JP6821526B2 - 画像処理方法、画像処理装置、撮像装置、および、プログラム - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置、撮像装置、および、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、撮影画像の画像回復処理を行う画像処理方法に関する。
特許文献1には、撮影画像の撮影条件に応じた係数データから撮影画像内の位置(画面中心または撮像光学系の光軸から一方向における各位置)に応じた撮像光学系の光学伝達関数を再構成し、画像回復処理を行う方法が開示されている。撮影画像内の各位置における光学伝達関数を撮像光学系の光軸の周りに回転させて光学伝達関数を展開して用いることにより、情報量を低減しつつ撮像面の中心(画面中心)または光軸に関して回転対称な画像回復処理を行うことが可能である。
ところで、従来、ティルト機構を有する撮像光学系を用いてティルト撮像(いわゆるアオリ撮像)を行う撮像装置が知られている。ティルト撮像では、ピントが合う被写体面を制御し、パースペクティブによって生じる歪みを補正することができる。ティルト撮像は、撮像光学系を撮像面に対して傾けて(ティルトして)行う撮像であり、被写界深度を深くしなくても奥行きのある被写体面の全体にピントを合わせることや、ピントの合う範囲を狭めることができる。
ただし、ティルト機構を有する撮像光学系では、一般的な光軸回りに回転対称な光学系とは異なり、必ずしも撮像面の中心または光軸に関して回転対称な結像性能が得られるわけではない。すなわち、撮像面の中心または光軸から像高方向において非回転対称な偏心収差が発生し、ティルトしていない基準状態に比べて、結像性能が劣化する。
特許第5414752号公報
特許文献1の方法において、撮像面の中心または光軸に関して回転対称な画像回復処理を、ティルト撮像で得られた非回転対称な収差による劣化画像に対して行うと、補正対象の収差が異なるため、補正不足や過補正、黒沈み、リンギング等の弊害が発生する。しかしながら、特許文献1には、ティルト撮像における非回転対称な収差による劣化が生じた場合の弊害に対する対策については開示されていない。また、非回転対称な収差に対する画像回復処理を行うために、画面内の全ての位置に対応する光学伝達関数を用いることは可能ではあるが、情報量が増大する。
そこで本発明は、ティルト撮像により得られた画像に対して、情報量を低減しつつ、弊害を抑制した画像回復処理を行うことが可能な画像処理方法、画像処理装置、撮像装置、および、プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一側面としての画像処理方法は、撮像面に対して主平面が傾斜している撮像光学系を介した撮像により生成された撮影画像を取得するステップと、前記撮像光学系の傾斜情報を取得するステップと、前記撮像光学系の収差情報を取得するステップと、前記傾斜情報に応じて前記撮影画像の回復ゲインを設定し、前記回復ゲインおよび前記収差情報に基づいて前記撮影画像に対する画像回復処理を行うステップとを有し、前記収差情報は、前記主平面が前記撮像面に対して傾斜していない状態での前記撮像光学系の収差情報であり、前記傾斜情報は前記撮像面に対する前記撮像光学系の主平面の傾斜角に関する情報を含み、前記傾斜情報の示す前記傾斜角が第1の傾斜角の場合、前記回復ゲインは第1の回復ゲインに設定され、前記傾斜情報の示す前記傾斜角が前記第1の傾斜角よりも大きい第2の傾斜角の場合、前記回復ゲインは、前記第1の回復ゲインよりも小さい第2の回復ゲインに設定される
本発明の他の側面としての画像処理装置は、撮像面に対して主平面が傾斜している撮像光学系を介した撮像により生成された撮影画像を取得する画像取得部と、前記撮像光学系の収差情報を取得する収差情報取得部と、前記撮像光学系の傾斜情報を取得し、前記傾斜情報に応じて前記撮影画像の回復ゲインを設定し、前記回復ゲインおよび前記収差情報に基づいて前記撮影画像に対する画像回復処理を行う画像回復処理部とを有し、前記収差情報は、前記主平面が前記撮像面に対して傾斜していない状態での前記撮像光学系の収差情報であり、前記傾斜情報は前記撮像面に対する前記撮像光学系の主平面の傾斜角に関する情報を含み、前記傾斜情報の示す前記傾斜角が第1の傾斜角の場合、前記回復ゲインは第1の回復ゲインに設定され、前記傾斜情報の示す前記傾斜角が前記第1の傾斜角よりも大きい第2の傾斜角の場合、前記回復ゲインは、前記第1の回復ゲインよりも小さい第2の回復ゲインに設定される


本発明の他の側面としての撮像装置は、撮像光学系を介して形成された光学像を光電変換する撮像素子と、前記画像処理装置とを有する。
本発明の他の側面としてのプログラムは、前記画像処理方法をコンピュータに実行させる。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、ティルト撮像により得られた画像に対して、情報量を低減しつつ、弊害を抑制した画像回復処理を行うことが可能な画像処理方法、画像処理装置、撮像装置、および、プログラムを提供することができる。
各実施例における画像回復フィルタの説明図である。 各実施例における画像回復フィルタの説明図である。 各実施例における点像分布関数PSFの説明図である。 各実施例における光学伝達関数の振幅成分MTFと位相成分PTFの説明図である。 本実施例におけるシャインプルーフの法則に従うティルト撮像の説明図である。 実施例1における画像処理方法のフローチャートである。 実施例1における画像回復フィルタの生成方法の説明図である。 実施例2における画像処理システムの説明図である。 実施例3における撮像装置のブロック図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
撮像装置により得られた撮影画像は、撮像光学系の球面収差、コマ収差、像面湾曲、非点収差等の各収差の影響によりぼけ成分を含み、劣化している。このような収差による画像のぼけ成分は、無収差で回折の影響もない場合に、被写体の一点から発した光束が撮像面上で再度一点に集まるべきものが広がっていることを意味しており、点像分布関数PSF(Point Spread Function)で表される。
点像分布関数PSFをフーリエ変換して得られる光学伝達関数OTF(Optical Transfer Function)は、収差の周波数成分情報であり、複素数で表される。光学伝達関数OTFの絶対値、すなわち振幅成分をMTF(Modulation Transfer Function)と呼び、位相成分をPTF(Phase Transfer Function)と呼ぶ。振幅成分MTFおよび位相成分PTFはそれぞれ、収差による画像劣化の振幅成分および位相成分の周波数特性であり、位相成分を位相角として以下の式で表される。
PTF=atan(Im(OTF)/Re(OTF))
ここで、Re(OTF)およびIm(OTF)はそれぞれ、光学伝達関数OTFの実部および虚部を表す。このように、撮像光学系の光学伝達関数OTFは、画像の振幅成分MTFと位相成分PTFに劣化を与えるため、劣化画像は被写体の各点がコマ収差のように非対称にぼけた状態になっている。また倍率色収差は、光の波長ごとの結像倍率の相違により結像位置がずれ、これを撮像装置の分光特性に応じて例えばRGBの色成分として取得することで発生する。従って、RGB間で結像位置がずれ、各色成分内にも波長ごとの結像位置のずれ、すなわち位相ずれによる像の広がりが発生する。
振幅成分MTFおよび位相成分PTFの劣化を補正する方法として、撮像光学系における収差情報(光学伝達関数OTFまたは点像分布関数PSF、およびそれらに関する情報)を用いて補正するものが知られている。この方法は、画像回復や画像復元という言葉で呼ばれており、以下、撮像光学系の収差情報を用いて撮影画像の劣化を補正する処理を画像回復処理という。詳細は後述するが、画像回復の方法のひとつとして、光学伝達関数OTFの逆特性を有する画像回復フィルタを撮影画像に対して畳み込む(コンボリューション)方法が知られている。
画像回復を効果的に用いるためには、撮像光学系のより正確な光学伝達関数OTFの情報を得る必要がある。一般的な撮像光学系の光学伝達関数OTFは、像高(画像の位置)によって大きく変動する。また光学伝達関数OTFは2次元データであり、複素数であるため実部と虚部を有する。また、RGBの3つの色成分を有するカラー画像を対象とした画像回復処理を行う場合、一つの像高の光学伝達関数OTFは、縦方向のタップ数×横方向のタップ数×2(実部、虚部)×3(RGB)となる。ここで、タップ数とは光学伝達関数OTFの縦横のサイズである。これらを、像高、Fナンバー(絞り値)、ズーム(焦点距離)、撮影距離など全ての撮影条件について保持すると、膨大なデータ量となる。そこで本実施例では、データ量(情報量)を低減するための方法および構成について説明する。
まず、本実施例で説明される用語の定義および画像回復処理(画像処理方法)について説明する。ここで説明される画像処理方法は、後述の各実施例において適宜用いられる。
[撮影画像]
撮影画像は、撮像光学系を介して撮像素子で受光することで得られたデジタル画像であり、レンズと各種の光学フィルタ類を含む撮像光学系の収差による光学伝達関数OTFにより劣化している。撮像光学系は、レンズだけでなく曲率を有するミラー(反射面)を用いて構成することもできる。
撮影画像の色成分は、例えばRGB色成分の情報を有する。色成分としては、これ以外にもLCHで表現される明度、色相、彩度や、YCbCrで表現される輝度、色差信号など一般に用いられている色空間を選択して用いることができる。その他の色空間として、XYZ、Lab、Yuv、JChを用いることが可能である。更に、色温度を用いてもよい。
撮影画像(入力画像)や出力画像には、レンズの焦点距離、絞り値、撮影距離などの撮影条件や、この画像を補正するための各種の補正情報を付帯することができる。撮像装置から別の画像処理装置に画像を受け渡して補正処理を行う場合、上述のように撮影画像に撮影条件や補正に関する情報を付帯することが好ましい。撮影条件や補正に関する情報の他の受け渡し方法として、撮像装置と画像処理装置を直接または間接的に接続して受け渡すようにしてもよい。
[画像回復処理]
続いて、画像回復処理の概要について説明する。撮影画像(劣化画像)をg(x,y)、もとの画像をf(x,y)、光学伝達関数OTFのフーリエペアである点像分布関数PSFをh(x,y)としたとき、以下の式(1)が成立する。
g(x,y)=h(x,y)*f(x,y) … (1)
ここで、*はコンボリューション(畳み込み積分、積和)、(x,y)は撮影画像上の座標である。
また、式(1)をフーリエ変換して周波数面での表示形式に変換すると、周波数ごとの積で表される式(2)が得られる。
G(u,v)=H(u,v)・F(u,v) … (2)
ここで、Hは点像分布関数PSF(h)をフーリエ変換することにより得られた光学伝達関数OTFであり、G,Fはそれぞれ劣化した画像g、もとの画像fをフーリエ変換して得られた関数である。(u,v)は2次元周波数面での座標、すなわち周波数である。
撮影された劣化画像gから元の画像fを得るには、以下の式(3)のように両辺を光学伝達関数Hで除算すればよい。
G(u,v)/H(u,v)=F(u,v) … (3)
そして、F(u,v)、すなわちG(u,v)/H(u,v)を逆フーリエ変換して実面に戻すことにより、もとの画像f(x,y)が回復画像として得られる。
−1を逆フーリエ変換したものをRとすると、以下の式(4)のように実面での画像に対するコンボリューション処理を行うことで、同様にもとの画像f(x,y)を得ることができる。
g(x,y)*R(x,y)=f(x,y) … (4)
ここで、R(x,y)は画像回復フィルタと呼ばれる。画像が2次元画像である場合、一般的に、画像回復フィルタRも画像の各画素に対応したタップ(セル)を有する2次元フィルタとなる。また、画像回復フィルタRのタップ数(セルの数)は、一般的に多いほど回復精度が向上する。このため、要求画質、画像処理能力、収差の特性等に応じて実現可能なタップ数が設定される。画像回復フィルタRは、少なくとも収差の特性を反映している必要があるため、従来の水平垂直各3タップ程度のエッジ強調フィルタなどとは異なる。画像回復フィルタRは光学伝達関数OTFに基づいて設定されるため、振幅成分および位相成分の劣化の両方を高精度に補正することができる。
また、実際の画像にはノイズ成分が含まれるため、上記のように光学伝達関数OTFの逆数をとって作成した画像回復フィルタRを用いると、劣化画像の回復とともにノイズ成分が大幅に増幅されてしまう。これは、画像の振幅成分にノイズの振幅が付加されている状態に対して、光学系のMTF(振幅成分)を全周波数に渡って1に戻すようにMTFを持ち上げるためである。光学系による振幅劣化であるMTFは1に戻るが、同時にノイズのパワースペクトルも持ち上がってしまい、結果的にMTFを持ち上げる度合(回復ゲイン)に応じてノイズが増幅されてしまう。
したがって、ノイズが含まれる場合には、鑑賞用画像としては良好な画像は得られない。このことは、以下の式(5−1)、(5−2)で表される。
G(u,v)=H(u,v)・F(u,v)+N(u,v) … (5−1)
G(u,v)/H(u,v)=F(u,v)+N(u,v)/H(u,v) … (
5−2)
ここで、Nはノイズ成分である。
ノイズ成分が含まれる画像に関しては、例えば以下の式(6)で表されるウィナーフィルタのように、画像信号とノイズ信号の強度比SNRに応じて回復度合を制御する方法がある。
ここで、M(u,v)はウィナーフィルタの周波数特性、|H(u,v)|は光学伝達関数OTFの絶対値(MTF)である。この方法では、周波数ごとに、MTFが小さいほど回復ゲイン(回復度合)を小さくし、MTFが大きいほど回復ゲインを大きくする。一般的に、撮像光学系のMTFは低周波側が高く高周波側が低くなるため、この方法では、実質的に画像の高周波側の回復ゲインを低減することになる。
続いて、図1および図2を参照して、画像回復フィルタについて説明する。画像回復フィルタは、撮像光学系の収差特性や要求される回復精度に応じてそのタップ数が決定される。図1の画像回復フィルタは、一例として、11×11タップの2次元フィルタである。また図1では、各タップ内の値(係数)を省略しているが、この画像回復フィルタの一断面を図2に示す。画像回復フィルタの各タップの値(係数値)の分布は、収差により空間的に広がった信号値(PSF)を、理想的には元の1点に戻す機能を有する。
画像回復フィルタの各タップは、画像の各画素に対応して画像回復処理の工程でコンボリューション処理(畳み込み積分、積和)される。コンボリューション処理では、所定の画素の信号値を改善するために、その画素を画像回復フィルタの中心と一致させる。そして、画像と画像回復フィルタの対応画素ごとに画像の信号値とフィルタの係数値の積をとり、その総和を中心画素の信号値として置き換える。
続いて、図3および図4を参照して、画像回復の実空間と周波数空間での特性について説明する。図3は、点像分布関数PSFの説明図であり、図3(a)は画像回復前の点像分布関数PSF、図3(b)は画像回復後の点像分布関数PSFを示している。図4は、光学伝達関数OTFの振幅成分MTF(図4(M))と位相成分PTF(図4(P))の説明図である。図4(M)中の破線(a)は画像回復前のMTF、一点鎖線(b)は画像回復後のMTFを示す。また図4(P)中の破線(a)は画像回復前のPTF、一点鎖線(b)は画像回復後のPTFを示す。図3(a)に示されるように、画像回復前の点像分布関数PSFは、非対称な広がりを有し、この非対称性により位相成分PTFは周波数に対して非直線的な値を有する。画像回復処理は、振幅成分MTFを増幅し、位相成分PTFがゼロになるように補正するため、画像回復後の点像分布関数PSFは対称で先鋭な形状になる。
このように画像回復フィルタは、撮像光学系の光学伝達関数OTFの逆関数に基づいて設計された関数を逆フーリエ変換して得ることができる。本実施例で用いられる画像回復フィルタは適宜変更可能であり、例えば上述のようなウィナーフィルタを用いることができる。ウィナーフィルタを用いる場合、式(6)を逆フーリエ変換することで、実際に画像に畳み込む実空間の画像回復フィルタを作成することが可能である。また、光学伝達関数OTFは1つの撮影状態においても撮像光学系の像高(画像の位置)に応じて変化する。このため、画像回復フィルタは像高に応じて変更して用いられる。
次に、図5を参照して、本実施例におけるティルト撮像について説明する。図5は、シャインプルーフの法則に従うティルト撮像の説明図である。ティルト撮像では、撮像光学系を撮像面に対して傾ける(ティルトさせる)ことにより、撮像光学系の主平面LPPが撮像面IPに対して傾いて配置される。すなわち、本実施例の撮影画像は、撮像光学系の主平面LPPが撮像素子の撮像面IPに対して傾斜した状態で取得された画像である。
このとき、撮像光学系のピントが合う被写体面OPと、撮像光学系の主平面LPPと、撮像面IPとは、同一直線P上で互いに交わる。このようなティルト撮像では、ピントが合う被写体面OPが撮像面IPに対して傾くため、撮像光学系の絞り値(F値)によらずピントが合う範囲を制御することができる。例えば、絞り値を絞って被写界深度を深くすることなく奥行きのある被写体面OPの全体にピントを合わせることができる。また、逆にピントの合う範囲を極端に狭めて、ジオラマ風の撮像表現等も可能となる。
ティルト撮像は、撮像光学系にティルト機構を設けることにより実現することが可能となる。また、撮像光学系は、ティルト方向を可変にするレボルビング機構を有していてもよい。ティルト撮像では、被写体面OPと撮像光学系の主平面LPPと撮像面IPとが互いに平行でないため、偏心収差が発生する。偏心収差とは、偏心コマ、偏心歪曲、偏心により生じる色ずれ等を意味する。このようなティルトにおける偏心収差は、撮像面IPの中心または撮像光学系の光軸OAに関して非回転対称な収差として発生する。
次に、図6を参照して、本発明の実施例1における画像処理方法について説明する。図6は、本実施例における画像処理方法(画像処理プログラム)のフローチャートである。本実施例での画像処理方法は、画像処理装置としてのCPU等により構成されるコンピュータが、コンピュータプログラムとしての画像処理プログラムに従って実行する。このことは、後述する他の実施例でも同じである。
まず、ステップS11では、画像処理装置は、撮像装置が撮像によって生成した撮影画像を取得する。撮像装置からの撮影画像の取得は、撮像装置と画像処理装置とを有線または無線による通信を介して行ってもよいし、半導体メモリや光ディスク等の記憶媒体を介して行ってもよい。続いてステップS12において、画像処理装置は、撮像装置が撮像によって撮影画像を生成した際の撮影条件(撮影条件情報)を取得する。撮影条件は、前述したように、撮像光学系の焦点距離、絞り値(F値)、および、撮影距離のほか、撮像装置の識別情報(カメラID)等を含む。また、撮像光学系の交換が可能な撮像装置においては、撮影条件に、撮像光学系(交換レンズ)の識別情報(レンズID)を含めてもよい。撮影条件情報は、前述したように撮影画像に付帯された情報として取得してもよいし、有線または無線による通信や記憶媒体を介して取得してもよい。
続いてステップS13において、画像処理装置は、撮像装置が撮像によって撮影画像を生成した際のティルト撮像の状態を示す情報(すなわち、撮像光学系のティルトの状態を示す情報)を取得する。ティルト撮像の状態を示す情報の取得に際して、画像処理装置は、まず撮像装置がティルト撮像を行ったか否か、すなわち撮像光学系が撮像面に対してティルトしていたか否かを判定する。ティルト撮像であると判定した場合、画像処理装置は、ティルト撮像の状態である撮像光学系の撮像面に対するティルト方向(傾斜方向)およびティルト角(傾斜角)に関する情報を取得する。ティルト方向およびティルト角はそれぞれ、図5中に矢印とθで示される。以下、ティルト撮像の状態を示す情報を、ティルト情報という。ティルト情報は、前述の撮影条件情報と同様に撮影画像に付帯された情報として取得してもよいし、有線または無線による通信や記憶媒体を介して取得してもよい。
続いてステップS14において、画像処理装置は、撮影条件に適した収差情報を取得する。本実施例において、収差情報は光学伝達関数OTFである。画像処理装置は、予め保持された複数の光学伝達関数OTFから、撮影条件に応じて適切な光学伝達関数OTFを選択して取得する。また、絞り値、撮影距離、および、ズームレンズの焦点距離などの撮影条件が特定の撮影条件の場合、その撮影条件に対応する光学伝達関数OTFを、予め保持されている他の撮影条件の光学伝達関数OTFから補間処理により生成することもできる。この場合、保持する光学伝達関数OTFのデータ量を低減することが可能である。補間処理としては、例えばバイリニア補間(線形補間)やバイキュービック補間等が用いられるが、これに限定されるものではない。
本実施例において、画像処理装置は、収差情報として光学伝達関数OTFを取得するが、これに限定されるものではない。光学伝達関数OTFに代えて、点像分布関数PSF等の収差情報を取得してもよい。また本実施例において、画像処理装置は、収差情報を所定の関数へのフィッティングによって近似した係数データを取得し、係数データから光学伝達関数OTFや点像分布関数PSFを再構成してもよい。例えば、光学伝達関数OTFはLegendre多項式を用いてフィッティングを行えばよい。また、Chebushev多項式など他の関数を用いてフィッティングすることもできる。
ステップS14では、画像処理装置(OTF取得部)は、画面中心(撮影画像の中心)または撮像光学系の光軸OAを通りかつ光軸OAに垂直な一方向における複数の光学伝達関数OTFを生成する。なお、撮像光学系は、撮像素子や光学ローパスフィルタなどを含んでもよい。
続いてステップS15において、画像処理装置(OTF展開部)は、光学伝達関数OTFを画面中心(撮影画像の中心)または撮像光学系の光軸OAの周りに回転させて光学伝達関数OTFを展開する。具体的には、画像処理装置は、画素配列に対応して光学伝達関数OTFを補間することにより、光学伝達関数OTFを撮影画像内の複数の位置に離散的に配置する。
続いてステップS16において、画像処理装置(画像回復フィルタ生成手段)は、光学伝達関数OTFを画像回復フィルタ(フィルタ)に変換する、すなわち展開された光学伝達関数OTFを用いて画像回復フィルタを生成する。画像回復フィルタは、光学伝達関数OTFに基づいて周波数空間での回復フィルタ特性を作成し、逆フーリエ変換により実空間のフィルタ(画像回復フィルタ)に変換することにより生成される。
ここで図7(a)〜(e)を参照して、ステップS15、S16について詳述する。図7(a)〜(e)は、画像回復フィルタの生成方法の説明図である。図7(a)に示されるように、光学伝達関数OTFは、画面中心(撮影画像の中心)または撮像光学系の光軸OAを通りかつ光軸OAに垂直な一方向(垂直方向)に、画像の外接円の領域(撮像領域)に配置されている。
本実施例では、図6のステップS14において、図7(a)に示されるように直線上に光学伝達関数を展開したが、これに限定されるものではない。例えば、撮影画像面内において、撮影画像の中心または撮像光学系の光軸OAを通り互いに直交する直線を第1の直線(図7(a)のy)と第2の直線(図7(a)のx)とする。このとき、ステップS14にて取得した光学伝達関数のうち少なくとも2つの光学伝達関数が、第1の直線の直線上の位置(像高)に対応する光学伝達関数であればよい。すなわち、光学伝達関数OTFは、画面中心または撮像光学系の光軸OAから所定の方向に互いに異なる距離で配列された複数の位置(撮影画像内の複数の位置)に配置されていれば、一方向に直線的に配列されていなくてもよい。撮影画像の中心または撮像光学系の光軸OAを含む画素がない、すなわち画素と画素の間に撮影画像の中心または撮像光学系の光軸がある場合、ステップS14で取得した光学伝達関数は第1の直線を挟む画素の位置(像高)に対応する光学伝達関数であればよい。
また、光学伝達関数OTFを一方向に配列する場合、垂直方向に限定されるものではなく水平方向など他の方向に配列してもよい。光学伝達関数OTFを垂直方向または水平方向のいずれかに直線的に配列すると、本実施例の画像処理がより容易に行えるため、より好ましい。
続いて、光学伝達関数OTFを回転させ、必要に応じて補間処理(回転後の画素配列に応じた各種処理)を行い、図7(b)に示されるように光学伝達関数OTFを再配置する。補間処理は、放射方向の補間処理と回転に伴う補間処理を含み、光学伝達関数OTFを任意の位置に再配置することができる。次に、各位置の光学伝達関数OTFについて、例えば式(6)のように画像回復フィルタの周波数特性を計算して逆フーリエ変換を行うことで、図7(c)に示されるように実空間の画像回復フィルタへの変換を行う。
すなわち、撮影画像において、撮影画像の中心または撮像光学系の光軸OAを通り互いに直交する直線を第1の直線(図7(a)中のy)と第2の直線(図7(a)中のx)とする。撮影画像の中心または撮像光学系の光軸OAに対して、撮影画像の第1領域(図7(c)中の73)と点対称な領域を第2領域(図7(c)中の71)とする。また、第1領域と第1の直線に対して線対称な領域を第3領域(図7(c)の72)、第1領域と第2の直線に対して線対称な領域を第4領域(図7(c)の74)とする。このとき、第1領域の光学伝達関数を用いて、第2領域または第3領域、第4領域の光学伝達関数を生成する。これにより、フーリエ変換処理が最終的に再配置する位置の略1/4に低減される。また、図7(b)の光学伝達関数OTFおよび図7(c)の画像回復フィルタを図7(e)に示されるように回転および補間処理により再配置し、その対称性を用いて図7(d)に示されるように展開すれば、さらにフーリエ変換処理を低減することができる。なお、図7(a)〜(e)に示される配置(回復フィルタの配置密度)は一例であり、撮像光学系の光学伝達関数OTFの変動に応じて配置間隔を任意に設定することができる。
本実施例では、光学伝達関数OTFが撮像面の中心(画面中心)または撮像光学系の光軸OAに関して回転対称である前提で、前述したような画面中心または撮像光学系の光軸OAを通る一方向に配置した光学伝達関数OTFを回転および展開を行う。これにより、少ないデータ量で画像回復処理を行うことができる。なお画像処理装置は、光学伝達関数OTFとして、撮像光学系がティルトしていない状態における、画面中心(撮影画像の中心)または撮像光学系の光軸OAを通る一方向のOTFを予め保持している。
ただし、ティルト撮像における偏心収差は、撮像面の中心(画面中心)または撮像光学系の光軸OAに関して非回転対称な収差として発生する。ティルト撮像における非回転対称な収差によって劣化した撮影画像に対して、本実施例の回転対称な収差を前提とした画像回復処理を行うと、補正対象とする収差が異なるため、補正不足や過補正、黒沈み、リンギング等の弊害が発生する。
したがって、本実施例の画像処理装置は、ティルト情報に基づいて画像回復フィルタの回復ゲインを決定する。具体的には、ティルト角θが大きくなるほど偏心収差が大きくなり、ティルトがない状態の回転対称な収差との差が大きくなるため、ティルト角θが大きいほど回復ゲインを小さく設定する。すなわち画像処理装置は、ティルト角θが第1の傾斜角の場合、補正量(回復ゲイン)を第1の補正量(第1の回復ゲイン)に設定する。また画像処理装置は、ティルト角θが第1の傾斜角θ1よりも大きい第2の傾斜角θ2の場合、補正量(回復ゲイン)を、第1の補正量よりも小さい第2の補正量(第2の回復ゲイン)に設定する。例えば、ティルト角θに対して、回復ゲインA=2cosθを設定する。回復ゲインAは、周波数空間における画像回復フィルタの最大値としてもよいし、平均値や特定の周波数における値としてもよい。ただし、本実施例はこれに限定されるものではない。
また、撮像時のティルト角θが設定したしきい値以上である場合、設定したしきい値よりも小さいティルト角θに対応する回復ゲインと比較して、設定する回復ゲインを小さくしてもよい。すなわち画像処理装置は、ティルト角θが所定のしきい値よりも小さい場合、補正量(回復ゲイン)を第3の補正量(第3の回復ゲイン)に設定する。また画像処理装置は、ティルト角θが所定のしきい値以上である場合、補正量(回復ゲイン)を第3の補正量よりも小さい第4の補正量(第4の回復ゲイン)に設定する。
好ましくは、本実施例の画像処理装置は、絞り値(F値)に基づいて回復ゲインを決定する。絞り値が大きくなると、ティルト撮像時の非回転対称な収差よりも回転対称な回折現象が支配的になる。したがって、絞り値が小さいほど回復ゲインを小さくする。すなわち画像処理装置は、絞り値が第1の絞り値の場合、補正量(回復ゲイン)を第5の補正量(第5の回復ゲイン)に設定する。また画像処理装置は、絞り値が第1の絞り値よりも小さい第2の絞り値の場合、補正量(回復ゲイン)を、第5の補正量よりも小さい第6の補正量(第6の回復ゲイン)に設定する。
または、撮像光学系の最小絞り値に対して撮像時の絞り値が大きい場合、最小絞り値における回復ゲインよりも設定する回復ゲインを大きくしてもよい。すなわち画像処理装置は、絞り値が撮像光学系の最小絞り値である場合、補正量(回復ゲイン)を第7の補正量(第7の回復ゲイン)に設定する。また画像処理装置は、絞り値が撮像光学系の最小絞り値よりも大きい場合、補正量(回復ゲイン)を、第7の補正量よりも大きい第8の補正量(第8の回復ゲイン)に設定する。
また、撮像時の絞り値が設定したしきい値以下である場合、設定したしきい値よりも大きい絞り値に対応する回復ゲインと比較して、設定する回復ゲインを小さくしてもよい。すなわち画像処理装置は、絞り値が所定のしきい値よりも大きい場合、補正量(回復ゲイン)を第9の補正量(第9の回復ゲイン)に設定する。また画像処理装置は、絞り値が所定のしきい値よりも以下である場合、補正量(回復ゲイン)を第9の補正量よりも小さい第10の補正量(第10の回復ゲイン)に設定する。
続いて、図6のステップS17において、画像処理装置(画像回復手段)は、ステップS16にて生成された画像回復フィルタを用いて撮影画像の画像回復処理を行う。すなわち画像処理装置は、撮影画像に画像回復フィルタをコンボリューション(畳み込み)することにより、撮影画像の画像回復処理を行う。そしてステップS18において、画像処理装置は、ステップS17の画像回復処理の結果に基づいて、回復画像を取得する。
なお本実施例において、ステップS16にて、画像回復フィルタの回復ゲインをティルト情報に基づいて決定したが、画像回復処理における回復ゲインをティルト情報に基づいて決定してもよい。画像回復処理における回復ゲインは、例えば、画像回復処理前後の画像の差分を画像回復処理前の画像に足し合わせて回復画像を取得する際の割合を変えることで調整することができる。すなわち、ティルト角θが大きいほど、画像回復処理前の画像に足し合わせる画像回復処理前後の画像の差分の割合を小さくして画像回復処理における回復ゲインを小さくする。また、前述のように、絞り値に基づいて画像回復処理における回復ゲインを決定してもよい。
なお、画像回復フィルタのコンボリューションの際に、図7(d)に示される画像回復フィルタが配置されている位置以外の画素は、近傍に配置された複数のフィルタを用いて補間生成することもできる。このとき、画像回復フィルタは、撮影画像の第1の位置における第1の画像回復フィルタ、および、撮影画像の第2の位置における第2の画像回復フィルタを有する。第1の画像回復フィルタは、展開された光学伝達関数を用いて生成される。第2の画像回復フィルタは、第1の画像回復フィルタを用いて補間することにより生成される。このような補間処理を行うことにより、例えば1画素ごとに画像回復フィルタを変更することができる。
本実施例では、画像の劣化を補正するための画像回復処理として光学伝達関数OTFの逆関数に基づく処理を行う場合について説明したが、収差情報を用いたアンシャープマスク処理についても同様に適用することができる。
アンシャープマスク処理では、原画像にアンシャープマスクを適用してぼかしたアンシャープ画像と原画像との差分を原画像に対して加算または減算することにより、鮮鋭化した画像を生成する。その際、アンシャープマスクとして撮像光学系の点像分布関数PSFを用いることにより、撮像時の撮像光学系の収差による劣化を補正した画像を取得することができる。
撮影画像をg(x,y)、補正成分をu(x,y)とすると、補正画像f(x,y)は、以下の式(7)のように表すことができる。
f(x,y)=g(x,y)+m×u(x,y) … (7)
式(7)において、mの値を変化させることにより撮影画像g(x,y)に対する補正成分u(x,y)の回復度合い(回復ゲイン)、すなわち補正量を調整することができる。なお、mの値は撮像光学系の像高(画像の位置)に応じて変化させてもよいし、または一定の値であってもよい。
また、補正成分u(x,y)は、以下の式(8)のように表される。
u(x,y)=g(x,y)−g(x,y)*PSF(x,y) …(8)
また、補正成分u(x,y)は、式(8)の右辺を変形して、以下の式(9)のように表すことができる。
u(x,y)=g(x,y)*(δ(x,y)−PSF(x,y)) … (9)
式(9)において、δはデルタ関数(理想点像)である。ここで用いるデルタ関数は、PSF(x,y)とタップ数が等しく、中央のタップの値が1で、それ以外のタップの値が全て0のデータである。
式(7)〜(9)より、補正画像f(x,y)は、以下の式(10)のように表すことができる。
f(x,y)=g(x,y)*[δ(x,y)+m×(δ(x,y)−PSF(x,y))] … (10)
すなわち、式(10)における中括弧[]内の部分をフィルタ(画像回復フィルタ)として撮影画像g(x,y)に畳み込むことにより、アンシャープマスク処理が可能である。
点像分布関数PSFは、1つの撮影状態においても撮像光学系の像高(画像の位置)に応じて変化する。このため、アンシャープマスク処理のフィルタも像高に応じて変更して用いられる。アンシャープマスク処理の回復ゲインについても、前述のようにティルト情報や絞り値に基づいて決定すればよい。また、収差情報を用いた超解像処理等、種々の高解像度化処理についても同様に適用することができる。
次に、図8を参照して、前述の画像処理方法を行う画像処理装置を備えた画像処理システムについて説明する。図8は、本実施例における画像処理システム100の説明図である。画像処理システム100は、収差情報算出装置101、カメラ110(撮像装置)、および、画像処理装置120を備えて構成される。
収差情報算出装置101は、撮影画像の撮影条件に応じて、撮像光学系の設計値または測定値から光学伝達関数OTFを算出する処理を行う。ここで算出する光学伝達関数OTFは撮像光学系がティルトしていない状態でのOTFである。カメラ110は、撮像素子111および撮像レンズ112を有する。カメラ110は、撮像レンズ112で撮像された画像に、撮像レンズ112のレンズIDと撮影条件情報(絞り値、ズーム、撮影距離等)、撮像素子111のナイキスト周波数、および、ティルト情報を付加して出力する。例えば、ティルト撮像が行われる(撮像光学系がティルト機構を有する)場合、エンコーダ等の角度検出器によりティルト角θを検出してティルト情報に反映させればよい。このときティルト角θは、撮像面に対する撮像光学系の相対的な角度として検出すればよい。また、ティルト方向を検出してもよい。
画像処理装置120は、画像回復情報保持部121、収差情報取得部122、および、フィルタ処理部(画像取得部および画像回復処理部)123を備えて構成される。画像処理装置120は、収差情報算出装置101およびカメラ110から出力された情報を保持し、これらの情報を用いて撮像レンズ112で撮影された劣化画像を補正する(撮影画像の画像回復処理を行う)。
画像回復情報保持部121は、収差情報算出装置101により算出された種々の撮像レンズ112と撮像素子111の組み合わせのそれぞれについて、光学伝達関数OTF、タップ数、レンズID、撮影条件、および撮像素子のナイキスト周波数の各情報を記憶する。このように画像回復情報保持部121は、撮影画像の撮影条件に応じた光学伝達関数OTFを記憶する記憶手段である。また画像回復情報保持部121は、ティルト情報に基づく回復ゲイン情報を記憶する。また画像回復情報保持部121は、絞り値に基づく回復ゲイン情報を記憶してもよい。例えば、画像回復情報保持部121は、ティルト角θや絞り値に応じた回復ゲイン値のテーブルを予め作成して記憶する。または、画像回復情報保持部121は、ティルト角θや絞り値に応じた回復ゲインを関数化した情報を記憶してもよい。
収差情報取得部122は、カメラ110から、撮像素子111の撮像素子のナイキスト周波数情報と撮影画像とを取得し、撮像レンズ112のレンズIDと撮影条件情報を取得する。収差情報取得部122は、撮影者が撮影した際に用いたカメラ110のレンズIDと撮影条件とに基づいて、画像回復情報保持部121内に保存されている光学伝達関数OTFをサーチ(探索)する。そして収差情報取得部122は、対応する光学伝達関数OTF(撮影時のレンズIDと撮影条件に適切な光学伝達関数OTF)を取得する。収差情報取得部122は、カメラ110の撮像素子のナイキスト周波数までの空間周波数領域において、フィルタ処理部123により用いられる光学伝達関数OTFを取得する。すなわち収差情報取得部122は、取得した光学伝達関数OTFを用いて、撮影画像の位置に応じた撮像光学系(撮像レンズ112)の光学伝達関数OTFを取得する。このように収差情報取得部122は、撮影画像の位置に応じた撮像光学系の光学伝達関数OTFを取得するOTF取得部である。また収差情報取得部122は、光学伝達関数OTFを撮影画像の中心または撮像光学系の光軸OAの周りに回転させて光学伝達関数OTFを展開するOTF展開部である。
フィルタ処理部123は、カメラ110から撮影画像を取得する。すなわちフィルタ処理部123は、画像取得部に相当する。フィルタ処理部123は、収差情報取得部122により取得された光学伝達関数OTFを用いて、撮影画像の劣化を補正する画像回復フィルタを作成し、画像の劣化を補正する。すなわちフィルタ処理部123は、展開された光学伝達関数OTFを用いて画像回復フィルタを生成するフィルタ生成部である。またフィルタ処理部123は、画像回復フィルタを用いて撮影画像に対する画像回復処理を行う画像回復処理部に相当する。なおフィルタ処理部123は、ティルト情報および画像回復情報保持部121内に保存されているティルト角θや絞り値に応じた回復ゲイン情報を取得し、ティルト情報に基づいて回復ゲインを決定する。またフィルタ処理部123は、絞り値に基づいて回復ゲインを決定してもよい。回復ゲイン情報として、ティルト角θや絞り値に応じた回復ゲイン値のテーブルを用いる場合、テーブルを補間することでティルト情報や絞り値に応じた回復ゲインを決定してもよい。
なお、収差情報算出装置101により予め算出した光学伝達関数OTFを画像回復情報保持部121に保持しておけば、収差情報算出装置101をユーザ(撮影者)に提供する必要はない。またユーザは、ネットワークや各種の記憶媒体を通して係数データなどの画像回復処理に必要な情報をダウンロードして用いることもできる。
次に、図9を参照して、本発明の実施例3における撮像装置について説明する。図9は、本実施例における撮像装置200のブロック図である。撮像装置200には、撮影画像の画像回復処理(実施例1と同様の画像処理方法)を行う画像処理プログラムがインストールされており、この画像回復処理は撮像装置200の内部の画像処理部204(画像処理装置)により実行される。
撮像装置200は、撮像光学系201(レンズ)および撮像装置本体(カメラ本体)を備えて構成されている。撮像光学系201は、ティルト機構を有するとともに、絞り201aおよびフォーカスレンズ201bを備え、撮像装置本体(カメラ本体)と一体的に構成されている。ただし本実施例はこれに限定されるものではなく、撮像光学系201が撮像装置本体に対して交換可能に装着される撮像装置にも適用可能である。
撮像素子202は、撮像光学系201を介して形成された被写体像(光学像、結像光)を光電変換して撮影画像を生成する。すなわち被写体像は、撮像素子202により光電変換が行われてアナログ信号(電気信号)に変換される。そして、このアナログ信号はA/Dコンバータ203によりデジタル信号に変換され、このデジタル信号は画像処理部204に入力される。
画像処理部204(画像処理装置)は、このデジタル信号に対して所定の処理を行うとともに、上述の画像回復処理を行う。画像処理部204は、画像取得部204a、収差情報取得部204b、および、画像回復処理部204cを有する。画像取得部204aおよび画像回復処理部204cは、実施例2のフィルタ処理部123の機能を有する。収差情報取得部204bは、実施例2の収差情報取得部122の機能を有する。
まず画像処理部204は、状態検知部207から撮像装置の撮像条件情報を取得する。撮像条件情報とは、絞り値(F値)、撮影距離、または、ズームレンズの焦点距離等に関する情報である。状態検知部207は、システムコントローラ210から直接に撮像条件情報を取得することができるが、これに限定されるものではない。例えば撮像光学系201に関する撮像条件情報は、撮像光学系制御部206から取得することもできる。また、状態検知部207は、撮像時のティルト情報を取得する。本実施例の画像回復処理の処理フロー(画像処理方法)は、図6を参照して説明した実施例1と同様であるため、その説明は省略する。
光学伝達関数OTFは、記憶部208に保持されている。画像処理部204で処理した出力画像は、画像記録媒体209に所定のフォーマットで保存される。表示部205には、本実施例の画像回復処理を行った画像に表示用の所定の処理を行った画像が表示される。ただしこれに限定されるものではなく、高速表示のために簡易処理を行った画像を表示部205に表示するように構成してもよい。
本実施例における一連の制御はシステムコントローラ210により行われ、撮像光学系201の機械的な駆動はシステムコントローラ210の指示に基づいて撮像光学系制御部206により行われる。撮像光学系制御部206は、絞り値(F値)の撮影状態設定として、絞り201aの開口径を制御する。また撮像光学系制御部206は、被写体距離に応じてピント調整を行うため、不図示のオートフォーカス(AF)機構や手動のマニュアルフォーカス機構により、フォーカスレンズ201bの位置を制御する。なお、絞り201aの開口径制御やマニュアルフォーカスなどの機能は、撮像装置200の仕様に応じて実行しなくてもよい。
撮像光学系201には、ローパスフィルタや赤外線カットフィルタ等の光学素子を入れても構わないが、ローパスフィルタ等の光学伝達関数OTFの特性に影響を与える素子を用いる場合、画像回復フィルタを作成する時点での考慮が必要になる場合がある。赤外カットフィルタに関しても、分光波長の点像分布関数(PSF)の積分値であるRGBチャンネルの各PSF、特にRチャンネルのPSFに影響するため、画像回復フィルタを作成する時点での考慮が必要になる場合がある。この場合、実施例1で説明したように、光学伝達関数OTFを再配置した後に非回転対称な伝達関数を付加する。
本実施例においては、撮像装置の記憶部208に記憶された光学伝達関数OTFを用いたが、変形例として、例えばメモリーカード等の記憶媒体に記憶された光学伝達関数OTFを、撮像装置が取得するように構成してもよい。
このように各実施例において、画像処理装置120(画像処理部204)は、フィルタ処理部123(画像取得部204a、画像回復処理部204c)、および、収差情報取得部122(204b)を有する。フィルタ処理部123(画像取得部204a)は、撮像面IPに対して傾斜(ティルト)した撮像光学系を介した撮像により生成された撮影画像を取得する。収差情報取得部122、204bは、撮像光学系の収差情報(回復ゲイン)を取得する。フィルタ処理部123(画像回復処理部204c)は、撮像光学系の傾斜情報(ティルト情報)を取得し、収差情報に基づいて撮影画像に対する画像回復処理を行う。またフィルタ処理部123(画像回復処理部204c)は、傾斜情報に応じて撮影画像の補正量(回復ゲイン、回復量)を設定する。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
各実施例によれば、ティルト撮像により得られた画像に対して、情報量を低減しつつ、弊害を抑制した画像回復処理を行うことが可能な画像処理方法、画像処理装置、撮像装置、および、プログラムを提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
120 画像処理装置
122 収差情報取得部
123 フィルタ処理部

Claims (13)

  1. 撮像面に対して主平面が傾斜している撮像光学系を介した撮像により生成された撮影画像を取得するステップと、
    前記撮像光学系の傾斜情報を取得するステップと、
    前記撮像光学系の収差情報を取得するステップと、
    前記傾斜情報に応じて前記撮影画像の回復ゲインを設定し、前記回復ゲインおよび前記収差情報に基づいて前記撮影画像に対する画像回復処理を行うステップと、を有し、
    前記収差情報は、前記主平面が前記撮像面に対して傾斜していない状態での前記撮像光学系の収差情報であり、
    前記傾斜情報は前記撮像面に対する前記撮像光学系の主平面の傾斜角に関する情報を含み、
    前記傾斜情報の示す前記傾斜角が第1の傾斜角の場合、前記回復ゲインは第1の回復ゲインに設定され、
    前記傾斜情報の示す前記傾斜角が前記第1の傾斜角よりも大きい第2の傾斜角の場合、前記回復ゲインは、前記第1の回復ゲインよりも小さい第2の回復ゲインに設定されることを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記撮影が行われた際の撮影条件を取得するステップを更に有し、
    前記収差情報は、前記撮影条件に対応する収差情報であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記収差情報を取得するステップは、前記撮影画像の中心または前記撮像光学系の光軸を通りかつ該光軸に垂直な一方向に関する収差情報を、前記撮影画像の中心または前記撮像光学系の前記光軸の周りに回転させて展開するステップを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理方法。
  4. 前記収差情報に基づいてフィルタを作成するステップを更に有し、
    前記画像回復処理を行うステップは、前記フィルタを用いた画像回復処理を行うステップを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  5. 前記画像回復処理を行うステップは、前記傾斜情報および撮影時の絞り値に応じて前記回復ゲインを決定するステップを含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  6. 前記画像回復処理を行うステップにおいて、
    前記絞り値が第1の絞り値の場合、前記回復ゲインを第5の回復ゲインに設定し、
    前記絞り値が前記第1の絞り値よりも小さい第2の絞り値の場合、前記回復ゲインを、前記第5の回復ゲインよりも小さい第6の回復ゲインに設定することを特徴とする請求項5に記載の画像処理方法。
  7. 前記画像回復処理を行うステップにおいて、
    前記絞り値が前記撮像光学系の最小絞り値である場合、前記回復ゲインを第7の回復ゲインに設定し、
    前記絞り値が前記撮像光学系の最小絞り値よりも大きい場合、前記回復ゲインを、前記第7の回復ゲインよりも大きい第8の回復ゲインに設定することを特徴とする請求項5に記載の画像処理方法。
  8. 前記画像回復処理を行うステップにおいて、
    前記絞り値が所定のしきい値よりも大きい場合、前記回復ゲインを第9の回復ゲインに設定し、前記絞り値が前記所定のしきい値以下である場合、前記回復ゲインを前記第9の回復ゲインよりも小さい第10の回復ゲインに設定することを特徴とする請求項5に記載の画像処理方法。
  9. 前記収差情報は、前記撮像光学系の光学伝達関数であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  10. 前記収差情報は、前記撮像光学系の点像分布関数であり、
    前記画像回復処理を行うステップは、前記点像分布関数を用いて前記撮影画像に対するアンシャープマスク処理を行うステップを含むことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  11. 撮像面に対して主平面が傾斜している撮像光学系を介した撮像により生成された撮影画像を取得する画像取得部と、
    前記撮像光学系の収差情報を取得する収差情報取得部と、
    前記撮像光学系の傾斜情報を取得し、前記傾斜情報に応じて前記撮影画像の回復ゲインを設定し、前記回復ゲインおよび前記収差情報に基づいて前記撮影画像に対する画像回復処理を行う画像回復処理部と、を有し、
    前記収差情報は、前記主平面が前記撮像面に対して傾斜していない状態での前記撮像光学系の収差情報であり、
    前記傾斜情報は前記撮像面に対する前記撮像光学系の主平面の傾斜角に関する情報を含み、
    前記傾斜情報の示す前記傾斜角が第1の傾斜角の場合、前記回復ゲインは第1の回復ゲインに設定され、
    前記傾斜情報の示す前記傾斜角が前記第1の傾斜角よりも大きい第2の傾斜角の場合、前記回復ゲインは、前記第1の回復ゲインよりも小さい第2の回復ゲインに設定されることを特徴とする画像処理装置。
  12. 撮像光学系を介して形成された光学像を光電変換する撮像素子と、
    請求項11に記載の画像処理装置と、を有することを特徴とする撮像装置。
  13. 撮像面に対して主平面が傾斜している撮像光学系を介した撮像により生成された撮影画像を取得するステップと、
    前記撮像光学系の傾斜情報を取得するステップと、
    前記撮像光学系の収差情報を取得するステップと、
    前記傾斜情報に応じて前記撮影画像の回復ゲインを設定し、前記回復ゲインおよび前記収差情報に基づいて前記撮影画像に対する画像回復処理を行うステップと、をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記収差情報は、前記主平面が前記撮像面に対して傾斜していない状態での前記撮像光学系の収差情報であり、
    前記傾斜情報は前記撮像面に対する前記撮像光学系の主平面の傾斜角に関する情報を含み、
    前記傾斜情報の示す前記傾斜角が第1の傾斜角の場合、前記回復ゲインは第1の回復ゲインに設定され、
    前記傾斜情報の示す前記傾斜角が前記第1の傾斜角よりも大きい第2の傾斜角の場合、前記回復ゲインは、前記第1の回復ゲインよりも小さい第2の回復ゲインに設定されることを特徴とするプログラム。
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