JP2015005919A - 撮像装置および撮像方法および撮像装置用の結像光学系 - Google Patents
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Abstract
Description
この手法によれば「通常の結像光学系では実現できない効果」の実現が可能となる。
例えば、球面収差を付与する波面変調素子(位相板)により結像光束を分散し、画像センサで得られる画像に対して「デジタル処理による復元処理」を施す。
デジタルのFIRフィルタは「m×nのタップ係数の配列による係数ブロック」で構成され、これを画像にコンボリューションすることによって復元処理が行われる。
しかし、フィルタサイズが大きいほど「計算コストも高くなる」ので、一般的な画像処理システムでは「サイズの小さいFIRフィルタ」が用いられている。
(A) N≧5.5×S+11
を満足することを特徴とする。
図1は、撮像装置の実施の1形態を説明するための図である。
被写体201は、例えばバーコードや2次元コード、あるいは文字列等であることができる。この場合、撮像装置は「コードや文字列を読取るための読取装置」である。
説明中の実施の形態においては、位相板203を用いて収差を制御しているが、収差の制御には、必ずしも位相板を用いる必要はない。
画像センサ205としては、CCD、CMOS等の画像センサなど「一般的な固体撮像素子」を使用できる。
画像センサ205からは画像データが出力され、出力された画像データは画像処理部206へと入力される。
この画像データにより表される画像に対して復元処理が行われる。
画像処理部206としては、コンピュータや、FPGA(Field Programmable Gate Array)のような集積回路を用いることができる。
以下には、結像光学系の具体的な例を4例挙げる。これらを実施例光学系1〜4と称する。実施例光学系1〜4は何れも「レンズの構成としては同一」である。
実施例光学系1のデータを表1に示す。
「Glass」は硝材(商品名)を意味し、「Semi-Diameter」は各面の有効半径である。長さの次元を持つ量の単位は「mm」である。
この式で「an」はn次の非球面係数、「h」は中心からの距離、rは「正規化基準円半径」である。
位相板の効果で球面収差が出ていることが分かる。中心部分から周辺部分にかけて、約1.2mmの球面収差が生じている。この影響でPSFは大きく広がることになる。
図4に示すLSFは「±80μm程度の広がり」を持っている。
画像の復元処理には、画像処理フィルタとして、一般的な「逆フィルタ」や「ウィーナフィルタ」による逆変換処理を用いることができる。
ウィーナフィルタは一般的な画像処理フィルタであり、例えば、非特許文献1などに詳しく記載されている。
R(ω):画像処理フィルタ
H(ω):結像光学系のOTF
H*(ω):Hの複素共役量
S(ω)2:被写体のパワースペクトル
W(ω)2:センサ固有のノイズのパワースペクトル
ω:空間周波数 。
そのため、実際には、有限サイズで比較的小サイズの「デジタルのFIRフィルタ」を画像処理フィルタとして使用するのが一般的である。
原理的には、上記ウィーナフィルタを画像処理フィルタとして用いれば良いが、ウィーナフィルタは「空間周波数を変数とするフィルタ」であり、演算が複雑化しやすい。
前述の如く、通常のタップサイズは「LSFの強度がMAX値の1/10程度になる範囲」をセンサ上でカバーできる2次元的なサイズにすれば十分であるとされている。
画素ピッチ:4.4μm
ナイキスト周波数:113cycle/mm
以下の説明において、画像処理フィルタである「有限サイズのFIRフィルタ」の例を説明する。
画像処理による復元で「MTFが持ち上げられ」て、きわめて良好な復元がなされていることが分かる。
図6の「左端の列の最下に位置している係数」がフィルタの中心の係数である。
また、図7には「19×19サイズのカーネルフィルタ」を用いて、画像の復元処理を行ったときのMTFを、図5に倣って示す。
従って「LSFの強度がMAX値の1/10程度になる範囲」を画像センサ上でカバーできるためには「30μm四方をカバーできるフィルタサイズ」にすればよい。
実施例画像センサの画素ピッチは4.4μmであるから、7×7サイズの画像処理フィルタを使用すれば、一般的には良いことになる。
しかし、実際に、図10に示す「7×7サイズの画像処理フィルタ」を使用したときの画像処理後のMTFは、図9に実線で示す曲線の如くである。
図9から分かるように、「7×7サイズの画像処理フィルタ」を使用しても、低周波数のMTFが全く復元されていないことが分かる。
このように、実施例1では「LSFの強度がMAX値の1/10程度になる範囲」を画像センサ上でカバーできる小さなサイズの画像処理フィルタでは全く対応できない。
これは、意図的に球面収差を付与された結像光学系によるLSFの広がりが、通常の結像光学系とは全く異なる(通常の結像光学系の場合よりも大きい)ことに起因する。
実施例光学系1のF値は約6である。
一方で「27×27サイズの画像処理フィルタ」を使用した場合には、図5に示すように「MTFを十分に復元」できている。
ナイキスト周波数の1/10の周波数(「1/10ナイキスト周波数」と言う。)でも、画像処理後のMTFが0.9以上ある。
一般に、1/10ナイキスト周波数でのMTFが0.8程度を下回ると、全体的にコントラストが低い画像になってしまう。
mとnの小さい方が17よりも小さくなると、1/10ナイキスト周波数でのMTFが0.8を下回って「全体的にコントラストが低い復元画像」になってしまう。
実施例光学系2のデータを表1に倣って表3に示す。
同様に、実施例光学系2と実施例画像センサを使用して撮像した画像に対して「23×23サイズのカーネルフィルタ」を用いて、画像の復元処理を行った。
実施例光学系3のデータを表1に倣って表5に示す。
実施例光学系4のデータを表1に倣って表7に示す。
(a1) y≧5.5x+13
を満足する領域で、大きくなるほど画像復元はますます良好になる。
この場合には「mとnとのうちで小さい方」をNとして以下のように定義する。
そして、このように定義されるNが、条件(A1)を満足するようにする。
条件(A1)を満足するNにより、画像処理フィルタのサイズを設定すれば良好な画像復元が可能である。
例えばF値が6(実施例光学系1)の場合には約303となる。
結像光学系202は、球面収差を付与して被写界深度を拡大したものである。
撮像素子205は、結像光学系202から入射した光を受光する。
画像処理部206は、撮像素子205から出力された画像に復元処理を施す。
そして、撮像素子205のナイキスト周波数を結像光学系202の回折限界周波数で除した値であるアンダサンプリング係数:Uが約0.3以上である。
(A) N≧5.5×S+11
を満足する。
202 結像光学系
203 位相板
204 絞り
205 撮像素子(画像センサ)
206 画像処理部
Claims (8)
- 球面収差を付与して被写界深度を拡大した結像光学系と、
前記結像光学系から入射した光を受光する撮像素子と、
前記撮像素子から出力された画像に復元処理を施す画像処理部と、を有し、
前記結像光学系により撮像素子の受光面に形成される点像分布関数が3画素以上に跨るように構成された撮像装置において、
結像光学系は、球面収差:S(mm)を有し、
撮像素子のナイキスト周波数を結像光学系の回折限界周波数で除した値であるアンダサンプリング係数:Uが約0.3以上であり、
画像処理部は、画像処理フィルタとして、m×nのタップ係数をもつ有限サイズのFIRフィルタを用いて復元処理を行うものであり、
N=min(m,n)
で定義されるNが、前記球面収差:Sに対して、条件:
(A) N≧5.5×S+11
を満足することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1記載の撮像装置において、
Nと球面収差:Sが、条件:
(A1) N≧5.5×S+13
を満足することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1または2記載の撮像装置において、
結像光学系のF値が6以上であることを特徴とする撮像装置。 - 請求項3記載の撮像装置において、
結像光学系で撮影された画像が、撮像素子の1/10ナイキスト周波数における実質的なMTF特性が0.8以上となるように、画像処理部により復元されることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1〜4の任意の1に記載の撮像装置において、
有限サイズのFIRフィルタがウィーナフィルタを利用したカーネルフィルタであることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1〜5の任意の1に記載の撮像装置に用いられる結像光学系であって、
被写体側から撮像素子側へ向かって順次、正の第1レンズ、正の第2レンズ、負の第3レンズ、位相板、絞り、負の第4レンズ、正の第5レンズ、正の第6レンズを配してなり、前記位相板により球面収差を増大させるものであることを特徴とする撮像装置用の結像光学系。 - 請求項6記載の撮像装置用の結像光学系において、
F値が6以上であることを特徴とする撮像装置用の結像光学系。 - 球面収差を付与して被写界深度を拡大した結像光学系により形成される被写体の像を撮像素子により撮像し、前記撮像そしから出力された画像に対して画像処理部により復元処理を施す撮像方法であって、
請求項1〜5の任意の1に記載の撮像装置を用いて実施することを特徴とする撮像方法。
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