JP6515730B2 - シートの製造方法およびシートの製造装置 - Google Patents
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Description
前記押出機と前記第2のギアポンプとを、それぞれ回転速度が一定となるように制御して運転し、前記第1のギアポンプを、前記押出機の出口でのシート材料の圧力値が一定となるように、その回転速度を制御して運転する。
前記押出機の下流側に備えられシート材料を輸送するための第1のギアポンプと、
前記第1のギアポンプの下流側に備えられシート材料を輸送するための第2のギアポンプと、
前記第2のギアポンプの下流側に備えられシート材料をシート状に成形するため口金と、
前記押出機の出口に備えられ、シート材料の圧力を測定するための圧力測定器と、
前記押出機、前記第1のギアポンプ、および前記第2のギアポンプのそれぞれの回転速度を制御する制御装置であって、前記押出機と前記第2のギアポンプとをその回転速度が一定となるように制御するとともに、前記第1のギアポンプを前記圧力測定器で測定されるシート材料の圧力値が一定となるようにその回転速度を制御する制御装置と、を備えている。
「シート材料」とは、シートを構成する材料をいう。シート材料としては、たとえば、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリスチレン・ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン樹脂、脂環族ポリオレフィン樹脂、ナイロン6・ナイロン66などのポリアミド樹脂、アラミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート・ポリブチレンテレフタレート・ポリプロピレンテレフタレート・ポリブチルサクシネート・ポリエチレン−2,6−ナフタレートなどのポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、4フッ化エチレン樹脂・3フッ化エチレン樹脂・3フッ化塩化エチレン樹脂・4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合体・フッ化ビニリデン樹脂などのフッ素樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリグリコール酸樹脂、ポリ乳酸樹脂、などを溶媒に溶かすか溶融するなどして流動化したものを用いることができる。またこれらの熱可塑性樹脂としてはホモ樹脂であってもよく、共重合または2種類以上のブレンドであってもよい。また、各熱可塑性樹脂中には、各種添加剤、例えば、酸化防止剤、帯電防止剤、結晶核剤、無機粒子、有機粒子、減粘剤、熱安定剤、滑剤、赤外線吸収剤、紫外線吸収剤、屈折率調整のためのドープ剤などが添加されていてもよい。
図1に示すシートの製造装置を用いて、実際にフィルムを製造して評価した結果を説明する。本実施形態における具体的なシートの製造方法は以下の通りである。
(1)シート材料:ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(東レ(株)製熱可塑性樹脂F20S)
(2)仕込み:シート材料は乾燥後に押出機に供給。押出量は100kg/h、押出機から口金までの温度は280℃に設定した。
(3)各回転速度制御:押出機の回転速度は一定に制御、第1のギアポンプの回転速度は押出機出口の圧力が一定になるように制御、第2のギアポンプの回転速度は一定に制御した。
(4)口金:スリット幅500mm、スリット間隙2mm。
(5)吐出:口金からシート状に押出した後、冷水で急冷固化し、シート厚みが1mmになるよう成形した。
(6)物性の評価:冷却固化したシートにおいて、シートの幅方向中央部の厚みを0.5mごとに計20点、「ASTM−D−882」に準じてヤング率を測定し、その最大値と最小値の差を平均値で除した値を物性ムラとした。
(7)厚みの評価:冷却固化したシートにおいて、シートの幅方向中央部の厚みを厚み計「TOF−4R」(山文電気製)で流動方向に10m測定し、その最大値と最小値の差を平均値で除した値を厚みムラとした。
図3に示すように第2の押出機を備えた以外は、実施例1と同様にしてフィルムを製造した。第2のギアポンプ前の圧力が一定になるように第2の押出機の回転速度を制御した。その結果、物性ムラ2.9%、厚みムラ2.5%と厚みと物性の高い経時安定性を両立したシートを製造することができた。さらに、第2のギアポンプ前の圧力変動を最大6%に抑制できた。
第2の押出機の回転速度を一定に制御した以外は、実施例2と同様にしてフィルムを製造した。その結果、第2のギアポンプ前の圧力変動を最大5%に抑制した状態で、さらに物性ムラ2.1%、厚みムラ1.7%と厚みと物性の高い経時安定性を両立したシートを製造することができた。
第1のギアポンプの回転速度を一定に制御した以外は、実施例1と同様にしてフィルムを製造した。その結果、押出機出口の圧力が変動し、ベントアップが発生、評価するシートを製造できなかった。
第2のギアポンプ前の圧力が一定の圧力になるように第2のギアポンプの回転速度を制御した以外は、実施例1と同様にしてフィルムを製造した。その結果、物性ムラ4.2%と小さめではあったが、第2のギアポンプ回転速度が変動したために厚みムラ15.7%と大きくなり、厚みと物性の高い経時安定性を両立したシートを製造することができなかった。
第2のギアポンプ前の圧力が一定の圧力になるように押出機および第1のギアポンプの回転速度を制御した以外は、実施例1と同様にしてフィルムを製造した。その結果、厚みムラ3.7%と小さめではあったが、押出機の回転速度が変動したために物性ムラ12.3%と大きくなり、厚みと物性の高い経時安定性を両立したシートを製造することができなかった。
2:第1のギアポンプ
3:第2のギアポンプ
4:口金
5:第2の押出機
6:第1のろ過装置
7:第2のろ過装置
10:回転速度を制御する制御装置
11、12、13、14:圧力を基に回転速度を制御する制御手段
31、32:シート材料の圧力を測定する圧力測定器
101:本発明のシート製造装置
102:特許文献1の樹脂押出成形装置
Claims (4)
- 押出機にてシート材料を溶融して押し出し、押出機から押し出されたシート材料を第1のギアポンプで輸送し、第1のギアポンプから輸送されたシート材料を第2の押出機にて押し出し、さらに第2の押出機から押し出されたシート材料を第2のギアポンプで輸送し、第2のギアポンプから輸送されたシート材料を口金にてシート状に成形するシートの製造方法であって、
前記押出機と前記第2のギアポンプとを、それぞれ回転速度が一定となるように制御して運転し、
前記第1のギアポンプを、前記押出機の出口でのシート材料の圧力値が一定となるように、その回転速度を制御して運転する、シートの製造方法。 - 前記第2の押出機を、その回転速度が一定になるよう制御して運転する、請求項1のシートの製造方法。
- シート材料を溶融するための押出機と、
前記押出機の下流側に備えられシート材料を輸送するための第1のギアポンプと、
前記第1のギアポンプの下流側に備えられシート材料を押し出すための第2の押出機と、
前記第2の押出機の下流側に備えられシート材料を輸送するための第2のギアポンプと、
前記第2のギアポンプの下流側に備えられシート材料をシート状に成形するため口金と、
前記押出機の出口に備えられ、シート材料の圧力を測定するための圧力測定器と、
前記押出機、前記第1のギアポンプ、および前記第2のギアポンプのそれぞれの回転速度を制御する制御装置であって、前記押出機と前記第2のギアポンプとをその回転速度が一定となるように制御するとともに、前記第1のギアポンプを前記圧力測定器で測定されるシート材料の圧力値が一定となるようにその回転速度を制御する制御装置と、を備えたシートの製造装置。 - 前記第2の押出機の回転速度を一定となるように制御する制御装置を備えた、請求項3のシートの製造装置。
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