JP2006326626A - プレス機械の制御装置 - Google Patents

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平輔 岩下
Hajime Okita
肇 置田
Hiroyuki Kawamura
宏之 河村
Satoshi Igai
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Abstract

【課題】 力検出装置を用いることなく、プレス機械のプレス圧又はダイクッション機構のクッション圧力を制御する。
【解決手段】 プレス機械10は、上型22を取り付けられ駆動軸線方向に往復動するスライド12と、スライド12と対向して配置され下型24を取り付けられるボルスタ14と、クッションパッド用サーボモータ32aによって駆動軸線方向と平行な方向に駆動されるクッションパッド30とを備え、クッションパッド30上に弾性要素36を介して被成形材料Wを支持する。プレス機械10の制御装置20は、スライド12の位置に基づいてクッションパッド30の位置を制御することにより、スライド12の駆動軸線方向における弾性要素36の圧縮量を調整する。本発明のプレス機械の制御装置はプレス圧の制御にも用いることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、サーボモータによって駆動されるダイクッション又はボルスタを備えたプレス機械の制御装置、より詳細には、ダイクッション又はボルスタを駆動するサーボモータを制御する制御装置に関する。
曲げ、絞り、打ち抜き等のプレス加工を行うプレス機械は、第1の型を支持し駆動軸線方向に往復動するスライドと、第2の型を支持しスライドと対向して配置されるボルスタとを備え、スライドをボルスタに向けて移動させ、スライド上に支持された第1の型とボルスタ上に支持された第2の型との間にワークを挟み込み、ワークを加工する。ボルスタ上には、通常、ダイクッション機構が設けられており、加工の際に、ワークはダイクッション機構上に載置され、スライドがワークと衝突後、ダイクッション機構は、スライドの移動に従動しつつ、スライドの位置に応じてスライドに向かう力をワークに付与する。このようなダイクッション機構は、一般に、ワークを支持するための押さえ板と、ボルスタ内に設けられクッションピンなどを介して剛性的に又はばねなどを介して弾性的に押さえ板を支持するクッションパッドと、クッションパッドをボールねじ機構などを介してスライドの駆動軸線と平行な軸線に沿って駆動するためのクッションパッド用駆動装置(例えば、サーボモータや油圧シリンダ)とによって構成される。
プレス加工の精度を向上させるためには、上記クッションパッド機構の押さえ板がスライドに従動する間、ワークに対し所望の圧力を正確に加えることが要求される。そこで、従来のダイクッション機構では、クッションパッドやクッションパッド用駆動装置に作用する力を測定し、クッションパッドやクッションパッド用駆動装置に作用する力が一定になるようにクッションパッド用駆動装置に力指令を与える力制御を行っていた(例えば、特許文献1及び特許文献2)。
特開平5−131295号公報 特開平10−202327号公報
従来のダイクッション機構では、ダイクッション機構とスライドとの間に作用する力を制御するために、力信号を用いる。したがって、ダイクッション機構に作用する力の測定を行って力信号を得るために、力検出装置を設ける必要があった。また、プレス加工の際には、プレス圧も加工の良否に大きな影響を与える。そこで、プレス圧を制御するために、同様に、力信号を用いており、スライドがボルスタに作用させる力を測定して力信号を得るために、力検出装置を設ける必要があった。しかしながら、このような力検出装置の存在はプレス機械の製造のコストアップにつながっていた。
よって、本発明の目的は、上記従来技術に存する問題を解消して、力検出装置を用いることなく、プレス機械のプレス圧又はダイクッション機構のクッション圧力を制御することを可能とさせることにある。
本発明は、上記目的に鑑み、上型を取り付けられ駆動軸線方向に往復動するスライドと、該スライドと対向して配置され下型を取り付けられるボルスタと、クッションパッド用サーボモータによって前記駆動軸線方向に駆動されるクッションパッドとを備え、該クッションパッド上に弾性要素を介して被成形材料を支持し、上型に被成形材料を押し付けつつ前記上型と前記下型との間で被成形材料をプレス加工するプレス機械を制御するための制御装置において、前記クッションパッドの位置を変更することにより、前記駆動軸線方向における前記弾性要素の圧縮量を制御するようにしたプレス機械の制御装置を提供する。
上記プレス機械の制御装置の一つの実施形態では、前記スライドの位置から所望の距離だけ離れた位置に前記クッションパッドが配置されるように前記クッションパッド用サーボモータに対するクッションパッド位置指令を作成することにより、前記弾性要素の圧縮量を制御する。
この実施形態では、前記制御装置が、前記スライドの位置を検出するスライド位置検出部を備え、前記スライド位置検出部によって検出された前記スライドの位置に基づいて前記クッションパッド用サーボモータに対するクッションパッド位置指令を作成するようにしてもよい。また、前記スライドがスライド用サーボモータによって駆動されている場合には、前記制御装置が、前記スライドが所望の位置に配置されるように前記スライド用サーボモータに対するスライド位置指令を作成するスライド位置指令作成部をさらに備え、前記スライド位置作成部によって作成されたスライド位置指令に基づいて前記スライドの位置が求められるようにしてもよい。
また、上記制御装置では、前記弾性要素の復元力がその変形量についてばね定数を傾きとした一次関数によって表される場合、前記所望の距離が、前記クッションパッドと前記スライドとの間で作用させるべき所望の力と前記弾性要素のばね定数とから求められるようにすることができる。あるいはまた、前記制御装置が前記スライドの位置から所望の距離だけ離れた位置に前記クッションパッドが配置されるように前記スライドの位置と前記クッションパッド位置指令との対応関係を定めるデータテーブルを備えており、前記データテーブルに基づいて、前記スライドの位置から前記クッションパッド用サーボモータに対するクッションパッド位置指令を作成するようにしてもよい。
上記制御装置の他の実施形態では、前記駆動軸線方向における前記弾性要素の両端部の間の距離が所望の値となるように前記クッションパッド用サーボモータに対するクッションパッド位置指令を作成することにより、前記弾性要素の圧縮量を制御する。
この場合、前記制御装置が前記駆動軸線方向における前記弾性要素の両端部の位置を検出するための弾性要素位置検出部を備えるように構成され得る。
また、上記制御装置では、前記弾性要素の復元力がその変形量についてばね定数を傾きとした一次関数によって表される場合、前記所望の値が、前記クッションパッドと前記スライドとの間に作用させるべき所望の力と前記弾性要素のばね定数とから求められるようにすることができる。あるいはまた、前記制御装置が前記クッションパッドと前記スライドとの間で作用する力と前記駆動軸線方向における前記弾性要素の両端部の間の距離との対応関係を定めるデータテーブルを備えるようにしてもよい。
さらに、本発明は、駆動軸線方向に往復動するスライドと、該スライドと対向して配置され前記駆動軸線方向に駆動されるボルスタ用支持台によって支持されるボルスタとを備え、前記スライドによって支持された上型と前記ボルスタによって支持された下型との間で被成形材料をプレス加工するプレス機械を制御するための制御装置において、前記ボルスタ用支持台と前記ボルスタとの間又は前記ボルスタと前記下型との間に弾性要素が配置されており、前記ボルスタ用支持台がボルスタ用サーボモータによって前記駆動軸線方向に駆動され、前記駆動軸線方向における前記弾性要素の圧縮量を制御するようにしたプレス機械の制御装置を提供する。
上記制御装置の一つの実施形態では、前記スライドの位置から所望の距離だけ離れた位置に前記ボルスタ又は前記ボルスタ用支持台が配置されるように前記ボルスタ用サーボモータに対するボルスタ位置指令を作成することにより、前記弾性要素の圧縮量を制御する。
この実施形態では、前記制御装置が、前記スライドの位置を検出するスライド位置検出部を備え、前記スライド位置検出部によって検出された前記スライドの位置に基づいて前記ボルスタ用サーボモータに対するボルスタ位置指令を作成するようにしてもよい。また、前記スライドがスライド用サーボモータによって駆動されている場合には、前記制御装置が、前記スライドが所望される位置に配置されるように前記スライド用サーボモータに対するスライド位置指令を作成するスライド位置指令作成部をさらに備え、前記スライド位置作成部によって作成されたスライド位置指令に基づいて前記スライドの位置が求められるようにしてもよい。
また、上記制御装置では、前記弾性要素の復元力がその変形量についてばね定数を傾きとした一次関数によって表される場合、前記所望の距離が、前記スライドと前記ボルスタとの間に作用させるべき所望の力と前記弾性要素のばね定数とから求められるようにすることができる。あるいはまた、前記制御装置が前記スライドの位置から所望の距離だけ離れた位置に前記ボルスタ又は前記ボルスタ用支持台が配置されるように前記スライドの位置と前記ボルスタ位置指令との対応関係を定めるデータテーブルを備えており、前記データテーブルに基づいて、前記スライドの位置から前記ボルスタ用サーボモータに対するボルスタ位置指令を作成するようにしてもよい。
上記制御装置の他の実施形態では、前記駆動軸線方向における前記弾性要素の両端部の間の距離が所望の値となるように前記ボルスタ用サーボモータに対するボルスタ位置指令を作成することにより、前記弾性要素の圧縮量を制御する。
この場合、前記制御装置が前記駆動軸線方向における前記弾性要素の両端部の位置を検出するための弾性要素位置検出部を備えるように構成され得る。
また、前記弾性要素の復元力がその変形量についてばね定数を傾きとした一次関数によって表される場合、前記所望の値は、前記ボルスタ又は前記ボルスタ用支持台と前記スライドとの間で作用させるべき所望の力と前記弾性要素のばね定数とから求められるようにしてもよい。あるいはまた、前記制御装置が前記ボルスタ又は前記ボルスタ用前記支持台と前記スライドとの間で作用する力と前記駆動軸線方向における前記弾性要素の両端部の間の距離との対応関係を定めるデータテーブルを備えるようにしてもよい。
さらに、本発明は、駆動軸線方向に往復動するスライド用支持台によって駆動されるスライドと、該スライドと対向して配置され前記駆動軸線方向に駆動されるボルスタ用支持台によって支持されるボルスタとを備え、前記スライドによって支持された上型と前記ボルスタによって支持された下型との間で被成形材料をプレス加工するプレス機械を制御するための制御装置において、
前記スライド用支持台と前記スライドとの間又は前記スライドと前記上型との間に弾性要素が配置されており、前記ボルスタ用支持台がボルスタ用サーボモータによって前記駆動軸線方向に駆動され、前記駆動軸線方向における前記弾性要素の圧縮量を制御するようにしたプレス機械の制御装置を提供する。
上記プレス機械の制御装置の一つの実施形態では、前記スライド支持台の位置から所望の距離だけ離れた位置に前記ボルスタ又は前記ボルスタ支持台が配置されるように前記ボルスタ用サーボモータに対するボルスタ位置指令を作成することにより、前記弾性要素の圧縮量を制御する。
上記プレス機械の制御装置の他の実施形態では、前記駆動軸線方向における前記弾性要素の両端部の間の距離が所望の値になるように前記ボルスタ用サーボモータに対するボルスタ位置指令を作成することにより、前記弾性要素の圧縮量を制御する。
上記制御装置のいずれにおいても、前記所望の距離又は値は経時的に変化してもよく、前記時間に関わらず一定でもよい。
なお、本願における用語「弾性要素」は、力を作用させることにより変形又は体積変化した物体が、力を解放すると元の形状又は体積に復元する物全てを含み、形状弾性を有する要素のみならず体積弾性を有する要素をも含むものとする。
本発明によれば、プレス機械に弾性要素が設けられており、弾性要素は、その変形量(又は体積変化量)と復元力との間に一対一の対応関係がある。したがって、弾性要素の圧縮量すなわち変形量を制御すれば、ダイクッションの駆動機構内に弾性要素が設けられている場合にはクッション圧力を制御することが可能になり、スライド又はボルスタの駆動機構内若しくはスライド又はボルスタ上に弾性要素が設けられている場合にはプレス圧を制御することが可能になる。よって、力検出装置を用いず、位置検出装置を用いて、プレス機械のプレス圧又はダイクッション機構のダイクッション圧力を制御することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の制御装置を備えたプレス機械の第1の実施形態を示している。図1を参照すると、プレス機械10は、上下方向に延びる駆動軸線に沿って往復動するスライド12と、該スライド12と対向して配置されるボルスタ14と、スライド12を駆動軸線方向に駆動するためのスライド駆動装置16と、ダイクッション機構18と、スライド駆動装置16及びダイクッション機構18の作動を制御する制御装置20とを備える。スライド12上には上型22が取り付けられる一方、ボルスタ14上には下型24が取り付けられる。
図1の実施形態では、スライド駆動装置16は、スライド用サーボモータ16aと、ボールネジ機構16bとから構成されており、ボールネジ機構16bを介してスライド用サーボモータ16aの出力シャフトの回転を直線運動に変換し、スライド12を昇降させることができるようになっている。しかしながら、スライド駆動装置16として、ラムとクランクシャフトとを用いた機構など他の往復動機構を使用することも可能である。
ボルスタ14は、床面に設置された基台26上にダンパ28を介して支持されており、スライド12から上型22と下型24とを介して伝わる衝撃力が減衰されて基台26及び床面に伝達するようになっている。
ダイクッション機構18は、上型22と下型24との間に被成形材料Wを挟んでプレス加工する際に、上型22が被成形材料Wと衝突して下型24と接触し再び離反するまで上型22と下型24との間に位置する被成形材料Wの縁部を上型22に押し付け、被成形材料Wの縁部にしわ等が発生するのを防止する機能を果たす。ダイクッション機構18は、クッションパッド30と、クッションパッド30を上下方向に昇降させるクッションパッド駆動装置32と、クッションパッド30上に設けられた弾性要素36と、弾性要素36によって支持され下型24の上方に被成形材料Wを支持するクッションピン34とを備える。クッションパッド駆動装置32は、クッションパッド用サーボモータ32aと、ボールネジ機構32bとから構成されており、ボールネジ機構32bを介してクッションパッド用サーボモータ32aの出力シャフトの回転を直線運動に変換し、クッションパッド30を昇降させることができるようになっている。
弾性要素36としては、例えば図2に示されているように、クッションピン34を支持する平板を複数のばねで弾性支持したもの(図2(a))、流体圧ユニット(図2(b))、クッションピン34を支持するゴムのような弾性体(図2(c))などが使用される。ここで、図2(b)に示されている流体圧ユニットは、有底筒状体とその内部を摺動可能なピストンとを備え、有底筒状体とピストンとにより形成された流体圧室に作動流体を封入し、ピストン上面によってクッションピン34を支持したものであり、クッションピン34を介して流体圧室内の作動流体に非常に高い圧力が作用したときに、作動流体が圧縮されて体積変化を起こし、弾性体のような挙動を示す。作動流体としては、油、水、空気などを使用することができる。油や水などの液体の使用は、ダイクッション機構に対して大きいクッション圧力が要求されるときに適している。
制御装置20は、スライド用サーボモータ16aによって駆動されるスライド12を所望の位置に配置させるようにスライド用サーボモータ16aに対するスライド位置指令を作成するスライド位置指令作成手段38と、クッションパッド用サーボモータ32aによって駆動されるクッションパッド30を所望の位置に配置させるようにクッションパッド用サーボモータ32aに対するクッションパッド位置指令を作成するクッションパッド位置指令作成手段40と、スライド12の位置を検出するためのスライド位置検出手段42と、クッションパッド30の位置を検出するためのクッション位置検出手段44とを備える。スライド位置指令作成手段38は、スライド位置検出手段42によって検出された実際のスライド位置のフィードバックを受けることにより、スライド位置のフィードバック制御を行う。また、クッションパッド位置指令作成手段40は、クッションパッド位置検出手段44によって検出された実際のクッションパッド位置のフィードバックを受けることにより、クッションパッド位置のフィードバック制御を行う。スライド位置指令作成手段38及びクッションパッド位置指令作成手段40は、それらの機能を実現できるプロセッサ、ROM、RAMのようなメモリ、これらに記憶されているプログラム等によって構成される。
スライド位置検出手段42としては、スライド用サーボモータ16aに取り付けられたエンコーダ42aやスライド12の側方に設けられたリニアスケール42b等が使用され得る。また、クッションパッド位置検出手段44としては、クッションパッド用サーボモータ32aに取り付けられたエンコーダ44aやクッションパッド30の側方に設けられたリニアスケール44b等が使用される。なお、スライド位置はスライド12を代表する任意の点の位置を意味し、クッションパッド位置はクッションパッド30を代表する任意の点の位置を意味するが、説明の便宜上、以下では、スライド位置は上型22が取り付けられるスライド12の下面の位置を指し、クッションパッド位置は弾性要素36が載置されるクッションパッド30の上面の位置を指すものとする。
次に、図3を参照して、図1に示されているプレス機械10の動作の概要について説明する。まず、図3(a)に示されているように、型開きした状態、すなわちスライド12が上死点付近にある状態で、クッションピン34上に被成形材料Wを載置して、スライド12に取り付けられた上型22とボルスタ14に取付けられた下型24との間に被成形材料Wを配置する。次に、制御装置20のスライド位置指令作成手段38によって作成されたスライド位置指令をスライド用サーボモータ16aに送り、フィードバック制御を行いつつスライド用サーボモータ16aによってスライド12を駆動軸線方向にボルスタ14に向かって接近又は下降させる。
上型22が被成形材料Wに接触した後、クッションパッド位置指令作成手段40は、スライド12の位置に基づいて、スライド12とクッションパッド30との間の距離が所望の値になるように、クッションパッド位置指令を作成し、クッションパッド用サーボモータ32aは、フィードバック制御を受けつつ、作成されたクッションパッド位置指令に従ってクッションパッド30を移動させる(図3(b)参照)。一方、クッションパッド30上に支持された弾性要素36は、クッションピン34を介して、上型22と接触する被成形材料Wを支持しており、スライド12の駆動軸線方向に圧縮されると、圧縮量に応じた力でクッションピン34を介して被成形材料Wを上型22に押し付ける。したがって、スライド12とクッションパッド30との間が所望の距離に変更又は制御される結果、弾性要素36はスライド12の駆動軸線方向に所定量だけ圧縮された状態になり、弾性要素36がクッションピン34を介して被成形材料Wを上型22に押し付ける力(すなわち、クッション圧力)は所望の値に制御されることになる。
スライド12がさらに下降すると、被成形材料Wはクッションピン34によって上型22に押し付けられた状態で押し下げられて下型24に接触し、図3(c)に示されているように、スライド12の下死点において、被成形材料Wが上型22と下型24との間でプレス加工される。次に、スライド12は上昇に転じ、スライド12とボルスタ14とが離れて型開きに至る。スライド12が上昇に転じると、スライド12とクッションパッド30との間の距離が所望の値になるように(すなわち、スライド12とクッションパッド30との間に作用する力が所望の値になるように)、クッションパッド30も上昇に転じ、所定位置まで上昇するとその位置で停止する。
図6に示されているように、スライド位置Psとクッションパッド位置Pdの間の距離は、プレス加工の進行に応じて様々に変化させることができる(図6中のΔla〜Δld)が、特に上型22及び被成形材料Wを介したスライド12とクッションピン34との衝突後において、一定に保たれるようにすることも可能である。
このように、本発明の制御装置20は、プレス機械10によるプレス加工の際に、スライド12の位置に応じてクッションパッド30の位置を変更又は制御することにより、ダイクッション機構18のクッション圧力(すなわち、被成形材料Wを上型22に押し付ける力)を適した値に制御することができる。
次に、図4を参照して、制御装置20による制御方法を詳細に説明する。まず、ステップ11において、クッションパッド30の現在位置をP0、スライド12とクッションパッド30との間の所望距離をΔlと規定する。クッションパッド30の現在位置P0は、クッションパッド位置検出手段44によって検出することにより得られる。クッションパッド30の現在位置P0として、クッションパッド用サーボモータ32aに対するクッションパッド位置指令から求められるクッションパッド指令位置を用いることも可能である。また、所望距離Δlは、弾性要素36のばね定数kを用いて、弾性要素36によってクッションピン34を介して被成形材料Wに加えられるべき力fから予め定められる。例えば、力fがばね定数kを傾きとする一次関数で表される場合には、上型22の厚さ及び下型24の厚さ、クッションピン34の長さ、弾性要素36の厚さ、被成形材料Wの厚さが分かっていれば、これらを合算した値からf/kを引いた値をΔlとすればよい。
ステップS12では、スライド位置検出手段42によってスライド12の実際の位置Psfbを検出する。スライド12の実際の位置Psfbは、エンコーダ42aから得てもよく、リニアスケール42bから得てもよい。次に、スライド12の実際の位置Psfbとクッションパッド30の現在位置P0に所望距離Δlを足した値とを比較する(ステップS13)。Psfb≧P0+Δlの場合、スライド12の実際の位置Psfbがクッションパッド30の現在位置P0から所望距離Δl以上離れていることを意味し、クッションパッド30を移動させる必要はないので、クッションパッド位置指令作成手段40は、クッションパッド20の現在位置P0がダイクッション指令位置Pdとなるようにクッションパッド位置指令を作成し(ステップS14)、クッションパッド30を現在位置P0で待機させる。一方、Psfb<P0+Δlの場合、スライド12の現在位置Psfbがクッションパッド30の現在位置P0から所望距離Δlよりも近くにあることを意味するので、クッションパッド位置指令作成手段40は、ダイクッション指令位置PdがPsfb−Δlとなるようにクッションパッド位置指令を作成し(ステップS14)、クッションパッド30をスライド12の現在位置Psfbから所望距離Δlだけ離れた位置に移動させる。
このようにして、スライド12が上死点から下死点を経て再び上死点に戻るスライド往復動の1サイクルが終了するまで、ステップS12からステップS15を繰り返す(ステップS16)。このような制御を行うことにより、図3に示されているようなプレス機械10の動作が実現される。
上記の例では、スライド位置として、スライド位置検出手段42によって検出されたスライド12の実際の位置が用いられている。しかしながら、スライド位置として、スライド位置指令作成手段38によって作成されたスライド位置指令から求められるスライド指令位置Psを用いることも可能である。図5は、スライド位置として、スライド位置指令作成手段38によって作成されたスライド位置指令から求められるスライド指令位置Psを用いる場合の制御方法を示すフローチャートである。
図5を参照すると、まず、ステップ21において、クッションパッド30の現在位置をP0、スライド12とクッションパッド30との間の所望距離をΔlと規定する。クッションパッド30の現在位置P0は、クッションパッド位置検出手段42によって検出することにより得られる。クッションパッド30の現在位置P0として、クッションパッド用サーボモータ32aに対するクッションパッド位置指令から求められるクッションパッド指令位置を用いてもよい。また、所望距離Δlは、弾性要素36のばね定数kを用いて、弾性要素36によってクッションピン34を介して被成形材料Wに加えられるべき力fから予め定められる。
ステップS22では、スライド位置指令作成手段38によって作成されたスライド位置指令からスライド指令位置Psを求める。次に、スライド指令位置Psとクッションパッド30の現在位置P0に所望距離Δlを足した値とを比較する(ステップS23)。Ps≧P0+Δlの場合、スライド指令位置Psがクッションパッド30の現在位置P0から所望距離Δl以上離れていることを意味し、クッションパッド30を移動させる必要はないので、クッションパッド位置指令作成手段40は、クッションパッド20の現在位置P0がダイクッション指令位置Pdとなるようにクッションパッド位置指令を作成し(ステップS24)、クッションパッド30を現在位置で待機させる。一方、Ps<P0+Δlの場合、スライド指令位置Psがクッションパッド30の現在位置P0から所望距離Δlよりも近くにあることを意味するので、クッションパッド位置指令作成手段40は、ダイクッション指令位置PdがPs−Δlとなるようにクッションパッド位置指令を作成し(ステップS24)、クッションパッド30をスライド12の指令位置Psから所望距離Δlだけ離れた位置に移動させる。そして、スライド12が上死点から下死点を経て再び上死点に戻るスライド往復動の1サイクルが終了するまで、ステップS22からステップS25を繰り返す(ステップS26)。
図1に示されている実施形態では、弾性要素36のばね定数kを用いて、弾性要素36によってクッションピン34を介して被成形材料Wに加えられるべき力fから所望の距離Δlを定めるので、スライド12の駆動軸線方向における弾性要素36の圧縮量と弾性要素36の復元力との相関関係が一次関数によって表される場合に適している。しかしながら、現実には、弾性要素36の圧縮量と復元力との相関関係が一次関数によって表すことができない場合も多い。後者の場合に適した本発明による制御装置を備えたプレス機械の第2の実施形態が図7に示されている。
図7に示されている第2の実施形態のプレス機械10´は、制御装置を除いて、図1に示されている第1の実施形態のプレス機械10と同様の構成を有しており、上型22が取り付けられるスライド12と、下型が取り付けられるボルスタ14と、ボルスタ14をダンパ28を介して支持する基台26と、スライド用サーボモータ16aとボールネジ機構16bとから構成されるスライド駆動装置16と、クッションパッド30とクッションパッド用サーボモータ32a及びボールネジ機構32bから構成されるクッションパッド駆動装置32とクッションピン34と弾性要素36とを有するダイクッション機構18とを備える。これらの構造及び作用は第1の実施形態のプレス機械10のものと同じであるので、ここでは詳しく説明しない。
第2の実施形態のプレス機械10´における制御装置20´は、第1の実施形態のプレス機械10における制御装置20と同様に、スライド位置指令作成手段38と、クッションパッド位置指令作成手段40と、スライド12の位置を検出するためのスライド位置検出手段42と、クッションパッド30の位置を検出するためのクッション位置検出手段44とを備える。スライド位置検出手段42としては、スライド用サーボモータ16aに取付けられたエンコーダ42aやスライド12の側方に設けられたリニアスケール42b等が使用され得る。また、クッションパッド位置検出手段44としては、クッションパッド用サーボモータ32aに取り付けられたエンコーダ44aやクッションパッド30の側方に設けられたリニアスケール44b等が使用される。これらの構成は図1の制御装置20と全く同じであり、ここでは詳しく説明しない。
制御装置20´は、データテーブル46をさらに備えている点において、制御装置20と異なっている。データテーブル46には、スライド12の位置から所望の距離Δlだけ離れた位置にクッションパッド30が配置されるようにスライド12の位置とクッションパッド指令位置又はクッションパッド位置指令との対応関係が定められている。したがって、クッションパッド位置指令作成手段40は、弾性要素36の圧縮量と復元力とが比例関係を有していなくても、データテーブル46を用いて、スライド位置検出手段42によって検出されたスライド12の実際の位置から、スライド12から所望の距離Δlだけ離れた位置にクッションパッド30を配置させるためのクッションパッド指令位置又はクッションパッド位置指令を定めることができる。もちろん、スライド位置として、スライド位置検出手段42によって検出されたスライド12の実際の位置に代えて、スライド位置指令作成手段38によって作成されたスライド位置指令から求められたスライド指令位置を用いることも可能である。
制御装置20´による制御方法は、前述したステップS15又はステップS25において、データテーブル46を用いてクッションパッド位置指令を作成する点を除いて、制御装置20と同様の制御を行う。
図1及び図7に示されている実施形態では、制御装置20及び20´のクッションパッド位置指令作成手段40は、スライド12の位置に基づいて、クッションパッド位置指令を作成している。しかしながら、本発明のプレス機械の制御装置では、スライド12の位置に関わらず、弾性要素36の圧縮量に基づいてクッションパッド30の位置を制御することも可能である。図8及び図9はこのように弾性要素36の圧縮量に基づいてクッションパッド30の位置を制御するようにした本発明による制御装置を備えたプレス機械の第3の実施形態及び第4の実施形態を示している。
図8を参照すると、プレス機械110は、第1の実施形態のプレス機械10と同様に、駆動軸線方向に往復動し且つ上型22が取り付けられるスライド12と、スライド12と対向して配置され且つ下型が取り付けられるボルスタ14と、ボルスタ14をダンパ28を介して支持する基台26と、スライド用サーボモータ16aとボールネジ機構16bとから構成されるスライド駆動装置16と、クッションパッド30とクッションパッド用サーボモータ32a及びボールネジ機構32bから構成されるクッションパッド駆動装置32とクッションピン34と弾性要素36とを有するダイクッション機構18とを備える。これらの構造及び作用は第1の実施形態のプレス機械10のものと同じであるので、ここでは詳しく説明しない。
第3の実施形態のプレス機械110における制御装置120は、第1の実施形態のプレス機械10における制御装置20と同様に、スライド位置指令作成手段38と、クッションパッド位置指令作成手段40と、スライド12の位置を検出するためのスライド位置検出手段42と、クッションパッド30の位置を検出するためのクッションパッド位置検出手段44を備える。ただし、図8の実施形態では、スライド位置検出手段42として、スライド用サーボモータ16aに取り付けられたエンコーダ42aのみが示され、クッションパッド位置検出手段44として、クッションパッド用サーボモータ32aに取り付けられたエンコーダ44aのみが示されている。これらスライド位置検出手段42及びクッションパッド位置検出手段44は、スライド用サーボモータ16aによるスライド12の位置のフィードバック制御及びクッションパッド用サーボモータ32aによるクッションパッド30の位置のフィードバック制御のために使用されるものである。したがって、特にスライド位置検出手段42については、スライド12を駆動するためにサーボモータを使用しない場合には、必ずしも設ける必要はない。
制御装置120は、弾性要素位置検出手段48をさらに備えている点において、制御装置20と異なっている。弾性要素位置検出手段48は、スライド12の駆動軸線方向における弾性要素36の両端部の位置を検出するために使用され、本実施形態ではリニアスケールによって構成されている。しかしながら、スライド12の駆動軸線方向における弾性要素36の両端部の位置を検出することができるのであれば、弾性要素位置検出手段48として、リニアスケール以外の他の装置を用いることも可能である。
制御装置120では、弾性要素36のばね定数kを用いて、弾性要素36によって被成形材料Wに加えられるべき力fから、スライド12の駆動軸線方向における弾性要素36の両端部間の所望の距離ΔLが制御装置20における所望距離Δlに代えて定められる。詳細には、無負荷時の弾性要素36の厚さからf/kを引いた値をΔLとする。そして、クッションパッド位置指令作成手段40は、弾性要素位置検出手段48によって検出されたスライド駆動軸線方向における弾性要素36の両端部間の実際の距離がΔLとなるように、弾性要素36の両端部間の実際の距離とΔLとの差分だけ、クッションパッド30を移動させるようにクッションパッド位置指令を作成する。
図9に示されている第4の実施形態のプレス機械110´は、制御装置120を除いて、図8に示されている第3の実施形態におけるプレス機械110と同様の構成を有しており、第4の実施形態のプレス機械110´の制御装置120´は、データテーブル50をさらに備えている点において制御装置120と異なっている。データテーブル50には、スライド12の駆動軸線方向における弾性要素36の両端部の間の距離とそのときの弾性要素36の復元力(すなわち、弾性要素36がクッションピン34を介して被成形材料に作用させる力)との対応関係が定められている。したがって、クッションパッド位置指令作成手段40は、弾性要素36の圧縮量と復元力とが比例関係を有していなくても、データテーブル50を用いて、弾性要素36によって被成形材料Wに加えられるべき力fに対応するスライド駆動軸線方向における弾性要素36の両端部間の所望の距離ΔLを求め、弾性要素位置検出手段48によって検出されたスライド駆動軸線方向における弾性要素36の実際の両端部間の距離がΔLとなるようにクッションパッド位置指令を作成することができる。詳細には、クッションパッド位置指令作成手段40は、弾性要素36の実際の両端部間の距離とΔLとの差分だけクッションパッド30を移動させるようにクッションパッド位置指令を作成する。
以上説明された第1の実施形態から第4の実施形態のプレス機械10、10´、110、110´では、弾性要素36がダイクッション機構18に設けられている。しかしながら、本発明の制御装置は、弾性要素がダイクッション機構に設けられているプレス機械に限定して適用されるものではなく、弾性要素がプレス機械の他の機構内に設けられている場合にも適用可能である。例えば、本発明の制御装置は、弾性要素がボルスタ又はスライドの駆動機構内、若しくはボルスタ又はスライド上に設けられているプレス機械に対しても適用可能である。以下に、これら他の実施形態について説明する。
図10は、弾性要素がボルスタ駆動機構に設けられている本発明の制御装置を備えるプレス機械の第5の実施形態を示している。第5の実施形態のプレス機械210は、上下方向に延びる駆動軸線に沿って往復動するスライド12と、スライド12と対向して配置されるボルスタ14と、スライド12を駆動軸線方向に駆動するためのスライド駆動装置16と、ボルスタ16をスライド12の駆動軸線方向と同じ方向に駆動するためのボルスタ装置54と、スライド駆動装置16及びボルスタ駆動装置54の作動を制御する制御装置220とを備える。スライド12上には上型22が取り付けられる一方、ボルスタ14上には下型24が取付けられ、被成形材料Wは下型24の上に載置される。なお、説明の簡単化のために図10の実施形態では、ダイクッション機構を省略しているが、プレス機械210にダイクッション機構を設け、ダイクッション機構上に被成形材料Wを載置するようにしてもよい。
図10の実施形態では、スライド駆動装置16は、スライド用サーボモータ16aと、ボールネジ機構16bとから構成されており、ボールネジ機構16bを介してスライド用サーボモータ16aの出力シャフトの回転を直線運動に変換し、スライド12を昇降させることができるようになっている。しかしながら、スライド駆動装置16として、ラムとクランクシャフトとを用いた機構など他の往復動機構を使用することも可能である。
ボルスタ駆動装置54は、ボルスタ用サーボモータ54aと、ボールネジ機構54bとから構成されており、ボールネジ機構54bを介してボルスタ用サーボモータ54aの出力シャフトの回転を直線運動に変換し、ボルスタ用支持台52を昇降させることができるようになっている。ボルスタ14は弾性要素36を介してボルスタ用支持台52上に支持されている。弾性要素36としては、例えば図2(a)〜(c)に示されているように、平板を複数のばねで弾性支持したもの、流体圧ユニット、ゴムのような弾性体などが使用される。
制御装置210は、スライド用サーボモータ16aによって駆動されるスライド12を所望の位置に配置させるようにスライド用サーボモータ16aに対するスライド位置指令を作成するスライド位置指令作成手段38と、ボルスタ用サーボモータ54aによって駆動されるボルスタ用支持台52を所望の位置に配置させるようにボルスタ用サーボモータ54aに対するボルスタ位置指令を作成するボルスタ位置指令作成手段58と、スライド12の位置を検出するためのスライド位置検出手段42と、ボルスタ用支持台52の位置を検出するためのボルスタ位置検出手段56とを備える。スライド位置指令作成手段38は、スライド位置検出手段42によって検出された実際のスライド位置のフィードバックを受けることによりスライド位置のフィードバック制御を行い、ボルスタ位置指令作成手段58は、ボルスタ位置検出手段56によって検出されたボルスタ用支持台52の実際の位置のフィードバックを受けることによりボルスタ用支持台52の位置のフィードバック制御を行う。スライド位置指令作成手段38及びボルスタ位置指令作成手段58は、それらの機能を実現できるプロセッサ、ROM、RAMのようなメモリ、これらに記憶されているプログラム等によって構成される。
スライド位置検出手段42としては、スライド用サーボモータ16aに取り付けられたエンコーダ42aやスライド12の側方に設けられたリニアスケール42b等が使用され得る。また、ボルスタ位置検出手段56としては、ボルスタ用サーボモータ54aに取り付けられたエンコーダ56aやボルスタ用支持台52の側方に設けられたリニアスケール56b等が使用される。なお、スライド位置はスライド12を代表する任意の点の位置を意味し、ボルスタ用支持台位置はボルスタ用支持台52を代表する任意の点の位置を意味するが、説明の便宜上、以下では、スライド位置は上型22が取り付けられるスライド12の下面の位置を指し、ボルスタ用支持台位置は弾性要素36が載置されるボルスタ用支持台52の上面の位置を指すものとする。
プレス加工の際に、本実施形態のプレス機械210では、スライド12がスライド駆動装置16によって駆動されて駆動軸線に沿ってボルスタ14に向かって接近し、上型22が被成形材料Wに接触した後、ボルスタ位置指令作成手段58は、スライド位置検出手段42によって検出されたスライド12の実際の位置に基づいて、スライド12とボルスタ用支持台52との間の距離が所望の値Δlになるように(すなわち、スライド12とボルスタ14又はボルスタ用支持台52との間に作用する力が所望の値fになるように)、ボルスタ位置指令を作成する。なお、Δlは、弾性要素36のばね定数kを用いて所望の力fから定められる。例えば、所望の力fがばね定数kを傾きとする一次関数で表される場合には、上型22の厚さ及び下型24の厚さ、被成形材料Wの厚さ、弾性要素36の厚さが分かっていれば、これらを合算した値からf/kを引いた値をΔlとすればよい。
ボルスタ用サーボモータ54aは、作成されたボルスタ位置指令に従って、フィードバック制御を受けつつボルスタ用支持台52を移動させる。一方、ボルスタ用支持台52上に支持された弾性要素36は、ボルスタ14を介して下型24を支持しており、スライド12の駆動軸線方向に圧縮されると、圧縮量に応じた力でボルスタ14を介して下型24を上型24に押し付ける。したがって、スライド12の位置に基づいてボルスタ用支持台52の位置を変更することによりスライド12とボルスタ用支持台52との間の距離を所望の値に制御する結果、弾性要素36はスライド12の駆動軸線方向に所定量だけ圧縮された状態になり、弾性要素36がボルスタ24を介して下型24に力を作用させ、上型22と下型24との間に被成形材料Wを挟む力(すなわち、プレス圧力)は所望の値に制御されることになる。このようにしてプレス加工が行われた後、スライド12が上昇に転じると、スライド12とボルスタ用支持台52との間の距離が所望の値になるように(すなわち、スライド12とボルスタ14又はボルスタ用支持台52との間に作用する力が所望の値になるように)、ボルスタ14又はボルスタ用支持台52も上昇に転じ、ボルスタ用支持台52が初期位置に戻った時点でボルスタ用支持台52の上昇は停止され、やがてスライド12とボルスタ14とが離れて型開きに至る。
上記の動作の説明では、スライド位置として、スライド位置検出手段42によって検出されたスライド12の実際の位置が用いられている。しかしながら、スライド位置として、スライド位置指令作成手段38によって作成されたスライド位置指令から求められるスライド指令位置を用いることも可能であることはもちろんである。
第5の実施形態では、弾性要素36のばね定数kを用いて、弾性要素36によってボルスタ14に作用させられる所望の力fから所望距離Δlが定められるので、スライド12の駆動軸線方向における弾性要素36の圧縮量と弾性要素36の復元力との相関関係が一次関数によって表される場合に適している。しかしながら、現実には、弾性要素36の圧縮量と復元力との相関関係が一次関数によって表すことができない場合も多い。後者の場合に適した本発明による制御装置を備えたプレス機械の第6の実施形態が図11に示されている。
図11に示されている第6の実施形態のプレス機械210´は、制御装置を除いて、第5の実施形態のプレス機械210と同じ構成を有しており、第6の実施形態の制御装置220´は、データテーブル60をさらに備えている点のみにおいて、第5の実施形態の制御装置220と異なっている。データテーブル60には、スライド12の位置から所望の距離Δlだけ離れた位置にボルスタ用支持台52が配置されるようにスライド12の位置とボルスタ用支持台の指令位置又はボルスタ位置指令との対応関係が定められている。したがって、ボルスタ位置指令作成手段58は、弾性要素36の圧縮量と復元力とが比例関係を有していなくても、データテーブル60を用いて、スライド位置検出手段42によって検出されたスライド12の実際の位置から、スライド12から所望の距離Δlだけ離れた位置にボルスタ用支持台52を配置させるためのボルスタ用支持台52の指令位置又はボルスタ位置指令を定めることができる。もちろん、スライド位置として、スライド位置検出手段42によって検出されたスライド12の実際の位置に代えて、スライド位置指令作成手段38によって作成されたスライド位置指令から求められたスライド指令位置を用いることも可能である。
図11の実施形態においては、図10の実施形態と同じ構成要素には同じ参照番号が付されており、これらについては、図10の実施形態と全く同じであるから、ここでは詳しく説明しない。
図10及び図11に示されている第5の実施形態及び第6の実施形態のプレス機械210、210´では、スライド12の位置に基づいて、ボルスタ用支持台52の位置の制御がなされている。しかしながら、第3の実施形態及び第4の実施形態のように、弾性要素36の圧縮量に基づいてボルスタ用支持台52の位置を制御してもよい。図12及び図13はこのように弾性要素36の圧縮量に基づいてボルスタ用支持台52の位置を制御する本発明による制御装置を備えたプレス機械の第7の実施形態及び第8の実施形態を示している。
図12を参照すると、プレス機械310は、第5の実施形態と同様に、駆動軸線方向に往復動し且つ上型22が取り付けられるスライド12と、スライド12と対向して配置され且つ下型が取り付けられるボルスタ14と、スライド用サーボモータ16aとボールネジ機構16bとから構成され且つスライド12を駆動軸線方向に駆動するスライド駆動装置16と、ボルスタ用サーボモータ54aとボールネジ機構54bとから構成され且つ弾性要素36を介してボルスタ16を支持するボルスタ用支持台52をスライド12の駆動軸線と同じ方向に駆動するボルスタ駆動装置54と、スライド駆動装置16及びボルスタ駆動装置54の作動を制御する制御装置320とを備える。これらの構造及び作用は第5の実施形態のプレス機械210のものと同じであるので、ここでは詳しく説明しない。
第7の実施形態のプレス機械310における制御装置320は、第5の実施形態のプレス機械210における制御装置220と同様に、スライド位置指令作成手段38と、ボルスタ位置指令作成手段58と、スライド12の位置を検出するためのスライド位置検出手段42と、ボルスタ用支持台52の位置を検出するためのボルスタ位置検出手段56とを備える。ただし、図12の実施形態では、スライド位置検出手段42として、スライド用サーボモータ16aに取り付けられたエンコーダ42aのみが示され、ボルスタ位置検出手段56として、ボルスタ用サーボモータ54aに取り付けられたエンコーダ56aのみが示されている。これらスライド位置検出手段42及びボルスタ位置検出手段56は、スライド用サーボモータ16aによるスライド12の位置のフィードバック制御及びボルスタ用サーボモータ54aによるボルスタ用支持台52の位置のフィードバック制御のために使用されるものである。したがって、特にスライド用位置検出手段42については、スライド12を駆動するためにサーボモータを使用しない場合には、必ずしも設ける必要はない。
制御装置320は、弾性要素位置検出手段62をさらに備えている点において、制御装置220と異なっている。弾性要素位置検出手段62は、スライド12の駆動軸線方向における弾性要素36の両端部の位置を検出するために使用され、本実施形態ではリニアスケールによって構成されている。しかしながら、スライド12の駆動軸線方向における弾性要素36の両端部の位置を検出することができるのであれば、弾性要素位置検出手段48として、リニアスケール以外の他の装置を用いることも可能である。
制御装置320では、弾性要素36のばね定数kを用いて、弾性要素36によって被成形材料Wに加えられるべき力fから、スライド12の駆動軸線方向における弾性要素36の両端部間の所望の距離ΔLが制御装置220における所望距離Δlに代えて定められる。詳細には、無負荷時の弾性要素36の厚さからf/kを引いた値をΔLとする。そして、ボルスタ位置指令作成手段58は、弾性要素位置検出手段62によって検出されたスライド12の駆動軸線方向における弾性要素36の両端部間の実際の距離がΔLとなるように、弾性要素36の両端部間の実際の距離とΔLとの差分だけ、ボルスタ用支持台52を移動させるようにボルスタ位置指令を作成する。
図13に示されている第8の実施形態のプレス機械310´は、制御装置を除いて、図12に示されている第7の実施形態におけるプレス機械310と同様の構成を有しており、第8の実施形態のプレス機械310´の制御装置320´は、データテーブル64をさらに備えている点において第7の実施形態のプレス機械310の制御装置320と異なっている。データテーブル64には、スライド12の駆動軸線方向における弾性要素36の両端部の間の距離とそのときの弾性要素36の復元力(すなわち、弾性要素36がボルスタ14及び下型24を介して被成形材料Wに作用させる力)との対応関係が定められている。したがって、ボルスタ位置指令作成手段58は、弾性要素36の圧縮量と復元力とが比例関係を有していなくても、データテーブル64を用いて、弾性要素36によって被成形材料Wに加えられるべき力fに対応するスライド駆動軸線方向における弾性要素36の両端部間の距離ΔLを求め、弾性要素位置検出手段62によって検出されたスライド駆動軸線方向における弾性要素36の両端部間の実際の距離がΔLとなるようにボルスタ位置指令を作成することができる。詳細には、ボルスタ位置指令作成手段58は、弾性要素36の両端部間の実際の距離とΔLとの差分だけボルスタ用支持台52を移動させるように、ボルスタ位置指令を作成する。
図10〜図13に示されている第5〜8の実施形態のプレス機械210、210´、310、310´では、弾性要素36は、ボルスタ用支持台52とボルスタ14との間に設けられているが、図14に示されている第9の実施形態のプレス機械310″のように、ボルスタ14と下型24との間に設けられていてもよい。第9の実施形態のプレス機械310″は、弾性要素36が設けられている位置を除いて、第8の実施形態のプレス機械310´と同様の構成を有しており、制御装置320´と同じ制御装置により、プレス機械を制御することができる。第5〜7の実施形態において、ボルスタ用支持台52とボルスタ14との間に弾性要素36を設けることも可能であり、それぞれの場合でも、それぞれの実施形態における制御装置の構成を変えることなく、プレス機械の制御をすることが可能であることはもちろんである。
図15及び図16は、弾性要素がスライド駆動機構内に設けられているプレス機械に本発明の制御装置を適用した第10の実施形態及び第11の実施形態を示している。
図15を参照すると、プレス機械410は、上下方向に延びる駆動軸線に沿って往復動するスライド12と、スライド12と対向して配置されるボルスタ14と、スライド12を駆動軸線方向に駆動するためのスライド駆動装置16と、ボルスタ16をスライド12の駆動軸線と平行な方向に駆動するためのボルスタ駆動装置54と、スライド駆動装置16及びボルスタ駆動装置54の作動を制御する制御装置420とを備える。スライド12上には上型22が取り付けられる一方、ボルスタ14上には下型24が取付けられ、被成形材料Wは下型24の上に載置される。なお、説明の簡単化のために図15の実施形態では、ダイクッション機構を省略しているが、プレス機械410にダイクッション機構を設け、ダイクッション機構上に被成形材料Wを載置するようにしてもよい。
スライド駆動装置16は、スライド用サーボモータ16aと、ボールネジ機構16bとから構成されており、ボールネジ機構16bを介してスライド用サーボモータ16aの出力シャフトの回転を直線運動に変換し、スライド用支持台66を昇降させることができるようになっている。スライド12はスライド用支持台66によって弾性要素36を介して支持されている。弾性要素36としては、例えば図2(a)〜(c)に示されているように、平板を複数のばねで弾性支持したもの、流体圧ユニット、ゴムのような弾性体などが使用される。
ボルスタ駆動装置54は、ボルスタ用サーボモータ54aと、ボールネジ機構54bとから構成されており、ボールネジ機構54bを介してボルスタ用サーボモータ54aの出力シャフトの回転を直線運動に変換し、ボルスタ用支持台52を昇降させることができるようになっている。
第10の実施形態のプレス機械410における制御装置420は、スライド用サーボモータ16aによって駆動されるスライド用支持台66を所望の位置に配置させるようにスライド用サーボモータ16aに対するスライド位置指令を作成するスライド位置指令作成手段38と、ボルスタ用サーボモータ54aによって駆動されるボルスタ用支持台52及びそれに支持されるボルスタ14を所望の位置に配置させるようにボルスタ用サーボモータ54aに対するボルスタ位置指令を作成するボルスタ位置指令作成手段58と、スライド用支持台66の位置(スライド用支持台位置)を検出するためのスライド位置検出手段68と、ボルスタ14の位置(ボルスタ位置)を検出するためのボルスタ位置検出手段70とを備える。スライド位置作成手段38は、スライド位置検出手段42によって検出された実際のスライド用支持台位置のフィードバックを受けることにより、スライド用支持台位置のフィードバック制御を行い、ボルスタ位置指令作成手段58は、ボルスタ位置検出手段70によって検出された実際のボルスタ位置のフィードバックを受けることにより、ボルスタ位置のフィードバック制御を行う。スライド位置指令作成手段38及びボルスタ位置指令作成手段58は、それらの機能を実現できるプロセッサ、ROM、RAMのようなメモリ、これらに記憶されているプログラム等によって構成される。
スライド位置検出手段68としては、スライド用サーボモータ16aに取り付けられたエンコーダ68aやスライド12の側方に設けられたリニアスケール68b等が使用され得る。また、ボルスタ位置検出手段56としては、ボルスタ用サーボモータ54aに取り付けられたエンコーダ70aやボルスタ14の側方に設けられたリニアスケール70b等が使用される。なお、スライド用支持台位置はスライド用支持台66を代表する任意の点の位置を意味し、ボルスタ位置はボルスタ14を代表する任意の点の位置を意味する。説明の便宜上、以下では、スライド用支持台位置は弾性要素36が取り付けられるスライド用支持台66の下面の位置を指し、ボルスタ位置は下型24が取り付けられるボルスタ14の上面の位置を指すものとする。しかしながら、例えば、ボルスタ位置として、ボルスタ14の下面すなわちボルスタ用支持台52の上面の位置を採用することも可能である。
スライド位置指令作成手段38の動作は、第1の実施形態から第9の実施形態のものと同様であり、ここでは詳しく説明しない。一方、ボルスタ位置指令作成手段58は、スライド位置検出手段68によって検出されたスライド用支持台66の実際の位置に基づいて、スライド用支持台66とボルスタ14との間の距離が所望の距離Δlになるように(すなわち、スライド用支持台66又はスライド12とボルスタ14との間に作用する力が所望の値fになるように)、ボルスタ位置指令を作成する。なお、Δlは、弾性要素36のばね定数kを用いて所望の力fから定められる。例えば、所望の力fがばね定数kを傾きとする一次関数で表される場合には、スライド12の厚さ、上型22の厚さ及び下型24の厚さ、被成形材料Wの厚さ、弾性要素36の厚さを合算した値からf/kを引いた値をΔlとすればよい。
スライド用サーボモータ16aは、作成されたスライド位置指令に従って、フィードバック制御を受けつつスライド用支持台66を移動させ、ボルスタ用サーボモータ54aは、作成されたボルスタ位置指令に従って、フィードバック制御を受けつつボルスタ用支持台52及びボルスタ14を移動させる。一方、スライド用支持台66によって支持される弾性要素36は、スライド12を介して上型22を支持しており、スライド12の駆動軸線方向に圧縮されると、圧縮量に応じた力でスライド12に取り付けられた上型22をボルスタ14に取り付けられた下型24に押し付ける。したがって、スライド用支持台66の位置に基づいてボルスタ14の位置を変更することによりスライド用支持台66とボルスタ14との間の距離を所望の値に制御する結果、弾性要素36はスライド12の駆動軸線方向に所定量だけ圧縮された状態になって、弾性要素36がスライド12を介して上型22に力を作用させ、上型22と下型24との間に被成形材料Wを挟む力(すなわち、プレス圧力)は所望の値に制御されることになる。
第10の実施形態において、制御装置420が、スライド用支持台66の位置から所望の距離だけ離れた位置にボルスタ14が配置されるようにスライド用支持台66の位置とボルスタ14の指令位置又はボルスタ位置指令との対応関係を定めるデータテーブル72をさらに備えていてもよい。この場合、ボルスタ位置指令作成手段58は、弾性要素36の圧縮量と復元力とが比例関係を有していなくても、データテーブル72を用いて、スライド位置検出手段68によって検出されたスライド用支持台66の実際の位置から、スライド用支持台66から所望の距離だけ離れた位置にボルスタ14を配置させるためのボルスタ指令位置又はボルスタ位置指令を定めることができる。もちろん、スライド位置として、スライド位置検出手段68によって検出されたスライド12の実際の位置に代えて、スライド位置指令作成手段38によって作成されたスライド位置指令から求められるスライド指令位置を用いることも可能である。
図16を参照すると、プレス機械510は、第10の実施形態と同様に、駆動軸線方向に往復動し且つ上型22が取り付けられるスライド12と、スライド12と対向して配置され且つ下型が取り付けられるボルスタ14と、スライド用サーボモータ16aとボールネジ機構16bとから構成され且つ弾性要素36を介してスライド12を支持するスライド用支持台66を駆動軸線方向に駆動するスライド駆動装置16と、ボルスタ用サーボモータ54aとボールネジ機構54bとから構成され且つボルスタ16を支持するボルスタ用支持台52をスライド12の駆動軸線方向に駆動するボルスタ駆動装置54と、スライド駆動装置16及びボルスタ駆動装置54の作動を制御する制御装置320とを備える。これらの構造及び作用は第10の実施形態のプレス機械410のものと同じであるので、ここでは詳しく説明しない。
第11の実施形態のプレス機械510における制御装置520は、第10の実施形態における制御装置420と同様に、スライド位置指令作成手段38と、ボルスタ位置指令作成手段58と、スライド用支持台66の位置を検出するためのスライド位置検出手段68と、ボルスタ14の位置を検出するためのボルスタ位置検出手段70とを備える。スライド位置検出手段68としては、スライド用サーボモータ16aに取り付けられたエンコーダ68aのみが示されている。このスライド位置検出手段68は、スライド用サーボモータ16aによるスライド用支持台66の位置のフィードバック制御のために使用されるものであり、スライド用支持台66の駆動にサーボモータを用いない場合には、必ずしも設ける必要はない。ボルスタ位置検出手段70としては、ボルスタ用サーボモータ16aに取り付けられたエンコーダ70aやボルスタ14の側方に設けられたリニアスケール56b等が使用される。
制御装置520は、弾性要素位置検出手段74をさらに備えている点において、第10の実施形態の制御装置420と異なっている。弾性要素位置検出手段74は、スライド駆動軸線方向における弾性要素36の両端部の位置を検出するために使用され、本実施形態ではリニアスケールによって構成されている。しかしながら、スライド12の駆動軸線方向における弾性要素36の両端部の位置を検出することができるのであれば、弾性要素位置検出手段74として、リニアスケール以外の他の装置を用いることも可能である。
また、制御装置520では、弾性要素36のばね定数を用いて、弾性要素36によって被成形材料Wに加えられるべき力fから、スライド12の駆動軸線方向における弾性要素36の両端部間の所望の距離ΔLが制御装置420における所望距離Δlに代えて定められる。詳細には、無負荷時の弾性要素36の厚さからf/kを引いた値をΔLとする。そして、ボルスタ位置指令作成手段58は、弾性要素位置検出手段74によって検出されたスライド12の駆動軸線方向における弾性要素36の両端部間の実際の距離がΔLとなるように、弾性要素36の両端部間の実際の距離とΔLとの差分だけ、ボルスタ14すなわちボルスタ用支持台52を移動させるようにボルスタ位置指令を作成する。
制御装置520は、スライド12の駆動軸線方向における弾性要素36の両端部の間の距離とそのときの弾性要素36の復元力(すなわち、弾性要素36がボルスタ14及び下型24を介して被成形材料Wに作用させる力)との対応関係を定めるデータテーブル76をさらに備えることも可能である。この場合、ボルスタ位置指令作成手段58は、弾性要素36の圧縮量と復元力とが比例関係を有していなくても、データテーブル76を用いて、弾性要素36によって被成形材料Wに加えられるべき力fに対応するスライド駆動軸線方向における弾性要素36の両端部間の距離ΔLを求め、弾性要素位置検出手段74によって検出されたスライド駆動軸線方向における弾性要素36の両端部間の実際の距離がΔLとなるようにボルスタ位置指令を作成することができる。詳細には、ボルスタ位置指令作成手段58は、弾性要素36の両端部間の実際の距離とΔLとの差分だけボルスタ用支持台52を移動させるように、ボルスタ位置指令を作成する。
図15及び図16に示されている第10の実施形態及び第11の実施形態のプレス機械410、510では、弾性要素36は、スライド用支持台66とスライド12との間に設けられているが、図17に示されている第13の実施形態のプレス機械510´のように、スライド12と上型22との間に設けられていてもよい。第11の実施形態のプレス機械510´は、弾性要素36が設けられている位置を除いて、第11の実施形態のプレス機械510と同様の構成を有しており、制御装置520と同じ制御装置により、プレス機械510´を制御することができる。第10の実施形態において、スライド用支持台66とスライド12との間に弾性要素36を設けることも可能であり、その場合でも、その実施形態における制御装置420の構成を変えることなく、プレス機械410の制御をすることが可能であることはもちろんである。
ダイクッションの駆動機構内に弾性要素が設けられ、本発明の制御装置を備えたプレス機械の第1の実施形態の概略図である。 弾性要素のいくつかの例を示す線図である。 図1のプレス機械の動作を示す説明図である。 図1のプレス機械の制御装置における第1の制御方法を示すフローチャートである。 図1のプレス機械の制御装置における第2の制御方法を示すフローチャートである。 図1のプレス機械によるプレス加工の際のスライドとクッションパッドとの相対位置の変化を示すグラフである。 ダイクッションの駆動機構内に弾性要素が設けられた、本発明の制御装置を備えるプレス機械の第2の実施形態の概略図である。 ダイクッションの駆動機構内に弾性要素が設けられた、本発明の制御装置を備えるプレス機械の第3の実施形態の概略図である。 ダイクッションの駆動機構内に弾性要素が設けられた、本発明の制御装置を備えるプレス機械の第4の実施形態の概略図である。 ボルスタの駆動機構内に弾性要素が設けられた、本発明の制御装置を備えるプレス機械の第5の実施形態の概略図である。 ボルスタの駆動機構内に弾性要素が設けられた、本発明の制御装置を備えるプレス機械の第6の実施形態の概略図である。 ボルスタの駆動機構内に弾性要素が設けられた、本発明の制御装置を備えるプレス機械の第7の実施形態の概略図である。 ボルスタの駆動機構内に弾性要素が設けられた、本発明の制御装置を備えるプレス機械の第8の実施形態の概略図である。 ボルスタと下型との間に弾性要素が設けられた、本発明の制御装置を備えるプレス機械の第9の実施形態の概略図である。 スライドの駆動機構内に弾性要素が設けられた、本発明の制御装置を備えるプレス機械の第10の実施形態の概略図である。 スライドの駆動機構内に弾性要素が設けられた、本発明の制御装置を備えるプレス機械の第11の実施形態の概略図である。 スライドと上型との間に弾性要素が設けられた、本発明の制御装置を備えるプレス機械の第12の実施形態の概略図である。
符号の説明
10 プレス機械
12 スライド
14 ボルスタ
16a スライド用サーボモータ
22 上型
24 下型
30 クッションパッド
32a クッションパッド用サーボモータ
36 弾性要素
38 スライド位置指令作成手段
40 クッションパッド位置指令作成手段
42 スライド位置検出手段
44 クッションパッド位置検出手段
46 データテーブル
48 弾性要素位置検出手段
50 データテーブル
52 ボルスタ用支持台
54a ボルスタ用サーボモータ
56 ボルスタ位置検出手段
58 ボルスタ位置指令作成手段
60 データテーブル
62 弾性要素位置検出手段
64 データテーブル
66 スライド用支持台
68 スライド位置検出手段
70 ボルスタ位置検出手段
72 データテーブル
74 弾性要素位置検出手段
76 データテーブル

Claims (23)

  1. 上型を取り付けられ駆動軸線方向に往復動するスライドと、該スライドと対向して配置され下型を取り付けられるボルスタと、クッションパッド用サーボモータによって前記駆動軸線方向に駆動されるクッションパッドとを備え、該クッションパッド上に弾性要素を介して被成形材料を支持し、上型に被成形材料を押し付けつつ前記上型と前記下型との間で被成形材料をプレス加工するプレス機械を制御するための制御装置において、
    前記クッションパッドの位置を変更することにより、前記駆動軸線方向における前記弾性要素の圧縮量を制御することを特徴とするプレス機械の制御装置。
  2. 前記スライドの位置から所望の距離だけ離れた位置に前記クッションパッドが配置されるように前記クッションパッド用サーボモータに対するクッションパッド位置指令を作成することにより、前記弾性要素の圧縮量を制御する、請求項1に記載のプレス機械の制御装置。
  3. 前記制御装置は、前記スライドの位置を検出するスライド位置検出部を備え、前記スライド位置検出部によって検出された前記スライドの位置に基づいて前記クッションパッド用サーボモータに対するクッションパッド位置指令を作成する、請求項2に記載のプレス機械の制御装置。
  4. 前記スライドはスライド用サーボモータによって駆動されており、前記制御装置が、前記スライドが所望の位置に配置されるように前記スライド用サーボモータに対するスライド位置指令を作成するスライド位置指令作成部をさらに備え、前記スライド位置作成部によって作成されたスライド位置指令に基づいて前記スライドの位置が求められる、請求項2に記載のプレス機械の制御装置。
  5. 前記弾性要素の復元力がその変形量についてばね定数を傾きとした一次関数によって表され、前記所望の距離は、前記クッションパッドと前記スライドとの間で作用させるべき所望の力と前記弾性要素のばね定数とから求められる、請求項2に記載のプレス機械の制御装置。
  6. 前記制御装置は、前記スライドの位置から所望の距離だけ離れた位置に前記クッションパッドが配置されるように前記スライドの位置と前記クッションパッド位置指令との対応関係を定めるデータテーブルを備えており、前記データテーブルに基づいて、前記スライドの位置から前記クッションパッド用サーボモータに対するクッションパッド位置指令を作成する、請求項2に記載のプレス機械の制御装置。
  7. 前記駆動軸線方向における前記弾性要素の両端部の間の距離が所望の値となるように前記クッションパッド用サーボモータに対するクッションパッド位置指令を作成することにより、前記弾性要素の圧縮量を制御する、請求項1に記載のプレス機械の制御装置。
  8. 前記制御装置は、前記駆動軸線方向における前記弾性要素の両端部の位置を検出するための弾性要素位置検出部を備える、請求項7に記載のプレス機械の制御装置。
  9. 前記弾性要素の復元力がその変形量についてばね定数を傾きとした一次関数によって表され、前記所望の値は、前記クッションパッドと前記スライドとの間に作用させるべき所望の力と前記弾性要素のばね定数とから求められる、請求項7に記載のプレス機械の制御装置。
  10. 前記制御装置は、前記クッションパッドと前記スライドとの間で作用する力と前記駆動軸線方向における前記弾性要素の両端部の間の距離との対応関係を定めるデータテーブルを備える、請求項7に記載のプレス機械の制御装置。
  11. 駆動軸線方向に往復動するスライドと、該スライドと対向して配置され前記駆動軸線方向に駆動されるボルスタ用支持台によって支持されるボルスタとを備え、前記スライドによって支持された上型と前記ボルスタによって支持された下型との間で被成形材料をプレス加工するプレス機械を制御するための制御装置において、
    前記ボルスタ用支持台と前記ボルスタとの間又は前記ボルスタと前記下型との間に弾性要素が配置されており、前記ボルスタ用支持台がボルスタ用サーボモータによって前記駆動軸線方向に駆動され、前記駆動軸線方向における前記弾性要素の圧縮量を制御することを特徴とするプレス機械の制御装置。
  12. 前記スライドの位置から所望の距離だけ離れた位置に前記ボルスタ又は前記ボルスタ用支持台が配置されるように前記ボルスタ用サーボモータに対するボルスタ位置指令を作成することにより、前記弾性要素の圧縮量を制御する、請求項11に記載のプレス機械の制御装置。
  13. 前記制御装置は、前記スライドの位置を検出するスライド位置検出部を備え、前記スライド位置検出部によって検出された前記スライドの位置に基づいて前記ボルスタ用サーボモータに対するボルスタ位置指令を作成する、請求項12に記載のプレス機械の制御装置。
  14. 前記スライドはスライド用サーボモータによって駆動されており、前記制御装置が、前記スライドが所望される位置に配置されるように前記スライド用サーボモータに対するスライド位置指令を作成するスライド位置指令作成部をさらに備え、前記スライド位置作成部によって作成されたスライド位置指令に基づいて前記スライドの位置が求められる、請求項12に記載のプレス機械の制御装置。
  15. 前記弾性要素の復元力がその変形量についてばね定数を傾きとした一次関数によって表され、前記所望の距離は、前記スライドと前記ボルスタとの間に作用させるべき所望の力と前記弾性要素のばね定数とから求められる、請求項12に記載のプレス機械の制御装置。
  16. 前記制御装置は、前記スライドの位置から所望の距離だけ離れた位置に前記ボルスタ又は前記ボルスタ用支持台が配置されるように前記スライドの位置と前記ボルスタ位置指令との対応関係を定めるデータテーブルを備えており、前記データテーブルに基づいて、前記スライドの位置から前記ボルスタ用サーボモータに対するボルスタ位置指令を作成する、請求項12に記載のプレス機械の制御装置。
  17. 前記駆動軸線方向における前記弾性要素の両端部の間の距離が所望の値となるように前記ボルスタ用サーボモータに対するボルスタ位置指令を作成することにより、前記弾性要素の圧縮量を制御する、請求項11に記載のプレス機械の制御装置。
  18. 前記制御装置は、前記駆動軸線方向における前記弾性要素の両端部の位置を検出するための弾性要素位置検出部を備える、請求項17に記載のプレス機械の制御装置。
  19. 前記弾性要素の復元力がその変形量についてばね定数を傾きとした一次関数によって表され、前記所望の値は、前記ボルスタ又は前記ボルスタ用支持台と前記スライドとの間で作用させるべき所望の力と前記弾性要素のばね定数とから求められる、請求項17に記載のプレス機械の制御装置。
  20. 前記制御装置は、前記ボルスタ又は前記ボルスタ用前記支持台と前記スライドとの間で作用する力と前記駆動軸線方向における前記弾性要素の両端部の間の距離との対応関係を定めるデータテーブルを備える、請求項17に記載のプレス機械の制御装置。
  21. 駆動軸線方向に往復動するスライド用支持台によって駆動されるスライドと、該スライドと対向して配置され前記駆動軸線方向に駆動されるボルスタ用支持台によって支持されるボルスタとを備え、前記スライドによって支持された上型と前記ボルスタによって支持された下型との間で被成形材料をプレス加工するプレス機械を制御するための制御装置において、
    前記スライド用支持台と前記スライドとの間又は前記スライドと前記上型との間に弾性要素が配置されており、前記ボルスタ用支持台がボルスタ用サーボモータによって前記駆動軸線方向に駆動され、前記駆動軸線方向における前記弾性要素の圧縮量を制御することを特徴とするプレス機械の制御装置。
  22. 前記スライド支持台の位置から所望の距離だけ離れた位置に前記ボルスタ又は前記ボルスタ支持台が配置されるように前記ボルスタ用サーボモータに対するボルスタ位置指令を作成することにより、前記弾性要素の圧縮量を制御する、請求項21に記載のプレス機械の制御装置。
  23. 前記駆動軸線方向における前記弾性要素の両端部の間の距離が所望の値になるように前記ボルスタ用サーボモータに対するボルスタ位置指令を作成することにより、前記弾性要素の圧縮量を制御する、請求項21に記載のプレス機械の制御装置。
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