JP6516126B2 - リング状焼結体のサイジング方法 - Google Patents

リング状焼結体のサイジング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6516126B2
JP6516126B2 JP2015177358A JP2015177358A JP6516126B2 JP 6516126 B2 JP6516126 B2 JP 6516126B2 JP 2015177358 A JP2015177358 A JP 2015177358A JP 2015177358 A JP2015177358 A JP 2015177358A JP 6516126 B2 JP6516126 B2 JP 6516126B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sizing
ring
sintered body
die
core rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015177358A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017052999A (ja
Inventor
守 今村
守 今村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Sintered Alloy Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Sintered Alloy Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Sintered Alloy Ltd filed Critical Sumitomo Electric Sintered Alloy Ltd
Priority to JP2015177358A priority Critical patent/JP6516126B2/ja
Publication of JP2017052999A publication Critical patent/JP2017052999A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6516126B2 publication Critical patent/JP6516126B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Forging (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)

Description

本発明は、粉末冶金法で製造されるリング状焼結体の寸法矯正を行うサイジング金型に関する。より詳しくは、リング状焼結体の端面に対する外径面の直角度を向上させ得るサイジング金型に関する。
粉末冶金法で製造されるリング状焼結体の代表的な製品として、例えば、内接歯車式ポンプに利用されるアウターロータがある。そのアウターロータについては、焼結後にサイジング処理を施して寸法を矯正し、併せて、表層の空孔を潰すことが行われている。
そのアウターロータのサイジング処理に関する先行文献としては、例えば、下記特許文献1がある。
その特許文献1のサイジング方法は、上パンチによってダイのサイジング穴に押し込まれたリング状焼結体(環状ロータ)が下パンチの上端に接触した位置からダイを降下させながら上下のパンチによる焼結体の加圧を行うものである。
なお、焼結体の一般的な方法によるサイジングは、ダイが定位置に固定されたサイジング金型を用いて行われる。
また、リング状焼結体のサイジングについては、ストレート形状のコアロッドを採用してダイのサイジング穴でリング状焼結体の外径面を、コアロッドの外周でリング状焼結体の内径面をそれぞれしごく方法が採られている。
従来のリング状焼結体用の一般的なサイジング金型を図7に示す。図中2はダイ、3は上パンチ、4は下パンチ、5はコアロッドである。
このサイジング金型1のダイ2とコアロッド5は定位置に固定されている。このサイジング金型1によるサイジングは、下パンチ4を、その下パンチ先端がダイ2の上面と面位置が揃うところまで上昇させる。
そして、この位置で下パンチ4上にリング状焼結体Aを載せ、この後、下パンチ4を上パンチ3と同一速度で降下させながらリング状焼結体Aを上パンチ3で押してダイ2のサイジング穴2aに押し込む。
これにより、リング状焼結体Aの外側と内側がしごかれて内外径の寸法が矯正される。なお、従来法で設定される内外径のサイジング代は、半径で0.02mm〜0.05mm程度である。
特開2011−105970公報
ダイとコアロッドが定位置に固定されたサイジング金型を用いて行う従来法でのサイジングでは、上パンチから加えられる圧力のみで焼結体の押し込み、圧縮が行われる。
これが原因で、焼結体の上パンチに加圧された側と下パンチに加圧された側の密度、組成変形量及び弾性変形量に差が生じる。
そのために、サイジング後の焼結体をダイから抜き出したときの焼結体の径方向スプリングバック量が焼結体の上パンチに加圧された側と下パンチに受けられた側とで異なったものになる。
焼結体は、上パンチに加圧される側が下パンチに受けられる側よりもきつく圧縮されるため、上パンチに加圧される側の径方向スプリングバック量が下パンチに受けられる側よりも大きくなる。
その結果、リング状焼結体Aは、図8に示すように、一端側と他端側の内外径に差が生じ(上パンチに加圧される側の径が大きくなる)、外径面foと内径面fiが端面feに対して傾く。その傾きは、リング状焼結体の用途によっては製品の性能を左右し、修正が必要になる。
例えば、車両の変速機に採用されるオイルポンプ用のアウターロータの中には、外径面の直角度(端面に対する直角度)に関し、従来のサイジング法では保証できないほどの高い精度が要求されるものがある。
その要求がある場合、従来は、サイジング後の製品について、外径面の直角度の全数検査を実施し、要求精度を満たさない製品は、機械加工して要求精度を確保する方法が採られている。
その全数検査と精度不備と判定された製品の外径面の機械加工は、製品の生産性を考えると好ましいことではない。
そこで本発明は、リング状焼結体用サイジング金型を、外周面の直角度について高精度が得られ、その外周面の直角度に関する全数検査と機械加工による外周面の直角度修正が不要になるものにすることを目的とする。
この発明の一態様に係るリング状焼結体用サイジング金型は、サイジング穴を有するダイ、上パンチ、下パンチ及び内径サイジング部を有するコアロッドを備え、前記ダイとコアロッドが定位置に固定されてそのダイとコアロッド間に矯正されるリング状焼結体が上パンチによって押し込まれるように構成されており、
さらに、前記コアロッドの内径サイジング部は上側が小径のテーパ形状を有し、なおかつ、その内径サイジング部は、前記サイジング穴の入口と同じ高さ位置から下に向かって所定長さ範囲ではサイジング代がゼロに設定され、前記所定長さ範囲を除く領域にはサイジング代が付与されているものである。
本発明のサイジング金型によれば、リング状焼結体の外径面のサイジングによる傾きが抑制され、その外径面が端面に対して高い直角度を有した面に仕上がる。
リング状焼結体用サイジング金型の一例を示す断面図である。 内接歯車式ポンプのアウターロータのサイジング金型に採用するコアロッドの一例の要部を示す側面図である。 図2のコアロッドの先端側から見た端面図である。 実施形態の金型でサイジングされたリング状焼結体の断面図である。 サイジングの評価試験に利用したアウターロータの端面図である。 図5のアウターロータの外径面の直角度の測定箇所を示す端面図である。 従来のリング状焼結体用サイジング金型の一例を示す断面図である。 図7のサイジング金型で矯正されたリング状焼結体の外径面と内径面の傾きを誇張して示した断面図である。
[本発明の実施形態の説明]
本発明の一態様に係るリング状焼結体用サイジング金型を以下に挙げる。そのサイジング金型は、サイジング穴を有するダイと、上パンチ、下パンチ及び内径サイジング部を有するコアロッドを備える。
前記ダイとコアロッドは定位置に固定され、そのダイとコアロッド間にリング状焼結体が上パンチによって押し込まれるようになっている。
また、前記コアロッドの内径サイジング部は、上側が小径のテーパ形状を有しており、なおかつ、その内径サイジング部は、前記サイジング穴の入口と同じ高さ位置から下に向かって所定長さ範囲ではサイジング代がゼロに設定され、前記所定長さ範囲を除く領域にはサイジング代が付与されてサイジング代付与部において前記リング状焼結体の内径面のサイジングがなされるように設計されている。
前記サイジング穴とは、ダイに設けられた穴のうち、リング状焼結体の外径面のサイジングが実質的に開始される領域を言う。また、そのサイジング穴の入口とはサイジングが開始される位置を言う。
そのサイジング穴は、従来金型と同様、入口部にサイジング代が徐々に増加するテーパを付し、その他の箇所はストレートに構成された穴にする。
前記コアロッドの内径サイジング部は、その部位の軸方向寸法がリング状焼結体のサイジング完了時の厚み(上パンチが下死点に到達した位置での厚み)よりも大に設定される。
サイジング代付与領域の長さにサイジング代ゼロの領域の長さを加算した長さが内径サイジング部の軸方向寸法となる。
サイジング代付与領域の長さは、リング状焼結体の内径部の全域がサイジングされるようにするためにリング状焼結体のサイジング完了時の厚みよりも長くする。
コアロッドの内径サイジング部のテーパ角は、リング状焼結体の内径面の直角度が公差内に収まるように設定する。
さらに、前記内径サイジング部のサイジング代がゼロに設定される領域の軸方向長さは、リング状焼結体のサイジング完了時の厚みの少なくとも25%程度に設定するとよい。
このように構成されたサイジング金型は、リング状焼結体の外径のサイジング開始が内径のサイジング開始に先行してなされる。
このことが有効に作用してリング状焼結体の外径面の直角度が高まる。その理由は、後に詳述する。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の一態様に係るサイジング金型の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれ等の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1に示したサイジング金型1は、ダイ2、上パンチ3、下パンチ4及びコアロッド5を組み合わせたものになっている。
ダイ2は、リング状焼結体Aの外径面foをしごくサイジング穴2aを有する。また、コアロッド5は、リング状焼結体Aの歯面(内径面fi)をしごく内径サイジング部5aを有する。
このダイ2とコアロッド5は、定位置に固定して使用される。下パンチ4は昇降自在であり、サイジング穴2aに挿入された先端が、サイジング完了位置からダイ2の上面と面一になるところまで上昇させることができる。
ダイ2のサイジング穴2aは、サイジング代が徐々に増加するテーパが入口部に付され、その他の箇所はストレートに構成された穴になっている。また、このサイジング穴2aによるサイジング代は、半径で0.015mm(従来は最大で0.01mm程度)に設定されている。
コアロッド5の内径サイジング部(テーパ付与部)5aは、軸方向寸法L(図2参照)がリング状焼結体Aのサイジング完了時の厚み(図1のt1)よりも大に設定される。
また、その内径サイジング部5aは、ダイのサイジング穴2aの入口(図1のe)と同じ高さ位置から下に向かって所定長さ範囲ではサイジング代がゼロに設定され、前記所定長さ範囲を除く領域にはサイジング代が付与されたものになっている。
そのサイジング代を付与した領域の長さにサイジング代ゼロの領域の長さを加算した長さが内径サイジング部5aの軸方向寸法となる。
サイジング代を付与した領域の長さは、リング状焼結体Aのサイジング完了時の厚みt1(図1参照)よりも長くしている。これにより、リング状焼結体Aの内径部の全域がコアロッド5によってしごかれる。
内接歯車式ポンプのアウターロータ(図5、図6参照)の矯正を行うサイジング金型に採用されるコアロッド5の一例を図2、図3に示す。
図示のコアロッド5は、内径サイジング部5aのテーパ角θがほぼ0.024°(片側でほぼ0.012°)に設定され、内径サイジング部5aの下端の外径とその下端から図2において上に前記t1移動した位置の外径との間に半径でΔd=0.005mmの径差が生じている。
内径サイジング部5aの下端と、その下端から図2において上にt1移動した位置との間に生じる半径での径差は、上限を上記0.005mmに設定するのがよい。
その値が0.005mmを超えると、サイジング対象のリング状焼結体Aが内接歯車式ポンプのアウターロータの場合、歯面の直角度低下が無視できないものになり、歯型輪郭精度と歯数差が1枚のインナーロータ(図示せず)との間に生じるチップクリアランス(歯先間隙間)に悪影響がでる虞がある。
内径サイジング部5aのサイジング代がゼロに設定される領域の軸方向長さは、リング状焼結体Aのサイジング完了時厚みt1の25%に設定されている。
このように構成された図1のサイジング金型1は、下パンチ4をそのパンチの先端面がダイ2の上面と揃う位置まで上昇させ、この状態で下パンチ4上にサイジング対象のリング状焼結体(例えばアウターロータ)Aを載せ、そのリング状焼結体Aが下パンチ4との間に挟まれる位置まで上パンチ3を降下させる。
その後、下パンチ4を同調させて降下させながら上パンチ3を降下させ、その上パンチ3でリング状焼結体Aをダイ2とコアロッド5間に押し込む。
この押し込みによりダイ2とコアロッド5によるサイジングが開始される。そのサイジングの開始は、リング状焼結体Aの外径のサイジング開始が内径のサイジング開始に先行してなされる。
具体的には、リング状焼結体Aが上パンチ3によってダイ2のサイジング穴2aに押し込まれる際にサイジング穴2aのサイジング代の影響で径方向内側に向けて圧縮される。
このとき、コアロッド5の内径サイジング部5aの上側はサイジング代がゼロに設定されているため、サイジングの初期にはリング状焼結体Aを径方向外側に向けて圧縮する力が発生しない。
このように、例示のサイジング金型を使用するとサイジングの初期には外径サイジングのみがなされて内径サイジングはなされない。このことが有効に作用して、リング状焼結体Aの外径面の直角度が高まる。
サイジングによるリング状焼結体Aの変形は、サイジング初期には、内径サイジング代がゼロであるため、リング状焼結体Aの肉部が内径側に逃げ易くなっており、この状況で外径のサイジングが実施されると従来の一般的な金型によるサイジングに比べて塑性変形(径方向内側に肉が流れる塑性変形)の割合が高まる。
その塑性変形の割合は、ダイのサイジング穴2aによるサイジング代を従来よりも大きな0.03mmに設定したことによっても高められる。
また、サイジング後のリング状焼結体Aは、コアロッド5の内径サイジング部5aをテーパにしたことにより、内径側が開放された状態、外径側はダイのサイジング穴に接した状態で下パンチ4に突き上げられてダイ2から抜き出される。
これらの相乗効果により、サイジング後にリング状焼結体Aをダイから抜き出したときの同ロータの拡径方向へのスプリングバック量が従来よりも小さくなって外径面foの傾きが抑制されると考えられる。
図1の金型を用いてサイジングされたリング状焼結体Aの外径面fo及び内径面fiの状況を図4に示す。このように、外径面foは、端面feに対する直角度が良好な面になる。
図2のコアロッドを備える図1の実施形態のサイジング金型1と、ダイのサイジング穴のサイジング代=0.03mm、コアロッドの内径サイジング部がストレートでその内径サイジング部のサイジング代=0.02mmの図7に示したような従来のサイジング金型を用いて、鉄系粉末で形成された外径D=29.5mm、歯先径d1=17.18mm、歯底径d2=24.5mm、厚み=13.5mm、歯数n=6、密度:6.7g/cmの(図5,図6)に示したアウターロータのサイジングを行った。サイジング荷重は約26tonとした。
実施形態のサイジング金型1は、ダイ2のサイジング穴2aのサイジング代が0.03mmに設定され、さらに、コアロッド5の図2に示した軸方向寸法L=17mm、内径サイジング部5aの下端の外径とその下端から図2において上にt1移動した位置の外径との間の半径での径差0.005mm、内径サイジング部5aの最大部サイジング代=0.02mmとなっている。
試験は、実施形態のサイジング金型1では10個の試料の矯正を、従来のサイジング金型では30個の試料の矯正をそれぞれ行った。そして、サイジング後の試料の外径と外径面の直角度を円筒形状測定機(東京精密製、商品名:ロンコム)を用いて調べた。
なお、従来のサイジング金型で矯正した試料については外径面の直角度は30個の試料中の10個について行った。
外径の測定は、図5の0°位置、45°位置、90°位置、135°位置の4箇所においてアウターロータの上部径、厚み方向中間部径、下部径をそれぞれ求めた。
また、外径面の直角度の測定は、図6のA〜Dの4箇所(90°等分点)の直角度を測定した。
製品に対する外径の要求規格は、基準値29.5mm、振れの上限規格−0.008mm、下限規格−0.058mmである。
この規格に対する外径測定値の工程能力指数を求めた。その結果を以下に示す。
・従来のサイジング金型
MaxCp:3.64、MinCp:3.02
MaxCpk:2.37、MinCpk:2.59
・実施形態のサイジング金型
MaxCp:7.19、MinCp:6.08
MaxCpk:4.80、Min:5.86
両側規格における工程能力指数Cpkは、下記CpuとCplの小さい方の値である。また、Cpは、両側の場合の平均値が規格の中央にあるときの値である。
Cpu=(上限規格−平均値)/3σ
Cpl=(下限規格−平均値)/3σ
上記の違いからわかるように、実施形態のサイジング金型を用いれば、外径の工程能力指数が従来金型の2倍程度となり、品質の信頼性が高まる。
次に、外径面の直角度の測定結果を表1に示す。
Figure 0006516126
外径面の直角度については、長さ10mm当たりの振れの上限規格が0.015mmの場合の工程能力指数Cpを求めた。
そのCp値は、従来金型ではMax:0.59、Min:1.67であるのに対し、実施形態の金型ではMax:1.89、Min:2.10となっている。
この工程能力指数Cpは、1よりも小さい場合には製品の全数検査が要求される。従来は、その要求を満たせないために全数検査を行って規格値を満たさない製品については外径面の機械加工を実施していたのである。
これに対し、実施形態のサイジング金型で矯正を行った試料は工程能力指数Cpが1を充分に上回っており、そのために、全数検査が不要になり、外径面の機械加工を省くことも可能になっている。
なお、実施形態のサイジング金型は、コアロッドの内径サイジング部5aをテーパ形状にしたことにより、サイジング後のリング状焼結体の内径面(アウターロータについては歯面)の直角度がテーパ形状の影響を受けたものになる。
しかしながら、内接歯車式ポンプの場合、インナーロータの直径もサイジングにより一端側の直径(歯先径と歯底径)が他端側の直径よりも大きくなる傾向があり、そのインナーロータの直径が大きい側がアウターロータの内径の大きい側に収まるようにインナーロータとアウターロータを組み合わせることで内径面の直角度の低下を補うことが可能である。
加えて、アウターロータの内径については外径ほど厳しい直角度が要求されない。従って、内径面が内径サイジング部のテーパの影響を受けても特に問題は生じない。
1 サイジング金型
2 ダイ
2a サイジング穴
3 上パンチ
4 下パンチ
5 コアロッド
5a 内径サイジング部
e サイジング穴の入口
A リング状焼結体(アウターロータ)
fo 外径面
fi 内径面
L コアロッドの内径サイジング部の軸方向寸法
t1 リング状焼結体(アウターロータ)のサイジング完了時厚み
θ コアロッドの内径サイジング部のテーパ角

Claims (3)

  1. サイジング穴を有するダイ、上パンチ、下パンチ及び内径サイジング部を有するコアロッドを使用し、前記ダイとコアロッド定位置に固定し、そのダイとコアロッド間に矯正されるリング状焼結体上パンチによって押し込その後、前記下パンチによって前記リング状焼結体を突き上げて前記ダイから抜き出すリング状焼結体のサイジング方法であって、
    記コアロッドの内径サイジング部は上側が小径のテーパ形状のテーパ付与部を有し、なおかつ、その内径サイジング部の前記テーパ付与部は、前記サイジング穴の入口と同じ高さ位置から下に向かって所定長さ範囲ではサイジング代がゼロに設定され、前記所定長さ範囲を除く領域にはサイジング代が付与され、そのサイジング代を付与した領域の長さは、前記リング状焼結体のサイジング完了時の厚みt1よりも長く設定され、
    前記上パンチが降下して前記リング状焼結体を前記ダイと前記コアロッドの間に押し込むときに、前記リング状焼結体の外径のサイジング開始が内径のサイジング開始に先行してなされ、
    前記上パンチが下死点に到達したときに、前記リング状焼結体の内径面が前記テーパ付与部に接触した状態となっているリング状焼結体サイジング方法
  2. 前記ダイのサイジング穴のサイジング代が0.03mmに設定された請求項1に記載のリング状焼結体サイジング方法
  3. 前記内径サイジング部の前記テーパ付与部は、下端の外径とその下端から上にt1移動した位置の外径との間に半径で0.005mm以下の大きさの径差が生じるものになっている請求項1又は請求項2に記載のリング状焼結体サイジング方法
    ここにt1:リング状焼結体のサイジング完了時厚み
JP2015177358A 2015-09-09 2015-09-09 リング状焼結体のサイジング方法 Active JP6516126B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015177358A JP6516126B2 (ja) 2015-09-09 2015-09-09 リング状焼結体のサイジング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015177358A JP6516126B2 (ja) 2015-09-09 2015-09-09 リング状焼結体のサイジング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017052999A JP2017052999A (ja) 2017-03-16
JP6516126B2 true JP6516126B2 (ja) 2019-05-22

Family

ID=58317334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015177358A Active JP6516126B2 (ja) 2015-09-09 2015-09-09 リング状焼結体のサイジング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6516126B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6961895B2 (ja) * 2017-10-17 2021-11-05 住友電工焼結合金株式会社 リング状焼結体の製造方法およびサイジング金型
CN108941404B (zh) * 2018-09-30 2020-07-17 中冶陕压重工设备有限公司 一种锥形筒台锻件的自由锻造方法
CN110523902A (zh) * 2019-08-22 2019-12-03 重庆伊洛美克动力总成有限公司 一种内齿冲压成型机构及其冲压成型方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000212606A (ja) * 1999-01-27 2000-08-02 Mazda Motor Corp リング状焼結品の再圧縮加工方法及びその装置
JP2011011225A (ja) * 2009-07-01 2011-01-20 Sumitomo Electric Sintered Alloy Ltd 焼結部品のサイジング方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017052999A (ja) 2017-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2012127726A1 (ja) 歯形部品の製造方法、歯形部品の製造装置、および歯形部品
JP6516126B2 (ja) リング状焼結体のサイジング方法
JP6859718B2 (ja) 深絞り成形方法
US10618099B2 (en) Sizing die for densifying surface of sintered body, production method using same, and product obtained therefrom
JP5246588B2 (ja) 歯車の製造装置及び製造方法
JP2017113769A (ja) 扁平リングの成形工法及びその装置
JP5080359B2 (ja) 中空歯形部品の製造方法
JP7164009B2 (ja) 成形材製造方法および成形用金型
JP5861965B2 (ja) サイジング用金型
JP5099877B2 (ja) 鍛造製品の成形方法
JP5157716B2 (ja) 自在継手用ヨークの製造方法
JP6961895B2 (ja) リング状焼結体の製造方法およびサイジング金型
JP2003117631A (ja) ギヤ部付鍛造品の製法およびそれに用いる装置、並びにそれによって得られるギヤ部付鍛造品
JP2009226422A (ja) 高精度な金属製筒状部材の加工方法
JP6300317B2 (ja) サイジング金型
JP4900713B2 (ja) 冷間鍛造による平歯車の製造方法
JP6541108B2 (ja) 筒状焼結部品の製造方法
JP2011105970A (ja) 焼結体のサイジング方法
CN215882714U (zh) 薄壁粉末冶金轴套压制模具
WO2015145842A1 (ja) 段付きダイ
JP6114847B1 (ja) スリーブヨーク製造装置およびスリーブヨークの製造方法
JP2017179581A (ja) 焼結拡散接合部品およびその製造方法
JP6503612B2 (ja) 圧粉体の製造方法
JPH108101A (ja) 一体化焼結含油軸受の製造方法
JP2023080754A (ja) サイジング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20180322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190319

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6516126

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250