JP6522529B2 - マスク検査方法およびマスク検査装置 - Google Patents

マスク検査方法およびマスク検査装置 Download PDF

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Description

本発明は、マスク検査方法およびマスク検査装置に関する。
EUV(Extreme Ultraviolet)マスクは、パターンを有するパターン領域と、パターン領域の外周に配置されたパターンを有しない非パターン領域との間に、遮光帯(すなわち、ブラックボーダ領域)を有することが主流となっている。遮光帯は、EUV光が遮られるシャドウイング現象を防止する目的で設けられる。遮光帯は、パターン領域および非パターン領域より高さが低い。
EUVマスクのパターンの欠陥を検査する際には、ステージ上にEUVマスクを載置し、EUVマスクのパターン領域のうちユーザが設定した検査領域に検査光を照射する。そして、DB(Die to Database)検査の場合には、検査領域からの反射光に基づいて得られたパターンの光学画像と、パターンの参照画像との差分を欠陥として検出する。検査位置すなわち検査光の照射位置を変更するため、欠陥検査の際には、検査領域を構成するストライプに沿ってステージを移動させる。検査領域内において所望の検査速度で欠陥を検査するため、ステージの移動にあたっては、検査領域に検査光が照射される前に、予めステージを所定の速度まで加速すなわち助走させておく。
欠陥を適切に検査するため、検査領域に検査光を照射する際には、パターン側のマスクの表面(以下、マスク面ともいう)に対する検査光のフォーカス合わせを行う。従来は、ステージの助走の開始から検査領域への検査光の照射開始に至るまで、オートフォーカスによるフォーカス合わせを継続していた。
検査領域が遮光帯より十分内側にある場合、ステージが助走を開始するときのフォーカス合わせの実行位置(以下、フォーカス位置ともいう)である助走開始位置は、パターン領域内に存在し得る。助走開始位置がパターン領域内にある場合、助走開始位置とパターン領域内の検査領域との高さはほぼ同じである。この場合、フォーカス位置が助走開始位置から検査領域に変位しても、オートフォーカスが十分に追従できるため、デフォーカスすなわちフォーカスボケは殆ど生じない。
特開2012−78164号公報
しかしながら、検査領域が遮光帯付近まで至る場合、助走開始位置は、遮光帯内に存在し得る。助走開始位置が遮光帯内にある場合、助走開始位置と検査領域との高さの差は大きい。この場合、フォーカス位置が助走開始位置から検査領域に変位すると、オートフォーカスが追従し切れず、デフォーカスが大きくなってしまう。デフォーカスが大きくなることで、実際は欠陥が生じていないのに疑似的な欠陥が検出されてしまう。
したがって、従来は、マスクのパターンの欠陥を適切に検査することが困難であるといった問題があった。
本発明の目的は、マスクのパターンの欠陥を適切に検査できるマスク検査方法およびマスク検査装置を提供することにある。
本発明の一態様であるマスク検査方法は、パターンを有するパターン領域と、パターン領域の周囲に設けられ、パターンを有しない非パターン領域と、パターン領域と非パターン領域との間においてパターン領域を囲み、パターン領域および非パターン領域より高さが低い遮光帯とを有するマスクのパターンの欠陥を検査するマスク検査方法であって、マスクが載置されたステージが助走を開始するときのフォーカス合わせの実行位置である助走開始位置が遮光帯内にある場合に、助走開始位置を非パターン領域内に変更し、非パターン領域内の助走開始位置でフォーカス合わせを実行し、非パターン領域内の助走開始位置からステージの助走を開始させ、少なくとも非パターン領域内の助走開始位置でのフォーカス合わせの完了から実行位置が遮光帯を通過するまでの間、フォーカス合わせの完了時のフォーカスを維持し、実行位置がパターン領域のうち欠陥を検査すべき検査領域に入ったときに、オートフォーカスでのフォーカス合わせに切換えるものである。
上述のマスク検査方法において、検査領域を設定し、設定された検査領域に応じた助走開始位置を取得してもよい。
上述のマスク検査方法において、マスクの傾きを測定し、助走開始位置でのフォーカス合わせの際に、マスクの傾きと、助走開始位置から検査領域の開始位置までの距離とに基づいて、助走開始位置と検査領域の開始位置との高さの差分を算出し、高さの差分に応じて、検査領域でのオートフォーカスにおけるフォーカスの初期値を補正してもよい。
上述のマスク検査方法において、マスクの傾きの測定は、欠陥の検査の開始前に検査領域を所定ストライプ分スキャンした結果に基づいて行ってもよい。
上述のマスク検査方法において、マスクの傾きの測定は、欠陥を検査する位置にマスクを搬入するときに行ってもよい。
上述のマスク検査方法において、実行位置が検査領域のストライプの終端近傍に到達したときにフォーカスを固定してもよい。
本発明の一態様であるマスク検査装置は、パターンを有するパターン領域と、パターン領域の周囲に設けられ、パターンを有しない非パターン領域と、パターン領域と非パターン領域との間においてパターン領域を囲み、パターン領域および非パターン領域より高さが低い遮光帯とを有するマスクを載置可能なステージと、ステージを移動する移動機構と、マスクに対するフォーカス合わせを実行するフォーカス機構と、ステージが助走を開始するときのフォーカス合わせの実行位置である助走開始位置が遮光帯内にある場合に、助走開始位置を非パターン領域内に変更し、非パターン領域内の助走開始位置からステージの助走を開始させる制御を行うステージ制御部と、非パターン領域内の助走開始位置でフォーカス合わせを実行し、少なくとも非パターン領域内の助走開始位置でのフォーカス合わせの完了から実行位置が遮光帯を通過するまでの間、フォーカス合わせの完了時のフォーカスを維持し、実行位置がパターン領域のうち欠陥を検査すべき検査領域に入ったときに、オートフォーカスでのフォーカス合わせに切換える制御を行うフォーカス制御部と、を備えるものである。
本発明によれば、マスクのパターンの欠陥を適切に検査できる。
第1の実施形態のマスク検査装置を示す図である。 図2Aは、第1の実施形態のマスク検査装置を適用可能なマスクの一例を示す平面図であり、図2Bは、図2AのIIB−IIB断面図である。 第1の実施形態のマスク検査方法を示すフローチャートである。 第1の実施形態のマスク検査方法を示す斜視図である。 図5Aは、第1の実施形態のマスク検査方法において、フォーカス位置およびその移動方向とフォーカス信号との関係を示す模式図であり、図5Bは、比較例のマスク検査方法において、フォーカス位置およびその移動方向とフォーカス信号との関係を示す模式図である。 第2の実施形態のマスク検査装置を示す図である。 第2の実施形態のマスク検査方法を示すフローチャートである。 第2の実施形態のマスク検査方法を示す模式図である。 第3の実施形態のマスク検査方法を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態のマスク検査装置1を示す図である。図2Aは、第1の実施形態のマスク検査装置1を適用可能なマスク2の一例を示す平面図である。図2Bは、図2AのIIB−IIB断面図である。図1のマスク検査装置1は、例えば、図2Aおよび図2Bに示されるEUVマスク(以下、単にマスクともいう)2のパターンの欠陥を検査するために用いることができる。
ここで、マスク2の構成について先に説明する。マスク2は、半導体製造プロセスにおけるフォトリソグラフィに用いられる。図2Aおよび図2Bに示すように、マスク2は、パターン領域201と、非パターン領域202と、遮光帯203とを有する。パターン領域201は、平面視において矩形状を呈する。パターン領域201には、表面の凹凸によって吸収体のパターン204が形成されている。パターン204は、半導体パターンに対応する形状を有する。隣り合うパターン204同士の間には、多層膜ミラー207の最上層が露出している。多層膜ミラー207は、隣り合うパターン204同士の間から入射したEUV光を反射することで、ウェハ上のレジストを露光できる。非パターン領域202は、パターン領域201の周囲に設けられている。非パターン領域202は、平面視においてパターン領域201を囲む矩形の枠状を呈する。非パターン領域202には、パターンが形成されていない。遮光帯203は、パターン領域201と非パターン領域202との間においてパターン領域201を囲む。遮光帯203は、平面視においてパターン領域201を囲む矩形の枠状を呈する。遮光帯203の高さは、パターン領域201および非パターン領域202の高さより低い。パターン領域201と非パターン領域202とは、同じ高さであってもよい。
このようなマスク2のパターン204の欠陥を検査するため、図1に示すように、マスク検査装置1は、光の進行方向順に、光源3と、偏光ビームスプリッタ4と、照明光学系5と、ステージの一例であるXYθテーブル6と、拡大光学系7と、フォトダイオードアレイ8とを備える。なお、偏光ビームスプリッタ4とXYθテーブル6との間に、光の偏光方向を変化させる波長板を設けてもよい。
光源3は、偏光ビームスプリッタ4に向けてレーザ光を出射する。なお、フォトリソグラフィに使用する光はEUV光であるが、パターン204の欠陥検査に使用する光はレーザ光でよい。偏光ビームスプリッタ4は、光源3からの光を照明光学系5に向けて反射する。照明光学系5は、偏光ビームスプリッタ4で反射された光をXYθテーブル6に向けて照射する。XYθテーブル6に載置されたマスク2は、照明光学系5から照射された光を反射する。このマスク2の反射光によって、マスク2が照明される。マスク2の反射光は、照明光学系5および偏向ビームスプリッタ4を透過した後、拡大光学系7に入射する。拡大光学系7は、入射したマスク2の反射光を、マスク2の像(以下、光学画像ともいう)としてフォトダイオードアレイ8に結像させる。フォトダイオードアレイ8は、マスク2の光学画像を光電変換する。光電変換されたマスク2の光学画像に基づいて、パターン204の欠陥が検査される。
また、図1に示すように、マスク検査装置1は、オートローダ9と、移動機構の一例であるX軸モータ10A、Y軸モータ10Bおよびθ軸モータ10Cと、フォーカス機構11と、レーザ測長システム12とを備える。
オートローダ10は、XYθテーブル6上にマスク2を自動搬送する。X軸モータ10A、Y軸モータ10Bおよびθ軸モータ10Cは、それぞれ、XYθテーブル6をX方向、Y方向およびθ方向に移動させる。これにより、XYθテーブル6上のマスク2に対して光源3の光がスキャンされる。レーザ測長システム12は、XYθテーブル6のX方向およびY方向の位置を検出する。
光学画像のデフォーカスを抑制するため、フォーカス機構11は、マスク面からの反射光の検出結果に基づいて照明光学系5の焦点をマスク面に合わせるフォーカス合わせを行う。フォーカス合わせは、XYθテーブル6をZ方向に移動させることで行う。なお、フォーカス合わせは、必ずしもXYθテーブル6をZ方向に移動させることに限定されず、例えば、照明光学系5をZ方向に移動させることで行ってもよい。その他、フォーカス合わせの具体的な態様は特に限定されず、例えば、フォトダイオードアレイ8と別体の光検出器で検出したマスク面からの反射光に基づいてマスク面の高さを求め、マスク面の高さに応じた移動量でXYθテーブル6をZ方向に移動させてもよい。マスク面の高さは、後述する第2の実施形態のZセンサ41で測定してもよい。
また、図1に示すように、マスク検査装置1は、バス14に接続された各種の回路を備える。具体的には、マスク検査装置1は、オートローダ制御回路15と、ステージ制御部の一例であるテーブル制御回路17と、フォーカス制御部の一例であるオートフォーカス制御回路18とを備える。また、マスク検査装置1は、位置回路22と、展開回路23と、参照回路24と、比較回路25とを備える。また、マスク検査装置1は、センサ回路19を備えており、このセンサ回路19は、フォトダイオードアレイ8と比較回路25との間に接続されている。
オートローダ制御回路15は、オートローダ9を制御する。
テーブル制御回路17は、モータ10A〜Cを駆動制御する。テーブル制御回路17は、予め設定された検査領域205(図4参照)に応じた助走開始位置p(図4参照)を取得する。
ここで、検査領域205は、パターン領域201のうちパターン204の欠陥を検査する領域である。検査領域205は、マスク検査装置1への入力操作によってユーザが設定できる。検査領域205は、短冊状の複数のストライプ206(図4参照)によって仮想的に分割されている。XYθテーブル6の移動にともなってストライプ206に沿って光をスキャンすることで、検査が進行する。助走開始位置pは、XYθテーブル6が所定の検査速度までの助走(加速)を開始するときのフォーカス合わせの実行位置である。フォーカス合わせの実行位置(以下、フォーカス合わせ位置ともいう)は、マスク面に照射される光のストライプ206方向における位置ということもできる。
テーブル制御回路17は、検査領域205の端部からストライプ206に沿って検査領域205の外方に所定距離だけ離れた位置を助走開始位置pとして算出してもよい。
テーブル制御回路17は、助走開始位置pがパターン領域201内にある場合には、助走開始位置pを変更しない。一方、テーブル制御回路17は、助走開始位置pが遮光帯203内にある場合には、助走開始位置pを非パターン領域202内に変更する。具体的には、テーブル制御回路17は、XYθテーブル6をストライプ206方向に移動調整することで助走開始位置pを非パターン領域202内に変更する。助走開始位置pは、遮光帯203におけるストライプ206の長手方向の外端からストライプ206に沿って外方に所定距離だけ離れた位置に変更されてもよい。
助走開始位置pが非パターン領域202内に変更された場合、テーブル制御回路17は、モータ10Aを駆動制御することで、非パターン領域202内の助走開始位置pからXYθテーブル6の助走を開始させる。
また、助走開始位置pが非パターン領域202内に変更された場合、オートフォーカス制御回路18は、非パターン領域202内の助走開始位置pでフォーカス合わせを実行するようにフォーカス機構11を制御する。また、オートフォーカス制御回路18は、少なくとも非パターン領域202内の助走開始位置pでのフォーカス合わせの完了からフォーカス位置が遮光帯203を通過するまでの間、当該フォーカス合わせの完了時のフォーカスを維持(すなわち、固定)するようにフォーカス機構11を制御する。非パターン領域202内の助走開始位置pでのフォーカス合わせの完了時のフォーカスすなわち当該フォーカス合わせで合わされたフォーカスは、当該フォーカス合わせの完了からフォーカス位置が検査領域205に到達するまで維持されてもよい。
なお、非パターン領域202内の助走開始位置pでのフォーカス合わせは、当該助走開始位置pにおいて完了してもよいが、この場合、フォーカス合わせの所要時間だけXYθテーブル6の助走を待機することが求められる場合がある。したがって、検査を迅速に開始するには、非パターン領域202内の助走開始位置pでのフォーカス合わせを開始するときに、当該フォーカス合わせの完了を待たずにXYθテーブル6の助走を開始することが望ましい。この場合、非パターン領域202内の助走開始位置pでのフォーカス合わせは、助走開始位置pからフォーカス合わせの所要時間だけXYθテーブル6が助走(すなわち、フォーカス位置が移動)した時点で完了してよい。
オートフォーカス制御回路18は、XYθテーブル6の助走にともなってフォーカス位置が検査領域205に入ったときに、オートフォーカスでのフォーカス合わせに切換えるようにフォーカス機構11を制御する。
ここで、検査領域205はパターン領域201内にあるため、検査領域205は遮光帯203より高さが高い。このため、もし、高さが低い遮光帯203を助走開始位置としてオートフォーカスでフォーカス合わせを行った後、高さが高い検査領域205でフォーカス合わせを行う場合、遮光帯203と検査領域205との間でフォーカスの変動量が大きくなる。フォーカスの変動量が大きいことで、検査領域205内において迅速にオートフォーカスを追従させることができず、デフォーカスが生じてしまう。
これに対して、第1の実施形態では、助走開始位置pを非パターン領域202内に変更することで、高さが低い遮光帯203におけるオートフォーカスでのフォーカス合わせを回避できる。また、非パターン領域202で合わせたフォーカスを固定したままフォーカス位置が遮光帯203を通過し、検査領域205においてオートフォーカスに切換えることができる。この場合、非パターン領域202で固定したフォーカスに対して、検査領域205でのフォーカスの変動量は殆ど無い。なぜならば、非パターン領域202の高さは、検査領域205の高さと殆ど同じだからである。そして、フォーカスの変動量が殆ど無いことで、検査領域205内においオートフォーカスを迅速に追従させることができる。これにより、デフォーカスを抑制できる。
オートフォーカス制御回路18の更なる詳細については、後述のマスク検査方法において説明する。
センサ回路19は、フォトダイオードアレイ8で光電変換された光学画像を取り込み、取り込まれた光学画像をA/D変換する。そして、センサ回路19は、A/D変換した光学画像を比較回路25に出力する。センサ回路19は、例えば、TDI(Time Delay Integration)センサの回路であってもよい。TDIセンサを用いることで、パターン204を高精度に撮像できる。
レーザ測長システム12は、XYθテーブル6の移動位置を検出し、検出された移動位置を位置回路22に出力する。位置回路22は、レーザ測長システム12から入力された移動位置に基づいて、XYθテーブル6上でのマスク2の位置を検出する。そして、位置回路22は、検出されたマスク2の位置を比較回路25に出力する。
展開回路23は、マスク2の設計データを読み出す。設計データは、後述する磁気ディスク装置31から読み出してもよい。設計データは、マスクを表す図形の座標、辺の長さ、種類などの情報であってもよい。展開回路23は、読み出された設計データを2値または多値の画像データに変換する。そして、展開回路23は、画像データに変換された設計データを参照回路24に出力する。
参照回路24は、展開回路23から入力された設計データに対して適切なフィルタ処理を施すことで、パターン204の欠陥検査に用いる参照画像を生成する。参照回路24は、生成された参照画像を比較回路25に出力する。
比較回路25は、位置回路22から入力された位置情報を用いながら、光学画像のパターンの各位置の線幅を測定する。比較回路25は、測定された光学画像のパターンと、参照回路24から入力された参照画像のパターンについて、両パターンの線幅や階調値(明るさ)を比較する。そして、比較回路25は、例えば、光学画像のパターンの線幅と、参照画像のパターンの線幅との誤差をパターン204の欠陥として検出する。
また、図1に示すように、マスク検査装置1は、制御計算機30と、磁気ディスク装置31と、磁気テープ装置32と、フロッピー(登録商標)ディスク33と、CRT34と、パターンモニタ35と、プリンタ36とを備える。これらの構成部30〜36は、いずれもバス14に接続されている。制御計算機30は、バス14に接続された各構成部に対して、パターン204の欠陥検査に関連する各種の制御や処理を実行する。磁気ディスク装置31、磁気テープ装置32およびフロッピーディスク33は、欠陥検査に関連する各種の情報を記憶する。CRT34およびパターンモニタ35は、欠陥検査に関連する各種の画像を表示する。プリンタ36は、欠陥検査に関連する各種の情報を印刷する。
(マスク検査方法)
次に、マスク検査装置1を適用したマスク検査方法について説明する。図3は、第1の実施形態のマスク検査方法を示すフローチャートである。図4は、第1の実施形態のマスク検査方法を示す斜視図である。第1の実施形態のマスク検査方法では、図4の破線矢印に示す方向に検査領域205のストライプ206が連続的にスキャンされるように、XYθテーブル6を移動させる。XYθテーブル6を移動させながら、フォトダイオードアレイ8で撮像された光学画像に基づいてストライプ206上のパターン204(図1参照)の欠陥を検査する。以下、パターン204の欠陥検査の過程でのフォーカス合わせを中心に説明する。
先ず、図3に示すように、入力操作に応じた検査領域205を設定する(ステップS1)。検査領域205の設定方法は特に限定されず、例えば、制御計算機30が入力操作に応じた検査領域205を磁気ディスク装置31に記録することで行ってもよい。なお、図4では、パターン領域201全体を検査領域205に設定しているが、パターン領域201の一部を検査領域205に設定してもよい。
検査領域205の設定後、テーブル制御回路17は、検査領域205に応じた助走開始位置pを算出する(ステップS2)。より具体的には、テーブル制御回路17は、検査領域205に含まれる全てのストライプ206に対応する助走開始位置pを同時に算出する。このとき、テーブル制御回路17は、ストライプ206の始端からストライプ206の長手方向外方に所定距離離れた位置を助走開始位置pとして算出してもよい。なお、ストライプ206の始端とは、ストライプ206の長手方向の両端のうち、助走開始位置pに近い方の端部である。ストライプ206の長手方向の両端のうち、助走開始位置pに遠い方の端部は、ストライプ206の終端と呼ぶ。
例えば、XYθテーブル6の助走における加速度をa、検査領域205におけるXYθテーブル6の速度すなわち検査速度をvとする。助走開始位置pは、ストライプ206の始端から外方に少なくともv/2a離れた位置であってもよい。XYθテーブル6の加速度aは、例えば、2〜5mm/sであってよい。検査速度vは、例えば、10mm/sであってもよい。
なお、テーブル制御回路17は、検査領域205に含まれるストライプ206に対応する助走開始位置pを別々に算出してもよい。
助走開始位置pの算出後、テーブル制御回路17は、予め取得されている遮光帯203の座標に基づいて、助走開始位置pが遮光帯203内にあるか否かを判定する(ステップS3)。より具体的には、テーブル制御回路17は、検査領域205内の全てのストライプ206について、各ストライプ206に対応する助走開始位置pが遮光帯203内にあるか否かを判定する。
助走開始位置pが遮光帯203内にある場合(ステップS3:Yes)、テーブル制御回路17は、助走開始位置pを非パターン領域202内に変更する(ステップS4)。より具体的には、テーブル制御回路17は、検査領域205内の全てのストライプ206に対応する助走開始位置pのうち、遮光帯203内にあると判定された助走開始位置pを非パターン領域202内に変更する。変更された助走開始位置pは、遮光帯203におけるストライプ206の長手方向の外端から外方に、助走開始位置pでのフォーカス合わせの所要時間分のXYθテーブル6の助走距離に相当する距離またはこれより大きい距離離れていてもよい。すなわち、助走開始位置pでフォーカス合わせを開始するときに加速度aでXYθテーブル6の助走を開始し、助走開始位置pでのフォーカス合わせを所要時間tかけて行う構成において、変更された助走開始位置pは、遮光帯203の外端から外方に少なくとも(1/2)at離れていてもよい。例えば、変更された助走開始位置pは、遮光帯203の外端から外方に1〜2mm離れていてもよい。このような位置に助走開始位置pを変更することで、フォーカス位置が非パターン領域202から遮光帯203に入る前に確実にフォーカスを固定できる。
一方、助走開始位置pが遮光帯203内にない場合(ステップS3:No)、テーブル制御回路17は、助走開始位置pがパターン領域201内にあると判断して、助走開始位置pを維持する。
助走開始位置pの算出後、オートフォーカス制御回路18は、現在の検査対象のストライプ206(以下、検査対象ストライプともいう)に対応する助走開始位置pでのフォーカス合わせを行う(ステップS5)。フォーカス合わせにおいて、オートフォーカス制御回路18は、フォーカス機構11にフォーカス信号を出力することで、フォーカス信号に応じた移動量だけZ方向にXYθテーブル6を移動させる。助走開始位置pでのフォーカス合わせは、当該フォーカス合わせの所要時間後に完了してもよい。なお、現在の検査対象ストライプ206は、検査の進行にともなって図4の−Y方向側のストライプ206から+Y方向側のストライプ206へと変化する。
助走開始位置pでのフォーカス合わせの開始後、テーブル制御回路17は、X軸モータ10Aを駆動することでXYθテーブル6の助走を開始する(ステップS6)。助走開始位置pでのフォーカス合わせの完了からフォーカス位置が検査領域205に到達するまでの間、オートフォーカス制御回路18は、助走開始位置pでのフォーカス合わせの完了時のフォーカスを維持する。なお、助走開始位置pがパターン領域201内にある場合(ステップS3:No)、オートフォーカス制御回路18は、助走開始から現在の検査対象ストライプの走査が完了するまでの間、継続してオートフォーカスでのフォーカス合わせを行ってもよい。この場合、フォーカス位置が検査領域205に到達した時点で既にオートフォーカスでのフォーカス合わせが開始しているので、後述する検査領域205でのオートフォーカスへの切り替え(ステップS8)は省略してよい。
助走の開始後、オートフォーカス制御回路18は、フォーカス位置が検査領域205に到達したか否かを判定する(ステップS7)。この判定は、助走開始位置pからのフォーカス位置の移動量が、予め取得されている助走開始位置pと検査領域205の開始位置(すなわち、ストライプ206の始端)との間の距離に達したか否かに基づいて行ってもよい。オートフォーカス制御回路18は、助走すなわち加速によるXYθテーブル6の移動が所定時間行われた後に、検査速度(定速)によるXYθテーブル6の移動が所定時間行われた場合に、フォーカス位置が検査領域205に到達したと判定してもよい。XYθテーブル6は、フォーカス位置が遮光帯203内にあるときに助走を完了して検査速度に達してもよく、または、フォーカス位置が検査領域205の開始位置にあるときに検査速度に達してもよい。
フォーカス位置が検査領域205に到達した場合(ステップS7:Yes)、オートフォーカス制御回路18は、オートフォーカスによるフォーカス合わせに切換える(ステップS8)。一方、フォーカス位置が検査領域205に到達していない場合(ステップS7:No)、オートフォーカス制御回路18は、固定フォーカスのまま判定(ステップS7)を繰り返す。
オートフォーカスへの切り替え後、オートフォーカス制御回路18は、全ストライプ206の検査が完了したか否かを判定する(ステップS9)。
全ストライプ206の検査が完了した場合(ステップS9:Yes)、オートフォーカス制御回路18は、処理を終了する。
一方、全ストライプ206の検査が完了していない場合(ステップS9:No)、オートフォーカス制御回路18は、検査対象ストライプ206を、現在の検査対象ストライプ206に+Y方向(図4参照)において隣接する次のストライプ206に変更する(ステップS10)。その後は、次のストライプ206を検査対象ストライプ206として、フォーカス合わせ(ステップS5)以降の処理を繰り返す。
図5Aは、第1の実施形態のマスク検査方法において、フォーカス位置およびその移動方向とフォーカス信号との関係を示す模式図である。図5Aには、検査領域205と、遮光帯203と、非パターン領域202と、各領域に対応するフォーカス信号およびその移動方向が模式的に示されている。
図5Aのフォーカス信号SIG_FWDは、+X方向(前方:D_FWD)にフォーカス位置を移動させながら第1番目のストライプ206_1を検査したときのフォーカス信号である。なお、図5Aには、第1番目のストライプ206_1の終端側の一定の範囲が示されている。図5Aのフォーカス信号SIG_BWDは、−X方向(後方:D_BWD)にフォーカス位置を移動させながら第1番目のストライプ206_1に隣接する第2番目のストライプ206_2を検査したときのフォーカス信号である。なお、図5Aには、第2番目のストライプ206_2の始端側の一定の範囲が示されている。
図5Bは、比較例のマスク検査方法において、フォーカス位置およびその移動方向とフォーカス信号との関係を示す模式図である。図5Bの詳細は図5Aと同様である。比較例のマスク検査方法では、遮光帯203内においても、オートフォーカスによるフォーカス合わせを行う。
図5Bに示すように、第2番目のストライプ206_2の検査時に、遮光帯203内においてオートフォーカスによるフォーカス合わせを行った場合、フォーカス位置が検査領域205に到達した際に、検査領域205に対してフォーカス信号SIG_BWDが迅速に追従できない。これにより、遮光帯203に隣接する検査領域205の区間205aにおいて、デフォーカスが大きくなってしまう。
これに対して、第1の実施形態のマスク検査方法では、図5Aに示すように、第2番目のストライプ206_2の検査時に、非パターン領域202から検査領域205に至るまで、非パターン領域202で合わされたフォーカスを維持できる。非パターン領域202の高さが検査領域205の高さとほぼ同じであることで、非パターン領域202で合わされたフォーカスと、検査領域205の開始位置で合わせるべきフォーカスとは、ほぼ同じである。このため、フォーカス位置が遮光帯203から検査領域205に移動した際に、検査領域205に対してフォーカス信号SIG_BWDが迅速に追従できる。これにより、遮光帯203に隣接する検査領域205の区間205aにおいて、デフォーカスを有効に抑制できる。
以上述べたように、第1の実施形態によれば、非パターン領域202上の助走開始位置pでのフォーカス合わせで合わせたフォーカスを遮光帯203において維持することで、遮光帯203と検査領域205との間でのフォーカスの変動量を抑制できる。これにより、検査領域205に対してオートフォーカスを迅速に追従させてデフォーカスを抑制できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態として、マスク2の傾きに応じてオートフォーカスの初期値すなわち基準点を補正する実施形態について説明する。なお、第2の実施形態において、第1の実施形態に対応する構成部については、同一の符号を用いて重複した説明を省略する。図6は、第2の実施形態のマスク検査装置1を示す図である。
図6に示すように、第2の実施形態のマスク検査装置1は、第1の実施形態の構成に加えて、更に、Zセンサ41と、Zセンサ制御回路42と、マスク傾き量演算回路43とを備える。
Zセンサ41は、マスク面の高さすなわちZ方向の位置を検出する。Zセンサ41は、例えば、マスク面に光を照射する投光器と、照射された光を受光する受光器とを備えていてもよい。投光器と受光器とを備えることで、Zセンサ41は、マスク面の高さを光学的に検出できる。これ以外にも、例えば、オートフォーカス制御回路18によるフォーカス機構11の駆動量(例えば、駆動信号のパルス数など)に基づいてマスク面の高さを検出してもよい。
Zセンサ制御回路42は、Zセンサ41の駆動を制御する。Zセンサ制御回路42は、Zセンサ41からマスク面の高さの検出結果を取得する。Zセンサ制御回路42は、取得されたマスク面の高さをマスク傾き量演算回路43に出力する。
マスク傾き量演算回路43は、Zセンサ制御回路42から入力されたマスク面の高さに基づいて、Z方向へのマスク2の傾き量を算出(すなわち、測定)する。マスク傾き量演算回路43は、算出されたマスク2の傾き量をオートフォーカス制御回路18に出力する。
オートフォーカス制御回路18は、マスク傾き量演算回路43から入力されたマスク2の傾き量に基づいてオートフォーカスを制御する。以下、図7を用いてマスク2の傾き量を用いたオートフォーカスの制御の一例について詳述する。図7は、第2の実施形態を示すマスク検査方法のフローチャートである。
図7に示すように、第2の実施形態において、マスク傾き量演算回路43は、Zセンサ41で検出されたマスク面の高さに基づいて、水平方向に対するマスク2の傾き量を測定する(ステップS11)。図7の例において、マスク2の傾き量の測定は、検査領域205の設定(ステップS1)と、助走開始位置の算出(ステップS2)との間に行っている。
Zセンサ41の検出結果によること以外にも、マスク2の傾き量の測定は、検査開始前に検査領域205を所定ストライプ206分スキャンした結果に基づいて行ってもよい。すなわち、マスク2の傾き量は、ストライプ206における異なるフォーカス位置同士の間のフォーカス信号の信号値の差分として測定してもよい。また、マスク2の傾きの測定は、オートローダ9でXYθテーブル6上にマスク2を搬入するときに行ってもよい。このように、検査開始前にマスク2の傾き量を測定することで、傾き量に応じた適切な検査を開始することができる。
また、オートフォーカス制御回路18は、助走開始位置pでのフォーカス合わせ(ステップS5)の際に、助走開始位置pと検査領域205の開始位置との高さの差分を算出する(ステップS12)。図8は、第2の実施形態の検査方法を示す模式図である。図8は、助走開始位置pから検査領域205の開始位置pに向かうにしたがって上方に傾いたマスク2を示している。なお、図4と同様に、図8では、パターン領域201の開始位置を検査領域205の開始位置pとしている。
オートフォーカス制御回路18は、助走開始位置pと検査領域205の開始位置pとの高さの差分dを、測定されたマスク2の傾き量θと、予め取得されている助走開始位置pと検査領域205の開始位置pとの間のマスク面に沿った方向の距離xとに基づいて算出する。図8の例の場合、高さの差分dは、x・sinθである。
また、図7に示すように、オートフォーカス制御回路18は、オートフォーカスでのフォーカス合わせへの切り替え(ステップS8)の前に、高さの差分dに応じてオートフォーカスにおけるフォーカスの初期値を補正する(ステップS13)。オートフォーカス制御回路18は、助走開始位置pで設定したフォーカスより高さの差分dだけ上方の位置にフォーカスの初期値を補正してもよい。
第2の実施形態によれば、マスク2の傾きに応じて検査領域205の開始位置におけるフォーカスの初期値を補正できるので、マスク2が傾いている場合でも、検査領域205においてオートフォーカスを迅速に追従させることができる。したがって、第2の実施形態によれば、デフォーカスを更に確実に抑制できる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態として、現在の検査対象ストライプの終端近傍においてフォーカスを固定する実施形態について説明する。なお、第3の実施形態において、第1の実施形態に対応する構成部については、同一の符号を用いて重複した説明を省略する。図9は、 第3の実施形態を示すマスク検査方法のフローチャートである。
図9に示すように、第3の実施形態において、オートフォーカス制御回路18は、オートフォーカスでのフォーカス合わせへの切り替え(ステップS8)の後、フォーカス位置が現在の検査対象ストライプ206の終端近傍に到達したか否かを判定する(ステップS21)。
フォーカス位置が現在の検査対象ストライプ206の終端近傍に到達した場合(ステップS21:Yes)、オートフォーカス制御回路18は、フォーカスを固定する(ステップS22)。一方、フォーカス位置が現在の検査対象ストライプ206の終端近傍に未到達の場合(ステップS21:No)、オートフォーカス制御回路18は、オートフォーカスのまま判定(ステップS21)を繰り返す。
なお、現在の検査対象ストライプ206の終端近傍は、現在の検査対象ストライプ206の終端から該ストライプ206の始端側に向かって所定距離離れた位置である。この所定距離の具体的な態様は特に限定されないが、例えば、オートフォーカスから固定フォーカスへの切り替えの所要時間と、XYθテーブル6の速度との積算値に相当する距離またはこれより大きい距離であってもよい。
ここで、現在の検査対象ストライプ206(例えば、図5Aにおける第1番目のストライプ206_1)の検査の終了後、次のストライプ206(例えば、図5Aにおける第2番目のストライプ206_2)の検査の開始前に、フォーカス位置は遮光帯203を通過する。
もし、現在の検査対象ストライプ206の終端以降もオートフォーカスによるフォーカス合わせを継続する場合、遮光帯203に合焦するようにフォーカスが大きく変動する。これにより、次の検査対象ストライプ206に対応する助走開始位置pでは、低い位置(すなわち、遮光帯203)に合わされたフォーカスを高い位置(すなわち、助走開始位置p)に合わせることが求められる。これにより、次の検査対象ストライプ206に対応する助走開始位置pでのフォーカス合わせの所要時間が長くなる。
これに対して、第3の実施形態では、現在の検査対象ストライプ206の終端近傍から次の検査対象ストライプ206に対応する助走開始位置pまでの間、フォーカスを高い位置に固定できる。これにより、次の検査対象ストライプ206に対応する助走開始位置pでのフォーカス合わせの所要時間を短縮できる。例えば、検査対象ストライプ206の終端以降もオートフォーカスを継続する場合に比べて、助走開始位置pにおけるフォーカス時間を1ストライプ206あたり1〜2秒短縮することも可能である。
したがって、第3の実施形態によれば、助走開始位置pでのフォーカス合わせの所要時間を短縮できるので、検査時間を短縮できる。
なお、第3の実施形態を第2の実施形態と組み合わせてもよい。また、本実施形態は、上記のように参照画像との差分に基づくDB検査に限定されず、マスク上に配置される同一の設計データから描画されたダイ画像との差分を欠陥として検出するDD(Die to Die)検査に適用してもよい。また、本実施形態は、パターン領域201と非パターン領域202との間に両領域201、202より高さが低い凹部すなわち溝部を有するマスクであれば、EUVマスク以外のマスクに適用することも可能である。
マスク検査装置1の少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、マスク検査装置1の少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
上述の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 マスク検査装置
2 マスク
201 パターン領域
202 非パターン領域
203 遮光帯
6 XYθテーブル
17 テーブル制御回路
18 オートフォーカス制御回路

Claims (7)

  1. パターンを有するパターン領域と、前記パターン領域の周囲に設けられ、パターンを有しない非パターン領域と、前記パターン領域と前記非パターン領域との間において前記パターン領域を囲み、前記パターン領域および前記非パターン領域より高さが低い遮光帯とを有するマスクのパターンの欠陥を検査するマスク検査方法であって、
    前記マスクが載置されたステージが助走を開始するときのフォーカス合わせの実行位置である助走開始位置が前記遮光帯内にある場合に、前記助走開始位置を前記非パターン領域内に変更し、
    前記非パターン領域内の助走開始位置で前記フォーカス合わせを実行し、
    前記非パターン領域内の助走開始位置から前記ステージの助走を開始させ、少なくとも前記非パターン領域内の助走開始位置でのフォーカス合わせの完了から前記実行位置が前記遮光帯を通過するまでの間、前記フォーカス合わせの完了時のフォーカスを維持し、
    前記実行位置が前記パターン領域のうち前記欠陥を検査すべき検査領域に入ったときに、オートフォーカスでのフォーカス合わせに切換えることを特徴とするマスク検査方法。
  2. 前記検査領域を設定し、
    設定された前記検査領域に応じた前記助走開始位置を取得することを特徴とする請求項1に記載のマスク検査方法。
  3. 前記マスクの傾きを測定し、
    前記非パターン領域内の助走開始位置でのフォーカス合わせの際に、前記マスクの傾きと、前記非パターン領域内の助走開始位置から前記検査領域の開始位置までの距離とに基づいて、前記助走開始位置と前記検査領域の開始位置との高さの差分を算出し、
    前記高さの差分に応じて、前記検査領域でのオートフォーカスにおけるフォーカスの初期値を補正することを特徴とする請求項1または2に記載のマスク検査方法。
  4. 前記マスクの傾きの測定は、前記欠陥の検査の開始前に前記検査領域を所定ストライプ分スキャンした結果に基づいて行うことを特徴とする請求項3に記載のマスク検査方法。
  5. 前記マスクの傾きの測定は、前記欠陥を検査する位置に前記マスクを搬入するときに行うことを特徴とする請求項3に記載のマスク検査方法。
  6. 前記実行位置が前記検査領域のストライプの終端近傍に到達したときにフォーカスを固定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のマスク検査方法。
  7. パターンを有するパターン領域と、前記パターン領域の周囲に設けられ、パターンを有しない非パターン領域と、前記パターン領域と前記非パターン領域との間において前記パターン領域を囲み、前記パターン領域および前記非パターン領域より高さが低い遮光帯とを有するマスクを載置可能なステージと、
    前記ステージを移動する移動機構と、
    前記マスクに対するフォーカス合わせを実行するフォーカス機構と、
    前記ステージが助走を開始するときの前記フォーカス合わせの実行位置である助走開始位置が前記遮光帯内にある場合に、前記助走開始位置を前記非パターン領域内に変更し、前記非パターン領域内の助走開始位置から前記ステージの助走を開始させる制御を行うステージ制御部と、
    前記非パターン領域内の助走開始位置で前記フォーカス合わせを実行し、少なくとも前記非パターン領域内の助走開始位置でのフォーカス合わせの完了から前記実行位置が前記遮光帯を通過するまでの間、前記フォーカス合わせの完了時のフォーカスを維持し、前記実行位置が前記パターン領域のうち前記欠陥を検査すべき検査領域に入ったときに、オートフォーカスでのフォーカス合わせに切換える制御を行うフォーカス制御部と、を備えることを特徴とするマスク検査装置。
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