JP6519119B2 - 偏光ガラス板の製造方法 - Google Patents
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Description
L1=ガラスプリフォーム板の幅が、元の幅W0の0.8倍に変形した部分から0.2倍に変形した部分の間の長さ
W1=ガラスプリフォーム板の元の幅W0の0.5倍の長さ
L2=前記ガラスプリフォーム板の幅が、元の幅W0の0.8倍に変形した部分から0.5倍に変形した部分の間の長さ
W1=前記ガラスプリフォーム板の元の幅W0の0.5倍の長さ
まず、延伸成形母材となるガラスプリフォーム板を準備する。ガラスプリフォーム板を構成するガラスは、ハロゲン化金属粒子がガラス中で十分軟化変形する温度域(例えば480℃以上)において所定の粘度を有するものが選択される。それにより、ハロゲン化金属粒子を所望の長さに延伸することが可能となる。そのようなガラスとしては、ホウケイ酸ガラスが挙げられる。
ガラスプリフォーム板を加熱しながら延伸成形することにより、ガラスマトリクス中に延伸ハロゲン化金属粒子が配向して分散されてなるガラス部材を得る。図1は、本実施形態におけるガラスプリフォーム板の延伸成形工程を示す模式的正面図である。ガラスプリフォーム板1は発熱体2による加熱により軟化し、引張りローラ3により延伸される。これにより、ハロゲン化金属粒子4も延伸成形方向Dの方向に延伸され、ガラスマトリクス中に延伸ハロゲン化金属粒子4’が配向して分散されてなるガラス部材5を得る。図1において、発熱体2は円柱状であり、それぞれ紙面と垂直な方向に設置されている。また、発熱体2は、ガラスプリフォーム板1の前面側及び裏面側にも複数配置されている(図示せず)。例えば、各発熱体2はやぐら状に配置することが好ましい。
L1=ガラスプリフォーム板1の幅が、元の幅W0の0.8倍に変形した部分aから0.2倍に変形した部分bの間(軟化変形部S1)の長さ
W1=ガラスプリフォーム板1の元の幅W0の0.5倍の長さ
L2=ガラスプリフォーム板1の幅が、元の幅W0の0.8倍に変形した部分aから0.5倍に変形した部分cの間(軟化変形部S2)の長さ
W1=ガラスプリフォーム板1の元の幅W0の0.5倍の長さ
上記で得られたガラス部材5に還元処理を施すことにより、延伸ハロゲン化金属粒子4’を還元して延伸金属粒子とする。還元処理は、例えば水素雰囲気中で加熱することにより行う。通常、ガラス部材5の表層(例えば、深さ10〜100μm、さらには20〜80μm)に存在する延伸ハロゲン化金属粒子4’のみ還元して延伸金属粒子に変化させればよい。
偏光ガラス板の大きさは例えば5mm角以上であることが好ましく、10mm角以上であることがより好ましく、15mm角以上であることがさらに好ましく、20mm角以上であることが特に好ましい。既述の通り、近年では大型の偏光ガラス板及びファラデー回転子を用いて大型の光アイソレータを作製した後、0.5〜2.0mm角のチップに切断するという製造方法が採用されているため、偏光ガラス板が大きいほど、大量生産が可能となりコストダウンを図ることが可能となる。ただし、偏光ガラス板が大きすぎると、面内の偏光軸ずれが大きくなり、歩留りが低下する傾向がある。そのため、偏光ガラス板の大きさは40mm角以下であることが好ましく、30mm角以下であることがより好ましい。
P1=最大光透過量
P2=最小光透過量
(a)ガラスプリフォーム板の作製
質量%で、SiO2 60%、B2O3 18%、Al2O3 8.5%、Li2O 2%、Na2O 2.5%、K2O 9%、Ag 0.3%、Cl 0.5%を有するホウケイ酸ガラス(軟化点650℃)となるように原料バッチを調製した。原料バッチを溶融し、板状に成形した。板状ガラスに対し、675℃で2時間熱処理を施すことにより、ガラス内部に塩化銀粒子を析出させた。その後、板状ガラスに加工を施して幅170mm、厚み5mmのガラスプリフォーム板を得た。
図1に準ずる装置を用いて、ガラスプリフォーム板を109dPa・sの粘度に相当する温度付近で加熱しながら延伸成形することにより、ガラスマトリクス中に延伸塩化銀粒子が配向して分散されてなるガラス部材(幅17mm)を得た。延伸成形条件を表1に示す。
上記で得られたガラス部材を厚み0.2mmとなるように研磨加工した後、450℃の水素雰囲気下で24時間還元処理を施した。その結果、ガラス部材の表層に存在する延伸塩化銀粒子が還元されて延伸銀粒子となった。その後、ガラス部材を10mm角に切断することにより偏光ガラス板を得た。
偏光ガラス板における偏光軸ずれ及び消光比を以下のようにして測定した。なお、図2は各特性の測定方法を説明するための偏光ガラス板の模式的平面図であり、P0は偏光ガラス板の中心を示し、P1及びP2は、P0から延伸成形方向と垂直な方向にそれぞれ4mm左右に離れた位置を示す。
2 発熱体
3 引張りローラ
4 ハロゲン化金属粒子
4’ 延伸ハロゲン化金属粒子
5 ガラス部材
Claims (7)
- ガラスマトリクス中に延伸金属粒子が配向して分散されてなる偏光ガラス板を製造するための方法であって、
ハロゲン化金属粒子を含有する所定幅W0を有するガラスプリフォーム板を加熱しながら延伸成形することにより、ガラスマトリクス中に延伸ハロゲン化金属粒子が配向して分散されてなり、且つ、前記所定幅W 0 の0.2倍以下の幅を有するガラス部材を得る延伸成形工程、及び、
前記ガラス部材に還元処理を施すことにより、前記延伸ハロゲン化金属粒子を還元して偏光ガラス板を得る還元工程、
を含み、
前記ガラスプリフォーム板の延伸成形工程において、延伸成形中の前記ガラスプリフォーム板の形状が下記式(1)の関係を満たすように、加熱しながら延伸成形することを特徴とする偏光ガラス板の製造方法。
L1/W1≧1.0 ・・・(1)
L1=前記ガラスプリフォーム板の幅が、元の幅W0の0.8倍に変形した部分から0.2倍に変形した部分の間の長さ
W1=W0×0.5 - 前記式(1)におけるL1の値が60mm以上であることを特徴とする請求項1に記載の偏光ガラス板の製造方法。
- ガラスマトリクス中に延伸金属粒子が配向して分散されてなる偏光ガラス板を製造するための方法であって、
ハロゲン化金属粒子を含有する所定幅W0を有するガラスプリフォーム板を加熱しながら延伸成形することにより、ガラスマトリクス中に延伸ハロゲン化金属粒子が配向して分散されてなり、且つ、前記所定幅W 0 の0.5倍以下の幅を有するガラス部材を得る延伸成形工程、及び、
前記ガラス部材に還元処理を施すことにより、前記延伸ハロゲン化金属粒子を還元して偏光ガラス板を得る還元工程、
を含み、
前記ガラスプリフォーム板の延伸成形工程において、延伸成形中の前記ガラスプリフォーム板の形状が下記式(2)の関係を満たすように、加熱しながら延伸成形することを特徴とする偏光ガラス板の製造方法。
0.5≦L2/W1 ≦0.71 ・・・(2)
L2=前記ガラスプリフォーム板の幅が、元の幅W0の0.8倍に変形した部分から0.5倍に変形した部分の間の長さ
W1=W0×0.5 - 前記式(2)におけるL2の値が30mm以上であることを特徴とする請求項3に記載の偏光ガラス板の製造方法。
- 前記ガラスプリフォーム板の幅W0が100mm以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の偏光ガラス板の製造方法。
- 延伸成形中の前記ガラスプリフォーム板の幅が、元の幅W0の0.8倍に変形した部分から0.2倍に変形した部分の間において、前記ガラスプリフォーム板の粘度が107〜1011dPa・sの範囲内となるように加熱することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の偏光ガラス板の製造方法。
- 前記金属が銀または銅であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の偏光ガラス板の製造方法。
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