JP6509076B2 - ブラスト装置 - Google Patents
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Description
一方、本発明の構成は、貯留タンク内の研掃材を噴出用ホースを介して噴出する際に、貯留タンクの内圧を高圧として開閉弁を閉鎖位置に保持する。これにより、貯留タンク内の研掃材を供給口を介して安定供給できることから、ブラスト作業を安定して行うことができる。
ここで、本発明の構成のように、回収し分別した研掃材を回収タンク内に貯留する構成の場合には、該回収タンク内の研掃材を貯留タンクへ流出しなければ、回収作業に伴って該回収タンク内に貯留される研掃材の貯留量が増加していく。こうした貯留量の増加に従って、回収タンク内では、研掃材が貯留されていない上部の空域の容積が序々に減少する。そして、仮に、回収タンク内で貯留可能な上限量が設定されていない場合には、研掃材の貯留量が該上限量を越えて回収タンク内の上部空域までに達すると、該上部空域に生じる負圧が増大して、研掃材までも、粉塵と同様に排出口から排出されてしまう。これでは、実質的に研掃材と粉塵とを分別できないことになる。さらに、研掃材が排出口から排出されると、吸引手段の故障が発生したり、該研掃材が粉塵等の廃棄物に混ざるために該廃棄物の量が増大してしまう。こうした問題は、回収タンク内で、研掃材と粉塵との分別が安定して実行できないことに基づく。そして、こうした問題は、作業効率の低下につながる。
本発明の構成は、衝突板を備えた分別手段で発生し得る前述の問題を、回収量検知手段と強制停止手段とを備えることで解決できる。すなわち、回収材貯留域に貯留された研掃材の貯留量が上限量を超えると、吸引手段による吸引を強制的に停止することから、研掃材が排出口から排出してしまうことを防止できる。これにより、前述した吸引手段の故障や廃棄物の増大という問題の発生を防止できる。ここで、研掃材の貯留量が上限量を越えた場合には、回収作業が強制的に中断されてしまうものの、研掃材と粉塵との分別が不安定となることで生ずる前記問題を防止できれば、回収作業を安定して実行でき、作業効率も高い。尚、前記の上限量としては、回収材貯留域に貯留された研掃材が排出口から排出せず且つ可及的に多くの該研掃材が貯留される量として、適宜設定できる。少なくとも、貯留された研掃材が、衝突板よりも下方となるように、上限量を設定することを要する。また、吸引手段による吸引の強制停止としては、該吸引手段自体の吸引を停止することだけでなく、吸引用ホースを介した吸引を停止することも含む。
本実施例のブラスト装置1は、橋梁などの鋼製の構造物やコンクリート製の構造物を保全する作業で用いられてるものであり、該構造物の外表面(被研掃面)に研掃材を噴出し、噴出した研掃材を回収して再利用するという、所謂循環式のものである。
回収タンク12は、上述したように、その上部に、吸引接続管部23と排出接続管部24とが配設されている。図3のように、吸引接続管部23は、斜め上方へ傾斜するように設けられており、回収タンク12内の上部空域20aで斜め上向きに開口する吸引口23aを備えている。排出接続管部24は、回収タンク12内の上部空域20aで上向きに開口する排出口24aを備えている。さらに、回収タンク12内には、蓋部12cに取り付けられた衝突板25が配設されている。この衝突板25は、前記吸引口23aから所定間隔をおいて、該吸引口23aと対向するように斜めに設けられている。
例えば、鋼製の橋梁を保全作業する際に、ブラスト装置1を使用して古い塗装の除去作業を行うとする。本実施例のブラスト装置1は、噴出装置2やバキューム装置4等が比較的コンパクトに設計されていることから、トラック等の荷台に載せて現場に移送して、該荷台に載せたままの状態で使用することが可能である。尚、作業現場では、操作制御盤61を操作する作業者、噴出用ホース7を使ってブラスト作業を実施するブラスト作業者、吸引用ホース8を使って回収作業を実施する回収作業者により、ブラスト装置1が操作される。
したがって、本実施例のブラスト装置1によれば、ブラスト作業と回収作業とを安定して実行でき、高い作業効率を発揮できる。
7 噴出用ホース
8 吸引用ホース
11 貯留タンク
12 回収タンク
15 供給口
16 連通口
18 開閉弁
20b 回収材貯留域
23a 吸引口
24a 排出口
Claims (2)
- 研掃材を噴出するための噴出用ホースと連通する供給口をタンク下部に備え、該研掃材を貯留する貯留タンクと、
該貯留タンクの供給口から供給された研掃材を、圧縮空気により前記噴出用ホースを介して噴出させるエア供給手段と、
前記噴出用ホースから噴出された使用済みの研掃材と該噴出により生じた粉塵とを、吸引用ホースを介して吸引する吸引手段と、
該吸引用ホースで吸引された使用済みの研掃材と粉塵とを分別する分別手段と、該分別手段の下方に設けられ、分別された研掃材を貯留する回収材貯留域とをタンク内部に備え、前記貯留タンクの上部に設けられた連通口を介して該貯留タンクと回収材貯留域とが連通された回収タンクと
を備えたブラスト装置において、
前記回収タンクは、
前記吸引用ホースと連通され、該吸引用ホースにより吸引された使用済みの研掃材および粉塵を該回収タンク内の上部空域へ流入させる吸引口と、
該回収タンク内の上部空域と連通され、前記分別手段により分別された粉塵が排出される排出口とを備え、
前記吸引手段は、
前記排出口を介して回収タンク内の上部空域に負圧を生じさせることにより、吸引用ホースを介して使用済みの研掃材と粉塵とを吸引し、且つ該排出口を介して該回収タンク外へ該粉塵を排出するように設けられ、
前記分別手段は、
前記回収タンク内の上部空域に、前記吸引口と対向するように配設され、該吸引口から流入した使用済みの研掃材および粉塵が衝突する衝突板を備え、
該衝突板への衝突により、該衝突板の下方の回収材貯留域に落下させる使用済みの研掃材と、前記吸引手段により前記排出口から排出される粉塵とに分別するものであり、
さらに、前記貯留タンクの連通口を開放する開放位置と閉鎖する閉鎖位置とに位置変換可能に設けられた開閉弁と、
前記貯留タンクの内圧を、前記開閉弁を開放位置で保持させる常圧と、該開閉弁を閉鎖位置で保持させる高圧とに変換するものであって、該内圧を常圧とすることで、該開閉弁を開放位置で保持させて、前記回収タンクの回収材貯留域から該貯留タンクへ研掃材を流入可能とする一方、該内圧を高圧とすることで、該開閉弁を閉鎖位置で保持させて、該回収材貯留域から該貯留タンクへ研掃材を流入不能とする内圧変換手段と、
該貯留タンクに貯留された研掃材の貯留量を検知する貯留量検知手段と、
該貯留量検知手段により検知した研掃材の貯留量を報知する貯留量報知手段と、
前記回収タンクの回収材貯留域に貯留された使用済み研掃材の貯留量を検知する回収量検知手段と、
前記吸引手段による研掃材および粉塵の吸引中に、該回収量検知手段により検知した該研掃材の貯留量が所定の上限量に達すると、該吸引手段による吸引を強制的に停止する強制停止手段と
を備えていることを特徴とするブラスト装置。 - 回収タンクは、
その内部の、衝突板の下方に、研掃材を通過可能とし且つ該研掃材よりも大きな回収物を通過不能とする網目状のスクリーンを備えていることを特徴とする請求項1に記載のブラスト装置。
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JP2015165566A JP6509076B2 (ja) | 2015-08-25 | 2015-08-25 | ブラスト装置 |
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- 2015-08-25 JP JP2015165566A patent/JP6509076B2/ja active Active
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