JP2009226590A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ディスク用トレイやボード紙等の厚紙の被記録材を手差し給送可能な記録装置において、被記録材を手差し給送する過程で被記録材の記録面に傷等が付いてしまう虞を低減させる。
【解決手段】 接触防止部材59は、ディスク用トレイTの手差し給送経路に干渉しない位置で、かつ排出方向Yの下流側から手差し給送されるディスク用トレイTが「退避位置」にある第2排出従動ローラ58に接触することを防止することが可能な位置に固設されている。また、この接触防止部材59の配設位置は、自動給送装置70から給送された記録紙Pの排出経路にも干渉しない位置である。
【選択図】図5

Description

本発明は、被記録材への記録実行手段と、記録実行後の被記録材を排出する被記録材排出装置と、被記録材排出装置の排出方向の下流側から被記録材を手差しで給送することを可能にする手差し給送装置とを備えた記録装置に関する。
ディスク用トレイやボード紙等の厚紙の被記録材を排出方向の下流側からユーザが手差しで給送することを可能にする手差し給送装置を備えた記録装置が公知である(例えば、特許文献1を参照)。このような記録装置は、普通紙や写真用紙等を給送するための自動給送装置では給送することができないボード紙等の厚紙の被記録材にも記録を実行することができる。また、光ディスクを装着したディスク用トレイを厚紙の被記録材と同様に手差しで給送することもできるので、光ディスクのラベル面に記録を実行することも可能になる。
このような記録装置は、ディスク用トレイやボード紙等の厚紙の被記録材を手差しで給送するとき及び手差し給送した被記録材への記録実行時に、被記録材排出装置の歯付きギザローラ等を退避位置へ変位させる手段を備えているのが一般的である(例えば、特許文献1を参照)。それによって、スムーズな手差し給送が可能になるとともに、手差し給送時及び手差し給送した被記録材への記録実行時に、歯付きギザローラが被記録材の記録面に過荷重で接触して傷等が付いてしまうことを防止することができる。
特開2007−301971号公報
しかしながら、例えば被記録材を手差しで給送する操作に慣れていないユーザの場合には、手差しで被記録材を給送する際に、本来はガイド部材等に沿って被記録材を略水平姿勢で挿入すべきところを、被記録材を斜めに傾斜させた姿勢で挿入してしまう可能性がある。つまり、ユーザが手差し給送操作に慣れていない場合等においては、ディスク用トレイやボード紙等の厚紙の被記録材を手差し給送する過程で、退避位置にある歯付きギザローラ等に被記録材が接触して、その被記録材の記録面に傷等が付いてしまう虞があった。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、ディスク用トレイやボード紙等の厚紙の被記録材を手差し給送可能な記録装置において、被記録材を手差し給送する過程で被記録材の記録面に傷等が付いてしまう虞を低減させることにある。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様は、被記録材への記録実行手段と、記録実行後の被記録材を排出する被記録材排出装置と、前記被記録材排出装置の排出方向の下流側から被記録材を手差しで給送することを可能にする手差し給送装置とを備えた記録装置において、前記被記録材排出装置は、駆動力源の回転駆動力で回転する排出駆動回転体と、被記録材を前記排出駆動回転体に押圧する押圧装置と、前記押圧装置を前記排出駆動回転体から離間する退避位置へ変位させる変位装置と、被記録材の手差し給送経路及び被記録材の排出経路に干渉しない位置に配設され、前記排出駆動回転体と前記退避位置にある前記押圧装置との間に前記排出方向の下流側から手差しで給送される被記録材が前記退避位置にある前記押圧装置に接触することを防止する接触防止部材と、を有している、ことを特徴とした記録装置である。
ユーザが被記録材を手差しで給送する際には、接触防止部材によって、手差しで給送される被記録材が退避位置にある押圧装置に接触することを防止することができる。すなわち、接触防止部材によって、ユーザが被記録材を手差し給送する過程で退避位置にある押圧装置に被記録材が接触して記録面に傷等が付いてしまうことを防止することができる。そして、接触防止部材は、被記録材の手差し給送経路及び被記録材の排出経路に干渉しない位置に配設されているので、被記録材の手差し給送や記録実行後の被記録材の排出が接触防止部材に妨げられることはない。すなわち、被記録材の手差し給送が正しい操作で正常に行われること、記録実行後の被記録材が被記録材排出装置により正常に排出されることが、接触防止部材によって妨げられることはない。
これにより、本発明の第1の態様に記載の記録装置によれば、ディスク用トレイやボード紙等の厚紙の被記録材を手差し給送可能な記録装置において、被記録材を手差し給送する過程で被記録材の記録面に傷等が付いてしまう虞を低減させることができるという作用効果が得られる。
本発明の第2の態様は、前述した第1の態様に記載の記録装置において、前記接触防止部材は、前記押圧装置より前記排出方向の下流側に配設されている、ことを特徴とした記録装置である。
このように、押圧装置より排出方向の下流側に接触防止部材が配設されているので、排出方向の下流側から手差し給送される被記録材が押圧装置に接触してしまうことをより確実に防止することができる。
本発明の第3の態様は、前述した第1の態様又は第2の態様に記載の記録装置において、前記接触防止部材は、回転自在に支持された回転体を有している、ことを特徴とした記録装置である。
被記録材を手差しで給送する過程において、その被記録材が接触防止部材に摺接したときには、被記録材の手差し給送に従動して回転体が回転する。それによって、手差し給送される被記録材が接触防止部材に摺接したときに、その接触防止部材が被記録材に傷等を付けてしまう虞を低減させることができる。また、被記録材が接触防止部材に摺接したときに回転体が従動して回転することで、被記録材の手差し給送を妨げることなく、その被記録材を本来の正しい挿入方向へと案内することができる。それによって、ユーザが手差し給送を正常に行うことがより容易になるので、手差し給送操作の操作性を向上させることができる。
本発明の第4の態様は、前述した第3の態様に記載の記録装置において、前記被記録材排出装置は、前記押圧装置を退避位置へ変位させた状態では、前記回転体で被記録材を前記排出駆動回転体に押圧する、ことを特徴とした記録装置である。
手差し給送されるディスク用トレイやボード紙等の厚紙の被記録材は、普通紙や写真用紙等の被記録材と厚みが大幅に異なるため、押圧装置で排出駆動回転体に押圧すると過荷重となって傷等が付いてしまう虞がある。このようなことを防止するためには、被記録材を手差し給送した後、その被記録材に記録を実行するときにも、押圧装置を退避位置に変位させた状態を維持するのが望ましい。
しかし、そのままでは、押圧装置で被記録材を排出駆動回転体に押圧することができないため、被記録材排出装置で記録実行後の被記録材を排出することができないことになる。そこで、押圧装置を退避位置へ変位させた状態では、接触防止部材の回転体で被記録材を排出駆動回転体に押圧する。それによって、手差し給送した被記録材に記録を実行した後、その記録実行後の被記録材を被記録材排出装置で排出することが可能になる。
本発明の第5の態様は、前述した第1〜第4の態様のいずれかに記載の記録装置において、前記押圧装置は、回転自在に支持されている歯付きギザローラで被記録材を前記排出駆動回転体へ押圧する、ことを特徴とした記録装置である。
歯付きギザローラで被記録材を排出駆動回転体に押圧する押圧装置においては、ユーザが被記録材を手差し給送する過程で退避位置にある押圧装置に被記録材が接触してしまうと、記録面に傷等が付いてしまう可能性が特に高い。したがって、本発明に係る記録装置は、このような押圧装置を備えた記録装置において、特に顕著な作用効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、本発明は以下説明する実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
<インクジェットプリンタの概略構成>
まず、本発明に係る「記録装置」としてのインクジェットプリンタ50の概略構成について説明する。
図1は、インクジェットプリンタ50の要部を図示した外観斜視図である。図2及び図3は、インクジェットプリンタ50の要部側断面図である。
インクジェットプリンタ50のハウジング11は、インクカートリッジ交換等の作業を行うための開口部が上面に設けられており、この開口部は、カバー12で開閉可能に覆われる。また、ハウジング11の前面には、「被記録材」としての記録紙Pが記録実行後に排出されて積重されるスタッカ13が、記録紙Pの排出口を開閉可能に支持されている。スタッカ13は、スタッカ本体14とサブスタッカ15とで構成され、スタッカ本体14の回動軸14aでハウジング11の底部17に軸支されている。スタッカ13は、符号Aで示した方向へ回動させ、さらにスタッカ本体14からサブスタッカ15を引き出した状態で使用する。
インクジェットプリンタ50の後部には、記録紙Pをインクジェットプリンタ50の内部に給送するための自動給送装置70が配設されている。自動給送装置70は、ホッパ71、給送用ローラ72、リタードローラ73及び案内部材74を備えている。ホッパ71は、給送用ローラ72の回転に連動して揺動可能に軸支されており、図示していない付勢手段により給送用ローラ72の外周面へ向けて付勢されている。給送用ローラ72は、図示していない給送用モータの回転駆動力が伝達されて回転する。リタードローラ73は、公知の「分離手段」であり、一定の従動回転抵抗が付与された状態で回動可能に軸支されている。
記録紙Pの給送時には、まず、ホッパ71が給送用ローラ72の外周面へ向けて揺動し、ホッパ71に載置された記録紙Pが給送用ローラ72の外周面に押圧される。給送用ローラ72の外周面に押圧された記録紙Pは、給送用ローラ72の回転により、案内部材74の案内面に沿って給送される。このとき、リタードローラ73によって、給送される最上位の記録紙Pに重なった状態で給送されようとする他の記録紙Pが係止されて重送が防止される。
インクジェットプリンタ50は、自動給送装置70から給送された記録紙Pの記録面にドットを形成して記録を実行する「記録実行手段」として、記録ヘッド62を備えている。記録ヘッド62は、キャリッジ61の底部に配設されている。また、インクジェットプリンタ50は、記録ヘッド62のヘッド面と対向する部分に、記録実行領域において記録紙Pを裏面側から支持するプラテン53が配設されている。
キャリッジ61は、記録ヘッド62のヘッド面とプラテン53に支持された記録紙Pの記録面との間隔(PG)が一定に維持された状態で幅方向X(搬送方向Yと交差する方向)へ往復動可能に、キャリッジガイド軸56に支持されている。キャリッジ61は、図示していないキャリッジ用モータの回転駆動力によって幅方向Xへ往復動する。記録ヘッド62は、ヘッド面に配設された多数のインク噴射ノズル(図示せず)からインクを噴射して記録紙Pの記録面にドットを形成する。キャリッジ61に装着された各色のインクカートリッジ(図示せず)からは、各色のインクが記録ヘッド62に供給される。
さらに、インクジェットプリンタ50は、自動給送装置70から給送された記録紙Pを搬送方向Yへ搬送する手段として、搬送駆動ローラ51及び搬送従動ローラ52を備えている。搬送駆動ローラ51及び搬送従動ローラ52は、プラテン53の搬送方向Yの上流側に配設されている。搬送駆動ローラ51は、図示していない搬送用モータの回転駆動力が伝達されて駆動回転する。搬送従動ローラ52は、複数の搬送従動ローラホルダ521に回転自在に軸支されて、幅方向Xに略等間隔で複数並設されており、図示していない付勢手段によって搬送駆動ローラ51の外周面へ付勢されている。自動給送装置70から給送された記録紙Pは、搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52とで挟持され、搬送駆動ローラ51の駆動回転により搬送方向Yへ所定の搬送量でプラテン53上を搬送される。
プラテン53の搬送方向Yの下流側には、記録紙Pを搬送方向Yへ搬送するとともに、記録実行後の記録紙Pを排出する「被記録材排出装置」として、第1排出駆動ローラ54、第1排出従動ローラ55、第2排出駆動ローラ57及び第2排出従動ローラ58が配設されている。「排出駆動回転体」としての第1排出駆動ローラ54及び第2排出駆動ローラ57は、図示していない搬送用モータの回転駆動力が伝達されて駆動回転する。第1排出従動ローラ55は、第1排出駆動ローラ54に沿って幅方向Xに略等間隔で複数並設されており、それぞれ第1排出駆動ローラ54の外周面に当接している。第2排出従動ローラ58は、第2排出駆動ローラ57に沿って幅方向Xに略等間隔で複数並設されており、それぞれ第2排出駆動ローラ57の外周面に当接している。「押圧装置」としての第1排出従動ローラ55及び第2排出従動ローラ58は、いわゆる「歯付きギザローラ」であり、個々に棒ばね(図示せず)に軸支された状態で、排出フレーム19に回転自在に支持されている。
プラテン53上の記録紙Pは、キャリッジ61が幅方向Xへ往復動しながら記録ヘッド62のヘッド面から記録面へインクを噴射してドットを形成する動作と、搬送搬送方向Yへ所定の搬送量で搬送する動作とが交互に繰り返されることによって、記録面への記録が実行される。インク噴射後の記録紙Pは、第2排出駆動ローラ57と第2排出従動ローラ58とで挟持され、さらに第1排出駆動ローラ54と第1排出従動ローラ55とで挟持され、第1排出駆動ローラ54及び第2排出駆動ローラ57の駆動回転により搬送方向Yへ搬送される。記録実行後の記録紙Pは、開いた状態のスタッカ13に排出されて積重される。そして、これらの一連の記録制御は、図示していない制御回路によって実行される。
<インクジェットプリンタ50の「手差し給送装置」>
インクジェットプリンタ50は、排出方向(搬送方向Yと同じ方向。以下、「排出方向Y」という。)の下流側からディスク用トレイTや厚紙等の記録紙Pを手差しで給送することを可能にする「手差し給送装置」として、トレイガイド18を備えている。以下、引き続き図1〜図3を参照しながら説明する。
インクジェットプリンタ50は、付属品としてディスク用トレイTを備えている。ディスク用トレイTは、光ディスクDを装着可能な薄板状の部材である。また、インクジェットプリンタ50の前面部11aには、スタッカ13を開いた部分に、トレイガイド18が軸部18bを回動軸として開閉可能に支持されている。ディスク用トレイTは、符号Bで示した方向へ開いた状態のトレイガイド18の支持面18aに沿って略水平姿勢で、符号Cで示した方向へ手差し給送することができる。
所定の位置まで手差し給送されたディスク用トレイTは、第1排出駆動ローラ54と第1排出従動ローラ55との間、第2排出駆動ローラ57と第2排出従動ローラ58との間を通じて、プラテン53の上を通り、先端近傍が搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52とで挟持された状態となる。インクジェットプリンタ50は、光ディスクDを装着したディスク用トレイTを手差し給送した状態で、所定の記録実行操作を行うことによって、記録紙Pと同様に、その光ディスクDのラベル面に記録を実行することができる。つまり、記録紙Pの記録面に記録を実行するときと同じように、キャリッジ61が幅方向Xへ往復動しながら記録ヘッド62のヘッド面から光ディスクDのラベル面へインクを噴射してドットを形成する動作と、搬送搬送方向Yへ所定の搬送量でディスク用トレイTを搬送する動作とが交互に繰り返されることによって、光ディスクDのラベル面への記録が実行される。
また、インクジェットプリンタ50は、トレイガイド18の開操作に連動して、第1排出従動ローラ55及び第2排出従動ローラ58をディスク用トレイTの手差し給送経路(ディスク用トレイTの搬送経路)から離間する退避位置へ変位させる「変位装置」としてのレリース装置20を備えている。このレリース装置20は、ディスク用トレイTを手差し給送する際及びそのディスク用トレイTに装着された光ディスクDのラベル面への記録を実行する際に、歯付きギザローラである第1排出従動ローラ55及び第2排出従動ローラ58の歯部が光ディスクDのラベル面に接触して傷が付いてしまうことを防止するための装置である。
より具体的には、レリース装置20は、第1揺動アーム21及び第2揺動アーム22を有するリンク機構である。また、第1排出従動ローラ55及び第2排出従動ローラ58を支持している排出フレーム19は、図示していない変位機構により、ディスク用トレイTの手差し給送経路(ディスク用トレイTの搬送経路)から離間する方向へ変位可能に支持されている。第1揺動アーム21は、図示の如く略V字形状の部材であり、中央近傍で第1排出駆動ローラ54の回転軸541に揺動可能に軸支されている。また、第1揺動アーム21は、一端側が排出フレーム19の変位機構(図示せず)と係合しており、他端側が第2揺動アーム22の一端側に枢結されている。第2揺動アーム22の他端側は、トレイガイド18の凸部18cに枢支されている。
トレイガイド18を閉じた状態では、図示の如く第1排出従動ローラ55は第1排出駆動ローラ54の外周面に当接し、第2排出従動ローラ58は第2排出駆動ローラ57の外周面に当接している(図2)。この状態では、第1排出従動ローラ55及び第2排出従動ローラ58で、第1排出駆動ローラ54及び第2排出駆動ローラ57の外周面に記録実行後の記録紙Pを押圧することができる。したがって、記録実行後の記録紙Pを第1排出駆動ローラ54及び第2排出駆動ローラ57の駆動回転によりスタッカ13に排出することができる。
他方、トレイガイド18を開方向(符号Bで示した方向)へ回動させると、第2揺動アーム22が符号F1で示した方向へ変位し、第1揺動アーム21が符号F2で示した揺動方向へ揺動する。それによって、排出フレーム19は、符号F3で示した方向へ変位する。排出フレーム19が符号F3で示した方向へ変位することによって、第1排出従動ローラ55は、第1排出駆動ローラ54の外周面から離間した状態になるとともに、第2排出従動ローラ58は、第2排出駆動ローラ57の外周面から離間する「退避位置」に変位した状態になる(図3)。つまり、この状態では、記録実行後のディスク用トレイTを第1排出駆動ローラ54及び第2排出駆動ローラ57の駆動回転により排出することはできない。そのため、ユーザは、記録実行後のディスク用トレイTをインクジェットプリンタ50から手で引っ張り出す必要がある。
<第1実施例>
つづいて、本発明に係るインクジェットプリンタ50の第1実施例について、図4〜図6、図9を参照しながら説明する。
図4〜図6は、本発明に係るインクジェットプリンタ50の第1実施例を図示した要部側断面図である。図4は、トレイガイド18を開いた状態でディスク用トレイTを手差し給送した後の状態を図示したものである。図5は、トレイガイド18を開いた状態でディスク用トレイTを手差し給送している途中の状態を図示したものである。図6は、トレイガイド18を閉じた状態で自動給送装置70から自動給送された記録紙Pに記録が実行されている状態を図示したものである。また、図9は、従来のインクジェットプリンタ50において、ディスク用トレイTの手差し給送が正常に行われてない状態の一例を図示したものである。
ディスク用トレイTは、第1排出駆動ローラ54と「退避位置」にある第1排出従動ローラ55との間、さらに第2排出駆動ローラ57と「退避位置」にある第2排出従動ローラ58との間を通じて、排出方向Yの下流側から手差し給送される。このとき、本来は、エッジガイド181をディスク用トレイTの幅に合わせた後、トレイガイド18の支持面18aに沿ってディスク用トレイTを略水平姿勢で挿入する必要がある。
しかし、例えばディスク用トレイTを手差しで給送する操作に慣れていないユーザの場合、従来のインクジェットプリンタ50においては、図9に図示したように、ディスク用トレイTを手差し給送する過程で、ディスク用トレイTを斜め上方に傾斜させた姿勢で挿入してしまう可能性がある。そして、ディスク用トレイTを斜め上方に傾斜させた姿勢で挿入してしまうと、例えば、図9に図示したように、搬送従動ローラホルダ521の上側にディスク用トレイTの先端が乗り上がってしまい、退避位置にある第2排出従動ローラ58にディスク用トレイTが接触してしまう可能性があった。つまり、従来のインクジェットプリンタ50においては、ディスク用トレイTを手差し給送する過程で、退避位置にある第2排出従動ローラ58にディスク用トレイTが接触して、そのディスク用トレイTに装着されている光ディスクDのラベル面に傷等が付いてしまう虞があった。
このようなことを防止するために、本発明に係るインクジェットプリンタ50は、接触防止部材59を備えている。この接触防止部材59は、ディスク用トレイTの手差し給送経路に干渉しない位置で(図4)、かつ排出方向Yの下流側から手差し給送されるディスク用トレイTが「退避位置」にある第2排出従動ローラ58に接触することを防止することが可能な位置に固設されている(図5)。また、当該実施例のインクジェットプリンタ50は、ディスク用トレイTの手差し給送経路は記録紙Pの排出経路でもあることから、接触防止部材59の配設位置は、自動給送装置70から給送された記録紙Pの排出経路にも干渉しない位置ということになる(図6)。
尚、「退避位置」にある第1排出従動ローラ55は、当該実施例のインクジェットプリンタ50では、物理的にディスク用トレイTが接触することのない位置にあるため、対応する接触防止部材59は配設されていない。
ディスク用トレイTを使用して光ディスクDのラベル面に記録を実行する場合には、ユーザは、まずトレイガイド18を開方向(符号Bで示した方向)へ回動させて開いた状態とする。それによって、排出フレーム19が符号F3で示した方向へ変位し、第1排出従動ローラ55は、第1排出駆動ローラ54の外周面から離間した状態になるとともに、第2排出従動ローラ58は、第2排出駆動ローラ57の外周面から離間した「退避位置」にある状態になる。この状態から、ユーザは、エッジガイド181をディスク用トレイTの幅に合わせ、トレイガイド18の支持面18aに沿ってディスク用トレイTを略水平姿勢で所定位置まで手差しで挿入する(図4)。
第2排出従動ローラ58が「退避位置」にある状態では、相対的に接触防止部材59が第2排出従動ローラ58よりディスク用トレイTの手差し給送経路側に突出した状態となる。そのため、例えば不慣れなユーザが、ディスク用トレイTを斜め上方に傾斜させた姿勢で挿入してしまっても、ディスク用トレイTが第2排出従動ローラ58の手前で接触防止部材59に接するため、それ以上ディスク用トレイTが上方へ傾斜することが規制される(図5)。それによって、ディスク用トレイTが第2排出従動ローラ58に接触してしまうことを防止することができる。
他方、自動給送装置70から普通紙等の記録紙Pを自動給送して記録を実行する場合には、ユーザは、トレイガイド18を閉じた状態にする。トレイガイド18を閉じることによって、排出フレーム19が符号Eで示した方向へ変位する。それによって、第1排出従動ローラ55は、第1排出駆動ローラ54の外周面に当接し、第2排出従動ローラ58は、第2排出駆動ローラ57の外周面に当接する。さらに、この状態では、相対的に第2排出従動ローラ58が接触防止部材59より記録紙Pの排出経路側に突出した状態となる(図6)。そのため、排出方向Yへ排出される記録紙Pが接触防止部材59に接触してしまう虞はない。
このようにして、本発明に係るインクジェットプリンタ50は、ディスク用トレイTやボード紙等の厚紙を手差し給送可能なインクジェットプリンタ50において、ディスク用トレイT等を手差し給送する過程でディスク用トレイT等の記録面に傷等が付いてしまう虞を低減させることができる。
尚、本発明に係るインクジェットプリンタ50において、接触防止部材59は、当該実施例のように、第2排出従動ローラ58の排出方向Yの下流側に配設されているのが好ましい。それによって、排出方向Yの下流側から手差し給送されるディスク用トレイT等が第2排出従動ローラ58に接触してしまうことをより確実に防止することができる。
<第2実施例>
つづいて、本発明に係るインクジェットプリンタ50の第2実施例について、図7を参照しながら説明する。
図7は、本発明に係るインクジェットプリンタ50の第2実施例を図示した要部側断面図であり、トレイガイド18を開いた状態でディスク用トレイTを手差し給送している途中の状態を図示したものである。
第2実施例のインクジェットプリンタ50は、接触防止部材59の先端に回転体591が回転自在に支持されている。尚、それ以外は、第1実施例のインクジェットプリンタ50と同様であるため、共通する部分の説明は省略する。
ディスク用トレイTを手差しで給送する過程において、そのディスク用トレイTが接触防止部材59に摺接したときには、それに従動して回転体591が回転する(図7)。それによって、手差し給送されるディスク用トレイTが接触防止部材59に摺接したときに、その接触防止部材59がディスク用トレイTに装着されている光ディスクDのラベル面に傷等を付けてしまう虞を低減させることができる。
また、ディスク用トレイTが接触防止部材69に摺接したときに回転体591が従動して回転することで、ディスク用トレイTの手差し給送を妨げることなく、そのディスク用トレイTを本来の正しい挿入方向Cへと案内することができる。それによって、ユーザが手差し給送を正常に行うことがより容易になるので、手差し給送操作の操作性を向上させることができる。
<第3実施例>
つづいて、本発明に係るインクジェットプリンタ50の第3実施例について、図8を参照しながら説明する。
図8は、本発明に係るインクジェットプリンタ50の第2実施例を図示した要部側断面図であり、トレイガイド18を開いた状態でディスク用トレイTを手差し給送した後の状態を図示したものである。
第3実施例のインクジェットプリンタ50は、第2実施例と同様に接触防止部材59の先端に回転体591が回転自在に支持されていることに加えて、手差し給送したディスク用トレイTへ記録を実行するときには、回転体591で、ディスク用トレイTが第1排出駆動ローラ54及び第2排出駆動ローラ57に押圧されるようになっている。尚、それ以外は、第1実施例のインクジェットプリンタ50と同様であるため、共通する部分の説明は省略する。
より具体的には、接触防止部材59は、回転体591でディスク用トレイTを第1排出駆動ローラ54及び第2排出駆動ローラ57に押圧することができるとともに、かつ普通紙等の記録紙Pが排出されるときには、その記録紙Pに接しない位置に配設される。それによって、手差し給送したディスク用トレイTに装着された光ディスクDのラベル面に記録を実行するときには、その光ディスクDのラベル面に記録を実行した後、ディスク用トレイTを第1排出駆動ローラ54及び第2排出駆動ローラ57の駆動回転により排出することが可能になる。また、自動給送装置70から自動給送した記録紙Pに記録を実行するときには、記録実行後の記録紙Pの記録面に接触防止部材59の回転体591が接触しないようにすることができる。尚、接触防止部材59は、第1実施例及び第2実施例と同様に一定の位置に固設しても良いし、トレイガイド18の開閉操作等に連動して変位するように設けても良い。
インクジェットプリンタの要部を図示した外観斜視図。 インクジェットプリンタの要部側断面図。 インクジェットプリンタの要部側断面図。 本発明に係るインクジェットプリンタの第1実施例の要部側断面図。 本発明に係るインクジェットプリンタの第1実施例の要部側断面図。 本発明に係るインクジェットプリンタの第1実施例の要部側断面図。 本発明に係るインクジェットプリンタの第2実施例の要部側断面図。 本発明に係るインクジェットプリンタの第3実施例の要部側断面図。 従来のプリンタにおいて手差し給送が正常に行われてない状態の一例。
符号の説明
18 トレイガイド、19 排出フレーム、20 レリース装置、50 インクジェットプリンタ、51 搬送駆動ローラ、52 搬送従動ローラ、53 プラテン、54 第1排出駆動ローラ、55 第1排出従動ローラ、57 第2排出駆動ローラ、58 第2排出従動ローラ、59 接触防止部材、61 キャリッジ、62 記録ヘッド、70 自動給送装置、591 回転体、D 光ディスク、P 記録紙、T ディスク用トレイ、X 幅方向、Y 記録紙Pの搬送方向及び排出方向

Claims (5)

  1. 被記録材への記録実行手段と、記録実行後の被記録材を排出する被記録材排出装置と、前記被記録材排出装置の排出方向の下流側から被記録材を手差しで給送することを可能にする手差し給送装置とを備えた記録装置において、
    前記被記録材排出装置は、
    駆動力源の回転駆動力で回転する排出駆動回転体と、
    被記録材を前記排出駆動回転体に押圧する押圧装置と、
    前記押圧装置を前記排出駆動回転体から離間する退避位置へ変位させる変位装置と、
    被記録材の手差し給送経路及び被記録材の排出経路に干渉しない位置に配設され、前記排出駆動回転体と前記退避位置にある前記押圧装置との間に前記排出方向の下流側から手差しで給送される被記録材が前記退避位置にある前記押圧装置に接触することを防止する接触防止部材と、を有している、ことを特徴とした記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記接触防止部材は、前記押圧装置より前記排出方向の下流側に配設されている、ことを特徴とした記録装置。
  3. 請求項1又は2に記載の記録装置において、前記接触防止部材は、回転自在に支持された回転体を有している、ことを特徴とした記録装置。
  4. 請求項3に記載の記録装置において、前記被記録材排出装置は、前記押圧装置を退避位置へ変位させた状態では、前記回転体で被記録材を前記排出駆動回転体に押圧する、ことを特徴とした記録装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の記録装置において、前記押圧装置は、回転自在に支持されている歯付きギザローラで被記録材を前記排出駆動回転体へ押圧する、ことを特徴とした記録装置。
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