JP6515564B2 - 画像読取装置及び画像形成システム - Google Patents
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Description
このスキャナーで読み取る色情報を正しい色情報(絶対的な値)に補正するために、高精度で色情報を読み取り可能な測色計を用いてスキャナーの校正を行っている。具体的には、校正用チャートに含まれる複数のカラーパッチについて、スキャナーで読み取った色情報と測色計で読み取った色情報を比較し、スキャナーで読み取った色情報が測色計で読み取った色情報となるように補正する。この測色計を用いた校正により、スキャナーで読み取った色情報を正確な値として画像形成装置にフィードバックすることができる。
一方、スキャナーは、安価であって広範囲を読み取り対象とすることができ、測色計に比べて速いスピードで画像を読み取ることができる。
したがって、測色計を用いてスキャナーの校正を行っておき、画像を出力する際は、スキャナーで画像を読み取ることで、高い生産性を維持しつつ、画像の自動補正が可能となる。
測色計は、用紙との距離を一定に保つ必要があるため、精度良く取り付けられていることが求められる。測色計が取り外し可能となっていると、ユーザーによる着脱で取り付け位置精度の悪化が懸念されるため、測色計は、容易に着脱することができないようになっている。そのため、ユーザーは、測色計を取り外して読取部を清掃することはできない。
したがって、極力測色計で読み取る直前に、用紙面に付着した紙粉等を除去する必要がある。
一方、用紙搬送方向と直交し、かつ、用紙面と平行な方向において、異物除去部材を用紙幅いっぱいに亘って設けてしまうと、無駄な部分が多くなる。
そのため、異物除去部材を最適なサイズにすることが求められていた。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像読取装置において、前記読取部の幅は、前記上流ローラーの最も外側の両端部間の幅よりも短い。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の画像読取装置において、前記異物除去部材は、用紙面に関して前記測色計と同じ側に設けられている。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の画像形成システムにおいて、前記画像形成装置は、用紙搬送経路から分岐し、用紙の両面に画像を形成する際に、用紙の表裏を反転させ、画像形成前の位置に用紙を再度供給するための反転搬送経路を有し、前記測色計は、用紙搬送経路上の前記反転搬送経路への分岐点よりも下流側に設けられている。
図1に示すように、画像形成システム100は、画像形成装置10と、画像読取装置20と、を備える。画像形成装置10により画像が形成された用紙は、そのまま画像読取装置20に搬入される。画像形成装置10と画像読取装置20は、相互にデータ通信可能に接続されている。
画像形成部14は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応する感光体ドラム141Y,141M,141C,141K、中間転写ベルト142、二次転写ローラー143、定着部144、反転機構145等を備える。
感光体ドラム141M,141C,141Kについても、扱う色が異なることを除いて、感光体ドラム141Yと同様であるため、説明を省略する。
中間転写ベルト142上のカラートナー像は、二次転写ローラー143により、給紙トレイT1,T2から供給される用紙上に一括して転写される(二次転写)。
第1スキャナー21は、画像形成装置10により用紙の両面に画像形成された用紙の先に形成された面の画像を読み取る。
第2スキャナー22は、画像形成装置10により用紙の片面に画像形成された用紙の画像形成面の画像、又は、画像形成装置10により用紙の両面に画像形成された用紙の後から形成された面の画像を読み取る。
測色計23は、搬送される用紙に対向する下面側に読取部231を有している。読取部231は、画像形成装置10により用紙上に形成された画像(カラーパッチ)の色を読み取る。読取部231の直径は、約4mm程度である。
バッキング部材32は、用紙に形成された画像を第2スキャナー22により読み取る際に、用紙の背景となる部材である。
バッキング部材33は、測色計23の読取部231に対向する位置に設けられており、用紙に形成された画像を測色計23により読み取る際に、用紙の背景となる部材である。
排紙トレイT11には、画像読取装置20を通過した用紙が排出される。
図2に示すように、画像形成装置10は、操作部11、表示部12、画像読取部13、画像形成部14、制御部15、通信部16、搬送部17、記憶部18等を備える。なお、既に説明した機能部については、説明を省略する。
搬送部17は、用紙を搬送するための搬送ローラーを備え、画像形成装置10内において用紙を搬送する。
記憶部18は、ハードディスクやフラッシュメモリー等により構成され、各種データを記憶する。例えば、記憶部18には、複数のカラーパッチを含む校正用チャートを生成するための画像データが記憶されている。
本実施の形態では、測色計23は、校正モード時にのみ使用される。
搬送部27は、用紙を搬送するための搬送ローラー41〜47を備え、画像読取装置20内において用紙を搬送する。
記憶部28は、ハードディスクやフラッシュメモリー等により構成され、各種データを記憶する。
上流ローラー45は、用紙搬送方向と直交し、かつ、用紙面と平行な方向(用紙幅方向、ローラー軸方向)に分割されたローラー本体部451,452から構成されている。ローラー本体部451,452は、軸453により回転可能に支持されている。
「上流ローラー45の最も外側の両端部」とは、上流ローラー45がローラー軸方向に分割された複数のローラーから構成されている場合には、最も外側のローラーの外側の端部(2箇所)をいい、上流ローラー45が一つのローラーから構成されている場合には、このローラーの両端部をいう。
測色計23で正確に用紙の色を測定するためには、測色計23と用紙の距離を一定にし、また、用紙とバッキング部材33を密着させる必要がある。例えば、測色計23と用紙の距離が0.5mm変動すると、測色値において1.0程度の色差が生じる。
逆に、厚紙においては、透過光の量が少なくなるため、用紙背面とバッキング部材33との距離による測色値への影響は小さくなる。
搬送ガイド51,52は、画像形成装置10により画像が形成された用紙を測色計23へと導くためのガイドである。用紙は、搬送ガイド51と搬送ガイド52の間を搬送される。なお、搬送ガイド51,52は、面状に繋がっている必要はなく、少なくとも、測色計23の読取部231、バッキング部材33、異物除去ブラシ24、上流ローラー45が存在する部分については、搬送ガイド51,52は存在しない。
また、用紙搬送経路において、異物除去ブラシ24を測色計23の直前に配置することで、清掃後の用紙と搬送ガイド51,52の擦れによる紙粉発生を防止することができる。
図5(a)は、校正モード時の異物除去ブラシ24の位置を示す図であり、図5(b)は、通常モード時の異物除去ブラシ24の位置を示す図である。
校正モード時には、異物除去ブラシ24の接触面241が用紙搬送領域(搬送ガイド51と搬送ガイド52の間)にあるため、異物除去ブラシ24は、用紙面に付着した異物を除去することができる。
一方、通常モード時には、異物除去ブラシ24は、用紙搬送領域外へ退避されるため、異物除去ブラシ24が搬送中の用紙に接触することはない。
移動部29は、レバー291、カム292、ばね293等を備える。
レバー291は、L字型の形状を有し、その一端に異物除去ブラシ24が取り付けられ、他端はカム292と接触している。レバー291は、軸291Aを中心に回転可能となっている。
カム292は、軸292Aを中心に回転可能となっており、軸292Aを中心とした回転により、軸292Aとレバー291との距離が変更される。軸292Aは、モーターにより回転する。
ばね293の一端はレバー291に接続され、他端は画像読取装置20に固定されている。
図7に示すように、異物除去ブラシ24は、ホルダー61に固定されている。ホルダー61は、画像読取装置20が備える支持部62に対して、スナップフィット方式にて固定されている。異物除去ブラシ24は、ホルダー61ごと支持部62に取り付けられ、また、ホルダー61ごと支持部62から取り外される。すなわち、異物除去ブラシ24は、支持部62に対して着脱可能に設けられている。
一方、ローラー軸方向において分割ローラーを用紙中央から離れた位置にすると、測色計23の読取部231を通過する際の用紙の高さ変動(ばたつき)が大きくなるため、高さ変動に対しては、分割ローラーの位置が中央に近いほど良い。
また、異物除去ブラシ24が摩耗した場合には、異物除去ブラシ24を容易に交換することができる。
20 画像読取装置
21 第1スキャナー
22 第2スキャナー
23 測色計
24 異物除去ブラシ
27 搬送部
29 移動部
33 バッキング部材
45 上流ローラー
62 支持部
100 画像形成システム
231 読取部
241 接触面
451,452 ローラー本体部
N ニップ部
Claims (8)
- 複数の搬送ローラーによって用紙を搬送する搬送手段と、
用紙上に形成された画像の色を読み取る測色計と、
用紙搬送経路において、前記測色計の読取部と、当該読取部の上流に位置する当該読取部に最も近い搬送ローラーである上流ローラーと、の間に設けられ、用紙面に付着した異物を除去する異物除去部材と、
を備える画像読取装置であって、
前記上流ローラーは、一又は複数のローラーから構成され、
前記異物除去部材は、用紙搬送方向と直交し、かつ、用紙面と平行な方向において、前記上流ローラーの最も外側の両端部と、前記読取部の両端部のそれぞれ近い方同士を直線で結んだ範囲に亘って設けられており、前記上流ローラーの最も外側の両端部間の幅と前記読取部の幅の間の長さの幅を有する画像読取装置。 - 前記読取部の幅は、前記上流ローラーの最も外側の両端部間の幅よりも短い請求項1に記載の画像読取装置。
- 前記読取部に対向する位置に設けられたバッキング部材を備え、
前記異物除去部材の用紙との接触面は、前記上流ローラーのニップ部と、前記バッキング部材の前記読取部に対向する対向面と、を結んだ直線よりも、前記バッキング部材側にある請求項1又は2に記載の画像読取装置。 - 前記測色計を使用しないモードでは、前記異物除去部材を用紙搬送領域外へ退避させる退避手段を備える請求項1から3のいずれか一項に記載の画像読取装置。
- 前記異物除去部材を支持する支持部を備え、
前記異物除去部材は、前記支持部に対して着脱可能に設けられている請求項1から4のいずれか一項に記載の画像読取装置。 - 前記異物除去部材は、用紙面に関して前記測色計と同じ側に設けられている請求項1から5のいずれか一項に記載の画像読取装置。
- 用紙上に画像を形成する画像形成装置と、
請求項1から6のいずれか一項に記載の画像読取装置と、
を備える画像形成システムであって、
前記測色計は、前記画像形成装置により用紙上に形成された画像の色を読み取る画像形成システム。 - 前記画像形成装置は、用紙搬送経路から分岐し、用紙の両面に画像を形成する際に、用紙の表裏を反転させ、画像形成前の位置に用紙を再度供給するための反転搬送経路を有し、
前記測色計は、用紙搬送経路上の前記反転搬送経路への分岐点よりも下流側に設けられている請求項7に記載の画像形成システム。
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