JP6522407B2 - メッシュフィルタ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、流体中の異物を濾し取るために使用するメッシュフィルタに関し、特に、射出成形により一体成形されたメッシュフィルタ及びその製造方法に関するものである。
例えば、自動車の燃料噴射装置に接続される燃料供給管や潤滑装置等のオイル配管の途中にはメッシュフィルタが配置され、このメッシュフィルタで燃料やオイル等の流体中の異物を濾し取るようになっている。
図10は、従来のメッシュフィルタ100を示す図である。なお、図10(a)は従来のメッシュフィルタ100の正面図であり、図10(b)は従来のメッシュフィルタ100の側面図であり、図10(c)は図10(a)のA9−A9線に沿って切断して示すメッシュフィルタ100の断面図であり、図10(d)は図10(a)のB4部の拡大図である。また、図10(e)は従来のメッシュフィルタ100の成形方法における第1段階を説明するための金型101の断面図であり、図10(f)は従来のメッシュフィルタ100の成形方法における第2段階を説明するための金型101の断面図である。
この図10(a)〜(d)に示す従来のメッシュフィルタ100は、オイルが通過でき、且つ、所定の大きさの異物(金属粉、塵埃等)を濾し取ることができる開口部102が多数形成されたメッシュ部材103と、このメッシュ部材103の内周縁に沿って取り付けられた樹脂製の内筒104と、メッシュ部材103の外周縁に沿って取り付けられた樹脂製の外筒105とを有している。メッシュ部材103は、平面視した形状が中空円板形状であり、ナイロン繊維106を格子状に編み込むようにして形成され、格子状に編み込まれたナイロン繊維106間に四角形状の開口部102が形成されている。
このような従来のメッシュフィルタ100は、図10(e)〜(f)に示すようにしてインサート成形される。先ず、第1金型107と第2金型108を型開きした状態において、第1金型107のキャビティ110内の台座部111上にメッシュ部材103を配置する(図10(e)参照)。次いで、第2金型108を第1金型107に押圧し(第1金型107と第2金型108とを型締めし)、第2金型108の押圧部112と第1金型107の台座部111との間にメッシュ部材103を挟持し、第1金型107と第2金型108の型合わせ面113側に内筒104と外筒105を形作るためのキャビティ110を形成した後、このキャビティ110に図示しないゲートから溶融樹脂が射出され、メッシュ部材103の内周縁に樹脂製の内筒104が一体に成形され、メッシュ部材103の外周縁に外筒105が一体に成形される(図10(f)参照)。このようなメッシュフィルタ100をインサート成形する技術は、従来から一般に広く知られている(特許文献1,2参照)。
しかしながら、図10(a)〜(d)に示す従来のメッシュフィルタ100は、インサート成形により製造されるものであるため、全体を射出成形によって一体成形する場合と比較し、メッシュ部材103をキャビティ110内の所定位置に収容する工程が必要となる分だけ、製造工数が嵩んでいた(図10(e)参照)。また、図10(a)〜(d)に示す従来のメッシュフィルタ100は、格子状に編み込まれたナイロン繊維106がずれ易く、開口部102の形状及び開口部102の面積(流体が通過する流路の断面積)がばらつき易いため、フィルタ性能(所定粒径以上の異物を除去できる性能)にばらつきを生じ易かった。
そこで、本願の出願人は、従来のインサート成形されたメッシュフィルタ100の上述した欠点を改良するため、図11に示すようなメッシュフィルタ200を開発した。なお、図11(a)はメッシュフィルタ200の正面図であり、図11(b)はメッシュフィルタ200の側面図であり、図11(c)はメッシュフィルタ200の背面図であり、図11(d)は図11(a)のA10−A10線に沿って切断して示すメッシュフィルタ200の断面図であり、図11(e)は図11(a)のB5部の拡大図(メッシュ部の一部拡大図)であり、図11(f)は図11(e)のA11−A11線に沿って切断して示す断面図であり、図11(g)は図11(e)のA12−A12線に沿って切断して示す断面図である。
この図11に示すメッシュフィルタ200は、全体が射出成形によって一体成形されており、内筒201と外筒202の間にメッシュ部203が一体に形成されている。そして、メッシュ部203は、隣り合って位置する横桟204,204と、これら横桟204,204と直交し且つ隣り合って位置する縦桟205,205との間に開口部206が形成されるようになっている。開口部206は、平面視した形状が正四角形であり、一辺の長さが0.07mmになっている。
図12は、このようなメッシュフィルタ200を射出成形する金型207を示す図である。この図12に示すように、金型207は、第1金型208と第2金型210との型合わせ面211側にキャビティ212が形成されている。キャビティ212は、メッシュフィルタ200の内筒201を形作る第1キャビティ部213と、メッシュフィルタ200のメッシュ部203を形作る第2キャビティ部214と、メッシュフィルタ200の外筒202を形作る第3キャビティ部215とを有している。そして、第2キャビティ部214には、開口部206を形作るための角棒状の開口部形成ピン216が開口部206と同数形成されている。そして、開口部形成ピン216は、先端面216aが正四角形の細長い角棒状に形成されており、先端面216aの一辺の長さが0.07mmに形成され、基端から先端面216aまでの高さL20がメッシュ部203の厚さL20と同様の0.3mmに形成されている。
このような金型207を使用して射出成形されたメッシュフィルタ200は、金型207のキャビティ212内から取り出される際に、内筒201の周方向の複数箇所及び外筒202の周方向の複数箇所がエジェクタピン217の先端面で押され、メッシュ部203がエジェクタピン217の突き出し方向と逆方向に凸となるように撓み変形し、細長い開口部形成ピン216が曲げられることが判明した。
そこで、本願の出願人は、更に、図13に示すようなメッシュフィルタ300を開発した。この図13に示すメッシュフィルタ300は、中央部のメッシュ部中央支持体301と外筒302との間にメッシュ部303が形成され、このメッシュ部303に周方向リブ304が形成されると共に、メッシュ部303に周方向リブ304と外筒302とを径方向に沿って接続する複数の径方向リブ305が形成されることにより、メッシュ部303の強度を向上するようになっている。そして、メッシュ部303は、周方向リブ304によって内側メッシュ部303aと外側メッシュ部303bに分けられている。
実開平5−44204号公報 特開2007−1232号公報
しかしながら、図13に示すメッシュフィルタ300は、ゲートから射出された溶融樹脂がキャビティ内に射出されると、溶融樹脂がメッシュ部中央支持体301を形作る第1キャビティ部分から内周メッシュ部303aを形作る第2キャビティ部分を流動した後、周方向リブ304を形作る第3キャビティ部分に流れ込み、第3キャビティ部分から径方向外方に向けて流動する。この際、第3キャビティ部分から径方向外方へ向かって流動する溶融樹脂は、外周メッシュ部303bを形作る第4キャビティ部分よりも流動抵抗が小さな径方向リブ305を形作る第5キャビティ部分を流動した後に外筒302を形作る第6キャビティ部分に流れ込み、最後に外周メッシュ部303bを形作る第4キャビティ部分に充填される。その結果、図13に示すメッシュフィルタ300は、外周メッシュ部303bにショートショットに起因する形状不良を生じることがあった。
そこで、本発明は、メッシュ部にショートショットに起因する形状不良を生じることがなく、且つ、金型の開口部形成ピンを変形させることがない形状のメッシュフィルタ及びその製造方法の提供を目的とする。
本発明は、流体が通過可能な複数の開口部13を有する中空円板状のメッシュ部2と、前記メッシュ部2の内周側を支持するメッシュ部中央支持体3と、前記メッシュ部2の外周側を支持するメッシュ部外周支持体4と、を一体に有する射出成形品であるメッシュフィルタ1に関するものである。この発明において、前記メッシュ部2の表裏両面で且つ前記メッシュ部中央支持体3と前記メッシュ部外周支持体4の中間位置には、前記メッシュ部中央支持体3を取り囲むようにリング状の周方向リブ5一体に有している。また、前記周方向リブ5よりも外方側に位置する前記メッシュ部2を外側メッシュ部7とし、前記周方向リブ5よりも内方側に位置する前記メッシュ部2を内側メッシュ部6とすると、前記外側メッシュ部7は、表裏両面の少なくとも一方に、前記周方向リブ5と前記メッシュ部外周支持体4とを径方向に沿って接続する径方向リブ8が前記周方向リブ5の外周に沿って等間隔で複数位置している。
そして、前記径方向リブ8は、径方向外方へ向かうに従ってリブ幅を漸減し、且つ、径方向外方へ向かうに従ってリブ高さを漸減するようになっている。
また、前記径方向リブ8は、
・径方向中央部のリブ幅が最も狭くなるように、両側面37,37が径方向内方端と径方向外方端から前記径方向中央部に向かうに従ってリブ幅中央に近づく円弧状の湾曲面になっており
・前記径方向中央部のリブ高さが最も低くなるように、表面38が前記径方向内方端と前記径方向外方端から前記径方向中央部に向かうに従ってリブ高さを漸減する円弧状の湾曲面になっており
・前記径方向内方端と前記径方向外方端のリブ幅が等しく、且つ、前記径方向内方端と前記径方向外方端のリブ高さが等しくなっている。
また、前記径方向リブ8は、
・径方向中央部のリブ幅が最も狭くなるように、両側面37,37が径方向内方端と径方向外方端から前記径方向中央部に向かうに従ってリブ幅中央に近づく円弧状の湾曲面になっており
・径方向内方端と径方向外方端のリブ高さが最も低くなるように、表面38が前記径方向内方端と前記径方向外方端から前記径方向中央部に向かうに従ってリブ高さを漸増する円弧状の湾曲面になっており
・前記径方向内方端と前記径方向外方端のリブ幅が等しく、且つ、前記径方向内方端と前記径方向外方端のリブ高さが等しくなっている。
本発明に係るメッシュフィルタは、最終充填部がメッシュ部外周支持体になり、メッシュ部が最終充填部にならないため、メッシュ部にショートショットに起因する形状不良を生じることがなく、且つ、周方向リブ及び複数の径方向リブによってメッシュ部を補強できるため、金型からの離型時にメッシュ部の変形を抑えることでき、メッシュ部の開口部を形作るための金型の開口部形成ピンの変形を防止できる。
本発明の第1実施形態に係るメッシュフィルタを示す図であり、図1(a)はメッシュフィルタの正面図であり、図1(b)は図1(a)のA1−A1線に沿って切断して示すメッシュフィルタの断面図である。 図2(a)は図1(a)のメッシュ部のB1及びB2部の拡大図であり、図2(b)は図2(a)のA2−A2線に沿って切断して示すメッシュ部の断面図であり、図2(c)は図2(a)のA3−A3線に沿って切断して示すメッシュ部の断面図である。 本発明の第1実施形態に係るメッシュフィルタの射出成形に使用される金型を示す図であり、図3(a)は金型の縦断面図であり、図3(b)は図3(a)のB3部の拡大図(金型の一部拡大断面図)であり、図3(c)は図3(b)のD1方向から見た第1金型の一部平面図である。 図4(a)は図3(a)の金型の第1金型を取り外して示す図(第2金型の断面図)であり、図4(b)は図4(a)のD2方向から見て示す第2金型の平面図である。 本発明の第1実施形態に係るメッシュフィルタの変形例を示す図であり、図5(a)はメッシュフィルタの平面図(図1(a)に対応する図)であり、図5(b)は図5(a)のA4−A4線に沿って切断して示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るメッシュフィルタを示す図であり、図6(a)はメッシュフィルタ1の正面図であり、図6(b)は図6(a)のA5−A5線に沿って切断して示すメッシュフィルタの断面図である。 本発明の第2実施形態に係るメッシュフィルタの変形例を示す図であり、図7(a)はメッシュフィルタの平面図(図6(a)に対応する図)であり、図7(b)は図7(a)のA6−A6線に沿って切断して示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係るメッシュフィルタを示す図であり、図8(a)はメッシュフィルタの正面図であり、図8(b)は図8(a)のA7−A7線に沿って切断して示すメッシュフィルタの断面図である。 本発明の第3実施形態に係るメッシュフィルタの変形例を示す図であり、図9(a)はメッシュフィルタの平面図(図8(a)に対応する図)であり、図9(b)は図9(a)のA8−A8線に沿って切断して示す断面図である。 従来のメッシュフィルタを示す図であり、図9(a)は従来のメッシュフィルタの正面図であり、図9(b)は従来のメッシュフィルタの側面図であり、図9(c)は図9(a)のA9−A9線に沿って切断して示すメッシュフィルタの断面図であり、図9(d)は図9(a)のB4部の拡大図であり、図9(e)は従来のメッシュフィルタの成形方法における第1段階を説明するための金型の断面図であり、図9(f)は従来のメッシュフィルタの成形方法における第2段階を説明するための金型の断面図である。 比較例1に係るメッシュフィルタを示す図であり、図11(a)はメッシュフィルタの正面図であり、図11(b)はメッシュフィルタの側面図であり、図11(c)はメッシュフィルタの背面図であり、図11(d)は図11(a)のA10−A10線に沿って切断して示すメッシュフィルタの断面図であり、図11(e)は図11(a)のB5部の拡大図(メッシュ部の一部拡大図)であり、図11(f)は図11(e)のA11−A11線に沿って切断して示す断面図であり、図11(g)は図11(e)のA12−A12線に沿って切断して示す断面図である。 図12(a)は比較例1に係るメッシュフィルタを射出成形するための金型の縦断面図であり、図12(b)は図12(a)のB6部の拡大図であり、図12(c)は図12(b)のD3方向から見て示す第2金型の一部拡大図であり、図12(d)は比較例1に係るメッシュフィルタの離型時の変形状態を示す図である。 比較例2に係るメッシュフィルタを示す図であり、図13(a)はメッシュフィルタの平面図であり、図13(b)は図13(a)のA13−A13線に沿って切断して示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳述する。
[第1実施形態]
図1乃至図2は、本発明の第1実施形態に係るメッシュフィルタ1を示す図である。なお、図1(a)はメッシュフィルタ1の正面図であり、図1(b)は図1(a)のA1−A1線に沿って切断して示すメッシュフィルタ1の断面図である。また、図2(a)は図1(a)のメッシュ部のB1及びB2部の拡大図であり、図2(b)は図2(a)のA2−A2線に沿って切断して示すメッシュ部2の断面図であり、図2(c)は図2(a)のA3−A3線に沿って切断して示すメッシュ部2の断面図である。
この図1に示すように、メッシュフィルタ1は、中心部に位置する円板状のメッシュ部中央支持体3と、このメッシュ部中央支持体3と同心で且つメッシュ部中央支持体3を取り囲むように位置するリング状の外筒(メッシュ部外周支持体)4と、この外筒4とメッシュ部中央支持体3との中間部に位置し且つメッシュ部中央支持体3と同心のリング状の周方向リブ5と、メッシュ部中央支持体3の外周3aと周方向リブ5の内周5aとを接続する内側メッシュ部6と、周方向リブ5の外周5bと外筒4の内周4aとを接続する外側メッシュ部7と、周方向リブ5と外筒4とを外側メッシュ部7の一方の側面に沿って接続する複数の径方向リブ8と、を一体に有している。そして、このメッシュフィルタ1は、全体が樹脂材料(66ナイロン、POM等)によって一体に形成されている。このようなメッシュフィルタ1は、例えば、自動車の燃料噴射装置に接続される燃料供給管に配置されるようになっており、外筒4が燃料供給管路等にシール部材(図示せず)を介して取り付けられ、内側メッシュ部6及び外側メッシュ部7を通過する燃料(流体)の漏洩が生じないように使用される。また、本実施形態に係るメッシュフィルタ1において、メッシュ部中央支持体3の外径D1が5mmであり、周方向リブ5の外径D2が10mmであり、外筒4の外径D3が15mmである。また、周方向リブ5の肉厚t1が1mmであり、外筒4の肉厚t2が1mmである。なお、これらメッシュ部中央支持体3、周方向リブ5、及び外筒4に関する数値は、本実施形態に係るメッシュフィルタ1の理解を容易にするための例示であり、使用条件等に応じて適宜変更される。
メッシュ部中央支持体3、周方向リブ5、及び外筒4は、中心軸10に沿った長さ寸法L1(例えば、L1=1.5mm)が同一であり、中心軸10に沿った方向の一端面3b,5c,4bが共に中心軸10に直交する同一の仮想平面上に位置し、中心軸10に沿った方向の他端面3c,5d,4cが共に中心軸10に直交する同一の仮想平面上に位置するようになっている。なお、メッシュ部中央支持体3、周方向リブ5、及び外筒4の関係は、本実施形態に限定されるものではなく、メッシュフィルタ1の取付状態に応じて変形され、例えば、メッシュ部中央支持体3、周方向リブ5、及び外筒4の中心軸10に沿った方向の寸法を異なる寸法にしてもよい。また、メッシュ部中央支持体3、周方向リブ5、及び外筒4は、中心軸10に沿った長さ寸法L1は、メッシュフィルタ1の取付状態等に応じて適宜変更される。
メッシュ部2は、周方向リブ5よりも径方向内方側に位置する内側メッシュ部6と周方向リブ5よりも径方向外方側に位置する外側メッシュ部7とで構成され、内側メッシュ部6及び外側メッシュ部7が共に中空円板形状になっており、メッシュフィルタ1の中心軸10に沿った方向の中央に位置している。また、このメッシュ部2は、内周側がメッシュ部中央支持体3で支持され、外周側が外筒4で支持されるようになっている。そして、内側メッシュ部6と外側メッシュ部7は、メッシュ部中央支持体3の中心軸10に沿った方向に直交する仮想平面をX−Y平面とすると、このX−Y平面に沿って同一の板厚寸法となるように形成されている。このメッシュ部2のうちの内側メッシュ部6において、メッシュ部中央支持体3と周方向リブ5との接続部分以外の部分は、Y軸に直交し且つX軸と並行に等間隔で複数形成された横桟11と、この横桟11と直交し且つY軸と並行に等間隔で複数形成された縦桟12と、これら横桟11と縦桟12との間に形作られた複数の開口部13と、を備えている。また、メッシュ部2のうちの外側メッシュ部7において、周方向リブ5と外筒4との接続部分以外の部分は、Y軸に直交し且つX軸と並行に等間隔で複数形成された横桟11と、この横桟11と直交し且つY軸と並行に等間隔で複数形成された縦桟12と、これら横桟11と縦桟12とによって四角形状に形作られた複数の開口部13と、を備えている。そして、横桟11は、図2(b)に示すように、断面形状が矩形形状となるように形成されている。また、縦桟12は、図2(c)に示すように、断面形状が横桟11と同様に矩形形状に形成されている。また、開口部13は、平面視した形状が正四角形であり(図2(a)参照)、断面形状が矩形形状になっている(図2(b)、図2(c)参照)。また、内側メッシュ部6及び外側メッシュ部7は、横桟11の幅をL2とし、縦桟12の幅をL3とし、開口部13の一辺の長さをL4とすると、L2=L3=L4=0.07mmとなるように形成されている。また、内側メッシュ部6及び外側メッシュ部7は、板厚をL5とすると、L5=0.3mmとなるように形成されている。なお、内側メッシュ部6は、メッシュ部中央支持体3と周方向リブ5との接続部分にも、一辺が0.07mmの正四角形の開口部13が形成されている。また、外側メッシュ部7は、周方向リブ5と外筒4との接続部分にも、一辺が0.07mmの正四角形の開口部13が形成されている。また、内側メッシュ部6及び外側メッシュ部7に関するL2〜L5の数値は、本実施形態に係るメッシュフィルタ1の理解を容易にするための例示であり、使用条件等に応じて適宜変更される。
径方向リブ8は、外側メッシュ部7の表裏両面のうちの一方に形成されており、一端が周方向リブ5の外周5bに接続され、他端が外筒4の内周4aに接続され、周方向リブ5と外筒4を外側メッシュ部7の表面に沿って径方向に接続している。また、この径方向リブ8は、周方向リブ5の外周5bに沿って等間隔で8箇所形成されており、周方向リブ5側の一端から径方向外方へ(外筒側の他端へ)向かうに従ってリブ幅を漸減し、周方向リブ5側の一端から径方向外方へ向かうに従ってリブ高さを漸減するように形成されている。また、このような径方向リブ8は、平面視した形状が略等脚台形形状になっており、外筒4側の端部(他端)でリブ幅方向及びリブ高さ方向の寸法が径方向リブ8の他部よりも最も小さくなっている。そして、このような径方向リブ8は、後述するように、射出成形時において、メッシュ部中央支持体3を形作る第1キャビティ部20に射出された溶融樹脂が内側メッシュ部6を形作る第2キャビティ部21を経て周方向リブ5を形作る第3キャビティ部22に流入し、この第3キャビティ部22から径方向外方へ向かって流動する溶融樹脂の流れが外側メッシュ部7を形作る第4キャビティ部23を経て外筒4を形作る第5キャビティ部24に充填されるように、径方向リブ8を形作る第6キャビティ部25でヘジテーションを生じさせる形状になっている(図3参照)。
また、本実施形態において、径方向リブ8は、径方向内方端(一端)のリブ幅w1が0.5mmであり、径方向外方端(他端)のリブ幅w2が0.07mmであり、径方向内方端のリブ高さ(外側メッシュ部7の表面からのリブ高さ)が0.6mmであり、径方向外方端のリブ高さ(外側メッシュ部7の表面からのリブ高さ)が0.15mmになっている。なお、この径方向リブ8の数値例は、本実施形態に係るメッシュフィルタ1の理解を容易にするための例示であり、外筒4の外径D3の寸法等に応じて適宜変更される。
図3乃至図4は、本実施形態に係るメッシュフィルタ1の射出成形に使用される金型14を示す図である。なお、図3(a)は金型14の縦断面図であり、図3(b)は図3(a)のB3部の拡大図(金型14の一部拡大断面図)であり、図3(c)は図3(b)のD1方向から見た第2金型16の一部平面図である。また、図4(a)は図3(a)の金型の第1金型15を取り外して示す図(第2金型16の断面図)であり、図4(b)は図4(a)のD2方向から見て示す第2金型16の平面図である。
図3(a)に示すように、金型14は、第1金型15と第2金型16の型合わせ面17側に、メッシュフィルタ1を射出成形するためのキャビティ18が形成されている。キャビティ18は、メッシュフィルタ1のメッシュ部中央支持体3を形作るための円板状の第1キャビティ部20と、メッシュフィルタ1の内側メッシュ部6を形作るための中空円板状の第2キャビティ部21と、メッシュフィルタ1の周方向リブ5を形作るための円筒状の第3キャビティ部22と、メッシュフィルタ1の外側メッシュ部7を形作るための中空円板状の第4キャビティ部23と、メッシュフィルタ1の外筒4を形作るための円筒状の第5キャビティ部24と、径方向リブ8を形作るための第6キャビティ部25と、を有している。そして、第1金型15は、第1キャビティ部20のキャビティ中心軸26に沿った方向の一端面20a側に開口するゲート27がキャビティ中心軸26と同軸上に1箇所設けられている。なお、本実施形態において、キャビティ18に開口するゲート27は、第1キャビティ部分20の中央に開口するように1箇所設けられる態様を例示したが、これに限られず、2箇所以上の複数箇所に設けるようにしてもよい。
第2金型16の第2キャビティ部21を形作る部分と第2金型16の第4キャビティ部23を形作る部分には、開口部13を形作るための角棒状の開口部形成ピン28が開口部13の数と同数形成されている(図3(b)、(c)参照)。開口部形成ピン28は、平面視した形状が開口部13と同様の正四角形であり、例えば、一辺の長さL6が0.07mmであり、開口部形成ピン28の突出高さL7が0.3mmに形成されている。そして、第2金型16の第2キャビティ部21に形成された開口部形成ピン28は、頂面(先端面)28aが第1金型15の第2キャビティ部21を形作る部分の内面21aに突き当てられる。また、第2金型16の第4キャビティ部23に形成された開口部形成ピン28は、頂面28aが第1金型15の第4キャビティ部23を形作る部分の内面23aに突き当てられる。なお、開口部形成ピン28に関するL6,L7の寸法は、メッシュフィルタ1の開口部13の寸法に応じて変更される。
第1金型15と第2金型16とが型締めされた状態において、第2キャビティ部21と第4キャビティ部23には、横桟11を形成するための横桟溝30と縦桟12を形成するための縦桟溝31が開口部形成ピン28と開口部形成ピン28の間に形成されている。そして、横桟溝30の溝幅L8は、横桟11の幅L2と同一(L2=0.07mm)である。また、縦桟溝31の溝幅L10は、縦桟12の幅L3と同一(L3=0.07mm)である。また、横桟溝30と縦桟溝31の溝深さは、開口部形成ピン28の突出高さL7(L7=0.3mm)と同様であり、内側メッシュ部6及び外側メッシュ部7の板厚L5(L5=0.3mm)と同様である。なお、図3(c)に示すように、X軸に沿って延びる横桟溝30は、Y軸に沿って等間隔で複数形成されている。また、Y軸に沿って延びる縦桟溝31は、X軸に沿って等間隔で複数形成されている。
また、第2金型16の第6キャビティ部25は、径方向内方端側(第3キャビティ部22側)から径方向外方端側(第5キャビティ部24側)へ向かうに従って溶融樹脂の流路断面積を減少させるようになっているため、射出成形時において、キャビティ18内を流動する溶融樹脂にヘジテーションを生じさせる。すなわち、第2金型16の第6キャビティ部25は、射出成形時において、メッシュ部中央支持体3を形作る第1キャビティ部20に射出された溶融樹脂が内側メッシュ部6を形作る第2キャビティ部21を経て周方向リブ5を形作る第3キャビティ部22に流入し、この第3キャビティ部22から径方向外方へ向かって流動する溶融樹脂の流れが外側メッシュ部7を形作る第4キャビティ部23を経て外筒4を形作る第5キャビティ部24に充填されるように、ヘジテーションを生じさせる形状になっている。
また、第2金型16は、第1キャビティ部20内に突き出される第1エジェクタピン32と、第3キャビティ部22内に突き出される複数の第2エジェクタピン33と、第5キャビティ部24内に突き出される複数の第3エジェクタピン34とが配置されている。このうち、第3エジェクタピン34は、キャビティ18の中心から延びて第6キャビティ部25の幅方向中心位置を通る仮想中心線35上に位置している。また、第2エジェクタピン33は、隣り合う仮想中心線35,35の中間位置に配置されている。また、第1エジェクタピン32は、その中心がキャビティ中心軸26の延長線上に位置するように配置されている。これら第1乃至第3エジェクタピン32〜34は、射出成形後にキャビティ18内に残っているメッシュフィルタ1(射出成形品)をキャビティ18から押し出すために使用される。
このような構造の金型14は、図3(a)に示すように、第1金型15と第2金型16とを型締めした状態で、溶融状態の樹脂材料(例えば、66ナイロン、又はPOM)がゲート27からキャビティ18の第1キャビティ部20内に射出されると、第1キャビティ部20内に充填された溶融樹脂が第1キャビティ部20から径方向外方に向かって放射状に均等に流動して第2キャビティ部21内に充填され、この第2キャビティ部21内に充填された溶融樹脂が第3キャビティ部22内に流入する。そして、第3キャビティ部22内に充填された溶融樹脂は、第3キャビティ部22から第4キャビティ部23内に流入すると共に、第6キャビティ部25内に流入する。この際、第6キャビティ部25は、径方向外方端(第5キャビティ部24への接続部)が径方向内方端(第3キャビティ部22への接続部)よりも溶融樹脂の流路断面積が狭くなっており(径方向内方端における溶融樹脂の流路断面積をS1とし、径方向外方端における溶融樹脂の流路断面積をS2とすると、(S2/S1)=0.035程度に狭くなっており)、溶融樹脂の流れにヘジテーションを生じさせ、溶融樹脂が第6キャビティ部25から第5キャビティ部24側へ流れ難くなっている。その結果、第3キャビティ部22から径方向外方へ向けて流動した溶融樹脂は、第4キャビティ部23及び第6キャビティ部25に充填された後、第5キャビティ部24に充填される。したがって、本実施形態に係るメッシュフィルタ1を射出成形する金型14は、外筒4を形作る第5キャビティ部24が最終充填部になり、メッシュ部2(内側メッシュ部6及び外側メッシュ部7)を形作る第2及び第4キャビティ部21,23が最終充填部にならないため、メッシュ部2にショートショットに起因する形状不良が生じることがない。
金型14は、キャビティ18内に溶融樹脂が充填された後、キャビティ18内の圧力が所定圧に保持された状態で冷却される。その後、第2金型16が第1金型15から離され(型開きされ)、キャビティ18内のメッシュフィルタ1が第1乃至第3エジェクタピン32〜34でキャビティ18内から押し出され、射出成形品であるメッシュフィルタ1が金型14から取り出される(図1参照)。この際、メッシュフィルタ1は、メッシュ部2(内側メッシュ部6及び外側メッシュ部7)が周方向リブ5及び複数の径方向リブ8によって補強されているため、メッシュ部2が第1乃至第3エジェクタピン32〜34で押されても変形せず、金型14の開口部形成ピン28を変形させることがない。
その後、この金型14は、型開きの状態にある第2金型16が移動させられ(第1金型15に近づく方向に移動させられ)、第2金型16が第1金型15に押し付けられ、第1金型15と第2金型16とが型締めされる。このような本実施形態に係るメッシュフィルタ1の射出成形の1サイクルが、従来例に係るメッシュフィルタ100のインサート成形の1サイクルよりも短時間になる(図10参照)。その結果、本実施形態に係るメッシュフィルタ1は、インサート成形されるメッシュフィルタ100よりも生産性が向上し、インサート成形されるメッシュフィルタ100よりも製品価格が低廉化する。
以上のような本実施形態に係るメッシュフィルタ1は、最終充填部が外筒4になり、メッシュ部2(内側メッシュ部6及び外側メッシュ部7)が最終充填部にならないため、メッシュ部2にショートショットに起因する形状不良を生じることがなく、且つ、周方向リブ5及び複数の径方向リブ8によってメッシュ部2を補強できるため、金型14からの離型時にメッシュ部2の変形を抑えることでき、メッシュ部2の開口部13を形作るための金型14の開口部形成ピン28の変形を防止できる。
また、本実施形態に係るメッシュフィルタ1は、メッシュ部2の複数の開口部13が同一寸法(一辺が0.07mmの正四角形)であるため、例えば、自動車の燃料噴射装置に接続される燃料供給管路に配置されることにより、直径が0.07mmを超える大きさの燃料中の異物を正確に濾し取ることができる。なお、メッシュ部材103がナイロン繊維106を格子状に編み込んで形成されたインサート成形品としてのメッシュフィルタ100は、メッシュ部材103の開口部102の形状が崩れ易く、メッシュ部材103で濾し取ることができる異物の粒径の下限値にバラツキを生じ、メッシュ部材103を通過させるべき異物を濾し取るか、又は、メッシュ部材103で濾し取る必要のある異物の通過を許してしまう虞があり、フィルタ性能として不十分なものとなる(図10参照)。しかしながら、本実施形態に係るメッシュフィルタ1は、濾し取ることができる異物の粒径の下限値にバラツキを生じることがなく、開口部13の面積にバラツキを生じる場合に比較して、フィルタ性能を向上させることができる。
なお、本実施形態に係るメッシュフィルタ1は、上述したように、発明内容の理解を容易にするため、各部の寸法(数値)を例示しながら説明したが、これら数値例に限定されるものではなく、使用条件等に応じて適宜変更される。
(第1実施形態の変形例)
図5は、第1実施形態に係るメッシュフィルタ1の変形例を示す図である。なお、図5(a)はメッシュフィルタ1の平面図(図1(a)に対応する図)であり、図5(b)は図5(a)のA4−A4線に沿って切断して示す断面図である。また、本変形例に係るメッシュフィルタ1は、第1実施形態に係るメッシュフィルタ1と同一の構成部分に同一符号を付し、第1実施形態に係るメッシュフィルタ1の説明と重複する説明を省略する。
図5に示すように、本変形例に係るメッシュフィルタ1は、外側メッシュ部7の表裏両面に複数の径方向リブ8を形成し、外側メッシュ部7が中心軸10に直交し且つ中心軸10に沿った方向に2分する仮想平面上の仮想中心線36に対して線対称の形状になるように形成されている。
このような本変形例に係るメッシュフィルタ1は、第1実施形態に係るメッシュフィルタ1と同様の効果を得ることができる。
[第2実施形態]
図6は、本発明の第2実施形態に係るメッシュフィルタ1を示す図である。なお、図6(a)はメッシュフィルタ1の正面図であり、図6(b)は図6(a)のA5−A5線に沿って切断して示すメッシュフィルタ1の断面図である。また、本実施形態に係るメッシュフィルタ1は、第1実施形態に係るメッシュフィルタ1と共通する構成部分に同一符号を付し、第1実施形態に係るメッシュフィルタ1の説明と重複する説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態に係るメッシュフィルタ1は、径方向リブ8の形状が第1実施形態に係るメッシュフィルタ1の径方向リブ8の形状と相違する。すなわち、本実施形態に係るメッシュフィルタ1の径方向リブ8は、径方向中央部のリブ幅w2が最も狭くなるように、且つ、両側面37,37が径方向内方端と径方向外方端から径方向中央部に向かうに従ってリブ幅中央に近づくように、円弧状の湾曲面(凹曲面)で形作られている。また、径方向リブ8は、径方向中央部のリブ高さ(L5/2)が最も低くなるように、且つ、表面38が径方向内方端と径方向外方端から径方向中央部に向かうに従ってリブ高さを漸減するように、円弧状の湾曲面(凹曲面)で形作られている。また、径方向リブ8は、径方向内方端と径方向外方端のリブ幅(w1)が等しく、且つ、径方向内方端と径方向外方端のリブ高さ((L1−L5)/2)が等しくなるように形成されている。そして、径方向リブ8は、射出成形時において、メッシュ部中央支持体3を形作る第1キャビティ部20に射出された溶融樹脂が内側メッシュ部6を形作る第2キャビティ部21を経て周方向リブ5を形作る第3キャビティ部22に流入し、この第3キャビティ部22から径方向外方へ向かって流動する溶融樹脂の流れが外側メッシュ部7を形作る第4キャビティ部23を経て外筒4を形作る第5キャビティ部24に充填されるように、径方向リブ8を形作る第6キャビティ部25でヘジテーションを生じさせる形状になっている(図3参照)。このような径方向リブ8は、図6(a)に示すように、中心軸10と交差し且つ周方向リブ5を周方向に8等分する仮想中心線40に対して線対称の形状になっている。
図6に示す本実施形態に係るメッシュフィルタ1の径方向リブ8は、例えば、径方向中央部のリブ幅w2が0.07mmであり、径方向内方端と径方向外方端のリブ幅w1が0.5mmである。また、本実施形態に係るメッシュフィルタ1は、径方向リブ8の径方向内方端が外側メッシュ部7の表面から0.6mmのリブ高さであり、径方向リブ8の径方向外方端が外側メッシュ部7の表面から0.6mmのリブ高さであり、径方向リブ8の径方向中央部が0.15mmのリブ高さである。そして、径方向リブ8の径方向内方端及び径方向外方端の断面積をS1とし、径方向リブの径方向中央部の断面積をS2とすると、(S2/S1)が0.035になっている。なお、このような本実施形態に係る径方向リブ8に関する数値は、本実施形態に係るメッシュフィルタ1の理解を容易するための例示であり、メッシュフィルタ1の外筒4等の寸法に応じて適宜変更される。
以上のような本実施形態に係るメッシュフィルタ1は、第1実施形態に係るメッシュフィルタ1と同様の効果を得ることができる。
(第2実施形態の変形例)
図7は、第2実施形態に係るメッシュフィルタ1の変形例を示す図である。なお、図7(a)はメッシュフィルタ1の平面図(図6(a)に対応する図)であり、図7(b)は図7(a)のA6−A6線に沿って切断して示す断面図である。また、本変形例に係るメッシュフィルタ1は、第1及び第2実施形態に係るメッシュフィルタ1と同一の構成部分に同一符号を付し、第1及び第2実施形態に係るメッシュフィルタ1の説明と重複する説明を省略する。
図7に示すように、本変形例に係るメッシュフィルタ1は、外側メッシュ部7の表裏両面に複数(8箇所)の径方向リブ8が形成され、中心軸10に直交し且つ中心軸10に沿った方向に2分する仮想中心線36に対して線対称の形状になるように形成されている。
このような本変形例に係るメッシュフィルタ1は、第1実施形態に係るメッシュフィルタ1と同様の効果を得ることができる。
[第3実施形態]
図8は、本発明の第3実施形態に係るメッシュフィルタ1を示す図である。なお、図8(a)はメッシュフィルタ1の正面図であり、図8(b)は図8(a)のA7−A7線に沿って切断して示すメッシュフィルタ1の断面図である。また、本実施形態に係るメッシュフィルタ1は、第1実施形態に係るメッシュフィルタ1と共通する構成部分に同一符号を付し、第1実施形態に係るメッシュフィルタ1の説明と重複する説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態に係るメッシュフィルタ1は、径方向リブ8の形状が第1実施形態に係るメッシュフィルタ1の径方向リブ8の形状と相違する。すなわち、本実施形態に係るメッシュフィルタ1の径方向リブ8は、径方向中央部のリブ幅w2が最も狭くなるように、且つ、両側面37,37が径方向内方端と径方向外方端から径方向中央部に向かうに従ってリブ幅中央に近づくように、円弧状の湾曲面(凹曲面)で形作られている。また、径方向リブ8は、径方向内方端と径方向外方端のリブ高さが最も低くなるように、且つ、表面38が径方向内方端と径方向外方端から径方向中央部に向かうに従ってリブ高さを漸増するように、円弧状の湾曲面(凸曲面)で形作られている。また、径方向リブ8は、径方向内方端と径方向外方端のリブ幅w1が等しく、且つ、径方向内方端と径方向外方端のリブ高さ(L5/2)が等しくなるように形成されている。そして、径方向リブ8は、射出成形時において、メッシュ部中央支持体3を形作る第1キャビティ部20に射出された溶融樹脂が内側メッシュ部6を形作る第2キャビティ部21を経て周方向リブ5を形作る第3キャビティ部22に流入し、この第3キャビティ部22から径方向外方へ向かって流動する溶融樹脂の流れが外側メッシュ部7を形作る第4キャビティ部23を経て外筒4を形作る第5キャビティ部24に充填されるように、径方向リブ8を形作る第6キャビティ部25でヘジテーションを生じさせる形状になっている(図3参照)。このような径方向リブ8は、図8(a)に示すように、中心軸10と交差し且つ周方向リブ5を周方向に8等分する仮想中心線40に対して線対称の形状になっている。
図8に示す本実施形態に係るメッシュフィルタ1の径方向リブ8は、例えば、径方向中央部のリブ幅w2が0.07mmであり、径方向内方端と径方向外方端のリブ幅w1が0.5mmである。また、本実施形態に係るメッシュフィルタ1は、径方向リブ8の径方向内方端が外側メッシュ部7の表面から0.15mmのリブ高さであり、径方向リブ8の径方向外方端が外側メッシュ部7の表面から0.15mmのリブ高さであり、径方向リブ8の径方向中央部が外側メッシュ部7の表面から0.6mmのリブ高さである。そして、径方向リブ8の径方向内方端と径方向外方端の断面積をS1とし、径方向リブ8の径方向中央部の断面積をS2とすると、(S2/S1)が0.56になっている。なお、このような本実施形態に係る径方向リブ8に関する数値は、本実施形態に係るメッシュフィルタ1の理解を容易するための例示であり、メッシュフィルタ1の外筒4等の寸法に応じて適宜変更される。
以上のような本実施形態に係るメッシュフィルタ1は、第1実施形態に係るメッシュフィルタ1と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態の変形例)
図9は、第3実施形態に係るメッシュフィルタ1の変形例を示す図である。なお、図9(a)はメッシュフィルタ1の平面図(図8(a)に対応する図)であり、図9(b)は図9(a)のA8−A8線に沿って切断して示す断面図である。また、本変形例に係るメッシュフィルタ1は、第1及び第3実施形態に係るメッシュフィルタ1と同一の構成部分に同一符号を付し、第1及び第3実施形態に係るメッシュフィルタ1の説明と重複する説明を省略する。
図9に示すように、本変形例に係るメッシュフィルタ1は、外側メッシュ部7の表裏両面に複数(8箇所)の径方向リブ8が形成され、中心軸10に直交し且つ中心軸10に沿った方向に2分する仮想中心線36に対して線対称の形状になるように形成されている。
このような本変形例に係るメッシュフィルタ1は、第1実施形態に係るメッシュフィルタ1と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明の各実施形態に係るメッシュフィルタ1は、自動車の燃料噴射装置に接続される燃料供給管の途中や、自動車の潤滑装置等のオイル管路の途中等に設置してもよく、また、これらに限られず、給水管や送風管の管路に設置し、流体(水等の液体や空気等の気体)に混ざった異物を取り除くために、広範囲の技術分野で使用することができる。
1……メッシュフィルタ、2……メッシュ部、3……メッシュ部中央支持体、4……外筒(メッシュ部外周支持体)、5……周方向リブ、6……内側メッシュ部、7……外側メッシュ部、8……径方向リブ、13……開口部、14……金型、20……第1キャビティ部、21……第2キャビティ部、22……第3キャビティ部、23……第4キャビティ部、24……第5キャビティ部、25……第6キャビティ部、28……開口部形成ピン、37……側面、38……表面

Claims (6)

  1. 流体が通過可能な複数の開口部を有する中空円板状のメッシュ部と、前記メッシュ部の内周側を支持するメッシュ部中央支持体と、前記メッシュ部の外周側を支持するメッシュ部外周支持体と、を一体に有する射出成形品であるメッシュフィルタにおいて、
    記メッシュ部の表裏両面で且つ前記メッシュ部中央支持体と前記メッシュ部外周支持体の中間位置には、前記メッシュ部中央支持体を取り囲むようにリング状の周方向リブ一体に有し
    前記周方向リブよりも外方側に位置する前記メッシュ部を外側メッシュ部とし、前記周方向リブよりも内方側に位置する前記メッシュ部を内側メッシュ部とすると、前記外側メッシュ部は、表裏両面の少なくとも一方に、前記周方向リブと前記メッシュ部外周支持体とを径方向に沿って接続する径方向リブが前記周方向リブの外周に沿って等間隔で複数位置し
    前記径方向リブは、径方向外方へ向かうに従ってリブ幅を漸減し、且つ、径方向外方へ向かうに従ってリブ高さを漸減する、
    ことを特徴とするメッシュフィルタ。
  2. 流体が通過可能な複数の開口部を有する中空円板状のメッシュ部と、前記メッシュ部の内周側を支持するメッシュ部中央支持体と、前記メッシュ部の外周側を支持するメッシュ部外周支持体と、を一体に有する射出成形品であるメッシュフィルタにおいて、
    記メッシュ部の表裏両面で且つ前記メッシュ部中央支持体と前記メッシュ部外周支持体の中間位置には、前記メッシュ部中央支持体を取り囲むようにリング状の周方向リブ一体に有し
    前記周方向リブよりも外方側に位置する前記メッシュ部を外側メッシュ部とし、前記周方向リブよりも内方側に位置する前記メッシュ部を内側メッシュ部とすると、前記外側メッシュ部は、表裏両面の少なくとも一方に、前記周方向リブと前記メッシュ部外周支持体とを径方向に沿って接続する径方向リブが前記周方向リブの外周に沿って等間隔で複数位置し
    前記径方向リブは、
    ・径方向中央部のリブ幅が最も狭くなるように、両側面が径方向内方端と径方向外方端から前記径方向中央部に向かうに従ってリブ幅中央に近づく円弧状の湾曲面になっており
    ・前記径方向中央部のリブ高さが最も低くなるように、表面が前記径方向内方端と前記径方向外方端から前記径方向中央部に向かうに従ってリブ高さを漸減する円弧状の湾曲面になっており
    ・前記径方向内方端と前記径方向外方端のリブ幅が等しく、且つ、前記径方向内方端と前記径方向外方端のリブ高さが等しくなっている、
    ことを特徴とするメッシュフィルタ。
  3. 流体が通過可能な複数の開口部を有する中空円板状のメッシュ部と、前記メッシュ部の内周側を支持するメッシュ部中央支持体と、前記メッシュ部の外周側を支持するメッシュ部外周支持体と、を一体に有する射出成形品であるメッシュフィルタにおいて、
    記メッシュ部の表裏両面で且つ前記メッシュ部中央支持体と前記メッシュ部外周支持体の中間位置には、前記メッシュ部中央支持体を取り囲むようにリング状の周方向リブ一体に有し
    前記周方向リブよりも外方側に位置する前記メッシュ部を外側メッシュ部とし、前記周方向リブよりも内方側に位置する前記メッシュ部を内側メッシュ部とすると、前記外側メッシュ部は、表裏両面の少なくとも一方に、前記周方向リブと前記メッシュ部外周支持体とを接続する径方向リブが前記周方向リブの外周に沿って等間隔で複数位置し
    前記径方向リブは、
    ・径方向中央部のリブ幅が最も狭くなるように、両側面が径方向内方端と径方向外方端から前記径方向中央部に向かうに従ってリブ幅中央に近づく円弧状の湾曲面になっており
    ・径方向内方端と径方向外方端のリブ高さが最も低くなるように、表面が前記径方向内方端と前記径方向外方端から前記径方向中央部に向かうに従ってリブ高さを漸増する円弧状の湾曲面になっており
    ・前記径方向内方端と前記径方向外方端のリブ幅が等しく、且つ、前記径方向内方端と前記径方向外方端のリブ高さが等しくなっている、
    ことを特徴とするメッシュフィルタ。
  4. 流体が通過可能な複数の開口部を有する中空円板状のメッシュ部と、前記メッシュ部の内周側を支持するメッシュ部中央支持体と、前記メッシュ部の外周側を支持するメッシュ部外周支持体とが一体に射出成形されメッシュフィルタの製造方法において、
    前記メッシュ部の前記開口部は、射出成形時に金型の開口部形成ピンによって形作られ、
    前記メッシュ部の表裏両面で且つ前記メッシュ部中央支持体と前記メッシュ部外周支持体の中間位置には、前記メッシュ部中央支持体を取り囲むようにリング状の周方向リブが一体に形成され、
    前記周方向リブよりも外方側に位置する前記メッシュ部を外側メッシュ部とし、前記周方向リブよりも内方側に位置する前記メッシュ部を内側メッシュ部とすると、前記外側メッシュ部は、表裏両面の少なくとも一方に、前記周方向リブと前記メッシュ部外周支持体とを径方向に沿って接続する径方向リブが前記周方向リブの外周に沿って等間隔で複数形成され、
    前記径方向リブは、
    ・径方向外方へ向かうに従ってリブ幅を漸減し、且つ、径方向外方へ向かうに従ってリブ高さを漸減するように形成され、
    ・射出成形時において、前記メッシュ部中央支持体を形作る第1キャビティ部に射出された溶融樹脂が前記内側メッシュ部を形作る第2キャビティ部を経て前記周方向リブを形作る第3キャビティ部に流入し、この第3キャビティ部から径方向外方へ向かって流動する溶融樹脂の流れが前記外側メッシュ部を形作る第4キャビティ部を経て前記メッシュ部外周支持体を形作る第5キャビティ部に充填されるように、前記径方向リブを形作る第6キャビティ部でヘジテーションを生じさせる、
    ことを特徴とするメッシュフィルタの製造方法
  5. 流体が通過可能な複数の開口部を有する中空円板状のメッシュ部と、前記メッシュ部の内周側を支持するメッシュ部中央支持体と、前記メッシュ部の外周側を支持するメッシュ部外周支持体とが一定に射出成形されメッシュフィルタの製造方法において、
    前記メッシュ部の前記開口部は、射出成形時に金型の開口部形成ピンによって形作られ、
    前記メッシュ部の表裏両面で且つ前記メッシュ部中央支持体と前記メッシュ部外周支持体の中間位置には、前記メッシュ部中央支持体を取り囲むようにリング状の周方向リブが一体に形成され、
    前記周方向リブよりも外方側に位置する前記メッシュ部を外側メッシュ部とし、前記周方向リブよりも内方側に位置する前記メッシュ部を内側メッシュ部とすると、前記外側メッシュ部は、表裏両面の少なくとも一方に、前記周方向リブと前記メッシュ部外周支持体とを径方向に沿って接続する径方向リブが前記周方向リブの外周に沿って等間隔で複数形成され、
    前記径方向リブは、
    ・径方向中央部のリブ幅が最も狭くなるように、両側面が径方向内方端と径方向外方端から前記径方向中央部に向かうに従ってリブ幅中央に近づく円弧状の湾曲面で形作られ、
    ・前記径方向中央部のリブ高さが最も低くなるように、表面が前記径方向内方端と前記径方向外方端から前記径方向中央部に向かうに従ってリブ高さを漸減する円弧状の湾曲面で形作られ、
    ・前記径方向内方端と前記径方向外方端のリブ幅が等しく、且つ、前記径方向内方端と前記径方向外方端のリブ高さが等しくなるように形成され、
    ・射出成形時において、前記メッシュ部中央支持体を形作る第1キャビティ部に射出された溶融樹脂が前記内側メッシュ部を形作る第2キャビティ部を経て前記周方向リブを形作る第3キャビティ部に流入し、この第3キャビティ部から径方向外方へ向かって流動する溶融樹脂の流れが前記外側メッシュ部を形作る第4キャビティ部を経て前記メッシュ部外周支持体を形作る第5キャビティ部に充填されるように、前記径方向リブを形作る第6キャビティ部でヘジテーションを生じさせる、
    ことを特徴とするメッシュフィルタの製造方法
  6. 流体が通過可能な複数の開口部を有する中空円板状のメッシュ部と、前記メッシュ部の内周側を支持するメッシュ部中央支持体と、前記メッシュ部の外周側を支持するメッシュ部外周支持体とが一体に射出成形されメッシュフィルタの製造方法において、
    前記メッシュ部の前記開口部は、射出成形時に金型の開口部形成ピンによって形作られ、
    前記メッシュ部の表裏両面で且つ前記メッシュ部中央支持体と前記メッシュ部外周支持体の中間位置には、前記メッシュ部中央支持体を取り囲むようにリング状の周方向リブが一体に形成され、
    前記周方向リブよりも外方側に位置する前記メッシュ部を外側メッシュ部とし、前記周方向リブよりも内方側に位置する前記メッシュ部を内側メッシュ部とすると、前記外側メッシュ部は、表裏両面の少なくとも一方に、前記周方向リブと前記メッシュ部外周支持体とを接続する径方向リブが前記周方向リブの外周に沿って等間隔で複数形成され、
    前記径方向リブは、
    ・径方向中央部のリブ幅が最も狭くなるように、両側面が径方向内方端と径方向外方端から前記径方向中央部に向かうに従ってリブ幅中央に近づく円弧状の湾曲面で形作られ、
    ・径方向内方端と径方向外方端のリブ高さが最も低くなるように、表面が前記径方向内方端と前記径方向外方端から前記径方向中央部に向かうに従ってリブ高さを漸増する円弧状の湾曲面で形作られ、
    ・前記径方向内方端と前記径方向外方端のリブ幅が等しく、且つ、前記径方向内方端と前記径方向外方端のリブ高さが等しくなるように形成され、
    ・射出成形時において、前記メッシュ部中央支持体を形作る第1キャビティ部に射出された溶融樹脂が前記内側メッシュ部を形作る第2キャビティ部を経て前記周方向リブを形作る第3キャビティ部に流入し、この第3キャビティ部から径方向外方へ向かって流動する溶融樹脂の流れが前記外側メッシュ部を形作る第4キャビティ部を経て前記メッシュ部外周支持体を形作る第5キャビティ部に充填されるように、前記径方向リブを形作る第6キャビティ部でヘジテーションを生じさせる、
    ことを特徴とするメッシュフィルタの製造方法
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