JP6521616B2 - ばね加圧式接合装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ばねを介して接合ヘッドを被接合物に加圧し、接合ヘッドを被接合物に進入させて押し潰しながら接合するばね加圧式接合装置に関するものである。
従来より、プリント配線基板に電子部品等を接合するリフローはんだ付け装置、プラスチック部品の熱圧着装置、スポット溶接などの溶接接合装置が公知である。またレーザ光により溶接するレーザスポット溶接接合装置もある。
この種の接合装置では、エアシリンダなどのアクチュエータの加圧力をばねを介して接合ヘッドに伝え、ばねが所定量圧縮された状態(設定加圧力となる状態)をマイクロスイッチなどで検出し、接合ヘッドに加熱電流や溶接電流を供給する。
特開2009−195936 特開2007−173522 特開平7−32177 特開2011−110574
特許文献1,2,3には、基台部に保持したアクチュエータにより、昇降部を昇降させる一方、この昇降部に上下動自在に保持した押圧シャフト(ロッド)を下向きに加圧力設定用ばね(コイルばね)で加圧しておくものが示されている。ここに特許文献1、3のものではアクチュエータはいずれも足踏みペダルによる踏力を利用し、特許文献2のものではサーボモーターを用いている。
特許文献4には、アクチュエータとしてエアシリンダを用いるものが示されている。すなわち接合ヘッド(ヒータチップ126)の上方に加圧力設定用コイルばね(78)とエアシリンダ(60)とを垂直線上に順次配設し、エアシリンダ(64)のピストン軸(62)によって接合ヘッドを被接合物に押しつける。この状態でコイルばね(78)の圧縮量を加圧力調整機構108で調整することにより接合ヘッドの押圧力を調整して接合を行うものである。
この場合にピストン軸(62)の下降量を制限するため、エアシリンダの下限位置(押下ストローク)をストッパ(ダイヤル70)により規制している。ピストン軸(62)をその下限位置で下降を規制しないと、エアシリンダ(64)の空気圧がコイルばね(78)の圧縮力に加わることになり、接合中に接合ヘッド(126)の加圧力が不安定になるからである。このためエアシリンダ(64)はピストン軸(62)を上限と下限位置で昇降し、下限位置ではエア圧により固定されてコイルばね(78)に影響しないようにしているものである。
特許文献4に示したものによれば、接合時の被接合物の潰れ量が小さい場合には良好な接合が可能である。しかし本願の発明者は、種々の被接合物について実験を重ねた結果、被接合物の潰れ量が大きい場合には良好な接合結果を得ることが困難であることを知った。解析の結果その理由は、押圧力の変動が大きく不安定になるためであることが解った。すなわち接合ヘッドが被接合物内に深く進入するとコイルばねの伸び量が大きくなり、ばね力の変動が大きくなるためである。
このような変形量が大きい接合としては、アルミ撚り線を銅板に超音波接合する場合や、樹脂を熱溶着する場合など、がある。特に超音波接合では、接合部を強い圧力で加圧しながら加振する必要があるため、アルミ撚り線の潰れ量が大きくなる。また樹脂などの熱溶着では、溶融に伴いヘッドが大きく樹脂側に進入する。このように接合中に接合ヘッド(加圧ヘッド)の進入量が大きい場合には、加圧力が不安定になる。
この発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、特に潰れ量が大きい被接合物の接合中において接合ヘッドの加圧力を安定させ、加圧力を大きくした場合でも安定した接合が可能になるばね加圧式接合装置を提供することを目的とする。
この発明によればこの目的は、基台部に対して昇降自在に保持した接合ヘッドを、反発力設定用ばねを介して下向きに加圧するばね加圧式接合装置において、前記基台部に設けた垂直なスライドレールにそれぞれ独立に上下スライド可能に保持され最大離隔間隔が設定された上下一対のばねケース半体と、これらのばねケース半体の間に縮装された反発力設定用ばねと、この反発力設定用ばねの圧縮量を設定する反発力調整機構と、前記基台部に固定され上の前記ばねケース半体を昇降しかつ下向きに加圧する昇降/加圧用エアアクチュエータと、前記昇降/加圧用エアアクチュエータによる加圧力を設定するエアレギュレータと、このエアレギュレータの空気圧を増加させることにより前記反発力設定用ばねの圧縮を開始し、前記上下のばねケース半体の間隔を減少させるダイヤルと、前記上下のばねケース半体の間隔減少が一定量になると前記接合ヘッドによる接合を開始させる位置検出器と、を備え、前記昇降/加圧用エアアクチュエータの加圧力と前記反発力設定用ばねの反発力とを直列に協働させた状態で前記接合ヘッドに加えつつ接合することを特徴とするばね加圧式接合装置、により達成される。
エアアクチュエータの加圧力(エア圧)をエアレギュレータにより調整することにより、この加圧力が常に反発力設定用ばねを介して接合ヘッドから被接合物に加わる。なお反発力設定用ばねの反発力は、反発力調整機構により調整可能である。エアアクチュエータの加圧力と反発力設定用ばねの反発力は直列に協働して接合ヘッドに加わるから、接合ヘッドが被接合物を加圧する圧力はエアアクチュエータのエア圧により設定される。この時反発力設定用ばねの反発力とエアアクチュエータの加圧力は平衡状態にある。
この状態で接合ヘッドが被接合物に押圧されて接合開始し、接合ヘッドが被接合物に進入すると、この進入量と同量だけ反発力設定用ばねが瞬時に伸び、これに追従してエアアクチュエータがピストン軸を下降させる。すなわちばねが延びるとばねのばね力が減少する一方、エアアクチュエータの加圧力はレギュレータにより一定に保持されたエア圧により常に一定に保持されているから、一瞬延びたばねはその後エアアクチュエータのピストン軸が下降することによってこのばねを圧縮し、ばねを接合開始前の規定の長さに戻す。
このため接合中の接合ヘッドの加圧力を一定に保ち安定させることができる。すなわちエアレギュレータは、加圧力変化に対して加圧力を復元するための追従性を高めるのが困難であるが、反発力設定用ばねはこの追従性が高いため、被接合物の潰れが発生した時に追従性を向上させることが可能になるものである。従って潰れ量が大きい被接合物に対して接合ヘッドが進入してゆく時にも一定の接合条件を維持しつつ安定した接合結果を得ることが可能になる。
本発明の一実施例の外観を示す正面図 同じく左側面図 同じく基台を省きカバーを外した状態を示す正面図 同じく一部断面下左側面図
前記昇降/加圧用エアアクチュエータは垂直なピストン軸に連結されて上下に進退動する出力軸を持ち、前記反発力設定用ばねはコイルばねとし、前記出力軸は前記反発力設定用ばねと共通な垂直な中心軸線上に配設しておくことができる(請求項2)。この場合前記昇降/加圧用エアアクチュエータの加圧力と被接合物から接合ヘッドに加わる上向きの反力とが同一直線上に位置し、これらの中心軸線からのオフセット量が0になるから、特に接合加圧力が大きい場合に構造上適する。
前記接合ヘッドを超音波接合用のホーンを介して被接合物を加圧し接合する超音波接合ヘッドとする場合は、通常接合時の加圧力が大きくなるが、この発明によればこのような場合に対応できる(請求項3)。
前記接合ヘッドは、下のばねケース半体の下端に一端が固定された支持腕と、この支持腕の他端に固定された超音波振動子と、この超音波振動子から前記ばねケース半体の下方に延出する超音波振動ホーンと、前記支持腕の下面に固定され前記超音波振動ホーンをその振動節付近で支持する支持棒と、を備える構成とすることができる(請求項4)。
前記昇降/加圧用エアアクチュエータを基台部に保持する一方、加圧力設定用ばね(コイルばね)は基台部に対して上下スライド可能に保持した上下一対のばねケース半体の間に収容し、上下のばねケース半体にそれぞれ前記昇降/加圧用エアアクチュエータ出力軸下端および接合ヘッドを固定すれば、下のばねケース半体自身を押圧シャフト(押圧ロッド)として利用でき、部品点数の減少が図れる。
ここに用いる反発力調整機構は、ばね座に当接するナットブロックを送りねじで上下動させる構造とし、この送りねじの回転量を加圧力設定部で設定できるようにすることができる。例えば、送りねじに傘歯車を介して噛合する水平設定軸を設け、この設定軸の一端をばねケース半体に設けた開口に臨ませて外から回動可能とすることができる。
図1〜2において、符号10は基台部であり、水平な底板12と、その後部から上方へ起立する左右一対の支柱部14とを一体化したものである。両支柱部14の垂直な前縁には、図2、4、5に示す縦長の保持板16が固定され、この保持板16の上縁には水平に前方へ突出する上水平部18が固定されている。保持板16とこの上水平部18との接合角部には補強材20が固定されている。
保持板16の上部には前記昇降/加圧用エアアクチュエータとしてのエアシリンダ22が固定されている。このエアシリンダ22の出力軸であるピストン軸24を垂直にしてシリンダを上水平部18の上面に固定したものである。ピストン軸24はこの上水平部18に設けた開口26(図4)から下方に突出している。なおこのピストン軸24の中心軸線24Aは垂直であり後記する接合チップ98が被接合物(ワーク、図示せず)に接触する接合位置を通る。
ピストン軸24は、シリンダ内で上下に摺動するピストン(図示せず)に固定され、このピストンによって区画される上下二つの空気室(エア室、図示せず)に空気(エア)が供給され、ピストン軸24は上下動する。この時各空気室に供給される空気圧は、エアレギュレータ28(図3)によって一定に設定可能である。
すなわち図示しない空気圧縮ポンプから供給される圧縮空気は、エアフィルタ30(図3)で塵埃が除去されて前記エアレギュレータ28に送られる。この圧縮空気はここでダイヤル28Aによって設定される一定圧に維持されてから、電磁バルブ32を介してエアシリンダ22の空気室に導かれる。ここに電磁バルブ32は、エアレギュレータ28で一定圧に維持された空気をエアシリンダ22の上下空気室のどちらに導くかを切り替えるものであり、図示しない制御回路によって作動するものである。図3において、一点鎖線はこの空気の流れを示している。エアレギュレータ28で設定された空気圧は、図示しないセンサで検出され、表示圧メーター34(図1、2、4)に表示される。
エアシリンダ22の下方には、その中心軸線22Aと同軸に反発力設定用ばねであるコイルばね36が配設される。38、40はこのコイルばね36を収容する上下一対のばねケース半体である。これらのばねケース半体38、40は、前記保持部16の前面に上下動自在に保持されている。すなわちこれらばねケース半体38、40の後面に固定したスライドブロック38A、40Aが、保持部16に固定したスライドレール42に上下動自在に保持されている。
下のばねケース半体40には、コイルばね36の収容室が中心軸線22Aと同軸に形成され、その内底には下ばね座44が固定されている。上のばねケース38の下部にはこの下ばね座44に対向する上ばね座46が上下に移動可能に保持され、これらの上下のばね座44、46間にコイルばね36が装填されている。
上のばね座46の上面には、ナットブロック48の下面が当接する。ここにナットブロック48は上のばねケース半体38に中心軸線22Aと同軸に形成した収容室内で回転が規制されつつ上下動可能である。すなわちこのナットブロック48の外周には、上のばねケース半体38に形成した上下に長い窓50(図1、3、4)に係入する突起52が突設され、この突起52が窓50に当たって回転が規制される。また窓50の上下寸法は突起52より長く形成され、ナットブロック48は上下動可能である。
ナットブロック48には送りねじ54が上方から螺入している。この送りねじ54は、上のばねケース半体38に取付けたスラスト軸受56により上下動を規制されつつ回転する。送りねじ54の上端付近には反発力調整機構58が配設されている。
この反発力調整機構58は、送りねじ54の上方で水平に横断する水平な設定軸60と、これら送りねじ54と水平設定軸60とに固定された傘歯車からなるマイタギヤ62とを備える。水平設定軸60の一端に設けた六角穴付きヘッド64は、上のばねケース半体38の正面に設けた円形の開口から突出し、このヘッド64を後記するカバー72に設けた長窓76の内側上部外側からアレンキードライバー(六角ドライバ)で回転することによって送りねじ54を回転し、ナットブロック48を上下させることができる。この結果上のばね座46を上下させてコイルばね36の圧縮量、すなわちばね力を調節することができる。
なおナットブロック48の突起52と、窓50とには目盛が付され、ナットブロック48の位置によってコイルばね36の反発力を確認できるようにしている。
図3で66,66は上ばねケース半体38の下部に固定したかぎ型のストッパであり、上下ばねケース半体38,40の最大離隔時に下のばねケース半体40の左右側面に形成した段部68,68に係合して、両ばねケース半体38、40間に間隙Aを形成するのである。上下のばねケース半体38,40の正面側には、両者の相対位置変化、すなわち間隙Aの変化を検出する光センサーからなる位置検出器70が取付けられている。
この位置検出器70は、下のばねケース半体40に固定した遮光板を、上のばねケース半体38に固定した光センサーと受光センサーの間に侵入させることにより両ばねケース半体38、40の間隔Aを検出することができる。
以上のように保持板16に構成された接合装置の加圧装置部分はカバー72、74で覆われている。すなわち保持板16の前方および左右側面がカバー72で覆われ、またエアシリンダ22の前方および左右側面がカバー74で覆われている。ここに下のカバー72の前面からは、前記したエアレギュレータ28のダイヤル28Aが前面に突出し作業者がこれを回転して空気圧を設定することが可能である。この空気圧は上のカバー74の前面に取り付けた空気圧メータ34によって確認することができる。
また下のカバー72の前面には図1に示すように長窓76が形成され、ここに前記の突起52が中央付近に、六角穴付きボルトである水平設定軸60のヘッド64が上縁付近にそれぞれ臨んでいる。従ってこの長穴76からアレンキードライバーによりナットブロック48を上下させることができ、このナットブロック48の位置からコイルばね36の反発力を目視確認することができる。また下のカバー72には前記位置検出器70を外から目視確認するための小窓78が形成されている。
従って、水平設定軸60によりコイルばね36の反発力を設定し、被接合物を後記するアンビル100と接合チップ98の間に挟んでから、エアレギュレータ28のダイヤル28Aにより決まる空気圧を増加すれば、エアシリンダ(昇降/加圧用エアアクチュエータ)22が上のばねケース半体38を下向きに押圧する力が増加する。そしてコイルばね36の反発力よりエアシリンダ22の押圧力が大きくなると、コイルばね36の圧縮が始まり、上下のばねケース半体38、40の間隙A(図3)が減少する。この時コイルばね36の圧縮によりその反発力は増加するから、エアシリンダ22の増加した加圧力と平衡する。この時の平衡位置は、すなわち変化した間隙Aは、長窓78から確認することができる。
下のばねケース半体38の下端面には、超音波接合ヘッド80が固定されている。この超音波接合ヘッド80は、ばねケース半体38の下面にボルト止めされ後方へ水平に延出する支持腕82と、この後端下方に固定された超音波振動子84と、この超音波振動子84から前方に突出し前記中心軸線24Aまで達するホーン86と、支持腕82の下面から下方に突出してホーン86をその先端(加振チップ)位置から超音波振動の約1/4波長の位置(振動の節)付近でホーン86を上から支持(押圧)する支点棒88とを備える。ホーン86は振動子84の振動振幅を拡大するものである。振動子84は前後方向の振動(図2に示す接合ヘッド80の中心線80Aと平行方向の振動、縦振動)を発生し、ホーン86を加振する。なおこの振動出力を振動子84からホーン86に伝えるコーン86Aを有するものを含む。
超音波振動子84は、円筒ケースに超音波振動子を収容したものであり、その一端から突出するホーン84をその長手方向に加振する。この円筒ケースはホーン86の取り付け面側のフランジ90を前後から二枚の挟持板92、94で挟みその一方92を支持腕82の後縁下面に固定したものである(図4)。ここにホーン86は振動子84から支点棒88までの長さが振動波長の約1/2の長さで、この支点棒88から先端の接合位置までの長さが約1/4波長となっている。従って接合位置では振動波形の振幅が最大になる。
なお挟持板92は上縁が水平で支持腕82に固定可能となるように、外周が略U字形であり、振動子84の円筒ケースが通る円形の開口が形成され、挟持板94はホーン86が通る開口が形成されたリング状(環状)である。ここに支持腕82と挟持板92の挟み角内には、両者の結合を強固にするため左右一対の略直角三角形状の補強板96が固定されている。またホーン86の先端は断面四角形状であり、各面に接合チップ98が固着されている。各接合チップ98は摩滅時にホーン86の取り付け位置を中心軸80A周りに回転し変更することによりホーン86の使用期間を延長することを可能にする。図1,2において符号100はアンビル(金床)であり、接合チップ98の下方に対向するように基台部10に固定され、被接合物(図示せず)はこのアンビル100と接合チップ98との間に挟んで接合するものである。
次にこの実施例の動作を説明する。まず被接合物(ワーク)を接合チップ98とアンビル100との間に位置決めする。被接合物に対応した加圧力を設定するため、上のばねケース半体38の、コイルばね36の圧縮圧力(予圧力)を反発力調整機構58により設定する。すなわち、水平設定軸60のヘッド64をアレンキードライバーにより回動することにより設定する。
基台部10の前面に設けた作動開始スイッチ102(図1,2)のオン作動により、エアシリンダ22の上の空気室にエアレギュレータ28で調整した空気圧を供給開始する。するとピストン軸24が下降しはじめ、上のばねケース半体38にストッパ66で結合された下のばねケース半体40が一体となって下降する。そして接合チップ98が被接合物に接触する。
エアレギュレータ28の操作により空気圧が上がると、下のばねケース半体40の下降が被接合物により制限される一方、上のばねケース半体38がストッパ66から解放されて下降する。さらにエアシリンダ22による押圧力が上昇すると上のばねケース半体38だけがコイルばね36を圧縮しつつ下降する。この下降量が一定の設定量になることを位置検出器70が検出すると、制御回路(図示せず)は振動子84に所定周波数の駆動電流を供給し、接合チップ98を加振する。
この接合チップ98には支点棒88を介して下のばねケース半体40の加圧力が加わっているから、振動により被接合部の表面の酸化膜などが除去された後、接合面の2つの素材同士の特性により接合させる。アルミ撚り線と銅板など異種の金属を接合する場合には拡散接合が可能である。また樹脂の接合であれば樹脂を摩擦熱により溶融させることにより溶融接合が可能である。
アルミ撚り線や樹脂などの潰れ量が大きい材料では、接合時に接合チップが材料内に大きく進入し、この時の進入速度が大きいためにコイルばね36が伸び、接合チップの押圧力が減少するが、この実施例によれば、この時にはまずコイルばね36が一瞬延びその復元力(反発力)により接合チップの押圧力が減少するが、同時にエアシリンダ22には一定の空気圧が供給されているから、この空気圧の供給によりエアシリンダ22は、すでに延びたコイルばね36を加圧して、コイルばね36の圧縮量を接合開始前の状態に復帰させる。このため接合中の加圧力の変動を減少させ、安定した圧力で接合をすることが可能になる。
すなわち接合時の接合チップの進入時には、まず長さ変化に対する応答性が良いコイルばね36で対応し、その後コイルばね36より応答性が劣るエアシリンダ22の加圧力を増加させて設定押圧力に安定させるものである。
制御回路は接合時の圧力変化や駆動電流の変化などを監視し、所定条件を満たす状態で接合を終了する。この時制御回路は、電磁バルブ32を切り替えてエアシリンダ22の下の空気室に空気圧を供給することによりピストン軸24を上昇させる。すると上のばねケース半体40がコイルばね36によって押し上げられ、ストッパ66によって上昇が規制される。さらにエアシリンダ22のピストン軸24が上昇すると接合チップ98が被接合部から離れて上昇し接合動作を終了する。
10 基台部
22 エアシリンダ(昇降/加圧用エアアクチュエータ)
24 ピストン軸
22A 中心軸線
28 エアレギュレータ
28A ダイヤル
36 コイルばね(反発力設定用ばね)
38 上のばねケース半体
40 下のばねケース半体
44,46 ばね座
48 ナットブロック
54 送りねじ
58 反発力調整機構
60 水平調整軸(六角穴付きボルト)
64 六角穴付きボルトヘッド
70 位置検出器
80 超音波接合ヘッド
82 支持腕
84 超音波振動子
86 ホーン
88 支持棒
98 接合チップ

Claims (4)

  1. 基台部に対して昇降自在に保持した接合ヘッドを、反発力設定用ばねを介して下向きに加圧するばね加圧式接合装置において、
    前記基台部に設けた垂直なスライドレールにそれぞれ独立に上下スライド可能に保持され最大離隔間隔が設定された上下一対のばねケース半体と、
    これらのばねケース半体の間に縮装された反発力設定用ばねと、
    この反発力設定用ばねの圧縮量を設定する反発力調整機構と、
    前記基台部に固定され上の前記ばねケース半体を昇降しかつ下向きに加圧する昇降/
    加圧用エアアクチュエータと、
    前記昇降/加圧用エアアクチュエータによる加圧力を設定するエアレギュレータと、
    このエアレギュレータの空気圧を増加させることにより前記反発力設定用ばねの圧縮を開始し、前記上下のばねケース半体の間隔を減少させるダイヤルと、
    前記上下のばねケース半体の間隔減少が一定量になると前記接合ヘッドによる接合を開始させる位置検出器と、
    を備え、前記昇降/加圧用エアアクチュエータの加圧力と前記反発力設定用ばねの反発力とを直列に協働させた状態で前記接合ヘッドに加えつつ接合することを特徴とするばね加圧式接合装置。
  2. 前記昇降/加圧用エアアクチュエータは垂直に進退動する出力軸を持ち、前記反発力設定用ばねはコイルばねであり、前記出力軸は前記反発力設定用ばねと共通な中心軸線上に配設されている請求項1のばね加圧式接合装置。
  3. 前記接合ヘッドは、超音波接合用のホーンを介して被接合物を加圧し接合する超音波接合ヘッドである請求項1のばね加圧式接合装置。
  4. 前記接合ヘッドは、下のばねケース半体の下端に一端が固定された支持腕と、この支持腕の他端に固定された超音波振動子と、この超音波振動子から前記ばねケース半体の下方に延出する超音波振動ホーンと、前記支持腕の下面に固定され前記超音波振動ホーンをその振動節付近で支持する支持棒と、を備える請求項3のばね加圧式接合装置。
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