JP2004042410A - 記録装置 - Google Patents

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JP2004042410A JP2002202264A JP2002202264A JP2004042410A JP 2004042410 A JP2004042410 A JP 2004042410A JP 2002202264 A JP2002202264 A JP 2002202264A JP 2002202264 A JP2002202264 A JP 2002202264A JP 2004042410 A JP2004042410 A JP 2004042410A
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Kazutoshi Kashiwabara
柏原 一敏
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Abstract

【課題】ユーザーが誤って被記録材搬送用トレイをセットすることを不能とする記録装置を提供すること。
【解決手段】剛性のある被記録材を保持する被記録材搬送用トレイ50を着脱自在にセット可能なセット部30と、セット部30の下流側に配設され、回転駆動可能な搬送駆動ローラ14と、搬送駆動ローラ14の上方に配置され、搬送駆動ローラ14の回転に従って従動回転可能な搬送従動ローラ15とから構成される、被記録材を搬送する搬送ローラ16と、搬送ローラ16の下流側近傍に設けられ、被記録材に記録を行う記録部と、被記録材搬送用トレイ50をセット部30から記録部へと真っ直ぐに搬送する搬送経路を有する記録装置であって、セット部30に被記録材搬送用トレイをセットして手差し給送する場合に被記録材搬送用トレイの誤挿入を規制する規制手段40を備えている。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、剛性のある被記録材(例えば、光ディスクなど)に記録が可能な記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録装置の1つにインクジェットプリンタがあり、当該インクジェットプリンタには、被記録材として普通紙などの用紙の他に、コンパクトディスクなどの光ディスクに向けて直接インクを吐出して印刷が可能となるように構成されているものがある。このようなインクジェットプリンタにおいて、光ディスクは剛性体であるので通常の用紙搬送経路(被記録材である用紙を湾曲させて搬送する経路)を利用した搬送が不可能であり、当該光ディスクを板状体からなる専用のトレイ(以下、「トレイ」という。)に保持させてインクジェットプリンタ側のセット部にセットし、記録を行う記録部へとまっすぐに搬送する専用のトレイ搬送経路を使用して搬送されるようになっている。
【0003】
しかし、前記トレイ搬送経路は常にオープンな状態(すなわち、常時、トレイをセット可能な状態)であるので、トレイを使用した印刷モードを設定せずにユーザーが誤ってトレイをセットすることで正常な印字品質を得ることができなかったり、トレイを無理やり挿入させることで搬送ローラや記録部等を破損させたりする虞があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題に鑑みなされたものであって、その課題は、ユーザーが誤って被記録材搬送用トレイをセットすることを不能とする記録装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の記録装置の発明は、剛性のある被記録材を保持する被記録材搬送用トレイを着脱自在にセット可能なセット部と、前記セット部の下流側に配設され、回転駆動可能な搬送駆動ローラと、この搬送駆動ローラの上方に配置され、当該搬送駆動ローラの回転に従って従動回転可能な搬送従動ローラとから構成される、被記録材を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラの下流側近傍に設けられ、被記録材に記録を行う記録部と、前記被記録材搬送用トレイを前記セット部から前記記録部へと真っ直ぐに搬送する搬送経路を有する記録装置であって、前記セット部に被記録材搬送用トレイをセットして手差し給送する場合に被記録材搬送用トレイの誤挿入を規制する規制手段を備えていることを特徴とする。
【0006】
この特徴によれば、セット部に被記録材搬送用トレイをセットして手差し給送する場合に被記録材搬送用トレイの誤挿入を規制する規制手段を備えているため、ユーザーが誤って被記録材搬送用トレイをセット部にセットしようとしても、これを防止することができ、もって、記録部等を破損する虞がない。すなわち、ユーザーは剛性のある被記録材(例えば、コンパクトディスク等の光ディスク)に対して記録を行う場合にのみ、この剛性のある被記録材を保持した被記録材搬送用トレイをセット部に対してセットすることが可能となり、これ以外、すなわち、被記録材として普通紙などの通常の用紙を使用した場合では被記録材搬送用トレイの挿入が規制され、セット不能とすることが可能である。
【0007】
また、請求項2に記載の記録装置の発明は、請求項1において、前記規制手段は、前記搬送経路を塞いで被記録材搬送用トレイの挿入を規制する規制状態と、前記搬送経路から退避して被記録材搬送用トレイを通過可能とする退避状態と、をとることができるように構成されていることを特徴とする。
【0008】
この特徴によれば、本発明に係る規制手段が規制状態をとっている場合においては、被記録材搬送用トレイの挿入を規制して、ユーザーによる誤挿入を確実に防止することができる。一方、退避状態をとっている場合においては、被記録材搬送用トレイをセット可能であり、もって、当該被記録材搬送用トレイに保持された被記録材に対して記録を実行することができる。
【0009】
また、請求項3に記載の記録装置の発明は、請求項2において、前記規制手段は付勢手段を有し、当該付勢手段によって、通常使用時において規制状態をとるように構成されていることを特徴とする。
【0010】
この特徴によれば、被記録材搬送用トレイを使用しない通常使用時(すなわち、被記録材として普通紙などの通常の用紙を使用した場合)においては、規制手段は規制状態をとるように構成されているので、ユーザーの誤操作による被記録材搬送用トレイの挿入を確実に防止することができる。すなわち、例えば、規制状態をとっている規制手段をユーザーが操作することによって、当該規制手段を退避状態として被記録材搬送用トレイをセット可能となるので、ユーザーの誤操作をより一層確実に防止することが可能である。
【0011】
また、請求項4に記載の記録装置の発明は、請求項3において、前記付勢手段は、被記録材搬送用トレイを前記セット部にセットし、当該被記録材搬送用トレイの先端が前記搬送ローラのニップ点に達した状態で、当該被記録材搬送用トレイを前記ニップ点に向けて付勢するように構成されていることを特徴とする。
【0012】
この特徴によれば、付勢手段は、被記録材搬送用トレイをセット部にセットし、当該被記録材搬送用トレイの先端が搬送ローラのニップ点に達した状態で、当該被記録材搬送用トレイをニップ点に向けて付勢するように構成されているので、被記録材搬送用トレイの先端がニップ点に達し、かつ付勢手段で該ニップ点に押しつけられている状態で搬送ローラを回動(正転)させることにより、当該被記録材搬送用トレイを搬送ローラで確実に狭持して、搬送することが可能である。
【0013】
すなわち従来、被記録材搬送用トレイを搬送ローラに狭持させるためには搬送従動ローラを上方に退避させる操作が必要であったが、これが不要となり、ユーザーの操作性向上を図ることができる。また、搬送従動ローラの操作機構が不要となるので、装置構成を簡素化することができ、コストダウン、記録装置全体の省スペース化(小型化)を図ることができる。
【0014】
また、被記録材搬送用トレイの搬送は、常に、当該被記録材搬送用トレイの先端が搬送ローラのニップ点にある位置から開始されるため、当該被記録材搬送用トレイを搬送する搬送ローラの回転数(ステップ数)をカウントすることによって、被記録材搬送用トレイの位置を把握することが可能となる。従って、被記録材搬送用トレイの記録開始位置への位置決め(いわゆる、頭出し)は、搬送ローラを所定回転数回転させることによって容易に、かつ速やかに行うことができる。
【0015】
また、請求項5に記載の記録装置の発明は、請求項4において、前記被記録材搬送用トレイは、板状体からなるトレイ本体部と、このトレイ本体部に形成され剛性のある被記録材を保持する保持部と、前記トレイ本体部の側端から側方に向けて突出して形成され、前記規制手段と係合して当該規制手段の規制状態への復帰力が作用する係合部を有していることを特徴とする。
【0016】
この特徴によれば、被記録材搬送用トレイの先端が記録装置の搬送ローラのニップ点に達した状態で、記録装置本体部側の規制手段と被記録材搬送用トレイ側の係合部が係合することにより、規制手段の規制状態への復帰力を利用して、当該被記録材搬送用トレイをニップ点に押しつけるように付勢することが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態について説明する。
【0018】
<インクジェットプリンタの構成>
ここで、図1は本発明に係るインクジェットプリンタ100の要部側断面図である。インクジェットプリンタ100は、装置後方に給紙装置(図示せず)を備え、この給紙装置に傾斜姿勢で保持されている用紙を矢印▲1▼の方向に搬送する第1の搬送経路と、装置後方から給紙装置フレーム11の下を通り、記録部へと矢印▲2▼の方向にまっすぐに搬送する第2の搬送経路を有している。ここで、第1の搬送経路▲1▼は被記録材として可撓性を有する普通紙などの用紙の搬送に利用され、一方、第2の搬送経路▲2▼は被記録材として光ディスク(例えば、コンパクトディスク等)をセットした、後述する被記録材搬送用トレイ(以下、「トレイ」という。)50の手差し給送に用いられるようになっている。
【0019】
給紙装置は、用紙を傾斜姿勢で堆積保持するホッパ(図示せず)を備え、このホッパの上流側には揺動支点が設けられ、この揺動支点を中心として揺動することにより、図示を省略した給紙ローラに対して圧接および離間動作を行うことができるようになっている。給紙ローラは側面視略D形形状をなしており、その表面には高摩擦部材が配設されていて、当該給紙ローラに接触した用紙を確実に給紙できるようになっている。このような構成により、ホッパが給紙ローラに対して圧接動作を行うことによって、当該ホッパに保持されている最上位の用紙が給紙ローラに接触する。その状態で給紙ローラが回動することにより、当該最上位の用紙を次位以降の用紙から分離して下流側に給紙できるようになっている。また、給紙装置の下部には、給紙装置フレーム11が配置されている。
【0020】
給紙装置の下流には、用紙をガイドする用紙ガイド12が配設されており、給紙された用紙を搬送ローラ16に向けてガイドすることができるようなっている。
【0021】
搬送ローラ16は被記録材を副走査方向(図1において左右方向)に精密送りするものである。当該搬送ローラ16は、図示しない駆動手段によって回転駆動する搬送駆動ローラ14と、この搬送駆動ローラ14の上方に配置され、該搬送駆動ローラ14の回転に従って従動回転する搬送従動ローラ15とから構成されている。
【0022】
搬送駆動ローラ14は、主走査方向(図1において紙面表裏方向)に長い棒状のローラからなり、表面には高摩擦部材が形成されていて被記録材の裏面(印刷面の反対面)に接触して精密送り動作を確実に実行可能となっている。一方の搬送従動ローラ15は、搬送駆動ローラ14より小なる、主走査方向に短い複数のローラが所定の間隔で配置され、搬送従動ローラホルダ18の下流側において自由回転可能に軸支されている。
【0023】
搬送従動ローラホルダ18は、回動支点(図示せず)を中心に回動可能に設けられ、図示しない付勢手段(例えば、ねじりコイルバネ)によって搬送駆動ローラ14に向けて回動付勢されている。また、この付勢手段の付勢力に抗して回動支点を中心として搬送駆動ローラ14から退避する方向に回動可能となっている。すなわち、搬送従動ローラ15は搬送駆動ローラ14に対して相対的に上下方向に変位可能に構成されている。このように、通常使用時においては、搬送従動ローラ15は搬送駆動ローラ14に向けて付勢されて圧接状態であり、搬送従動ローラホルダ18が回動することによって搬送従動ローラ15が上方に退避(すなわち、搬送駆動ローラ14から離間)して、前記した第2の搬送経路▲2▼を使用する厚みのあるトレイ50をも狭持して搬送可能としている。
【0024】
搬送ローラ16の下流側近傍には、記録部が構成されている。この記録部は、被記録材にインクを吐出する記録ヘッド21と、この記録ヘッド21に対向した位置に配設されたプラテン22を備えている。記録ヘッド21はキャリッジ(図示せず)の下面に設けられ、キャリッジに搭載されたインクカートリッジ(図示せず)からインクの供給を受け、被記録材に向けてインク滴を吐出する。キャリッジは、インクジェットプリンタ100の基本骨格をなすメインフレーム20の一部を構成する装置両サイドに形成されたサイドフレーム(図示せず)によって両端部が固定されているキャリッジガイド軸(図示せず)によって支持されつつ、主走査方向に往復移動可能となっている。プラテン22は、主走査方向に長く構成され、被記録材を下側から支持して、当該被記録材の印刷面と記録ヘッド21との距離を規定している。
【0025】
記録部の下流には排紙部が構成されている。排紙部は、図示しない駆動源により回転駆動する排紙駆動ローラ25と、この排紙駆動ローラ25の上方に配置され、外周面に複数の歯を有する歯付きローラから構成される排紙従動ローラ(図示せず)とから構成される排紙ローラを備え、これにより記録の行われた被記録材をインクジェットプリンタ100の前面側に向けて排出することができるようになっている。排紙駆動ローラ25の下流には、スタッカ29が設けられ、排紙された被記録材を支持することができるようになっている。このスタッカ29は、上流側の回動支点29aを中心として回動可能に構成されており、使用時には図1に示す如くインクジェットプリンタ100の載置面側に回動して排紙された被記録材を支持可能となり、非使用時には装置本体部側に回動することによって載置スペースを節約している。
【0026】
<規制手段、被記録材搬送用トレイ>
インクジェットプリンタ100の後方には、第2の搬送経路▲2▼を使用する場合に用いられるトレイ50をセット可能なセット部30が構成されている。また、インクジェットプリンタ100の外観をなす上ケース10の該当箇所には挿入口10aが形成され、トレイ50をセット部30に対して着脱自在にセットして、記録部に向けて挿入できるようになっている。また、給紙装置フレーム11の下部にはトレイガイド31が配置されて、トレイ50を記録部へと略水平にガイドできるように構成されている。また、セット部30にはトレイ50の側端をガイドするエッジガイド(図示せず)が設けられ、トレイ50を正姿勢で給送できるようになっている。
【0027】
第2の搬送経路▲2▼上には、トレイ50を手差し給送する場合にユーザーによる誤挿入を規制する規制手段40が配置されている。この規制手段40は、付勢手段としてのねじりコイルバネ45によって付勢されることにより通常使用時において、図2に示す如く第2の搬送経路▲2▼を塞いでトレイ50の挿入を規制する規制状態と、ユーザーが操作手段としての操作レバー60を操作することによって、図3に示す如く第2の搬送経路▲2▼から退避してトレイ50を通過可能とする退避状態とをとることができるように構成されている。すなわち、ユーザーが操作レバー60を操作しない限りにおいて、規制手段40は規制状態をとって第2の搬送経路▲2▼を塞いでおり、トレイ50をセット不能な状態で維持している。
【0028】
規制手段40は、回動軸40aを有し、この回動軸40aを中心としてねじりコイルバネ45によって回動付勢されることにより第2の搬送経路▲2▼上に突出して、これを塞ぎトレイの挿入を規制する規制部41と、操作レバー60と係合することにより付勢力に抗した方向に回動させて、規制部41を第2の搬送経路▲2▼から退避させることによってトレイ50を通過可能とする係合部42を有している。本実施形態において、規制部41の先端はトレイガイド31のガイド面(すなわちトレイ50を載置する面)より下方に突出するように構成されている。また、規制手段40はねじりコイルバネ45によって回動付勢されているが、図1に示す状態より搬送ローラ16に向けて回動することがないように、トレイガイド31には規制部41と接触することによって回動を規制する切りかけ部(図示せず)が形成されている。すなわち図1に示す状態おいて、規制手段40は回動軸40aを中心として、時計回りの回動はねじりコイルバネ45の付勢力に抗して可能であるが、反時計回りの回動は不能となるように構成されている。
【0029】
このような構成により、規制手段40が規制状態である場合には、トレイ50を規制部45に当接させてねじりコイルバネ45の付勢力と同方向に押し込んだとしても、当該トレイ50の挿入を確実に規制することが可能である。
【0030】
操作手段としての操作レバー60は、回動支点60aを中心として回動可能に構成されており、ユーザーが直接操作する操作部61と、規制手段側の係合部42と係合可能な突起63を備えた回動部62を有している。すなわち、規制手段側の係合部42は、操作レバー側の突起63の回動軌道上に配置されており、ユーザーが操作部61を操作して操作レバー60を回動(図1において反時計回り)させることにより、突起63が係合部42と係合するようになっている。これにより規制手段40を回動(図1において時計回り)させて、規制部41を第2の搬送経路▲2▼上から退避させた退避状態とし、トレイ50を通過可能としている。
【0031】
また、規制手段40は、ねじりコイルバネ45によって規制状態をとるように搬送ローラ16に向けて(図1において反時計回り方向)回動付勢されているので、規制部41が後述するトレイ50の係合部後端55bと係合することによって、トレイ50の先端が搬送ローラ16のニップ点に達した状態で、当該トレイ50をニップ点に押しつけることができるようになっている。すなわち、規制手段40のねじりコイルバネ45による規制状態への復帰力を利用して、トレイ50を搬送ローラ16に向けて付勢することができるように構成されている。
【0032】
ここでトレイ50の構成について図8を参照しつつ説明する。ここで図8は本実施形態に使用されるトレイの一例を示す平面図である。なお、図8に示す矢印は、当該トレイ50をインクジェットプリンタ100にセットする場合の挿入方向を示すものであり、すなわち矢印の延長線上にインクジェットプリンタ100のセット部30が位置している。
【0033】
トレイ50は、板状体からなるトレイ本体部51と、このトレイ本体部51に形成され剛性のある被記録材としての光ディスクを保持する保持部52を有している。保持部52は、周囲のトレイ本体部51より凹となるように形成され、例えば直径12cmもしくは直径8cmのコンパクトディスクなどを保持できるようになっている。この保持部52の深さは、前記コンパクトディスクの厚さと略等しくなるように形成され、コンパクトディスクをセットした場合に当該コンパクトディスクの上面と保持部51の上面とが略面一となるようになっている。
【0034】
また、トレイ本体部51の一側端で、かつトレイ挿入方向先端側には、前記したインクジェットプリンタ100側の規制手段40と係合可能なトレイ係合部55がトレイ本体部51と面一となるように一体成形されている。なお、本実施形態においては、トレイ本体部先端51aとトレイ係合部先端55aとが同一辺を形成するように同一直線上に構成されており、以下これらを区別することを要しない場合には「トレイ先端50a」とする場合がある。トレイ係合部後端55bは、トレイ先端50aが搬送ローラ16のニップ点に達した状態で規制手段40の規制部41と係合して、規制手段40の規制状態への復帰力を受けてトレイ50を搬送ローラ16に向けて付勢する。すなわち、トレイ先端50aからトレイ係合部後端55bまでの長さは、搬送ローラ16のニップ点から規制手段40までの距離と略同一に構成されている。このような構成により、規制部41とトレイ係合部後端55bが確実に係合して、規制手段40の規制状態への復帰力によってトレイ50を搬送ローラ16に向けて付勢することができるようになっている。
【0035】
また、トレイ50の先端部には、トレイ先端50aから上面(すなわち、保持部52が形成されている面)に向けて昇り面となる傾斜面56が形成されている。この傾斜面56により、トレイ50をインクジェットプリンタ100にセットした場合に、トレイ先端50aから給紙ローラ16によってスムーズに狭持されて、搬送することが可能となる。
【0036】
以下、図2から図7を参照しつつトレイ50の給送動作について説明する。 まず、図2に示す如く、コンパクトディスク59を保持したトレイ50をインクジェットプリンタ100後方の挿入口10aから略水平姿勢で挿入させ、トレイガイド31に沿って差し込みセット部30にセットする。このとき規制手段40は規制状態であるので、トレイ50の挿入が規制される。そこで、ユーザーは操作部61を操作して、操作レバー60を装置後方側(図2において反時計回り)に回動させる。これにより回動部62が回動して、突起63がその回動軌道上にある係合部42と係合して規制手段40を回動(図2において時計回り)させて退避状態とする。
【0037】
規制手段40が退避状態となることによりトレイ50が通過可能となって、トレイ先端50aが搬送ローラ16のニップ点に達するまでトレイ50を挿入させる(図3)。そして、トレイ先端50aが搬送ローラ16のニップ点に達した状態(図3および図4)で、操作レバー60を通常状態に戻して(図3において時計回り)、回動部62と係合部42との係合を解くことにより、規制部41がトレイ係合部後端55bに接触する(図5および図6)。この図5および図6に示す状態においては、規制手段40はねじりコイルバネ45により規制状態への復帰力が働いているので、規制部41がトレイ係合部後端55bに係合して搬送ローラ16に向けて付勢するように作用し、もってトレイ50が搬送ローラ16のニップ点に押しつけられる。すなわち、トレイ先端50aが搬送ローラ16のニップ点に達した状態で、この搬送ローラ16のニップ点に押しつけられる。
【0038】
そしてこのトレイ50の搬送ローラ16に対する接触・付勢状態で、搬送駆動ローラ14が正転(図5において時計回り)することにより、トレイ50はトレイ先端50aから搬送駆動ローラ14と搬送従動ローラ15と(すなわち搬送ローラ16)によって確実に狭持されて、図7に示す如く記録部に向けて搬送され、印刷が行われる。このとき、トレイ先端部に形成された傾斜面56に沿って搬送従動ローラ16が上方に徐々に持ち上げられつつ狭持するので、搬送従動ローラホルダ18の付勢力に抗した搬送ローラ16によるトレイ50の狭持を確実に実行することが可能である。
【0039】
すなわち、上述したように搬送従動ローラ15は搬送駆動ローラ14に向けて回動付勢されているので、比較的厚みのあるトレイ50が狭持されない虞があるが、本発明の如く、付勢手段40によってトレイ先端50aを搬送ローラ16のニップ点に押しつけ、かつ該ニップ点に向けて付勢された状態で搬送駆動ローラ14を回動させることによって、トレイ50を搬送ローラ16において確実に狭持して、スリップすることなく搬送することが可能となる。また、トレイ先端部には傾斜面56が形成されているので、搬送従動ローラ18が傾斜面56に沿って滑らかに退避しつつ狭持するので、搬送ローラ16でのトレイ50の狭持をより一層容易に、かつ確実に行うことができる。
【0040】
また、上述したようにトレイ50の搬送は、常に、トレイ先端50aが搬送ローラ16のニップ点にある位置から開始されるので、このトレイ50を搬送する搬送ローラ16の回転数(ステップ数)をカウントすることによって、トレイ50の搬送量を把握することができる。従って、トレイ50の印刷開始位置への位置決め(いわゆる、頭出し)を容易に、かつ速やかに行うことが可能である。
【0041】
すなわち従来技術においては、搬送従動ローラを上方に退避させた状態で、トレイ先端部を搬送従動ローラと搬送駆動ローラとの間に挿入し、その後搬送従動ローラを下方に変位させることによって、トレイを搬送ローラで狭持させていた。従って、搬送ローラによるトレイの狭持位置が毎回異なり、トレイの頭出し作業にはセンサーなどの位置検出手段が別途必要となってしまい、この手段は高価であるとともに、位置検出に長時間を要していた。
しかし本発明では、上述したようにトレイ50の搬送が常に一定位置から開始されるので、搬送ローラ16のステップ数をカウントすることによって、トレイ50の搬送量を把握して、頭出し作業を容易に行うことができる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、通常使用時において規制状態をとる規制手段を備えているので、ユーザーによる誤挿入を確実に規制することができる。また、ユーザーが被記録材搬送用トレイを使用した印刷を実行する場合には、操作レバーの操作を要するので、ユーザーに被記録材搬送用トレイを使用した印刷であることを確実に認識させることができ、もって誤った操作を防止することが可能である。
また、被記録材搬送用トレイの先端が搬送ローラのニップ点に達した状態で、規制手段の規制状態への復帰力を利用して被記録材搬送用トレイをニップ点に向けて付勢するので、当該被記録材搬送用トレイの搬送ローラの狭持による搬送を確実に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの要部側断面図である。
【図2】同インクジェットプリンタの動作説明図である。
【図3】同インクジェットプリンタの動作説明図である。
【図4】図3と同状態の平面図である。
【図5】同インクジェットプリンタの動作説明図である。
【図6】図5と同状態の平面図である。
【図7】同インクジェットプリンタの動作説明図である。
【図8】被記録材搬送用トレイの一例を示す平面図である。
【符号の説明】
10 上ケース
10a 挿入口
11 給紙装置フレーム
12 用紙ガイド
14 搬送駆動ローラ
15 搬送従動ローラ
16 搬送ローラ
18 搬送従動ローラホルダ
20 メインフレーム
21 記録ヘッド
22 プラテン
25 排紙駆動ローラ
29 スタッカ
30 セット部
31 トレイガイド
40 規制手段
41 規制部
42 係合部
45 ねじりコイルバネ
50 被記録材搬送用トレイ
51 トレイ本体部
51a トレイ本体部先端
52 保持部
55 係合部
55a 係合部先端
55b 係合部後端
56 傾斜面
59 コンパクトディスク
60 操作レバー
61 操作部
62 回動部
63 突起
100 インクジェットプリンタ

Claims (5)

  1. 剛性のある被記録材を保持する被記録材搬送用トレイを着脱自在にセット可能なセット部と、
    前記セット部の下流側に配設され、回転駆動可能な搬送駆動ローラと、この搬送駆動ローラの上方に配置され、当該搬送駆動ローラの回転に従って従動回転可能な搬送従動ローラとから構成される、被記録材を搬送する搬送ローラと、
    前記搬送ローラの下流側近傍に設けられ、被記録材に記録を行う記録部と、
    前記被記録材搬送用トレイを前記セット部から前記記録部へと真っ直ぐに搬送する搬送経路を有する記録装置であって、
    前記セット部に被記録材搬送用トレイをセットして手差し給送する場合に被記録材搬送用トレイの誤挿入を規制する規制手段を備えていることを特徴とする、記録装置。
  2. 請求項1において、前記規制手段は、前記搬送経路を塞いで被記録材搬送用トレイの挿入を規制する規制状態と、前記搬送経路から退避して被記録材搬送用トレイを通過可能とする退避状態と、をとることができるように構成されていることを特徴とする、記録装置。
  3. 請求項2において、前記規制手段は付勢手段を有し、当該付勢手段によって、通常使用時において規制状態をとるように構成されていることを特徴とする、記録装置。
  4. 請求項3において、前記付勢手段は、被記録材搬送用トレイを前記セット部にセットし、当該被記録材搬送用トレイの先端が前記搬送ローラのニップ点に達した状態で、当該被記録材搬送用トレイを前記ニップ点に向けて付勢するように構成されていることを特徴とする、記録装置。
  5. 請求項4において、前記被記録材搬送用トレイは、板状体からなるトレイ本体部と、このトレイ本体部に形成され剛性のある被記録材を保持する保持部と、前記トレイ本体部の側端から側方に向けて突出して形成され、前記規制手段と係合して当該規制手段の規制状態への復帰力が作用する係合部を有していることを特徴とする、記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010046930A (ja) * 2008-08-22 2010-03-04 Seiko Epson Corp 記録装置
US8641038B2 (en) 2011-09-30 2014-02-04 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image recording device
CN106739559A (zh) * 2016-11-29 2017-05-31 广西宾阳县天祥电子有限公司 一种自动喷字机

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