JP6520235B2 - 鍵盤装置および鍵盤楽器 - Google Patents

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Description

この発明は、ピアノなどの鍵盤楽器に用いられる鍵盤装置およびそれを備えた鍵盤楽器に関する。
例えば、ピアノなどの鍵盤装置においては、特許文献1に記載されているように、鍵の押鍵操作によって回転するウイペンと、このウイペンの回転動作に応じて駆動されるジャックと、このジャックによって駆動されて弦を打撃するハンマー部材とを備え、これらが複数の鍵それぞれに対応して設けられた構成のものが知られている。
特開2002−258835号公報
この種の鍵盤装置は、鍵の押鍵操作によるウイペンの回転動作に応じて駆動されたジャックによってハンマー部材が駆動されて弦を打撃した後に、ハンマー部材の動作を制動する制動部材を備え、この制動部材によってハンマー部材が弦を打撃した後に、ハンマー部材の動作を一旦停止させることにより、弦を打撃したハンマー部材の撥ね返りによる弦の2度打ちを防ぐように構成されている。
しかしながら、このような鍵盤装置では、ハンマー部材が弦を打撃した後に、ハンマー部材の動作を制動部材によって一旦停止させる構成であるから、制動部材の動作タイミングおよび制動部材の動作精度が要求されることになる。このため、この鍵盤装置では、制動部材の構造が複雑になり、その製作および組み立て作業が煩雑になるばかりか、制動部材の設置スペースも必要となるため、楽器全体が大型化するという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、簡単な構造で、小型化を図り、かつハンマー部材の不必要な動作を抑制することができる鍵盤装置およびそれを備えた鍵盤楽器を提供することである。
この発明は、並列に配列された複数の鍵と、これら複数の鍵それぞれに対応して設けられ、当該複数の鍵それぞれの押鍵操作に応じて変位する複数の伝達部材と、前記複数の鍵それぞれに対応して設けられ、押鍵操作された鍵に対応する前記伝達部材の変位に応じて回転動作することにより、前記押鍵操作されている鍵に対してアクション荷重を付与する複数のハンマー部材と、前記複数の伝達部材と前記複数のハンマー部材とのいずれか一方に設けられた連動突起部、およびその他方に設けられて前記連動突起部をガイドするガイド部を有し、前記押鍵操作された鍵に対応する前記伝達部材の変位に伴う前記ハンマー部材の回転動作を、前記ガイド部と前記連動突起部との相対的な動作によって制御する複数の連動制御部と、を備えていることを特徴とする鍵盤装置である。
この発明によれば、鍵が押鍵操作されて伝達部材が変位すると、この伝達部材の変位に応じてハンマー部材が連動して鍵にアクション荷重を付与することができ、また連動制御部のガイド部と連動突起部との相対的な動作によって、伝達部材の変位に伴うハンマー部材の回転動作を制御することができる。このため、連動制御部の構造が簡単で、連動制御部をコンパクトに設置できるので、連動制御部の設置スペースを最小限に抑えることができ、これにより装置全体の小型化を図ることができると共に、連動制御部によってハンマー部材の不必要な動作を抑制することができる。
この発明を電子鍵盤楽器に適用した一実施形態における鍵盤装置を示した平面図である。 図1に示された鍵盤装置のA−A矢視における拡大断面図である。 図2に示された鍵盤装置において、鍵の上方に配置された伝達部材とハンマー部材とが連動制御部によって連動可能に連結された状態を示した要部の拡大断面図である。 図3に示された伝達部材および伝達保持部材の各一部を示し、(a)はその拡大平面図、(b)はそのB−B矢視における要部の拡大断面図である。 図3に示された伝達部材および伝達保持部材を示した拡大図である。 図3に示されたハンマー部材およびハンマー保持部材の各一部を示し、(a)はその拡大平面図、(b)はそのC−C矢視における要部の拡大断面図である。 図3に示されたハンマー部材およびハンマー保持部材を示した拡大図である。 図3に示された連動制御部を示し、(a)はそのD−D矢視における拡大断面図、(b)はその連動突起部を示した拡大側面図、(c)はその連動突起部を分解して示した拡大側面図である。 図2に示された鍵盤装置において、鍵が押鍵された際の状態を示した要部の拡大断面図である。
以下、図1〜図9を参照して、この発明を電子鍵盤楽器に適用した一実施形態について説明する。
この電子鍵盤楽器は、図1および図2に示すように、鍵盤装置1を備えている。この鍵盤装置1は、楽器ケース(図示せず)内に組み込まれるものである。この鍵盤装置1は、並列に配列された複数の鍵2と、これら複数の鍵2の押鍵操作に応じて各鍵2それぞれにアクション荷重を付与するアクション機構3と、を備えている。
複数の鍵2は、図1および図2に示すように、白鍵2aおよび黒鍵2bを有し、これら白鍵2aおよび黒鍵2bが例えば88個並列に配列されている。これら複数の鍵2は、その前後方向(図2では左右方向)におけるほぼ中間部がそれぞれバランスピン4a、4bによって上下方向に回転可能に支持され、この状態でベース板5上に並列に配列されている。
この場合、ベース板5上には、図2に示すように、複数の鍵2の各前端部(図2では右端部)の各下面がそれぞれ接離可能に当接するクッション材6a、6bが鍵2の配列方向に沿って設けられている。また、このベース板5上には、複数の鍵2の各後端部(図2では左端部)の各下面がそれぞれ接離可能に当接するクッション材7が鍵2の配列方向に沿って設けられている。さらに、このベース板5上には、複数の鍵2がその配列方向に横振れするのを防ぐためのガイドピン8a、8bがそれぞれ起立して設けられている。
アクション機構3は、図1〜図3に示すように、複数の鍵2の押鍵操作に応じてそれぞれ上下方向に回転する複数の伝達部材10と、これら複数の伝達部材10の各回転動作に応じてそれぞれ上下方向に回転して複数の鍵2それぞれにアクション荷重を付与する複数のハンマー部材11と、を備えている。この場合、複数の鍵2は、複数の伝達部材10の各重量と複数のハンマー部材11の各重量とによって、バランスピン4a、4bを中心に反時計回りに回転し、各鍵2それぞれを初期位置に押し上げて、各鍵2に初期荷重が付与されるように構成されている。
また、このアクション機構3は、図2および図3に示すように、複数の伝達部材10をそれぞれ回転自在に保持する複数の伝達保持部材12と、複数のハンマー部材11をそれぞれ回転自在に保持する複数のハンマー保持部材13と、を備えている。複数の伝達保持部材12は、鍵2の配列方向に沿って配置された伝達支持レール14上に取り付けられている。また、複数のハンマー保持部材13は、鍵2の配列方向に沿って配置されたハンマー支持レール15上に取り付けられている。これら伝達支持レール14およびハンマー支持レール15は、複数の支持部材16に支持されて、複数の鍵2の上方に配置されている。
複数の支持部材16は、図1〜図3に示すように、鍵2の配列方向の全長における予め定められた複数個所にそれぞれ位置した状態で、ベース板5上に起立して取り付けられている。この場合、複数の鍵2は全体で例えば88個配列されている。これに応じて、複数の支持部材16は、複数の鍵2の配列方向における両端部と、例えば20個の鍵2ごとに位置する3箇所の各鍵2間と、の個所に配置されている。すなわち、この実施形態では、支持部材16が鍵2の配列方向の全長における5箇所に配置されている。
この支持部材16は、ABS樹脂などの硬質の合成樹脂からなり、図2および図3に示すように、ベース板5上に取り付けられる支持部材取付部16aと、この支持部材取付部16a上に一体に形成されたブリッジ部16bと、を有している。これにより、支持部材16は、支持部材取付部16aがベース板5上に取り付けられることにより、ブリッジ部16bが鍵2の上方に突出した状態で、複数の鍵2の後部間に配置されるように構成されている。
この場合、ブリッジ部16bの後端下部、つまり支持部材取付部16aの後側上部(図2では左側上部)には、図2および図3に示すように、伝達支持レール14を支持する後側レール支持部16cが設けられている。また、ブリッジ部16bの前側上部(図2では右側上部)には、ハンマー支持レール15を支持する前側レール支持部16dが設けられている。さらに、ブリッジ部16bの後側上部(図2では左側上部)には、ストッパレール支持部16eが設けられており、ブリッジ部16bの上部には、基板レール支持部16fが設けられている。
伝達支持レール14は、図2および図3に示すように、断面が矩形状の角筒状に形成され、複数の鍵2の配列方向の全長に亘る長さに形成されている。この伝達支持レール14は、鍵2の配列方向における所定箇所が複数の支持部材16の各後側レール支持部16c上に取り付けられるように構成されている。
この伝達支持レール14上には、図2および図3に示すように、複数の伝達保持部材12および複数のストッパ支持部17が鍵2の配列方向に沿って取り付けられている。この場合、複数のストッパ支持部17は、金属板からなり、複数の支持部材16に対応する伝達支持レール14上の5箇所に、複数の伝達保持部材12の上方に突出した状態で取り付けられている。
伝達保持部材12は、ABS樹脂などの硬質の合成樹脂からなり、図4(a)および図4(b)に示すように、本体板12a上に複数の軸支持部18が例えば10個程度の各鍵2に対した状態で鍵2の配列方向に沿って一体に形成されている。この軸支持部18は、伝達部材10が回転自在に取り付けられて伝達部材10の横触れを防ぐように構成されている。
すなわち、軸支持部18は、図4(a)および図4(b)に示すように、一対のガイド壁20と、これら一対のガイド壁20間に形成された伝達保持軸21と、を有している。一対のガイド壁20は、伝達保持部材12の本体板12a上の後端部(図4(a)では左端部)に、複数の伝達部材10それぞれと対応して形成されている。
これら一対のガイド壁20は、図4(a)に示すように、伝達部材10の後述する伝達嵌合部23を両側から摺動可能に挟んだ状態で、伝達部材10の伝達嵌合部23を回転可能にガイドするガイド部を構成している。伝達保持軸21は、図4および図5に示すように、ほぼ丸棒状をなし、その外周面の両側が切り欠かれていることにより、断面形状が非円形状に形成されている。
また、この伝達保持部材12は、図2〜図4に示すように、梱包輸送時に伝達部材10の横触れを規制する規制部19を有している。この規制部19は、伝達保持部材12の本体板12aの前部(図4(a)では右側部)上に各伝達部材10と対応して形成された一対の規制壁である。この規制部19は、伝達部材10の後側下部を挟んだ状態で、伝達部材10を回転可能にガイドするほか、梱包輸送時に伝達部材10の横振れを規制するように構成されている。
伝達部材10は、ABS樹脂などの硬質の合成樹脂からなり、図2〜図5に示すように、鍵2の押鍵操作に応じて上下方向に回転してハンマー部材11を上下方向に回転させる伝達本体部22と、この伝達本体部22に一体に形成されて伝達保持部材12の伝達保持軸21に回転自在に取り付けられる伝達嵌合部23と、を有している。
伝達本体部22は、図2、図3および図5に示すように、ワッフル形状に形成されている。すなわち、この伝達本体部22は、図5に示すように、厚みの薄い縦板部22aと、この縦板部22aの外周部および両側面に格子状に形成された複数のリブ部22bと、を有し、これらがワッフル形状に形成されている。この場合、伝達本体部22は、縦板部22aの形状および複数のリブ部22bの形成密度によって、伝達部材10の重量が調整されるように構成されている。
伝達嵌合部23は、図2、図3および図5に示すように、全体が逆C字形状に形成され、伝達本体部22の後端部に後方に突出して形成されている。すなわち、この伝達嵌合部23は、図4(a)に示すように、鍵2の配列方向の厚みが軸支持部18の一対のガイド壁20間の長さとほぼ同じ長さに形成されて、一対のガイド壁20間に摺動可能に挿入されるように構成されている。
また、この伝達嵌合部23は、図5に示すように、その中心部に伝達保持部材12の伝達保持軸21が嵌合する嵌合孔23aが形成され、この嵌合孔23aの周囲における一部、つまり嵌合孔23aの周囲における後部に伝達保持軸21が挿脱可能に挿入される挿入口23bが形成され、この挿入口23bを通して伝達保持軸21が嵌合孔23aに挿入されることにより、伝達保持軸21に回転可能に取り付けられるように構成されている。
この場合、伝達嵌合部23は、図5に示すように、挿入口23bを通して伝達保持軸21が嵌合孔23aに挿入される際に、伝達部材10を伝達保持軸21の上方に起立させて挿入口23bを伝達保持軸21の両側が切り欠かれた個所に対応させ、この状態で挿入口23bを伝達保持軸21に圧入する際に、挿入口23bが伝達保持軸21で少し押し広げられることにより、伝達保持軸21が嵌合孔23aに挿入されて嵌合するように構成されている。
ところで、伝達部材10の伝達本体部22における後側下部には、図2〜図5に示すように、伝達保持部材12の規制部19に規制される肉厚の薄い係合部24が設けられている。この係合部24は、図4および図5に示すように、伝達本体部22の後側下部の両側面が切り欠かれている。
このため、係合部24は、図4および図5に示すように、その厚みが規制部19の一対の規制壁間とほぼ同じ長さに形成されている。これにより、係合部24は、規制部19の一対の規制壁間に挿入されることにより、伝達部材10を回転可能にガイドするほか、梱包輸送時に伝達部材10の横振れを規制するように構成されている。
また、この伝達部材10の伝達本体部22は、図2〜図5に示すように、その下部が鍵2の上面に向けて突出して形成されている。この伝達本体部22の下端部には、伝達フェルト25が設けられている。この伝達フェルト25は、鍵2の後側上部に設けられたキャプスタン26が下側から当接するように構成されている。
これにより、伝達部材10は、図2および図3に示すように、鍵2が押鍵された際に、伝達フェルト25に下側から当接する鍵2のキャプスタン26によって押し上げられて、伝達保持軸21を中心に反時計回りに回転するように構成されている。また、伝達部材10の伝達本体部22は、その前端上部が後端上部よりも高く形成され、これにより上辺部が後部下がり(図2では左下がり)に傾斜するように形成されている。
この伝達本体部22の前端上部における一側部には、図2〜図5に示すように、支持部22cが上方に向けて突出して設けられている。すなわち、この支持部22cは、後述するハンマー部材11に当接することなく、ハンマー部材11の側面に沿って上下方向に移動するように構成されている。また、この支持部22cの側面には、後述する連動制御部27の連動突起部28が設けられている。
一方、ハンマー支持レール15は、図1〜図3に示すように、伝達支持レール14と同様、断面が矩形状の角筒状に形成され、複数の鍵2の配列方向の全長に亘る長さに形成されている。このハンマー支持レール15は、鍵2の配列方向における所定箇所が複数の支持部材16の各前側レール支持部16d上に取り付けられるように構成されている。このハンマー支持レール15上には、複数のハンマー保持部材13が鍵2の配列方向に沿って取り付けられている。
ハンマー保持部材13は、ABS樹脂などの硬質の合成樹脂からなり、図6および図7に示すように、上方が開放されたレール状の本体板13aの後端部に軸支持部13bが例えば10個程度の各鍵2に対した状態で鍵2の配列方向に沿って一体に形成されている。この軸支持部13bは、ハンマー部材11が回転自在に取り付けられて、ハンマー部材11の横振れを防ぐように構成されている。
すなわち、この軸支持部13bは、図2、図3、図6および図7に示すように、一対のガイド壁30と、これら一対のガイド壁30間にそれぞれ形成されたハンマー保持軸31と、を有している。一対のガイド壁30は、本体板13aの後端部(図6(b)では左端部)に、複数のハンマー部材11それぞれと対応して形成されている。
これら一対のガイド壁30は、図6(a)および図6(b)に示すように、ハンマー部材11の後述するハンマー嵌合部34を両側から摺動可能に挟んだ状態で、ハンマー部材11のハンマー嵌合部34を回転可能にガイドするガイド部を構成している。ハンマー保持軸31は、図6(b)に示すように、ほぼ丸棒状をなし、伝達保持軸21と同様、その外周面の両側が切り欠かれていることにより、断面形状が非円形状に形成されている。
ハンマー部材11は、ABS樹脂などの硬質の合成樹脂からなり、図6および図7に示すように、ハンマー部32とハンマーアーム33とを有し、これらが一体に形成された構成になっている。ハンマー部32は、杓子形状の縦板部32aを有し、その外周部およびその両側面に複数のリブ部32bが形成された構成になっている。この場合、ハンマー部32は、杓子形状の縦板部32aの形状および複数のリブ部32bの形成密度によって、ハンマー部材11の重量が調整されるように構成されている。
ハンマーアーム33は、図6および図7に示すように、前後方向の長さが伝達部材10とほぼ同じ長さの横板部33aを有し、その外周部および両側面にリブ部33bが形成された構成になっている。このハンマーアーム33の前端部(図7では右端部)には、ハンマー保持部材13に回転自在に取り付けられるハンマー嵌合部34が形成されている。
このハンマー嵌合部34は、図7に示すように、伝達嵌合部23と同様、全体がC字形状に形成され、ハンマーアーム33の前端部に前方に突出して形成されている。すなわち、このハンマー嵌合部34は、図6(a)に示すように、鍵2の配列方向の厚みが一対のガイド壁30間とほぼ同じ長さに形成されて、一対のガイド壁30間に摺動可能に挿入されるように構成されている。
また、このハンマー嵌合部34は、図7に示すように、その中心にハンマー保持部材13のハンマー保持軸31が嵌合する嵌合孔34aが形成され、この嵌合孔34aの周囲における一部、つまり嵌合孔34aの周囲における前部にハンマー保持軸31が挿脱可能に挿入される挿入口34bが形成され、この挿入口34bを通してハンマー保持軸31が嵌合孔34aに挿入されることにより、ハンマー保持軸31に回転可能に取り付けられるように構成されている。
この場合、ハンマー嵌合部34は、図7に示すように、挿入口34bを通してハンマー保持軸31が嵌合孔34aに挿入される際に、ハンマー保持部材1をハンマー部材11の前方(図7では右側)に後部下りに傾けて、挿入口34bをハンマー保持軸31の両側が切り欠かれた個所に対応させ、この状態で挿入口34bがハンマー保持軸31に圧入される際に、挿入口34bがハンマー保持軸31で少し押し広げられることにより、ハンマー保持軸31が嵌合孔34aに挿入されて嵌合するように構成されている。
すなわち、ハンマー保持部材13は、図3に示すように、ハンマー部材11が取り付けられる前に、後述する連動制御部27によって伝達部材10に連結されていることにより、図7においてハンマー嵌合部34の挿入口34bをハンマー保持軸31に対応させるために、ハンマー保持部材13を後部下りに傾け、この状態でハンマー保持軸31を嵌合孔34aに挿入して嵌合させた後に、ハンマー支持レール15上に取り付けられるように構成されている。
また、ハンマーアーム33の前端下部には、図3および図8に示すように、ガイド取付部33cが下方に向けて突出して設けられている。すなわち、このガイド取付部33cは、その側面が伝達部材10の支持部22cの側面に対面すると共に、下端部が伝達部材10の伝達本体部22の上面に対向し、この状態で支持部22cの側面に沿って上下方向に移動するように構成されている。また、このガイド取付部33cには、後述する連動制御部27の連動突起部28をガイドするガイド孔29が設けられている。
また、このハンマーアーム33は、図2および図3に示すように、その後端下部が下限ストッパ35に上方から当接することにより、初期位置である下限位置に規制されるように構成されている。すなわち、この下限ストッパ35は、伝達支持レール14上に設けられた複数のストッパ支持部17に支持された下限ストッパレール36上に取り付けられている。これにより、ハンマー部材11は、ハンマーアーム33の後端下部が下限ストッパ35に上方から当接することにより、後部下がりに傾斜した状態で、初期位置に位置規制されるように構成されている。
また、このハンマーアーム33は、図9に示すように、その後端上部が上限ストッパ37に下方から当接することにより、上限位置が規制されるように構成されている。すなわち、この上限ストッパ37は、複数の支持部材16の各ストッパレール支持部16eに取り付けられた上限ストッパレール38の下面に取り付けられている。
これにより、ハンマー部材11は、図9に示すように、ハンマーアーム33がハンマー保持部材13のハンマー保持軸31を中心に時計回りに回転した際に、ハンマーアーム33の後端上部が上限ストッパ37に下方から当接することにより、上限位置が規制されるように構成されている。
さらに、ハンマーアーム33の前端上部には、図2および図9に示すように、スイッチ押圧部39が形成されている。このハンマーアーム33のスイッチ押圧部39に対応する上方には、スイッチ基板40が一対の基板支持レール41によって配置されている。これら一対の基板支持レール41は、それぞれ断面がL字形状に形成された長板であり、鍵2の配列方向の全長に亘る長さに形成されている。
これら一対の基板支持レール41は、図1〜図3に示すように、その各水平部が複数の支持部材16の各基板レール支持部16f上に所定間隔離れた状態で取り付けられている。スイッチ基板40は、図1に示すように、複数に分割されている。すなわち、この実施形態では、スイッチ基板40が例えば4つに分割されて20個程度の各鍵2に対応する長さで、一対の基板支持レール41上に取り付けられている。
これらスイッチ基板40の下面には、図2および図9に示すように、ゴムスイッチ42がそれぞれ設けられている。このゴムスイッチ42は、鍵2の配列方向に長いゴムシートに逆ドーム状の膨出部42aが複数のハンマーアーム33にそれぞれ対応して形成された構成になっている。この膨出部42aの内部には、スイッチ基板40の下面に設けられた複数の固定接点(図示せず)に接離可能に接触する複数の可動接点42bがハンマーアーム33の前後方向に沿って設けられている。
これにより、ゴムスイッチ42は、図9に示すように、ハンマー部材11がハンマー保持部材13のハンマー保持軸31を中心に時計回りに回転して、ハンマーアーム33のスイッチ押圧部39によって下側から押圧された際に、逆ドーム状の膨出部42aが弾性変形して、複数の可動接点42bが時間間隔を持って順次、複数の固定接点に接触することにより、鍵2の押鍵強さに応じたスイッチ信号を出力するように構成されている。そして、このスイッチ信号は音源部(図示せず)に供給され、押鍵強さに応じた楽音が生成される。
ところで、連動制御部27は、図2および図3に示すように、伝達部材10の支持部22cに設けられた連動突起部28と、ハンマー部材11のガイド取付部33cに設けられて連動突起部28をガイドするガイド孔29と、を有している。これにより、連動制御部27は、押鍵操作された鍵2に対応する伝達部材10の回転動作に伴うハンマー部材11の回転動作を、ガイド孔29に対する連動突起部28の相対的な動作によって制御するように構成されている。
すなわち、連動制御部27の連動突起部28は、図5および図8に示すように、棒状の突起本体28aと、この突起本体28aの外周に設けられた円筒状の緩衝部28bと、を備えている。突起本体28aは、図8(a)〜図8(c)に示すように、丸棒状に形成されている。
この突起本体28aは、図3および図5に示すように、伝達部材10の伝達本体部22に設けられた支持部22cの前端上部に、伝達本体部22の上面からハンマーアーム33に向けて所定間隔離れた状態で、鍵2の配列方向に向けて突出して一体に形成され、ハンマー部材11のガイド取付部33cに設けられたガイド孔29に移動可能に挿入するように構成されている。この突起本体28aは、その先端外周にフック部28cが環状に形成されている。
緩衝部28bは、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂などの弾力性を有する合成樹脂からなり、図8(a)〜図8(c)に示すように、ほぼ円筒状に形成されている。この緩衝部28bは、その内径が突起本体28aの外径とほぼ同じ大きさで、かつその軸方向の長さが突起本体28aの軸方向の長さ、つまり支持部22cとフック部28cとの間の長さと同じ長さに形成されている。
また、この緩衝部28bの一端部には、図8(a)〜図8(c)に示すように、支持部22cに当接する摺動突起28dが鍔状に形成されている。これにより、緩衝部28bは、突起本体28aの外周に装着された際に、鍔状の摺動突起28dが支持部22cに当接し、反対側に位置する端部が突起本体28aのフック部28cに当接することにより、支持部22cとフック部28cとの間に挟まれた状態で、突起本体28aに取り付けられるように構成されている。
この場合、伝達部材10の支持部22cとこれに隣接する伝達部材10の連動突起部28のフック部28cとの間の間隔S1は、図6(a)に示すように、ハンマー部材11の配列方向におけるハンマーアーム33の長さ(幅S2)の半分以下の長さに設定されている。すなわち、互いに隣接するハンマーアーム33は、支持部22cと連動突起部28のフック部28cとの間隔S1が隣接するハンマーアーム33間に2つ存在し、これら2つの間隔S1がハンマーアーム33の幅S2よりも小さく設定されている。
これにより、ハンマー部材11は、図6(a)および図6(b)に示すように、ハンマーアーム33のハンマー嵌合部34がハンマー保持部材13のハンマー保持軸31に回転可能に取り付けられると、支持部22cと連動突起部28のフック部28cとの間隔S1がハンマーアーム33の幅S2の半分以下の長さであるから、互いに隣接するハンマー部材11によってハンマー保持部材13から脱落しないように構成されている。
一方、連動制御部27のガイド孔29は、図3、図8(a)および図9に示すように、連動突起部28が移動可能に挿入する長孔であり、ハンマー部材11のハンマーアーム33の前端下部に設けられたガイド取付部33cに設けられている。このガイド孔29は、伝達部材10が伝達保持軸21を中心に回転動作し、かつハンマー部材11がハンマー保持軸31を中心に回転動作する際における、連動突起部28の相対的な動作軌跡(つまり移動軌跡)に沿って長く形成された長孔である。
すなわち、このガイド孔29は、図3、図8(a)および図9に示すように、その長手方向の中心線が、後下がり(図3では左下がり)に傾斜して設けられている。また、このガイド孔29は、その長手方向と直交する方向の長さ(孔幅)が、連動突起部28の外径つまり緩衝部28bの外径とほぼ同じ大きさで、その長手方向の長さが連動突起部28の外径の1.5倍〜2倍程度の長さに形成されている。
この場合、ガイド孔29は、図3、図8(a)および図9に示すように、その内部に連動突起部28が挿入された状態で移動する際に、ガイド孔29の内周面に連動突起部28の緩衝部28bが弾力的に接触して移動すると共に、ガイド孔29の側縁部つまりハンマー部材11のガイド取付部33cの側面に緩衝部28bの摺動突起29dが弾力的に接触して摺動することにより、ハンマー部材11のガイド取付部33cが伝達部材10の支持部22cに直接接触しないように構成されている。
これにより、連動制御部27は、図3および図9に示すように、押鍵操作された鍵2に対応する伝達部材10が回転動作し、この伝達部材10の回転動作に伴ってハンマー部材11を連動させて回転動作させる際に、そのハンマー部材11の回転動作を、ガイド孔29に対する連動突起部28の相対的な動作によって制御するように構成されている。
すなわち、この連動制御部27は、図3に示すように、鍵2が押鍵操作されて伝達部材10が伝達保持軸21を中心に反時計回りに回転する際に、伝達部材10の回転に伴って連動突起部28がガイド孔29の前端上部に接近または当接した状態でガイド孔29と共に上方に向けて移動することにより、ハンマー保持軸31を中心にハンマー部材11が時計回りに回転するように構成されている。
また、この連動制御部27は、図9に示すように、ハンマー部材11が押し上げられる際に、連動突起部28がガイド孔29に沿って移動可能な状態になることにより、伝達部材10の回転速度とハンマー部材11の回転速度とが同じであっても、また異なっても、伝達部材10とハンマー部材11とを連動させて回転動作させるように構成されている。
また、この連動制御部27は、図9に示すように、押鍵操作された鍵2が初期位置に戻る際に、連動突起部28がガイド孔29に対して相対的に移動可能な状態であることにより、伝達部材10がその自重によって伝達保持軸21を中心に時計回りに回転すると共に、ハンマー部材11がその自重によってハンマー保持軸31を中心に反時計回りに回転するように構成されている。
さらに、この連動制御部27は、図3に示すように、伝達部材10およびハンマー部材11が初期位置に戻った際に、連動突起部28がガイド孔29の前端上部に向けて移動することにより、連動突起部28がガイド孔29の前端上部に当接または接近するように構成されている。
ところで、複数の伝達部材10の各伝達本体部22の上面それぞれには、図3、図5および図9に示すように、緩衝部材45が設けられている。この緩衝部材45は、フェルトなどの弾力性を有するシートであり、連動突起部28の下側に位置する伝達本体部22の上面に設けられている。一方、複数のハンマー部材11それぞれには、図3、図7および図9に示すように、緩衝部材45に弾接する当接部46が設けられている。この当接部46は、ハンマーアーム33の下部に設けられたガイド取付部33cに設けられている。
すなわち、この当接部46は、図3、図7および図9に示すように、緩衝部材45に対応するガイド取付部33cの下端部に円弧状に突出して設けられている。これにより、当接部46は、鍵2が押鍵操作されて伝達部材10が押し上げられ、この押し上げられた伝達部材10によってハンマー部材11が押し上げられる際に、緩衝部材45に弾接した状態で摺動するように構成されている。
また、この当接部46は、図9に示すように、ハンマーアーム33のスイッチ押圧部39がスイッチ基板40のゴムスイッチ42を押圧してハンマー部材11が上限ストッパ37に当接した際に、緩衝部材45に弾力的に食い込んだ状態で圧接摺動するが、連動突起部28の緩衝部28bの弾力によって緩衝部材45に対する当接部46の食い込み力および摩擦力が軽減されるように構成されている。
次に、このような電子鍵盤楽器の鍵盤装置1の作用について説明する。
この鍵盤装置1では、鍵2を押鍵操作して演奏をする。このときには、鍵2が押鍵されると、鍵2がバランスピン4a、4bを中心に図3において時計回りに回転し、鍵2のキャプスタン26が伝達部材10を押し上げる。これにより、伝達部材10が伝達保持部材12の伝達保持軸21を中心に図3において反時計回りに回転する。
すると、伝達部材10の緩衝部材45がハンマー部材11のガイド取付部33cの当接部46を押し上げる。これにより、伝達部材10の回転動作がハンマー部材11に伝達され、ハンマー部材11が押上げられる。このときには、伝達部材10の回転に伴って支持部22cの連動突起部28がガイド取付部33cのガイド孔29の前端上部に接近または当接した状態で、ガイド孔29と共に上方に移動する。これにより、ハンマー部材11がハンマー保持部材13のハンマー保持軸31を中心に図3において時計回りに回転して、鍵2にアクション荷重を付与する。
すなわち、ハンマー部材11がハンマー保持軸31を中心に図3において時計回りに回転する際には、ハンマー部材11の慣性モーメントによって鍵2にアクション荷重が付与される。この場合、ハンマーアーム33は、図3および図9に示すように、鍵2の前後方向の長さが伝達部材10とほぼ同じ長さに形成され、このハンマーアーム33の後端部にハンマー部32が形成されている。
この状態で、ハンマーアーム33のハンマー嵌合部34がハンマー保持軸31に回転可能に取り付けられているので、ハンマー部材11がハンマー保持軸31を中心に時計回りに回転する際には、ハンマー部材11に慣性モーメントが発生する。この慣性モーメントによる負荷がハンマー部材11のガイド取付部33cおよび伝達部材10を介して鍵2にアクション荷重として付与される。これにより、アコースティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感が得られる。
このようにハンマー部材11がハンマー保持軸31を中心に時計回りに回転すると、図9に示すように、ハンマーアーム33のスイッチ押圧部39がスイッチ基板40に設けられたゴムスイッチ42の逆ドーム状の膨出部42aを下側から押圧する。このときには、逆ドーム状の膨出部42aが弾性変形して、膨出部42a内の複数の可動接点42bが時間間隔を持って順次、複数の固定接点に接触する。これにより、押鍵された鍵2に応じたスイッチ信号を出力し、スピーカ(図示せず)から楽音を発生する。
そして、ハンマー部材11がハンマー保持軸31を中心に更に時計回りに回転すると、ハンマーアーム33の後端上部が上限ストッパ37に下側から当接して、ハンマー部材11の回転が規制されて停止される。このときには、ハンマー部材11のガイド取付部33cの円弧状の当接部46が伝達部材10の緩衝部材45に弾力的に食い込んだ状態で圧接摺動し、連動突起部28がガイド孔29の前端上部に圧接する。
この場合には、連動突起部28の緩衝部28bがガイド孔29の前端上部に弾力的に圧接するので、この連動突起部28の緩衝部28bの弾力によって、緩衝部材45に対する当接部46の食い込み力および摩擦力が軽減される。このため、当接部46と緩衝部材45との食い込みおよび摩擦による異音の発生が抑制される。
この後、鍵2が初期位置に戻る離鍵動作(復帰動作)を開始する際には、連動突起部28がガイド孔29に対して相対的に移動可能な状態で、伝達部材10がその自重で時計回りに回転して初期位置に戻ると共に、ハンマー部材11がその自重で反時計回りに回転して初期位置に戻る。これにより、鍵2が初期位置に戻り、連動制御部27の連動突起部28がガイド孔29の前端上部に当接または接近した状態になる。
ところで、このような鍵盤装置1において、鍵2を軽い力(弱い力)で押鍵操作した場合には、鍵2がバランスピン4a、4bを中心に時計回りにゆっくり回転し、鍵2のキャプスタン26が伝達部材10をゆっくり押し上げる。これにより、伝達部材10が伝達保持部材12の伝達保持軸21を中心に反時計回りにゆっくり回転する。このときには、伝達部材10の緩衝部材45がハンマー部材11のガイド取付部33cの当接部46をゆっくり押し上げる。この場合には、連動制御部27の連動突起部28がガイド孔29の前端上部に接近または当接した状態で上方にゆっくり移動する。
これにより、ハンマー部材11がハンマー保持部材13のハンマー保持軸31を中心に時計回りにゆっくり回転して、鍵2にアクション荷重を付与する。そして、ハンマー部材11のスイッチ押圧部39がスイッチ基板40に設けられたゴムスイッチ42を押圧してスイッチ動作させ、ハンマー部材11の後端上部が上限ストッパ37に下側から当接して、ハンマー部材11の回転が停止される。このときには、ハンマー部材11のガイド取付部33cの円弧状の当接部46が伝達部材10の緩衝部材45に弾力的に食い込んだ状態でゆっくり圧接摺動し、連動突起部28がガイド孔29の前端上部にゆっくり圧接する。
この状態で、鍵2が初期位置に戻る離鍵動作(復帰動作)を開始すると、連動制御部27の連動突起部28がガイド孔29の前端上部に当接または接近した状態で、伝達部材10がその自重と緩衝部材45に対する当接部46の圧接による反力とで時計回りに回転して初期位置に戻ると共に、ハンマー部材11がその自重と緩衝部材45に対する当接部46の圧接による反力とで反時計回りに回転して初期位置に戻り、鍵2を初期位置に戻す。
一方、このような鍵盤装置1において、鍵2を強い力で押鍵操作した場合には、鍵2がバランスピン4a、4bを中心に時計回りに速い速度で回転し、鍵2のキャプスタン26が伝達部材10を速い速度で押し上げる。これにより、伝達部材10が伝達保持部材12の伝達保持軸21を中心に反時計回りに速い速度で回転する。このときには、伝達部材10の緩衝部材45がハンマー部材11のガイド取付部33cの当接部46を速い速度で急激に押し上げる。
これにより、ハンマー部材11がハンマー保持部材13のハンマー保持軸31を中心に時計回りに速い速度で急激に回転して、鍵2にアクション荷重を付与する。このとき、ハンマー部材11の回転速度が伝達部材10の回転速度よりも速い場合には、ハンマー部材11のガイド取付部33cの当接部46が伝達部材10の緩衝部材45から上方に離れ、これに伴って連動制御部27のガイド孔29の前端上部が連動突起部28から離れ、連動突起部28がガイド孔29内をその後端下部に向けて相対的に移動する。
そして、ハンマー部材11のスイッチ押圧部39がスイッチ基板40に設けられたゴムスイッチ42を急激に押圧してスイッチ動作させ、ハンマー部材11の後端上部が上限ストッパ37に下側から急激に当接する。このため、ハンマー部材11は、その後端上部が上限ストッパ37で撥ね返される。
このときには、図9に示すように、撥ね返されたハンマー部材11がハンマー保持軸31を中心に反時計回り方向に回転するため、ハンマー部材11のガイド取付部33cの当接部46が伝達部材10の緩衝部材45に再び弾接すると共に、連動制御部27の連動突起部28がガイド孔29の前端上部に向けて再び接近する。
この状態で、伝達部材10が伝達保持部材12の伝達保持軸21を中心に反時計回りに回転し続けているため、伝達部材10の緩衝部材45にハンマー部材11のガイド取付部33cの当接部46が食い込んだ状態で圧接し、連動制御部27の連動突起部28がガイド孔29の前端上部に圧接する。これにより、ハンマー部材11の撥ね返りが抑制される。
そして、鍵2が初期位置に戻る離鍵動作(復帰動作)を開始すると、連動制御部27の連動突起部28がガイド孔29に沿って移動可能な状態でガイド孔29の前端上部に接近または当接し、この状態で伝達部材10がその自重と緩衝部材45に対する当接部46の圧接による反力とで時計回りに回転して初期位置に戻ると共に、ハンマー部材11がその自重と緩衝部材45に対する当接部46の圧接による反力とで反時計回りに回転して初期位置に戻り、鍵2を初期位置に戻す。
また、この鍵盤装置1で1つの鍵2を続けて押鍵操作する所謂連打操作した場合には、一度、鍵2が押鍵操作され、ハンマー部材11が押し上げられて上限位置に到達し、ハンマー部材11、伝達部材10、および鍵2が初期位置に戻る途中で、同じ鍵2が再び押鍵操作される。このときには、ハンマー部材11のガイド取付部33cの当接部46が伝達部材10の緩衝部材45に接近または当接した状態で、連動制御部27の連動突起部28がガイド孔29に沿って移動可能である。
このため、ハンマー部材11の戻り方向への回転速度と、伝達部材10の戻り方向への回転速度とが、同じ速度であっても、また異なる速度であっても、ハンマー部材11および伝達部材10がそれぞれ自重によって初期位置に向けて戻り動作し、これに伴って鍵2も初期位置に向けて戻り動作する。この鍵2の戻り動作の途中で鍵2が再び押鍵操作されると、初期位置への戻り途中の伝達部材10が鍵2のキャプスタン26によって再び押し上げられる。
すると、戻り途中の伝達部材10が伝達保持軸12を中心に再び反時計回りに回転する。このときには、伝達部材10の緩衝部材45がハンマー部材11のガイド取付部33cの当接部46を再び押し上げるので、連動制御部27の連動突起部28がガイド孔29に沿って移動してガイド孔29の前端上部に接近または当接する。これにより、初期位置への戻り途中のハンマー部材11がハンマー保持軸31を中心に再び時計回りに回転して、鍵2にアクション荷重を付与して、ゴムスイッチ42を押圧してスイッチ動作させる。
このため、1つの鍵2を連打操作する際に、連動制御部27のガイド孔29に対する連動突起部28の相対的な移動によって、ハンマー部材11の戻り動作および伝達部材10の戻り動作を制御する。これにより、1つの鍵2を続けて押鍵する連打操作が良好にでき、連打性能の向上が図れる。
このように、この電子鍵盤楽器の鍵盤装置1によれば、並列に配列された複数の鍵2それぞれに対応して設けられ、これら複数の鍵2それぞれの押鍵操作に応じて回転動作する複数の伝達部材10と、複数の鍵2それぞれに対応して設けられ、伝達部材10の回転動作に応じて回転動作して鍵2にアクション荷重を付与する複数のハンマー部材11と、伝達部材10の回転動作に伴うハンマー部材11の回転動作を、ハンマー部材11に設けられたガイド孔29に対する伝達部材10の連動突起部28の相対的な動作によって、制御する複数の連動制御部27と、を備えているので、簡単な構造で、小型化を図り、かつハンマー部材11の不必要な動作を抑制して、アコ―スティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を得ることができる。
すなわち、この電子鍵盤楽器の鍵盤装置1では、鍵2が押鍵操作されて伝達部材10が回転動作すると、この伝達部材10の回転動作に応じて連動制御部27が動作すると共に、ハンマー部材11が回転動作されて鍵2にアクション荷重を付与することができ、また連動制御部27の連動突起部28がガイド孔29に沿って相対的に移動する動作によってハンマー部材11の不自然で不必要な動作を制御することができる。
例えば、この連動制御部27は、鍵2が弱い力で押鍵された際に、伝達部材10の連動突起部28がハンマー部材11のガイド孔29の前端上部に接近または当接した状態で、伝達部材10がハンマー部材11をゆっくり押し上げて回転させることができ、鍵2が初期位置に戻る際にも、連動突起部28がガイド孔29の前端上部に接近または当接した状態で、伝達部材10およびハンマー部材11をその各自重によって初期位置に戻すことができる。
また、この連動制御部27は、鍵2が強い力で押鍵された際に、伝達部材10の連動突起部28がハンマー部材11のガイド孔29の前端上部に接近または当接した状態で、伝達部材10がハンマー部材11を勢いよく押し上げて回転させることができる。このときには、ハンマー部材11がゴムスイッチ42を押圧して上限ストッパ37に勢いよく当接して撥ね返されると、連動突起部28をガイド孔29に沿って相対的にガイド孔29の後端下部に向けて移動させてガイド孔29の後端下部に当接または接近させることができる。
このため、この連動制御部27は、ハンマー部材11が伝達部材10よりも早く初期位置に向けて回転するが、そのハンマー部材11の回転動作をガイド孔29に対する連動突起部28の相対的な動作によって制御することができる。すなわち、連動突起部28をガイド孔29に沿って相対的に移動させることができるので、強打鍵時におけるハンマー部材11の撥ね返りによるハンマー部材11の不自然で不必要な動作を良好に抑制することができ、これにより鍵盤性能を向上させることができる。
さらに、この連動制御部27は、1つの鍵2が連続して押鍵される連打操作の際に、連動制御部27のガイド孔29に対する連動突起部28の相対的な移動によって、ハンマー部材11の戻り動作および伝達部材10の戻り動作を制御することができ、これにより1つの鍵2を続けて押鍵する連打操作を確実にかつ良好に行うことができるので、連打性能を向上させることができる。
このように、この鍵盤装置1では、連動制御部27が、伝達部材10に設けられた連動突起部28と、ハンマー部材11に設けられて連動突起部28をガイドするガイド孔29と、で構成されているので、連動制御部27の構造が簡単であり、また連動制御部27をコンパクトに設置することができるので、連動制御部27の設置スペースを最小限に抑えることができ、これにより装置全体の小型化を図ることができると共に、連動制御部27によってハンマー部材11の不自然で不必要な動作を抑制することができるので、アコ―スティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を得ることができる。
この場合、連動制御部27のガイド孔29は、ハンマー部材11の回転中心であるハンマー保持軸31と連動突起部28との相対的な距離の変位に応じた部位に形成された長孔であることにより、伝達部材10の回転速度とハンマー部材11の回転速度とが異なっている際に、連動突起部28をガイド孔29に沿って相対的に円滑にかつ良好に移動させることができ、これにより打鍵時におけるハンマー部材11の動作を良好に制御することができるので、ハンマー部材11の不自然で不必要な動作を抑制することができる。
このため、ハンマー部材11が上限ストッパ37に勢いよく当接して撥ね返されても、連動突起部28をガイド孔29に沿って相対的に移動させることができるので、ハンマー部材11の不自然で不必要な動作を良好に抑制することができる。また、ハンマー部材11が伝達部材10よりも早く初期位置に向けて回転する際にも、連動突起部28をガイド孔29に沿って相対的に移動させることができるので、打鍵時におけるハンマー部材11の動作を良好に制御することができる。
また、この連動制御部27の連動突起部28は、棒状の突起本体28aと、この突起本体28aの外周に設けられた緩衝部28bと、を備えていることにより、連動突起部28がガイド孔29内を相対的に移動する際に、緩衝部28bをガイド孔29の内周面に弾力的に接触させて移動させることができると共に、連動突起部28がガイド孔29内の両端の一方に当接する際にも、緩衝部28bをガイド孔29内の両端の一方に弾力的に当接させることができるので、異音の発生を確実にかつ良好に防ぐことができる。
この場合、緩衝部28bは、ガイド孔29のガイド縁部に沿って弾力的に摺動する摺動突起28dを備えていることにより、連動突起部28が設けられる伝達部材10の支持部22cと、ガイド孔29が設けられるハンマー部材11のガイド取付部33cとの間に、摺動突起28dを配置することができる。このため、伝達部材10の支持部22cとハンマー部材11のガイド取付部33cとが直接当接ことがないので、これによっても連動突起部28がガイド孔29内を相対的に移動する際に、異音の発生を確実にかつ良好に防ぐことができる。
また、この連動突起部28は、突起本体28aの先端外周にフック部28cが設けられているので、このフック部28cと伝達部材10の支持部22cとの間に緩衝部28bを挟み付けた状態で突起本体28aの外周に確実にかつ良好に取り付けることができる。このため、ガイド孔29内を連動突起部28が相対的に移動する際に、緩衝部28bが突起本体28aから抜け出さないようにすることができる。
また、この鍵盤装置1では、複数の伝達部材10それぞれに設けられた複数の緩衝部材45と、複数のハンマー部材11それぞれに設けられて複数の緩衝部材45それぞれに弾接する複数の当接部46と、を備えていることにより、鍵2の押鍵操作によって伝達部材10が伝達保持軸21を中心に回転した際に、この伝達部材10の回転動作を伝達部材10の緩衝部材45とハンマー部材11の当接部46とによってハンマー部材11に確実にかつ良好に伝達することができる。
この場合、伝達部材10の伝達本体部22には、連動突起部28が鍵2の配列方向に突出して取り付けられる支持部22cが設けられており、ハンマー部材11のハンマーアーム33には、ガイド孔29が設けられたガイド取付部33cが伝達部材10の支持部22cに対面した状態で設けられていることにより、部品点数の増加を抑制して、連動制御部27をコンパクトに設けることができると共に、この連動制御部27に緩衝部材45と当接部46とをコンパクトに設けることができる。
すなわち、この鍵盤装置1では、伝達部材10の支持部22cが伝達本体部22の側部からハンマー部材11に向けて突出して設けられ、緩衝部材45が支持部22cに取り付けられた連動突起部28に対応する伝達本体部22の上面に設けられ、ハンマー部材11のガイド取付部33cが伝達部材10の緩衝部材45に向けて突出した状態でハンマーアーム33に設けられ、当接部46が緩衝部材45に弾接する状態でガイド取付部33cに設けられていることにより、緩衝部材45と当接部46とを連動制御部27にコンパクトに設けることができると共に、連動制御部27による制動性能を向上させることができる。
この場合、当接部46は、緩衝部材45に対応するハンマーアーム33のガイド取付部33cの下端部に円弧状に突出して設けられていることにより、当接部46が緩衝部材45に弾接した状態でハンマー部材11がハンマー保持軸31を中心に回転する際に、円弧状に突出した当接部46を緩衝部材45に沿って滑らかに摺動させることができると共に、当接部46が緩衝部材45に弾力的に食い込んだ状態でも、円弧状に突出した当接部46を滑らかに摺動させることができ、これにより異音の発生を防ぐことができる。
なお、上述した実施形態では、連動制御部27の連動突起部28を伝達部材10に設け、ガイド孔29をハンマー部材11に設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば連動突起部28をハンマー部材11のガイド取付部33cに設け、ガイド孔29を伝達部材10の支持部22cに設けた構成であっても良い。
この場合には、鍵2が弱い力で押鍵された際に、伝達部材10のガイド孔29の後端下部にハンマー部材11の連動突起部28が接近または当接した状態で、伝達部材10がハンマー部材11をゆっくり押し上げて回転させることができ、また鍵2が初期位置に戻る際にも、連動突起部28がガイド孔29の後端下部に接近または当接した状態で、伝達部材10およびハンマー部材11をその各自重によって初期位置に戻すことができる。
また、鍵2が強い力で押鍵された際には、伝達部材10のガイド孔29の後端下部がハンマー部材11の連動突起部28に接近または当接した状態で、伝達部材10がハンマー部材11を勢いよく押し上げるので、ハンマー部材11を勢いよく回転させることができる。このときには、ハンマー部材11が上限ストッパ37に勢いよく当接して撥ね返されても、連動突起部28をガイド孔29に沿って移動させることができる。
このため、この連動制御部27においても、ハンマー部材11が伝達部材10よりも早く初期位置に向けて回転する際に、ハンマー部材11の連動突起部28を伝達部材10のガイド孔29の後端下部に向けて移動させることができるので、ハンマー部材11の回転動作をガイド孔29に対する連動突起部28の相対的な動作によって制御することができる。これにより、上述した実施形態と同様、ハンマー部材11の不自然で不必要な動作を抑制することができるので、アコ―スティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を得ることができる。
さらに、1つの鍵2を連続して押鍵操作する連打操作の際にも、連動制御部27のガイド孔29に対する連動突起部28の相対的な動作によって、ハンマー部材11の戻り動作および伝達部材10の戻り動作を制御することができ、これにより1つの鍵2を続けて押鍵する連打操作を確実にかつ良好に行うことができるので、連打性能を向上させることができる。
また、上述した実施形態では、緩衝部材45を伝達部材10に設け、当接部46をハンマー部材11のガイド取付部33cに設けた場合について述べたが、これに限らず、例えばハンマー部材11のハンマーアーム33に連結突起部28が取り付けられる支持部を設け、このハンマー部材11に緩衝部材を連結突起部28に対応させて設け、伝達部材10の伝達本体部22に連結突起部28が移動可能に挿入されるガイド孔29を有する取付部を設け、この取付部に当接部を設けた構成であっても良い。
なおまた、上述した実施形態では、連動制御部27の連動突起部28をガイドするガイド部が、ガイド孔29である場合について述べたが、必ずしもガイド孔29である必要はなく、ガイド壁を有するガイド溝部であっても良い。この場合にも、ガイド溝部は、連動突起部28の相対的な動作軌跡に沿って長く形成されていれば良い。
また、上述した実施形態およびその変形例では、連動制御部27の連動突起部28が伝達部材10の支持部22cまたはハンマー部材11のガイド取付部33cに片持ち梁状に設けられている場合について述べたが、これに限らず、例えば両端支持梁状に設けられていても良い。
さらに、上述した実施形態では、伝達部材が回転動作する構成である場合について述べたが、これに限らず、例えば押鍵に伴って上下方向に変位する(移動する)ことにより、押鍵の力をハンマー部材11に伝達する構造であっても良い。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、並列に配列された複数の鍵と、これら複数の鍵それぞれに対応して設けられ、当該複数の鍵それぞれの押鍵操作に応じて変位する複数の伝達部材と、前記複数の鍵それぞれに対応して設けられ、押鍵操作された鍵に対応する前記伝達部材の変位に応じて回転動作することにより、前記押鍵操作されている鍵に対してアクション荷重を付与する複数のハンマー部材と、前記複数の伝達部材と前記複数のハンマー部材とのいずれか一方に設けられた連動突起部、およびその他方に設けられて前記連動突起部をガイドするガイド部を有し、前記押鍵操作された鍵に対応する前記伝達部材の変位に伴う前記ハンマー部材の回転動作を、前記ガイド部と前記連動突起部との相対的な動作によって制御する複数の連動制御部と、を備えていることを特徴とする鍵盤装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の鍵盤装置において、前記連動突起部は前記複数の伝達部材それぞれに設けられ、前記ガイド部は前記複数のハンマー部材それぞれに設けられていることを特徴とする鍵盤装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の鍵盤装置において、前記連動突起部は前記複数のハンマー部材それぞれに設けられ、前記ガイド部は前記複数の伝達部材それぞれに設けられていることを特徴とする鍵盤装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の鍵盤装置において、前記ガイド部は、前記ハンマー部材の回転中心であるハンマー保持軸と前記連動突起部との相対的な距離の変位に応じた部位に形成され、前記連動突起部と互いに係合するガイド孔が設けられたガイド取付部であることを特徴とする鍵盤装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の鍵盤装置において、前記連動突起部は、棒状の突起本体と、この突起本体の外周に設けられた緩衝部と、を備えていることを特徴とする鍵盤装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の鍵盤装置において、前記緩衝部は、前記ガイド部のガイド縁部に沿って弾力的に摺動する摺動突起を備えていることを特徴とする鍵盤装置である。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の鍵盤装置において、前記連動制御部はさらに、前記複数の伝達部材と前記複数のハンマー部材とのいずれか一方でかつ、前記複数の伝達部材と前記複数のハンマー部材とのいずれか他方に当接する位置にそれぞれ設けられた複数の緩衝部材を備えていることを特徴とする鍵盤装置である。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の鍵盤装置において、前記緩衝部材と当接する位置には、円弧状の当接部が設けられていることを特徴とする鍵盤装置である。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項8のいずれかに記載された鍵盤装置と、前記鍵盤装置の前記鍵の操作に応じて楽音を発生する音源部と、を備えていることを特徴とする鍵盤楽器である。
1 鍵盤装置
2 鍵
3 アクション機構
10 伝達部材
11 ハンマー部材
12 伝達保持部材
13 ハンマー保持部材
21 伝達保持軸
22 伝達本体部
22c 支持部
23 伝達嵌合部
27 連動制御部
28 連動突起部
28a 突起本体
28b 緩衝部
28c フック部
28d 摺動突起
29 ガイド孔
31 ハンマー保持軸
32 ハンマー部
33 ハンマーアーム
33c ガイド取付部
34 ハンマー嵌合部
45 緩衝部材
46 当接部

Claims (9)

  1. 並列に配列された複数の鍵と、
    前記複数の鍵それぞれに対応して設けられ、当該複数の鍵それぞれの押鍵操作に応じて変位する複数の伝達部材と、
    前記複数の鍵それぞれに対応して設けられ、押鍵操作された鍵に対応する前記伝達部材の変位に応じて回転動作することにより、前記押鍵操作されている鍵に対してアクション荷重を付与する複数のハンマー部材と、
    前記複数の伝達部材と前記複数のハンマー部材とのいずれか一方に設けられた連動突起部、およびその他方に設けられて前記連動突起部をガイドするガイド部を有し、前記押鍵操作された鍵に対応する前記伝達部材の変位に伴う前記ハンマー部材の回転動作を、前記ガイド部と前記連動突起部との相対的な動作によって制御する複数の連動制御部と、
    を備えていることを特徴とする鍵盤装置。
  2. 請求項1に記載の鍵盤装置において、前記連動突起部は前記複数の伝達部材それぞれに設けられ、前記ガイド部は前記複数のハンマー部材それぞれに設けられていることを特徴とする鍵盤装置。
  3. 請求項1に記載の鍵盤装置において、前記連動突起部は前記複数のハンマー部材それぞれに設けられ、前記ガイド部は前記複数の伝達部材それぞれに設けられていることを特徴とする鍵盤装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の鍵盤装置において、前記ガイド部は、前記ハンマー部材の回転中心であるハンマー保持軸と前記連動突起部との相対的な距離の変位に応じた部位に形成され、前記連動突起部と互いに係合するガイド孔が設けられたガイド取付部であることを特徴とする鍵盤装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の鍵盤装置において、前記連動突起部は、棒状の突起本体と、この突起本体の外周に設けられた緩衝部と、を備えていることを特徴とする鍵盤装置。
  6. 請求項5に記載の鍵盤装置において、前記緩衝部は、前記ガイド部のガイド縁部に沿って弾力的に摺動する摺動突起を備えていることを特徴とする鍵盤装置。
  7. 請求項1に記載の鍵盤装置において、前記連動制御部はさらに、
    前記複数の伝達部材と前記複数のハンマー部材とのいずれか一方でかつ、前記複数の伝達部材と前記複数のハンマー部材とのいずれか他方に当接する位置にそれぞれ設けられた複数の緩衝部材を備えていることを特徴とする鍵盤装置。
  8. 請求項7に記載の鍵盤装置において、前記緩衝部材と当接する位置には、円弧状の当接部が設けられていることを特徴とする鍵盤装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載された鍵盤装置と、
    前記鍵盤装置の前記鍵の操作に応じて楽音を発生する音源部と、
    を備えていることを特徴とする鍵盤楽器。
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