JP2508176Y2 - 光学フィルタ - Google Patents

光学フィルタ

Info

Publication number
JP2508176Y2
JP2508176Y2 JP2228192U JP2228192U JP2508176Y2 JP 2508176 Y2 JP2508176 Y2 JP 2508176Y2 JP 2228192 U JP2228192 U JP 2228192U JP 2228192 U JP2228192 U JP 2228192U JP 2508176 Y2 JP2508176 Y2 JP 2508176Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical filter
main surface
chamfering
optical
polishing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2228192U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0687921U (ja
Inventor
秀史 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daishinku Corp
Original Assignee
Daishinku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daishinku Corp filed Critical Daishinku Corp
Priority to JP2228192U priority Critical patent/JP2508176Y2/ja
Publication of JPH0687921U publication Critical patent/JPH0687921U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2508176Y2 publication Critical patent/JP2508176Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はビデオカメラや電子スチ
ルカメラの撮像装置に用いられる光学フィルタに関する
ものであり、特に近年の撮像装置の小型化に対応した小
型化された光学フィルタに関するものである。一般的な
ビデオカメラは、光学的光軸上に垂直に被写体側より結
合光学系、光学フィルタ、色分解フィルタ、CCD等の
撮像デバイスの順で構成されている。光学フィルタは、
撮像デバイスが誤って検出する光学的疑似信号を濾波す
ることにより、ビデオカメラの画質低下を防止するため
に用いられる。
【0002】
【従来の技術】光学フィルタは、例えば図4に示すよう
に、第1の水晶複屈折板1とリン酸塩系ガラスからなる
赤外線吸収ガラス2と第2の水晶複屈折板3とから構成
されている。これら各板は、その主面を研磨,ポリッシ
ング加工することにより鏡面にするとともに、図5,図
6に示すように主面と側面の角をC0.2程度の糸面取
り(面取りの小さなもの)処理する。なお、C0.2と
は0.2mmの深さで45度の傾きで面取りを行うこと
を示している。このように糸面取りの処理を行うのは、
上記主面を研磨し、ポリッシング加工する際、水晶複屈
折板等の主面と側面の角が欠けてしまい、製造歩留まり
が低下するのを防ぐためである。このように加工された
各板を接着剤で張り合わせて光学フィルタを構成してい
た。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】一般的に、光学フィル
タは主面全面を使用するのではなく、例えば図6の点線
枠Bで示す範囲が光透過面として光学的に有効なエリア
として設定される。この有効エリアの設定は撮像装置の
光学系部分の製造誤差を許容するためのものであり、例
えば1/2インチCCD用の光学ローパスフィルタは縦
12mm,横13mmで、有効エリアはそれぞれ10m
m,11mmに設定されている。しかしながら、従来例
で示したように、45度の傾きの面取りを行うと主面の
面積が実質上小さくなる。例えば上記例で考えると、C
0.2の糸面取りを行った場合、実質的な主面の面積は
細線枠Cで示した縦11.6mm,横12.6mmとな
ってしまう。特に最近のビデオカメラのさらなる小型化
により、CCDも1/3インチのものが出現し、この小
型化に対応してより小さな光学ローパスフィルタが要求
されてきており、上記糸面取りによる主面面積の減少
は、ひいては有効エリアの減少につながり、光学ローパ
スフィルタの小型化の障害となっていた。また、各板を
接着剤で接合するが、この接着剤あるいはリン酸塩系ガ
ラスからなる赤外吸収ガラスが、経時変化あるいは湿度
等の環境要因により侵されることがあり、これが上記有
効エリアにまで及ぶと光学特性が低下することがあっ
た。
【0004】本考案は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、小型化しても必要な有効エリアを確保し、
また、製造面でも歩留まりの低下することのない光学フ
ィルタを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本考案による光学フィルタは、各板の主面と側面
の角の糸面取り行うにあたって、主面側の面取り量を側
面側の面取り量より小さくしたことを特徴とするもので
ある。
【0006】
【作用】主面側の面取り量を側面側の面取り量より小さ
くすることにより、研磨,ポリッシング加工時に必要な
強度を確保し、また、主面の面積が面取りにより減じら
れる割合が小さくなる。
【0007】
【実施例】次に、本考案について光学ローパスフィルタ
を例にとり、図面を参照して説明する。図1は本考案の
実施例を示す模式的側面図であり、図2は図1の正面図
である。なお、理解し易いように各図は糸面取りを大き
く表現している。光学フィルタは第1の水晶複屈折板1
と、リン酸ガラスからなる赤外線吸収ガラス2と、第2
の水晶複屈折板3とからなる。各板は縦8.2mm、横
8.8mmで、厚さは例えば1〜2mm程度である。な
お、水晶複屈折板の厚さは要求される光学的仕様によっ
て異なってくる。これら各板は、側面の角が側面からの
角度θが26度程度に設定され、糸面取り加工されてい
る。具体的には、おおよそ側面側が0.2mm,主面側
が0.1mmの糸面取り加工がなされている。そして、
研磨,ポリッシング加工を行い主面を鏡面にした後、こ
れら各板を紫外線硬化型の接着剤で張り合わせる。な
お、Aは有効エリアを示しており、また図示していない
が、第1の水晶複屈折板1の外部と接する面には、フッ
化マグネシウム等の光反射防止膜を蒸着等の手段にてコ
ーティングしてある。
【0008】
【比較データ】図3に、面取りの側面からの傾きθと、
研磨,ポリッシング加工におけるカケの発生率について
の比較データを示す。使用したサンプルは縦10mm,
横10,mm厚さ2mmの水晶複屈折板である。図3か
ら明らかに理解されるとおり、面取りのない場合(角度
0の場合)に較べて、15度以上の傾きであるとカケの
発生率を半分以下に抑えることができ、26.5度(面
取り量が側面2mm,主面1mm)ではほとんど従来と
同じ程度の歩留まりを得ることができる。また、40度
ではカケの発生率が45度と同一であり、実質的な主面
面積の減少を防ぐと同時に、歩留まりの低下も防いでい
る。
【0009】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば1/4波長板等が混在した各種フィ
ルタ素子の組み合わせからなる光学フィルタに適用でき
るものである。
【0010】
【考案の効果】本考案によれば、主面側の面取り量を側
面側の面取り量より小さくすることにより、主面の面積
が面取りにより減じられる割合が小さくなるので、ビデ
オカメラ等の撮像装置の小型化が進み、これに対応して
光学フィルタが小型化しても、主面面積並びに有効エリ
アの減少を最小限にすることができ、実用的な光学フィ
ルタを得ることができる。また、研磨,ポリッシング加
工時に必要な強度を確保でき、製造歩留まりをあまり低
下させることがない。また、各板を接合する接着剤ある
いはリン酸ガラスからなる赤外吸収ガラスが、経時変化
あるいは湿度等の環境要因により侵されたとしても、外
周からの有効エリアの距離を大きくすることができるの
で、光学フィルタの光学特性の低下を防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による光学フィルタを示す側面図。
【図2】図1の正面図。
【図3】比較データを示す図。
【図4】従来例を示す図。
【図5】従来例を示す図。
【図6】従来例を示す図。
【符号の説明】 1 第1の水晶複屈折板 2 赤外線吸収ガラス 3 第2の水晶複屈折板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学フィルタを構成する各板の主面と側
    面の角の糸面取りを、主面側の面取り量を側面側の面取
    り量より小さくしたことを特徴とする光学フィルタ。
JP2228192U 1992-03-12 1992-03-12 光学フィルタ Expired - Lifetime JP2508176Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2228192U JP2508176Y2 (ja) 1992-03-12 1992-03-12 光学フィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2228192U JP2508176Y2 (ja) 1992-03-12 1992-03-12 光学フィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0687921U JPH0687921U (ja) 1994-12-22
JP2508176Y2 true JP2508176Y2 (ja) 1996-08-21

Family

ID=12078376

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2228192U Expired - Lifetime JP2508176Y2 (ja) 1992-03-12 1992-03-12 光学フィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2508176Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003044573A1 (fr) * 2001-11-21 2003-05-30 Daishinku Corporation Filtre optique, procede de production de celui-ci, dispositif optique utilisant ce filtre et structure de logement pour ce filtre optique

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013019997A (ja) * 2011-07-08 2013-01-31 Nikon Corp 撮像ユニットおよびカメラ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003044573A1 (fr) * 2001-11-21 2003-05-30 Daishinku Corporation Filtre optique, procede de production de celui-ci, dispositif optique utilisant ce filtre et structure de logement pour ce filtre optique

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0687921U (ja) 1994-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101598828A (zh) 光学滤波器及摄像设备
US6963448B1 (en) Optical low-pass filter, and image sensing unit and apparatus using the same
JP2508176Y2 (ja) 光学フィルタ
US20150022705A1 (en) Camera device and projector device having protective lens
JP2001272633A (ja) 光学ローパスフィルタ及び光学ローパスフィルタ用赤外線カット手段
JPH0447769A (ja) 撮像装置
JP2000209510A (ja) 撮像装置
JP2003279747A (ja) 光学ローパスフィルタおよび光学ローパスフィルタを用いた撮像装置
US20050185268A1 (en) Anti-aliasing optical filter for image sensors
JP2603473Y2 (ja) 固体撮像装置
JP5857248B2 (ja) カメラ装置およびカメラ装置の製造方法
JP2004177832A (ja) 光学フィルタ
JP2000206325A (ja) 赤外線カットフィルタおよび赤外線カットフィルタを用いた撮像装置
JPH077125B2 (ja) 三色分解光学装置
JPH1184320A (ja) 光学ローパスフィルタ
JPS6023801A (ja) 撮像装置
JPS5814816A (ja) カラ−ビデオカメラの光学系
JP2537857Y2 (ja) 色分解プリズムおよびこれを用いたカメラ
JPH09211222A (ja) 偏光素子及びそれを用いた固体撮像装置
JPH0326492Y2 (ja)
JPH0516577Y2 (ja)
JPH0875910A (ja) 色分解プリズム装置
JPS5817411A (ja) カラ−カメラ装置
JP2515042Y2 (ja) 複屈折板
JPS61223802A (ja) 光学フイルタ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term