JP4710068B2 - 焦点調整機構、検査装置及び焦点調整方法 - Google Patents

焦点調整機構、検査装置及び焦点調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4710068B2
JP4710068B2 JP2007312965A JP2007312965A JP4710068B2 JP 4710068 B2 JP4710068 B2 JP 4710068B2 JP 2007312965 A JP2007312965 A JP 2007312965A JP 2007312965 A JP2007312965 A JP 2007312965A JP 4710068 B2 JP4710068 B2 JP 4710068B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
objective lens
pattern forming
forming surface
focus adjustment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007312965A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009139447A (ja
Inventor
治彦 楠瀬
伸一 田辺
善太 保里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lasertec Corp
Original Assignee
Lasertec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lasertec Corp filed Critical Lasertec Corp
Priority to JP2007312965A priority Critical patent/JP4710068B2/ja
Publication of JP2009139447A publication Critical patent/JP2009139447A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4710068B2 publication Critical patent/JP4710068B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Description

本発明は、焦点調整機構、検査装置及び焦点調整方法に関し、特に、半導体製造工程で利用されるパターンが形成されたフォトマスク等を検査するための検査装置及びこれに用いられる焦点調整機構、並びに焦点調整方法に関する。
半導体製造工程において利用されるフォトマスク(以下、マスクという。)にパターン欠陥や異物の付着等があると、配線の短絡等の不良原因となり、歩留が低下する。従って、マスクの欠陥等を検査するマスク検査装置が開発され、実用化されている。一般にマスクの欠陥検査法には、マスクパターンと設計データとの比較検査法(一般にDie−to−database比較法と呼ばれる。)と、2つのマスクにおけるパターン比較検査法(一般にDie−to−die比較法と呼ばれる。)との2通りの方法が広く知られている。これらの検査方法ではいずれも、マスクパターンの微小な観察領域を対物レンズによって拡大し、その拡大された光学像をCCD等の撮像装置で撮像して比較している。
通常、マスク検査装置には、マスクの観察領域に自動的に焦点を合わせるための焦点調整機構(オートフォーカス機構)が設けられている。この焦点調整機構には、例えば、光てこ方式や非点収差方式によるものが知られている。図7に、従来のマスク検査装置に設けられた光てこ方式の焦点調整機構の構成を模式的に示す。図7に示すように、従来の焦点調整機構は、レーザ光源17、ダイクロイックミラー14、対物レンズ13、レンズ18、光検出器19、処理装置20、対物レンズ駆動機構25を備えている。
光てこ方式の焦点調整機構においては、レーザ光源17から出射された光は、ダイクロイックミラー14で反射され、対物レンズ13の瞳の片側半分の領域を通過して、マスク40のパターン面に照射される。マスク40のパターン面で反射された光は、対物レンズ13の反対側の片側半分の領域を通過する。そして、対物レンズ13を通過した反射光は、ダイクロイックミラー14で反射され、レンズ18を通過して、光検出器19に入射する。
光検出器19は、二分割フォトダイオードであり、マスク40のパターン面が合焦点位置となっている状態で、反射光が2分割フォトダイオードの中心に入射するように配置されている。従って、マスク40のパターン面が対物レンズ13の焦点位置からずれた場合は、反射光の位置が2分割フォトダイオードの中心からずれる。この反射光の位置ずれに基づく、2分割フォトダイオードの出力の差が焦点位置のずれ量を示すものとなる。よって、2分割フォトダイオードの出力を同じにするよう、フィードバック制御することで、焦点を合わせることができる(例えば、特許文献1〜4参照)。
特開昭62−85211号公報 特開昭61−290414号公報 特開2006−276214号公報 特開平5−333529号公報
ところで、マスクには、石英ガラス等からなるマスク基板上に所定のパターンが形成されている。焦点調整動作を行う際に、マスク40のパターン面にレーザ光を照射すると、このパターンからの回折光が発生する。この回折光の影響により、焦点調整動作が正常に行われないという問題があった。また、対物レンズのフォーカス位置がずれることにより、光検出器により得られるマスクパターンの光学像が異常となってしまう。このような場合、上述したDie−to−die比較法等では、欠陥のないリファレンスダイと検査対象のマスクパターンの光学像を比較するため、実際には欠陥がないにもかかわらず欠陥があるとして判断されて、疑似欠陥が発生してしまう。
本発明は、このような事情を背景としてなされたものであり、本発明の目的は、パターンの影響を抑制し、焦点調整動作の安定性を図ることができる焦点調整機構、検査装置及び焦点調整方法を提供することである。
本発明の第1の態様に係る焦点調整機構は、パターンが形成された試料のパターン形成面に対して対物レンズの焦点位置を調整するための焦点調整機構であって、前記パターン形成面の反対側の面に光を照明する第1の光源と、前記パターン形成面の反対側の面からの反射光を検出して、前記試料のパターン形成面の反対側の面の高さを測定する位置検出器と、前記位置検出器で測定された前記試料のパターン形成面の反対側の面の高さと、前記試料の厚みとに基づいて、前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御する制御部と、を備えるものである。これにより、パターンの影響を回避し、焦点調整動作の安定性を図ることができる。
本発明の第2の態様に係る焦点調整機構は、上記の焦点調整機構において、前記対物レンズの位置に応じて、前記試料の前記パターン形成面の高さを検出する高さ測定器をさらに備え、前記制御部は、前記試料のパターン形成面の反対側の面の高さ及び前記試料の前記パターン形成面の高さに基づいて、前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御するものである。これにより、より正確に焦点位置の調整を行うことができる。
本発明の第3の態様に係る焦点調整機構は、上記の焦点調整機構において、前記試料のパターン形成面の反対側の面の高さ及び前記試料の前記パターン形成面の高さから、前記試料の厚みの分布を算出する厚み算出部を備え、前記制御部は、前記試料の厚みの分布に基づいて、前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御するものである。これにより、より正確に焦点位置の調整を行うことができる。
本発明の第4の態様に係る焦点調整機構は、上記の焦点調整機構において、あらかじめ測定した前記試料の厚みの分布データを記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記試料の厚みの分布データに基づいて、前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御するものである。これにより、正確な焦点調整ができ、その結果、正しい検査ができる。
本発明の第5の態様に係る焦点調整機構は、上記の焦点調整機構において、前記厚み算出部は、前記試料の検査済みの領域の厚みの分布の測定結果をフィルタリング処理して前記パターンの影響を除去し、前記試料の未検査領域の厚みを外挿して前記試料の厚みの分布を推定するものである。これにより、簡便に試料の厚みの分布を推定することができ、正確な焦点調整ができ、その結果、正しい検査ができる。
本発明の第6の態様に係る焦点調整機構は、上記の焦点調整機構において、前記対物レンズの瞳の片側半分の領域を介して、前記試料の前記パターン形成面に光を照射する第2の光源と、前記第2の光源から前記対物レンズの瞳の片側半分を介して前記パターン形成面に入射した光のうち、当該パターン形成面で反射し、前記対物レンズの瞳の反対側の片側半分の領域を通過した反射光を検出する光検出器とをさらに備えるものである。これにより、パターン形成面で反射し、対物レンズの瞳の反対側の片側半分の領域を通過した反射光に基づいた焦点調整と、位置検出器で測定された試料のパターン形成面の反対側の面の高さに基づいた焦点調整とを行うことができ、より正確に焦点位置の調整を行うことができる。
本発明の第7の態様に係る焦点調整機構は、上記の焦点調整機構において、前記厚み算出部により得られた前記試料の厚み分布に基づいて、前記試料の厚みが所定の量以上変化したか否かを判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいて、前記光検出器での検出結果に基づいて前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御する第1のモードと、前記位置検出器での検出結果に基づいて前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御する第2のモードとを切り替えるモード切り替え部を備えることを特徴とするものである。これにより、焦点調整動作の安定性を図ることができる。
本発明の第8の態様に係る焦点調整機構は、上記の焦点調整機構において、前記位置検出器又は前記高さ検出器からの測定結果を平滑化する演算部を備え、前記制御部は、前記演算部で平滑化された前記測定結果に基づいて前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御するものである。これにより、さらに焦点調整動作の安定性を図ることができる。
本発明の第9の態様に係る検査装置は、前記試料を観察するための照明光を出射するための観察用光源と、前記試料の光学像を撮像するための撮像装置と、上記のいずれかに記載の焦点調整機構とを備えるものである。これにより、正確に焦点位置の調整を行うことができ、正確に試料の検査を行うことができる。
本発明の第10の態様に係る焦点調整方法は、パターンが形成された試料のパターン形成面に対して対物レンズの焦点位置を調整するための焦点調整方法であって、前記パターン形成面の反対側の面に光を照明するステップと、前記パターン形成面の反対側の面からの反射光を検出して、前記試料のパターン形成面の反対側の面の高さを測定するステップと、前記試料のパターン形成面の反対側の面の高さと、前記試料の厚みとに基づいて、前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御するステップとを含む。これにより、パターンの影響を回避し、焦点調整動作の安定性を図ることができる。
本発明の第11の態様に係る焦点調整方法は、上記の焦点調整方法において、前記対物レンズの位置に応じて、前記試料の前記パターン形成面の高さを検出するステップを含み、前記試料のパターン形成面の反対側の面の高さ及び前記試料の前記パターン形成面の高さに基づいて、前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御することを特徴とする。これにより、より正確に焦点位置の調整を行うことができる。
本発明の第12の態様に係る焦点調整方法は、上記の焦点調整機構において、前記試料のパターン形成面の反対側の面の高さ及び前記試料の前記パターン形成面の高さから、前記試料の厚みの分布を算出するステップを含み、前記試料の厚みの分布に基づいて、前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御することを特徴とする。これにより、より正確に焦点位置の調整を行うことができる。
本発明の第13の態様に係る焦点調整方法は、上記の焦点調整方法において、あらかじめ測定した前記試料の厚みの分布データを記憶するステップを含み、パターン検査時に前記パターン形成面の反対側の面からの反射光を検出して、前記試料のパターン形成面の反対側の面の高さを測定し、前記試料のパターン形成面の反対側の面の高さと、記憶した前記試料の厚みの分布データに基づいて、前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御することを特徴とする。これにより、正確な焦点調整ができ、その結果、正しい検査ができる。
本発明の第14の態様に係る焦点調整方法は、上記の焦点調整方法において、前記試料の厚みの分布を前記パターンの検査と同時に測定し、前記試料の検査済みの領域の厚みの分布の測定結果をフィルタリング処理して前記パターンの影響を除去し、前記試料の未検査領域の厚みを外挿して推定するステップを含む。これにより、簡便に試料の厚みの分布を推定することができ、正確な焦点調整ができ、その結果、正しい検査ができる。
本発明の第15の態様に係る焦点調整方法は、上記の焦点調整方法において、前記対物レンズの瞳の片側半分の領域を介して、前記試料の前記パターン形成面に光を照射するステップと、前記第2の光源から前記対物レンズの瞳の片側半分を介して前記パターン形成面に入射した光のうち、当該パターン形成面で反射し、前記対物レンズの瞳の反対側の片側半分の領域を通過した反射光を検出するステップと、前記パターン形成面で反射し、前記対物レンズの瞳の反対側の片側半分の領域を通過した反射光に基づいて、前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御するステップと、前記試料の厚みが、所定の量以上変化したか否かを判定するステップと、前記試料の厚みが所定の量以上変化したと判定された場合に、前記光検出器で検出された検出結果に基づいて前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御する第1のモードから、前記位置検出器で測定された検出結果に基づいて前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御する第2のモードに切り替えるステップとを含む。これにより、より焦点調整動作の安定性を図ることができる。
本発明の第16の態様に係る焦点調整方法は、上記の焦点調整方法において、前記試料のパターン形成面の反対側の面の高さ、又は、前記試料の前記パターン形成面の高さの測定結果を平滑化するステップを含み、前記演算部で平滑化された前記測定結果に基づいて前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御する。これにより、さらに焦点調整動作の安定性を図ることができる。
本発明によればパターンの影響を抑制し、焦点調整動作の安定性を図ることができる焦点調整機構、検査装置及び焦点調整方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明は、本発明の好適な実施の形態を示すものであって、本発明の範囲が以下の実施例の形態に限定されるものではない。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、当業者であれば、以下の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る検査装置について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係る検査装置10の基本構成を示した図である。また、図2は、本実施の形態に係る検査装置10に用いられる処理装置20の構成を示すブロック図である。なお、図1において、マスク40に平行な方向をxy方向とし、垂直な方向をz方向とする。本実施の形態に係る検査装置10は、基板上にパターンが形成されたマスク40の欠陥あるいは異物の検査を行うものである。ここでは、石英ガラス基板上にパターンが形成された、半導体製造工程で用いられるフォトマスクを検査する例について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る検査装置10は、観察用光源11、コンデンサーレンズ12、対物レンズ13、ダイクロイックミラー14、結像レンズ15、撮像装置16、上部光源17、レンズ18、光検出器19、処理装置20、対物レンズ駆動機構25、高さ測定器30、下部光源31、レンズ32、33、位置検出器34を備えている。本実施の形態に係る検査装置10では、マスク40を観察する観察光学系とともに、マスク40と対物レンズ13とのz方向の相対距離を調整して、焦点合わせを行う焦点調整機構が設けられている。なお、ここでは、マスク40の下側から光を照射し、マスク40を透過する光を検出する透過照明の検査装置を例として説明するが、マスク40の上側から光を照射し、マスク40で反射する光を検出する反射照明の検査装置、及びこれらを両方備えた検出装置にも本発明は適用可能である。
まず、マスク40を観察するための観察光学系について説明する。観察光学系は、観察用光源11、コンデンサーレンズ12、対物レンズ13、ダイクロイックミラー14、結像レンズ15、撮像装置16を備えている。観察用光源11は、例えば、ランプ光源などの光源であり、マスク40を照明するための照明光を出射する。観察用光源11からの照明光は、コンデンサーレンズ12により集光され、マスク40の観察領域に照射される。これにより、マスク40を照明することができる。
そして、マスク40を透過した光は、対物レンズ13に入射される。このとき、後に説明する焦点調整機構により、マスク40の表面(パターン形成面)に対物レンズ13の焦点が合わせられた状態となっている。対物レンズ13を透過した光は、ダイクロイックミラー14に入射する。ダイクロイックミラー14に入射した光の一部は、ダイクロイックミラー14を透過し、結像レンズ15のほうへ出射される。結像レンズ15は入射した光を集光して、撮像装置16の受光面にマスク40の光学像を投影する。従って、観察用光源11からの照明光の光軸は、コンデンサーレンズ12、対物レンズ13、結像レンズ15の中心と一致している。すなわち、観察光学系の光軸はコンデンサーレンズ12、対物レンズ13、結像レンズ15の中心と一致している。
撮像装置16は、受光素子がアレイ上に配列された二次元光検出器である。従って、撮像装置16にアレイ状に配列された受光素子の各々が、光を検出するための画素となる。撮像装置16としては、例えば、CCDカメラを用いることができる。撮像装置16は、マスク40を透過した透過光がその受光面で結像するよう配置されている。従って、撮像装置16によりマスク40の光学像を撮像することができる。
なお、ここでは図示していないが、マスク40はそのエッジの部分で保持されており、xy方向に移動可能となっている。これにより、マスク40の任意の位置に観察用光源11からの照明光を入射させることができ、マスク40のパターン形成面の全面を観察することができる。また、対物レンズ13はz方向に移動可能に設けられており、対物レンズ13をz方向に移動させることにより、対物レンズ13とマスク40との距離を変化させることができる。これにより、後述する焦点合わせを行うことができる。なお、マスク40をz方向に移動させて、焦点合わせを行ってもよい。
次に、焦点調整機構について説明する。焦点調整機構は、対物レンズ13の焦点位置にマスク40のパターン形成面を合わせるためのものである。焦点調整機構は、マスク40のパターン形成面からの反射光を利用した光てこ方式の第1焦点調整光学系と、マスク40のパターン形成面の反対側の面(裏面)からの反射光を利用した第2焦点調整光学系とを含む。第1焦点調整光学系は、対物レンズ13、ダイクロイックミラー14、上部光源17、レンズ18、光検出器19を含む。また、第2焦点調整光学系は、下部光源31、レンズ32、33、位置検出器34を含む。焦点調整機構は、第1焦点調整光学系及び第2焦点調整光学系と、処理装置20、高さ測定器30を有している。
まず、第1焦点調整光学系について説明する。上部光源17は、レーザダイオードなどの点光源であり、観察光学系の光軸からずれて配置されている。すなわち、検査装置10では、上部光源17の光軸は観察用光源11からの照明光の光軸と一致していない。上部光源17から出射された光ビームは、ダイクロイックミラー14で反射され、対物レンズ13に入射する。上部光源17からの光ビームは、その光軸が対物レンズ13の中心からずれており、対物レンズ13の片側半分の領域を通過する。具体的には、図1において、上部光源17からの光ビームは、対物レンズ13の左側を通過する。このように光てこ方式の焦点調整機能を実現するため、上部光源17は対物レンズ13の瞳の片側半分の領域に光ビームが入射するよう、コンデンサーレンズ12の中心からずれて配置されている。
対物レンズ13の瞳の片側半分の領域に入射した光ビームは、マスク40で反射される。そして、マスク40で正反射された光ビームは対物レンズ13の瞳の反対側の片側半分の領域に入射する。すなわち、上部光源17から対物レンズ13に入射した光ビームと、マスク40で正反射した反射光とは、対物レンズ13の中心線を境として異なる領域を通過する。具体的には、図1において、上部光源17から対物レンズ13に入射した光ビームは対物レンズ13の左側半分の領域を、マスク40で反射した反射光は対物レンズ13の右側半分の領域を通過する。
対物レンズ13の右側半分の領域を通過した反射光は、ダイクロイックミラー14に入射する。ダイクロイックミラー14に入射した反射光の一部は、レンズ18を介して光検出器19に入射し、その受光面で結像する。光検出器19としては、例えば、二分割フォトダイオードを用いることができる。二分割フォトダイオードには、それぞれ一定の受光領域を持つ二個のフォトダイオードが隣接して設けられている。二分割フォトダイオードは、マスク40のパターン形成面に対物レンズ13の焦点が合っているとき、その中心に光が入射するように配置されている。すなわち、マスク40のパターン形成面に焦点が合っている光ビームが反射されて二分割フォトダイオードに入射した場合、二分割フォトダイオードの2つのフォトダイオードの境界線をまたぐよう光が入射する。
従って、マスク40のパターン形成面に対物レンズ13の焦点が合っているとき、一方のフォトダイオードに入射した光に対応した出力信号をA、もう一方のフォトダイオードに入射した光に対応した出力信号をBとすると、A=Bとなる。一方、マスク40のパターン形成面から焦点がずれると、二分割フォトダイオードに入射する光は、二分割フォトダイオードの中心から位置がずれる。従って、2つのフォトダイオードに入射する光の光量に差が生じ、A>B又はB>Aとなる。
二分割フォトダイオードは、それぞれのフォトダイオードでの受光量にほぼ比例した光電信号を処理装置20に出力する。図2に示すように、処理装置20には、対物レンズ13を駆動するための制御部21が設けられている。制御部21では、この2個のフォトダイオードからの光電信号の差分、すなわち、A−Bを検出している。マスク40のパターン形成面に焦点が合っているとき、二分割フォトダイオードの中心に光が入射するため、差分は0となる。一方、マスク40のパターン形成面から焦点がずれると、二分割フォトダイオードに入射する光は中心からずれる。制御部21はこの差分に基づいて、対物レンズ13をz方向に移動させて焦点合わせを行うための信号を対物レンズ駆動機構25に出力する。
対物レンズ駆動機構25は、制御部21からの信号に基づいて、対物レンズをz方向に移動させる。すなわち、差分が正の時と負の時で対物レンズ13の移動方向を反対にする。そして、常時、差分が0となるように対物レンズ13を調整する。このように、二分割フォトダイオードから出力される信号に基づいて、制御部21が対物レンズ13の位置を調整する。これにより、マスク40のパターン形成面から対物レンズ13までの高さが一定になるように焦点の調整を行うことができる。対物レンズ駆動機構25としては、例えば、偏心カムや、ボイスコイル、DCモータ等を用いることができる。なお、対物レンズ13ではなく、マスク40をz方向に移動させてもよい。高さ測定器30は、対物レンズ13の移動量(z軸の高さ情報)を測定することにより、マスク40のパターン形成面の高さを測定する。
上述したような第1焦点調整光学系を用いた光てこ方式の焦点調整機構では、パターンが形成されたマスク40に対する焦点調整を行う場合、パターンからの回折光の影響により、焦点調整動作が正常に行われないことがある。すなわち、マスク40からの反射光とともに、パターンからの回折光の一部が二分割フォトダイオードに入射する。このため、マスク40のパターン面に対物レンズの焦点が合っていたとしても、二分割フォトダイオードに入射する光が、二分割フォトダイオードの中心から位置がずれてしまう場合がある。従って、実際にはマスク40のパターン面に対物レンズの焦点が合っていない状態でマスク40の検査が行われるため、光検出器により得られるマスクパターンの光学像が異常となり、疑似欠陥が発生してしまう。
従って、本発明では、必要に応じて、第2焦点調整光学系により、マスク40のパターン形成面の反対側の面(裏面)からの反射光を利用した焦点調整も行うことができる。以下、第2焦点光学系について説明する。下部光源31は、レーザダイオードなどの点光源である。下部光源31から出射された光ビームは、レンズ32を介してマスク40のパターン形成面の反対側の面(裏面)に照射される。マスク40の裏面で反射された光は、レンズ33を介して、位置検出器34に入射する。位置検出器34は、マスク40の裏面からの反射光を受光して、マスク40の裏面の変動量(高さ)を測定するものである。すなわち、位置検出器34は、マスク40の裏面からの反射光の入射位置に応じて、マスク40の裏面の変動量を算出する。位置検出器34としては、例えば、PSD(Position Sensitive Detector)や、CCD等を用いることができる。
上述した高さ測定器30により測定されたマスク40のパターン形成面の高さと、この位置検出器34により測定されたマスク40の裏面の高さとから、マスク40の厚みT(x、y)が算出できる。一般的に、マスク基板(マスクブランクスともいう。)は、平面度が約0.5μm以下という精度が要求されているものである。また、マスク基板の石英ガラスは、熱膨張率がほぼ0であることが知られている。また極めて緩やかに変化しており、マスク基板全面の厚みT(x、y)の変化は10μm程度である。従って、マスク40の厚みT(x、y)の変化を観察することにより、パターンからの回折光の影響で、第1焦点光学系による焦点調整動作が正常に行われたかどうかがわかる。例えば、マスク40の厚みTが0.5μmを大きく超えるような急激な変化をした場合には、パターンからの回折光の影響により、焦点調整動作が正常に行われていないと判定される。
処理装置20には、上述した制御部21のほかに、図2に示すように、厚み算出部22、判定部23、切り替え部24が設けられている。厚み算出部22は、高さ測定器30により測定されたマスク40のパターン形成面(表面)の高さと、位置検出器34により測定されたマスク40のパターン形成面の反対側の面(裏面)の高さとから、マスク40の厚みの分布を算出する。判定部23は、厚み算出部22により算出されマスク40の厚みの分布から、マスク40の厚みが急激に変化していないかを判定する。判定部23としては、例えば、ハイパスフィルタを用いることができる。切り替え部24は、第1焦点調整光学系を用いた焦点調整モードと、第2焦点調整光学系を用いた焦点調整モードとを切替える。なお、処理装置20は、物理的に単一の処理装置である必要はなく、複数の装置から構成されてもよい。
ここで、上述した検査装置10での、焦点調整方法について説明する。まず、上部光源17からマスク40のパターン形成面に光を照射し、第1焦点調整光学系を用いて光てこ方式の焦点調整を行いながら、観察用光源11から光を照射してマスク40の検査を行う。また、高さ測定器30で対物レンズ13のz軸方向の高さ情報から、マスク40のパターン形成面の高さ情報z1(x、y)を取得する。これと同時に、下部光源31からの光を、マスク40の裏面の上部光源17からの光が照射される領域に対応する領域に照射する。そして、マスク40の裏面側からの反射光を用いて、マスク40の裏面の高さ情報z2(x、y)を取得する。
そして、それぞれ取得したマスク40のパターン形成面の高さ情報z1(x、y)及び、裏面の高さ情報z2(x、y)に基づいて、マスク40の厚みの分布を計算する。マスク40の厚みの分布は、以下の式(1)で求められる。
T(x、y)=z1(x、y)−z2(x、y)・・・(1)
上述したように、マスク基板の平面度は非常に高いため、本来T(x、y)は非常に滑らかな関数になっているはずである。しかしながら、パターンからの回折光の影響を受けた場合には、パターン形成面の光てこ方式による焦点調整が誤動作し、マスク40のパターン形成面の高さ情報z1(x、y)が突然異常値を示す。これにより、計算上のマスク40の厚みが急激に大きいあるいは小さい値をとなる。従って、判定部23でハイパスフィルタ等によってこの異常を検知する。これにより、焦点調整の誤動作した箇所を検出することができる。
そして、第1焦点調整光学系を用いて光てこ方式の焦点調整を行いながら、観察用光源11からの光でマスク40の全面にわたってパターン形成面をスキャンして検査を行う。また、マスク40の裏面の上部光源17からの光が照射される領域に対応するように、下部光源31からの光でマスク40の裏面をスキャンして、マスク40の厚みの分布を取得する。また、第1焦点調整光学系を用いた焦点調整が誤動作した箇所では、その箇所の周辺から補完して、マスク40の全面の厚みの分布の予想値を算出する。
その後、焦点調整の誤動作した箇所を検出した場合には、予想されるマスク40の厚みT(x、y)と、マスク40の裏面の高さ情報z2(x、y)を利用した焦点調整モードに切り替え、誤動作した箇所を再スキャンする。すなわち、判定部23の判定結果に基づいて、光検出器19での検出結果に基づいて対物レンズ13とパターン形成面の相対距離を制御する第1の焦点調整モードと、位置検出器34での検出結果に基づいて対物レンズ13とパターン形成面の相対距離を制御する第2の焦点調整モードとを切り替える。ここで、高さ測定器30で対物レンズ13のz軸方向の高さ情報から得られるマスク40のパターン形成面の高さ情報z1(x、y)は、以下の式(2)で表される。
z1(x、y)=T(x、y)+z2(x、y)・・・(2)
従って、マスク40のパターン形成面の高さz1(x、y)が式(2)を満たすように、位置検出器34からの出力に基づいて対物レンズ13の高さをコントロールする。すなわち、対物レンズ13をz軸方向に移動させて、誤動作した箇所の周辺から予想されたマスク40の厚みとマスク40の裏面の高さとを足した位置に、マスク40のパターン形成面が来るようにする。このように、本発明によれば、パターンが形成されていない裏面の情報を利用して焦点調整を行うことができ、安定した焦点調整を行うことができる。また、単に対物レンズ13のz軸方向の位置を調整しているだけでなく、マスク40の裏面の高さ情報に基づいて対物レンズ13の位置を調整しているため、マスク40の振動あるいはマスク40を保持する保持部のドリフトなどの影響を回避することができる。
また、疑似欠陥が大量に検出された場合も、同様に焦点調整の誤動作の可能性があるため、上記の第2焦点調整光学系を用いたコントロールに切替えることもできる。通常、欠陥はマスク40のパターン形成面全体に分布するように検出される。しかし、焦点が合っていない状態でマスク40の検査が行われた場合には、ある領域に大量に疑似欠陥が発生してしまう。このような場合にも、パターンの影響を全く受けない裏面側の高さ情報に基づいてコントロールするので、安定な焦点調整を実現できる。
なお、マスク40の厚みの分布は、スキャン方向と同じ方向の分布が分かればよい。このため、スキャン方向と同じ方向のある特定のスキャンラインのマスク40の厚みの分布を測定し、当該スキャンラインに隣接するスキャンラインにおけるマスク40の厚み分布は、前のスキャンラインのマスク40の厚み分布からスキャン方向に直交する方向に外挿してもよい。すなわち、マスク40の厚みの分布をパターンの検査と同時に測定し、マスク40の検査済みの領域の厚みの分布の測定結果をフィルタリング処理してパターンの影響を除去し、マスク40の未検査領域の厚みを外挿して推定する。
また、隣接するスキャンラインにおけるマスク40の厚み分布は、その直前のスキャンラインのマスク40の厚み分布と等しいものとしてもよい。すなわち、マスク40の厚み分布は、スキャン方向と等しい方向の1次元のデータでもよい。例えば、図3に示すように、x方向にスキャンする場合、スキャンラインy1のマスク40の厚みの分布を測定し、スキャンラインy2に隣接する厚み分布は、当該スキャンラインy1の分布と等しいものとすることができる。これにより、マスク40の厚みの演算処理を簡略化することができる。
また、第1焦点光学系を用いた焦点調整を行わずに、別の測定器でマスク40の厚みの分布をあらかじめ測定し、第2焦点調整光学系を用いて、マスク40の裏面の高さ情報のみに基づいて対物レンズ13の位置を調整してもよい。すなわち、あらかじめ別の測定器で測定したマスク40の厚みの分布データを、処理装置20内の図示しない記憶部に記憶しておく。そして、パターン検査時に、マスク40のパターン形成面の反対側の高さを測定する。このマスク40のパターン形成面の反対側の高さに、記憶されたマスク40の厚みの分布データを加えた高さに、パターン形成面が来るものとして、対物レンズと13パターン形成面の相対距離を制御する。
このように、本発明に係る検査装置10では、パターンが形成された試料を測定する場合でも、パターンからの回折光の影響受けず、安定して焦点位置の調整を行うことができる。よって、正確に試料を観察することができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る検査装置について、図4を参照して説明する。図4は、本実施の形態に係る検査装置に用いられる処理装置20'の構成を示すブロック図である。なお、処理装置20'以外の本実施の形態に係る検査装置の構成は、実施の形態1で説明した検査装置10と略同一の構成である。なお、図4において、図2と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図4に示すように、処理装置20'は、制御部21、厚み算出部21、判定部23、モード切り替え部24、演算部26、記憶部26を有している。演算部26は、高さ測定器30又は位置検出器34の測定結果を平滑化する。すなわち、マスク40のパターン形成面の反対側の面の高さ、又は、マスク40のパターン形成面の高さの測定結果を平滑化する。
実施の形態1において説明したように、一般的に、マスク基板は、平面度が高く、極めて緩やかに変化している。このため、マスク40のパターンを検査している間、対物レンズ13の位置が急激に変化することはなく、マスク40の厚みTが急激に大きいあるいは小さい値をとることはない。従って、本実施の形態では、マスク40の厚みT(x、y)の変化を観察し、異常値となった場合には、マスク40のパターン形成面の反対側の面の高さ、又は、マスク40のパターン形成面の高さの測定結果を平滑化して、当該平滑化した測定結果に基づいて対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御する。
ここで、図5を参照して、本実施の形態に係る焦点調整方法について説明する。図5に示すように、まず、z軸方向の変化をスキャンする(ステップS1)。具体的には、高さ測定器30で対物レンズ13のz軸方向の高さ情報から、マスク40のパターン形成面の高さ情報z1(x、y)を取得する。これと同時に、下部光源31からの光を、マスク40の裏面の上部光源17からの光が照射される領域に対応する領域に照射する。そして、マスク40の裏面側からの反射光を用いて、マスク40の裏面の高さ情報z2(x、y)を取得する。そして、式(1)からマスク40の厚みT(x、y)の分布を計算する。
また、このとき、上部光源17からマスク40のパターン形成面に光を照射し、第1焦点調整光学系を用いて光てこ方式の焦点調整を行いながら、観察用光源11から光を照射してマスク40の検査を行う。
その後、判定部23で、T(x、y)が正常値を示すどうかを判定する(ステップS2)。ステップS2において、T(x、y)が正常値を示さない場合(ERROR)、対物レンズ13のフォーカスがあっていない状態で、マスク40の検査が行われたと判断される。この場合、演算部26において、エラーが生じたz軸プロファイル(高さ測定器30で測定されたマスク40のパターン形成面の高さの測定結果又は/及びマスク40のパターン形成面の高さの測定結果)を平滑化する(ステップS3)。そして、この平滑化したデータを用いて焦点調整を行い、同一ストライプをスキャンする(ステップS4)。
一方、ステップ2において、T(x、y)が正常値を示す場合(OK)、対物レンズ13のフォーカスがあっている状態で、マスク40の検査が行われたと判断される。この場合には、次のストライプ(検査領域)に移動し(ステップS5)、同様に焦点調整動作が行われる。
このように、本実施の形態では、高さ測定器30で測定されたマスク40のパターン形成面の高さの測定結果又は/及びマスク40のパターン形成面の高さの測定結果を平滑化して、当該平滑化したデータを用いて焦点調整を行うことにより、パターンが形成された試料を測定する場合でも、パターンからの回折光の影響受けず、安定して焦点位置の調整を行うことができる。
なお、常に一つ前スキャンのz軸方向の変化のマッピングデータを用いて、焦点調整を行い、パターン検査を行っても良い。すなわち、図6に示すように、N回目のスキャンにおいてはN−1回目のz軸データを用いて検査する(ステップS1)。そして、N回目のz軸方向の変化(z軸プロファイルデータ)を平滑化して記憶部27に記憶させる(ステップS2)。この記憶部27に記憶されたz軸プロファイルデータをN+1回目スキャンにおいて焦点調整に用いる。
なお、N=0の場合(つまり一番最初のストライプ)は、2回スキャンすることになる。つまり、一度目のプレスキャンでデータを取得し、平滑化したデータを用いて焦点調整を行い、もう一度1ストライプ目のパターン検査を行う。これにより、z軸プロファイルに異常が生じても常に再スキャンをして取り直すことなく検査を行うことができる。
実施の形態1に係る検査装置の構成を示す図である。 実施の形態1に係る処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るスキャン方向を説明するための図である。 実施の形態2に係る処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る検査方法を説明するためのフロー図である。 実施の形態2に係る検査方法の他の例を説明するためのフロー図である。 従来の検査装置の構成を示す図である。
符号の説明
10、50 検査装置
11 光源
12 レンズ
13 対物レンズ
14 ダイクロイックミラー
15 結像レンズ
16 撮像装置
17 上部光源
18 レンズ
19 光検出器
20 処理装置
21 制御部
22 厚み算出部
23 判定部
24 モード切り替え部
25 対物レンズ駆動機構
26 演算部
27 記憶部
30 高さ測定器
31 下部光源
32、33 レンズ
34 位置検出器

Claims (12)

  1. パターンが形成された試料のパターン形成面に対して対物レンズの焦点位置を調整するための焦点調整機構であって、
    前記パターン形成面の反対側の面に光を照明する第1の光源と、
    前記パターン形成面の反対側の面からの反射光を検出して、前記試料のパターン形成面の反対側の面の高さを測定する位置検出器と、
    前記位置検出器で測定された前記試料のパターン形成面の反対側の面の高さと、前記試料の厚みとに基づいて、前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御する制御部と、
    を備える焦点調整機構。
  2. 前記対物レンズの位置に応じて、前記試料の前記パターン形成面の高さを検出する高さ測定器をさらに備え、
    前記制御部は、前記試料のパターン形成面の反対側の面の高さ及び前記試料の前記パターン形成面の高さに基づいて、前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御する請求項1に記載の焦点調整機構。
  3. 前記試料のパターン形成面の反対側の面の高さ及び前記試料の前記パターン形成面の高さから、前記試料の厚みの分布を算出する厚み算出部を備え、
    前記制御部は、前記試料の厚みの分布に基づいて、前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御する請求項2に記載の焦点調整機構。
  4. あらかじめ測定した前記試料の厚みの分布データを記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記試料の厚みの分布データに基づいて、前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御する請求項1に記載の焦点調整機構。
  5. 前記対物レンズの瞳の片側半分の領域を介して、前記試料の前記パターン形成面に光を照射する第2の光源と、
    前記第2の光源から前記対物レンズの瞳の片側半分を介して前記パターン形成面に入射した光のうち、当該パターン形成面で反射し、前記対物レンズの瞳の反対側の片側半分の領域を通過した反射光を検出する光検出器と、
    をさらに備える請求項1〜のいずれかに記載の焦点調整機構。
  6. 前記対物レンズの瞳の片側半分の領域を介して、前記試料の前記パターン形成面に光を照射する第2の光源と、
    前記第2の光源から前記対物レンズの瞳の片側半分を介して前記パターン形成面に入射した光のうち、当該パターン形成面で反射し、前記対物レンズの瞳の反対側の片側半分の領域を通過した反射光を検出する光検出器と、
    前記厚み算出部により得られた前記試料の厚み分布に基づいて、前記試料の厚みが所定の量以上変化したか否かを判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に基づいて、前記光検出器での検出結果に基づいて前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御する第1のモードと、前記位置検出器での検出結果に基づいて前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御する第2のモードとを切り替えるモード切り替え部を備えることを特徴とする請求項に記載の焦点調整機構。
  7. 前記試料を観察するための照明光を出射するための観察用光源と、
    前記試料の光学像を撮像するための撮像装置と、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の焦点調整機構と、
    を備える検査装置。
  8. パターンが形成された試料のパターン形成面に対して対物レンズの焦点位置を調整するための焦点調整方法であって、
    前記パターン形成面の反対側の面に光を照明するステップと、
    前記パターン形成面の反対側の面からの反射光を検出して、前記試料のパターン形成面の反対側の面の高さを測定するステップと、
    前記試料のパターン形成面の反対側の面の高さと、前記試料の厚みとに基づいて、前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御するステップと、
    を含む焦点調整方法。
  9. 前記対物レンズの位置に応じて、前記試料の前記パターン形成面の高さを検出するステップを含み、
    前記試料のパターン形成面の反対側の面の高さ及び前記試料の前記パターン形成面の高さに基づいて、前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御することを特徴とする請求項に記載の焦点調整方法。
  10. 前記試料のパターン形成面の反対側の面の高さ及び前記試料の前記パターン形成面の高さから、前記試料の厚みの分布を算出するステップを含み、
    前記試料の厚みの分布に基づいて、前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御することを特徴とする請求項に記載の焦点調整方法。
  11. あらかじめ測定した前記試料の厚みの分布データを記憶するステップを含み、
    パターン検査時に前記パターン形成面の反対側の面からの反射光を検出して、前記試料のパターン形成面の反対側の面の高さを測定し、
    前記試料のパターン形成面の反対側の面の高さと、記憶した前記試料の厚みの分布データに基づいて、前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御することを特徴とする請求項に記載の焦点調整方法。
  12. 前記対物レンズの瞳の片側半分の領域を介して、前記試料の前記パターン形成面に光を照射するステップと、
    記対物レンズの瞳の片側半分を介して前記パターン形成面に入射した光のうち、当該パターン形成面で反射し、前記対物レンズの瞳の反対側の片側半分の領域を通過した反射光を検出するステップと、
    前記パターン形成面で反射し、前記対物レンズの瞳の反対側の片側半分の領域を通過した反射光に基づいて、前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御するステップと、
    前記試料の厚みが、所定の量以上変化したか否かを判定するステップと、
    前記試料の厚みが所定の量以上変化したと判定された場合に、前記反射光を検出するステップで検出された検出結果に基づいて前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御する第1のモードから、前記反対側の面の高さを測定するステップで測定された検出結果に基づいて前記対物レンズと前記パターン形成面の相対距離を制御する第2のモードに切り替えるステップとを含む請求項10に記載の焦点調整方法。
JP2007312965A 2007-12-04 2007-12-04 焦点調整機構、検査装置及び焦点調整方法 Active JP4710068B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007312965A JP4710068B2 (ja) 2007-12-04 2007-12-04 焦点調整機構、検査装置及び焦点調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007312965A JP4710068B2 (ja) 2007-12-04 2007-12-04 焦点調整機構、検査装置及び焦点調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009139447A JP2009139447A (ja) 2009-06-25
JP4710068B2 true JP4710068B2 (ja) 2011-06-29

Family

ID=40870144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007312965A Active JP4710068B2 (ja) 2007-12-04 2007-12-04 焦点調整機構、検査装置及び焦点調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4710068B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4919307B1 (ja) 2011-05-13 2012-04-18 レーザーテック株式会社 基板検査装置及びマスク検査装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005045164A (ja) * 2003-07-25 2005-02-17 Toshiba Corp 自動焦点合わせ装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005045164A (ja) * 2003-07-25 2005-02-17 Toshiba Corp 自動焦点合わせ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009139447A (ja) 2009-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101931967B1 (ko) 광학 현미경의 자동 초점 조절 장치
KR102077064B1 (ko) 자동초점 제어장치, 반도체 검사장치 및 현미경
US7706597B2 (en) Defect inspection apparatus and defect inspection method
US7123345B2 (en) Automatic focusing apparatus
JP2011504143A (ja) レーザ光機械加工
US20230204934A1 (en) Automated Focusing System For Tracking Specimen Surface with a Configurable Focus Offset
JP2012078164A (ja) パターン検査装置
JP2017156545A (ja) 検査装置、及びそのフォーカス調整方法
JP2003066341A (ja) レチクル検査装置
JP2016024042A (ja) 検査装置及びオートフォーカス方法
JP2006242722A (ja) 位置計測方法、この位置計測方法を実施する位置計測装置、この位置計測方法を使用するデバイス製造方法、及びこの位置計測装置を装備する露光装置
JP3677263B2 (ja) 試料面の高さ位置調整方法
JP4710068B2 (ja) 焦点調整機構、検査装置及び焦点調整方法
WO2010137637A1 (ja) 形状測定装置、形状測定方法、および、製造方法
JP5250395B2 (ja) 検査装置
CN218956441U (zh) 一种光学检测系统
KR100758198B1 (ko) 오토포커싱 장치
US11356594B1 (en) Tilted slit confocal system configured for automated focus detection and tracking
JP5145698B2 (ja) 顕微鏡用焦点検出装置と、これを具備する顕微鏡
JP2006154258A (ja) オートフォーカス装置
JP2010243815A (ja) 焦点検出機構及び焦点検出方法
KR102160025B1 (ko) 하전 입자빔 장치 및 광학식 검사 장치
JP4654408B2 (ja) 検査装置、検査方法及びパターン基板の製造方法
JP4826326B2 (ja) 照明光学系の評価方法および調整方法
JP2008032524A (ja) レーザ加工装置および計測用レーザ光の焦点検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101102

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20101108

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20101108

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20101202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110302

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4710068

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20220124