JPH0714402U - 光学ローパスフィルタ - Google Patents

光学ローパスフィルタ

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JPH0714402U
JPH0714402U JP4601793U JP4601793U JPH0714402U JP H0714402 U JPH0714402 U JP H0714402U JP 4601793 U JP4601793 U JP 4601793U JP 4601793 U JP4601793 U JP 4601793U JP H0714402 U JPH0714402 U JP H0714402U
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JP
Japan
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optical
birefringent plate
crystal birefringent
cutout portion
pass filter
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Application number
JP4601793U
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English (en)
Inventor
秀史 斎藤
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Daishinku Corp
Original Assignee
Daishinku Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1種類の水晶複屈折板を用意するだけで多数
の方向の光学的光軸を選択することができ、また製造効
率の高い光学ローパスフィルターを提供する。 【構成】 第1の水晶複屈折板1と第2の水晶複屈折板
3はほぼ円板形状で、光学的光軸に平行な直線の第1の
切り欠き部分1a,3aと、この第1の切り欠き部分1
a,3aの左側にこの切り欠き部分に続いて内角が31
5度となるように直線の第2の切り欠き部分1b,3b
を形成する。赤外線除去フィルタ2は、前記水晶複屈折
板に設けたのと同様の第1、第2の切り欠き部分2a,
2bと、切り欠き部分2aの右側に直線の第3の切り欠
き部分2cを設けている。これら第1の水晶複屈折板1
と、赤外線除去フィルタ2と、第2の水晶複屈折板3
を、所定の光分離がなされるよう前記切り欠き部分を重
ね合わせて配置した接着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はビデオカメラや電子スチルカメラの撮像装置に用いられる光学フィル タに関するものであり、特に近年の撮像装置の小型化に対応した小型化された光 学ローパスフィルタに関するものである。一般的なビデオカメラは、光学的光軸 上に垂直に被写体側より結合光学系、光学ローパスフィルタ、色分解フィルタ、 CCD等の撮像デバイスの順で構成されている。光学ローパスフィルタは、撮像 デバイスが誤って検出する光学的疑似信号を濾波することにより、ビデオカメラ の画質低下を防止するために用いられる。
【0002】
【従来の技術】
光学ローパスフィルタは、光学的光軸の方向を異ならせた複数の水晶複屈折板 を重ね合わせて構成される。例えば図5に示すように、光学的光軸が平面でみて 水平方向になるよう切り出された水晶ウェハー5を、水平方向、垂直方向に切断 し、光学的光軸が水平方向に位置するよう構成された第1の水晶複屈折板51と 、図6に示すように、同ウェハー5を水平方向から45度の角度で斜め上方方向 に切断し、かつ同斜め下方方向に切断することにより、光学的光軸が水平方向か ら45度傾いて位置するよう構成された第2の水晶複屈折板52と、必要に応じ て赤外線除去フィルタ等を重ね合わせて構成される。なお、光学的光軸が水平方 向から45度傾いて位置するよう構成された第2の水晶複屈折板の切断において 、図7に示すように、1次切断により水晶複屈折板53,53を得て、2次切断 により水晶複屈折板54を得てもよい。図示していないが光学的光軸の方向を示 すマークが水晶複屈折板の外周の一部に形成されている。このように矩形形状の 水晶複屈折板を用いることにより、光学的光軸の方向を明確にすることができ、 複数の水晶複屈折板等を重ね合わせる等の作業を容易に行うことができた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、光学的光軸が水平方向に設定された水晶複屈 折板と、光学的光軸が45度傾いた水晶複屈折板の2種類の水晶複屈折板を製造 する必要があった。また、水熱合成法による結晶化育成期間が育成効率の兼ね合 いから限られているため、1枚の水晶ウェハーの大きさはほぼ一定であり、上記 した斜め方向への切断は材料効率が悪くなるという問題を有していた。図7に示 すように、1次切断、2次切断の切断加工することにより、材料効率が向上する が、切断加工工程が複雑になる問題があった。さらに切断加工時の位置決め等が 難しく、また加工工数が多くなるという問題も有していた。
【0004】 本考案は上記問題点を解決するためになされたもので、1種類の水晶複屈折板 を用意するだけで多数の方向の光学的光軸を選択することができ、また製造効率 の高い光学ローパスフィルターを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本考案による光学ローパスフィルタは、光学的 光軸にほぼ平行な第1の切り欠き部分と、この第1の切り欠き部分から所定の角 度屈曲させた第2の切り欠き部分を有する円板形の水晶複屈折板を複数枚用意し 、各水晶複屈折板の光学的光軸との交差部分に当該軸方向を示すマークを設ける とともに、所定の光分離がなされるよう前記水晶複屈折板のいずれかの切り欠き 部分を重ね合わせて配置したことを特徴とするものである。この光学ローパスフ ィルタにおいて、前記第1の切り欠き部分と第2の切り欠き部分の形状を異なら せてもよい。
【0006】
【作用】
例えば、水平方向の光学的光軸を有する水晶複屈折板と45度方向のそれを有 する水晶複屈折板の組み合わせを行う場合、第1の切り欠き部分と第2の切り欠 き部分の内角を315度とした同じ水晶複屈折板を2枚用意し、一方の第1の切 り欠き部分と他方の第2の切り欠き部分とを重ねて組み合わせることにより、1 種類の水晶複屈折板を用意するだけで2種類の光分離を行うことができる。また 、切り欠き形状を異ならせることにより、当該切り欠き部分が光学的光軸に平行 な部分か否かを区別させることができるので、新たに光学軸方向を示すマークを 設ける必要がなくなる。
【0007】
【実施例】
次に、本考案による光学ローパスフィルタを、図面を参照して説明する。 図1は本考案の実施例で用いる水晶複屈折板等の平面図であり、図2は図1に 示した水晶複屈折板等を重ね合わせた場合の平面図であり、図3は図2の側面図 である。光学ローパスフィルタは第1の水晶複屈折板1と、リン酸ガラス等から なる赤外線除去フィルタ2と、第2の水晶複屈折板3とからなる。第1の水晶複 屈折板1と第2の水晶複屈折板3は、研磨,ポリッシング加工を行い主面を鏡面 にするとともに、それぞれ直径約12mmの円板形水晶複屈折板の外周を加工し、 光学的光軸に平行な直線の第1の切り欠き部分1a,3aを作り出す。この直線 の第1の切り欠き部分1a,3aの左側にこの切り欠き部分に続いて内角が31 5度となるように直線の第2の切り欠き部分1b,3bを形成する。また、光学 的光軸の方向を示すマーク1d,3dが水晶複屈折板の外周の一部に形成されて いる。この実施例ではマーク1d,3dは浅い切り欠きを採用している。なお、 これら各水晶複屈折板は同じ工程で同形状に加工される。赤外線除去フィルタ2 は、前記水晶複屈折板に設けたのと同様の第1、第2の切り欠き部分2a,2b を有するとともに、切り欠き部分2aの右側にも内角が315度となるような直 線の第3の切り欠き部分2cを設けている。なお、水晶複屈折板の厚さは要求さ れる光学的仕様によって異なってくるが、例えば第1の水晶複屈折板の厚さは2 .18mm、第2の水晶複屈折板のそれは1.54mmである。また図示していない が、第1の水晶複屈折板1の外部と接する面には、フッ化マグネシウム等の光反 射防止膜を蒸着等の手段にてコーティングしている。
【0008】 以上のような、水晶複屈折板等を順番に貼り合わせて光学ローパスフィルタを 構成する。具体的には、第1の水晶複屈折板1の下に赤外線除去フィルタ2を、 第1の水晶複屈折板1の第1の切り欠き部分1aと、赤外線除去フィルタ2の第 1の切り欠き部分2aの面を合わせて貼り合わせ、赤外線除去フィルタの下に第 2の水晶複屈折板3を、赤外線除去フィルタ2の第1の切り欠き部分2aと、第 2の水晶複屈折板3の第2の切り欠き部分3bの面を合わせて貼り合わせて構成 する。これら各板の貼り合わせは紫外線硬化型の接着剤を用いている。
【0009】 なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、水晶複屈折板に形成さ れた切り欠きの形状を、例えば図4に示すように、光学的光軸に平行な切り欠き 部分4aは直線形状に、他の切り欠き部分4bは若干凹形状に構成するように、 両切り欠きの形状を異ならせてもよい。また、第1の切り欠き部分と第2の切り 欠き部分の面取り量を変えてもよい。これにより、軸方向を示すマークを形成し なくても光学的光軸に平行な切り欠きか否かを区別することができる。 また、上記実施例では、水晶複屈折板と赤外線除去フィルタとの組み合わせを 例示したが、例えば1/4波長板等が混在した各種フィルタ素子の組み合わせか らなる光学ローパスフィルタにも適用できるものである。
【0010】
【考案の効果】
本考案によれば、光学的光軸に平行な第1の切り欠き部分とこの第1の切り欠 き部分から所望の角度屈曲させた切り欠き部分を有する同形状の水晶複屈折板を 、所定の光分離がなされるよう前記水晶複屈折板のいずれかの切り欠き部分を重 ね合わせ、複数枚組み合わせて構成するので、従来のように光分離方向毎に水晶 複屈折板を製造する必要がなく、1種類の水晶複屈折板を用いるだけで、多数の 方向の光学的光軸を選択することが可能な光学ローパスフィルタを得ることがで きる。また、切り欠き形状を異ならせることにより、当該切り欠き部分が光学的 光軸に平行な部分か否かを区別させることができるので、新たに光学軸方向を示 すマークを設ける必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による光学ローパスフィルタの組み合わ
せを示す平面図。
【図2】組み合わされた光学ローパスフィルタの平面
図。
【図3】図2の側面図。
【図4】他の実施例を示す図。
【図5】従来例を示す図。
【図6】従来例を示す図。
【符号の説明】
1 第1の水晶複屈折板 2 赤外線吸収ガラス 3 第2の水晶複屈折板 1a,2a,3a 第1の切り欠き 1b,2b,3b 第2の切り欠き 4 水晶複屈折板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図7
【補正方法】追加
【補正内容】
【図7】従来例を示す図。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的光軸にほぼ平行な第1の切り欠き
    部分と、この第1の切り欠き部分から所定の角度屈曲さ
    せた第2の切り欠き部分を有する円板形の水晶複屈折板
    を少なくとも複数枚用意し、各水晶複屈折板外周の光学
    的光軸との交差部分に当該軸方向を示すマークを設ける
    とともに、所定の光分離がなされるよう前記水晶複屈折
    板のいずれかの切り欠き部分を重ね合わせて配置したこ
    とを特徴とする光学ローパスフィルタ。
  2. 【請求項2】 光学的光軸にほぼ平行な第1の切り欠き
    部分と、この第1の切り欠き部分から所定の角度屈曲さ
    せた第2の切り欠き部分を有する円板形の水晶複屈折板
    を複数枚用意し、所定の光分離がなされるよう前記水晶
    複屈折板のいずれかの切り欠き部分を重ね合わせて配置
    した光学ローパスフィルタにおいて、前記第1の切り欠
    き部分と第2の切り欠き部分の形状を異ならせたことを
    特徴とする光学ローパスフィルタ。
JP4601793U 1993-07-30 1993-07-30 光学ローパスフィルタ Pending JPH0714402U (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002250816A (ja) * 2001-02-23 2002-09-06 Ntt Advanced Technology Corp ポリイミド光波長板およびその製造方法
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WO2015198934A1 (ja) * 2014-06-26 2015-12-30 日本電気硝子株式会社 偏光ガラス板及びその製造方法、光アイソレータ用偏光ガラス板セット並びに光アイソレータ用光学素子の製造方法
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