JP6507567B2 - 光学素子および画像表示装置 - Google Patents
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Description
上記従来技術においても、回折光学素子により0次回折光が生じ、特に透過した成分が観察者とは反対側へ出射することでヘッドマウントディスプレイの使用者以外の他人にも観察されてしまい、セキュリティー上問題となっていた。
これに対して第1態様に係る光学素子を採用すれば、第1反射型回折素子を透過した透過0次回折光を第2反射型回折素子により1次回折光として瞳に集光させることができる。よって、光学素子を透過して外部に射出されてしまう透過光(0次回折光)の強度を低減することができる。したがって、光学素子における瞳と反対側にいる別の観察者に画像光(透過0次回折光)を視認させ難くするので、セキュリティー性を向上させることができる。
この構成によれば、第2反射型回折素子で回折された後に第1反射型回折素子を透過した回折光を瞳に良好に集光させることができる。
この構成によれば、上述のように回折光を瞳に良好に集光させる構造を実現することができる。
この構成によれば、画像光の集光位置にマージンを持たせることができるので、回折素子の製造が容易となる。
この構成によれば、画像光の集光位置のずれ量を瞳から眼球の回転中心までの距離に基づいて設定された許容範囲内に設定することができる。よって、眼球の回転により視界が切れる部分が発生するのを抑制することができ、良好な画像視認性を実現することができる。
この構成によれば、像面(画像光)の形状歪や非点収差を積層体の湾曲度合いにより補正することができる。
この構成によれば、光源からの光の波長が変動した際に生じる画像光の位置ずれを波長補償素子によって補償することができるので、観察者の瞳に良好に画像光を集光させることができる。
また、第3反射型回折素子および第4反射型回折素子により1次回折光が効率良く生成されるので、装置内において迷光となる0次回折光の強度が低下し、迷光による画像の劣化を抑制できる。
この構成によれば、ダミー部材により第1反射型回折素子の屈折率を考慮して第2反射型回折素子を露光して形成するので、回折光を観察者の瞳に良好に精度良く集光させることができる光学素子を製造できる。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
本実施形態に係る画像表示装置は、透過型のヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)である。図1は、本実施形態に係る透過型の表示装置としてのHMDを示す概略構成図である。
そのため、以下では画像光生成部1Rおよび光学素子2Rを例に挙げ、その構造について説明する。
図2に示すように、画像光生成部1Rは、光源11と、MEMSミラー12と、を含む。本実施形態において、光源11は青色、緑色、赤色のレーザー光を射出する複数のレーザー光源を含んでいる。MEMSミラー12は、レーザー光を反射することで光学素子2Rに入射させるマイクロミラーである。
光学素子2Rは、反射型回折素子が積層された構造を有する。本実施形態において、光学素子2Rは、反射型回折素子を2層積層した構造を有する。
内面側回折素子20および外面側回折素子30は、反射型体積ホログラムにより構成され、画像光Gを観察者の右眼REの瞳に集光する。
同様に、外面側回折素子30は、基材31と、回折部32と、を含む。
基材21および基材31は、プラスチック(例えば、PMMA、ポリカーボネ−ト樹脂、アクリル系樹脂、非晶性のポリプロピレン系樹脂、AS樹脂を含むスチレン系樹脂等)やガラス(例えば、石英やBK7等)から構成されている。
図3は、例えば、右眼REの位置に相当する集光点(0,0)からY軸方向に30mm離れた位置に内面側回折素子20(回折部22)、35mm離れた位置に外面側回折素子30(回折部32)が配置され、MEMSミラー12に相当する集光点が右眼REの集光点(0,0)の真下30mmにある場合の計算結果のグラフを示している。
まず、内面側回折素子20を形成する。具体的に、基材21を用意し、基材21上に露光前のフォトポリマー材料(未露光材料)を塗布する。
そして、基材21上のフォトポリマー材料を干渉露光により露光して回折部22(干渉縞)を形成する(第1工程)。
そして、基材31上のフォトポリマー材料を干渉露光により露光して回折部32(干渉縞)を形成する(第2工程)。
このようにすれば、内面側回折素子20による屈折を考慮した状態で外面側回折素子30の回折部32の干渉縞が形成されるので、画像光を瞳に対してより高精度に集光させることができる。
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態と第1実施形態との違いは光学素子の構造であり、それ以外の構成は共通である。以下では、第1実施形態と共通の構成および部材については同じ符号を付し、その詳細な説明については省略する。
図8に示すように、本実施形態の光学素子40は、観察者の瞳側が凹んだ湾曲形状となっている。光学素子40は、上記実施形態と同様、画像光Gが入射する光入射面側に配置された内面側回折素子(第1反射型回折素子)120と、該内面側回折素子120の光入射面と反対側に積層された外面側回折素子(第2反射型回折素子)130と、を備えている。
同様に、外面側回折素子130は、基材131と、回折部132と、を含む。
基材121および基材131は、プラスチック(例えば、PMMA、ポリカーボネ−ト樹脂、アクリル系樹脂、非晶性のポリプロピレン系樹脂、AS樹脂を含むスチレン系樹脂等)やガラス(例えば、石英やBK7等)から構成されている。
また、回折部122および回折部132は、例えば、フォトポリマー材料から構成されており、内部から表面に亘って干渉縞がそれぞれ形成されている。
続いて、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態と第1実施形態との違いは画像光生成部の構造であり、それ以外の構成は共通である。以下では、第1実施形態と共通の構成および部材については同じ符号を付し、その詳細な説明については省略する。
図9に示すように、本実施形態の画像光生成部50は、光源111と、MEMSミラー112と、波長補償素子113と、を含む。本実施形態において、光源111は青色、緑色、赤色のレーザー光を射出する複数のレーザー光源を含んでいる。MEMSミラー112は、レーザー光を反射することで光学素子2Rに入射させるマイクロミラーである。
光学素子2Rを構成する体積ホログラムは波長により回折角が異なるため、上述のようにレーザー光の波長が変化した場合に瞳に入射する画像光に位置ずれが生じ、画像が劣化する可能性がある。
同様に、外面側回折素子70は、基材71と、回折部72と、を含む。
基材61および基材71は、プラスチック(例えば、PMMA、ポリカーボネ−ト樹脂、アクリル系樹脂、非晶性のポリプロピレン系樹脂、AS樹脂を含むスチレン系樹脂等)やガラス(例えば、石英やBK7等)から構成されている。
Claims (8)
- 画像光の少なくとも一部を観察者の瞳に向けて偏向する光学素子であって、
前記画像光が入射する第1反射型回折素子と、
前記第1反射型回折素子の前記瞳とは反対側に積層される第2反射型回折素子と、を含む積層体からなり、
第2反射型回折素子は、前記第1反射型回折素子を透過した透過0次回折光を回折し、1次回折光として前記瞳に向けて偏向するものであることを特徴とする光学素子。 - 前記第1反射型回折素子および前記第2反射型回折素子において、互いの干渉縞の間隔が異なっていることにより、前記瞳に集光させることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
- 前記第2反射型回折素子は、前記第1反射型回折素子よりも前記干渉縞の間隔が狭いことを特徴とする請求項2に記載の光学素子。
- 前記第1反射型回折素子および前記第2反射型回折素子は、前記瞳の奥行方向の所定範囲に前記画像光を集光させるように前記観察者の眼の配列方向における位置により干渉縞の間隔を変化させた素子であることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
- 前記所定範囲は、前記瞳から眼球の回転中心までの距離に基づいて設定されることを特徴とする請求項4に記載の光学素子。
- 前記積層体は、湾曲形状を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学素子。
- 光源からの光を走査して画像光を生成する画像光生成部と、
請求項1〜6のいずれか一項に記載の光学素子と、を備えることを特徴とする画像表示装置。 - 前記画像光生成部は、前記光学素子に向かう前記光源からの前記光の光路の途中に設けられた波長補償素子をさらに備え、
前記波長補償素子は、前記光が入射する第3反射型回折素子と、
前記第3反射型回折素子における前記光の入射面とは反対側に積層される第4反射型回折素子と、を含むことを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
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