JP6518388B2 - 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び撮像光学系セット - Google Patents

画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び撮像光学系セット Download PDF

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Description

本発明は、撮像光学系の収差に起因した画像の解像度劣化に対して復元処理を行う場合に、コストアップを抑制し且つ画像を適切に復元することを可能にする画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び撮像光学系セットに関する。
撮像光学系を用いて生成された画像には、撮像光学系ごとの収差に応じた解像度の劣化が生じる。このような収差に応じた解像度の劣化は、点拡がり関数(PSF:point spread function)、光学伝達関数(OTF:optical transfer function)といった、撮像光学系ごとの伝達関数で表すことができる。一般に、撮像光学系ごとの伝達関数に基づいて撮像光学系ごとに個別に作成された復元フィルタ(以下「個別フィルタ」という)を用いて、画像に対して画像処理を行うことにより、画像中の収差に起因した劣化成分を低減する。このような画像処理は、一般に、「復元処理」、「点像復元処理」、「画像回復処理」等と呼ばれる。
特許文献1には、複数の撮像光学系に共通の復元フィルタ(画像回復フィルタ)と個体差を補正するための個別の補正情報とを用意し、特定の撮像光学系を用いて生成された入力画像に対して、共通の復元フィルタを用いて画像回復処理を行い、更に個別の補正情報を用いて個体差に対する補正処理を行うことが記載されている。
特許文献2には、復元処理(画像回復処理)を行うことを前提として、中間物体距離及び無限遠物体距離に対する合焦状態において横収差量が所定の許容範囲内である撮像光学系を用いることが記載されている。
特許文献3には、撮像光学系に球面収差のみを付加する位相板を設けることにより、画像中心に対する被写界深度の拡大を行うことが、記載されている。
特許文献4には、デフォーカス量に対するMTF値を示すMTF曲線が所謂サジタル方向と所謂タンジェンシャル方向とで位置ズレした撮像光学系を用い、復元処理を利用して被写界深度の拡大を行うことが、記載されている。
特開2012−235421号公報 特開2014−21313号公報 特開2015−4883号公報 特開2011−188454号公報
デジタルカメラ等の撮像装置の撮像素子が高画素化し、それに応じて高い空間周波数での画像の解像度劣化が顕在化するようになった。撮像光学系の収差に関する具体的な指標である光学伝達関数を用いて説明すると、周辺像高において、所謂サジタル方向と所謂タンジェンシャル方向とで、MTF(modulation transfer function)値の差(以下単に「S/T差」という)が出やすい傾向にある。ここで、サジタル方向は、光軸を中心とする円の円周方向に相当する。また、タンジェンシャル方向は、光軸を中心とする円の径方向に相当する。S/T差が大きいと、画像の周辺部で像が流れて見えることになる。
S/T差は、設計に因るS/T差と、製造に因るS/T差とに、分けて考えられる。設計に因るS/T差を抑制しようとすると、例えばレンズ枚数及び外径寸法の増加となる。製造に因るS/T差(主として部品公差及び組立公差である)を抑制しようとすると、その抑制のためのコストアップが生じる。その一方で、復元フィルタを用いて復元処理により、S/T差を低減することが考えられる。これは、異方性のフィルタを用いて、二方向間のMTF値差を小さくする画像処理を行うことに相当する。S/T差を最小化する観点から、撮像光学系ごとに個別フィルタを作成することが理想的であるが、個別フィルタの作成は大幅なコストアップになる。
個別フィルタ作成に伴うコストアップを避けるため、同一種類の複数の撮像光学系に対して共通に使用する共通フィルタを用いることが考えられる。しかしながら、共通フィルタを単に適用しただけでは本質的に、1以上のゲインによりMTFを増幅することによって、却って個体ばらつきを大きくしてしまうという問題があった。
特許文献1に記載された技術は、共通フィルタを用いるため、個別フィルタを用いる場合と比較して、確かにフィルタ専用のデータ量の増加を抑制可能ではあるが、個別の補正情報を用いて個体差に対する補正処理を行う必要がある。特許文献1には、個別の補正情報を、単なる「片ぼけ」(例えば左右非対称の画像劣化であること)を示す程度の情報とすることにより、光学伝達関数を測定する場合に比べて容易に作成することができると記載されている。しかしながら、単なる「片ぼけ」に限らず、製造誤差に関するあらゆる要因に対応した個別の補正情報を作成しようとすれば、光学伝達関数を測定する場合と同様、即ち個別フィルタを作成する場合と同様に、コストアップが著しいと考えられる。また、特許文献1に記載された技術では、S/T差(二方向間のMTF値の差)に対して適切に対処できるとは限らないといえる。そもそも、特許文献1には、合焦位置からのデフォーカス量と収差に関連するMTF値との関係、及びそのS/T差について、言及が無い。
特許文献2に記載された技術は、中間物体距離及び無限遠距離に対する合焦状態において横収差量が所定の許容範囲内である撮像光学系を用いるものであり、この技術でもS/T差(二方向間のMTF値差)に対して適切に対処できるとは限らないといえる。
特許文献3、4は、被写界深度拡大に関する技術を開示しているが、共通フィルタを用いる場合に好適な撮像光学系の光学特性に関する言及は無い。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、撮像光学系の収差に起因した画像の解像度劣化に対して復元処理を行う場合に、コストアップを抑制し且つ画像を適切に復元することを可能にする画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び撮像光学系セットを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明の第1の態様に係る画像処理装置は、画像を取得する画像取得部と、画像を生成するために用いられた撮像光学系の伝達関数に応じた復元フィルタを取得するフィルタ取得部と、取得された画像に対し、取得された復元フィルタを用いて復元処理を行う復元処理部と、を備え、撮像光学系は、光軸上で合焦している場合の合焦位置からのデフォーカス量に対する第1のアジムス方向のMTF値を示す第1のMTF曲線と合焦位置からのデフォーカス量に対する第2のアジムス方向のMTF値を示す第2のMTF曲線とを比較すると、第1のMTF曲線のピーク値よりも第2のMTF曲線のピーク値が小さく、第1のMTF曲線のピーク値と第2のMTF曲線のピーク値との比が2以上であり、かつ第1のMTF曲線の半値幅よりも第2のMTF曲線の半値幅が大きく、第1のMTF曲線の半値幅と第2のMTF曲線の半値幅との比が1.25以上であり、復元フィルタは、撮像光学系を含む同一種類の複数の撮像光学系における伝達関数の代表値に応じた共通フィルタである。
本態様によれば、撮像光学系の収差に起因した画像の解像度劣化に対して復元処理を行う場合に、復元フィルタとして同一種類の複数の撮像光学系における伝達関数の代表値に応じた共通フィルタを用い、かつ、アジムス方向間のMTF曲線のピーク値の比及び半値幅(MTF値の光軸方向における深度を示す指標である)の比が上述の規定範囲(ピーク値の比が2以上かつ半値幅の比が1.25以上)である撮像光学系を用いた画像に対して復元処理を行うことにより、コストアップを抑制し且つ画像を適切に復元することが可能になる。
本発明の第2の態様に係る画像処理装置では、第1のアジムス方向は撮像光学系の光軸を中心とする円の円周方向であり、第2のアジムス方向は円の径方向である。
本発明の第3の態様に係る画像処理装置では、復元フィルタは、取得された画像に対し、位相に関しては復元処理を非実行にするゼロ位相復元フィルタである。本態様によれば、アーティファクトが生じるのを防ぐことができる。
本発明の第4の態様に係る画像処理装置では、第1のMTF曲線のピーク値と第2のMTF曲線のピーク値との比が4以上である。
本発明の第5の態様に係る画像処理装置では、第1のMTF曲線のピーク値と第2のMTF曲線のピーク値との比が10以上である。
本発明の第6の態様に係る画像処理装置では、第1のMTF曲線の半値幅と第2のMTF曲線の半値幅との比が3以上である。
本発明の第7の態様に係る画像処理システムは、光軸上で合焦している場合のデフォーカス量に対する第1のアジムス方向のMTF値を示す第1のMTF曲線とデフォーカス量に対する第2のアジムス方向のMTF値を示す第2のMTF曲線とを比較すると、第1のMTF曲線のピーク値よりも第2のMTF曲線のピーク値が小さく、第1のMTF曲線のピーク値と第2のMTF曲線のピーク値との比が2以上であり、かつ第1のMTF曲線の半値幅よりも第2のMTF曲線の半値幅が大きく、第1のMTF曲線の半値幅と第2のMTF曲線の半値幅との比が1.25以上である撮像光学系と、撮像光学系を用いて生成された画像を取得する画像取得部と、撮像光学系の伝達関数に応じた復元フィルタであって撮像光学系を含む同一種類の複数の撮像光学系における伝達関数の代表値に応じた共通フィルタである復元フィルタを取得するフィルタ取得部と、取得された画像に対し、取得された復元フィルタを用いて復元処理を行う復元処理部と、を備える。
本発明の第8の態様に係る画像処理方法は、光軸上で合焦している場合のデフォーカス量に対する第1のアジムス方向のMTF値を示す第1のMTF曲線とデフォーカス量に対する第2のアジムス方向のMTF値を示す第2のMTF曲線とを比較すると、第1のMTF曲線のピーク値よりも第2のMTF曲線のピーク値が小さく、第1のMTF曲線のピーク値と第2のMTF曲線のピーク値との比が2以上であり、かつ第1のMTF曲線の半値幅よりも第2のMTF曲線の半値幅が大きく、第1のMTF曲線の半値幅と第2のMTF曲線の半値幅との比が1.25以上である撮像光学系を用いて生成された画像を取得し、撮像光学系の伝達関数に応じた復元フィルタであって撮像光学系を含む同一種類の複数の撮像光学系における伝達関数の代表値に応じた共通フィルタである復元フィルタを用いて、取得された画像に対し復元処理を行う。
本発明の第9の態様に係る撮像光学系セットは、光軸上で合焦している場合のデフォーカス量に対する第1のアジムス方向のMTF値を示す第1のMTF曲線とデフォーカス量に対する第2のアジムス方向のMTF値を示す第2のMTF曲線とを比較すると、第1のMTF曲線のピーク値よりも第2のMTF曲線のピーク値が小さく、第1のMTF曲線のピーク値と第2のMTF曲線のピーク値との比が2以上であり、かつ第1のMTF曲線の半値幅よりも第2のMTF曲線の半値幅が大きく、第1のMTF曲線の半値幅と第2のMTF曲線の半値幅との比が1.25以上である撮像光学系と、撮像光学系の伝達関数に応じた復元フィルタであって撮像光学系を含む同一種類の複数の撮像光学系における伝達関数の代表値に応じた共通フィルタである復元フィルタを記憶した記憶媒体と、を含む。
本発明によれば、撮像光学系の収差に起因した画像の解像度劣化に対して復元処理を行う場合に、コストアップを抑制し且つ画像を適切に復元することが可能になる。
図1は、コンピュータに接続可能な撮像装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、カメラ本体コントローラの構成例を示すブロック図である。 図3は、撮像光学系の一例を示す図である。 図4は、本発明における撮像光学系の一例の8割像高でのデフォーカス量に対するMTF値を示すMTF曲線のグラフである。 図5は、本発明に係る画像処理方法を適用した画像処理例の流れの概略を示すフローチャートである。 理想的な撮像光学系の一例におけるデフォーカス量に対するMTF値を示すMTF曲線のグラフである。 図7は共通フィルタに対して不適合な撮像光学系の一例のMTF曲線を示す模式図である。 図8は共通フィルタに対して好適な撮像光学系の一例のMTF曲線を示す模式図である。 図9は画像処理システムのバリエーションの説明に用いるシステム構成図である。
以下、添付図面に従って、本発明に係る画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び撮像光学系セットを実施するための形態について説明する。
図1は、コンピュータに接続可能な撮像装置の構成例を示すブロック図である。
本例の撮像装置10は、撮像光学系11を含むレンズユニット12と、撮像光学系11を用いて生成された画像に対して画像処理を行うカメラ本体14(「画像処理装置」の一形態である)とを備える。
レンズユニット12の撮像光学系11は、レンズ16及び絞り18を含んで構成される。レンズユニット12は、撮像光学系11のほか、撮像光学系11を制御する光学系コントローラ20と、照明装置22とを含んで構成される。光学系コントローラ20は、例えばCPU(central processing unit)によって構成される。照明装置22は、例えば白色光LED(light emitting diode)によって構成される。
カメラ本体14は、撮像素子26と、カメラ本体コントローラ28と、記憶部30と、入出力インターフェース32とを含んで構成される。撮像素子26は、例えば、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)型のイメージセンサ、又はCCD(charge coupled device)型のイメージセンサによって構成される。カメラ本体コントローラ28は、例えばCPUによって構成される。記憶部30は、非一時的記憶デバイス及び一時的記憶デバイスによって構成される。非一時的記憶デバイスは、例えばROM(read only memory)及びEEPROM(electrically erasable programmable read only memory)によって構成される。一時的記憶デバイスは、例えばRAM(random access memory)である。入出力インターフェース32は、入出力端子を含んで構成される。
本例のカメラ本体コントローラ28は、図2に示すように、撮像素子26及びレンズユニット12を制御する撮像制御部52と、撮像素子26により撮像して得られた画像を取得する画像取得部54と、画像を生成するために用いられた撮像光学系11の伝達関数に応じた復元フィルタを取得するフィルタ取得部56と、画像取得部54により取得された画像に対し、フィルタ取得部56により取得された復元フィルタを用いて復元処理を行う復元処理部58と、を備える。本例の復元フィルタは、記憶部30から取得される。
コンピュータ60は、入出力インターフェース62と、コンピュータコントローラ64と、ディスプレイ66とを含んで構成される。入出力インターフェース62は、入出力端子を含んで構成される。コンピュータコントローラ64は、例えばCPUによって構成される。ディスプレイ66は、LCD(liquid crystal display)等の表示デバイスによって構成される。
図3は、撮像光学系11の一例を示す図である。本例の撮像光学系11は、図1のレンズ16として複数のレンズL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8を含んで構成されている。図中のStは、図1の絞り18に相当する。また、図中のSimは、像面である。
撮像光学系11の複数のレンズL1〜L8における収差に因る画像の解像度劣化を、光学伝達関数で表すことができる。また、光学系コントローラ20の撮像光学系11に対するフォーカス制御により変化する、撮像光学系11の光軸Oに沿った方向(「光軸方向」という)における合焦位置からのズレ量を、デフォーカス量で表すことができる。デフォーカス量は、「フォーカスシフト量」と呼ばれることもある。撮像光学系11のデフォーカス量に対するMTF値は、後に詳説するMTF曲線として表される。ここで、MTF値は、光学伝達関数の振幅成分である。
[復元フィルタ]
本発明では、復元フィルタとして、共通フィルタを用いる。共通フィルタは、同一種類の複数の撮像光学系(以下「母集団」という)における光学伝達関数の代表値に応じた復元フィルタである。例えば、母集団における光学伝達関数のMTF値の平均値を代表値として算出し、その代表値に対応するフィルタ係数を求めることにより、共通フィルタを作成する。尚、「代表値」は、母集団の平均値に限定されず、例えば母集団の中央値を用いてもよい。
また、撮像光学系の「同一種類」とは、個体毎のバラツキや製造誤差等を考慮しない同一の諸元を持つ複数の撮像光学系を指す。
共通フィルタの作成に用いた母集団と同じ種類の撮像光学系を用いて撮像を行い、その撮像により得られた画像に対して、共通フィルタを用いて復元処理を行う。
撮像光学系11の光学特性を示すパラメータの設計値をpとして、個体ばらつきに因る光学特性パラメータの変化をΔpとする。空間周波数ωx,ωyにおける光学伝達関数(「複素伝達関数」ともいう)をOTF(ωx,ωy|p)と表記する。撮像光学系11の個体ばらつきの確率分布P(Δp)が既知である場合、次式で示される代表値μ(ωx,ωy)を求める。
Figure 0006518388
母集団の平均値が設計値に近い場合、次式で示すように、代表値μ(ωx,ωy)として、設計値のOTF(ωx,ωy|p)を採用してもよい。
Figure 0006518388
共通フィルタとしてWienerフィルタを作成する場合、周波数特性f(ωx,ωy)は、代表値μ(ωx,ωy)を劣化過程として、次式で表される。
Figure 0006518388
ここで、S(ωx,ωy)は画像の平均信号電力であり、N(ωx,ωy)は画像の平均ノイズ電力であり、μ(ωx,ωy)は代表値μ(ωx,ωy)の複素共役である。また、次式が成立する。
Figure 0006518388
また、共通フィルタとして、タップ数を制限した2次元FIR(finite impulse response)フィルタを作成するため、公知の制約条件付きの最適化手法を用いて、周波数特性f(ωx,ωy)を最良に近似するフィルタ係数(「タップ係数」ともいう)を求める。
点像の非点対称性が個体ばらつきに大きく影響する場合、次式で定義されるゼロ位相復元フィルタを用いてよい。
Figure 0006518388
ゼロ位相復元フィルタは、取得された画像に対し、位相に関しては復元処理を非実行にする。つまり、取得された画像に対し、光学伝達関数のうちMTFのみに関して復元処理を実行する。ゼロ位相復元フィルタを用いることによって、点像の非点対称成分を対称化する補正効果は得られないものの、個体ばらつきを含む画像にアーティファクトが発生するリスクを低減できる。
[撮像光学系の光学特性の限定]
図4は、本発明における撮像光学系の一例の8割像高でのデフォーカス量に対するMTF値を示す。本図において、第1のMTF曲線M1は、第1のアジムス方向におけるデフォーカス量に対するMTF値を示す。第2のMTF曲線M2は、第2のアジムス方向におけるデフォーカス量に対するMTF値を示す。
アジムス(azimuth)方向は、撮像光学系11の光軸に直交する方向の総称である。言い換えると、アジムス方向は、光軸に直交する面内における方位を示す。第1のアジムス方向は、例えば、撮像光学系11の光軸を中心とする円の円周方向(以下「サジタル方向」という)である。また、第2のアジムス方向は、例えば、撮像光学系11の光軸を中心とする円の径方向(以下「タンジェンシャル方向」という)である。サジタル方向及びタンジェンシャル方向は、いずれも光軸に直交する。また、サジタル方向とタンジェンシャル方向とは互いに直交する。
デフォーカス量は、特定の合焦位置(「ピント位置」ともいう)からのズレ量(シフト量)を示す。言い換えると、デフォーカス量は、光軸上で合焦している場合の実際の合焦位置の光軸方向のズレ量(シフト量)である。デフォーカス量は、「フォーカスシフト量」あるいは「焦点移動量」と呼ばれることもある。
MTF値は、光学伝達関数(OTF)の振幅成分であるMTFを示す値である。
8割像高は、最大像高に対して8割の像高である。つまり、像面(撮像素子26の受光面)における光軸から像点までの最大距離の8割に相当する。像面は、画像に対応する。
第1のMTF曲線M1と第2のMTF曲線M2とを比較すると、第1のMTF曲線M1のピーク値P1よりも第2のMTF曲線M2のピーク値P2が小さく、かつ第1のMTF曲線M1の半値幅HW1よりも第2のMTF曲線M2の半値幅HW2が大きい。
本発明では、アジムス方向間でMTF曲線のピーク値比及びMTF曲線の半値幅比が次の通りである撮像光学系を用いる。
ピーク値比:第1のMTF曲線M1のピーク値P1と第2のMTF曲線M2のピーク値P2との比は、2以上である。ピーク値の比は、好ましくは4以上であり、より好ましくは10以上である。つまり、第1のMTF曲線M1のピーク値P1は、第2のMTF曲線M2のピーク値P2と比較して、2倍以上、好ましくは4倍以上、より好ましくは10倍以上である。
ピーク値比の上限は特に限定されないが、第2のMTF曲線M2のピーク値P2が小さい場合、第2のアジムス方向のMTF値を持ち上げるためには高ゲインが必要になる。
半値幅比:第1のMTF曲線M1の半値幅HW1と第2のMTF曲線M2の半値幅HW2との比は、1.25以上であり、好ましくは3以上である。つまり、第2のMTF曲線M2の半値幅HW2は、第1のMTF曲線M1の半値幅HW1と比較して、1.25倍以上、より好ましくは3倍以上である。
半値幅比の上限は特に限定されないが、第1のMTF曲線M1の半値幅HW1が小さい場合、即ち第1のアジムス方向における深度が小さい場合には、第1のアジムス方向においてデフォーカス量の変化に対してMTF値の変化が激しくなる。
[画像処理の流れ]
図5は、本発明に係る画像処理方法を適用した画像処理例の流れの概略を示すフローチャートである。本処理は、図2のカメラ本体コントローラ28により、記憶部30に予め記憶されたプログラムに従って実行される。
まず、画像取得部54により、図4に示した光学特性を有する撮像光学系11を用いて生成された画像を取得する(ステップS2)。
次に、フィルタ取得部56により、撮像に用いた撮像光学系11と同一種類の母集団(複数の撮像光学系)から作成された共通フィルタを取得する(ステップS4)。尚、本撮像光学系11が母集団に含まれていた場合に限定されず、本撮像光学系11が母集団に含まれていなかった場合でもよい。
次に、復元処理部58により、ステップS2で取得された画像に対し、ステップS4で取得された共通フィルタを用いて、復元処理を行う(ステップS6)。
[共通フィルタと撮像光学系のMTFとの有意義な関係]
本発明における共通フィルタと撮像光学系のMTFとの有意義な関係について、説明する。
まず、復元処理が不要である理想的な撮像光学系のMTFについて説明しておく。図6は、理想的な撮像光学系の一例におけるデフォーカス量に対するMTF値を示すMTF曲線のグラフである。MTF曲線M0は、中心部(像高ゼロ)におけるデフォーカス量に対するMTF値を示す。MTF曲線MSは、8割像高におけるサジタル方向(以下略して「S方向」という)のデフォーカス量に対するMTF値を示す。MTF曲線MTは、8割像高におけるタンジェンシャル方向(以下略して「T方向」という)のデフォーカス量に対するMTF値を示す。撮像光学系の周辺像高(本図では8割像高)において、S方向のMTF曲線MSとT方向のMTF曲線MTとを比較すると、ピーク値はほぼ同じであり、且つ深度を示す指標である半値幅はほぼ同じである。このような理想的な撮像光学系を用いるには、二方向間のMTF差を小さくするため、設計において一般にレンズ枚数及び外径寸法の増加となり、製造において一般に部品公差及び組立公差の抑制コストが膨大となる。
その一方で、図4を用いて説明した二方向間のMTF差が大きい撮像光学系を用いるには、従来一般に、撮像光学系ごとに個別の復元フィルタ(以下「個別フィルタ」という)を作成し、復元処理を行っていた。しかし個別フィルタを作成すると、撮像光学系の設計及び製造のコストの節約に寄与するが、個別フィルタ作成のためのコストが多く必要となってしまう。そこで、本発明では、先に詳説した通り、共通フィルタ(同一種類の複数の撮像光学系に共通の復元フィルタである)を用いる。ただし、共通フィルタを用いる場合には、MTFの個体ばらつきに対する過補正を回避する必要がある。
次に、復元処理が必要な一般の撮像光学系のMTF曲線について説明すると、図4にも示したように、周辺像高においてS方向のMTF曲線のピーク値よりもT方向のMTF曲線のピーク値が小さくなる傾向がある。その要因として次の要因1〜要因3が挙げられる。
要因1:撮像光学系のレンズとして広角レンズを採用した場合、一般に口径食が発生し、その結果としてT方向のMTF値が下がる。
要因2:T方向に倍率色収差が発生し、T方向のMTF値が下がる。
要因3:コマ収差が発生し、MTF値が下がる。T方向のコマ収差は、主光線に対して非対称の収差となるため制御が困難である。つまりS方向のMTF値よりもT方向のMTF値が小さくなり易い。
ただし、撮像光学系によっては、S方向のピーク値がT方向のピーク値よりも小さくなる場合もある。
次に、復元処理が必要な一般の撮像光学系のうち、共通フィルタに対して不適合な撮像光学系と、共通フィルタに対して好適な撮像光学系とについて、図7及び図8の模式図を用いて、説明する。図7は共通フィルタに対して不適合な撮像光学系の一例のMTF曲線を示す模式図であり、図8は共通フィルタに対して好適な撮像光学系の一例のMTF曲線を示す模式図である。尚、図7及び図8において、T方向のMTF曲線は、一般に個体ばらつきが大きいため、例として2本のMTF曲線MT1、MT2で示してある。ここで、MTF曲線MT1は第1の撮像光学系のT方向におけるデフォーカス量に対するMTF値を示し、MTF曲線MT2は第1の撮像光学系と同一種類の第2の撮像光学系のT方向におけるデフォーカス量に対するMTF値を示す。S方向のMTF曲線は、T方向のMTF曲線と比較して、一般に個体ばらつきが小さいためその個体ばらつき無視し、例として1本のMTF曲線MS12で示してある。つまりMTF曲線MS12は、第1の撮像光学系及び第2の撮像光学系のS方向におけるデフォーカス量に対するMTF値を示す。また、S方向のMTF曲線MS12のピーク位置とT方向のMTF曲線MT1,MT2のピーク位置とには、一般にずれ量dP1、dP2が存在する。
図7に示したように、T方向のMTF曲線MT1、MT2の半値幅HWT1,HWT2が小さい場合、即ちT方向のMTF曲線MT1、MT2の深度が不十分である場合には、製造の個体ばらつきに起因して像面の倒れが発生し、S方向のMTF曲線とT方向のMTF曲線の相対ピーク位置がばらついたとすると、センサ面におけるS方向のMTF値とT方向のMTF値の差の個体ばらつき変動量が大変大きくなり、共通フィルタ方式による点像復元が難しくなってしまう(過補正、補正不足が発生する)ことが分かる。
その一方で、図8に示したように、T方向のMTF曲線MT1、MT2の半値幅HWT1,HWT2が大きい場合、即ちT方向のMTF曲線MT1、MT2の深度が十分である場合には、製造の個体ばらつきに起因して像面の倒れが発生し、S方向のMTF曲線とT方向のMTF曲線の相対ピーク位置がばらついたとしても、片方の(T方向の)MTF曲線がなだらかであるおかげで、センサ面におけるS方向のMTF値とT方向のMTF値の差の個体ばらつき変動量が小さくなり、共通フィルタ方式による点像復元で十分に効果を発揮できることが分かる。
つまり、レンズのS方向像面とT方向像面の間に個体ばらつきによる相対倒れが発生したとしても、S方向のMTF曲線MS12の半値幅HWS12とT方向の半値幅HWT1、HWT2との比が適切な範囲内であれば、個別フィルタを用いないで共通フィルタを用いた(S方向とT方向にそれぞれ一定のゲインしか適用できない)としても、画像を良好に復元できることが分かる。
ここで適切な範囲とは、二方向間のMTF曲線のピーク値の比が「2」以上である場合に、二方向間のMTF曲線の半値幅の比が「1.25」以上、好ましくは「3」以上である。半値幅の比の上限値は特に限定されない。この比率は、偏芯が起きた際のS方向とT方向のそれぞれについての像面感度の比(T方向像面感度÷S方向像面感度)よりも大きくなっていることが望ましく、実測による効果を考慮してこの値の範囲となる。
また、二方向間のMTF曲線のピーク値の比が「4」以上、あるいは「10」以上である撮像光学系に限定してもよい。例えば撮像光学系のレンズとして広角レンズを採用した場合、ピーク値の比が大きくても半値幅の比が大きい撮像光学系を用いることで、共通フィルタを用いても良好に画像を復元することができる。
また、撮像光学系の種類によっては、二方向間のMTF曲線のピーク値の比を、「2」以上の範囲内で、「10」以下、更には「4」以下とすることが好ましい場合がある。例えば、ピーク値の比が、「2」以上且つ「10」以下の範囲内、「2」以上且つ「4」以下の範囲内、あるいは「4」以上且つ「10」以下の範囲内、としてもよい。
以上、二つのアジムス方向がS方向及びT方向である場合を例に説明したが、本発明はこのような場合に限定されない。異なる二つのアジムス方向間において、MTF曲線のピーク値の比及び半値幅の比が、前述の適切な範囲内であればよい。
また、周辺像高が8割像高である場合を例に説明したが、8割像高以外の周辺像高でも、前述の適切な範囲内であることが好ましい。
また、空間周波数の条件の説明を省略したが、空間周波数が少なくとも撮像素子の1/2ナイキスト周波数である場合において、MTF曲線が前述の適切な範囲内であることが好ましい。
[MTF曲線の適切な範囲の検証について]
撮像光学系のMTF曲線が本発明の適切な範囲内であることを検証する一例を説明する。
少なくとも次の条件でMTF曲線が適切な範囲内であることを検証できる。
・二つのアジムス方向:サジタル方向及びタンジェンシャル方向
・像高:8割像高
・空間周波数:撮像素子の1/2ナイキスト周波数
ただし、MTF曲線が本発明の適切な範囲内であることの検証の条件は、上述の場合に特に限定されない。二つのアジムス方向は、サジタル方向及びタンジェンシャル方向に限定されず、撮像光学系の光軸に直交する、異なる二方向であればよい。つまり、S方向及びT方向においてMTF値の差が最も顕著に現れるが、それ以外の方向でMTF値の差を検証してもよい。像高は、8割像高には限定されず、光軸から離間した周辺部の像高(周辺像高)であればよい。空間周波数は、撮像素子の1/2ナイキスト周波数に限定されない。例えば撮像素子の1/4ナイキスト周波数でもよい。また、光源から被写体に照射する光の波長は、特に限定されない。いわゆる白色光を照射して、MTF値を測定することができる。
[画像処理システムのバリエーション]
図1及び図2を用いて、撮像装置10のカメラ本体コントローラ28で復元処理を行う場合を例に説明したが、本発明はこのような場合に限定されない。
例えば、図9に示すように、ネットワークNWを介して撮像装置10と接続されたサーバ装置80で復元処理を行ってもよい。本図のサーバ装置80は、入出力インターフェース82及びサーバコントローラ84を備える。サーバコントローラ84は、例えばCPUによって構成される。本例のサーバ装置80は画像処理装置の一形態である。サーバコントローラ84は、図2に示した、画像取得部54、フィルタ取得部56、及び復元処理部58を備える。本例の画像取得部54は、撮像装置10からネットワークNWを介して画像を取得する。本例のフィルタ取得部56は、データベース86からネットワークNWを介して復元フィルタを取得する。
本発明における画像処理装置は、図1に示した場合及び図9に示した場合には特に限定されない。つまり、撮像装置及びサーバ装置で復元処理を行う場合には特に限定されず、他の装置で復元処理を行う場合に本発明を適用可能である。
[撮像光学系セット]
本発明は、撮像光学系11と、復元フィルタを非一時的に記憶した記憶媒体(非一時的有形媒体)とを含むセット(撮像光学系セット)であってもよい。非一時的有形媒体の例として、例えば、メモリカード、光ディスク、磁気ディスクが挙げられる。ただし、非一時的有形媒体は、非一時的に復元フィルタを記憶した有形媒体であれば特に限定されない。装置内に予め実装されたメモリデバイス、例えばEEPROMであってもよい。
以上、本発明を実施するための形態に関して説明してきたが、本発明は上述した実施形態及び変形例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
10 撮像装置
11 撮像光学系
12 レンズユニット
14 カメラ本体
16 レンズ
18 絞り
20 光学系コントローラ
22 照明装置
26 撮像素子
28 カメラ本体コントローラ
30 記憶部
32 入出力インターフェース
52 撮像制御部
54 画像取得部
56 フィルタ取得部
58 復元処理部
60 コンピュータ
62 入出力インターフェース
64 コンピュータコントローラ
66 ディスプレイ
80 サーバ装置
82 入出力インターフェース
84 サーバコントローラ
86 データベース
HW1、HW2、HWS12、HWT1、HWT2 半値幅
L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8 レンズ
M0、M1、M2、MS、MS12、MT1、MT2 MTF曲線
NW ネットワーク
O 光軸(方向)
P1、P2 ピーク値
dP1、dP2 ピーク位置のずれ量

Claims (9)

  1. 画像を取得する画像取得部と、
    前記画像を生成するために用いられた撮像光学系の伝達関数に応じた復元フィルタを取得するフィルタ取得部と、
    前記取得された画像に対し、前記取得された復元フィルタを用いて復元処理を行う復元処理部と、を備え、
    前記撮像光学系は、光軸上で合焦している場合の合焦位置からのデフォーカス量に対する第1のアジムス方向のMTF値を示す第1のMTF曲線と前記合焦位置からのデフォーカス量に対する第2のアジムス方向のMTF値を示す第2のMTF曲線とを比較すると、前記第1のMTF曲線のピーク値よりも前記第2のMTF曲線のピーク値が小さく、前記第1のMTF曲線のピーク値と前記第2のMTF曲線のピーク値との比が2以上であり、かつ前記第1のMTF曲線の半値幅よりも前記第2のMTF曲線の半値幅が大きく、前記第1のMTF曲線の半値幅と前記第2のMTF曲線の半値幅との比が1.25以上であり、
    前記復元フィルタは、前記撮像光学系を含む同一種類の複数の撮像光学系における伝達関数の代表値に応じた共通フィルタである、
    画像処理装置。
  2. 前記第1のアジムス方向は前記撮像光学系の光軸を中心とする円の円周方向であり、前記第2のアジムス方向は前記円の径方向である、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記復元フィルタは、前記取得された画像に対し、位相に関しては復元処理を非実行にするゼロ位相復元フィルタである、
    請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1のMTF曲線のピーク値と前記第2のMTF曲線のピーク値との比が4以上である、
    請求項1から3のうちいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記第1のMTF曲線のピーク値と前記第2のMTF曲線のピーク値との比が10以上である、
    請求項1から4のうちいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1のMTF曲線の半値幅と前記第2のMTF曲線の半値幅との比が3以上である、
    請求項1から5のうちいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 光軸上で合焦している場合のデフォーカス量に対する第1のアジムス方向のMTF値を示す第1のMTF曲線と前記デフォーカス量に対する第2のアジムス方向のMTF値を示す第2のMTF曲線とを比較すると、前記第1のMTF曲線のピーク値よりも前記第2のMTF曲線のピーク値が小さく、前記第1のMTF曲線のピーク値と前記第2のMTF曲線のピーク値との比が2以上であり、かつ前記第1のMTF曲線の半値幅よりも前記第2のMTF曲線の半値幅が大きく、前記第1のMTF曲線の半値幅と前記第2のMTF曲線の半値幅との比が1.25以上である撮像光学系と、
    前記撮像光学系を用いて生成された画像を取得する画像取得部と、
    前記撮像光学系の伝達関数に応じた復元フィルタであって前記撮像光学系を含む同一種類の複数の撮像光学系における伝達関数の代表値に応じた共通フィルタである復元フィルタを取得するフィルタ取得部と、
    前記取得された画像に対し、前記取得された復元フィルタを用いて復元処理を行う復元処理部と、
    を備える画像処理システム。
  8. 光軸上で合焦している場合のデフォーカス量に対する第1のアジムス方向のMTF値を示す第1のMTF曲線と前記デフォーカス量に対する第2のアジムス方向のMTF値を示す第2のMTF曲線とを比較すると、前記第1のMTF曲線のピーク値よりも前記第2のMTF曲線のピーク値が小さく、前記第1のMTF曲線のピーク値と前記第2のMTF曲線のピーク値との比が2以上であり、かつ前記第1のMTF曲線の半値幅よりも前記第2のMTF曲線の半値幅が大きく、前記第1のMTF曲線の半値幅と前記第2のMTF曲線の半値幅との比が1.25以上である撮像光学系を用いて生成された画像を取得し、
    前記撮像光学系の伝達関数に応じた復元フィルタであって前記撮像光学系を含む同一種類の複数の撮像光学系における伝達関数の代表値に応じた共通フィルタである復元フィルタを用いて、前記取得された画像に対し復元処理を行う画像処理方法。
  9. 光軸上で合焦している場合のデフォーカス量に対する第1のアジムス方向のMTF値を示す第1のMTF曲線と前記デフォーカス量に対する第2のアジムス方向のMTF値を示す第2のMTF曲線とを比較すると、前記第1のMTF曲線のピーク値よりも前記第2のMTF曲線のピーク値が小さく、前記第1のMTF曲線のピーク値と前記第2のMTF曲線のピーク値との比が2以上であり、かつ前記第1のMTF曲線の半値幅よりも前記第2のMTF曲線の半値幅が大きく、前記第1のMTF曲線の半値幅と前記第2のMTF曲線の半値幅との比が1.25以上である撮像光学系と、
    前記撮像光学系の伝達関数に応じた復元フィルタであって前記撮像光学系を含む同一種類の複数の撮像光学系における伝達関数の代表値に応じた共通フィルタである復元フィルタを 記憶した記憶媒体と、
    を含む撮像光学系セット。
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