JP6512072B2 - 故障検査システム - Google Patents

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Description

本発明は、直流電源の漏電検査、及び直流電源と電気機器との間に設けられたスイッチの短絡故障の検査を行う故障検査システムに関する。
直流電源と電気機器との間を繋ぐ一対の電力線と、該一対の電力線に設けられたスイッチと、該スイッチの短絡故障や、上記直流電源の漏電故障等の故障が発生しているか否かを判断する判断部とを備える故障検査システムが知られている(下記特許文献1参照)。
上記電力線のうちスイッチよりも上記電気機器側の部位には、グランドとの間に、コンデンサが配されている。また、電力線のうちスイッチよりも上記直流電源側の部位には、交流信号を発生する信号発生部と、上記交流信号の電圧等を測定する測定部とが設けられている。スイッチが短絡故障していると、信号発生部から発生した交流信号は、スイッチを通り、さらに上記コンデンサを通って、グランドに流れる。そのため、スイッチが短絡故障している場合は、上記測定部によって測定される、交流信号の電圧が低下する。上記判断部は、例えば、交流信号の電圧の測定値が予め定められた閾値以下になった場合は、故障が発生していると判断する。
また、上記直流電源の漏電故障が発生していると、信号発生部から発生した交流信号は、漏電個所を通ってグランドに流れる。そのため、交流信号の電圧の測定値が低下する。したがって、交流信号の電圧の測定値が、予め定められた閾値以下になった場合は、故障が発生していると判断できる。
特開2015−65143号公報
しかしながら、上記故障検査システムでは、漏電故障が発生したのか、短絡故障が発生したのか、区別できないという問題がある。すなわち、漏電故障が発生した場合、交流信号は漏電個所を通ってグランドに流れるため、交流信号の電圧の測定値が低下する。また、スイッチの短絡故障が発生した場合、交流信号はスイッチ及びコンデンサを通ってグランドに流れるため、交流信号の電圧の測定値が低下する。そのため、いずれの場合も交流信号の電圧の測定値が低下し、どちらの故障が発生したのか区別できない。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、交流信号を用いて、漏電故障と短絡故障とのうち、どちらの故障が発生したか特定できる故障検査システムを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、直流電源(10)と、該直流電源と電気機器(11)とを電気接続する一対の電力線(2)と、該一対の電力線にそれぞれ設けられた一対のスイッチ(3)とを有する主回路部(4)と、
上記電力線に対して絶縁した状態で配され、グランドに接続した導電部材(12)と、
上記一対のスイッチよりも上記電気機器側において、個々の上記電力線と上記導電部材との間に設けられたコンデンサ(5)と、
上記主回路部のうち上記一対のスイッチよりも上記直流電源側の部位である主回路第1部分(41)に電気接続し、周波数が相対的に高い高周波交流信号と、該高周波交流信号よりも周波数が低い低周波交流信号との、2種類の交流信号を発生する信号発生部(6)と、
上記主回路第1部分に電気的に接続し、上記交流信号の電圧又は電流を測定する測定部(7)と、
該測定部によって得られた上記交流信号の電圧又は電流の測定値に基づいて、上記直流電源が漏電した漏電故障と、上記スイッチが短絡した短絡故障との2種類の故障のうち、少なくともいずれか一方が発生したか否かを判断する判断部(8)とを備え、
上記コンデンサは、上記高周波交流信号を通過させ、上記低周波交流信号の通過を妨げるような静電容量を有し、
上記判断部は、上記測定部による上記高周波交流信号の上記測定値に基づいて、上記2種類の故障の少なくともいずれか一方が発生しているか否かを判断し、該故障が発生していると判断した場合は、上記測定部による上記低周波交流信号の上記測定値に基づいて、発生した上記故障が上記漏電故障を含むか否かを特定するよう構成されている、故障検査システム(1)にある。
上記故障検査システムの信号発生部は、上記高周波交流信号と上記低周波交流信号との、2種類の交流信号を発生するよう構成されている。そのため、上記判断部によって、漏電故障と短絡故障とのいずれの故障が発生したかを特定することができる。
すなわち、上記判断部は、まず、高周波交流信号の測定値を用いて、2種類の故障のうちいずれか一方が発生したか否かを判断するよう構成されている。高周波交流信号を用いれば、漏電故障と短絡故障とを区別できないものの、いずれかの故障が発生したか否かを判断することができる。すなわち、スイッチが短絡故障した場合、高周波交流信号はスイッチを流れ、さらにコンデンサを通って、グランドに流れる。また、直流電源が漏電している場合、高周波交流信号は漏電箇所を通ってグランドに流れる。そのため、例えば、測定部によって高周波交流信号の電圧を測定する場合、いずれの故障が発生したときも、高周波交流信号の電圧の測定値は低下する。したがって、電圧の測定値が予め定められた閾値よりも低くなったときには、故障の種類を特定できないものの、いずれかの故障が発生したと判断することができる。
また、上記判断部は、高周波交流信号を用いて故障が発生したと判断した場合、上記低周波交流信号を用いることにより、発生した故障が、短絡故障と漏電故障とのいずれであるか特定するよう構成されている。例えば、スイッチが短絡故障し、漏電故障は発生していない場合、低周波交流信号はスイッチを通過できる。しかしながら、低周波交流信号に対するコンデンサのインピーダンスは高いため、低周波交流信号はコンデンサを流れることができない。そのため、低周波交流信号はグランドに流れることができず、測定部によって測定される、低周波交流信号の電圧の測定値は高くなる。また、漏電故障が発生し、短絡故障は発生していない場合、低周波交流信号は漏電個所を通ってグランドに流れる。そのため、測定部によって測定される、低周波交流信号の電圧の測定値は低くなる。したがって、低周波交流信号の電圧の測定値が、予め定められた閾値よりも高い場合には短絡故障が発生しており、上記閾値よりも低い場合には漏電故障が発生していると判断することができる。
また、測定部によって交流信号の電流値を測定する場合も、同様に、発生した故障が、短絡故障と漏電故障とのいずれであるかを特定することができる。
以上のごとく、上記態様によれば、交流信号を用いて、漏電故障と短絡故障とのうち、どちらの故障が発生したか特定できる故障検査システムを提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、上記「短絡故障」とは、スイッチがオフになる制御が行われてもオフにならず、オンし続ける故障を意味する。例えば、スイッチの接点が溶着したり、リレー内のばね部材や駆動回路が故障したりしたため、スイッチをオフにする制御がされても、オンし続ける場合がある。これらが「短絡故障」に該当する。
実施形態1における、短絡故障と漏電故障とのいずれも発生していない場合の、高周波交流信号発生中の故障検査システムの回路図。 実施形態1における、スイッチが短絡故障しており、かつ漏電していない場合の、高周波交流信号発生中の故障検査システムの回路図。 実施形態1における、スイッチが短絡故障しており、かつ漏電していない場合の、低周波交流信号発生中の故障検査システムの回路図。 実施形態1における、スイッチが短絡故障しておらず、かつ漏電している場合の、高周波交流信号発生中の故障検査システムの回路図。 実施形態1における、スイッチが短絡故障しておらず、かつ漏電している場合の、低周波交流信号発生中の故障検査システムの回路図。 実施形態1における、短絡故障と漏電故障とのいずれも発生していない場合の、交流信号の電圧の波形図。 実施形態1における、スイッチが短絡故障しており、かつ漏電していない場合の、交流信号の電圧の波形図。 実施形態1における、スイッチが短絡故障しておらず、かつ漏電している場合の、交流信号の電圧の波形図。 実施形態1における、故障検査システムのフローチャート。 実施形態2における、故障検査システムの回路図。 実施形態2における、スイッチが短絡故障しておらず、かつ漏電していない場合の、合成交流信号の電圧の波形図。 図11の合成交流信号から抽出された高周波交流信号の波形図。 図11の合成交流信号から抽出された低周波交流信号の波形図。 実施形態2における、スイッチが短絡故障しており、かつ漏電していない場合の、合成交流信号の電圧の波形図。 図14の合成交流信号から抽出された高周波交流信号の波形図。 図14の合成交流信号から抽出された低周波交流信号の波形図。 実施形態2における、スイッチが短絡故障しておらず、かつ漏電している場合の、合成交流信号の電圧の波形図。 図17の合成交流信号から抽出された高周波交流信号の波形図。 図17の合成交流信号から抽出された低周波交流信号の波形図。 実施形態2における、故障検査システムのフローチャート。 実施形態3における、故障検査システムの回路図。 実施形態3における、短絡故障と漏電故障とのいずれも発生していない場合の、交流信号の電流の波形図。 実施形態3における、スイッチが短絡故障しており、かつ漏電していない場合の、交流信号の電流の波形図。 実施形態3における、スイッチが短絡故障しておらず、かつ漏電している場合の、交流信号の電流の波形図。 実施形態4における、故障検査システムの回路図。 実施形態4における、強制接地スイッチをオンにした状態での、故障検査システムの回路図。 実施形態4における、故障検査システムのフローチャート。 図27に続くフローチャート。 実施形態4における、信号線が断線していない場合での、高周波フィルタを通過した中間交流信号の電圧の波形。 実施形態4における、信号線が断線している場合での、高周波フィルタを通過した中間交流信号の電圧の波形。
上記故障検査システムは、電気自動車やハイブリッド車等の車両に搭載するための、車両用故障検査システムとすることができる。
(実施形態1)
上記故障検査システムに係る実施形態について、図1〜図9を用いて説明する。図1に示すごとく、本形態の故障検査システム1は、主回路部4と、導電部材12と、コンデンサ5と、信号発生部6と、測定部7と、判断部8とを備える。主回路部4は、直流電源10と、一対の電力線2(2p,2n)と、一対のスイッチ3(3p,3n)とを有する。電力線2は、直流電源10と電気機器11とを電気接続している。スイッチ3は、一対の電力線2(2p,2n)にそれぞれ設けられている。
導電部材12は、電力線2に対して絶縁した状態で配され、グランドに接続している。
コンデンサ5は、一対のスイッチ3p,3nよりも電気機器11側において、個々の電力線2p,2nと導電部材12との間に設けられている。
信号発生部6は、主回路部4のうち一対のスイッチ3p,3nよりも直流電源10側の部位である主回路第1部分41に電気接続している。信号発生部6は、周波数が相対的に高い高周波交流信号SH(図2参照)と、該高周波交流信号SHよりも周波数が低い低周波交流信号SL(図3参照)との、2種類の交流信号Sを発生する。
測定部7は、上記主回路第1部分41に電気接続している。測定部7は、交流信号Sの電圧を測定する。
判断部8は、測定部7によって得られた交流信号Sの電圧の測定値に基づいて、直流電源10が漏電した漏電故障と、スイッチ3が短絡した短絡故障との2種類の故障のうち、いずれか一方が発生したか否かを判断する。
判断部8は、測定部7による高周波交流信号SHの測定値に基づいて、2種類の故障のうちいずれか一方が発生しているか否かを判断する。判断部8は、故障が発生していると判断した場合は、測定部7による低周波交流信号SLの測定値に基づいて、発生した故障が、漏電故障と短絡故障とのいずれであるか特定するよう構成されている。
本形態の故障検査システム1は、電気自動車やハイブリッド車等の車両に搭載するための、車載用故障検査システム1とすることができる。
本形態の電気機器11は、電力変換装置である。本形態では、この電力変換装置を用いて、直流電源10の直流電力を交流電力に変換している。そして、得られた交流電力を用いて三相交流モータ16を駆動している。これにより、上記車両を走行させている。
図1に示すごとく、電力線2には、直流電源10の正電極101と電気機器11とを繋ぐ正側電力線2pと、直流電源10の負電極102と電気機器11とを繋ぐ負側電力線2nとがある。また、スイッチ3には、正側電力線2pに設けられた正側スイッチ3pと、負側電力線2nに設けられた負側スイッチ3nとがある。これら2個のスイッチ3p,3nは、1個の電磁コイル31と共に、リレー30内に設けられている。リレー30は、上記電磁コイル31に通電すると、2個のスイッチ3p,3nが両方ともオンになり、通電を停止すると、2個のスイッチ3p,3nが両方ともオフになるよう構成されている。
一方、本形態では、電気機器11に並列に、平滑コンデンサ13を接続してある。この平滑コンデンサ13を用いて、電気機器11に加わる直流電圧を平滑化している。また、平滑コンデンサ13に並列に、充電器15が接続している。充電器15は、電気機器11を稼働する前に平滑コンデンサ13を充電するために用いられる。これにより、スイッチ3p,3nをオンしたときに平滑コンデンサ13に突入電流が流れることを抑制している。充電器15は、例えば、双方向DC−DCコンバータからなる。
また、上述したように、本形態では、グランドに接続された導電部材12を設けてある。導電部材12は、車両のボディーである。電力線2のうちスイッチ3よりも電気機器11側の部位には、導電部材12との間に、コンデンサ5が設けられている。本形態では、セラミックコンデンサ等の専用の電子部品によって、コンデンサ5を構成してある。コンデンサ5は、高周波交流信号SHは通過するが、低周波交流信号SLは殆ど流れないように、その静電容量が定められている。
図1に示すごとく、直流電源10と導電部材12との間には、抵抗14が介在している。この抵抗14によって、直流電源10と導電部材12との間を絶縁している。漏電故障が発生すると、直流電源10の電流は、抵抗14を流れることになる。なお、抵抗14には、寄生コンデンサ(図示しない)が並列接続している。この寄生コンデンサの静電容量は、コンデンサ5の静電容量と比べると僅かであるため、図示を省略する。
また、信号発生部6は、信号線69を介して、主回路第1部分41に電気接続している。信号発生部6は、主回路第1部分41のうち、直流電源41の負電極102と同電位となる部位(接続点A)に、接続している。接続点Aと信号発生部6との間には、測定用コンデンサ61が設けられている。この測定用コンデンサ61によって、直流電源10と信号発生部6とを絶縁している。また、測定用コンデンサ61は、低周波交流信号SL及び高周波交流信号SHが通過できるように、その静電容量が定められている。
測定部7と信号線69との間には、高周波フィルタ71Hと低周波フィルタ71Lとが設けられている。高周波フィルタ71Hは、信号発生部6から発生した交流信号Sのうち、高周波交流信号SHのみを通過するフィルタである。低周波フィルタ71Lは、信号発生部6から発生した交流信号Sのうち、低周波交流信号SLのみを通過するフィルタである。低周波フィルタ71Lは、信号線69における、測定用コンデンサ61よりも信号発生部6に近い位置(第1接続点C)に接続している。また、高周波フィルタ71Hは、信号線69における、測定用コンデンサ61よりも信号発生部6から遠い位置(第2接続点D)に接続している。
また、測定部7に、上記判断部8が接続している。判断部8は、電気機器11を稼働する前に、スイッチ3の短絡故障や、直流電源10の漏電故障が発生していないか検査する。判断部8は、検査にあたって、まず、信号発生部6から高周波交流信号SHを発生させる。ここで仮に、図2に示すごとく、正側スイッチ3pが短絡故障しており、かつ漏電故障が発生していなかったとすると、高周波交流信号SHは、正側スイッチ3pを流れる。また、コンデンサ5のインピーダンスは、高周波交流信号SHに対しては低くなるため、高周波交流信号SHは、コンデンサ5を通ってグランドに流れる。そのため、測定部7によって測定される、高周波交流信号SHのピーク電圧Vpは、図7に示すごとく低い値となり、第1の閾値V1よりも低くなる。後述するように、漏電故障が発生した場合も、高周波交流信号SHのピーク電圧Vpは第1の閾値V1よりも低くなる。そのため、高周波交流信号SHのピーク電圧Vpが第1の閾値V1よりも低い場合、判断部8は、故障の種類(短絡故障および漏電故障)を特定できないが、2種類の故障のいずれか一方が発生したと判断する。
判断部8は、故障が発生したと判断した場合、図3に示すごとく、信号発生部6から低周波交流信号SLを発生させる。コンデンサ5のインピーダンスは、低周波交流信号SLに対しては高くなる。そのため、低周波交流信号SLは、コンデンサ5を通過してグランドに流れることはできない。また、漏電故障が発生していなければ、低周波交流信号SLは、抵抗14を流れることもできず、グランドに流れることはできない。そのため、測定部7によって測定される、低周波交流信号SLのピーク電圧Vpは、図7に示すごとく高い値となり、第2の閾値V2よりも高くなる。判断部8は、低周波交流信号SLのピーク電圧Vpが第2の閾値V2よりも高い場合、短絡故障が発生していると判断する。
なお、図2、図3では、正側スイッチ3pが短絡故障した場合について説明したが、負側スイッチ3nが短絡故障した場合、及び2個のスイッチ3p,3nが両方とも短絡故障した場合も、交流信号Sの電圧は、図7と同様の波形になる。
また、仮に図4に示すごとく、スイッチ3p,3nが短絡故障しておらず、直流電源10が漏電故障していたとすると、信号発生部6から高周波交流信号SHを発生したときに、高周波交流信号SHは、抵抗14を通ってグランドに流れる。そのため、測定部7によって測定される、高周波交流信号SHのピーク電圧Vpは、図8に示すごとく低い値になり、第1の閾値V1よりも低くなる。
判断部8は、高周波交流信号SHのピーク電圧Vpが第1の閾値V1よりも低い場合、上述したように、故障の種類(短絡故障、及び漏電故障)の種類を特定できないものの、2種類の故障のいずれか一方が発生したと判断する。そして、図5に示すごとく、信号発生部6から低周波交流信号SLを発生させる。抵抗14のインピーダンスは、周波数に依存しない。そのため、低周波交流信号SLは、高周波交流信号SHと同様に、抵抗14を通り、グランドに流れる。したがって、測定部7によって測定される、低周波交流信号SLのピーク電圧Vpは、図8に示すごとく低くなり、第2の閾値V2以下になる。判断部8は、低周波交流信号SLのピーク電圧Vpが第2の閾値V2以下になった場合は、漏電故障が発生していると判断する。
また、上記2種類の故障(短絡故障および漏電故障)のいずれも発生していない場合は、図1に示すごとく、信号発生部6から発生した高周波交流信号SHは、スイッチ3と抵抗14とのいずれも流れない。そのため、測定部7によって測定される、高周波交流信号SHのピーク電圧Vpは、図6に示すごとく、高い値となり、第1の閾値V1よりも高くなる。判断部8は、高周波交流信号SHのピーク電圧Vpが第1の閾値V1よりも高い場合は、上記2種類の故障(短絡故障および漏電故障)のいずれも発生していないと判断する。
次に、故障検査システム1のフローチャートの説明を行う。図9に示すごとく、故障検査システム1は、電気機器11(図1参照)を稼働させる前に、信号発生部6から高周波交流信号SHを発生させる(ステップS1)。そして、ステップS2に移り、高周波交流信号SHのピーク電圧Vpが第1の閾値V1以下か否かを判断する。ここでNo、すなわち、高周波交流信号SHのピーク電圧Vpが第1の閾値V1を超えている(図6参照)と判断した場合は、ステップS3に移る。ステップS3では、2種類の上記故障(短絡故障および漏電故障)のいずれも発生していないと判断する。
また、ステップS2においてYes、すなわち、高周波交流信号SHのピーク電圧Vpが第1の閾値V1以下であり(図7、図8参照)、2種類の故障のいずれか一方が発生していると判断した場合、ステップS4に移る。ここでは、低周波交流信号SLを発生する。その後、ステップS5に移り、低周波交流信号SLのピーク電圧Vpは第2の閾値V2以下か否かを判断する。ここでYes、すなわち、低周波交流信号SLのピーク電圧Vpが第2の閾値V2以下である(図8参照)と判断した場合は、ステップS6に移る。ここでは、漏電故障が発生していると判断する。また、ステップS5においてNo、すなわち、低周波交流信号SLのピーク電圧Vpが第2の閾値V2を超えている(図7参照)と判断した場合は、ステップS7に進む。ここでは、スイッチ3が短絡故障していると判断する。
なお、本形態では、ステップS3に進み、2種類の故障のいずれも発生していないと判断した場合は、電気機器11(図1参照)を稼働させる。すなわち、充電装置15を用いて平滑コンデンサ13を充電し、その後、スイッチ3p,3nをオンする。そして、直流電源10の直流電力を、スイッチ3p,3nを介して、電気機器11に供給する。
また、本形態では、漏電故障または短絡故障が発生している(ステップS7,S8)と判断した場合は、電気機器11を稼働しない。つまり、スイッチ3p,3nをオンする制御を行わないようにする。
次に、本形態の作用効果について説明する。本形態の信号発生部6は、高周波交流信号SHと低周波交流信号SLとの、2種類の交流信号Sを発生するよう構成されている。そのため、判断部8によって、漏電故障と短絡故障とのいずれが発生したかを特定することが可能になる。すなわち、図7、図8に示すごとく、高周波交流信号SHのピーク電圧Vpが第1の閾値V1を以下であるときは、故障の種類(漏電故障および短絡故障)を特定できないものの、2種類の故障のいずれか一方が発生していると判断することができる。また、故障が発生していると判断した場合は、低周波交流信号SLを用いて、発生した故障が、漏電故障か短絡故障かを特定することができる(図7、図8参照)。
すなわち、図3に示すごとく、短絡故障が発生している場合、低周波交流信号SLに対するコンデンサ5のインピーダンスは高いため、低周波交流信号SLは、コンデンサ5を通ってグランドに流れない。そのため、低周波交流信号SLのピーク電圧Vpは高くなり、第2の閾値V2を超える(図7参照)。また、漏電故障が発生している場合、図5に示すごとく、低周波交流信号SLは抵抗14を通ってグランドに流れる。そのため、低周波交流信号SLのピーク電圧Vpは低くなり、第2の閾値V2以下になる(図8参照)。したがって、低周波交流信号SLのピーク電圧Vpが第2の閾値V2以下か否かを判断することにより、発生した故障が、漏電故障か短絡故障かを区別することが可能になる。
また、本形態では、故障検査を行うにあたって、図9に示すごとく、まず高周波交流信号SHを発生する(ステップS1)。そのため、何らかの故障が発生しているか否かを短時間で判断できる。すなわち、仮に、先に低周波交流信号SLを発生したとすると、低周波交流信号SLでは漏電故障を検出できるものの、スイッチ3の短絡故障を検出できないため、低周波交流信号SLの後に高周波交流信号SHを発生して、短絡故障が発生しているか否かを検査する必要が生じる。低周波交流信号SLはコンデンサ5を流れないため、短絡故障が発生しても低周波交流信号SLのピーク電圧Vpは低下しないからである。
そのため、いずれの故障も発生していないことを確認するためには、2種類の交流信号SL,SHを発生する必要が生じ、検査が終了するまでに時間がかかる。これに対して、高周波交流信号SHのピーク電圧Vpは、漏電故障と短絡故障とのいずれが発生した場合でも、低くなる。そのため、本形態のように、先に高周波交流信号SHを発生すれば、この高周波交流信号SHのピーク電圧Vpを確認するだけで、いずれの故障も発生していないことを検査でき、この検査を短時間で終了することが可能になる。
以上のごとく、本形態によれば、交流信号を用いて、漏電故障と短絡故障とのうち、どちらの故障が発生したか特定できる故障検査システムを提供することができる。
なお、本形態の信号発生部6は、交流信号Sとして、高周波交流信号SHと低周波交流信号SLのみを発生しているが、本発明はこれに限るものではない。例えば後述する実施形態4のように、高周波交流信号SHおよび低周波交流信号SL以外の周波数の交流信号Sを発生し、これを、漏電故障や短絡故障以外の故障の検知に利用してもよい。
また、本形態では、測定部7によって交流信号SH,SLのピーク電圧Vpを測定したが、本発明はこれに限るものではなく、交流信号SH,SLの電圧の平均値を測定してもよい。また、後述するように、測定部7によって、交流信号SH,SLの電流を測定(図21〜図24参照)してもよい。
また、本形態では、セラミックコンデンサ等の専用の電子部品を用いてコンデンサ5を構成しているが、本発明はこれに限るものではなく、寄生コンデンサによってコンデンサ5を構成することもできる。例えば、電力線2と導電部材12との間隔を狭くしておき、これらの間に発生した寄生コンデンサを、コンデンサ5とすることができる。
また、本形態では、図1に示すごとく、信号発生部6及び測定部7を、主回路第1部分41のうち直流電源10の負電極102と同電位となる部位(接続点A)に接続したが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、例えば直流電源10の正電極102と同電位となる部位(接続点B)に接続してもよく、直流電源10内に接続してもよい。
(実施形態2)
以下の実施形態においては、図面に用いた符号のうち、実施形態1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施形態1と同様の構成要素等を表す。
本形態は、信号発生部6から発生する交流信号Sの波形を変更した例である。図10に示すごとく、本形態の信号発生部6は、高周波発生部62と、低周波発生部63と、加算回路64とを備える。高周波発生部62は高周波交流信号SHを発生し、低周波発生部63は低周波交流信号SLを発生する。加算回路64は、高周波交流信号SHと低周波交流信号SLとを加算し、合成交流信号SSを発生する。
また、本形態は実施形態1と同様に、測定部7と信号発生部6との間に、高周波フィルタ71H及び低周波フィルタ71Lを設けてある。高周波フィルタ71Hは、合成交流信号SSから高周波交流信号SHを抽出するフィルタである。低周波フィルタ71Lは、合成交流信号SSから低周波交流信号SLを抽出するフィルタである。測定部7は、高周波フィルタ71Hによって抽出された高周波交流信号SH、及び低周波フィルタ71Lによって抽出された低周波交流信号SLのピーク電圧Vpを測定する。
図11に示すごとく、合成交流信号SSは、高周波交流信号SH(図12参照)と低周波交流信号SL(図13参照)とを合成した波形になっている。高周波フィルタ71Hを用いることにより、合成交流信号SSから、図12に示す高周波交流信号SHを抽出することができる。また、低周波フィルタ71Lを用いることにより、合成交流信号SSから、図13に示す低周波交流信号SLを抽出することができる。
ここで仮に、スイッチ3が短絡故障したとすると、高周波交流信号SHがスイッチ3及びコンデンサ5を通り、グランドに流れる。そのため、図15に示すごとく、高周波交流信号SHのピーク電圧Vpは低くなり、第1の閾値V1以下になる。また、漏電故障が発生していなければ、低周波交流信号SLは抵抗14を通ってグランドに流れない。そのため、図16に示すごとく、低周波交流信号SLのピーク電圧Vpは高い値になり、第2の閾値V2を超える。また、これらの交流信号SH,SLを合成した合成交流信号SSは、図14に示す波形になる。本形態の判断部8は、図15に示すごとく、高周波交流信号SHのピーク電圧Vpが第1の閾値V1以下であるときは、2種類の故障(短絡故障、及び漏電故障)のいずれか一方が発生していると判断する。その後、低周波交流信号SLのピーク電圧Vpを確認し、これが図16に示すごとく、第2の閾値V2を超えているときは、故障が短絡故障であると判断する。
また、仮に、漏電故障が発生したとすると、高周波交流信号SHは抵抗14を通ってグランドに流れる。そのため、図18に示すごとく、高周波交流信号SHのピーク電圧Vpは下がり、第1の閾値V1以下になる。また、漏電故障が発生した場合、低周波交流信号SLも抵抗14を通ってグランドに流れる。そのため、図19に示すごとく、低周波交流信号SLのピーク電圧Vpは下がり、第2の閾値V2以下になる。また、これらの交流信号SH,SLを合成した合成交流信号SSは、図17に示す波形になる。本形態の判断部8は、図18に示すごとく、高周波交流信号SHのピーク電圧Vpが第1の閾値V1以下であるときは、2種類の故障(漏電故障、及び短絡故障)のいずれか一方が発生していると判断する。その後、低周波交流信号SLのピーク電圧Vpを確認し、これが図19に示すごとく、第2の閾値V2以下であるときは、故障が漏電故障であると判断する。
次に、故障検査システム1のフローチャートの説明をする。図20に示すごとく、故障検査システム1は、まず、信号発生部6から合成交流信号SSを発生する(ステップS11)。その後、ステップS12に移り、高周波交流信号SHのピーク電圧Vpが第1の閾値V1以下か否かを判断する。ここでNoと判断した場合は、ステップS13に移る。ここでは、2種類の故障のいずれも発生していないと判断する。
また、ステップS12においてYesと判断した場合、すなわち高周波交流信号SHのピーク電圧Vpが第1の閾値V1以下であり(図15、図18参照)、2種類の故障のいずれか一方が発生していると判断した場合は、ステップS14に移動する。ここでは、低周波交流信号SLのピーク電圧Vpが第2の閾値V2以下か否かを判断する。ここでYes(図19参照)と判断した場合は、ステップS15に移る。ここでは、漏電故障が発生していると判断する。また、ステップS14においてNo(図16参照)と判断した場合は、ステップS16に移る。ここでは、スイッチ3が短絡故障していると判断する。
本形態の作用効果について説明する。本形態では、高周波交流信号SHと低周波交流信号SLとを合成した合成交流信号SSを発生している。そのため、高周波交流信号SHのピーク電圧Vpと、低周波交流信号SLのピーク電圧Vpとを同時に測定することができる。したがって、高周波交流信号SHのピーク電圧Vpが第1の閾値V1以下(図20のステップS12参照)であり、故障が発生していると判断した後、低周波交流信号SLを別途発生しなくても、低周波交流信号SLのピーク電圧Vpが第2の閾値V2以下か否かを判断することができる(ステップS14参照)。そのため、発生した故障が漏電故障か短絡故障かを、短時間で特定することが可能になる。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
(実施形態3)
本形態は、測定部7および判断部8の構成を変更した例である。図21に示すごとく、本形態では、測定部7において、交流信号Sのピーク電流Apを測定している。また、判断部8は、交流信号Sのピーク電流Apの測定値を用いて、故障検出を行っている。
本形態では、故障検出を行うにあたって、実施形態1と同様に、まず、高周波交流信号SHを発生する。ここで仮に、スイッチ3が短絡故障していたとすると、高周波交流信号SHはスイッチ3及びコンデンサ5を通り、グランドへ流れる。そのため、図23に示すごとく、測定部7によって測定される高周波交流信号SHのピーク電流Apは高い値になり、第1の閾値A1以上になる。このとき、判断部8は、2種類の故障(漏電故障、及び短絡故障)のいずれか一方が発生していると判断する。その後、判断部8は、低周波交流信号SLを発生する。低周波交流信号SLに対するコンデンサ5のインピーダンスは高いため、低周波交流信号SLは殆どコンデンサ5を通過せず、グランドに流れない。そのため、低周波交流信号SLのピーク電流Apは低い値になり、図23に示すごとく、第2の閾値A2未満になる。この場合には、判断部8は、短絡故障が発生していると判断する。
また、漏電故障が発生した場合、高周波交流信号SHは抵抗14を通り、グランドへ流れる。そのため、図24に示すごとく、測定部7によって測定される高周波交流信号SHのピーク電流Apは、高い値になり、第1の閾値A1以上になる。このとき、判断部8は、2種類の故障(短絡故障、及び漏電故障)のいずれか一方が発生していると判断する。その後、判断部8は、低周波交流信号SLを発生する。抵抗14のインピーダンスは周波数に依存しないため、低周波交流信号SLは、高周波交流信号SHと同様に抵抗14を流れ、グランドに流れる。そのため、図24に示すごとく、測定部7によって測定される低周波交流信号SLのピーク電流Apは、高い値になり、第2の閾値A2以上になる。この場合、判断部8は、漏電故障が発生していると判断する。
また、いずれの故障も発生していない場合は、高周波交流電流SLはスイッチ3と抵抗14とのいずれも流れず、図22に示すごとく、ピーク電流Apは低い値となる。判断部8は、高周波交流信号SLのピーク電流Apが第1の閾値A1以下であるときは、いずれの故障も発生していないと判断する。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
(実施形態4)
本形態は、漏電故障や短絡故障の検査を行う前に、信号発生部6や測定部7からなる故障検出回路690が故障しているか否かを確認するよう構成した例である。図25に示すごとく、本形態の信号発生部6は、実施形態1と同様に、信号線69を介して、主回路第1部分41に接続されている。また、低周波フィルタ71Lは、信号線69における、信号発生部6に相対的に近い第1接続点Cに接続している。高周波フィルタ71Hは、信号線69における、第1接続点Cよりも信号発生部6から遠い第2接続点Dに接続している。第1接続点Cと第2接続点Dとの間には、測定用コンデンサ61が設けられている。
また、信号発生部6は、低周波交流信号SLと高周波交流信号SHとの間の周波数帯の、中間交流信号SMを発生可能に構成されている。中間交流信号SMは、高周波フィルタ71Hと低周波フィルタ71Lとのいずれも通過可能である。
また、本形態の故障検査システム1は、抵抗87と強制接地スイッチ88とを有する強制接地回路89を備える。強制接地回路89は、信号線69とグランドとの間に設けられている。
次に、本形態のフローチャートについて説明する。図27に示すごとく、本形態ではまず、強制接地スイッチ88をオフした状態で、信号発生部6から中間交流信号SMを発生する(ステップS21)。その後、ステップS22に移る。ここでは、第1接続点Cに接続したフィルタ71(低周波フィルタ71L)を通過した中間交流信号SMのピーク電圧Vpが、予め定められた値よりも高いか否かを判断する。ここでNoと判断した場合は、ステップS23に移り、第1接続点Cに接続したフィルタ71(低周波フィルタ71L)が故障していると判断する。また、ステップS22においてYesと判断した場合は、ステップS24に移る。
ステップS24では、第2接続点Dに接続したフィルタ71(高周波フィルタ71H)を通過した中間交流信号SMの電圧が、予め定められた値よりも高いか否かを判断する。この中間交流信号SMの電圧が予め定められた値よりも低い場合(図30の波形参照)、すなわちNoと判断した場合は、ステップS25に移る。そして、第1接続点Cから第2接続点Dの間で信号線69が断線しているか、又は測定用コンデンサ61が故障していると判断する。
また、高周波フィルタ71Hを通過した中間交流信号SMの電圧が予め定められた値よりも高い場合(図29の波形参照)、すなわちステップS24においてYesと判断した場合は、ステップS26に移る。そして、強制接地スイッチ88をオンする。これにより、信号線69を強制的に接地する。ステップS26では、この状態で、中間交流信号SMを発生する。
図26に示すごとく、強制接地スイッチ88をオンし、信号線69を接地すると、中間交流信号SMはグランドに流れる。そのため、故障検出回路690が正常に動作していれば、2つのフィルタ71H,71Lをそれぞれ通過して測定部7に測定される中間交流信号SMの電圧の値は、低くなるはずである。本形態では、上記ステップS26の後、図28に示すごとく、ステップS27に移る。そして、2つのフィルタ71H,71Lをそれぞれ通過した中間交流信号SMの電圧が、予め定められた値より低いか否かを判断する。ここでNoと判断した場合は、ステップS28に移り、故障検出回路690は正常に動作していないと判断する。また、ステップS27においてYesと判断した場合は、ステップS29に移る。ここでは、故障検出回路690は正常に動作していると判断する。そして、直流電源10の漏電故障、及びスイッチ3の短絡故障の検査を行う。
本形態の作用効果について説明する。本形態の構成を採用すれば、漏電故障および短絡故障の他に、信号線69の断線故障や測定用コンデンサ61の故障検査等も行うことができる。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
なお、本形態では、低周波フィルタ71Lを第1接続点Cに接続し、高周波フィルタ71Hを第2接続点Dに接続したが、これらを逆にしてもよい。
1 故障検査システム
2 電力線
3 スイッチ
4 主回路部
41 主回路第1部分
5 コンデンサ
6 信号発生部
7 測定部
8 判断部

Claims (3)

  1. 直流電源(10)と、該直流電源と電気機器(11)とを電気接続する一対の電力線(2)と、該一対の電力線にそれぞれ設けられた一対のスイッチ(3)とを有する主回路部(4)と、
    上記電力線に対して絶縁した状態で配され、グランドに接続した導電部材(12)と、
    上記一対のスイッチよりも上記電気機器側において、個々の上記電力線と上記導電部材との間に設けられたコンデンサ(5)と、
    上記主回路部のうち上記一対のスイッチよりも上記直流電源側の部位である主回路第1部分(41)に電気接続し、周波数が相対的に高い高周波交流信号と、該高周波交流信号よりも周波数が低い低周波交流信号との、2種類の交流信号を発生する信号発生部(6)と、
    上記主回路第1部分に電気的に接続し、上記交流信号の電圧又は電流を測定する測定部(7)と、
    該測定部によって得られた上記交流信号の電圧又は電流の測定値に基づいて、上記直流電源が漏電した漏電故障と、上記スイッチが短絡した短絡故障との2種類の故障のうち、少なくともいずれか一方が発生したか否かを判断する判断部(8)とを備え、
    上記コンデンサは、上記高周波交流信号を通過させ、上記低周波交流信号の通過を妨げるような静電容量を有し、
    上記判断部は、上記測定部による上記高周波交流信号の上記測定値に基づいて、上記2種類の故障の少なくともいずれか一方が発生しているか否かを判断し、該故障が発生していると判断した場合は、上記測定部による上記低周波交流信号の上記測定値に基づいて、発生した上記故障が上記漏電故障を含むか否かを特定するよう構成されている、故障検査システム(1)。
  2. 上記信号発生部は、上記高周波交流信号と上記低周波交流信号とを合成した合成交流信号(SS)を発生し、上記測定部と上記信号発生部との間に、上記合成交流信号から上記高周波交流信号を抽出する高周波フィルタ(71H)と、該高周波フィルタに並列に接続され、上記合成交流信号から上記低周波交流信号を抽出する低周波フィルタ(71L)とが設けられている、請求項1に記載の故障検査システム(1)。
  3. 上記信号発生部は、信号線(69)を介して上記主回路第1部分に接続し、上記測定部と上記信号線との間に、上記高周波交流信号を通過させる高周波フィルタと、上記低周波交流信号を通過させる低周波フィルタとが設けられ、上記高周波フィルタと上記低周波フィルタとの2つのフィルタのうち一方の上記フィルタは、上記信号線における上記信号発生部に相対的に近い第1接続点(C)に接続し、他方の上記フィルタは、上記信号線において上記第1接続点よりも上記信号発生部から遠い第2接続点(D)に接続し、上記信号発生部は、上記高周波フィルタと上記低周波フィルタとを両方とも通過する中間交流信号(SM)を発生可能に構成され、上記判断部は、上記漏電故障および上記短絡故障の検査を行う前に上記信号発生部から上記中間交流信号を発生させ、上記第1接続点に接続した上記フィルタを通過した上記中間交流信号の電圧が予め定められた値よりも高く、かつ上記第2接続点に接続した上記フィルタを通過した上記中間交流信号の電圧が予め定められた値よりも低い場合には、上記第1接続点と上記第2接続点との間において上記信号線が断線しているか、又は上記第1接続点と上記第2接続点との間に配された測定用コンデンサ(61)が故障していると判断するよう構成されている、請求項1又は請求項2に記載の故障検査システム。
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