JP6522268B1 - エレベータロープ端末構造体 - Google Patents

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Abstract

エレベータロープ端末構造体では、扁平形状の断面を持つエレベータロープに挿入体が接触している。挿入体に設けられている押付部は、エレベータロープに挿入体を押し付けている状態を維持する。エレベータロープ及び挿入体は、ハウジングの貫通孔内に保持されている。貫通孔の内面は、エレベータロープの厚さ方向の両側に位置する第1受け面及び第2受け面を有している。第1受け面と第2受け面との間の距離は、貫通孔のロープ通し口に向かって小さくなっている。挿入体は、エレベータロープと第1受け面との間に配置された第1挿入部材を有している。

Description

この発明は、エレベータロープに設けられたエレベータロープ端末構造体に関するものである。
従来、エレベータロープを挟む一対のウェッジ要素をウェッジハウジング内に保持することにより、エレベータロープをウェッジハウジング内に保持するようにしたエレベータロープ終端組立体が知られている。このような従来のエレベータロープ終端組立体では、エレベータロープが一対のウェッジ要素間から抜けることを防止するために、エレベータロープの端部にロープ端ブロックが取り付けられている(例えば特許文献1参照)。
特開2014−129182号公報
特許文献1に示されている従来のエレベータロープ終端組立体では、エレベータロープの張力がなくなると、ウェッジハウジングから外れる方向へ一対のウェッジ要素が移動することがある。一対のウェッジ要素がウェッジハウジングから外れると、各ウェッジ要素とエレベータロープとの間の隙間が広がってしまい、各ウェッジ要素がハウジング内に挿入されにくくなってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、挿入体がハウジングの貫通孔に挿入された状態をより確実に確保しやすくすることができるエレベータロープ端末構造体を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータロープ端末構造体は、扁平形状の断面を持つエレベータロープに接触する挿入体、及外部からエレベータロープを内部に通すロープ通し口を持つ貫通孔が設けられ、エレベータロープ及び挿入体貫通孔内に保持るハウジングを備え、貫通孔の内面は、エレベータロープの厚さ方向の両側に位置する第1受け面及び第2受け面を有し、挿入体は、第1受け面及びエレベータロープに接触する第1挿入部材と、第2受け面及びエレベータロープに接触する第2挿入部材とを含むエレベータロープ端末構造体であって、第1挿入部材と第2挿入部材とが互いに近づく方向へ第1挿入部材と第2挿入部材とに押付力を加えることによってエレベータロープに挿入体を押し付けて挿入体とエレベータロープとを一体化する押付部を備える。
また、この発明によるエレベータロープ端末構造体は、扁平形状の断面を持つエレベータロープに接触する挿入体、及び外部からエレベータロープを内部に通すロープ通し口を持つ貫通孔が設けられ、エレベータロープ及び挿入体を貫通孔内に保持するハウジングを備え、貫通孔の内面は、エレベータロープの厚さ方向の両側に位置する受け面を有するエレベータロープ端末構造体であって、受け面と接触する挿入体のハウジング側対向面から窪む面を加圧面としてエレベータロープに挿入体を押し付ける押付部を備える。
さらに、この発明によるエレベータロープ端末構造体は、扁平形状の断面を持つエレベータロープに接触する挿入体、及び外部からエレベータロープを内部に通すロープ通し口を持つ貫通孔が設けられ、エレベータロープ及び挿入体を貫通孔内に保持するハウジングを備え、貫通孔の内面は、エレベータロープの厚さ方向の両側に位置する受け面を有するエレベータロープ端末構造体であって、挿入体の幅方向端面と貫通孔の内面との間に生じる空間に設けられてエレベータロープに挿入体を押し付ける押付部を備える。
この発明によるエレベータロープ端末構造体によれば、挿入体がハウジングの貫通孔に挿入された状態をより確実に確保しやすくすることができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータを示す構成図である。 図1の第1端末構造体を示す斜視図である。 図2の第1端末構造体を示す正面図である。 図2の第1端末構造体を示す側面図である。 図4の第1端末構造体の内部を示す側面図である。 図2の第1端末構造体の内部を示す斜視図である。 図5のVII−VII線に沿った断面図である。 図5のVIII−VIII線に沿った断面図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータロープ端末構造体である第1端末構造体を示す斜視図である。 図9の第1端末構造体を示す正面図である。 図10の第1端末構造体を示す側面図である。 図11の第1端末構造体の内部を示す側面図である。 図9の第1端末構造体の内部を示す斜視図である。 図12のXIV−XIV線に沿った断面図である。 図12のXV−XV線に沿った断面図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータロープ端末構造体である第1端末構造体を示す斜視図である。 図16の第1端末構造体を示す正面図である。 図17の第1端末構造体を示す側面図である。 図18の第1端末構造体の内部を示す側面図である。 図16の第1端末構造体の内部を示す斜視図である。 図19のXXI−XXI線に沿った断面図である。 図19のXXII−XXII線に沿った断面図である。 この発明の実施の形態4によるエレベータロープ端末構造体である第1端末構造体を示す斜視図である。 図23の第1端末構造体を示す正面図である。 図24の第1端末構造体の内部を示す正面図である。 図24の第1端末構造体の内部を示す背面図である。 図24の第1端末構造体を示す側面図である。 図27の第1端末構造体の内部を示す側面図である。 図23の第1端末構造体の内部を示す斜視図である。 図28のXXX−XXX線に沿った断面図である。 図28のXXXI−XXXI線に沿った断面図である。 図26のXXXII−XXXII線に沿った断面図である。 この発明の実施の形態5によるエレベータロープ端末構造体である第1端末構造体を示す斜視図である。 図33の第1端末構造体を別の方向から見たときの状態を示す斜視図である。 図33の第1端末構造体を示す正面図である。 図35の左側から見たときの第1端末構造体を示す側面図である。 図36の第1端末構造体の内部を示す側面図である。 図35の右側から見たときの第1端末構造体を示す側面図である。 図38の第1端末構造体の内部を示す側面図である。 図33の第1端末構造体の内部を示す斜視図である。 図34の第1端末構造体の内部を示す斜視図である。 図39のXXXXII−XXXXII線に沿った断面図である。 図39のXXXXIII−XXXXIII線に沿った断面図である。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータを示す構成図である。図において、昇降路1内には、かご3及び釣合おもり4が設けられている。かご3及び釣合おもり4は、昇降路1内を上下方向へ移動可能な昇降体である。昇降路1の上部には、機械室2が設けられている。
機械室2には、巻上機6と、そらせ車7とが設けられている。巻上機6は、かご3及び釣合おもり4を上下方向へ移動させる駆動力を発生する駆動装置である。また、巻上機6は、巻上機6の駆動力によって回転する駆動綱車5を有している。そらせ車7は、駆動綱車5から離して配置されている。
駆動綱車5及びそらせ車7には、複数のエレベータロープ8が巻き掛けられている。エレベータロープ8としては、例えば、複数の繊維を撚り合わせて構成された長尺物、複数の繊維に樹脂を含浸させて成形された長尺物が挙げられる。各エレベータロープ8の断面形状は、扁平形状になっている。即ち、各エレベータロープ8は、扁平形状の断面を持つベルトである。かご3及び釣合おもり4は、各エレベータロープ8によって昇降路1内に吊り下げられている。かご3及び釣合おもり4は、駆動綱車5の回転に応じて昇降路1内を上下方向へ移動する。
各エレベータロープ8の第1端部のそれぞれには、エレベータロープ端末構造体である第1端末構造体9が設けられている。各エレベータロープ8の第2端部のそれぞれには、エレベータロープ端末構造体である第2端末構造体20が設けられている。各第1端末構造体9は、かご3の上部に接続されている。各第2端末構造体20は、釣合おもり4の上部に接続されている。これにより、この例では、かご3及び釣合おもり4が1:1ローピング方式で吊り下げられている。第2端末構造体20の構成は、第1端末構造体9の構成と同様である。
図2は、図1の第1端末構造体9を示す斜視図である。図3は、図2の第1端末構造体9を示す正面図である。図4は、図2の第1端末構造体9を示す側面図である。図5は、図4の第1端末構造体9の内部を示す側面図である。図6は、図2の第1端末構造体9の内部を示す斜視図である。図7は、図5のVII−VII線に沿った断面図である。図8は、図5のVIII−VIII線に沿った断面図である。
第1端末構造体9は、エレベータロープ8に接触する挿入体15と、挿入体15をエレベータロープ8に保持する押付部である複数のねじ13と、エレベータロープ8及び挿入体15を収容するハウジング10とを有している。
ハウジング10は、互いに平行に配置された一対の平行板101と、一対の平行板101の間に互いに対向して配置された第1受け板102及び第2受け板103とを有している。第1受け板102は、一対の平行板101のそれぞれに固定されている。また、第2受け板103も、一対の平行板101のそれぞれに固定されている。即ち、ハウジング10は、一対の平行板101、第1受け板102及び第2受け板103を組み合わせることにより構成されている。
ハウジング10には、一対の平行板101、第1受け板102及び第2受け板103で囲まれた貫通孔104が設けられている。貫通孔104は、ハウジング10を貫通している。これにより、貫通孔104は、第1開口部としてのロープ通し口と、第2開口部としての挿入体口とを有している。貫通孔104のロープ通し口は、ハウジング10の長手方向先端部に設けられている。また、貫通孔104の挿入体口は、ハウジング10の長手方向中間部に設けられている。貫通孔104には、エレベータロープ8及び挿入体15が保持されている。
貫通孔104の内面は、図7及び図8に示すように、第1受け板102によって形成された第1受け面102aと、第2受け板103によって形成された第2受け面103aとを有している。第1受け面102aと第2受け面103aとは、貫通孔104の幅方向において互いに対向している。第1受け面102aと第2受け面103aとの間の距離は、貫通孔104の挿入体口から貫通孔104のロープ通し口に向かって連続的に小さくなっている。この例では、第1受け面102a及び第2受け面103aのそれぞれがハウジング10の軸線に対して傾斜している。
各平行板101には、複数の長穴105が設けられている。複数の長穴105は、第1受け板102に沿って互いに間隔をあけて並ぶ位置と、第2受け板103に沿って互いに間隔をあけて並ぶ位置とに設けられている。第1受け板102及び第2受け板103のそれぞれは、各長穴105に通された複数の固定ねじ106によって各平行板101に固定されている。一対の平行板101に対する第1受け板102及び第2受け板103のそれぞれの位置は、各長穴105における固定ねじ106の位置を調整することにより調整可能になっている。
各平行板101には、取付穴107が設けられている。各取付穴107は、ハウジング10の長手方向後端部に位置している。第1端末構造体9は、第1端末構造体9の各取付穴107に通された取付部材を介してかご3に接続される。一方、第2端末構造体20は、第2端末構造体20の各取付穴に通された取付部材を介して釣合おもり4に接続される。
エレベータロープ8は、ハウジング10の外部から貫通孔104のロープ通し口を通って貫通孔104内に達している。エレベータロープ8には、エレベータロープ8の幅方向に沿った第1ロープ面及び第2ロープ面が設けられている。第1ロープ面及び第2ロープ面は、エレベータロープ8の厚さ方向において互いに対向している。エレベータロープ8は、第1ロープ面を第1受け面102aに向け、かつ第2ロープ面を第2受け面103aに向けた状態で、貫通孔104に挿入されている。これにより、第1受け面102a及び第2受け面103aは、エレベータロープ8の厚さ方向の両側に位置している。
挿入体15は、第1挿入部材11及び第2挿入部材12を有している。第1挿入部材11は、エレベータロープ8と第1受け面102aとの間に配置されている。第2挿入部材12は、エレベータロープ8と第2受け面103aとの間に配置されている。第1挿入部材11及び第2挿入部材12は、エレベータロープ8の厚さ方向においてエレベータロープ8を挟んでいる。
第1挿入部材11は、第1挿入部材11の長手方向をエレベータロープ8の長手方向と一致させ、かつ第1挿入部材11の幅方向をエレベータロープ8の幅方向と一致させた状態で配置されている。第1挿入部材11の厚さ方向は、エレベータロープ8の厚さ方向と一致している。
第2挿入部材12は、第2挿入部材12の長手方向をエレベータロープ8の長手方向と一致させ、かつ第2挿入部材12の幅方向をエレベータロープ8の幅方向と一致させた状態で配置されている。第2挿入部材12の厚さ方向は、エレベータロープ8の厚さ方向と一致している。この例では、第1挿入部材11及び第2挿入部材12のそれぞれの幅方向寸法がエレベータロープ8の幅方向寸法よりも大きくなっている。
第1挿入部材11には、第1ロープ側対向面111と第1ハウジング側対向面112とが設けられている。第1ハウジング側対向面112は、第1挿入部材11の厚さ方向において第1ロープ側対向面111と対向している。第1ロープ側対向面111と第1ハウジング側対向面112との間の距離は、貫通孔104の挿入体口から貫通孔104のロープ通し口に向かって連続的に小さくなっている。これにより、第1挿入部材11の形状は、楔状になっている。
第1挿入部材11の幅方向両端部には、一対の第1段差部113がエレベータロープ8の長手方向に沿って設けられている。一対の第1段差部113は、第1ハウジング側対向面112の幅方向両側に位置している。各第1段差部113は、第1ハウジング側対向面112側から第1ロープ側対向面111に向けて窪む凹部である。
また、第1挿入部材11には、一対の第1段差部113のそれぞれの底面が第1加圧面114としてエレベータロープ8の長手方向に沿って設けられている。これにより、各第1加圧面114の位置は、第1ハウジング側対向面112の位置よりも第1ロープ側対向面111に近い位置になっている。各第1加圧面114は、第1ロープ側対向面111と平行である。
第1ロープ側対向面111は、エレベータロープ8の第1ロープ面に接触している。第1ハウジング側対向面112は、第1受け面102aに接触している。各第1加圧面114は、貫通孔104の内面から離れている。これにより、各第1加圧面114と貫通孔104の内面との間には、空間が生じている。
第2挿入部材12には、図7及び図8に示すように、第2ロープ側対向面121と第2ハウジング側対向面122とが設けられている。第2ハウジング側対向面122は、第2挿入部材12の厚さ方向において第2ロープ側対向面121と対向している。第2ロープ側対向面121と第2ハウジング側対向面122との間の距離は、貫通孔104の挿入体口からロープ通し口に向かって連続的に小さくなっている。これにより、第2挿入部材12の形状は、楔状になっている。
第2挿入部材12の幅方向両端部には、一対の第2段差部123がエレベータロープ8の長手方向に沿って設けられている。一対の第2段差部123は、第2ハウジング側対向面122の幅方向両側に位置している。各第2段差部123は、第2ハウジング側対向面122側から第2ロープ側対向面121に向けて窪む凹部である。
また、第2挿入部材12には、一対の第2段差部123のそれぞれの底面が第2加圧面124としてエレベータロープ8の長手方向に沿って設けられている。これにより、各第2加圧面124の位置は、第2ハウジング側対向面122の位置よりも第2ロープ側対向面121に近い位置になっている。各第2加圧面124は、第2ロープ側対向面121と平行である。
第2ロープ側対向面121は、エレベータロープ8の第2ロープ面に接触している。第2ハウジング側対向面122は、第2受け面103aに接触している。各第2加圧面124は、貫通孔104の内面から離れている。これにより、各第2加圧面124と貫通孔104の内面との間には、空間が生じている。
第1挿入部材11には、各第1加圧面114から第1ロープ側対向面111に達する複数の通し穴が設けられている。複数の通し穴は、第1挿入部材11の長手方向へ互いに間隔をあけて設けられている。第2挿入部材12には、各第2加圧面124から第2ロープ側対向面121に達する複数のねじ穴が設けられている。複数のねじ穴は、第2挿入部材12の長手方向へ互いに間隔をあけて設けられている。
各ねじ13は、挿入体15に設けられている。また、各ねじ13は、第1挿入部材11の通し穴に通された状態で、第2挿入部材12のねじ穴に取り付けられている。各ねじ13は、挿入体15の長手方向へ互いに間隔をあけて配置されている。また、各ねじ13は、挿入体15の長手方向の設定範囲内に配置されている。この例では、各ねじ13が配置される設定範囲が、挿入体15の長手方向後端部から挿入体15の中央位置よりも長手方向先端部に近い位置までの範囲になっている。
また、各ねじ13は、図5に示すように、エレベータロープ8の厚さ方向に沿って見たときのエレベータロープ8の領域から外れた位置に配置されている。これにより、各ねじ13は、エレベータロープ8を貫通せずに配置されている。さらに、各ねじ13は、第2挿入部材12のねじ穴に締め込まれている。各ねじ13は、第2挿入部材12のねじ穴に締め込まれた状態で、エレベータロープ8及び挿入体15を締め付けている。
各ねじ13は、エレベータロープ8及び挿入体15を締め付けることにより、エレベータロープ8に挿入体15を押し付けている。これにより、各ねじ13は、エレベータロープ8の厚さ方向に沿って見たときのエレベータロープ8の領域から外れた位置で、挿入体15に押付力を加えている。また、各ねじ13は、第1挿入部材11と第2挿入部材12とが互いに近づく方向へ押付力を挿入体15に加えている。エレベータロープ8は、各ねじ13の締め付けによって挿入体15に加わる押付力により、第1挿入部材11と第2挿入部材12との間に把持されている。
各ねじ13の頭部は、貫通孔104の内面と第1加圧面114との間の空間に配置されている。また、各ねじ13の頭部は、ねじ13が第2挿入部材12のねじ穴に締め込まれることにより、エレベータロープ8に挿入体15を押し付ける押付力を第1加圧面114に加えている。
各ねじ13は、エレベータロープ8及び挿入体15を締め付けた状態を維持することにより、エレベータロープ8に挿入体15を押し付けている状態を維持している。これにより、挿入体15は、エレベータロープ8と一体化されている。従って、挿入体15が貫通孔104内に挿入されているか否かにかかわらず、挿入体15がエレベータロープ8に保持された状態が維持される。
エレベータロープ8及び挿入体15は、第1受け面102aと第2受け面103aとの間に保持されている。挿入体15では、第1挿入部材11が第2挿入部材12に固定されておらず、第1挿入部材11及び第2挿入部材12が互いに近づく方向へ移動することが許容されている。従って、エレベータロープ8が引っ張られて挿入体15が貫通孔104のロープ通し口に向かって移動するほど、第1受け面102a及び第2受け面103aの案内によって第1挿入部材11及び第2挿入部材12が互いに近づく方向へ移動する。これにより、エレベータロープ8が引っ張られて挿入体15が貫通孔104のロープ通し口に向かって移動するほど、挿入体15がエレベータロープ8に押し付けられる押付力の大きさが大きくなる。
このような第1端末構造体9及び第2端末構造体20では、扁平形状の断面を持つエレベータロープ8に挿入体15を押し付けている状態が複数のねじ13によって維持されている。このため、ハウジング10の有無にかかわらず、挿入体15がエレベータロープ8に保持された状態を維持することができる。
例えば、エレベータの据付作業時にエレベータロープ8を取り扱う場合、かご3の非常停止時にかご3が衝撃を受けてエレベータロープ8が揺れた場合には、エレベータロープ8の張力がなくなることがある。この場合、挿入体15が貫通孔104の挿入体口から外れるおそれがある。本実施の形態では、挿入体15がハウジング10から外れた場合でも、挿入体15がエレベータロープ8に保持された状態を維持することができることから、ハウジング10の貫通孔104に挿入体15を挿入させやすくすることができる。従って、挿入体15がハウジング10の貫通孔104に挿入された状態をより確実に確保しやすくすることができる。
また、挿入体15は、エレベータロープ8と第1受け面102aとの間に配置された第1挿入部材11と、エレベータロープ8と第2受け面103aとの間に配置された第2挿入部材12とを有している。このため、エレベータロープ8を第1挿入部材11と第2挿入部材12との間で把持することができる。これにより、挿入体15がエレベータロープ8に保持された状態を容易に維持することができる。また、挿入体15がハウジング10から外れても、エレベータロープ8を挿入体15から抜けにくくすることができる。
また、第1挿入部材11では、第1ハウジング側対向面112と第1ロープ側対向面111との間の距離が貫通孔104のロープ通し口に向かって小さくなっている。このため、貫通孔104に第1挿入部材11を挿入させやすくすることができる。また、エレベータロープ8及び第1受け面102aのそれぞれに対する第1挿入部材11の接触面積を大きくすることができる。これにより、エレベータロープ8及び挿入体15が貫通孔104内に保持された状態をより確実に維持することができる。
また、第2挿入部材12では、第2ハウジング側対向面122と第2ロープ側対向面121との間の距離が貫通孔104のロープ通し口に向かって小さくなっている。このため、貫通孔104に第2挿入部材12を挿入させやすくすることができる。また、エレベータロープ8及び第2受け面103aのそれぞれに対する第2挿入部材12の接触面積を大きくすることができる。これにより、エレベータロープ8及び挿入体15が貫通孔104内に保持された状態をさらに確実に維持することができる。
さらに、第1挿入部材11及び第2挿入部材12のそれぞれの形状を楔状にすることにより、第1挿入部材11及び第2挿入部材12のそれぞれの形状を同一形状にすることができる。これにより、部品の形状の共通化を図ることができ、部品の種類の数を減らすことができる。また、貫通孔104内におけるエレベータロープ8の位置を貫通孔104の軸線に近づけることができる。これにより、エレベータロープ8によって引っ張られたときのハウジング10にかかる力の偏りを小さくすることができる。
また、各ねじ13は、第1挿入部材11と第2挿入部材12とが互いに近づく方向へ押付力を挿入体15に加えている。このため、エレベータロープ8を第1挿入部材11と第2挿入部材12との間で把持することができる。これにより、挿入体15がエレベータロープ8に保持された状態を容易に維持することができる。
また、挿入体15には、貫通孔104の内面から離れた第1加圧面114が設けられている。さらに、各ねじ13の頭部は、エレベータロープ8に挿入体15を押し付ける押付力を第1加圧面114に加えている。このため、貫通孔104の内面と第1加圧面114との間に生じている空間に各ねじ13の頭部を配置することができ、各ねじ13が貫通孔104の内面に干渉することを回避することができる。
また、第1加圧面114は、挿入体15に設けられた凹部としての第1段差部113の底面になっている。このため、貫通孔104の内面と第1加圧面114との間に空間をより確実に生じさせることができる。
また、第1段差部113は、エレベータロープ8の長手方向に沿って挿入体15に設けられている。このため、エレベータロープ8の長手方向にわたってエレベータロープ8に挿入体15を押し付けることができる。これにより、エレベータロープ8に挿入体15をさらに確実に保持することができる。
また、各ねじ13は、エレベータロープ8の厚さ方向に沿って見たときのエレベータロープ8の領域から外れた位置で、挿入体15に押付力を加えている。このため、エレベータロープ8に各ねじ13を貫通させずに挿入体15に押付力を加えることができる。これにより、ねじ13を通す穴をエレベータロープ8に形成する作業をなくすことができる。
また、挿入体15の幅方向寸法は、エレベータロープ8の幅方向寸法よりも広くなっている。このため、挿入体15に対するエレベータロープ8の位置がエレベータロープ8の幅方向へずれた場合でも、エレベータロープ8に挿入体15をさらに確実に押し付けることができる。
また、各ねじ13は、エレベータロープ8及び挿入体15を締め付けることにより、エレベータロープ8に挿入体15を押し付けている。このため、エレベータロープ8に挿入体15を押し付けている状態を簡単な構成で維持することができる。
また、ハウジング10は、一対の平行板101、第1受け板102及び第2受け板103を固定ねじ106によって組み合わせることにより構成されている。このため、汎用の板部材及び汎用のねじを用いてハウジング10を製造することができる。これにより、ハウジング10を製造するときの鋳造作業及び溶接作業を不要にすることができ、ハウジング10の製造を容易にかつ短時間で行うことができる。また、量産されない特別仕様のハウジング10の製造も容易にすることができる。
実施の形態2.
図9は、この発明の実施の形態2によるエレベータロープ端末構造体である第1端末構造体9を示す斜視図である。図10は、図9の第1端末構造体9を示す正面図である。図11は、図10の第1端末構造体9を示す側面図である。図12は、図11の第1端末構造体9の内部を示す側面図である。図13は、図9の第1端末構造体9の内部を示す斜視図である。図14は、図12のXIV−XIV線に沿った断面図である。図15は、図12のXV−XV線に沿った断面図である。
ハウジング10は、単一部材である。即ち、ハウジング10の一対の平行板101、第1受け板102及び第2受け板103は、一体成型によって分解不可能に形成されている。この例では、ハウジング10が鋳造成型部材になっている。各平行板101に対する第1受け板102及び第2受け板103のそれぞれの境界は、ハウジング10の4つの角部となっている。ハウジング10の4つの角部には、曲面部Rが形成されている。
押付部である各ねじ13は、挿入体15の長手方向の設定範囲内にのみ配置されている。各ねじ13が配置される設定範囲は、挿入体15の長手方向の中央位置よりも挿入体15の長手方向後端部側の範囲になっている。即ち、各ねじ13は、挿入体15の長手方向の範囲を半分に分割した2つの範囲のうち、貫通孔104のロープ通し口から離れた側の範囲内にのみ配置されている。従って、エレベータロープ8に挿入体15を押し付ける押付力は、貫通孔104のロープ通し口から離れた設定範囲で第1加圧面114に加えられている。エレベータロープ端末構造体である第2端末構造体20の構成は、第1端末構造体9の構成と同様である。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような第1端末構造体9及び第2端末構造体20では、ハウジング10が単一部材になっている。このため、実施の形態1よりもハウジング10の強度を向上させることができ、ハウジング10の軽量化及び小型化を図ることができる。
また、各ねじ13が配置される設定範囲は、挿入体15の長手方向の中央位置よりも挿入体15の長手方向後端部側の範囲になっている。このため、各ねじ13の頭部を配置する空間をより確実に確保することができる。即ち、第1加圧面114と第1受け面102aとの間の空間、及び第2加圧面124と第2受け面103aとの間の空間は、挿入体15の長手方向後端部に近づくほど広がる。これにより、各ねじ13の位置を挿入体15の長手方向後端部側に集中させることにより、各ねじ13の頭部が配置される空間を広くすることができる。従って、各ねじ13の頭部が貫通孔104の内面に干渉することをより確実に回避することができる。また、この場合、第1挿入部材11及び第2挿入部材12のいずれか一方に、ねじ13が通される通し穴を設け、第1挿入部材11及び第2挿入部材12のいずれか他方に、ねじ13が取り付けられるねじ穴を設けることにより、ナットをなくすこともできる。
また、第1ロープ側対向面111に対する第1ハウジング側対向面112の角度を第1挿入部材11の長手方向先端部の角度とし、第2ロープ側対向面121に対する第2ハウジング側対向面122の角度を第2挿入部材12の長手方向先端部の角度とする。この場合、各ねじ13が配置される設定範囲を挿入体15の長手方向後端部側に集中させることにより、第1挿入部材11及び第2挿入部材12のそれぞれの長手方向先端部の角度を小さくすることができる。これにより、貫通孔104のロープ通し口に向けて第1受け面102aと第2受け面103aとの間に挿入体15をより深く入り込ませることができ、挿入体15が貫通孔104から抜けにくくすることができる。
さらに、エレベータロープ8に挿入体15を押し付ける押付力の大きさの分布が挿入体15の長手方向後端部から長手方向先端部に向けて小さくなるようにすることができる。これにより、挿入体15が押し付けられているエレベータロープ8の部分と、挿入体15から出ているエレベータロープ8の部分との境界でエレベータロープ8に力が集中することを緩和することができる。従って、挿入体15の長手方向先端部においてエレベータロープ8が破断することを抑制することができる。
即ち、挿入体15の長手方向先端部の位置は、挿入体15によって把持されているエレベータロープ8の部分と、挿入体15によって把持されていないエレベータロープ8の部分との境界位置になっている。従って、エレベータロープ8が揺れたり、エレベータロープ8の引かれる角度が変わったりすることで、挿入体15の長手方向先端部の位置でエレベータロープ8の疲労が進み、エレベータロープ8が破断するおそれがある。本実施の形態では、エレベータロープ8に挿入体15を押し付ける押付力の大きさの分布が挿入体15の長手方向先端部に向けて小さくなることから、挿入体15の長手方向先端部の位置でのエレベータロープ8の疲労を抑制することができる。
なお、実施の形態1及び2では、第1挿入部材11の通し穴に通されたねじ13が第2挿入部材12のねじ穴に取り付けられている。しかし、各第1加圧面114から第1ロープ側対向面111に達する複数のねじ穴を第1挿入部材11に設け、各第2加圧面124から第2ロープ側対向面121に達する複数の通し穴を第2挿入部材12に設けてもよい。この場合、各ねじ13は、第2挿入部材12の通し穴に通された状態で、第1挿入部材11のねじ穴に取り付けられる。また、この場合、各ねじ13の頭部は、貫通孔104の内面と第2加圧面124との間の空間に配置される。各ねじ13の頭部は、ねじ13が第1挿入部材11のねじ穴に締め込まれることにより、エレベータロープ8に挿入体15を押し付ける押付力を第2加圧面124に加える。
また、実施の形態1及び2では、凹部である第1段差部113の底面が第1加圧面114になっている。しかし、第1挿入部材11に凹部を設けなくてもよい。例えば、第1ロープ側対向面111と平行な平面を第1加圧面として第1挿入部材11の長手方向後端部に形成してもよい。この場合、第1加圧面は、第1ハウジング側対向面112から連続する平面とされる。このようにしても、第1加圧面と第1受け面102aとの間に空間を生じさせることができ、エレベータロープ8に挿入体15を押し付ける押付力を押付部によって第1加圧面に加えることができる。
また、実施の形態1及び2では、凹部である第2段差部123の底面が第2加圧面124になっている。しかし、第1挿入部材11に凹部を設けなくてもよい。例えば、第2ロープ側対向面121と平行な平面を第2加圧面として第2挿入部材12の長手方向後端部に形成してもよい。この場合、第2加圧面は、第2ハウジング側対向面122から連続する平面とされる。このようにしても、第2加圧面と第2受け面103aとの間に空間を生じさせることができ、エレベータロープ8に挿入体15を押し付ける押付力を押付部によって第2加圧面に加えることができる。
実施の形態3.
図16は、この発明の実施の形態3によるエレベータロープ端末構造体である第1端末構造体9を示す斜視図である。図17は、図16の第1端末構造体9を示す正面図である。図18は、図17の第1端末構造体9を示す側面図である。図19は、図18の第1端末構造体9の内部を示す側面図である。図20は、図16の第1端末構造体9の内部を示す斜視図である。図21は、図19のXXI−XXI線に沿った断面図である。図22は、図19のXXII−XXII線に沿った断面図である。
ハウジング10は、単一部材である。即ち、ハウジング10の一対の平行板101、第1受け板102及び第2受け板103は、一体成型によって分解不可能に形成されている。この例では、ハウジング10が鋳造成型部材になっている。
第1受け面102aは、貫通孔104の挿入体口から貫通孔104のロープ通し口に向かってハウジング10の軸線に近づく方向へ傾斜している。第2受け面103aは、ハウジング10の軸線に沿って配置されている。これにより、ハウジング10の形状は、片側へ張り出した非対称形状になっている。
第1挿入部材11の幅方向両端部には、断面円形の複数のざぐり穴115が設けられている。各ざぐり穴115は、エレベータロープ8の長手方向へ互いに間隔をあけて配置されている。各ざぐり穴115は、第1ハウジング側対向面112側から第1ロープ側対向面111に向けて窪む凹部である。各ざぐり穴115の深さ方向は、第1挿入部材11の厚さ方向と一致している。
また、第1挿入部材11には、各ざぐり穴115のそれぞれの底面が加圧面116として設けられている。これにより、各加圧面116の位置は、第1ハウジング側対向面112の位置よりも第1ロープ側対向面111に近い位置になっている。各加圧面116は、第1ロープ側対向面111と平行である。各加圧面116は、貫通孔104の内面から離れている。これにより、各加圧面116と貫通孔104の内面との間には、ざぐり穴115内の空間が生じている。
第2ハウジング側対向面122は、第2ロープ側対向面121と平行になっている。これにより、第2挿入部材12の形状は、平板状になっている。この例では、挿入体15の長手方向のどの位置でも、第2挿入部材12の厚さが第1挿入部材11の厚さよりも小さくなっている。第2ロープ側対向面121は、エレベータロープ8の第2ロープ面に接触している。第2ハウジング側対向面122は、第2受け面103aに接触している。これにより、貫通孔104内に挿入されているエレベータロープ8は、第1受け面102aに対して傾斜し、かつ第2受け面103aと平行に配置されている。
第1挿入部材11には、各加圧面116から第1ロープ側対向面111に達する複数の通し穴が設けられている。各通し穴の内径は、各ざぐり穴115の内径よりも小さくなっている。第2挿入部材12には、第2ロープ側対向面121から第2ハウジング側対向面122に達する複数のねじ穴が設けられている。
各ねじ13は、第1挿入部材11の通し穴に通された状態で、第2挿入部材12のねじ穴に取り付けられている。各ねじ13は、挿入体15の長手方向へ互いに間隔をあけて配置されている。また、各ねじ13は、挿入体15の長手方向の設定範囲内に配置されている。この例では、各ねじ13が配置される設定範囲が、挿入体15の長手方向後端部から挿入体15の中央位置よりも長手方向先端部に近い位置までの範囲になっている。
また、各ねじ13は、図19に示すように、エレベータロープ8の厚さ方向に沿って見たときのエレベータロープ8の領域から外れた位置に配置されている。これにより、各ねじ13は、エレベータロープ8を貫通せずに配置されている。さらに、各ねじ13は、第2挿入部材12のねじ穴に締め込まれている。各ねじ13は、第2挿入部材12のねじ穴に締め込まれた状態で、エレベータロープ8及び挿入体15を締め付けている。
各ねじ13は、エレベータロープ8及び挿入体15を締め付けることにより、エレベータロープ8に挿入体15を押し付けている。これにより、各ねじ13は、エレベータロープ8の厚さ方向に沿って見たときのエレベータロープ8の領域から外れた位置で、挿入体15に押付力を加えている。また、各ねじ13は、第1挿入部材11と第2挿入部材12とが互いに近づく方向へ押付力を挿入体15に加えている。エレベータロープ8は、各ねじ13の締め付けによって挿入体15に加わる押付力により、第1挿入部材11と第2挿入部材12との間に把持されている。
各ねじ13の頭部は、ざぐり穴115内の空間に配置されている。また、各ねじ13の頭部は、ねじ13が第2挿入部材12のねじ穴に締め込まれることにより、エレベータロープ8に挿入体15を押し付ける押付力を加圧面116に加えている。第1端末構造体9の他の構成は、実施の形態1での第1端末構造体9の構成と同様である。また、エレベータロープ端末構造体である第2端末構造体20の構成は、第1端末構造体9の構成と同様である。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような第1端末構造体9及び第2端末構造体20では、第2ハウジング側対向面122が第2ロープ側対向面121と平行になっている。このため、第2挿入部材12の形状を平板状にすることができる。これにより、第2挿入部材12の厚さ方向寸法を小さくすることができ、ハウジング10の小型化を図ることができる。また、ハウジング10の形状を非対称形状にすることができる。従って、ハウジング10の張り出しがない方向を選んでハウジング10を配置することにより、ハウジング10と他の機器との干渉を回避することができる。
また、第1挿入部材11には、複数のざぐり穴115の底面が加圧面116として設けられている。このため、第1挿入部材11の中で加圧面116を確保するスペースを小さくすることができる。これにより、第1ハウジング側対向面112の面積を大きくすることができ、挿入体15が貫通孔104から抜けにくくすることができる。
また、複数のざぐり穴115は、第1挿入部材11に設けられている。このため、ざぐり穴115の深さを深くすることができる。即ち、第1挿入部材11の形状が楔状であることから、第1挿入部材11の少なくとも一部の厚さは第2挿入部材12の厚さよりも大きくなっている。従って、第1挿入部材11の厚さの大きい部分にざぐり穴115を設けることにより、ざぐり穴115の深さを確保することができる。これにより、ざぐり穴115内の空間にねじ13の頭部をより確実に配置することができ、ねじ13の頭部と貫通孔104の内面とが干渉することをより確実に回避することができる。
なお、上記の例では、複数のざぐり穴115が第1挿入部材11に設けられている。しかし、複数のざぐり穴115を第2挿入部材12に設けてもよい。この場合、各ざぐり穴115の底面である加圧面116は、第2挿入部材12に設けられる。また、この場合、ねじ13が通される複数の通し穴が第2挿入部材12に設けられ、ねじ13が取り付けられる複数のねじ穴が第1挿入部材11に設けられる。このようにしても、第2挿入部材12の通し穴に通されたねじ13を第1挿入部材11のねじ穴に締め込むことにより、エレベータロープ8に挿入体15を押し付けることができる。
実施の形態4.
図23は、この発明の実施の形態4によるエレベータロープ端末構造体である第1端末構造体9を示す斜視図である。図24は、図23の第1端末構造体9を示す正面図である。図25は、図24の第1端末構造体9の内部を示す正面図である。図26は、図24の第1端末構造体9の内部を示す背面図である。図27は、図24の第1端末構造体9を示す側面図である。図28は、図27の第1端末構造体9の内部を示す側面図である。図29は、図23の第1端末構造体9の内部を示す斜視図である。図30は、図28のXXX−XXX線に沿った断面図である。図31は、図28のXXXI−XXXI線に沿った断面図である。図32は、図26のXXXII−XXXII線に沿った断面図である。
挿入体15の幅方向寸法は、エレベータロープ8の幅方向寸法と同じである。また、第1挿入部材11及び第2挿入部材12のそれぞれの幅方向両端面は、図32に示すように、貫通孔104の内面から離れている。これにより、第1挿入部材11及び第2挿入部材12のそれぞれの幅方向両端面と貫通孔104の内面との間には、空間が生じている。
第1挿入部材11及び第2挿入部材12のそれぞれの幅方向両端面と貫通孔104の内面との間に生じている空間には、押付部としての複数のクリップ130が配置されている。この例では、挿入体15の幅方向両側にクリップ130が2個ずつ配置されている。各クリップ130は挿入体15に設けられている。
各クリップ130は、第1挿入部材11の幅方向端面に固定されたクリップ本体131と、第2挿入部材12の幅方向端面に固定された固定フック132とを有している。
クリップ本体131は、固定フック132に掛かることが可能な可動フックと、第1挿入部材11に対して可動フックを移動させる操作レバーとを有している。各クリップ130は、可動フックが掛かった固定フック132をクリップ本体131が操作レバーの操作によって引き寄せることにより、エレベータロープ8に挿入体15を押し付ける。これにより、各クリップ130は、エレベータロープ8の厚さ方向に沿って見たときのエレベータロープ8の領域から外れた位置で、挿入体15に押付力を加えている。また、各クリップ130は、第1挿入部材11と第2挿入部材12とが互いに近づく方向へ押付力を挿入体15に加えている。従って、エレベータロープ8は、各クリップ130の押付力によって第1挿入部材11と第2挿入部材12との間に把持されている。
各クリップ130は、可動フックが掛かった固定フック132をクリップ本体131に引き寄せた状態を維持することにより、エレベータロープ8に挿入体15を押し付けている状態を維持している。これにより、挿入体15が貫通孔104内に挿入されているか否かにかかわらず、挿入体15がエレベータロープ8に保持された状態が維持される。第1端末構造体9の他の構成は、実施の形態3での第1端末構造体9の構成と同様である。また、エレベータロープ端末構造体である第2端末構造体20の構成は、第1端末構造体9の構成と同様である。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような第1端末構造体9及び第2端末構造体20では、クリップ本体131と固定フック132とを有する複数のクリップ130が押付部として用いられている。このため、固定フック132に掛かったクリップ本体131が固定フック132を引き寄せるだけで、エレベータロープ8に挿入体15を押し付ける作業を容易に行うことができる。
なお、各クリップ130が配置される設定範囲を、挿入体15の長手方向の中央位置よりも挿入体15の長手方向後端部側に設定してもよい。このようにすれば、実施の形態2と同様に、挿入体15の長手方向先端部においてエレベータロープ8が破断することを抑制することができる。また、各クリップ130が配置される空間をより確実に確保することもできる。
また、上記の例では、挿入体15の幅方向寸法がエレベータロープ8の幅方向寸法と同じになっている。しかし、挿入体15の幅方向寸法をエレベータロープ8の幅方向寸法よりも大きくしてもよい。このようにすれば、挿入体15の位置がエレベータロープ8の幅方向へずれた場合でも、エレベータロープ8に挿入体15をより確実に押し付けることができる。
また、上記の例では、クリップ本体131が第1挿入部材11に設けられ、固定フック132が第2挿入部材12に設けられている。しかし、固定フック132を第1挿入部材11に設け、クリップ本体131を第2挿入部材12に設けてもよい。
実施の形態5.
図33は、この発明の実施の形態5によるエレベータロープ端末構造体である第1端末構造体9を示す斜視図である。図34は、図33の第1端末構造体9を別の方向から見たときの状態を示す斜視図である。図35は、図33の第1端末構造体9を示す正面図である。図36は、図35の左側から見たときの第1端末構造体9を示す側面図である。図37は、図36の第1端末構造体9の内部を示す側面図である。図38は、図35の右側から見たときの第1端末構造体9を示す側面図である。図39は、図38の第1端末構造体9の内部を示す側面図である。図40は、図33の第1端末構造体9の内部を示す斜視図である。図41は、図34の第1端末構造体9の内部を示す斜視図である。図42は、図39のXXXXII−XXXXII線に沿った断面図である。図43は、図39のXXXXIII−XXXXIII線に沿った断面図である。
挿入体15は、第1挿入部材11と、一対の第2挿入部材12とを有している。第1挿入部材11の構成は、実施の形態1と同様である。
一対の第2挿入部材12は、エレベータロープ8と第2受け面103aとの間にエレベータロープ8の長手方向に沿って配置されている。また、一対の第2挿入部材12は、エレベータロープ8の幅方向において互いに離して配置されている。これにより、エレベータロープ8の幅方向一端部は、第1挿入部材11の幅方向一端部と一方の第2挿入部材12との間に挟まれている。エレベータロープ8の幅方向他端部は、第1挿入部材11の幅方向他端部と他方の第2挿入部材12との間に挟まれている。
各第2挿入部材12には、図43に示すように、第2ロープ側対向面121と第2ハウジング側対向面122とが設けられている。第2ハウジング側対向面122は、第2挿入部材12の厚さ方向において第2ロープ側対向面121と対向している。第2ハウジング側対向面122は、第2ロープ側対向面121と平行である。これにより、第2挿入部材12の形状は、平板状になっている。
各第2挿入部材12には、第2ロープ側対向面121から第2ハウジング側対向面122に達する複数のねじ穴が設けられている。各第2挿入部材12では、複数のねじ穴が第2挿入部材12の長手方向へ互いに間隔をあけて設けられている。
押付部としての各ねじ13は、第1挿入部材11の通し穴に通された状態で、各第2挿入部材12のねじ穴に取り付けられている。各ねじ13は、実施の形態1と同様に、各第2挿入部材12のねじ穴に締め込まれた状態で、エレベータロープ8及び挿入体15を締め付けている。エレベータロープ8の幅方向両端部は、各ねじ13の締め付けによって挿入体15に加わる押付力により、第1挿入部材11と第2挿入部材12との間に把持されている。
第2受け面103aは、図42及び図43に示すように、エレベータロープ8の幅方向において互いに離れている一対の挿入体接触面部21と、一対の挿入体接触面部21の間に位置するロープ接触面部22とを有している。ロープ接触面部22及び一対の挿入体接触面部21のそれぞれは、エレベータロープ8の長手方向に沿って形成されている。また、ロープ接触面部22は、一対の挿入体接触面部21の位置よりも第1受け面102aに近い位置に形成されている。
各第2挿入部材12の第2ロープ側対向面121は、エレベータロープ8の幅方向両端部の第2ロープ面に接触している。各第2挿入部材12の第2ハウジング側対向面122は、第2受け面103aの一対の挿入体接触面部21にそれぞれ接触している。第2受け面103aのロープ接触面部22は、エレベータロープ8の幅方向中間部の第2ロープ面に接触している。従って、エレベータロープ8の第2ロープ面には、各第2挿入部材12の第2ロープ側対向面121と、第2受け面103aのロープ接触面部22とが接触している。第1端末構造体9の他の構成は、実施の形態3での第1端末構造体9の構成と同様である。また、エレベータロープ端末構造体である第2端末構造体20の構成は、第1端末構造体9の構成と同様である。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような第1端末構造体9及び第2端末構造体20では、第2受け面103aのロープ接触面部22がエレベータロープ8に接触している。このため、ハウジング10と各第2挿入部材12との間の摩擦力だけでなく、ハウジング10とエレベータロープ8との間の摩擦力も利用して、エレベータロープ8及び挿入体15を貫通孔104内に保持することができる。これにより、互いに異なる材料で構成されたエレベータロープ8及び第2挿入部材12のそれぞれに対するハウジング10の摩擦力を調整することができ、エレベータロープ8及び挿入体15を貫通孔104内に保持するために必要な摩擦力の調整を容易にすることができる。
なお、上記の例では、第2受け面103aの一対の挿入体接触面部21が第2挿入部材12に接触している。しかし、各第2挿入部材12はなくてもよい。この場合、第1挿入部材11のみがエレベータロープ8に複数のねじ13によって締め付けられる。また、この場合、各ねじ13の頭部と第1挿入部材11との間に第1エレベータロープ8の幅方向両端部を挟んだ状態で各ねじ13が第1挿入部材11のねじ穴に締め込まれる。これにより、エレベータロープ8に第1挿入部材11が押し付けられる。このようにしても、ハウジング10の有無にかかわらずエレベータロープ8に挿入体15を保持することができ、第1受け面102aとロープ接触面部22との間にエレベータロープ8及び挿入体15を保持することができる。
また、上記の例では、ねじ13が通される複数の通し穴が第1挿入部材11に設けられ、ねじ13が取り付けられる複数のねじ穴が各第2挿入部材12に設けられている。しかし、ねじ13が通される複数の通し穴を各第2挿入部材12に設け、ねじ13が取り付けられる複数のねじ穴を第1挿入部材11に設けてもよい。このようにしても、第2挿入部材12の通し穴に通されたねじ13を第1挿入部材11のねじ穴に締め込むことにより、エレベータロープ8に挿入体15を押し付けることができる。
また、実施の形態1〜3及び5では、エレベータロープ8に挿入体15を押し付ける押付部がねじ13になっている。しかし、エレベータロープ8に挿入体15を押し付ける押付部がねじ及びナットを有していてもよい。この場合、第1挿入部材11及び第2挿入部材12のそれぞれに複数の通し穴が設けられる。また、この場合、第1挿入部材11及び第2挿入部材12のそれぞれの通し穴に順次通された押付部のねじに、押付部のナットが取り付けられる。第1挿入部材11、第2挿入部材12及びエレベータロープ8は、ナットがねじに締め込まれることにより、ねじの頭部とナットとの間で締め付けられる。ねじ及びナットは、第1挿入部材11、第2挿入部材12及びエレベータロープ8を締め付けることにより、エレベータロープ8に挿入体15を押し付ける。このようにしても、エレベータロープ8に挿入体15を押し付けている状態を簡単な構成で維持することができる。
押付部がねじ及びナットを有する場合、ねじの頭部と挿入体15との間と、ナットと挿入体15との間との少なくともいずれかに弾性部材であるスプリングワッシャを介在させてもよい。このようにすれば、エレベータロープ8及び挿入体15を締め付けるねじ及びナットを緩みにくくすることができる。これにより、エレベータロープ8に挿入体15を押し付けている状態をさらに確実に維持することができる。
また、実施の形態1〜3及び5では、各ねじ13の頭部が挿入体15に接触している。しかし、各ねじ13の頭部と挿入体15との間に弾性部材であるスプリングワッシャを介在させてもよい。このようにすれば、エレベータロープ8及び挿入体15を締め付ける各ねじ13を緩みにくくすることができる。これにより、エレベータロープ8に挿入体15を押し付けている状態をさらに確実に維持することができる。
また、実施の形態1〜3及び5では、各ねじ13がエレベータロープ8の幅方向外側に配置されている。しかし、各ねじ13がエレベータロープ8を貫通していてもよい。
また、実施の形態3〜5では、第2挿入部材12の形状が平板状になっている。しかし、第2挿入部材12の形状を楔状にしてもよい。即ち、第2挿入部材12において、第2ハウジング側対向面122と第2ロープ側対向面121との間の距離が貫通孔104のロープ通し口に向かって連続的に小さくなっていてもよい。
また、各上記実施の形態では、かご3及び釣合おもり4が1:1ローピング方式で吊り下げられている。しかし、かご3に設けられたかご吊り車と、釣合おもり4に設けられた釣合おもり吊り車とにエレベータロープ8を巻き掛け、第1端末構造体9及び第2端末構造体20のそれぞれを昇降路1の上部に取り付けることにより、かご3及び釣合おもり4を2:1ローピング方式で吊り下げてもよい。
また、各上記実施の形態では、昇降路の上部に機械室が設けられたエレベータのエレベータロープ端末構造体に第1端末構造体9及び第2端末構造体20が適用されている。しかし、機械室が設けられていない機械室レスエレベータのエレベータロープ端末構造体に第1端末構造体9及び第2端末構造体20を適用してもよい。
8 エレベータロープ、9 第1端末構造体(エレベータロープ端末構造体)、10 ハウジング、11 第1挿入部材、12 第2挿入部材、13 ねじ(押付部)、15 挿入体、20 第2端末構造体(エレベータロープ端末構造体)、102a 第1受け面、103a 第2受け面、104 貫通孔、111 第1ロープ側対向面、112 第1ハウジング側対向面、113 第1段差部(凹部)、114 第1加圧面(加圧面)、115 ざぐり穴(凹部)、116 加圧面、121 第2ロープ側対向面、122 第2ハウジング側対向面、123 第2段差部(凹部)、124 第2加圧面(加圧面)、130 クリップ(押付部)、131 クリップ本体、132 固定フック。

Claims (22)

  1. 扁平形状の断面を持つエレベータロープに接触する挿入体、及
    外部からエレベータロープを内部に通すロープ通し口を持つ貫通孔が設けられ、前記エレベータロープ及び前記挿入体前記貫通孔内に保持るハウジング
    を備え、
    記貫通孔の内面は、前記エレベータロープの厚さ方向の両側に位置する第1受け面及び第2受け面を有し、
    前記挿入体は、前記第1受け面及び前記エレベータロープに接触する第1挿入部材と、前記第2受け面及び前記エレベータロープに接触する第2挿入部材とを含むエレベータロープ端末構造体であって、
    前記第1挿入部材と前記第2挿入部材とが互いに近づく方向へ前記第1挿入部材と前記第2挿入部材とに押付力を加えることによって前記エレベータロープに前記挿入体を押し付けて前記挿入体と前記エレベータロープとを一体化する押付部を備えるエレベータロープ端末構造体。
  2. 扁平形状の断面を持つエレベータロープに接触する挿入体、及び
    外部から前記エレベータロープを内部に通すロープ通し口を持つ貫通孔が設けられ、前記エレベータロープ及び前記挿入体を前記貫通孔内に保持するハウジング
    を備え、
    前記貫通孔の内面は、前記エレベータロープの厚さ方向の両側に位置する受け面を有するエレベータロープ端末構造体であって、
    前記受け面と接触する前記挿入体のハウジング側対向面から窪む面を加圧面として前記エレベータロープに前記挿入体を押し付ける押付部を備えるエレベータロープ端末構造体。
  3. 扁平形状の断面を持つエレベータロープに接触する挿入体、及び
    外部から前記エレベータロープを内部に通すロープ通し口を持つ貫通孔が設けられ、前記エレベータロープ及び前記挿入体を前記貫通孔内に保持するハウジング
    を備え、
    前記貫通孔の内面は、前記エレベータロープの厚さ方向の両側に位置する受け面を有するエレベータロープ端末構造体であって、
    前記挿入体の幅方向端面と前記内面との間に生じる空間に設けられて前記エレベータロープに前記挿入体を押し付ける押付部を備えるエレベータロープ端末構造体。
  4. 前記挿入体は、前記エレベータロープと前記受け面の一方である第1受け面との間に配置された第1挿入部材を有する請求項2又は請求項3に記載のエレベータロープ端末構造体。
  5. 前記貫通孔の内面は、前記受け面の他方である第2受け面を有し、
    前記第2受け面は、前記エレベータロープに接触している請求項に記載のエレベータロープ端末構造体。
  6. 前記挿入体は、前記エレベータロープと前記受け面の他方である第2受け面との間に配置された第2挿入部材を有している請求項に記載のエレベータロープ端末構造体。
  7. 前記挿入体は、前記エレベータロープと前記受け面の他方である第2受け面との間に配置された第2挿入部材を有している請求項5に記載のエレベータロープ端末構造体。
  8. 前記押付部は、前記第1挿入部材と前記第2挿入部材とが互いに近づく方向へ押付力を前記挿入体に加えることにより、前記エレベータロープに前記挿入体を押し付けている請求項6又は請求項に記載のエレベータロープ端末構造体。
  9. 前記第1挿入部材には、前記エレベータロープに接触する第1ロープ側対向面と、前記第1受け面に接触する第1ハウジング側対向面とが設けられており
    記第1ハウジング側対向面と前記第1ロープ側対向面との間の距離は、前記ロープ通し口に向かって小さくなっている請求項4、請求項6及び請求項7のいずれか一項に記載のエレベータロープ端末構造体。
  10. 前記第1挿入部材には、前記エレベータロープに接触する第1ロープ側対向面と、前記第1受け面に接触する第1ハウジング側対向面とが設けられており
    記第1ハウジング側対向面と前記第1ロープ側対向面との間の距離は、前記ロープ通し口に向かって小さくなっている請求項1、請求項6、請求項7及び請求項8のいずれか一項に記載のエレベータロープ端末構造体。
  11. 前記第2挿入部材には、前記エレベータロープに接触する第2ロープ側対向面と、前記第2受け面に接触する第2ハウジング側対向面とが設けられており
    記第2ハウジング側対向面と前記第2ロープ側対向面との間の距離は、前記ロープ通し口に向かって小さくなっている請求項10に記載のエレベータロープ端末構造体。
  12. 前記第2挿入部材には、前記エレベータロープに接触する第2ロープ側対向面と、前記第2受け面に接触する第2ハウジング側対向面とが設けられており
    記第2ハウジング側対向面は、前記第2ロープ側対向面と平行である請求項1又は請求項10に記載のエレベータロープ端末構造体。
  13. 前記挿入体には、前記貫通孔の内面から離れた加圧面が設けられており、
    前記押付部は、前記エレベータロープに前記挿入体を押し付ける押付力を前記加圧面に加えている請求項1又は請求項3に記載のエレベータロープ端末構造体。
  14. 前記挿入体には、凹部が設けられており、
    前記加圧面は、前記凹部の底面である請求項2又は請求項13に記載のエレベータロープ端末構造体。
  15. 前記凹部は、前記エレベータロープの長手方向に沿って形成されている請求項14に記載のエレベータロープ端末構造体。
  16. 前記押付部は、前記エレベータロープの厚さ方向に沿って見たときの前記エレベータロープの領域から外れた位置で前記挿入体に押付力を加えることにより、前記エレベータロープに前記挿入体を押し付けている請求項1から請求項15のいずれか一項に記載のエレベータロープ端末構造体。
  17. 前記挿入体の幅方向寸法は、前記エレベータロープの幅方向寸法よりも広くなっている請求項1から請求項16のいずれか一項に記載のエレベータロープ端末構造体。
  18. 前記押付部は、ねじを有し、
    前記ねじは、前記エレベータロープ及び前記挿入体を締め付けることにより、前記エレベータロープに前記挿入体を押し付けている請求項1から請求項17のいずれか一項に記載のエレベータロープ端末構造体。
  19. 前記押付部は、ねじと、前記ねじに取り付けられるナットとを有し、
    前記ねじ及び前記ナットは、前記エレベータロープ及び前記挿入体を締め付けることにより、前記エレベータロープに前記挿入体を押し付けている請求項1から請求項17のいずれか一項に記載のエレベータロープ端末構造体。
  20. 前記ナットと前記挿入体との間には、弾性部材が介在している請求項19に記載のエレベータロープ端末構造体。
  21. 前記ねじの頭部と前記挿入体との間には、弾性部材が介在している請求項18から請求項20のいずれか一項に記載のエレベータロープ端末構造体。
  22. 前記押付部は、前記第1挿入部材及び前記第2挿入部材のいずれか一方に設けられたクリップ本体と、前記第1挿入部材及び前記第2挿入部材のいずれか他方に設けられた固定フックとを有するクリップであり、
    前記クリップは、前記固定フックに掛かった前記クリップ本体が前記固定フックを引き寄せることにより、前記エレベータロープに前記挿入体を押し付けている請求項に記載のエレベータロープ端末構造体。
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