JP2016161808A - 焦点深度拡張結像光学系および焦点深度拡張素子および撮像装置 - Google Patents

焦点深度拡張結像光学系および焦点深度拡張素子および撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】焦点深度拡張素子を有する新規な焦点深度拡張結像光学系を実現する。【解決手段】焦点深度拡張結像光学系202は、焦点深度拡張素子203を付加され、焦点深度拡張素子203は、結像光学系の光軸の回りに回転対称な非球面形状を有し、該非球面形状は、そのサグ量:Zが、光軸から離れるに従い、少なくとも、負・正・負、もしくは正・負・正のように変化し、前記非球面の半径を正規化した正規化半径:|t|の範囲:0<|t|<0.4において、|dZ/dt|の最大値が0.4以上で、0.4≦|t|<0.8の範囲の1か所以上において、dZ/dt=0となる。【選択図】図1

Description

この発明は、焦点深度拡張結像光学系および焦点深度拡張素子および撮像装置に関する。
CCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子(以下「画像センサ」とも言う。)を有する撮像装置として、以下の如きものが知られている。
例えば、特許文献1に記載されたように「撮像対象の像を結像する機能を持つ結像光学系に光変調板を付加して被写界深度拡張光学系とし、画像センサにより撮像された画像をデジタル処理して焦点深度の深い画像を復元」する(特許文献1)。
この明細書においては「被写界深度」を「焦点深度」と称する。
上記光変調板のように結像光学系の焦点深度を拡張する光学素子を、この明細書においては「焦点深度拡張素子」、焦点深度拡張素子を付加された結像光学系を「焦点深度拡張結像光学系」とそれぞれ称する。
特許文献1記載の「被写界深度拡張光学系」は、結像光学系単独での撮像の場合と、被写界深度拡張光学系としての撮像の場合とで「デフォーカスMTFのピーク位置」が合致するように、光変調板に屈折力を持たせている。
この発明は、焦点深度拡張素子を有する新規な焦点深度拡張結像光学系の実現を課題とする。
この発明の焦点深度拡張結像光学系は、結像光学系の焦点深度を拡張する焦点深度拡張素子を有する焦点深度拡張結像光学系であって、結像光学系に付加された焦点深度拡張素子は、前記結像光学系の光軸の回りに回転対称な非球面形状を有し、該非球面形状は、そのサグ量:Zが、光軸から離れるに従い、少なくとも、負・正・負、もしくは正・負・正のように変化し、前記非球面の半径を正規化した正規化半径:|t|の範囲:
0<|t|<0.4
において、|dZ/dt|の最大値が0.4以上で、
0.4≦|t|<0.8
の範囲の1か所以上において、
dZ/dt=0
となる。
この発明によれば、結像光学系の焦点深度を拡張する焦点深度拡張素子を有する新規な焦点深度拡張結像光学系を実現できる。
撮像装置の実施の1形態を説明するための図である。 図1の撮像装置の焦点深度拡張結像光学系を示す図である。 実施例1、2における焦点深度拡張素子の非球面の形状を示す図である。 正規化半径とdZ/dtの関係を示す図である。 正規化半径とdZ/dtの関係を示す図である。 実施例1のMUカーブを示す図である。 実施例1のMDカーブを示す図である。 実施例2のMUカーブを示す図である。 実施例2のMDカーブを示す図である。 実施例1の焦点深度拡張結像光学系を用いる場合の、画像処理部による画像復元前後のMDカーブを示す図である。 実施例2の焦点深度拡張結像光学系を用いる場合の、画像処理部による画像復元前後のMDカーブを示す図である。 開口絞りを兼ねた焦点深度拡張素子を説明するための図である。
以下、発明の実施の形態を説明する。
図1は、「撮像装置」の実施の1形態を説明図的に示している。
図1に実施の形態を示す撮像装置は、焦点深度拡張結像光学系202と、焦点深度拡張結像光学系により撮像対象201の像を結像される撮像素子205と、該撮像素子により撮像された像に対し画像処理を行う画像処理部206とを有する。
焦点深度拡張結像光学系202は、以下において「撮像レンズユニット202」とも称する。また「撮像対象201」は、以下において「被写体201」とも言う。
説明中の実施形態において、被写体201は、例えば「バーコードや2次元コード、あるいは文字列など」であり、これらのコードや文字が撮像装置により読み取られる。
撮像レンズユニット202は、複数枚のレンズを有し、開口絞り204の近傍に「焦点深度拡張素子」としての位相板203が挿入されている。
焦点深度拡張素子である位相板203は「焦点深度を拡張させる収差」を発生させる機能を有し、撮像素子205の像面における点像分布関数(以下「PSF」と言う。)が「2画素以上にまたがる」ように結像光束を拡散させる。
撮像レンズユニット202により、上記「焦点深度を拡張させるための収差」が乗った状態で被写体201の像が撮像素子205の受光面上に結像する。
位相板203は、撮像レンズユニット202から取り外すことができ、位相板203を取り外した光学系が「結像光学系」である。
即ち、焦点深度拡張素子である位相板203は「結像光学系に対して着脱可能」で、位相板203を付加された結像光学系が「焦点深度拡張結像光学系202」である。
位相板203を付加されていない「結像光学系」は、それ自体でも結像機能を持つ。以下、結像光学系を「レンズユニット」とも言う。
レンズユニットを単独で用いる場合には、被写体201の「レンズユニットによる像」が撮像素子205の受光面上に結像される。
このとき「焦点深度を拡張させるための収差」は発生しておらず、レンズユニットの焦点深度は拡張されていない。
撮像素子205としては、CCD(Charge Coupled Device)センサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどの「一般的な固体撮像素子」を使用できる。
撮像素子205からは「画像データ」が出力され、出力された画像データは画像処理部206に入力する。
画像処理部206は「位相板203により拡散されたPSF(Point spread function)を復元する処理」を行う。
画像処理部206としては、コンピュータやCPU、「FPGA(Field-Programmable Gate Array)のような集積回路」を用いることができる。
画像処理は、画像処理部206にコンピュータやCPUを用いる場合は「ソフトウエア処理」であり、FPGAを用いる場合は「ハードウエア処理」である。
焦点深度拡張素子である位相板203は、結像光学系であるレンズユニットに付加された状態において「レンズユニットの光軸の回りに回転対称な非球面形状」を有する。
この非球面形状は「そのサグ量:Zが、レンズユニットの光軸から離れるに従い、少なくとも「負・正・負、もしくは、正・負・正」のように変化する。
この非球面を「正規化」する。即ち、光軸位置を原点として、非球面領域の有効半径をRGとし、光軸からの距離をr(−RG≦r≦RG)とする。
このとき「t=r/RG」を「正規化座標」と呼ぶ。
rの変域が「−RG≦r≦RG」であるから、tの変域は「−1≦t≦+1」であり、絶対値を用いれば「0≦|t|≦1」である。|t|を「正規化半径」と呼ぶ。
位相板203の非球面形状は、以下の条件を満足する。
即ち、正規化半径:|t|の範囲:
0<|t|<0.4
において、|dZ/dt|の最大値が0.4以上で、
0.4≦|t|<0.8
の範囲の「1か所以上」において、
dZ/dt=0
となる。
一般的に、焦点深度を拡張するためには「焦点深度拡張素子の中心から離れた位置でのサグ量」を大きく変化させることが多い。しかし、それだけでは「復元処理を行った復元画像の解像度」を高く保つことは容易でない。
この発明の焦点深度拡張結像光学系では、回転対称な非球面形状をもつ焦点深度拡張素子の周辺付近と中央付近での「サグ量の形状」が上記の如き条件を満たすことにより、焦点深度を大きくでき、復元画像の解像度を高精度に保つことができる。
なお、焦点深度を「より深く」し、復元画像の解像度を「より高精度」に保つうえで、
上記非球面形状は、さらに以下の条件を満足することが好ましい。
即ち、正規化半径:|t|の範囲:
0.4≦|t|<0.8
において、dZ/dtの最小値が−0.1以下で、最大値が+1.0以上である。
即ち「0.4≦|t|<0.8」の範囲内では、サグの変化率(傾き量)が、大きいことが好ましい。
「実施例」
以下、焦点深度拡張光学系の具体的な実施例を2例挙げる。
以下に挙げる2例の実施例は、焦点深度拡張素子である位相板203を付加されていない状態の「結像光学系(レンズユニット)」は同一であり、付加された位相板203のみが異なる。
図1に示す焦点深度拡張結像光学系(撮像レンズユニット)202の光学構成を図2に示す。
図の左方が「物体側(被写体側)」、右方が「像側」であり、符号SImは撮像素子205の受光面を示している。
撮像レンズユニットは、図2に示す如く、物体側から像側へ向かって、第1レンズ群G1ないし第4レンズ群G4を配し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に、位相板203と開口絞り204を配した構成である。
第1レンズ群G1は「物体側に凸面を向けた1枚の正メニスカスレンズL1」で構成されている。第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた「凸平レンズL2」と像側に凹面を向けた「平凹レンズL3」とを貼り合わせた接合レンズである。
第2レンズ群G2は「負の屈折力」を持つ。
第3レンズ群G3は、物体側に凹面を向けた「凹平レンズL4」と像側に凸面を向けた「平凸レンズL5」とを貼り合わせた接合レンズで「負の屈折力」を持つ。
第4レンズ群G4は「1枚の両凸レンズL6」で構成されている。
即ち、この撮像レンズユニットは、物体側から正・負・負・正の屈折力配置を持つ6枚レンズ構成である。この撮像レンズユニットから位相板203を取り除いたものが「結像光学系(レンズユニット)」であり、上述の如く、実施例1、2に共通の構成である。
このレンズユニットの具体的なデータを表1に示す。
Figure 2016161808
表1において、「Si」は物体側から数えた面番号、「Ri」は曲率半径、「Di」は面間隔、「Ndj」は屈折率、「νdj」はアッベ数を示している。以下においても同様である。
なお、長さの次元を持つ量の単位は特に断らない限り「mm」である。
面番号:S6は開口絞り204の面である。
このレンズユニットに、位相板203を付加した「実施例1および2のデータ」を表2に示す。
Figure 2016161808
実施例1及び実施例2では、撮像レンズユニットの開口絞り204に「物体側から接するように合致」させて位相板203が配置されている。
この位相板203の「物体側面(面番号6)」が非球面形状であり、この非球面形状が実施例1と2とで異なる。
非球面の形状を表現する式は種々知られているが、ここでは、曲率:c、コーニック係数:k、多項係数:αi(i=1,2,・・)、光軸からの高さ:r、サグ量:Z、正規化座標:ρを用いる以下の式(A)を用い、kとαiを与えて形状を特定する。
Z=cr/[1+√{1−(1+k)c}]+Σαiρ (A)
「実施例1」
実施例1における位相板の非球面形状のデータを「非球面係数」として表3に示す。
Figure 2016161808
「実施例2」
実施例2における位相板の非球面形状のデータを「非球面係数」として表4に示す。
Figure 2016161808
実施例1、2では、多項係数:αiとして、i=1〜16までを示したが、次数:iはこの例に限らない。また「非球面式」も上記式(A)に限らず、公知の種々の式を用いることができることは言うまでもない。
実施例1、2におおいて、焦点深度拡張素子である位相板の非球面では「近軸曲率半径が∞(曲率:c=0)」となっているが、近軸曲率:c>0でもよい。この場合には、近軸曲率半径:Rを持つ球面と非球面との差(Rフィッティングした後のサグ量)がサグ量:Zとなることは言うまでもない。
図3に、実施例1と2の非球面形状を示す。「実線」が実施例1の非球面形状、「破線」が実施例2の非球面形状で、縦軸は「サグ量:Z」、横軸は前述の「正規化座標:t(図中には「正規化半径t」と表示されている。)」である。
実施例1、2の非球面形状とも、サグ量:Zは、光軸から離れるに従い「正・負・正」のように変化している。
図4および図5に、実施例1及び2の「dZ/dt」を示す。「実線」が実施例1、「破線」が実施例2である。
図4は、正規化半径:|t|の範囲:0<|t|<0.4における「dZ/dt」を示し、図5は、0.4≦|t|<0.8における「dZ/dt」を示している。
これら図4、図5を見ると、実施例1、2の何れにおいても、正規化半径:|t|の範囲:0<|t|<0.4において、|dZ/dt|の最大値は0.4以上である(図4)。
また、実施例1、2とも、正規化半径:|t|の範囲:0.4≦|t|<0.8の1か所において「dZ/dt=0」となっている(図5)。
さらに正規化半径:|t|の範囲:0.4≦|t|<0.8において、dZ/dtの最小値は−0.1以下、最大値は1.0以上である(図5)。
実施例1の撮像レンズユニットにより結像した画像を撮像した画像データにおける「復元処理前」におけるMUカーブを図6に示し、MDカーブを図7に示す。
MUカーブの横軸は「空間周波数」、縦軸は「MTF値」である。
MDカーブの横軸は「デフォーカス」、縦軸は「MTF値」である。
また、実施例2の撮像レンズユニットにより結像した画像を撮像した画像データにおける「復元処理前」におけるMUカーブを図8に示し、MDカーブを図9に示す。
実施例1、2はそれぞれ「画像センサのセンサ画素ピッチ」が異なり、要求解像性能が異なることを想定して設計されている。
図6〜図9は、中心像高:0mm(F1)と周辺像高:6mm(F2T、F2R)を例としてプロットしている。「F2T」はタンジェンシアル方向、「F2R」はラジアル方向である。
復元処理を行う際には復元前の光学性能が0.1以上あることが好ましい。
即ち「ナイキスト周波数で周波数を正規化」したとき、正規化周波数:0.6でMTF:0.4未満、正規化周波数:0.4でMTF:0.5未満、正規化周波数:0.2でMTF:0.8未満であるような「MUカーブ特性」をもつことが好ましい。
このような場合「画像を復元する画像処理の演算に用いる復元フィルタ」を計算し易く、復元後の解像性能を向上させることができる。
実施例1と実施例2の撮像レンズユニットを用いる場合の「ナイキスト周波数」は、それぞれ「60lp/mm」と「135lp/mm」であり、上記の「MUカーブ特性」を満たしている。
この発明における「サグ量:Zに対する条件」を満たし、端部のサグ量の変化を大きくすることで「上記光学性能を達成できる焦点深度拡張素子」の設計が容易に可能となる。
画像処理部206による画像の復元は、前述の「拡散したPSF」を復元する画像処理として行う。
画像処理は「一般的な画像処理である逆フィルタ処理やウィーナフィルタ処理」を用いることが可能であるが、説明中の実施の形態では「ウィーナフィルタ」を使用する。
「ウィーナフィルタを用いる画像処理」は例えば非特許文献1等により周知である。
「ウイーナフィルタ」は、以下の式(B)のように表される。
R(u,v)=[(H(u,v)]/{|H(u,v)|2+W(u,v)2/S(u,v)2} (B)
式(B)において、各記号の意味は以下の通りである。
u,v:縦方向および横方向の周波数
R(u,v): 画像処理フィルタ
H(u,v): 光学系のOTF
S(u,v): 被写体のパワースペクトル
W(u,v): 画像センサ固有のノイズのパワースペクトル 。
このウイーナフィルタを用いた画像処理による「復元処理前後の画像のMDカーブ」を、実施例1の撮像レンズユニットを用いる場合について図10に、実施例2の撮像レンズユニットを用いる場合について図11に示す。
実施例1、2の焦点深度拡張素子を用いる撮像装置に対する「画像処理前後におけるMDカーブ(図10、図11)」を対比してみると、実施例1、2の場合とも復元処理の前後で「MDカーブの深度幅の中心位置」が略一致している。
このことから、実施例1、2の焦点深度拡張結像光学系を用いる撮像装置では、焦点深度拡張素子を付加されない「結像光学系」による撮像の場合と、焦点深度拡張結像光学系を用いる場合とで、撮像素子の受光面位置を調整する必要がないことが分かる。
また、焦点深度拡張結像光学系を用いた撮像装置では、復元された画像のMDカーブが「デフォーカスの広い範囲にわたって平坦化」されている。
従って、焦点深度拡張結像光学系を用いる撮像装置は「深い焦点深度」を持ち、撮像対象の位置のずれに起因する「復元画像の劣化」が小さく、撮像対象の物体距離変動に対する許容度が大きい。
上に説明した実施例1、2では、結像光学系に付加される焦点深度拡張素子は、開口絞りの機能も兼ねることができる。
図12は、「開口絞りを兼ねる焦点深度拡張素子」の実施の1形態例を説明するための図である。図12において、符号120は「開口絞りを兼ねる焦点深度拡張素子」を示す。
焦点深度拡張素子120は、中心部に非球面領域120Aを有し、この非球面領域120Aは、上に説明した条件を満足する形状を有している。非球面領域120Aの外側の領域120Bは「遮光性」とされている。
このような焦点深度拡張素子120は、例えば、図の如き形状の透明板の中央部に非球面領域120Aを形成し、その領域の外側に「遮光膜」を形成して遮光性の領域120Bとすればよい。
從って、焦点深度拡張素子120は、結像光学系に「開口絞り」を兼ねて付加されることができる。この場合、結像光学系が有する開口絞り204とは別個に、焦点深度拡張素子120を付加することにより、結像光学系の持つF値を変更できる。
以上の如く、この発明によれば以下の如き、新規な焦点深度拡張結像光学系、焦点深度拡張素子、撮像装置を実現できる。
[1]
結像光学系の焦点深度を拡張する焦点深度拡張素子を有する焦点深度拡張結像光学系であって、結像光学系に付加された焦点深度拡張素子203は、前記結像光学系の光軸の回りに回転対称な非球面形状を有し、該非球面形状は、そのサグ量:Zが、光軸から離れるに従い、少なくとも、負・正・負、もしくは正・負・正のように変化し、
前記非球面の半径を正規化した正規化半径:|t|の範囲:
0<|t|<0.4
において、|dZ/dt|の最大値が0.4以上で、
0.4≦|t|<0.8
の範囲の1か所以上において、
dZ/dt=0
となる焦点深度拡張結像光学系(実施例1、2)。
[2]
[1]記載の焦点深度拡張結像光学系であって、非球面形状が、正規化半径:|t|の範囲:0.4≦|t|<0.8
において、dZ/dtの最小値が−0.1以下、最大値が1.0以上である焦点深度拡張結像光学系(実施例1、2)。
[3]
[1]または[2]記載の焦点深度拡張結像光学系であって、焦点深度拡張素子203が、結像光学系の開口絞り204の近傍に付加された焦点深度拡張結像光学系(実施例1,2)。
[4]
[1]〜[3]の何れか1に記載の焦点深度拡張結像光学系であって、焦点深度拡張素子120は、非球面領域120Aの外側が遮光性とされ、焦点深度拡張素子が開口絞りを兼ねる焦点深度拡張結像光学系。
[5]
[1]〜[4]の何れか1に記載の焦点深度拡張結像光学系であって、焦点深度拡張素子203が結像光学系に対して着脱可能であり、結像光学系が単独で、もしくは焦点深度拡張素子203を装着されて焦点深度拡張結像光学系として使用可能である焦点深度拡張結像光学系。
[6]
結像光学系に付加されて焦点深度を拡張する焦点深度拡張素子であって、結像光学系に付加される焦点深度拡張素子は、前記結像光学系の光軸の回りに回転対称な非球面形状を有し、該非球面形状は、そのサグ量:Zが、光軸から離れるに従い、少なくとも、負・正・負、もしくは正・負・正のように変化し、前記非球面の半径を正規化した正規化半径:|t|の範囲:0<|t|<0.4において、|dZ/dt|の最大値が0.4以上で、0.4≦|t|<0.8の範囲の1か所以上において、dZ/dt=0となる焦点深度拡張素子(実施例1、2)。
[8]
[7]記載の焦点深度拡張素子であって、非球面形状が、正規化半径:|t|の範囲:
0.4≦|t|<0.8において、dZ/dtの最小値が−0.1以下、最大値が1.0以上である焦点深度拡張素子(実施例1,2)。
[9]
[7]または[8]記載の焦点深度拡張素子であって、非球面領域120Aの外側が遮光性とされ、付加される結像光学系における開口絞りを兼ねる焦点深度拡張素子。
[10]
焦点深度拡張結像光学系202と、該焦点深度拡張結像光学系により撮像対象201の像を結像される撮像素子205と、該撮像素子により撮像された像に対し画像処理を行う画像処理部206とを有する撮像装置であって、焦点深度拡張結像光学系202として、[1]〜[5]の何れか1に記載の焦点深度拡張結像光学系を有する撮像装置。
以上、発明の好ましい実施の形態について説明したが、この発明は上述した特定の実施の形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、上に説明した実施の形態では、焦点深度拡張素子を結像光学系に対して着脱可能としたが、結像光学系に付加した状態で結像光学系と一体化されて焦点深度拡張結像光学系を構成する様にしてもよい。
焦点深度拡張素子を付加される結像光学系は、上に説明した例に限らないことは言うまでもない。
即ち、既存の公知の結像光学系に対しても、この発明の焦点深度拡張素子の非球面形状を、上に述べた条件を満足させつつ設計できる。
そして、このように設計された非球面形状をもつ焦点深度拡張素子は、焦点深度を拡張しつつ、「復元処理を行った復元画像の解像度」を高く保つ機能を実現できる。
この発明の実施の形態に記載された効果は、発明から生じる好適な効果を列挙したに過ぎず、発明による効果は「実施の形態に記載されたもの」に限定されるものではない。
201 撮像対象(被写体)
202 焦点深度拡張結像光学系
203 焦点深度拡張素子
204 開口絞り
205 撮像素子
206 画像処理部
SIm 撮像素子の受光面
120 焦点深度拡張素子
120A 非球面領域
120B 遮光性の領域
特開2011−227421
田村秀行著 コンピュータ画像処理

Claims (9)

  1. 結像光学系の焦点深度を拡張する焦点深度拡張素子を有する焦点深度拡張結像光学系であって、
    結像光学系に付加された焦点深度拡張素子は、前記結像光学系の光軸の回りに回転対称な非球面形状を有し、
    該非球面形状は、そのサグ量:Zが、光軸から離れるに従い、少なくとも、負・正・負、もしくは正・負・正のように変化し、
    前記非球面の半径を正規化した正規化半径:|t|の範囲:
    0<|t|<0.4
    において、|dZ/dt|の最大値が0.4以上で、
    0.4≦|t|<0.8
    の範囲の1か所以上において、
    dZ/dt=0
    となる焦点深度拡張結像光学系。
  2. 請求項1記載の焦点深度拡張結像光学系であって、
    非球面形状が、正規化半径:|t|の範囲:
    0.4≦|t|<0.8
    において、dZ/dtの最小値が−0.1以下、最大値が1.0以上である焦点深度拡張結像光学系。
  3. 請求項1または2記載の焦点深度拡張結像光学系であって、
    焦点深度拡張素子が、結像光学系の開口絞りの近傍に付加された焦点深度拡張結像光学系。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の焦点深度拡張結像光学系であって、
    焦点深度拡張素子は、非球面領域の外側が遮光性とされ、焦点深度拡張素子が開口絞りを兼ねる焦点深度拡張結像光学系。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の焦点深度拡張結像光学系であって、
    焦点深度拡張素子が、結像光学系に対して着脱可能であり、
    結像光学系が単独で、もしくは焦点深度拡張素子を装着されて焦点深度拡張結像光学系として使用可能である焦点深度拡張結像光学系。
  6. 結像光学系に付加されて焦点深度を拡張する焦点深度拡張素子であって、
    結像光学系に付加される焦点深度拡張素子は、前記結像光学系の光軸の回りに回転対称な非球面形状を有し、
    該非球面形状は、そのサグ量:Zが、光軸から離れるに従い、少なくとも、負・正・負、もしくは正・負・正のように変化し、
    前記非球面の半径を正規化した正規化半径:|t|の範囲:
    0<|t|<0.4
    において、|dZ/dt|の最大値が0.4以上で、
    0.4≦|t|<0.8
    の範囲の1か所以上において、
    dZ/dt=0
    となる焦点深度拡張素子。
  7. 請求項6記載の焦点深度拡張素子であって、
    非球面形状が、正規化半径:|t|の範囲:
    0.4≦|t|<0.8
    において、dZ/dtの最小値が−0.1以下、最大値が1.0以上である焦点深度拡張素子。
  8. 請求項6または7記載の焦点深度拡張素子であって、
    非球面領域の外側が遮光性とされ、付加される結像光学系における開口絞りを兼ねる焦点深度拡張素子。
  9. 焦点深度拡張結像光学系と、該焦点深度拡張結像光学系により撮像対象の像を結像される撮像素子と、該撮像素子により撮像された像に対し画像処理を行う画像処理部とを有する撮像装置であって、
    焦点深度拡張結像光学系として、請求項1〜5の何れか1項に記載の焦点深度拡張結像光学系を有する撮像装置。
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