JP6520034B2 - 着脱式トレイ、及び、排出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排出装置の受容トレイに装着される着脱式トレイ、及び、受容トレイを含む排出装置に関する。
特許文献1(段落0043、図2等)に、種々のサイズのシートの幅を整合するためのシート幅方向に移動可能なガイド24,25(位置決め部材)を有する積載トレイ101(受容トレイ)が示されている。また、特許文献2(図2、図4等)に、排出口から排出されたシートと接触して揺動し、当該シートをトレイ(受容トレイ)に向けて押圧するレバー123(押圧部材)が示されている。
特開2004−256288号公報 特開2004−115254号公報
本願発明者は、上記のような位置決め部材及び押圧部材を採用すると共に、保守(例えばジャム処理)等のために受容トレイを移動可能とする構成の採用を検討したところ、以下の課題を知見した。
具体的には、上記構成において、受容トレイは、第1位置と、受容トレイにおける第1方向(媒体排出方向)下流側の端部が第1位置のときよりも上方にある第2位置とを取り得る。ここで、位置決め部材が押圧部材と第2方向(第1方向と交差する方向)の位置が一致した状態で受容トレイが第1位置から第2位置に向けて移動すると、位置決め部材が押圧部材と接触して押圧部材を可動範囲外に押す等して、位置決め部材及び押圧部材の一方又は両方が変形又は破損し得る。
本発明の目的は、上記構成を採用した場合にも位置決め部材及び押圧部材の変形や破損を抑制することができる、着脱式トレイ及び排出装置を提供することにある。
本発明に係る着脱式トレイは、媒体を排出するための排出口から第1方向に媒体を排出するように構成された排出機構と、前記排出口から排出された媒体を受容するように構成された受容トレイであって、第1位置と前記受容トレイにおける前記第1方向下流側の端部が前記第1位置のときよりも上方にある第2位置とを取り得る受容トレイと、前記排出口から排出された媒体と接触する接触面を有しかつ前記接触面が前記排出口から排出された媒体と接触して当該媒体を前記受容トレイに向けて押圧するように構成された押圧部材であって、前記第1方向と交差する方向である第2方向に延在する軸線を中心に揺動することで第3位置と前記押圧部材における前記第1方向下流側の先端部分が前記第3位置のときよりも上方にある第4位置とを取り得るように構成された押圧部材とを含む排出装置の、前記受容トレイに装着される着脱式トレイにおいて、前記受容トレイ上に配置され、前記受容トレイに連動するように構成された受容部材であって、前記排出口から排出された媒体を受容する受容面を有する、受容部材と、前記受容面から突出すると共に前記第2方向に移動可能に前記受容部材に取り付けられており、前記排出口から排出された媒体と前記第2方向に対向する対向面を有し、媒体の前記第2方向の位置決めを行うように構成された、位置決め部材とを備え、前記位置決め部材が前記押圧部材と前記第2方向の位置が一致した状態で前記受容トレイが前記第1位置から前記第2位置に向けて移動すると、前記位置決め部材が前記押圧部材を押して前記押圧部材を前記第3位置から前記第4位置に向けて移動させ、前記位置決め部材は、前記位置決め部材が前記押圧部材を押して前記押圧部材を前記第3位置から前記第4位置に向けて移動させる間において、前記押圧部材の前記先端部分と接触するときは、前記位置決め部材における前記押圧部材と対向する面のうち前記先端部分との接触部から前記第1方向上流側の部分に対する前記軸線と前記先端部分とを結ぶ線分のなす角度が90度未満となるように構成されており、前記受容トレイが前記第1位置にありかつ前記押圧部材が前記第3位置にあるときに、前記受容面が前記受容トレイにおける媒体を受容する面と平行で前記位置決め部材が前記押圧部材に対して前記第1方向の下流側に位置しかつ前記対向面が前記受容面及び前記第2方向の双方に対し垂直になるように、前記受容トレイに装着されることを特徴とする。
本発明に係る排出装置は、媒体を排出するための排出口から第1方向に媒体を排出するように構成された排出機構と、前記排出口から排出された媒体を受容するように構成された受容トレイであって、第1位置と前記受容トレイにおける前記第1方向下流側の端部が前記第1位置のときよりも上方にある第2位置とを取り得る受容トレイと、前記排出口から排出された媒体と接触する接触面を有しかつ前記接触面が前記排出口から排出された媒体と接触して当該媒体を前記受容トレイに向けて押圧するように構成された押圧部材であって、前記第1方向と交差する方向である第2方向に延在する軸線を中心に揺動することで第3位置と前記押圧部材における前記第1方向下流側の先端部分が前記第3位置のときよりも上方にある第4位置とを取り得るように構成された押圧部材とを備えた排出装置において、前記受容トレイは、前記排出口から排出された媒体を受容する受容面を有する、受容部材と、前記受容面から突出すると共に前記第2方向に移動可能に前記受容部材に取り付けられており、前記排出口から排出された媒体と前記第2方向に対向して媒体の前記第2方向の位置決めを行うように構成された、位置決め部材とを含み、前記位置決め部材が前記押圧部材と前記第2方向の位置が一致した状態で前記受容トレイが前記第1位置から前記第2位置に向けて移動すると、前記位置決め部材が前記押圧部材を押して前記押圧部材を前記第3位置から前記第4位置に向けて移動させ、前記位置決め部材は、前記位置決め部材が前記押圧部材を押して前記押圧部材を前記第3位置から前記第4位置に向けて移動させる間において、前記押圧部材の前記先端部分と接触するときは、前記位置決め部材における前記押圧部材と対向する面のうち前記先端部分との接触部から前記第1方向上流側の部分に対する前記軸線と前記先端部分とを結ぶ線分のなす角度が90度未満となるように構成されていることを特徴とする。
本願発明者は、位置決め部材が押圧部材の先端部分と接触するときに上記課題(位置決め部材及び押圧部材の変形や破損)が生じ得ることに着眼し、本発明に至った。本発明によれば、位置決め部材が押圧部材と第2方向の位置が一致した状態で受容トレイが第1位置から第2位置に向けて移動すると、位置決め部材が押圧部材と接触するが、位置決め部材が押圧部材の先端部分と接触するときには上記角度条件が成立するため、押圧部材が第3位置から第4位置に向けてスムーズに移動することになる。これにより、押圧部材及び位置決め部材の変形や破損を抑制することができる。
なお、位置決め部材が押圧部材の先端部分と接触するときには、上記課題が生じ得るため、上記のような角度条件が必要であるが、位置決め部材が押圧部材の先端部分以外の部分と接触するときには、上記課題が生じない(具体的には、押圧部材に過度な負荷がかからず、押圧部材が第3位置から第4位置に向けてスムーズに移動する)ため、上記のような角度条件は不要である。
前記位置決め部材は、前記位置決め部材が前記押圧部材を押して前記押圧部材を前記第3位置から前記第4位置に向けて移動させる間において、前記押圧部材の前記先端部分との接触を維持するように構成されてよい。当該構成によれば、後述する第2部品を採用しなくとも、押圧部材が第3位置から第4位置に向けてスムーズに移動すること(ひいては、押圧部材及び位置決め部材の変形や破損を抑制すること)を確実に実現することができる。
前記位置決め部材は、第1部品及び第2部品を含み、前記第1部品は、前記受容面と直交する第3方向の成分を含む方向に移動不能に前記受容部材に取り付けられており、前記第2部品は、前記第3方向の成分を含む方向に移動可能に前記第1部品に取り付けられており、第5位置と、前記第1部品からの前記第3方向の突出量が前記第5位置のときよりも小さい第6位置とを取り得るように構成されてよい。この場合、位置決め部材が第2部品を含まない場合に比べ、多くの媒体に対する第2方向の位置決めを行うことができる。
本発明に係る着脱式トレイ又は排出装置は、前記第2部品が前記第6位置から前記第5位置に向かうように付勢する付勢部材をさらに備え、前記位置決め部材が前記押圧部材と前記第2方向の位置が一致した状態で前記受容トレイが前記第1位置から前記第2位置に向けて移動すると、前記第2部品が前記押圧部材を押して前記押圧部材を前記第3位置から前記第4位置に向けて移動させ、かつ、前記第2部品が前記押圧部材に押されて前記付勢部材の付勢力に抗して前記第5位置から前記第6位置に向けて移動してよい。この場合、付勢部材を用いて上記のような構成を実行的に実現することができる。
前記位置決め部材が前記押圧部材と前記第2方向の位置が一致した状態で前記受容トレイが前記第1位置から前記第2位置に向けて移動すると、前記第5位置にある前記第2部品が前記押圧部材を押して前記押圧部材を前記第3位置から前記第4位置まで移動させ、その後、前記第2部品が前記第4位置にある前記押圧部材に押されて前記付勢部材の付勢力に抗して前記第5位置から前記第6位置に向けて移動し、前記第2部品は、前記第4位置にある前記押圧部材に押されて前記付勢部材の付勢力に抗して前記第5位置から前記第6位置に向けて移動する間において、前記押圧部材における前記先端部分とは反対側の基端部分との接触を維持するように構成されてよい。当該構成によれば、第2部品が第5位置から第6位置に向けて移動する間に押圧部材にかかる負荷を小さくすることができ、押圧部材の変形や破損をより確実に抑制することができる。
前記付勢部材の付勢力は、前記押圧部材を前記第4位置から前記第3位置に向けて付勢する力よりも大きくてよい。これは、下記の観点に基づくものである。即ち、押圧部材は排出された媒体によって揺動して第3位置から第4位置に向けて移動する必要があるため、押圧部材を第4位置から第3位置に向けて付勢する力は比較的小さいことが望ましい。一方、第2部品は排出された媒体によって第5位置から第6位置に向けて移動しない方がよいため、付勢部材の付勢力は比較的大きいことが望ましい。そこで、上記のように付勢力の大小関係を設定することにより、第5位置にある第2部品が押圧部材を押して押圧部材を第3位置から第4位置まで移動させ、その後、第2部品が第4位置にある押圧部材に押されて付勢部材の付勢力に抗して第5位置から第6位置に向けて移動するという構成を、簡単かつ確実に実現することができる。
前記第2部品は、前記位置決め部材における前記第1方向の上流側端部から前記第1方向の中央までの上流領域の少なくとも一部に配置されてよい。上記角度条件を満たそうとすると、位置決め部材において特に上流領域の部分の高さを低くする必要があり、第2方向の位置決めを適切に行うことができる媒体の量が制限されるという問題が生じ得る。そこで、上記のように位置決め部材における上流領域の少なくとも一部に第2部品を配置し、当該部分において第2部品を第5位置に保持することで、多くの媒体に対する第2方向の位置決めを行うことができ、上記問題を解決することができる。
前記位置決め部材は、前記第2方向に貫通した孔を有してよい。当該構成によれば、孔を利用して、着脱式トレイ又は受容トレイから媒体を取り出す作業を容易に行うことができる。また、排出口から排出された媒体が受容面に受容される際に、孔から空気を逃がすことができ、媒体を受容面に確実に受容することができる。
前記位置決め部材は、前記第1方向の上流側に配置された上流部品と、前記第1方向の下流側に配置されかつ前記上流部品から前記第1方向に離隔した下流部品とを含み、前記上流部品と前記下流部品との間に前記孔が形成されてよい。当該構成によれば、上流部品と下流部品とで、孔を効率よく形成することができる。
前記第2位置は、前記受容トレイが取り得る位置のうち、前記受容トレイにおける前記第1方向下流側の端部が最も上方となる位置であり、前記第4位置は、前記押圧部材が取り得る位置のうち、前記先端部分が最も上方となる位置であってよい。
本発明に係る排出装置は、前記受容トレイが前記第1位置から前記第2位置に向けて移動するときに前記押圧部材において前記位置決め部材と最初に接触する初期接触個所が、前記先端部分にあってよい。
本発明に係る排出装置は、媒体に対して記録を行うように構成された、記録部と、前記記録部によって記録が行われる媒体を支持する支持面を有する、支持部と、前記支持部及び前記押圧部材を支持すると共に、前記排出口が形成された、第1筐体と、前記記録部及び前記受容トレイを支持すると共に、前記第1筐体に対して移動することで、前記受容トレイが前記第1位置を取りかつ前記記録部と前記支持面との間に記録に適した空間が形成される記録位置と、前記受容トレイが前記第2位置を取りかつ前記支持面が外部に開放される保守位置とを取り得るように構成された、第2筐体とをさらに備えてよい。当該構成によれば、第2筐体を保守位置に保持して、記録部と支持面との間にジャムした媒体を取り出す作業(ジャム処理)を行うことができる。また、第2筐体を記録位置から保守位置に移動させるときに、受容トレイが第1位置から第2位置に移動し、押圧部材及び位置決め部材の変形や破損の問題が生じ得るが、本発明によれば当該問題を抑制することができる。
本発明によれば、位置決め部材が押圧部材と第2方向の位置が一致した状態で受容トレイが第1位置から第2位置に向けて移動すると、位置決め部材が押圧部材と接触するが、位置決め部材が押圧部材の先端部分と接触するときには上記角度条件が成立するため、押圧部材が第3位置から第4位置に向けてスムーズに移動することになる。これにより、押圧部材及び位置決め部材の変形や破損を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る着脱式トレイが装着されたインクジェットプリンタを示す斜視図である。 プリンタの第2筐体が保守位置にある状態を示す斜視図である。 プリンタの内部を示す側面図である。 (a)は、プリンタの押圧部を示す斜視図である。(b)は、押圧部に含まれる押圧部材の揺動範囲を示す側面図である。(c)は、用紙の量に応じて押圧部材が揺動する状況を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係る着脱式トレイを示す斜視図である。 プリンタの受容トレイが第1位置にあるときの本発明の第1実施形態に係る着脱式トレイの位置決め部材及びプリンタの押圧部材を示す、図1のIV−IV線に沿った断面図である。 プリンタの受容トレイが第1位置から第2位置に向けて移動する過程において、本発明の第1実施形態に係る着脱式トレイの位置決め部材がプリンタの押圧部材と最初に接触した状態を示す断面図である。 図7の状態からさらにプリンタの受容トレイが第2位置に向けて移動し、本発明の第1実施形態に係る着脱式トレイの位置決め部材がプリンタの押圧部材を押して押圧部材を最上位置に向けて移動させる状況を示す断面図である。 図8の状態からさらにプリンタの受容トレイが移動して第2位置に到達し、本発明の第1実施形態に係る着脱式トレイの位置決め部材がプリンタの押圧部材を押して押圧部材を最上位置に到達させた状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る着脱式トレイを示す斜視図である。 プリンタの受容トレイが第1位置にあるときの本発明の第2実施形態に係る着脱式トレイの位置決め部材及びプリンタの押圧部材を示す、図1のIV−IV線に沿った断面図である。 プリンタの受容トレイが第1位置から第2位置に向けて移動する過程において、本発明の第2実施形態に係る着脱式トレイの位置決め部材がプリンタの押圧部材と最初に接触した状態を示す断面図である。 図12の状態からさらにプリンタの受容トレイが第2位置に向けて移動し、本発明の第2実施形態に係る着脱式トレイの位置決め部材がプリンタの押圧部材を押して押圧部材を最上位置に向けて移動させる状況を示す断面図である。 図13の状態からさらにプリンタの受容トレイが第2位置に向けて移動し、本発明の第2実施形態に係る着脱式トレイの位置決め部材がプリンタの押圧部材を押して押圧部材を最上位置に到達させた状態を示す断面図である。 図14の状態からさらにプリンタの受容トレイが第2位置に向けて移動し、本発明の第2実施形態に係る着脱式トレイの位置決め部材に含まれる第2部品が最上位置にある押圧部材に押されて移動する状況を示す断面図である。 図15の状態からさらにプリンタの受容トレイが移動して第2位置に到達した状態を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係るインクジェットプリンタを示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るインクジェットプリンタを示す斜視図である。
本発明の第1実施形態に係る着脱式トレイ2が装着されたインクジェットプリンタ(以下、単に「プリンタ」と称す。)1は、図1に示すように、略直方体形状の筐体1aを有する。筐体1aは、第1筐体1x及び第2筐体1yを含む。第1筐体1xの一側面には、開閉式の手差しトレイ1dが設けられている。第2筐体1yは、主走査方向に延在する回動軸1z(図3参照)を中心に回動して第1筐体1xに対して移動することで、記録位置(図1に示す位置)と保守位置(図2に示す位置)とを取り得るように構成されている。
筐体1aの天板上部には、受容トレイ1eが設けられている。また、筐体1aの上部には、受容トレイ1eに用紙Pを排出するための排出口1x1が形成されている。排出口1x1は、第1筐体1xに形成された開口である。第1筐体1xにおける排出口1x1の近傍には、押圧部40が設けられている。
受容トレイ1eは、第2筐体1yの上壁1ytからなる受容部材1e1を含み、第2筐体1yの移動に応じて第1筐体1xの側壁1xsに対する角度が変化するように構成されている。側壁1xsは、鉛直方向に延在し、その上端が排出口1x1を画定し、その下端が受容部材1e1における第1方向D1(排出口1x1から用紙Pが排出される方向)上流側の端部と対向している。
具体的には、第2筐体1yが記録位置(図1に示す位置)にあるときの受容トレイ1eの位置を第1位置、第2筐体1yが保守位置(図2に示す位置)にあるときの受容トレイ1eの位置を第2位置と称し、受容トレイ1eは第2筐体1yの位置に応じて第1位置と第2位置とを取り得る。第1位置は、受容トレイ1eが取り得る位置のうち受容トレイ1eにおける第1方向D1下流側の端部が最も下方となる位置である。第2位置は、受容トレイ1eにおける第1方向D1下流側の端部が第1位置のときよりも上方にある位置であり、受容トレイ1eが取り得る位置のうち受容トレイ1eにおける第1方向D1下流側の端部が最も上方となる位置である。
受容トレイ1eに、着脱式トレイ2が装着されている。着脱式トレイ2は、受容トレイ1e上に配置され、受容トレイ1eに連動するように構成されている。
筐体1aの内部空間には、図3に示すように、前処理液(インクの滲みや裏抜けを防止する機能、インクの発色性や速乾性を向上させる機能等を有する液体)を吐出するヘッド10a、インクを吐出するヘッド10b、2つのプラテン15、給紙機構20、搬送機構30及び制御部100が配置されている。
ヘッド10a,10bは、互いに同じ構造であって、主走査方向に長尺な略直方体形状を有する。即ち、プリンタ1は、ライン式のインクジェットプリンタである。各ヘッド10a,10bは、圧力室を含む流路が形成された流路ユニット、及び、圧力室の液体(前処理液又はインク)に圧力を与えるアクチュエータを含む。流路ユニットの底面は、液体を吐出するための複数の吐出口が形成された吐出面10xである。ヘッド10aの流路ユニットには、前処理液を貯留したカートリッジ(図示略)から前処理液が供給される。ヘッド10bの流路ユニットには、インクを貯留したカートリッジ(図示略)からインクが供給される。
プラテン15は、ヘッド10a,10b毎に設けられている。各プラテン15は、平板状の部材である。プラテン15は、ヘッド10a,10bの下方にそれぞれ配置され、鉛直方向に関して当該ヘッドの吐出面10xと離隔しつつ対向している。プラテン15の表面は、ヘッド10a,10bによって記録が行われる用紙Pを支持する支持面15xである。
給紙機構20は、複数枚の用紙Pを収容可能な給紙トレイ21、及び、給紙トレイ21に取り付けられた給紙ローラ21rを含む。給紙トレイ21は、筐体1aに対して副走査方向に着脱可能である。給紙ローラ21rは、制御部100による制御の下、給紙モータ(図示略)の駆動により回転して給紙トレイ21の最も上方にある用紙Pを送り出す。
搬送機構30は、ガイド31、ローラ対32〜38及びローラ39a〜39eを含む。ガイド31は、給紙機構20から2つのヘッド10a,10b下方の吐出面10xと支持面15xとの間を通過して受容トレイ1eに至る用紙Pの搬送経路と、手差しトレイ1dからヘッド10a,10b下方の吐出面10xと支持面15xとの間を通過して受容トレイ1eに至る用紙Pの搬送経路とを形成している。ローラ対32〜38及びローラ39a〜39eは、搬送経路に沿って配置されている。ローラ対32〜38は、制御部100による制御の下、搬送モータ(図示略)の駆動により回転して、給紙機構20により送り出された用紙Pに搬送力を付与する。
搬送機構30によって搬送された用紙Pがヘッド10a,10b下方の吐出面10xと支持面15xとの間を通過する際に、制御部100による制御の下、ヘッド10a,10bが駆動して吐出口から液体を吐出する。吐出された液体が用紙Pに着弾することで、用紙Pに画像が形成される。画像が形成された(即ち、記録された)用紙Pは、排出口1x1から第1方向D1に排出されて、受容トレイ1eに受容される。第1方向D1は、ローラ対38を構成する2つのローラの共通接線を通る方向であって、主走査方向(第2方向D2)と交差する方向である。
受容トレイ1eの受容部材1e1は、排出口1x1から排出された用紙Pを受容する受容面1e1aを有する。受容面1e1aは、第2筐体1yが記録位置にあるとき(即ち、受容トレイ1eが第1位置にあるとき)、第1方向D1下流側に向かって上昇するように水平面に対して傾斜している。受容部材1e1における第1方向D1下流側の端部には、ストッパ1eSが設けられている。ストッパ1eSは、受容部材1e1に対して着脱可能であり、用紙Pが受容面1e1a外に飛び出すのを防止する機能を有する。
プラテン15及び押圧部40は第1筐体1xに支持され、ヘッド10a,10b及び受容トレイ1eは第2筐体1yに支持されている。第2筐体1yが記録位置(図1に示す位置)にあるとき、図3に示すように、ヘッド10a,10bの吐出面10xと支持面15xとの間に記録に適した空間が形成されている。第2筐体1yが保守位置(図2に示す位置)にあるとき、支持面15xが外部に開放されている。
押圧部40は、図4(a)に示すように、軸44、押圧部材41及びアーム42,43を含む。軸44は、円柱状であり、第2方向D2に延在する軸線44xを中心に回転可能に、第1筐体1xに支持されている。押圧部材41は、1つのセンターアーム41a及び2つのサイドアーム41bを含む。アーム41a,41b,42,43は、軸44に固定されており、軸44の回転に伴い、軸線44xを中心に共に揺動する。
センターアーム41aは、軸44の主走査方向中央に配置されている。アーム42,43は、軸44の主走査方向一端及び他端にそれぞれ配置されている。一対のサイドアーム41bは、主走査方向に関してセンターアーム41aとアーム42との間及びセンターアーム41aとアーム43との間にそれぞれ配置されている。
アーム41a,41b,42,43のうち、アーム42,43は排出口1x1から突出せず第1筐体1x内に配置されているのに対し、押圧部材41を構成するアーム41a,41bは排出口1x1から突出している。
センターアーム41aは、排出口1x1の主走査方向中央に位置し、用紙Pの幅方向中央部分に接触する。一対のサイドアーム41bは、排出口1x1の主走査方向一端及び他端にそれぞれ位置し、用紙Pの幅方向一端及び他端にそれぞれ接触する。一対のサイドアーム41bの長さは、互いに同じであり、センターアーム41aの長さよりも短い。センターアーム41aにおける第1方向D1下流側の先端部分41atは、上向きに湾曲している。
アーム41a,41bの裏面(排出口1x1と対向する面)は、それぞれ、排出口1x1から排出された用紙Pと接触する接触面41ax,41bxである(図3及び図4(b),(c)参照)。以下、アーム41a,41bの接触面41ax,41bxを押圧部材41の接触面41xと総称する場合がある。
押圧部材41は、接触面41xに用紙Pが接触していないとき、初期位置(図4(b)において実線で示す位置)を取る。このとき、押圧部材41には外力が作用していない。押圧部材41は、初期位置から中間位置(図4(b)において破線で示す位置)を経由して最上位置(図4(b)において二点鎖線で示す位置)までの揺動範囲SRにおいて、揺動可能である。初期位置は、押圧部材41が取り得る位置のうち、押圧部材41における第1方向D1下流側の先端部分41t(センターアーム41aの先端部分41at及び一対のサイドアーム41bの先端部分41bt:図4(a)参照)が最も下方となる位置である。中間位置は、先端部分41tが初期位置のときよりも上方にある位置である。最上位置は、先端部分41tが初期位置及び中間位置のときよりも上方にある位置であり、押圧部材41が取り得る位置のうち先端部分41tが最も上方となる位置である。揺動範囲SRは、初期位置から中間位置までの第1範囲SR1、及び、中間位置から最上位置までの第2範囲SR2を含む。第1範囲SR1よりも第2範囲SR2の方が上方に位置する。
押圧部材41は、受容トレイ1eに向けて搬送されてきた用紙Pにおける排出口1x1から排出された先端が接触面41xに接触したときに、用紙Pからの外力を受けて、揺動する。具体的には、押圧部材41が第1範囲SR1にあるときに、用紙Pが受容トレイ1eに向けて搬送され、用紙Pの先端を含む部分が排出口1x1から排出されて、用紙Pの先端が接触面41xに接触する。すると、用紙Pからの外力が押圧部材41に作用して、押圧部材41が第1範囲SR1から第2範囲SR2に向けて揺動し、第2範囲SR2に至る。その後押圧部材41は、第2範囲SR2から第1範囲SR1に向けて揺動し、初期位置に至ったとき、又は、接触面41xが受容面1e1aに受容された用紙Pと接触したときに静止する。用紙Pは、押圧部材41を第1範囲SR1から第2範囲SR2に向けて揺動させた後、ストッパ1eSに向かう。そして用紙Pは、先端がストッパ1eSに接触した後、受容面1e1aに落下し、受容面1e1aに支持されつつ第1方向D1と逆の方向に移動して、後端が側壁1xsに接触したときに静止する。
また、押圧部材41は、受容面1e1aに受容された用紙Pの量に応じて、揺動する(図4(c)参照)。ここで、「受容面1e1aに受容された用紙Pの量」とは、「受容面1e1aに受容された用紙P全体の厚み」を意味する。
具体的には、押圧部材41は、接触面41xに用紙Pが接触していないとき、及び、接触面41xに受容面1e1aに受容された所定量以下の用紙Pが接触しているとき、第1範囲SR1内の位置を取る。所定量の用紙Pが受容面1e1aに受容され、接触面41xが当該用紙Pのうち最も上方にある用紙Pと接触しているとき、押圧部材41は中間位置(図4(c)において実線で示す位置)を取る。図4(c)において破線で示す位置は、初期位置である。
本実施形態では、最上位置が第4位置に該当し、第1範囲SR1内の位置が第3位置に該当する。
なお、図4(b),(c)では押圧部材41を構成するアーム41a,41bのうちセンターアーム41aのみを示しているが、一対のサイドアーム41bも軸44からセンターアーム41aと同じ方向に突出している。
このように、押圧部材41は、接触面41xが排出口1x1から排出された用紙Pと接触して当該用紙Pを受容トレイ1eに向けて押圧するように構成されている。押圧部材41は、受容トレイ1eからの用紙Pの落下を防止する機能、用紙Pのカールを抑制する機能等を有する。また、押圧部材41は、軸線44xを中心に揺動することで、側壁1xsに対する角度が変化するように構成されている。
アーム43には、満載センサ43Sが取り付けられている。満載センサ43Sは、発光部及び発光部と対向して配置された受光部を有し、発光部が発した光を受光部が受光したときにON信号、受光しないときにOFF信号を出力する。押圧部材41が第1範囲SR1にあるとき、発光部が発した光は、アーム43によって遮られ、受光部によって受光されないため、満載センサ43SはOFF信号を出力する。押圧部材41が第2範囲SR2にあるとき、発光部が発した光は、アーム43によって遮られることなく、受光部によって受光されるため、満載センサ43SはON信号を出力する。制御部100は、満載センサ43Sから所定時間以上ON信号を受信した場合、受容面1e1aに所定量の用紙Pが受容されたと判断する。
制御部100は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、I/F(Interface)及びI/O(Input/Output Port)を含む。ROMは、CPUが実行するプログラム等の固定データを記憶している。RAMは、CPUがプログラムを実行するために必要なデータを一時的に記憶する。ASICは、画像データの書き換え、並び替え等(例えば、信号処理や画像処理)を行う。I/Fは、外部装置(例えば、プリンタ1に接続されたPC)とデータの送受信を行う。I/Oは、各種センサと信号の送受信を行う。CPUは、制御部100に含まれるCPU以外の各部と電気的に接続されており、各部から受信したデータに基づいて制御を行う。
着脱式トレイ2は、図5に示すように、排出口1x1から排出された用紙Pを受容する受容面2axを有する受容部材2a、及び、受容面2axから突出すると共に第2方向D2に移動可能に受容部材2aに取り付けられた一対の位置決め部材2bを含む。一対の位置決め部材2bは、着脱式トレイ2が受容トレイ1eに装着された状態において、排出口1x1から排出された用紙Pと第2方向D2に対向して用紙Pの第2方向D2の位置決めを行うように構成されている。受容部材2aにおける第1方向D1下流側の端部には、ストッパ2Sが設けられている。ストッパ2Sは、受容面2axから突出すると共に、第1方向D1に移動可能である。ストッパ2Sは、受容部材2aに対して着脱可能であり、用紙Pが受容面2ax外に飛び出すのを防止する機能を有する。
ここで、一対の位置決め部材2bは、一対のサイドアーム41bのそれぞれと第2方向D2の位置が部分的又は全体的に一致する場合がある。この状態で、ユーザの手動や制御部100による筐体移動機構(図示略)の制御等によって、第2筐体1yが記録位置から保守位置に向けて移動する(即ち、受容トレイ1eが図6に示す第1位置から第2位置に向けて移動する)と、先ず、図7に示すように、各位置決め部材2bは、各サイドアーム41bと対向する面2bxにおいて、各サイドアーム41bの先端部分41bt(詳細には、先端の端面)と接触する。つまり、受容トレイ1eが第1位置から第2位置に向けて移動するときに各サイドアーム41bにおいて各位置決め部材2bと最初に接触する初期接触個所は、先端部分41btにある。またこのとき、各位置決め部材2bの面2bxのうち先端部分41btとの接触部2bpから第1方向D1上流側の部分2bx1に対する軸線44xと先端部分41btとを結ぶ線分Lのなす角度θは90度未満(好ましくは45度未満)となっている。
各サイドアーム41bは、受容トレイ1eが第1位置から移動を開始する時点では第1範囲SR1(図4(c)参照)にあるが、図7に示すように各位置決め部材2bと接触した後、さらに受容トレイ1eが第2位置に向けて移動すると、各位置決め部材2bからの押圧力を受けて、最上位置に向けて移動する(図8及び図9参照)。換言すると、各位置決め部材2bが各サイドアーム41bと第2方向D2の位置が一致した状態で受容トレイ1eが第1位置から第2位置に向けて移動すると、各位置決め部材2bが各サイドアーム41bを押して各サイドアーム41bを第1範囲SR1から最上位置に向けて移動させる。
各位置決め部材2bが各サイドアーム41bを押して各サイドアーム41bを第1範囲SR1から最上位置に向けて移動させる間、各位置決め部材2bは各サイドアーム41bの先端部分41btとの接触を維持する。この間、各サイドアーム41bの先端部分41btは、各位置決め部材2bの面2bxに摺接しながら、上方に移動する。またこの間、各位置決め部材2bの面2bxにおける接触部2bpの位置が第1方向D1下流側に移動し、角度θが徐々に小さくなるが、角度θが90度未満という条件は維持される。
受容トレイ1eが第2位置に到達すると同時に、各サイドアーム41bが最上位置に到達する(図9参照)。このとき、各サイドアーム41bの接触面41bxが各位置決め部材2bの面2bxと接触し、角度θは、各位置決め部材2bが各サイドアーム41bを押して各サイドアーム41bを第1範囲SR1から最上位置に向けて移動させる間において、最も小さい値となる。
以上に述べたように、本実施形態の着脱式トレイ2によれば、各位置決め部材2bが各サイドアーム41bと第2方向D2の位置が一致した状態で受容トレイ1eが第1位置から第2位置に向けて移動すると、各位置決め部材2bが各サイドアーム41bと接触するが、各位置決め部材2bが各サイドアーム41bの先端部分41btと接触するときには角度θが90度未満という条件が成立するため、各サイドアーム41bが第1範囲SR1から最上位置に向けてスムーズに移動することになる。これにより、サイドアーム41b及び位置決め部材2bの変形や破損を抑制することができる。
各位置決め部材2bは、各位置決め部材2bが各サイドアーム41bを押して各サイドアーム41bを第1範囲SR1から最上位置に向けて移動させる間において、各サイドアーム41bの先端部分41btとの接触を維持するように構成されている。当該構成によれば、後述する第2部品を採用しなくとも、各サイドアーム41bが第1範囲SR1から最上位置に向けてスムーズに移動すること(ひいては、サイドアーム41b及び位置決め部材2bの変形や破損を抑制すること)を確実に実現することができる。
続いて、本発明の第2実施形態に係る着脱式トレイ22について説明する。着脱式トレイ22は、位置決め部材の構成を除き、第1実施形態に係る着脱式トレイ2と同じ構成である。
着脱式トレイ22は、図10に示すように、受容面2axから突出すると共に第2方向D2に移動可能に受容部材2aに取り付けられた一対の位置決め部材22bを含む。各位置決め部材22bは、第1方向D1の上流側に配置された上流部品22xと、第1方向D1の下流側に配置されかつ上流部品22xから第1方向D1に離隔した下流部品22yとを含む。上流部品22xと下流部品22yとの間に、位置決め部材22bを第2方向D2及び第3方向D3に貫通した孔22zが形成されている。
上流部品22xは、受容面2axと直交する第3方向D3の成分を含む方向に移動不能に受容部材2aに取り付けられた第1部品22x1と、第3方向D3の成分を含む方向に移動可能に第1部品22x1に取り付けられた第2部品22x2とを含む。第2部品22x2は、位置決め部材22bにおける第1方向D1の上流側端部から第1方向D1の中央までの上流領域Rの少なくとも一部に配置されている。
第2部品22x2は、第5位置(図10〜図14に示す位置)と、第6位置(図16に示す位置)とを取り得る。第5位置は、第2部品22x2が取り得る位置のうち第1部品22x1からの第3方向D3の突出量が最も大きい位置である。第6位置は、第1部品22x1からの第3方向D3の突出量が第5位置のときよりも小さい位置であり、第2部品22x2が取り得る位置のうち第1部品22x1からの第3方向D3の突出量が最も小さい位置である。
第2部品22x2は、第2部品22x2に外力が作用していないとき、ばね22sの付勢力によって第5位置に保持されている。ばね22sは、一端が第2部品22x2、他端が第1部品22x1に固定されており、第2部品22x2が第6位置から第5位置に向かうように付勢している。ばね22sの付勢力は、押圧部材41を最上位置から第1範囲SR1に向けて付勢する力(例えば、押圧部材41の自重による力、押圧部材41が最上位置から第1範囲SR1に向かうように付勢するばねの付勢力等)よりも大きい。
第2部品22x2に形成されたスリットAに、第1部品22x1の表面に形成された凸部Bが挿入されている。凸部Bは、第2部品22x2が第5位置にあるときスリットAの下端に配置されており、第2部品22x2が第5位置から第6位置に向けて移動するときにスリットA内を移動し、第2部品22x2が第6位置に到達したときスリットAの上端に配置される。
各位置決め部材22bが各サイドアーム41bと第2方向D2の位置が部分的又は全体的に一致した状態で、ユーザの手動や制御部100による筐体移動機構(図示略)の制御等によって、第2筐体1yが記録位置から保守位置に向けて移動する(即ち、受容トレイ1eが図11に示す第1位置から第2位置に向けて移動する)と、先ず、図12に示すように、各位置決め部材22bは、各サイドアーム41bと対向する面(第2部品22x2の上面)22bxにおいて、各サイドアーム41bの先端部分41btと接触する。つまり、本実施形態においても、第1実施形態と同様、受容トレイ1eが第1位置から第2位置に向けて移動するときに各サイドアーム41bにおいて各位置決め部材22bと最初に接触する初期接触個所は、先端部分41btにある。またこのとき、各位置決め部材22bの面22bxのうち先端部分41btとの接触部22bpから第1方向D1上流側の部分22bx1に対する軸線44xと先端部分41btとを結ぶ線分Lのなす角度θは90度未満となっている。
各サイドアーム41bは、受容トレイ1eが第1位置から移動を開始する時点では第1範囲SR1(図4(c)参照)にあるが、図12に示すように各位置決め部材22bと接触した後、さらに受容トレイ1eが第2位置に向けて移動すると、各位置決め部材22bの第5位置にある第2部品22x2からの押圧力を受けて、最上位置に向けて移動する(図13及び図14参照)。換言すると、各位置決め部材22bが各サイドアーム41bと第2方向D2の位置が一致した状態で受容トレイ1eが第1位置から第2位置に向けて移動すると、各位置決め部材22bの第5位置にある第2部品22x2が各サイドアーム41bを押して各サイドアーム41bを第1範囲SR1から最上位置に向けて移動させる。
このとき、各位置決め部材22bの第5位置にある第2部品22x2は、図12に示すように各サイドアーム41bの先端部分41btと接触した後、先端部分41btとの接触を維持せず、図13に示すように各サイドアーム41bの接触面41bxと接触する。その後、各位置決め部材22bの第5位置にある第2部品22x2は、図13及び図14に示すように、各サイドアーム41bの接触面41bxに摺接しながら、各サイドアーム41bの接触面41bxにおける第1方向D1上流側に移動し、各サイドアーム41bにおける先端部分41btとは反対側の基端部分41brと接触する。このとき、押圧部材41が最上位置に到達する。
その後、さらに受容トレイ1eが第2位置に向けて移動すると、各位置決め部材22bの第5位置にある第2部品22x2は、最上位置にある各サイドアーム41bに押されて、ばね22sの付勢力に抗して第5位置から第6位置に向けて移動する(図15及び図16参照)。この間、各位置決め部材22bの第5位置にある第2部品22x2は各サイドアーム41bの基端部分41brとの接触を維持する。
受容トレイ1eが第2位置に到達すると同時に、各位置決め部材22bの第2部品22x2が第6位置に到達する(図16参照)。このとき、各サイドアーム41bの接触面41bxが各位置決め部材22bの面22bxと接触している。
以上に述べたように、本実施形態の着脱式トレイ22によれば、各位置決め部材22bが各サイドアーム41bと第2方向D2の位置が一致した状態で受容トレイ1eが第1位置から第2位置に向けて移動すると、各位置決め部材22bが各サイドアーム41bと接触するが、各位置決め部材22bが各サイドアーム41bの先端部分41btと接触するときには角度θが90度未満という条件が成立するため、各サイドアーム41bが第1範囲SR1から最上位置に向けてスムーズに移動することになる。これにより、サイドアーム41b及び位置決め部材22bの変形や破損を抑制することができる。
なお、各位置決め部材22bが各サイドアーム41bの先端部分41btと接触するときには、上記課題(サイドアーム41b及び位置決め部材22bの変形や破損)が生じ得るため、上記のような角度条件が必要であるが、各位置決め部材22bが各サイドアーム41bの先端部分41bt以外の部分と接触するときには、上記課題が生じない(具体的には、各サイドアーム41bに過度な負荷がかからず、各サイドアーム41bが第1範囲SR1から最上位置に向けてスムーズに移動する)ため、上記のような角度条件は不要である。
各位置決め部材22bの上流部品22xは、受容面2axと直交する第3方向D3の成分を含む方向に移動不能に受容部材2aに取り付けられた第1部品22x1と、第3方向D3の成分を含む方向に移動可能に第1部品22x1に取り付けられた第2部品22x2とを含む。この場合、位置決め部材22bが第2部品22x2を含まない場合に比べ、多くの用紙Pに対する第2方向D2の位置決めを行うことができる。
各位置決め部材22bが各サイドアーム41bと第2方向D2の位置が一致した状態で受容トレイ1eが第1位置から第2位置に向けて移動すると、各位置決め部材22bの第2部品22x2が各サイドアーム41bを押して各サイドアーム41bを第1範囲SR1から最上位置に向けて移動させ、かつ、各位置決め部材22bの第2部品22x2が各サイドアーム41bに押されてばね22sの付勢力に抗して第5位置から第6位置に向けて移動する。この場合、ばね22sを用いて上記のような構成を実行的に実現することができる。
各位置決め部材22bが各サイドアーム41bと第2方向D2の位置が一致した状態で受容トレイ1eが第1位置から第2位置に向けて移動すると、各位置決め部材22bの第5位置にある第2部品22x2が各サイドアーム41bを押して各サイドアーム41bを第1範囲SR1から最上位置に向けて移動させ、その後、各位置決め部材22bの第2部品22x2が最上位置にある各サイドアーム41bに押されて、ばね22sの付勢力に抗して第5位置から第6位置に向けて移動する。この間、各位置決め部材22bの第5位置にある第2部品22x2は各サイドアーム41bの基端部分41brとの接触を維持する。当該構成によれば、第2部品22x2が第5位置から第6位置に向けて移動する間に押圧部材41にかかる負荷を小さくすることができ、押圧部材41の変形や破損をより確実に抑制することができる。
ばね22sの付勢力は、押圧部材41を最上位置から第1範囲SR1に向けて付勢する力よりも大きい。これは、下記の観点に基づくものである。即ち、押圧部材41は排出された用紙Pによって揺動して第1範囲SR1から最上位置に向けて移動する必要があるため、押圧部材41を最上位置から第1範囲SR1に向けて付勢する力は比較的小さいことが望ましい。一方、第2部品22x2は排出された用紙Pによって第5位置から第6位置に向けて移動しない方がよいため、ばね22sの付勢力は比較的大きいことが望ましい。そこで、上記のように付勢力の大小関係を設定することにより、第5位置にある第2部品22x2が押圧部材41を押して押圧部材41を第1範囲SR1から最上位置まで移動させ、その後、第2部品22x2が最上位置にある押圧部材41に押されてばね22sの付勢力に抗して第5位置から第6位置に向けて移動するという構成を、簡単かつ確実に実現することができる。
第2部品22x2は、各位置決め部材22bの上流領域Rの少なくとも一部に配置されている。角度θが90度未満という条件を満たそうとすると、位置決め部材22bにおいて特に上流領域Rの部分の高さを低くする必要があり、第2方向D2の位置決めを適切に行うことができる用紙Pの量が制限されるという問題が生じ得る。そこで、上記のように位置決め部材22bにおける上流領域Rの少なくとも一部に第2部品22x2を配置し、当該部分において第2部品22x2を第5位置に保持することで、多くの用紙Pに対する第2方向D2の位置決めを行うことができ、上記問題を解決することができる。
各位置決め部材22bは、第2方向D2に貫通した孔22zを有する。当該構成によれば、孔22zを利用して、着脱式トレイ22から用紙Pを取り出す作業を容易に行うことができる。また、排出口1x1から排出された用紙Pが受容面2axに受容される際に、孔22zから空気を逃がすことができ、用紙Pを受容面2axに確実に受容することができる。
各位置決め部材22bは、第1方向D1の上流側に配置された上流部品22xと、第1方向D1の下流側に配置されかつ上流部品22xから第1方向D1に離隔した下流部品22yとを含み、上流部品22xと下流部品22yとの間に孔22zが形成されている。当該構成によれば、上流部品22xと下流部品22yとで、孔22zを効率よく形成することができる。
続いて、本発明の第3実施形態に係るプリンタ301、及び、本発明の第4実施形態に係るプリンタ401について説明する。プリンタ301は、図17に示すように、第1実施形態に係る着脱式トレイ2を有し、受容トレイ1eが着脱式トレイ2の構成要素である受容部材2a及び位置決め部材2bを含む。つまり、第3実施形態において、着脱式トレイ2の構成要素である受容部材2a及び位置決め部材2bは、受容トレイ1eに着脱不能に取り付けられており、受容トレイ1eと一体となっている。プリンタ401は、図18に示すように、第2実施形態に係る着脱式トレイ22を有し、受容トレイ1eが着脱式トレイ22の構成要素である受容部材2a及び位置決め部材22bを含む。つまり、第4実施形態において、着脱式トレイ22の構成要素である受容部材2a及び位置決め部材22bは、受容トレイ1eに着脱不能に取り付けられており、受容トレイ1eと一体となっている。
第3及び第4実施形態のプリンタ301;401によれば、それぞれ第1及び第2実施形態に係る着脱式トレイ2;22と同様の効果を得ることができると共に、以下のような効果を得ることができる。即ち、プリンタ301;401が第1筐体1x及び第2筐体1yを含み、第2筐体1yが記録位置(図1に示す位置)と保守位置(図2に示す位置)とを取り得るように構成されている。これにより、第2筐体1yを保守位置に保持して、ヘッド10a,10bと支持面15xとの間にジャムした用紙Pを取り出す作業(ジャム処理)を行うことができる。また、第2筐体1yを記録位置から保守位置に移動させるときに、受容トレイ1eが第1位置から第2位置に移動し、押圧部材41及び位置決め部材2b;22bの変形や破損の問題が生じ得るが、本発明によれば当該問題を抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
・排出装置において着脱式トレイが装着される位置(即ち、排出装置における受容トレイの位置)は、筐体の上部に限定されず、筐体の側部等であってもよい。
・受容面は、水平面に対して交差せず、水平面に平行であってもよい。
・押圧部材は、媒体の幅方向の任意の位置に接触するように配置されてよい。
・押圧部材は、上述の実施形態では3つの部品(1つのセンターアーム41a及び2つのサイドアーム41b)を含むが、これに限定されず、1以上の任意の数の部品を含んでよい。
・第2方向は、第1方向と交差する方向であればよく、第1方向と直交することに限定されない。
・受容トレイは、筐体の移動に応じてではなく、独立して移動してもよい。
・第1位置は、受容トレイが取り得る位置のうち、受容トレイにおける第1方向下流側の端部が最も下方となる位置に限定されない。また、第2位置は、受容トレイが取り得る位置のうち、受容トレイにおける第1方向下流側の端部が最も上方となる位置に限定されない。
・第3位置は、第1範囲SR1内の位置に限定されず、押圧部材が取り得る位置のうち、先端部分が第4位置のときよりも下方となる任意の位置であってよい。また、第4位置は、押圧部材が取り得る位置のうち、先端部分が最も上方となる位置に限定されない。
・受容トレイが第1位置から第2位置に向けて移動するときに押圧部材において位置決め部材と最初に接触する初期接触個所は、先端部分に限定されず、先端部分以外の任意の部分であってよい。なお、先端部分とは、押圧部材の先端に設けられた端面を含む部分をいう。例えば、押圧部材が上述の実施形態に係るサイドアーム41bのように平板状の場合、先端部分は、先端の端面であって、接触面又は接触面と反対側の面を含まない。一方、押圧部材が湾曲した形状の場合、先端部分は、先端の端面のみならず、接触面又は接触面と反対側の面(上述の実施形態に係るセンターアーム41aのように上向きに湾曲した形状の場合は接触面)における先端の端面の近傍部分を含む。
・位置決め部材は、上述の実施形態では一対で構成されているが、これに限定されず、1以上の任意の数であってよい。また、本発明に係る着脱式トレイ、又は、本発明に係る排出装置の受容トレイは、第2方向に移動可能な位置決め部材と、第2方向に移動不能な部材とで、媒体の第2方向の位置決めを行ってもよい。
・位置決め部材が複数ある場合には、複数の位置決め部材のうちの少なくとも1つが押圧部材と第2方向の位置が一致した状態で受容トレイが第1位置から第2位置に向けて移動するときに、当該少なくとも1つの位置決め部材について、角度条件が成立すればよい。
・第1実施形態の位置決め部材2bに、第2実施形態の第2部品22x2を取り付けてもよい。この場合、第2実施形態の位置決め部材22bにおいて孔22zを省略した形態となる。
・第1実施形態の位置決め部材2bに、第2方向に貫通した孔を設けてもよい。
・孔は、上流部品と下流部品との間に形成されることに限定されない。孔は、位置決め部材を第3方向に貫通しなくてよい。また、孔はなくてもよい。
・第2部品は、位置決め部材の上流領域以外の領域に配置されてもよい。
・第2部品は、押圧部材が第4位置に到達した後に、押圧部材に押されて第5位置から第6位置に移動することに限定されず、押圧部材が第3位置から第4位置に移動する間に、押圧部材に押されて第5位置から第6位置に移動してもよい。
・記録部は、ライン式に限定されず、シリアル式であってもよい。また、記録部は、インクジェット式に限定されず、レーザー式、サーマル式等であってもよい。
・排出装置に含まれる記録部の数は、任意であり、1つに限定されず、複数であってもよい。
・第2筐体は、回動によって第1筐体に対して移動することに限定されない。例えば、第2筐体は、鉛直方向の成分を含む方向の直進動作によって、第1筐体に対して移動してもよい。
・排出装置は、第1筐体及び第2筐体を含むことに限定されない。例えば、排出装置が1の筐体を含み、受容トレイが筐体の移動に応じてではなく独立して移動してもよい。
・排出装置は、プリンタに限定されない。
・媒体は、用紙に限定されず、布等であってもよい。また、媒体は、記録されるものに限定されず、記録されないものであってもよい。
1;301;401 インクジェットプリンタ(排出装置)
1e 受容トレイ
1x 第1筐体
1x1 排出口
1y 第2筐体
2;22 着脱式トレイ
2a 受容部材
2ax 受容面
2b;22b 位置決め部材
2bp;22bp 先端部分との接触部
22s ばね(付勢部材)
22x 上流部品
22x1 第1部品
22x2 第2部品
22y 下流部品
22z 孔
10a,10b ヘッド(記録部)
15 プラテン(支持部)
15x 支持面
30 搬送機構(排出機構)
41 押圧部材
41b サイドアーム(押圧部材)
41bx,41x 接触面
41bt 先端部分
41br 基端部分
44x 軸線
D1 第1方向
D2 第2方向
D3 第3方向
L 線分
P 用紙(媒体)
θ 角度

Claims (22)

  1. 媒体を排出するための排出口から第1方向に媒体を排出するように構成された排出機構と、前記排出口から排出された媒体を受容するように構成された受容トレイであって、第1位置と前記受容トレイにおける前記第1方向下流側の端部が前記第1位置のときよりも上方にある第2位置とを取り得る受容トレイと、前記排出口から排出された媒体と接触する接触面を有しかつ前記接触面が前記排出口から排出された媒体と接触して当該媒体を前記受容トレイに向けて押圧するように構成された押圧部材であって、前記第1方向と交差する方向である第2方向に延在する軸線を中心に揺動することで第3位置と前記押圧部材における前記第1方向下流側の先端部分が前記第3位置のときよりも上方にある第4位置とを取り得るように構成された押圧部材とを含む排出装置の、前記受容トレイに装着される着脱式トレイにおいて、
    前記受容トレイ上に配置され、前記受容トレイに連動するように構成された受容部材であって、前記排出口から排出された媒体を受容する受容面を有する、受容部材と、
    前記受容面から突出すると共に前記第2方向に移動可能に前記受容部材に取り付けられており、前記排出口から排出された媒体と前記第2方向に対向する対向面を有し、媒体の前記第2方向の位置決めを行うように構成された、位置決め部材とを備え、
    前記位置決め部材が前記押圧部材と前記第2方向の位置が一致した状態で前記受容トレイが前記第1位置から前記第2位置に向けて移動すると、前記位置決め部材が前記押圧部材を押して前記押圧部材を前記第3位置から前記第4位置に向けて移動させ、
    前記位置決め部材は、前記位置決め部材が前記押圧部材を押して前記押圧部材を前記第3位置から前記第4位置に向けて移動させる間において、前記押圧部材の前記先端部分と接触するときは、前記位置決め部材における前記押圧部材と対向する面のうち前記先端部分との接触部から前記第1方向上流側の部分に対する前記軸線と前記先端部分とを結ぶ線分のなす角度が90度未満となるように構成されており、
    前記受容トレイが前記第1位置にありかつ前記押圧部材が前記第3位置にあるときに、前記受容面が前記受容トレイにおける媒体を受容する面と平行で前記位置決め部材が前記押圧部材に対して前記第1方向の下流側に位置しかつ前記対向面が前記受容面及び前記第2方向の双方に対し垂直になるように、前記受容トレイに装着されることを特徴とする、着脱式トレイ。
  2. 前記位置決め部材は、前記位置決め部材が前記押圧部材を押して前記押圧部材を前記第3位置から前記第4位置に向けて移動させる間において、前記押圧部材の前記先端部分との接触を維持するように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の着脱式トレイ。
  3. 前記位置決め部材は、第1部品及び第2部品を含み、
    前記第1部品は、前記受容面と直交する第3方向の成分を含む方向に移動不能に前記受容部材に取り付けられており、
    前記第2部品は、前記第3方向の成分を含む方向に移動可能に前記第1部品に取り付けられており、第5位置と、前記第1部品からの前記第3方向の突出量が前記第5位置のときよりも小さい第6位置とを取り得るように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の着脱式トレイ。
  4. 前記第2部品が前記第6位置から前記第5位置に向かうように付勢する付勢部材をさらに備え、
    前記位置決め部材が前記押圧部材と前記第2方向の位置が一致した状態で前記受容トレイが前記第1位置から前記第2位置に向けて移動すると、前記第2部品が前記押圧部材を押して前記押圧部材を前記第3位置から前記第4位置に向けて移動させ、かつ、前記第2部品が前記押圧部材に押されて前記付勢部材の付勢力に抗して前記第5位置から前記第6位置に向けて移動することを特徴とする、請求項3に記載の着脱式トレイ。
  5. 前記位置決め部材が前記押圧部材と前記第2方向の位置が一致した状態で前記受容トレイが前記第1位置から前記第2位置に向けて移動すると、前記第5位置にある前記第2部品が前記押圧部材を押して前記押圧部材を前記第3位置から前記第4位置まで移動させ、その後、前記第2部品が前記第4位置にある前記押圧部材に押されて前記付勢部材の付勢力に抗して前記第5位置から前記第6位置に向けて移動し、
    前記第2部品は、前記第4位置にある前記押圧部材に押されて前記付勢部材の付勢力に抗して前記第5位置から前記第6位置に向けて移動する間において、前記押圧部材における前記先端部分とは反対側の基端部分との接触を維持するように構成されていることを特徴とする、請求項4に記載の着脱式トレイ。
  6. 前記付勢部材の付勢力は、前記押圧部材を前記第4位置から前記第3位置に向けて付勢する力よりも大きいことを特徴とする、請求項4又は5に記載の着脱式トレイ。
  7. 前記第2部品は、前記位置決め部材における前記第1方向の上流側端部から前記第1方向の中央までの上流領域の少なくとも一部に配置されていることを特徴とする、請求項3〜6のいずれか一項に記載の着脱式トレイ。
  8. 前記位置決め部材は、前記第2方向に貫通した孔を有することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の着脱式トレイ。
  9. 前記位置決め部材は、前記第1方向の上流側に配置された上流部品と、前記第1方向の下流側に配置されかつ前記上流部品から前記第1方向に離隔した下流部品とを含み、
    前記上流部品と前記下流部品との間に前記孔が形成されていることを特徴とする、請求項8に記載の着脱式トレイ。
  10. 前記第2位置は、前記受容トレイが取り得る位置のうち、前記受容トレイにおける前記第1方向下流側の端部が最も上方となる位置であり、
    前記第4位置は、前記押圧部材が取り得る位置のうち、前記先端部分が最も上方となる位置であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の着脱式トレイ。
  11. 媒体を排出するための排出口から第1方向に媒体を排出するように構成された排出機構と、
    前記排出口から排出された媒体を受容するように構成された受容トレイであって、第1位置と前記受容トレイにおける前記第1方向下流側の端部が前記第1位置のときよりも上方にある第2位置とを取り得る受容トレイと、
    前記排出口から排出された媒体と接触する接触面を有しかつ前記接触面が前記排出口から排出された媒体と接触して当該媒体を前記受容トレイに向けて押圧するように構成された押圧部材であって、前記第1方向と交差する方向である第2方向に延在する軸線を中心に揺動することで第3位置と前記押圧部材における前記第1方向下流側の先端部分が前記第3位置のときよりも上方にある第4位置とを取り得るように構成された押圧部材とを備えた排出装置において、
    前記受容トレイは、
    前記排出口から排出された媒体を受容する受容面を有する、受容部材と、
    前記受容面から突出すると共に前記第2方向に移動可能に前記受容部材に取り付けられており、前記排出口から排出された媒体と前記第2方向に対向して媒体の前記第2方向の位置決めを行うように構成された、位置決め部材とを含み、
    前記位置決め部材が前記押圧部材と前記第2方向の位置が一致した状態で前記受容トレイが前記第1位置から前記第2位置に向けて移動すると、前記位置決め部材が前記押圧部材を押して前記押圧部材を前記第3位置から前記第4位置に向けて移動させ、
    前記位置決め部材は、前記位置決め部材が前記押圧部材を押して前記押圧部材を前記第3位置から前記第4位置に向けて移動させる間において、前記押圧部材の前記先端部分と接触するときは、前記位置決め部材における前記押圧部材と対向する面のうち前記先端部分との接触部から前記第1方向上流側の部分に対する前記軸線と前記先端部分とを結ぶ線分のなす角度が90度未満となるように構成されていることを特徴とする、排出装置。
  12. 前記位置決め部材は、前記位置決め部材が前記押圧部材を押して前記押圧部材を前記第3位置から前記第4位置に向けて移動させる間において、前記押圧部材の前記先端部分との接触を維持するように構成されていることを特徴とする、請求項11に記載の排出装置。
  13. 前記位置決め部材は、第1部品及び第2部品を含み、
    前記第1部品は、前記受容面と直交する第3方向の成分を含む方向に移動不能に前記受容部材に取り付けられており、
    前記第2部品は、前記第3方向の成分を含む方向に移動可能に前記第1部品に取り付けられており、第5位置と、前記第1部品からの前記第3方向の突出量が前記第5位置のときよりも小さい第6位置とを取り得るように構成されていることを特徴とする、請求項11に記載の排出装置。
  14. 前記第2部品が前記第6位置から前記第5位置に向かうように付勢する付勢部材をさらに備え、
    前記位置決め部材が前記押圧部材と前記第2方向の位置が一致した状態で前記受容トレイが前記第1位置から前記第2位置に向けて移動すると、前記第2部品が前記押圧部材を押して前記押圧部材を前記第3位置から前記第4位置に向けて移動させ、かつ、前記第2部品が前記押圧部材に押されて前記付勢部材の付勢力に抗して前記第5位置から前記第6位置に向けて移動することを特徴とする、請求項13に記載の排出装置。
  15. 前記位置決め部材が前記押圧部材と前記第2方向の位置が一致した状態で前記受容トレイが前記第1位置から前記第2位置に向けて移動すると、前記第5位置にある前記第2部品が前記押圧部材を押して前記押圧部材を前記第3位置から前記第4位置まで移動させ、その後、前記第2部品が前記第4位置にある前記押圧部材に押されて前記付勢部材の付勢力に抗して前記第5位置から前記第6位置に向けて移動し、
    前記第2部品は、前記第4位置にある前記押圧部材に押されて前記付勢部材の付勢力に抗して前記第5位置から前記第6位置に向けて移動する間において、前記押圧部材における前記先端部分とは反対側の基端部分との接触を維持するように構成されていることを特徴とする、請求項14に記載の排出装置。
  16. 前記付勢部材の付勢力は、前記押圧部材を前記第4位置から前記第3位置に向けて付勢する力よりも大きいことを特徴とする、請求項14又は15に記載の排出装置。
  17. 前記第2部品は、前記位置決め部材における前記第1方向の上流側端部から前記第1方向の中央までの上流領域の少なくとも一部に配置されていることを特徴とする、請求項13〜16のいずれか一項に記載の排出装置。
  18. 前記位置決め部材は、前記第2方向に貫通した孔を有することを特徴とする、請求項11〜17のいずれか一項に記載の排出装置。
  19. 前記位置決め部材は、前記第1方向の上流側に配置された上流部品と、前記第1方向の下流側に配置されかつ前記上流部品から前記第1方向に離隔した下流部品とを含み、
    前記上流部品と前記下流部品との間に前記孔が形成されていることを特徴とする、請求項18に記載の排出装置。
  20. 前記第2位置は、前記受容トレイが取り得る位置のうち、前記受容トレイにおける前記第1方向下流側の端部が最も上方となる位置であり、
    前記第4位置は、前記押圧部材が取り得る位置のうち、前記先端部分が最も上方となる位置であることを特徴とする、請求項11〜19のいずれか一項に記載の排出装置。
  21. 前記受容トレイが前記第1位置から前記第2位置に向けて移動するときに前記押圧部材において前記位置決め部材と最初に接触する初期接触個所が、前記先端部分にあることを特徴とする、請求項11〜20のいずれか一項に記載の排出装置。
  22. 媒体に対して記録を行うように構成された、記録部と、
    前記記録部によって記録が行われる媒体を支持する支持面を有する、支持部と、
    前記支持部及び前記押圧部材を支持すると共に、前記排出口が形成された、第1筐体と、
    前記記録部及び前記受容トレイを支持すると共に、前記第1筐体に対して移動することで、前記受容トレイが前記第1位置を取りかつ前記記録部と前記支持面との間に記録に適した空間が形成される記録位置と、前記受容トレイが前記第2位置を取りかつ前記支持面が外部に開放される保守位置とを取り得るように構成された、第2筐体とをさらに備えたことを特徴とする、請求項11〜21のいずれか一項に記載の排出装置。
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