナ33は、例えばサービス事業者によって道路脇に設置された固定局(図示せず)と電波の送受信を行う。ここで、上記したDSRCとは、5.8GHz帯を用いた狭域通信であり、例えばETCシステム(Electronic Toll Collection System)などに利用される。
DSRC用アンテナ33は、ケーブル37を介してナビゲーション装置20に接続され、受信した電波がDSRC信号としてナビゲーション装置20へ送信される。なお、ここでは、ナビゲーション装置20がETC装置としての機能を有することとするが、これに限られず、例えばETC専用の電子機器をナビゲーション装置20とは別に備え、かかるETC専用の電子機器へDSRC信号が送信されるように構成してもよい。
第2アンテナ装置40は、DTV用アンテナ41と、コネクタ42とを備える。DTV用アンテナ41は、デジタルテレビ放送の電波を受信する。DTV用アンテナ41は、コネクタ42およびケーブル43を介してナビゲーション装置20に接続され、受信した電波がDTV信号としてナビゲーション装置20へ送信される。
一方、第2統合アンテナ12は、第3アンテナ装置50と、第3アンテナ装置50の右側に位置される第4アンテナ装置60とを備える。第3アンテナ装置50は、DTV用アンテナ51と、コネクタ52とを備える。DTV用アンテナ51は、デジタルテレビ放送の電波を受信する。DTV用アンテナ51は、コネクタ52およびケーブル53を介してナビゲーション装置20に接続され、受信した電波がDTV信号としてナビゲーション装置20へ送信される。
第4アンテナ装置60は、DTV用アンテナ61と、V−LOW用アンテナ62とを備える。すなわち、DTV用アンテナ61およびV−LOW用アンテナ62が、一つのアンテナ装置(第4アンテナ装置60)に統合されている。
DTV用アンテナ61は、上記したDTV用アンテナ32,41,51と同様、デジタルテレビ放送の電波を受信する。DTV用アンテナ61は、コネクタ63およびケーブル64を介してナビゲーション装置20に接続され、受信した電波がDTV信号としてナビゲーション装置20へ送信される。
V−LOW用アンテナ62は、V−LOW帯(90〜108MHz)を利用したマルチメディア放送等のデジタル放送の電波を受信する。V−LOW用アンテナ62は、コネクタ63およびケーブル65を介してナビゲーション装置20に接続され、受信した電波がV−LOW信号としてナビゲーション装置20へ送信される。
なお、上記したコネクタ34,42,52,63については、後述する。ナビゲーション装置20は、制御装置21と、表示部22とを備える。これら制御装置21および表示部22についても後述する。
上記したように、本実施形態にあっては、フロントガラス2の左から、DTV用の第2アンテナ装置40、GPS,DTV,DSRC用の第1のアンテナ装置30、DTV用の第3アンテナ装置50、DTV,V−LOW用の第4アンテナ装置60の順番で並べて配置される。
<アンテナ装置の回路構成>
図3は、第1、第2統合アンテナ11,12と、ナビゲーション装置20との接続を示す回路図である。図3に示すように、第1統合アンテナ11の第1アンテナ装置30のコネクタ34は、アンテナ用接続端子(以下「端子」と記載することがある)71,72,73と、アンプ74,75とを備える。なお、アンプ74,75および後述する他のアンプは、アンテナアンプの一例である。
GPS用アンテナ31は、端子71に接続される。そして、GPS用アンテナ31で受信したGPS信号は、アンプ74で増幅され、ケーブル35を介してナビゲーション装置20の制御装置21へ出力される。
ナビゲーション装置20の制御装置21は、GPSレシーバ部21aと、DTVチューナ部21bと、DSRC用処理ユニット部21cと、V−LOWレシーバ部21dと、記憶部21eと、制御部21fとを備える。また、これら各部21a〜21fは、互いに通信自在に接続される。
なお、上記では、各部21a〜21fが制御装置21に内蔵されるようにしたが、これに限られない。すなわち、例えばGPSレシーバ部21a等の一部が制御装置21とは独立して設けられるように構成してもよい。
上記したアンプ74で増幅されたGPS用信号は、制御装置21のGPSレシーバ部21aで受信される。また、DTV用アンテナ32は、端子72に接続される。そして、DTV用アンテナ32で受信したDTV信号は、アンプ75で増幅され、ケーブル36を介してDTVチューナ部21bへ出力される。
DSRC用アンテナ33は、端子73に接続される。DSRC用アンテナ33で受信したDSRC信号は、端子73およびケーブル37を介してDSRC用処理ユニット部21cへ出力される。
第2アンテナ装置40のコネクタ42は、端子76と、アンプ77とを備える。また、第3アンテナ装置50のコネクタ52も、端子78と、アンプ79とを備える。
DTV用アンテナ41は端子76に接続される一方、DTV用アンテナ51は端子78に接続される。そして、DTV用アンテナ41で受信したDTV信号はアンプ77で増幅され、ケーブル43を通ってDTVチューナ部21bへ出力される。同様に、DTV用アンテナ51で受信したDTV信号はアンプ79で増幅され、ケーブル53を通ってDTVチューナ部21bへ出力される。
第4アンテナ装置60のコネクタ63は、端子80,81と、アンプ82,83とを備える。DTV用アンテナ61は端子80に接続される。そして、DTV用アンテナ61で受信したDTV信号はアンプ82で増幅され、ケーブル64を介してDTVチューナ部21bへ出力される。
上記したように、DTVチューナ部21bは、DTV用アンテナ32,41,51,61から4つのDTV信号を受信する。DTVチューナ部21bでは、ダイバーシティ受信が行われる。すなわち、DTVチューナ部21bは、複数のDTV用アンテナ32,41,51,61からのDTV信号を並行して受信し、受信状態の良好なDTV信号の成分ほど多く含まれるように、各DTV信号を合成する。これにより、DTVチューナ部21bにおいては、例えば車両1が移動中であっても、DTV信号を安定して受信することが可能になる。
V−LOW用アンテナ62は、端子81に接続される。V−LOW用アンテナ62で受信したV−LOW信号は、アンプ83で増幅され、ケーブル65を介してV−LOWレシーバ部21dへ出力される。
記憶部21eは、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかる記憶部21eは各種プログラムや地図情報などが記憶される。
制御部21fは、例えばナビゲーション装置20がナビゲーションモードのとき、GPSレシーバ部21aで受信されたGPS信号に基づいて車両1の現在位置を算出し、現在位置に対応する地図情報を記憶部21eから読み出す。そして、制御部21fは、例えば、読み出した現在位置の地図情報と目的地までの経路とを表示部22に表示させる。なお、表示部22としては、例えば液晶ディスプレイを用いることができる。
また、制御部21fは、例えばナビゲーション装置20がテレビモードのとき、DTVチューナ部21bで受信されたDTV信号に基づき、デジタルテレビ放送を表示部22に表示させる。
また、制御部21fは、例えばナビゲーション装置20がマルチメディアモードのとき、V−LOWレシーバ部21dで受信されたV−LOW信号に基づき、マルチメディア放送を表示部22に表示させる。
さらに、制御部21fは、DSRC用処理ユニット部21cでDSRC信号を受信した場合、例えば、DSRC用処理ユニット部21cに対し、DSRC信号に基づいて有料道路の通行料金の決済処理を行わせるようにしてもよい。すなわち、制御部21fは、DSRC用処理ユニット部21cをETC装置として機能させるようにしてもよい。
<第1アンテナ装置の構成>
次いで、上記した第1から第4アンテナ装置30,40,50,60についてさらに詳しく説明する。図4は、フロントガラス2に取り付けられた状態の第1および第2アンテナ装置30,40を車室内から見たときの図であり、図5は、図4のV−V線断面図である。
ところで、第1アンテナ装置30等がフロントガラス2に取り付けられる場合、乗員の視界を妨げないことが好ましい。そのため、フロントガラス2においては、第1アンテナ装置30等を取り付け可能なスペースが限られている。また、近年、フロントガラス2には、車両前方を撮像する車載カメラなど、他の機器も取り付けられる場合があり、他の機器との干渉も考慮する必要がある。以上から、第1アンテナ装置30等の取り付け面積は小さい方が望ましい。
そこで、本実施形態にあっては、第1アンテナ装置30等を小型化し、第1アンテナ装置30等の取り付け面積を小さくするようにした。以下、かかる第1アンテナ装置30等の構成について、詳しく説明する。
図4に示すように、第1アンテナ装置30のDTV用アンテナ32は、線状のアンテナ導体を有するループアンテナである。
また、GPS用アンテナ31は、線状のアンテナ導体を有するループアンテナ31aと、ループアンテナ31aの近傍に配置され、ループアンテナ31aのアンテナ導体に対して独立した導体を含む無給電素子31bとを備える。なお、GPS用アンテナ31は、第2アンテナの一例である。
上記したDTV用アンテナ32、および、GPS用アンテナ31のループアンテナ31aはともに、コネクタ34の一側面34s1(図4において下方の側面)から露出するようにして配設される。すなわち、コネクタ34にあっては、一側面34s1のみからDTV用アンテナ32等のアンテナが出ている構成とされる。なお、一側面34s1は、第1側面の一例である。
ここで、DTV用アンテナ32およびGPS用アンテナ31の形状について説明する。以下では、コネクタ34の底面34b(図5参照)を含む平面100に対して垂直な方向A(図5参照)から見て、かつ、車室内から見た場合の形状について説明するものとする。
なお、かかる平面100は、図4ではフロントガラス2の表面と重なるようにして図示される。また、上記した「垂直」なる語句は、必ずしも数学的に厳密な精度を必要とするものではなく実質的な公差や誤差などについては許容されるものである。
先ず、平面100において、コネクタ34の一側面34s1と対向する領域を「第1領域101」とし、一側面34s1に連続する左側面34s2と対向する領域を「第2領域102」と記載することとする。
なお、第2領域102は、一側面34s1に連続する側面と対向する領域であればよい。従って、例えば、一側面34s1に連続する右側面34s3に対向する領域も「第2領域」となるが、これについては後に説明する。また、上記した左側面34s2および右側面34s3は、第2側面の一例である。
図4に示すように、DTV用アンテナ32は、コネクタ34の一側面34s1から露出された後、第1領域101から第2領域102まで延伸されるように配設される。
すなわち、DTV用アンテナ32の一部を、コネクタ34の左側面34s2に隣接する第2領域102にも配設するようにした。これにより、アンテナ長さが同じで第2領域102にアンテナを配設しない場合に比べて、横方向(左右方向)の幅を小さくすることが可能となる。すなわち、アンテナ長さを維持したまま、横方向の幅を小さくすることができる。これにより、第1アンテナ装置30を小型化でき、結果として取り付け面積も小さくすることができる。
DTV用アンテナ32の形状を、端子71b(後述)の接続端から詳しく説明すると、DTV用アンテナ32は、先ずコネクタ34の一側面34s1から露出して第1領域101に配設される。次いで、DTV用アンテナ32は、一側面34s1から離間する方向(図4において下方)へ向けて延伸された後に、一側面34s1に沿って左方へ向けて配設される。また、DTV用アンテナ32は、一側面34s1に沿って所定長さ延伸されて、第1領域101から一旦出るように配設される。
次いで、DTV用アンテナ32は、図4において上方へ向けて延伸され、第2領域102に入り、その後左方へ延ばされた後、下方へ向けて延伸される。そして、DTV用アンテナ32は、下方へ所定長さ延伸されて、第2領域102から出るように配設される。このように、DTV用アンテナ32は、所望されるアンテナ長さを確保するため、第2領域102にも配設される。
次いで、DTV用アンテナ32は、図4において右方へ向けて延伸され、再び第1領域101に入るように配設される。その後DTV用アンテナ32は、コネクタ34に近接する位置まで上方へ延ばされた後、左方へ向けて延伸され、再び上方へ延ばされてコネクタ34の端子71a(後述)に接続するように配設される。これにより、上述したように、第1アンテナ装置30を小型化でき、結果として取り付け面積も小さくすることができる。
GPS用アンテナ31は、DTV用アンテナ32のループアンテナの内側に配設される。また、GPS用アンテナ31のループアンテナ31aは、大略ひし形状を呈し、少なくとも第1領域101が含まれるように配設されることが好ましい。
また、GPS用アンテナ31の無給電素子31bは、線状であり、一端31b1が第1領域101にあり、他端31b2が第2領域102にあるように配設される。すなわち、ループアンテナ31aおよび無給電素子31bを含むGPS用アンテナ31は、第1領域101から第2領域102まで延伸されるように配設される。
このように、GPS用アンテナ31の一部を、コネクタ34の左側面34s2に隣接する第2領域102にも配設することで、アンテナ長さを維持したまま、GPS用アンテナ31を上方へ移動させることが可能となる。これにより、GPS用アンテナ31の一部を第2領域102に配設しない場合に比べて、第1アンテナ装置30を小型化でき、結果として取り付け面積も小さくすることができる。
また、上記したDTV用アンテナ32は、第2領域102において、GPS用アンテナ31の一部、詳しくは、無給電素子31bの他端31b2を迂回するようにして配設される。これにより、第1アンテナ装置30の小型化を図るために、DTV用アンテナ32およびGPS用アンテナ31を第2領域102に配設した場合であっても、互いに干渉することがない。
次いで、コネクタ34について詳しく説明する。コネクタ34は、大略直方体形状に形成される。なお、この明細書において、大略直方体形状とは、直方体形状を含むものとする。
コネクタ34は、プリント基板91を備え、かかるプリント基板91には、端子71,72が搭載される。また、プリント基板91には、導電(配線)パターンで、上記したDSRC用アンテナ33が形成されている。
また、プリント基板91には、受信されたDTV信号などのアンテナ受信信号を増幅するアンプ74,75等が形成されているが、図4では図示を省略した。また、後述する図6でも同様に、プリント基板に形成されているアンプ等の図示を省略した。以下では、プリント基板を「基板」と記載する場合がある。基板91、および後述する他の基板としては、エポキシ樹脂やセラミック等で製作された硬質基板を用いることができる。
図4においては、端子71,72のうち、供電端子としてのホット側を符号71a,72aで示し、アース側を符号71b,72bで示した。なお、DTV用アンテナ32のアース側の端子71bと、GPS用アンテナ31のアース側の端子72bとは共用とされる。
DTV用アンテナ32のループアンテナの両端は、端子71a,71bにハンダ付けによって接続される。また、GPS用アンテナ31のループアンテナ31aの両端は、端子72a,72bにハンダ付けによって接続される。
なお、上記では、端子の接続をハンダ付けで行うようにしたが、これは例示であって限定されるものではなく、例えばネジで固定して接続するなど、端子間を強固に固定して接続できれば、その他の接続手法であってもよい。
このように、DTV用アンテナ32およびGPS用アンテナ31は、コネクタ34と一体的に形成される。
なお、本明細書において「一体的に形成される」とは、アンテナとコネクタとの電気的接続部分の接続に関し、例えば工場等での製造工程で行われるハンダ付けやネジによる固定など、端子間で強固に固定されて接続されているものを意味する。すなわち、本明細書の「一体的に形成される」は、例えば、従来のアンテナとコネクタとが別体のアンテナ装置において、車両への取り付け作業時に、アンテナとコネクタとを端子部分の接着剤等で押圧接触させて接続するようなものは含まれない。
上記したDTV用アンテナ32およびGPS用アンテナ31は、図示しない透明なフィルムに形成されている。詳しくは、DTV用アンテナ32等は、フィルム上に導電(銀)ペーストを印刷した導電パターン、あるいはフィルム上に配線した非常に細い、銅線や銀線などの導線で形成されている。かかる導電パターンあるいは導線が、コネクタ34の基板91の対応する端子とハンダ付け等で接続されている。
なお、フィルムは、DTV用アンテナ32等のパターンの周囲部分と、周囲部分以外の部分とに分断可能に構成され、DTV用アンテナ32等を含むフィルムがフロントガラス2に貼り付けられた後、周囲部分以外の部分のフィルムは取り除かれる。従って、フロントガラス2に取り付けられた状態では、DTV用アンテナ32等のパターンの周囲にのみフィルムが存在することとなる。
なお、第3アンテナ装置50のDTV用アンテナ51などその他のアンテナも、DTV用アンテナ32等と同様に、フィルムに形成されている。従って、上記のフィルムの説明は、DTV用アンテナ51などその他のアンテナについても概ね妥当する。
上記の如く構成された第1アンテナ装置30は、フロントガラス2の周縁に設けられたセラミック部5に一部が重なるようにしてフロントガラス2に取り付けられる。
詳しくは、第1アンテナ装置30は、アンプ74,75を有するコネクタ34がフロントガラス2のセラミック部5に位置されるようにする。より詳しくは、第1アンテナ装置30は、コネクタ34の底面34bが、フロントガラス2に接するように、正確にはセラミック部5に接するようにして、フロントガラス2に取り付けられる(図5参照)。また、コネクタ34がセラミック部5に取り付けられることで、コネクタ34の左側面34s2に隣接する第2領域102に位置するDTV用アンテナ32やGPS用アンテナ31もセラミック部5に取り付けられることとなる。
ここで、図示は省略するが、セラミック部5は、車室内から見たときに例えばドット状となるように形成されているため、図5に示すように、セラミック部5の表面には凹凸が存在する。そのため、例えば従来のアンテナとコネクタとが別体のアンテナ装置の場合、上述したように、振動等の影響でコネクタがアンテナから剥がれ易く、セラミック部5への取り付けが難しかった。
また、セラミック部5の表面の凹凸の影響で、アンテナとコネクタとの接合面に凹凸が生じて接着力が低下する。このため、電気的接触部の接触不良が生じ易く、場合によってはコネクタがアンテナから剥がれるおそれがあった。
そこで、第1アンテナ装置30を含む各アンテナ装置にあっては、上述したように、アンテナとコネクタとが一体的に形成されるようにした。これにより、コネクタ34がアンテナから剥がれることはなく、第1アンテナ装置30を含む各アンテナ装置をセラミック部5へ取り付けることができる。
また、第1アンテナ装置30の一部をセラミック部5に取り付けたことで、セラミック部5を避けて取り付けた場合に比べて、第1アンテナ装置30をフロントガラス2の上方に配置することができる。これにより、第1アンテナ装置30が取り付けられたフロントガラス2において、乗員の視認性が損なわれてしまうことを防止することができる。
なお、上記では、DTV用アンテナ32やGPS用アンテナ31がコネクタ34から露出されるように構成したが、これに限られず、例えばアンプから露出されるようにしてもよい。この場合、アンプの一側面(第1側面)が、上記したコネクタ34の一側面34sに相当することとなる。
<第2アンテナ装置の構成>
次いで、第2アンテナ装置40について説明する。第2アンテナ装置40のDTV用アンテナ41は、モノポールアンテナ41aを備える。モノポールアンテナ41aは、コネクタ42の一側面42sから離間する方向(図4において下方)へ直線状に延伸するように配設される。なお、DTV用アンテナ41のモノポールアンテナ41aは、「第3アンテナ」の一例である。
また、DTV用アンテナ41のモノポールアンテナ41aは、網目状(メッシュ状)の細線状導体を有する。なお、細線状導体の線幅は、例えば20μm以下が好ましく、より好ましくは10μm以下である。また、細線状導体同士の間隔は、例えば300μm以下が好ましく、より好ましくは350μm以下である。
これにより、モノポールアンテナ41aがフロントガラス2に取り付けられたとき、乗員から見えにくくすることができ、モノポールアンテナ41aが取り付けられたフロントガラス2における、乗員の視認性や見栄え(デザイン性)を損なうことはない。
また、例えば仮に、DTV用アンテナ41をループアンテナとした場合、左右方向の幅が大きくなる。これに対し、本実施形態では、DTV用アンテナ41をモノポールアンテナ41aとしたため、左右方向の幅を小さくすることが可能となり、よって第2アンテナ装置40全体の左右方向の幅を小さくすることが可能となる。
コネクタ42は、大略直方体形状に形成される。コネクタ42は、基板92を備え、かかる基板92には端子76が搭載される。モノポールアンテナ41aの端部は、端子76に接続され、よってモノポールアンテナ41aとコネクタ42とが一体化される。また、DTV用アンテナ41は、モノポールアンテナ41aから分岐し、モノポールアンテナ41aの長手方向に対して垂直な方向(図4において左方向)へ伸びるアンテナ41bを備える。
アンテナ41bは、メアンダアンテナである。このように、モノポールアンテナ41aおよびアンテナ41bの2種類のアンテナを備えることで、DTV用アンテナ41の受信性能を向上させることができる。なお、上記では、アンテナ41bをメアンダアンテナとしたが、これに限られず、直線状のアンテナなどその他の種類のアンテナであってもよい。
上記の如く構成された第2アンテナ装置40は、セラミック部5に一部が重なるようにしてフロントガラス2に取り付けられる。詳しくは、第2アンテナ装置40は、コネクタ42がセラミック部5に接するようにして、フロントガラス2に取り付けられる。
これにより、第2アンテナ装置40を、セラミック部5を避けて取り付けた場合に比べて、フロントガラス2の上方に配置することができる。よって、第2アンテナ装置40が取り付けられたフロントガラス2において、乗員の視認性が損なわれてしまうことを防止することができる。
<第3アンテナ装置の構成>
次いで、第3アンテナ装置50について説明する。図6は、フロントガラス2に取り付けられた状態の第3および第4アンテナ装置50,60を車室内から見たときの図である。
第3アンテナ装置50のDTV用アンテナ51は、線状のアンテナ導体を有するループアンテナである。また、DTV用アンテナ51は、コネクタ52の一側面52s1から露出するように配設される。
コネクタ52は、大略直方体形状に形成される。また、コネクタ52は、基板93を備え、かかる基板93には端子78が搭載される。図6においては、端子78において、供電端子としてのホット側を符号78aで示し、アース側を符号78bで示した。
DTV用アンテナ51のループアンテナの両端は、端子78a,78bに接続され、よってDTV用アンテナ51とコネクタ52とが一体化される。
上記の如く構成された第3アンテナ装置50は、セラミック部5に一部が重なるようにしてフロントガラス2に取り付けられる。詳しくは、第3アンテナ装置50は、コネクタ52がセラミック部5に接するようにして、フロントガラス2に取り付けられる。
これにより、第3アンテナ装置50を、セラミック部5を避けて取り付けた場合に比べて、フロントガラス2の上方に配置することができる。よって、第3アンテナ装置50が取り付けられたフロントガラス2において、乗員の視認性が損なわれてしまうことを防止することができる。
<第4アンテナ装置の構成>
次いで、第4アンテナ装置60について説明する。第4アンテナ装置60のDTV用アンテナ61は、モノポールアンテナ61aと、アンテナ61bとを備える。かかるモノポールアンテナ61aおよびアンテナ61bの構成は、上記した第2アンテナ装置40のモノポールアンテナ41aおよびアンテナ41bと略同じであるため、これ以上の説明は省略する。
第4アンテナ装置60のV−LOW用アンテナ62は、逆L字状を呈するように形成される。詳しくは、V−LOW用アンテナ62は、コネクタ63の一側面63sから露出し、一側面63sから離間する方向(図6において下方)へ所定の距離だけ延伸された後、左方、換言すれば、DTV用アンテナ51側へ向けて伸びるように配設される。また、V−LOW用アンテナ62の先端部62aは、DTV用アンテナ51の左端付近に位置される。
コネクタ63は、大略直方体形状に形成される。コネクタ63は、基板94を備え、かかる基板94には端子80,81が搭載される。そして、DTV用アンテナ61は端子80に、V−LOW用アンテナ62は端子81に接続される。これにより、DTV用アンテナ61と、V−LOW用アンテナ62と、コネクタ63とが一体化される。
上記の如く構成された第4アンテナ装置60は、セラミック部5に一部が重なるようにしてフロントガラス2に取り付けられる。詳しくは、第4アンテナ装置60は、コネクタ63がセラミック部5に接するようにして、フロントガラス2に取り付けられる。
これにより、第4アンテナ装置60を、セラミック部5を避けて取り付けた場合に比べて、フロントガラス2の上方に配置することができる。よって、第4アンテナ装置60が取り付けられたフロントガラス2において、乗員の視認性が損なわれてしまうことを防止することができる。
<アンテナ装置の指向性>
次いで、上記のように構成されたDTV用アンテナ32,41,51,61の指向性について説明する。図7は、DTV用アンテナ32,41,51,61がフロントガラス2に取り付けられた場合の各DTV用アンテナの指向性を示す図である。
なお、図7は、各DTV用アンテナが取り付けられた車両1を上方から見た図である。また、図7では、DTV用アンテナ32,41,51,61の指向性をそれぞれ、符号232,241,251,261を付した破線の楕円で示した。また、図7で示す指向性は、おおよその指向性を模式的に表したものであって、正確な指向性図ではない。
DTV用アンテナ32,51は、ループアンテナで上記のような形状に構成されることで、車両1の前後方向と平行な方向の指向性を有している。一方、DTV用アンテナ41,61は、モノポールアンテナで上記のような形状に構成されることで、車両1の左右方向と平行な方向の指向性を有している。
そして、本実施形態では、DTV用アンテナ41,61を、フロントガラス2の左右側にそれぞれ取り付けるようにした。これにより、DTV用アンテナ41,61は、車体側面の金属部(例えばフロントピラー3(図1参照)など)に近くなることから、車両1の左右方向(横方向)の指向性をより一層強くすることができる。
そして、DTV用アンテナ32,51を、DTV用アンテナ41,61よりもフロントガラス2の中央寄りに取り付けるようにした。
この結果、DTV用アンテナ32,41,51,61によってカバーできる受信範囲を拡大でき、デジタルテレビ放送の電波を各DTV用アンテナによって良好に受信することが可能となる。これにより、第1〜第4アンテナ装置30,40,50,60の受信性能を向上させることができる。
上述してきたように、実施形態では、コネクタ34の一側面(第1側面)34s1から露出されるアンテナ(DTV用アンテナ)32を備え、アンテナ32は、コネクタ34の底面34bを含む平面100に対して垂直な方向(矢印A)から見たときに、一側面34s1と対向する第1領域101から、第1領域101に連続する左側面(第2側面)34s2と対向する第2領域102まで延伸されるようにした。これにより、アンテナ装置(第1アンテナ装置)30を小型化することができ、よってアンテナ装置30の取り付け面積を小さくすることができる。
<第1アンテナ装置の変形例>
次いで、本実施形態における変形例に係る第1アンテナ装置30aについて説明する。図8は、変形例に係る第1アンテナ装置30aを車室内から見たときの図である。また、以下においては、上記した実施形態と共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第1アンテナ装置30aにあっては、DTV用アンテナ32の形状を変更するようにした。詳しくは、図8に示すように、DTV用アンテナ32は、コネクタ34の右側面34s3に隣接する領域にも配設されるようにした。なお、かかる領域は、上記したように「第2領域」であるが、左側面34s2と対向する第2領域102と区別するため、図8では、符号102aを付して示すようにした。
このように、第1アンテナ装置30aにあっては、DTV用アンテナ32が、コネクタ34の左側面34s2に隣接する第2領域102、および、右側面34s3に隣接する第2領域102aの両方に配設される。
これにより、第1アンテナ装置30aにあっては、アンテナ長さを維持したまま、横方向(左右方向)の幅をより一層小さくすることができることから、第1アンテナ装置30aをより小型化でき、結果として取り付け面積も小さくすることができる。
なお、上記では、DTV用アンテナ32が、第2領域102のみ、あるいは、第2領域102,102aの両方に配設されるようにしたが、これに限られず、第2領域102aのみに配設されるようにしてもよい。
<第3アンテナ装置の変形例>
次いで、本実施形態における変形例に係る第3アンテナ装置50aについて説明する。図9は、変形例に係る第3アンテナ装置50aを車室内から見たときの図である。
図9に示すように、第3アンテナ装置50aにおいては、第1アンテナ装置30aと同様、コネクタ52の左右の側面52s2,52s3と対向する領域に、DTV用アンテナ51を配設するようにした。
詳しくは、先ず平面100において、コネクタ52の一側面52s1と対向する領域を「第1領域201」とし、一側面52s1に連続する左側面52s2と対向する領域を「第2領域202」、一側面52s1に連続する右側面52s3と対向する領域を「第2領域202a」と記載することとする。なお、第3アンテナ装置50aの一側面52s1は、第1側面の一例であり、左側面52s2および右側面52s3は、第2側面の一例である。
図9に示すように、DTV用アンテナ51は、第1アンテナ装置30aのDTV用アンテナ32と同様に、コネクタ52の一側面52s1から露出された後、第1領域201から第2領域202,202aまで延伸される。
このように、第3アンテナ装置50aにおいては、DTV用アンテナ51の一部を、コネクタ52の左右の側面52s2,52s3に隣接する第2領域202,202aにも配設することで、アンテナ長さを維持したまま、横方向の幅を小さくすることができる。これにより、第3アンテナ装置50aを小型化でき、結果として取り付け面積も小さくすることができる。
なお、上記では、DTV用アンテナ51を、第2領域202,202aの両方に配設するようにしたが、これに限られるものではなく、第2領域202,202aのいずれか一方に配設するようにしてもよい。
なお、上述した実施形態では、各アンテナ装置30,40,50,60をフロントガラス2に取り付けるようにしたが、これに限定されるものではなく、たとえば、車両1のリアガラスやサイドウインドウに取り付けてもよい。また、各アンテナ装置30,40,50,60を、フロントガラス2の左右に設けられるセラミック部5に取り付けてもよい。
また、上記では、アンテナがコネクタと一体的に形成されるようにしたが、これに限られず、アンテナとコネクタとが別体であってもよい。
また、上記では、アンテナシステム10が搭載される車両1として、普通自動車を例にとって説明したが、これに限定されるものではなく、例えば大型自動車や自動二輪車などその他の種類の車両であってもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 車両
2 フロントガラス
5 セラミック部
10 アンテナシステム
11 第1統合アンテナ
12 第2統合アンテナ
20 ナビゲーション装置
30 第1アンテナ装置
31 GPS用アンテナ
32 DTV用アンテナ
33 DSRC用アンテナ
34 コネクタ
40 第2アンテナ装置
41 DTV用アンテナ
42 コネクタ
50 第3アンテナ装置
51 DTV用アンテナ
52 コネクタ
60 第4アンテナ装置
61 DTV用アンテナ
62 V−LOW用アンテナ
63 コネクタ
101,201 第1領域
102,102a,202,202a 第2領域

Claims (5)

  1. フィルム上に、導電パターンを配して形成されるアンテナ装置であって、
    コネクタに接続される第1導電パターン
    を備え、
    前記第1導電パターンは、
    前記フィルム上において前記コネクタが配置されたコネクタ領域の第1の辺から、当該第1の辺と対向する第1領域を経て、前記コネクタ領域の前記第1の辺と連続しかつ前記第1の辺と略直交する第2の辺と対向する第2領域まで延伸され
    前記コネクタ領域は、
    前記フィルムの少なくとも一つの辺に接して設けられる領域であり、
    前記第1領域は、
    前記コネクタ領域の前記フィルムの辺に接する側とは反対側の前記第1の辺と対向する領域であり、
    前記第2領域は、
    前記フィルムの、前記コネクタが接する辺に接する領域であること
    を特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記第1導電パターンは、
    ループ状に形成されるとともに、前記第1の辺から前記第1領域、前記第2領域を経て再び前記第1領域へ戻り、前記第1の辺に終端するように延伸されること
    を特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1導電パターンの内側の前記第1領域から前記第2領域まで延伸される第2導電パターン
    をさらに備え、
    前記第1導電パターンは、
    前記第2領域において、前記第2導電パターンを迂回する迂回部
    を備えることを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記第2導電パターンは、
    給電素子と、無給電素子とを含み、当該無給電素子が前記第1領域から前記第2領域まで延伸されること
    を特徴とする請求項3に記載のアンテナ装置。
  5. 記第2領域は、
    車両のガラス部の周縁に設けられているセラミック部に重なるようにして取り付けられること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のアンテナ装
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