JP6300317B2 - サイジング金型 - Google Patents

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Description

この発明は、各種機械部品の寸法矯正に利用するサイジング金型に関する。
例えば、粉末冶金法で製造される内接歯車ポンプのポンプロータは、粉末の成形体を焼結した後に、サイジングを実施して寸法精度を高めることが行われている。
従来実施されているサイジングの一例の概要を図6に示す。同図は、リング状部品のサイジングを例に挙げたものである。
例示のサイジング金型1は、ダイ2と、上パンチ3と、下パンチ4と、コアロッド5を組み合わせているが、コアロッドの無い金型を使用して穴の無い部品のサイジングを行うこともなされている。
また、図6に示したサイジング金型のダイ2は、成形孔6がストレート穴になっているが、成形穴の内面に突起を設けた下記特許文献1に示されるようなダイを使用して部品の表面の緻密化などの要求に応えることも行われている。
特開2012−000646号公報
図6に示したような金型を使用して行うサイジングは、サイジングプレス機の機構上の制約により、上からの加圧のみでサイジング対象の部品を圧縮する。
それが原因で、図7に示すように、部品の上パンチ側(上パンチに加圧される側)寸法が下パンチ側(下パンチに受けられる側)寸法よりも大きくなる傾向がある。
このように、上パンチ側寸法と下パンチ側寸法に差が生じた部品は、上記寸法差の大きさ次第では要求仕様を満たさない不良品となる。
また、上パンチ側寸法が下パンチ側寸法よりも大きくなると、図7からわかるように、部品10の端面11,12に対する内周面13と外周面14の直角度も低下する。
サイジング対象が先に述べた内接歯車ポンプのポンプロータであると、直角度の低下はポンプ性能の低下に繋がる。また、その部品が上記ポンプロータや歯車などの噛合い機械部品であると、直角度の低下は異音や油もれ(リーク不良)などの発生原因ともなる。
なお、上記特許文献1は、部品をダイに押し込むときと押し抜くときの双方においてダイの内周の突起による部品のしごきがなされるようにしている。
しかしながら、部品を下パンチで加圧してダイから押し抜くときの部品の下パンチ側圧縮量は、押し抜き時の抵抗が押し込み時の抵抗に比べて小さくなることから上パンチ側圧縮量に比べて小さくなる。
このために、サイジングによって部品の上パンチ側寸法が大きくなったり、部品の端面に対する内、外周面の直角度が低下したりする問題は、特許文献1の方法をもってしても十分に解消し得ていないのが実情である。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、サイジング金型の形状を工夫して、上加圧サイジングによって上パンチ側寸法が大きくなる傾向を示す部品の上パンチ側寸法と下パンチ側寸法の差を小さく抑えられるようにすることを課題としている。
上記の課題を解決するため、この発明においては、下記のように設計されたダイ、即ち、サイジング代の付与された成形孔の部品圧縮部よりも下側に前記部品圧縮部を通り抜けた部品を入り込ませる圧縮調整部を設け、その圧縮調整部の孔形状を下側が上側よりも拡径するテーパ孔にしたダイを備え、そのダイの前記成形孔にサイジング対象の部品を上パンチで加圧して押し込み、さらに、前記圧縮調整部に入り込んだ部品を下パンチで前記成形孔から押し抜くようにしたサイジング金型を提供する。
上記したサイジング金型を用いれば、サイジングされた部品の上パンチ側寸法と下パンチ側寸法の差が小さく抑えられて部品の端面に対する内、外周面の直角度が向上する。
この発明のサイジング金型の一例を示す断面図である。 図1のサイジング金型のダイの拡大断面図である。 図2のダイの圧縮調整部形成部をさらに拡大した断面図である。 この発明のサイジング金型でサイジングする部品の一例を示す斜視図である。 この発明のサイジング金型でサイジングする部品の他の示す斜視図である。 サイジング金型の従来例を示す断面図である。 従来金型でサイジングを行った部品の一例を、端面に対する内、外周面の直角度の低下を誇張して示す断面図である。
以下、この発明のサイジング金型の実施の形態を添付図面の図1〜図3に基づいて説明する。
図1に例示したサイジング金型1は、ダイ2と、上パンチ3と、下パンチ4と、コアロッド5を備えたものである。
孔付き部品は、コアロッドを併用することで内外周の矯正が行える。サイジング対象が孔の無い部品である場合には、コアロッド5の無いサイジング金型を用いることになる。
図1のサイジング金型のダイ2には、図2に示すように、成形孔6の軸方向途中に突起によって構成された部品圧縮部(部品をしごくサイジング代の付与された部分)6aが設けられている。
また、その部品圧縮部6aよりも下側に、部品圧縮部6aを通り抜けた部品を入り込ませる圧縮調整部6bが設けられている。
その圧縮調整部6bは、孔形状が、孔の下側が上側よりも拡径するテーパ孔になっている。
その圧縮調整部6bのテーパ勾配の適正値は、サイジングする製品によって加圧力が異なるため、製品の種類などによって変化すると考えられる。
生産実績のある製品(自動車の変速機のクラッチハブや可変バルブタイミング機構のベーンハウジングなど)のサイジング金型に関しては、孔の片側でのテーパ勾配θ(図3参照)は、0°02′前後が適当であった。その0°02′前後の勾配設定で期する効果が確実に得られた。
ただし、そのテーパ勾配θの値は、0°02′である必要はない。生産実績のある製品の場合、上パンチ側と下パンチ側との間に50μm程度の径差が生じているので、テーパ勾配θは、圧縮調整部6bの上端での孔径と下端での孔径の差が、好ましくは、半径で30μm以上確保される範囲に設定するとよい。
その圧縮調整部6bを設けた成形孔6に対してサイジング対象の部品10を上パンチ3で加圧して押し込み、さらに、圧縮調整部6bに入り込んだ部品10を下パンチ4で成形孔6から押し抜くようにしている。
サイジング対象部品を上パンチで加圧して成形孔に押し込む上加圧サイジングによると、部品の上パンチ側の圧縮量が下パンチ側の圧縮量よりも大きくなることから、部品をダイから抜き出した際のスプリングバック量も上パンチ側が大きくなり、その結果、サイジングを施した部品は、図7に示したように、上パンチ側の寸法が下パンチ側よりも大きくなって端面11,12に対する内周面13、外周面14の直角度が低下する。
圧縮調整部6bは、その不具合を解消する働きをする。即ち、成形孔6に押込まれた部品が圧縮調整部6bに入り込むと、圧縮調整部6bは下側が拡径しているので、部品の下側が上側よりも大きく拡径する。
そのために、下側の拡径量と成形孔6から抜き出したときの上側のスプリングバックによる拡径量が相殺しあって部品の上下の内、外径寸法の差が小さくなる。
なお、図2のダイは、成形孔6の内面の軸方向途中に突起を設けてその突起の設置部を部品圧縮部6aとなしたが、成形孔6は、図6のようなストレート孔に上記圧縮調整部6bを追設した形状であっても差し支えない。
サイジング対象部品の一例を図4及び図5に示す。図4の部品は可変バルブタイミング機構のベーンハウジング、図5の部品は自動車の変速機のクラッチハブである。
この発明のサイジング金型の性能評価試験を行った。
その試験は、ダイの成形孔の軸方向途中に突起を設けて部品圧縮部を構成し、その部品圧縮部の下側に、下側拡大のテーパ孔で構成される圧縮調整部を設けたサイジング金型を使用して図4、図5の部品のサイジングを行った。
図4の部品10(可変バルブタイミング機構のベーンハウジング)は、外径D:φ83mm、内径小径部d1:φ52mm、内径大径部d2:φ75mm、長さL:27mmである。
また、図5の部品10(変速機のクラッチハブ)は、外周の歯(外歯)の歯先円径D:φ107mm、外歯の歯底円径d1:φ103mm、中心孔のスプライン歯底円径d2:φ46mm、中心孔のスプライン歯先円径d3:φ43mm、厚みt:19mmである。
図4、図5の部品は、どちらも2wt%Cu−0.8wt%C−その他成分1.0wt%以下、残部Feの組成の材料で形成されている。それらの部品の成形密度は、6.9g/cm〜7.0g/cmである。
ダイの成形孔に設けた圧縮調整部(テーパ孔)のテーパ勾配は、片側で0°02′とした。また、上パンチによるダイの成形孔への押し込み圧(サイジング圧)は、100TON〜150TONとした。
この条件でサイジングを行った部品の上部と下部のオーバーピン径を測定してその差を求めた。
図4の部品10(可変バルブタイミング機構のベーンハウジング)は、内径大径部の上部と下部及び内径小径部の上部と下部の寸法径を測定して上下の測定値の差を求め、その差をばらつきとして試料個数30個のばらつきの平均値を調べた。
また、図5の部品10(変速機のクラッチハブ)は、外歯の上部と下部のオーバーピン径を測定して上下の測定値の差を求め、その差をばらつきとして試料個数30個のばらつきの平均値を調べた。
その結果、図4の部品10については、そのばらつきの平均値が内、外径とも0.025mm、図5の部品10については、そのばらつきの平均値が0.05mmであった。
テーパの圧縮調整部の無いサイジング金型でサイジングを行った場合には、図4の部品10は試料個数30個のばらつきの平均値が内、外径とも0.05mm、図5の部品10は試料個数30個のばらつきの平均値が0.1mmであった。
従って、圧縮調整部のある金型でのサイジングでは、図4、図5のどちらの部品も上下の寸法ばらつきが半減したことになる。
この試験結果からわかるように、圧縮調整部のある金型でサイジングを行うと、上パンチに加圧される側と下パンチに受けられる側の内、外径寸法の差が小さくなる。
これにより、寸法精度の要求が厳しい部品のサイジングでは不良発生率が低下する。また、内、外径寸法の差が小さくなることで部品の端面に対する内、外周面の直角度も向上する。
なお、以上の説明はサイジング対象として可変バルブタイミング機構のベーンハウジングと変速機のクラッチハブを例に挙げたが、この発明のサイジング金型は、例示した部品以外の機械部品のサイジングにも利用することができる。
この発明のサイジング金型を、端面に対する内、外周面の直角度が重視される機械部品、例えば、内接歯車ポンプのポンプロータや歯車などの噛合い部品のサイジングに利用すると、ポンプの性能向上、製品の作動音の低減などに繋がる。
1 サイジング金型
2 ダイ
3 上パンチ
4 下パンチ
5 コアロッド
6 成形孔
6a 部品圧縮部
6b 圧縮調整部
10 サイジング対象の部品
11,12 端面
13 内周面
14 外周面

Claims (3)

  1. 上下に貫通した成形孔と、その成形孔の軸方向途中の突起によって構成されてサイジング対象の部品をしごくサイジング代が付与された部品圧縮部と、その部品圧縮部よりも下側に位置し、前記部品圧縮部を通り抜けた部品を入り込ませる圧縮調整部とを有するダイを備え、
    そのダイの前記成形孔にサイジング対象の部品を上パンチで加圧して押し込み、さらに、前記圧縮調整部に入り込んだ部品を下パンチで前記成形孔から押し抜くようにしたサイジング金型であって、
    前記圧縮調整部の孔形状を、下側が上側よりも拡径するテーパ孔にしたサイジング金型。
  2. 圧縮調整部を構成するテーパ孔のテーパ勾配を、片側で0°02′設定した請求項1に記載のサイジング金型。
  3. 部品の貫通孔に通すコアロッドを含ませた請求項1又は請求項2に記載のサイジング金型。
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