JP6516188B2 - リチウム空気二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、リチウム空気二次電池に関する。本発明は、例えば鉛蓄電池やリチウムイオン電池などの従来の二次電池よりも小型軽量で、かつ遙かに大きい放電容量を実現できるリチウム空気二次電池に関する。
正極活物質として空気中の酸素を用いるリチウム空気二次電池は、電池外部から常に酸素が供給され、電池内に大量の負極活物質である金属リチウムを充填することができる。このため、電池の放電容量の値を非常に大きくできることが報告されている。
これまでに非特許文献1や非特許文献2に報告されているように、正極であるカーボンブラック粉末を含む空気極に更に種々の触媒を添加することにより、放電容量、サイクル特性などの電池性能を改善する試みがなされている。
空気極の電極触媒として遷移金属酸化物が検討されている。例えば、非特許文献1においてはλ−MnO2などの遷移金属酸化物が検討され、非特許文献2においては主に酸化鉄(Fe23)、コバルト酸化物(Co34)などの遷移金属酸化物が検討されている。
空気極用導電性担体材料としては、主にカーボン粉末材料が検討されている。例えば、非特許文献3、4では、種々のカーボン粉末を検討して、それらを空気極に用いた時の電池性能を評価している。
J. Read, Journal of The Electrochemical Society, Vol.149, pp.A1190-A1195 (2002). Aurelie Debart et al., Journal of Power Sources, Vol.174, pp.1177-1182 (2007). Hironobu Minowa et al., Electrochemistry, Vol.78, pp.353-356 (2010). Masahiko Hayashi et al., Electrochemistry, Vol.78, pp.325-328 (2010).
非特許文献1および非特許文献2には、以下のようなリチウム空気二次電池の電池特性の試験の結果が示されている。
非特許文献1に開示されている二次電池では、充放電サイクルは可能であったが、4サイクル後に放電容量は約1/4に低下し、二次電池としての性能は低いものであった。また、非特許文献1に開示されている二次電池では、充電電圧が、約4.0Vであり、平均放電電圧の2.7Vと比較して非常に大きく、充放電エネルギー効率が低いという問題がある。
一方、非特許文献2では、9種類の触媒を検討し、空気極に含まれるカーボンの重量当たりで1000〜3000mAh/gの非常に大きな放電容量が得られている。しかしながら、充放電を繰り返すと、放電容量の低下が著しく、例えば、Co34の場合、10サイクルで容量維持率が約65%となる。このように、非特許文献2のリチウム空気二次電池でも著しい容量の減少が見られ、二次電池としての十分な特性は得られていない。また、ほとんどの場合で平均放電電圧は2.5V程度であり、一方、充電電圧は4.0〜4.5Vを示し、最も低いものでも3.9V程度である。このため、非特許文献2のリチウム空気二次電池の充放電エネルギー効率は低い。
また非特許文献3では、比表面積が大きいカーボン粉末ほど放電容量が大きくなることを報告している。しかし、非特許文献4では、空気極が触媒なしカーボン単独組成の時では、充放電サイクル性能は低く、酸化物粉末を添加しても数サイクルのみの充放電性能しか報告されていない。
本発明は、リチウム空気二次電池を高容量二次電池として作動させ、充放電サイクルを繰り返しても放電容量の低下が小さいリチウム空気二次電池を提供することを目的とする。
本発明の課題を解決するための手段の一例は、空気極、リチウムを含む負極、および電解質を含み、前記電解質が前記空気極と前記負極との間に配置されているリチウム空気二次電池であって、前記空気極がカーボン繊維を含むことを特徴とするリチウム空気二次電池である。
ここで、前記カーボン繊維の断面の直径が10μm以下であることが好ましい。また、前記空気極が柱形状を有し、前記カーボン繊維の長さが、前記柱形状の横断面における周長の5%以下であることが好ましい。更に、前記空気極中の細孔径0.2〜10μmの細孔体積が、前記空気極中に存在する全細孔体積の30%以上70%以下であることが好ましい。あるいは、前記空気極中の細孔径0.2〜10μmの細孔体積が、前記空気極中に存在する全細孔体積の40%以上70%以下であることが好ましい。更に、前記カーボン繊維の表面が撥水処理されていることが好ましい。
本発明のリチウム空気二次電池によれば、電池性能の改善が達成可能であり、従来よりも優れたサイクル特性を実現できる。具体的には、放電容量が大きく、かつ充放電サイクルを繰り返しても放電容量の低下を抑えることができるリチウム空気二次電池を提供できる。
特に、前記カーボン繊維の断面の直径が10μm以下であると、リチウム空気二次電池のサイクル性能の更なる改善が達せられる。また、前記空気極が柱形状を有し、前記カーボン繊維の長さが、前記柱形状の横断面における周長の5%以下であると、リチウム空気二次電池のサイクル性能の更なる改善が達せられる。更に、前記空気極中の細孔径0.2〜10μmの細孔体積が、前記空気極中に存在する全細孔体積の30%以上70%以下、または40%以上70%以下であると、リチウム空気二次電池のサイクル性能の更なる改善が達せられる。更に、前記カーボン繊維の表面が撥水処理されていると、リチウム空気二次電池のサイクル性能の改善効果が増大する。
本発明によるリチウム空気二次電池の基本的な概念図である。 実施例に使用したカーボンクロスの電子顕微鏡写真である。 実施例において測定に用いたリチウム空気二次電池セルの構造を示すための概略断面図である。 実施例1のリチウム空気二次電池の充放電曲線を示すグラフである。 実施例1で用いた空気極の細孔分布を示すグラフである。
以下に、図面を参照しつつ、本発明のリチウム空気二次電池の一実施形態を詳細に説明する。
[リチウム空気二次電池の構成]
図1に示されるように、本実施形態のリチウム空気二次電池100は、空気極(正極)101、リチウムを含む負極102、および電解質103を少なくとも含む。空気極101と負極102との間に電解質103が配置されている。
以下に上記の各構成要素について説明する。
(I)空気極(正極)
前記空気極101は正極として機能する。空気極101は、典型的には、触媒、導電性担体材料、結着剤(バインダー)を含む。
(I−1)触媒
空気極101の触媒は、酸化マンガン(MnO2)、ルテニウム酸化物(RuO2)等の酸素還元(放電)及び酸素発生(充電)の両反応に対して高活性な、従来から公知の酸化物触媒であれば特に限定されない。具体的には、MnO2、Mn34、MnO、FeO2、Fe34、FeO、CoO、Co34、NiO、NiO2、V25、WO3などの単独酸化物や、La0.6Sr0.4MnO3、La0.6Sr0.4FeO3、La0.6Sr0.4CoO、La0.6Sr0.4CoO3、Pr0.6Ca0.4MnO3、LaNiO3、La0.6Sr0.4Mn0.4Fe0.63などのペロブスカイト型構造を有する複合酸化物を用いることができる。これらの触媒は、固相法や液相法などの公知のプロセスを用いて合成することができる。
また、空気極101に添加される触媒として、中心金属にMn、Fe、Co、Ni、V、W等の遷移金属を少なくとも一種含むポルフィリンやフタロシアニンなどの大環状金属錯体も用いることができる。これらの金属錯体は、カーボンと混合後、不活性ガス雰囲気中で熱処理を行い活性化させてもよい。
空気極101に添加される触媒としては上記の化合物系だけでなく、Pt、Au、Pd、Ruなどの貴金属、およびCo、Ni、Mnなどの遷移金属の単体金属を用いてもよい。例えば、これらの金属をカーボン上に高分散担持させることにより高い活性を発現することができる。
リチウム二次電池の空気極101では、電解質/電極触媒/ガス(酸素)の三相部分において、電極反応が進行する。典型的には、空気極101中に電解質が接触し、同時に大気中の酸素ガスが供給され、電解質−電極触媒−ガス(酸素)が共存する三相部位が形成される。電極触媒が高活性であれば、酸素還元(放電)及び酸素発生(充電)がスムーズに進行し、電池性能は大きく向上することになる。
空気極101での放電反応は次のように表すことができる。
2Li++O2+2e-→Li22 …(1)
上式中のリチウムイオン(Li+)は、負極102から電気化学的酸化により電解質103中に溶解し、この電解質103中を空気極101の表面まで移動してきたものである。また、酸素(O2)は、大気(空気)中から空気極101の内部に取り込まれたものである。なお、負極102から溶解する材料(Li+)、空気極101で析出する放電生成物104(Li22)、及び空気(O2)を図1の構成要素と共に示した。
空気極(正極)101の電極触媒として用いるRuO2は、比表面積が大きく、酸化物内に酸素を取り込むことができる酸素空孔が存在する酸化物触媒である。このような酸化物触媒は、正極活物質である酸素との相互作用が強いので、多くの酸素種を酸化物表面上に吸着でき、又は酸素空孔内に酸素種を吸蔵することができる。
このように、酸化物表面上に吸着された、又は酸素空孔内に吸蔵された酸素種は、上記式(1)の酸素源(活性な中間反応体)として酸素還元反応に使用され、上記反応が容易に進むようになる。また、式(1)の逆反応である充電反応に対しても、上記の酸化物は活性を有している。従って、電池の充電、つまり、空気極101上での酸素発生反応も効率よく進行する。
リチウム空気二次電池では、電池の効率を上げるために、電極反応を引き起こす反応部位(上記の電解質/電極触媒/空気(酸素)の三相部分)がより多く存在することが望ましい。このような観点から、上述の三相部位が電極触媒表面に多量に存在することが重要であり、使用する触媒は比表面積が高い方が好ましい。酸化物触媒は、各種手法により合成することができる。例えば、合成法には、固相法や液相法などの公知のプロセスを用いることができる。しかし、高比表面積の粒子が得られる湿式法を用いることがより好ましい。
比表面積の測定は、市販の装置を用いて行うことができる。例えば、比表面積は、市販のBET比表面積測定装置を用いて、液体窒素を冷却媒として使用するような手順で測定することができる。
(I−2)導電性担体材料
空気極101は、導電性担体材料を含むことができる。導電性担体材料としては、例えばカーボン粉末を例示することができる。具体的には、ケッチェンブラック、アセチレンブラックなどのカーボンブラック類、活性炭類、グラファイト類、などを挙げることができる。空気極101中で反応サイトを十分に確保するために、カーボンは比表面積が大きなものが適している。具体的には、BET比表面積で300m2/g以上の値を有しているものが望ましい。これらのカーボンは、例えば市販品として、又は公知の合成手法により入手することが可能である。
本願において、空気極101はカーボン繊維を含む。空気極101がカーボン繊維を含むことで、空気極中での粉末(カーボンや触媒)だけの場合よりも電子移動が容易になり、さらに触媒の分散性も向上し、電池性能の改善が達成される。
カーボン繊維の断面の直径は、10μm以下であることが好ましい。直径が10μm以下であるとカーボン粉末や触媒との接触面積が大きくなるため良好な導電パスが確保され好ましい。また、前記空気極中に存在する細孔径が0.2〜10μmである細孔体積の存在割合が重要なのは、このサイズの細孔が反応サイトとなり電極反応が進行するためである。
空気極101が柱形状を有し、カーボン繊維の長さが、柱形状の横断面における周長の5%以下であることが好ましい。前記周長が5%以下であると空気極中でのカーボン繊維の分散性が向上するため好ましい。なお、好ましいカーボン繊維の長さを設定する際に、柱形状の横断面における周長を基準としたのは、カーボン繊維の添加量を空気極の周長とカーボン繊維の長さによって簡易的に設定できるためである。ここで、空気極101の柱形状は、円柱形状、楕円柱形状、断面卵形の円柱形状、角柱形状等とすることができる。
空気極中の細孔径0.2〜10μmの細孔体積が、前記空気極中に存在する全細孔体積の30%以上70%以下であることが好ましい。30%以上であると前記電極反応の反応サイトが空気極中大量に形成されるため好ましく、しかし、70%を超えると空気極の密度が小さくなり、導電性が低下するため好ましくない。なお、空気極中の細孔径0.2〜10μmの細孔体積が、前記空気極中に存在する全細孔体積の40%以上70%以下であることが更に好ましい。ここで、細孔については、水銀圧入法やガス吸着法などの一般的な分析法を用いて測定することができる。
また、カーボン繊維の表面が撥水処理されていることが好ましい。カーボン繊維は、市販品で同処理が施されているものであれば、そのまま使用することができるだけでなく、同処理が施されていない場合でも、PTFEディスパージョンに浸漬後、乾燥することによってカーボン繊維表面に撥水性を付与することができる。撥水性の指標としては、例えば水に対する接触角が40度以上であることが望ましい。
なお、本願において、空気極に添加されるカーボン繊維は、導電性担体材料として添加されるカーボン粉末とは明確に区別される。なお、空気極中でカーボン粉末とカーボン繊維が同時に共存することで、空気極中での粉末(カーボンや触媒)だけの場合よりも電子移動が容易になり、さらに触媒の分散性も向上し、電池性能の改善を達成することができる。
使用するカーボン繊維は、上記の条件を満たせば、直径(もしくは、楕円形ならば長軸長さ、多角形ならば最も長い対角線の長さ)が10μmを超えない繊維(母材)の市販の織物状カーボンクロスを解き、長さが空気極外縁(外周)長さの5%を超えない形状にカットすることでも作製可能である。
(I−3)結着剤(バインダー)
空気極101は、必要に応じて各材料を一体化するための結着剤(バインダー)等の添加剤を含むことができる。この結着剤は、特に限定されないが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリブタジエンゴムなどを例として挙げることができる。これらの結着剤は、粉末として又は分散液として用いることができる。
(I−4)空気極の調製
空気極101は例えば以下のように調製することができる。触媒である酸化物粉末、カーボン粉末・カーボン繊維及びポリフッ化ビニリデン(PVDF)のようなバインダー粉末を混合し、この混合物をチタンメッシュ等の支持体上に圧着することにより、空気極101を成形することができる。また、前述の混合物を有機溶剤等の溶媒中に分散してスラリー状にし、金属メッシュ又はカーボンクロスやカーボンシート上に塗布して乾燥することによって、空気極101を形成することができる。
また、電極の強度を高め電解質103の漏洩を防止するために、冷間プレスだけでなく、ホットプレスを適用することによっても、より安定性に優れた空気極101を作製することができる。空気極101は、これを構成する電極の片面は大気に曝され、もう一方の面は電解質103と接する。
(II)負極
負極102は、負極活物質としてのリチウムを含む。この負極活性物質は、リチウム二次電池の負極材料として用いることができるリチウム含有物質であれば特に制限されない。負極活物質として、例えば金属リチウムを挙げることができる。或いは、リチウム含有物質として、リチウムイオンを放出及び吸蔵することができる物質である、リチウムと、シリコン又はスズとの合金、或いはLi2.6Co0.4Nなどのリチウム窒化物を例として挙げることができる。
なお、上記のシリコン又はスズの合金を負極102として用いる場合、負極102を合成する時にリチウムを含まないシリコン又はスズなどを用いることもできる。しかし、この場合には、空気電池の作製に先立って、化学的手法又は電気化学的手法(例えば、電気化学セルを組んで、リチウムとシリコン又はスズとの合金化を行う方法)によって、シリコン又はスズが、リチウムを含む状態にあるように処理しておく必要がある。具体的には、作用極にシリコン又はスズを含み、対極にリチウムを用い、電解質103中で還元電流を流すことによって合金化を行う等の処理をしておくことが好ましい。
負極102は、公知の方法で形成することができる。例えば、リチウム金属を負極102とする場合には、複数枚の金属リチウム箔を重ねて所定の形状に成形することで、負極102を作製すればよい。
ここで、放電時の負極(金属リチウム)102の反応は以下のように表すことができる。
(放電反応) Li→Li++e- (2)
なお、充電時の負極102においては、式(2)の逆反応であるリチウムの析出反応が起こる。
(III) 電解質
電解質103としてリチウム塩を含む有機電解液を用いることができる。有機電解液としては、正・負極間でリチウムイオンの移動が可能な物質であればよく、リチウムイオンを含む金属塩を溶解した非水溶媒を使用できる。溶質としては、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)、過塩素酸リチウム(LiClO4)やリチウムトリフルオロメタンスルホニルアミド[(CF3SO22NLi](LiTFSA)などを用いることができる。溶媒としては、例えば、炭酸ジメチル(DMC)、炭酸メチルエチル(MEC)、炭酸メチルプロピル(MPC)、炭酸メチルイソプロピル(MIPC)、炭酸メチルブチル(MBC)、炭酸ジエチル(DEC)、炭酸エチルプロピル(EPC)、炭酸エチルイソプロピル(EIPC)、炭酸エチルブチル(EBC)、炭酸ジプロピル(DPC)、炭酸ジイソプロピル(DIPC)、炭酸ジブチル(DBC)、炭酸エチレン(EC)、炭酸プロピレン(PC)、炭酸1,2−ブチレン(1,2−BC)などの炭酸エステル系や1,2−ジメトキシエタン(DME)、トリグライム、テトラグライムなどのエーテル系、γ−ブチロタクトン(GBL)などのラクトン系や、これらの中から二種類以上を混合した溶媒についても使用することができる。
なお、電解質103として、リチウムイオンを通す固体電解質(例えば、Li2SやP25を含む硫化物系固体電解質など)、リチウムイオンを通すポリマー電解質(例えば、ポリエチレンオキシド系、具体的には、例えば、上記有機電解液とポリエチレンオキシドをコンポジット化した物質など)等を挙げることができる。但し、本発明は、これらに限定されず、リチウム空気二次電池で使用される公知のリチウムイオンを通す固体電解質又はリチウムイオンを通すポリマー電解質であれば好適に使用することができる。
(IV)他の要素
リチウム空気二次電池は、上記構成要素に加え、セパレータ、電池ケース、金属メッシュ(例えばチタンメッシュ)などの構造部材、その他のリチウム空気二次電池に要求される要素を含むことができる。これらは、従来公知のものを使用することができる。
[実施例]
以下に添付図面を参照して、本発明の実施例および比較例を詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施例に示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
(実施例1)
図3において、実施例1のリチウム空気二次電池セルの構造を示すための概略断面図を示す。
(RuO2触媒の合成)
空気極1(円柱形で直径10mm、円周長さ62.8mm、厚さ0.5mm)の電極触媒として用いるRuO2粉末は、以下の手順で合成した。市販の塩化ルテニウム(RuCl3)を蒸留水に溶解し、攪拌しながら、室温で徐々に水酸化ナトリウム水溶液(1mol/l)をpH7.0になるまで徐々に滴下することによって、水酸化ルテニウム(アモルファス状態)の沈殿を得た。沈殿は、吸引ろ過により回収し、塩素が残留しないように、蒸留水による洗浄を5回繰り返した。得られた粉末は、大気中、100℃、12時間の熱処理を行った。熱処理後の粉末の生成相同定は、X線回折(XRD)測定を用いて行った。熱処理後の粉末は、XRD測定より酸化ルテニウム(RuO2,PDFファイルNo.40−1290)単相であることを確認した。
(カーボン繊維の調製)
図2に示すような市販カーボンクロス(撥水処理有)の適量をミルサーに封入し、数分間粉砕処理を行った。得られたカーボン繊維は、織物状から繊維状に解かれた。直径は10μm以下であり、平均長さは約3mmであった。この平均長さは空気極円周の4.8%に相当する。実施例1の試験条件を第1表に示す。
次に、このようなRuO2粉末やカーボン繊維を用いて空気極1及びこの空気極1を用いたリチウム空気二次電池セル200を以下のようにして作製した。
(空気極の調製)
RuO2粉末、カーボンブラック粉末(BET比表面積:約1300m2/g)及びポリテトラフルオロエチレン(PTFE)粉末、カーボン繊維を9.2:49.6:33.1:8.1の重量比でメノウ乳鉢を用いて十分に粉砕混合し、ロール成形して、シート状電極(厚さ:0.5mm)を作製した。このシート状電極を直径20mmの円形に切り抜き、チタンメッシュ上にプレスすることにより、ガス拡散型の空気極1を得た。なお、メノウ乳鉢での粉砕を行っても、カーボン繊維の直径や長さに変化がないことを、別途の顕微鏡観察で確認した。なお、空気極1の細孔測定については、空気極1を細かくカットし測定用サンプルとし、市販の水銀圧入法測定装置を用いて行った。
(リチウム二次電池セルの作製)
図3に示す断面構造を有する円柱形のリチウム空気二次電池セル200を、以下のとおり作製した。リチウム空気二次電池セル200は、露点が−60℃以下の乾燥空気中で、以下の手順で作製した。
上記の方法で調製した空気極(正極)1を、PTFE被覆された空気極支持体10の凹部に配置し、空気極固定用PTFEリング8で固定した。なお、空気極1と空気極支持体10が接触する部分は、電気的接触をとるためにPTFEによる被覆を施さないものとした。また、空気極1と空気との接触する電極の有効面積は2cm2とした。
次に、空気極1と大気が接触する面とは逆の面に、リチウム二次電池用のセパレータ5を凹部の底面に配置した。続いて、図に示すような負極固定用座金7に負極2である厚さ150μmの4枚の金属リチウム箔(有効面積:2cm2)を同心円上に重ねて圧着した。次いで、負極固定用PTFEリング6を、空気極1を設置する凹部と対向する逆の凹部に配置し、中央部に金属リチウムが圧着された負極固定用座金7を更に配置した。続いて、Oリング9を、図に示すように空気極支持体10の底部に配置した。
次に、セルの内部(空気極(正極)1と負極2との間)に、電解質3としての有機電解液を充填し、負極支持体11を被せて、セル固定用ねじ12で、セル全体を固定した。有機電解液は、1mol/lのリチウムトリフルオロメタンスルホニルアミド/テトラエチレングリコールジメチルエーテル(LiTFSA/TEGDME)溶液を用いた。
続いて、空気極(正極)端子4を空気極支持体10に設置し、負極端子13を負極支持体11に設置した。
(電池性能)
以上の手順で調製したリチウム空気二次電池セル200の電池性能を測定した。なお、図3に示す空気極(正極)端子4及び負極端子13を、電池性能の測定試験に用いた。
電池のサイクル試験は、充放電測定システム(VMP3、Bio Logic社製)を用いて、空気極の有効面積当たりの電流密度で0.1mA/cm2を通電し、100mAh/gの充放電容量で充放電サイクルを繰り返した。充放電容量は空気極(カーボンブラック粉末+カーボン繊維+RuO2+PTFE)1重量当たりの値(mAh/g)で表した。電池の充放電試験は、通常の生活環境下で行った。
得られた放電及び充電曲線を図4に示す。図より、初回の平均放電電圧は2.7V、また、平均充電電圧は約3.7Vであり、以後のサイクルでも安定した放電特性を示し、さらに充電特性は徐々に充電電圧が低下するという好ましい結果が得られた。このようにカーボン繊維を添加した空気極を用いたリチウム空気二次電池が安定に作動することを確認した。また、平均充放電電圧も、非特許文献1〜4において放電電圧が2.5〜2.7V、充電電圧が3.9〜4.5Vであることと比較して、過電圧(理論電圧との差)が小さくなっており、放電電圧の高電圧化及び充電電圧の低電圧化を示す傾向が確認された。
本実施例で用いた空気極の細孔分布測定の結果を図5に示す。この時、細孔分布は水銀圧入法を用いて行われ、細孔体積の割合は図5における当該細孔径に相当する曲線の面積から求めた。細孔径0.2〜10μmに相当する細孔の体積は空気極の総細孔体積に対して約45%であり、細孔についての好ましい要件を満たしていることを確認した。
(実施例1’〜8)
本発明の有効性を確認するために、実施例1よりも電池寿命にとって厳しい条件(より深い充放電)で充放電試験を行った。以下に、試験条件を示す。
充放電条件については、実施例1’〜3で放電カットオフ電圧を2.0V、実施例4〜6で1.5Vとし、充電カットオフ電圧を4.3Vとした。
空気極組成については、カーボン繊維以外の材料の組成比を、RuO2:カーボンブラック粉末(BET比表面積:約1300m2/g):PTFE=10:54:36に固定した。例えば、カーボン繊維を12重量%添加した場合(実施例5)の全体組成は、RuO2:カーボンブラック粉末(BET比表面積:約1300m2/g):PTFE:カーボン繊維=8.8:47.5:31.7:12とした。カーボン繊維の添加量の増加に伴い、細孔径0.2〜10μmの細孔体積の空気極中での存在割合も増加した。
カーボン繊維については、他と直径の異なるもの(実施例2)は市販品(撥水処理有)から選定した。実施例2以外は、同一品(撥水処理有)を使用し、繊維の長さは、ミルサーでの粉砕条件により調整した。
撥水処理については、実施例8では、実施例1’,3〜6で使用したカーボン繊維を、メタノール中で超音波洗浄することによって、表面から撥水コーティング剤を除去した。この処理によって、水に対する接触角は、41度から15度に減衰した。なお、接触角は、市販の接触角計を用いて観察した。その他、ここに記載しない条件については、実施例1と同様とした。各実施例の条件を第2表に示す。
(比較例1)
実施例1’の条件において、カーボン繊維を添加しない条件、つまり、RuO2:カーボンブラック粉末(BET比表面積:約1300m2/g):PTFE=10:54:36の組成比の空気極を用いたリチウム空気二次電池を作製して、放電カットオフ電圧を1.5Vに設定し、実施例1’と同様に充放電サイクル試験を行った。
実施例1’〜8および比較例での充放電サイクル試験の結果(平均放電電圧、放電容量、放電容量維持率)を第3表に示す。
実施例1’〜8および比較例における結果を以下に説明する。
(実施例1’)本発明におけるカーボン繊維に求められる好ましい条件を全て満たす本実施例は、最も優れた特性を示した。初回放電では、2.8V以上の高い放電電圧と1500mAh/gを超える大きな放電容量が得られた。100サイクル後においても、91%の高い放電容量維持率と2.65Vの比較的高い放電電圧を示した。
(実施例2,3)カーボン繊維の直径と長さについて、100サイクル後の放電容量維持率が、それぞれ81%及び86%と、実施例1’より低い値であった。これらの結果は、カーボン繊維の形状的パラメータが重要な指標であることを示している。
(実施例4〜7)カーボン繊維の存在量を変化させることで、細孔径0.2〜10μmの細孔体積の空気極中での細孔全体体積に対して存在割合も変化した。実施例4、5、6,7における前記存在割合は、それぞれ29%,31%,69%,71%であり、実施例5,6が細孔の好ましい要件を満たしていることが分かった。100サイクル後の放電容量維持率は、それぞれ、34%,70%,88%,40%であった。細孔径0.2〜10μmの細孔体積の空気極中での存在割合が、それぞれ31%,69%である実施例5,6が、実施例4,7よりも明らかに100サイクル後に高い放電容量維持率を示し、充放電サイクル性能が優れていることがわかった。このように、カーボン繊維の適切量を空気極に添加することによって、望ましい空気極の細孔分布設計が可能となり、電池性能の改善が達成されることを確認した。
(実施例8)撥水性が低いカーボン繊維を用いた本実施例では、実施例1’とほぼ同等の性能を50サイクル目まで維持していた。しかし、100サイクル目には、低い放電電圧しか得られず、さらに大きな放電容量の減少が見られた。これは、カーボン繊維の撥水性が低いため、空気極への電解液による濡れが進み、空気極内での空気(酸素)の拡散が難しくなったためであると考えられる。このように、長期の安定的作動を維持するためには、空気極の撥水性の確保がより好ましいことが確認された。
第4表に示されるように、本比較例では、初回放電容量は約650mAh/gと中庸な値を示し、100サイクル後の放電容量維持率は約10%であり、放電容量の著しい容量減少が見られ、サイクル安定性に乏しいことが確認された。
以上の結果から、本発明で示されたカーボン繊維に求められる形状、細孔、撥水性の有無が、高容量で長期的に安定したサイクルを達成するために重要なパラメータであることが、上記の実施例から明らかである。
以上の結果より、本発明のような性状を有するカーボン繊維を含む電極を空気極として含むリチウム空気二次電池は、公知の材料を用いた場合よりも、容量及び電圧に関してサイクル特性に優れており、カーボン繊維添加は、リチウム空気二次電池の性能改善策として有効であることが確認された。
リチウム空気二次電池の空気極材料としてカーボン繊維を用いることにより、充放電サイクル性能に優れたリチウム空気二次電池を作製することができ、様々な電子機器の駆動源として有効利用することができる。
1、101 空気極(正極)
2、102 負極
3、103 電解質
4 空気極(正極)端子
5 セパレータ
6 負極固定用PTFEリング
7 負極固定用座金
8 空気極固定用PTFEリング
9 Oリング
10 空気極支持体
11 負極支持体
12 セル固定用ねじ
13 負極端子
100 リチウム空気二次電池
104 放電生成物
200、300 リチウム空気二次電池セル

Claims (5)

  1. 空気極、リチウムを含む負極、および電解質を含み、前記電解質が前記空気極と前記負極との間に配置されているリチウム空気二次電池であって、
    前記空気極がカーボン繊維を含み、
    前記空気極中の細孔径0.2〜10μmの細孔体積が、前記空気極中に存在する全細孔体積の30%以上70%以下であることを特徴とするリチウム空気二次電池。
  2. 空気極、リチウムを含む負極、および電解質を含み、前記電解質が前記空気極と前記負極との間に配置されているリチウム空気二次電池であって、
    前記空気極がカーボン繊維を含み、
    前記空気極中の細孔径0.2〜10μmの細孔体積が、前記空気極中に存在する全細孔体積の40%以上70%以下であることを特徴とするリチウム空気二次電池。
  3. 前記カーボン繊維の断面の直径が10μm以下である、請求項1または2に記載のリチウム空気二次電池。
  4. 前記空気極が柱形状を有し、前記カーボン繊維の長さが、前記柱形状の横断面における周長の5%以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のリチウム空気二次電池。
  5. 前記カーボン繊維の表面が撥水処理されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のリチウム空気二次電池。
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