JP6439453B2 - 画像表示装置、及び画像表示装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示装置、及び画像表示装置の製造方法に関する。
上記画像表示装置は、例えば、特許文献1に記載のように、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)に用いられる。具体的には、図14に示すように、光を出射する半導体レーザー光などの光源102と、光源102からの光を反射型回折光学素子104側に反射させるMEMSなどからなる走査ミラー103と、走査ミラー103からの光を回折により偏向させて1次回折光として観察するための反射型回折光学素子104と、を含んで構成されている。
図14(a)は、ヘッドマウントディスプレイを構成する画像表示装置を上方から見た概略平面図である。図14(b)は、図14(a)に示す画像表示装置を側方から見た概略側面図である。なお、一例として右目側の光学系のみの場合を示している。このような構成にすることにより、シースルー性を利用して、背景を見ながら映像も同時に見ることができる。
国際公開WO第09/041055号
しかしながら、図14に示すように、反射型回折光学素子104を正反射する0次回折光(画像光)が、例えば、光学系側の目(右目)とは反対側の目(左目)に入射する場合がある。これにより、左目には意図しない余分な光が入射するので、輝点(ゴースト像など)が見えるなど表示画像の品質が劣化するという課題がある。
本発明の態様は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る画像表示装置は、一方の目と他方の目とのうち、少なくとも一方の目に画像を表示する画像表示装置であって、第1方向に進行する平面波の画像光を発する画像形成部と、前記画像形成部からの前記画像光が進行する方向を回折により第2方向へと偏向させて前記一方の目に入射させる第1回折光学素子と、を有し、前記第1回折光学素子は、平面状の干渉縞が内部に形成され、前記一方の目と前記他方の目とを結ぶ方向を第3方向としたとき、前記第1回折光学素子は、前記平面状の干渉縞の法線が前記第2方向と前記第3方向とを含む平面と交差するように配置されていることを特徴とする。
本適用例によれば、干渉縞の法線が第2方向と第3方向とを含む平面と交差するように第1回折光学素子が配置されているので、第1回折光学素子で反射した1次回折光(正反射とは別の方向に進む画像光)を視点の方向に進行させることができる。また、第1回折光学素子で反射した0次回折光(正反射の画像光)は、視点とは異なる高さの方向に逃がすことができる。よって、例えば、右目用の画像光が反対側の左目に入射することによる、画像品質が劣化することを抑えることができる。
[適用例2]本適用例に係る画像表示装置は、一方の目と他方の目とのうち、少なくとも一方の目に画像を表示する画像表示装置であって、第1方向を軸とした球面波の画像光を発する画像形成部と、前記画像形成部からの前記画像光を回折により第2方向が軸となるように偏向させて前記一方の目に入射させる第1回折光学素子と、を有し、前記第1回折光学素子は、球面状の干渉縞が内部に形成され、前記一方の目と前記他方の目とを結ぶ方向を第3方向としたとき、前記第1回折光学素子は、前記球面状の干渉縞の軸の方向が前記第2方向と前記第3方向とを含む平面と交差するように配置されていることを特徴とする。
本適用例によれば、干渉縞の軸の方向が第2方向と第3方向とを含む平面と交差するように第1回折光学素子が配置されているので、第1回折光学素子で反射した1次回折光(正反射とは別の方向に進む画像光)を視点の方向に進行させることができる。また、第1回折光学素子で反射した0次回折光(正反射の画像光)は、視点とは異なる高さの方向に逃がすことができる。よって、例えば、右目用の画像光が反対側の左目に入射することによる、画像品質が劣化することを抑えることができる。
[適用例3]上記適用例に係る画像表示装置において、前記画像形成部は、前記第2方向と前記第3方向とを含む平面上とは異なる位置に配置され、前記第1方向が前記第2方向と前記第3方向とを含む平面に対して交差していることが好ましい。
本適用例によれば、上記のように画像形成部を配置することにより、第1回折光学素子で反射した1次回折光(正反射とは別の方向に進む画像光)を視点の方向に進行させることができる。また、第1回折光学素子で反射した0次回折光(正反射の画像光)は、視点とは異なる高さの方向に逃がすことができる。よって、例えば、右目用の画像光が反対側の左目に入射することによる、画像品質が劣化することを抑えることができる。
[適用例4]上記適用例に係る画像表示装置において、前記画像形成部は、光を発する光源と、前記光を走査して画像光とする走査ミラーと、を含むことが好ましい。
本適用例によれば、上記構成に画像形成部と走査ミラーとを加えることにより、画像光を発光させることが可能になると共に、画像光を変調して、使用者の目の網膜上に画像を表示することができる。
[適用例5]上記適用例に係る画像表示装置において、前記第1回折光学素子の前記干渉縞は、第1屈折率の部分と前記第1屈折率とは異なる第2屈折率の部分とで形成されていることが好ましい。
本適用例によれば、屈折率の異なる部分に干渉縞が形成されるので、その干渉縞で回折した入射光を視点側に進行させることができる。
[適用例6]上記適用例に係る画像表示装置において、前記第1回折光学素子は、体積ホログラムであることが好ましい。
本適用例によれば、体積ホログラムを用いるので、比較的高い効率で回折させることができる。
[適用例7]上記適用例に係る画像表示装置において、前記第1回折光学素子は、前記第1回折光学素子の端部が湾曲していることが好ましい。
本適用例によれば、第1回折光学素子が湾曲状になっているので、干渉縞の方向に対して光の入射角を小さくすることが可能となり、像面の形状歪みや非点収差の補正を基板の湾曲により行うことができる。
[適用例8]上記適用例に係る画像表示装置において、前記画像形成部と前記第1回折光学素子との間に配置され、前記画像光に含まれる所定の波長からずれた波長の光を補償する第2回折光学素子が配置されていることが好ましい。
本適用例によれば、画像形成部と第1回折光学素子との間に第2回折光学素子が配置されているので、光を変調する速度を速くする高速変調などによって光源からの光の波長が正規の波長からずれた場合でも、第2回折光学素子を介すことによって、第1回折光学素子に入射する前に、正規の波長からのずれを補償する方向に予めずらしておくことができる。正規の波長のみを走査ミラー側に入射させることができる。つまり、第2回折光学素子を波長補償用として用いることができる。
[適用例9]本適用例に係る画像表示装置は、一方の目と他方の目との各々に画像を表示する画像表示装置であって、球面波の画像光を発する第1画像形成部と、前記第1画像形成部からの前記画像光を回折により第1方向が軸となるように偏向させて前記一方の目に入射させる第1回折光学素子と、球面波の画像光を発する第2画像形成部と、前記第2画像形成部からの前記画像光を回折により第2方向が軸となるように偏向させて前記他方の目に入射させる第3回折光学素子と、を有し、前記第1回折光学素子と前記第3回折光学素子とは、それぞれ球面状の干渉縞が内部に形成され、前記一方の目と前記他方の目とを結ぶ方向を第3方向としたとき、前記第1回折光学素子は、前記球面状の干渉縞の軸の方向が前記第1方向と前記第3方向とを含む平面と交差するように配置され、前記第3回折光学素子は、前記球面状の干渉縞の軸の方向が前記第2方向と前記第3方向とを含む平面と交差するように配置されていることを特徴とする。
本適用例によれば、上記のように第1回折光学素子及び第3回折光学素子が配置されているので、第1回折光学素子及び第3回折光学素子で反射した1次回折光(正反射とは別の方向に進む画像光)を視点の方向に進行させることができる。また、第1回折光学素子及び第3回折光学素子で反射した0次回折光(正反射の画像光)は、視点とは異なる高さの方向に逃がすことができる。よって、右目用の画像光が反対側の左目に入射することによる、画像品質が劣化することを抑えることができる。また、左目用の画像光が反対側の右目に入射することによる、画像品質が劣化することを抑えることができる。
[適用例10]本適用例に係る画像表示装置の製造方法は、一方の目と他方の目とのうち、少なくとも一方の目に画像を表示する画像表示装置の製造方法であって、基材を準備する工程と、前記基材を第1方向に進行する平面波の参照光と第2方向に進行する平面波の物体光とで干渉露光をして前記基材の内部に平面状の干渉縞を形成する工程と、平面波の画像光を発する画像形成部と前記干渉露光をした前記基材とを配置する工程と、を有し、前記一方の目と前記他方の目とを結ぶ方向を第3方向としたとき、前記基材を配置する工程は、前記平面波の画像光が前記第1方向に沿って前記基材に入射し、入射した前記画像光が前記基材で回折されて前記第2方向に進行して前記一方の目に入射するように、前記画像形成部及び前記基材を、前記平面状の干渉縞の法線が前記第2方向と前記第3方向とを含む平面と交差するように配置する工程であることを特徴とする。
本適用例によれば、上記のように二光束(物体光及び参照光)の平面波で干渉露光した基材を、干渉縞の法線が第2方向と第3方向とを含む平面と交差するように配置するので、第1回折光学素子で反射した1次回折光(正反射とは別の方向に進む画像光)を視点の方向に進行させることができる。また、第1回折光学素子で反射した0次回折光(正反射の画像光)は、視点とは異なる高さの方向に逃がすことができる。よって、例えば、右目用の画像光が反対側の左目に入射することによる、画像品質が劣化することを抑えることができる。
[適用例11]本適用例に係る画像表示装置の製造方法は、一方の目と他方の目とのうち、少なくとも一方の目に画像を表示する画像表示装置の製造方法であって、基材を準備する工程と、前記基材を第1方向を軸とした球面波の参照光と第2方向を軸とした球面波の物体光とで干渉露光をして前記基材の内部に球面状の干渉縞を形成する工程と、球面波の画像光を発する画像形成部と前記干渉露光をした前記基材とを配置する工程と、を有し、前記一方の目と前記他方の目とを結ぶ方向を第3方向としたとき、前記基材を配置する工程は、前記球面波の画像光が前記第1方向を軸として前記基材に入射し、入射した前記画像光が前記基材で回折されて前記第2方向を軸として前記一方の目に入射するように、前記画像形成部及び前記基材を、前記球面状の干渉縞の軸の方向が前記第2方向と前記第3方向とを含む平面と交差するように配置する工程であることを特徴とする。
本適用例によれば、上記のように二光束(物体光及び参照光)の球面波で干渉露光した基材を、干渉縞の軸の方向が第2方向と第3方向とを含む平面と交差するように配置するので、第1回折光学素子で反射した1次回折光(正反射とは別の方向に進む画像光)を視点の方向に進行させることができる。また、第1回折光学素子で反射した0次回折光(正反射の画像光)は、視点とは異なる高さの方向に逃がすことができる。よって、例えば、右目用の画像光が反対側の左目に入射することによる、画像品質が劣化することを抑えることができる。
第1実施形態の画像表示装置を備えた装着型画像表示装置としてのヘッドマウントディスプレイ(HMD)の全体像を示す概略斜視図。 ヘッドマウントディスプレイを上方から見た模式平面図。 図2に示すヘッドマウントディスプレイのA部の画像表示装置の構成を拡大して示す概略図。 反射型回折光学素子の製造方法を示す概略図。 平面波を用いて反射型回折光学素子を露光する露光方法(露光配置)を示す概略図。 反射型回折光学素子の干渉縞の模様を示す概略図。 従来の反射型回折光学素子の製造方法(露光配置)を示す概略図。 従来の回折光学素子の干渉縞の模様を示す概略図。 反射型回折光学素子に球面波を用いて露光を行う方法を示す概略図。 球面波を用いて露光した反射型回折光学素子の干渉縞の模様を示す概略図。 第2実施形態の画像表示装置の構成を示す概略図。 画像表示装置を構成する反射型回折光学素子の製造方法を示す模式図。 第3実施形態の画像表示装置の構成を示す模式図。 従来の画像表示装置の構成を示す概略図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大または縮小して表示している。
(第1実施形態)
<装着型画像表示装置の構成>
図1は、画像表示装置を備えた装着型画像表示装置としてのヘッドマウントディスプレイ(HMD)の全体像を示す概略斜視図である。図2は、ヘッドマウントディスプレイを上方から見た模式平面図である。以下、ヘッドマウントディスプレイの構成を、図1及び図2を参照しながら説明する。
図1に示すように、ヘッドマウントディスプレイ1000は、眼鏡のような形状を有する本体部100と、使用者の手で持つことが可能な程度の大きさを有する制御部200と、を備える。
本体部100と制御部200とは、有線または無線で、通信可能に接続される。本実施形態では、本体部100と制御部200とがケーブル300で通信可能に接続されている。そして、本体部100と制御部200とは、このケーブル300を介して、画像信号や制御信号を通信する。
本体部100は、右目用表示部110Aと、左目用表示部110Bとを備えている。右目用表示部110Aは、右目用画像の平面波の画像光を形成する画像形成部120Aを備える。左目用表示部110Bは、左目用画像の平面波の画像光を形成する画像形成部120Bを備える。
画像形成部120Aは、眼鏡型の本体部100において眼鏡のつる部分(右側)に収容されている。一方、画像形成部120Bは、眼鏡型の本体部100において眼鏡のつる部分(左側)に収容されている。
本体部100には、光透過性を有する視認部131Aが設けられている。視認部131Aは、右目用画像の画像光を使用者の右目(一方の目)に向けて射出する。また、ヘッドマウントディスプレイ1000においては、視認部131Aが光透過性を有し、視認部131Aを介して周囲を視認可能となっている。
また、本体部100には、光透過性を有する視認部131Bが設けられている。視認部131Bは、左目用画像の画像光を使用者の左目(他方の目)に向けて射出する。また、ヘッドマウントディスプレイ1000においては、視認部131Bが光透過性を有し、視認部131Bを介して周囲を視認可能となっている。
制御部200は、操作部210と、操作ボタン部220、を備える。使用者は、制御部200の操作部210や操作ボタン部220に対して操作入力を行い、本体部100に対する指示を行う。
また、図2に示すように、ヘッドマウントディスプレイ1000は、フレーム140部分に画像形成部を構成する光源10及び走査ミラー20などが配置されている。なお、フレーム140の右側部分にのみ符号を付しているが、左側のフレームも同様である。
光源10は、半導体レーザー光であり、赤色レーザー光源と、青色レーザー光源と、緑色レーザー光源とから出力される各レーザー光を合波したレーザー光である。そして、各色レーザー光源からの出力を適切に変調することで、任意の色のレーザー光を出力することができる。さらに、後述する走査ミラー20などと連動させて変調することで、使用者の目の網膜上に映像を表示することができる。
また、フレーム140には、使用者の目の網膜上に映像を表示させるための、第1回折光学素子としての反射型回折光学素子30が右目(第1回折光学素子)と左目(第3回折光学素子)とに対応して配置されている。なお、少なくとも光源10、走査ミラー20、及び反射型回折光学素子30を含めて画像表示装置50と称する。次に、画像表示装置50について説明する。
<画像表示装置の構成>
図3は、図2に示すヘッドマウントディスプレイのA部の画像表示装置の構成を拡大して示す概略図である。図3(a)は、画像表示装置の構成を示す概略平面図である。図3(b)は、図3(a)の画像表示装置をY方向側(左目側)から見た概略側面図である。以下、画像表示装置の構成を、図3を参照しながら説明する。
図3に示すように、画像表示装置50は、光源10と、光源10からの光を反射させる走査ミラー20と、走査ミラー20で反射させた光を回折させて観察者に表示させる反射型回折光学素子30と、を備えている。
光源10は、上記したように、各色レーザー光を合波したレーザー光である。走査ミラー20は、例えば、MEMSによって構成されている。具体的には、ミラーをある周波数で振動制御するものであり、小型化が実現されている。
反射型回折光学素子30は、平坦な材料で形成されており、体積ホログラム、表面レリーフホログラム、ブレーズ回折格子などによって構成されている。体積ホログラムを用いる場合には、比較的高い効率で回折させることができる。表面レリーフホログラムを用いる場合には、量産性に優れており、製造コストを低減させることができる。
本実施形態では、体積ホログラムを用いるものとする。体積ホログラムは、例えば、低屈折率層(低屈折率部、第1屈折率)と高屈折率層(高屈折率部、第2屈折率)とが交互に積層されて構成されている(図6参照)。言い換えれば、低屈折層と高屈折層とにより平面状の干渉縞31(図6参照)が形成されている。体積ホログラムの形成方法としては、例えば、干渉露光で形成することができる(図4参照)。
このような反射型回折光学素子30を用いることにより、一般的なミラーだと光を正反射しか進行させられないのに対して、図3(a)に示すように、正反射だけではない任意の方向に光の向きを変えることが可能となる。また、一般的なミラーと比較して、反射型回折光学素子30を小型化することができる。
また、反射型回折光学素子30は、ヘッドマウントディスプレイ1000の外側から入射する外光を透過させて、観察者が景色(背景)を観察することが可能となっている。具体的には、光源10のレーザー光の波長は狭帯域であり、外光の波長は広帯域である。よって、光源10に含まれる波長の光を選択的に反射させる反射型回折光学素子30を通して外光を観察することが可能となる。つまり、本実施形態のヘッドマウントディスプレイ1000は、シースルー性を有し、背景と同時に画像を見ることができる。
また、図3(b)に示すように、反射型回折光学素子30は、目に対して正対して配置されている。反射型回折光学素子30は、走査ミラー20からの光を回折させ、1次回折光として右目に入射するように設計されている。
走査ミラー20は、瞳の中心に対して垂直なZ軸と、両目の中心を結んだY軸と、を含む面(YZ面)以外の位置に配置する。本実施形態では、YZ面(目の高さ)より高い位置Hに走査ミラー20が配置されている。
具体的には、例えば、瞳径が4mmだとすると、少なくとも瞳の中心から2mm以上の高さHに走査ミラー20が配置されていればよい。瞳の中心から離れる高さの上限としては、例えば、ヘッドマウントディスプレイ1000として機能する範囲内である。
このように配置することにより、走査ミラー20から反射型回折光学素子30に入射した入射光のうち、0次回折光の進行方向は、左目と異なる高さに進行し、左目に入射しない。
一方、走査ミラー20から反射型回折光学素子30へ入射した入射光のうち1次回折光は、右目に入射する。よって、画像を見ることができる。0次回折光及び1次回折光の方向は、反射型回折光学素子30を製造する際の、露光光学系の構成により調整することが可能となっている。
図4は、反射型回折光学素子の製造方法を示す概略図である。図5は、平面波を用いて反射型回折光学素子を露光する露光方法(露光配置)を示す概略図である。図6は、反射型回折光学素子の干渉縞の模様を示す概略図である。以下、反射型回折光学素子の製造方法を、図4〜図6を参照しながら説明する。
反射型回折光学素子30は、上記したように、体積ホログラムである。図4に示すように、体積ホログラムを製造するための露光光学系は、二光束の干渉露光により形成される。二光束とは、物体光と参照光とである。具体的には、反射型回折光学素子30の一方の面に平面波(図5参照)の物体光で露光し、他方の面に物体光と交差するように平面波の参照光で露光する。この物体光と参照光とが交差する角度によって、反射型回折光学素子30(体積ホログラム)の特性が決定される。
図4に示すように、0次回折光(正反射)と1次回折光とが平行にならない場合、参照光と物体光とは、少なくとも一方はYZ面に角度を持った光軸方向で露光される。
なお、露光の方法としては、図5に示すように、平面波を使用する。このように、平面波で記録された場合、反射型回折光学素子30の干渉縞31の角度は、図6に示すように、ホログラム全体でZ軸に対して垂直以外の角度で記録される。また、平面波を使用するので、記録される干渉縞31も直線(平面状)となる。
図6に示す干渉縞31は、フォトポリマーの部分を拡大して示す概略図である。干渉縞31は、屈折率の分布が斜めの線のようになっている。つまり、高屈折率と低屈折率とが交互に分布している。また、高屈折率の幅W1と低屈折率の幅W2とは、略同等の幅である。干渉縞31の幅は、例えば、400nm〜800nm程度である。
このように、反射型回折光学素子30の干渉縞31は、上から見ても(図6(a)参照)、横から見ても(図6(b)参照)、斜めになるように記録される。
図7は、比較例として従来の反射型回折光学素子の製造方法(露光配置)を示す概略図である。図8は、従来の回折光学素子の干渉縞の模様を示す概略図である。以下、従来の反射型回折光学素子の製造方法を、図7、図8、及び図14を参照しながら説明する。
図14に示すように、従来の画像表示装置101は、左目に0次回折光が入射する場合がある。0次回折光(正反射)と1次回折光とが同じ高さ(YZ面と平行)に進行する場合、右目に入射するべく画像光が左目(反対側の目)にも入射する(意図しない0次回折光が入射する)ことになり、画像が劣化する要因となる。また、左目に0次回折光が入射する場合、走査ミラー103と反射型回折光学素子104とが、同じ高さになるように設定されている。
図7に示すように、従来の反射型回折光学素子104は干渉露光でつくるが、レーザー光を2つに分岐をさせて、ホログラム材に光を当てる。従来の製造方法は、走査ミラー103の高さと目の高さとが同じになるように反射型回折光学素子104をつくる。つまり、走査ミラー103の高さと目の高さとが同じ高さなので、全て同じ平面上に光学系(参照光、物体光)を配置して製造する。
具体的には、参照光及び物体光の両方は、YZ面に平行な光軸で露光される。言い換えれば、同じ高さで参照光及び物体光の露光を行う。更に、上から見た場合には、参照光と物体光とは少し角度を変えて露光を行う。このとき記録される体積ホログラムの干渉縞31の面は、Z面に対して垂直となる方向に記録される。
図9は、体積ホログラム(反射型回折光学素子)に球面波で露光を行う方法を示す概略図である。図10は、球面波で露光した反射型回折光学素子の干渉縞の模様を示す概略図である。以下、球面波を用いた露光方法について、図9及び図10を参照しながら説明する。
図9に示すように、球面波で露光する(球面波で記録した)場合、主光線(光の中心を通る光)が通る位置において干渉縞32の傾きの条件が成り立つ。なお、球面波の物体光の交差する位置が目の位置に相当する。また、球面波の参照光の集光する位置が走査ミラーの位置に相当する。このようにして体積ホログラムを露光すると、図10に示すような球面状の干渉縞32が発生する。
従来の球面波を用いた製造方法では、物体光の中心と参照光の中心とが、同じ高さになる。しかしながら、本実施形態のように、物体光の中心と参照光の中心とが異なる高さにするので(目の高さより走査ミラー20の位置を高くするので)、反射型回折光学素子30で反射した1次回折光を、目に入射させることができる。また、反射型回折光学素子30で反射した0次回折光を目の高さより下方に進行させることが可能となり、0次回折光が左目に入射することを防ぐことができる。
以上詳述したように、第1実施形態の画像表示装置50、及び画像表示装置50の製造方法によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)第1実施形態の画像表示装置50によれば、視点と異なる高さに走査ミラー20が配置され、入射光に対して交差するように干渉縞31,32が延在する反射型回折光学素子30に画像光が入射するので、反射型回折光学素子30で反射した1次回折光(正反射とは別の方向に進む画像光)を視点の方向に進行させることができる。また、反射型回折光学素子30で反射した0次回折光(正反射の画像光)は、視点とは異なる高さの方向に逃がすことができる。よって、例えば、右目用の画像光が反対側の左目に入射することによる、画像品質が劣化することを抑えることができる。言い換えれば、ノイズとなる光が目に入射することを抑制することができる。
(2)第1実施形態の画像表示装置50の製造方法によれば、上記のように二光束(物体光及び参照光)の平面波及び球面波で干渉露光するので、視点の高さと異なる高さから反射型回折光学素子30に画像光が入射すると、1次回折光は視点の方向に進行し、0次回折光は視点の高さと異なる高さに向かって進行させることができる。よって、例えば、右目用の画像光が反対側の左目に入射することによる、画像品質が劣化することを抑えることができる。
(第2実施形態)
<画像表示装置の構成>
図11は、第2実施形態の画像表示装置の構成を示す概略図である。図11(a)は、画像表示装置を上方から見た概略平面図である。図11(b)は、画像表示装置を側方から見た概略側面図である。図12は、画像表示装置を構成する反射型回折光学素子の製造方法を示す模式図である。図12(a)は、反射型回折光学素子を上方から見た概略平面図である。図12(b)は、反射型回折光学素子を側方から見た概略側面図である。以下、画像表示装置、反射型回折光学素子の構成、及び反射型回折光学素子の製造方法を、図11及び図12を参照しながら説明する。
第2実施形態の画像表示装置150は、上述の第1実施形態の画像表示装置50と比べて、反射型回折光学素子130の形状が湾曲形状(円弧状)になっている部分が異なり、その他の部分については概ね同様である。このため第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分について詳細に説明し、その他の重複する部分については適宜説明を省略する。
図11に示すように、第2実施形態の画像表示装置150は、第1実施形態と同様に、光源10と、光源10からの光を反射させる走査ミラー20と、走査ミラー20で反射させた画像光を回折させて観察者に表示させる反射型回折光学素子130と、を備えている。
第2実施形態の特徴としては、反射型回折光学素子130が湾曲している。具体的には、反射型回折光学素子130の端部130aが光源10側に曲がった湾曲形状をしている。なお、反対方向に湾曲させるようにしてもよい。湾曲形状にすることによる効果は、像面の歪みを補正したり、非点収差を低減したりすることができる。
加えて、0次回折光を目に入射させない干渉縞31の傾きと曲面基板とを組み合わせることにより、更にノイズの少ない明るい画像を得ることができる。
第2実施形態の反射型回折光学素子130の製造方法は、略第1実施形態と同様にして製造する。第1実施形態の反射型回折光学素子30の代わりに、第2実施形態の反射型回折光学素子130を配置する。なお、使用するときのX軸、Y軸、Z軸を、上記第1実施形態と同様に合わせる。
以上詳述したように、第2実施形態の画像表示装置150によれば、以下に示す効果が得られる。
(3)第2実施形態の画像表示装置150によれば、反射型回折光学素子130が湾曲状になっているので、像面の歪みを補正したり、非点収差を低減したりすることができる。
(第3実施形態)
<画像表示装置の構成>
図13は、第3実施形態の画像表示装置の構成を示す模式図である。以下、画像表示装置の構成を、図13を参照しながら説明する。
第3実施形態の画像表示装置250は、上述の第1実施形態と比較して、反射型回折光学素子30と光源10との間の光路上に反射型回折光学素子の機能を有する第2回折光学素子としての波長補償素子310を設け、走査ミラー20の前に波長補償素子310に光を入射させる部分が異なり、その他の部分については概ね同様である。このため第3実施形態では、第1実施形態と異なる部分について詳細に説明し、その他の重複する部分については適宜説明を省略する。
図13に示すように、第3実施形態の画像表示装置250は、第1実施形態と同様に、光源10と、光源10からの光を反射させる走査ミラー20と、走査ミラー20で反射させた画像光を回折させて観察者に表示させる反射型回折光学素子30と、を備えている。
第3実施形態の特徴としては、反射型回折光学素子30と光源10との間の光路上に波長補償素子310を配置している。波長補償素子310は、所定の波長からずれてしまった光源10の光が、反射型回折光学素子30に入射する前に、所定の波長からのずれを補償する方向に予めずらしておくことができる。
具体的には、光源10で光を変調する速度を速くする高速変調など光の波長が所定の波長からずれた場合、この波長が反射型回折光学素子30に入射すると、回折する方向がずれる(画像の位置がずれる)ことから、表示画像の品質が劣化する恐れがある。つまり、波長によって得られる画像に影響を及ぼす。このように、光源10で高速変調をした場合でも、画像の位置ずれを抑えることができる。
波長補償素子310としては、上記実施形態のように、体積ホログラムである。製造方法も上記実施形態と同様である。
光源10と走査ミラー20との間に波長補償素子310を配置することにより、まず光源10からの光を波長補償素子310に照射させることができる。これにより、光源10での高速変調などにより波長が変化した場合でも、波長補償素子310を用いることにより、反射型回折光学素子30での回折する方向のずれの発生を抑制することができる。
具体的には、波長補償素子310によって、0次光の進行方向をずらし、他の光学部品に入射させないようにすることができる。よって、フィルターとして、1次回折光と同時に生じる0次回折光の進行方向をずらすことが可能となり、走査ミラー20に入射しないようにさせることができる。
つまり、温度などによって波長が変化した場合、波長補償素子310を配置せずに、波長が変化した光を反射型回折光学素子30で反射させた場合のように、回折角が異なることによって画像表示装置250の光学系で迷光となり、画像の位置ずれ、画像が劣化することを抑えることができる。その結果、高解像度で表示を行うことができる。
なお、波長補償素子310と走査ミラー20との高さ関係は、波長補償素子310から出てきた0次回折光が走査ミラー20に当たらない位置関係が好ましく、例えば、走査ミラー20の径が1mmの場合には、波長補償素子310が1mm以上程度ずれていることが好ましい。これにより、1次回折光を走査ミラー20の方向に進行させ、0次回折光を走査ミラー20から外れた方向に進行させることができる。
以上詳述したように、第3実施形態の画像表示装置250によれば、以下に示す効果が得られる。
(4)第3実施形態の画像表示装置250によれば、反射型回折光学素子30と光源10との間の光路上に波長補償素子310が配置され、光源10からの光が走査ミラー20に入射する前に波長補償素子310に入射するので、温度変化などによって光源10からの光の波長が正規の波長からずれた場合でも、波長補償素子310を介すことによって、正規の波長のみを走査ミラー20側に入射させることができる。つまり、反射型回折光学素子を波長補償用として用いることができる。その結果、画像光の位置がずれることが抑えられ、表示画像の品質を向上させることができる。
なお、本発明の態様は、上記した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、本発明の態様の技術範囲に含まれるものである。また、以下のような形態で実施することもできる。
(変形例1)
上記したように、光源10の位置と走査ミラー20の位置との高さ関係は、略同じ高さに配置されていることに限定されず、同じ高さに配置されていなくてもよい。例えば、走査ミラー20に対して光源10が下側に配置された場合、走査ミラー20で反射した0次回折光が頭上に抜けるため、他の光学部品に入射することを抑えることができる。
また、走査ミラー20に対して光源10を下側に配置した場合、重心が下方にあり安定感が増すため、ヘッドマウントディスプレイ1000を耳にかけたときのフィッティング性を向上させることができる。
一方、走査ミラー20に対して光源10が上側に配置された場合、光源10を観察者の耳から遠ざけることが可能となり、よりヘッドマウントディスプレイ1000を耳に近づけることができる。よって、ヘッドマウントディスプレイ1000を小型化することができる。
(変形例2)
上記したように、走査ミラー20が視点より上側に配置されていることに限定されず、例えば、走査ミラー20が視点より下側に配置されているようにしてもよい。
(変形例3)
上記したように、画像表示装置50における右側(右目、一方の目)の場合を重点的に説明したが、これに限定されず、左側(左目、他方の目)の場合も同様の現象が起きるため、本発明を適用することができる。
(変形例4)
上記したように、第3実施形態の反射型回折光学素子30は平坦な形状であるが、これに限定されず、第2実施形態のような湾曲状の反射型回折光学素子130を適用するようにしてもよい。
10…画像形成部としての光源、20…走査ミラー、30…第1回折光学素子としての反射型回折光学素子、31,32…干渉縞、50…画像表示装置、100…本体部、101…画像表示装置、103…走査ミラー、104…反射型回折光学素子、110A…右目用表示部、110B…左目用表示部、120A…画像形成部、120B…画像形成部、130…反射型回折光学素子、130a…端部、131A…視認部、131B…視認部、140…フレーム、150…画像表示装置、200…制御部、210…操作部、220…操作ボタン部、250…画像表示装置、300…ケーブル、310…波長補償素子、1000…ヘッドマウントディスプレイ。

Claims (11)

  1. 一方の目と他方の目とのうち、少なくとも一方の目に画像を表示する画像表示装置であって、
    第1方向に進行する平面波の画像光を発する画像形成部と、
    前記画像形成部からの前記画像光が進行する方向を回折により第2方向へと偏向させて前記一方の目に入射させる第1回折光学素子と、を有し、
    前記第1回折光学素子は、平面状の干渉縞が内部に形成され、
    前記一方の目と前記他方の目とを結ぶ方向を第3方向としたとき、
    前記第1回折光学素子は、前記平面状の干渉縞の法線が前記第2方向と前記第3方向とを含む平面と交差するように配置されていることを特徴とする画像表示装置。
  2. 一方の目と他方の目とのうち、少なくとも一方の目に画像を表示する画像表示装置であって、
    第1方向を軸とした球面波の画像光を発する画像形成部と、
    前記画像形成部からの前記画像光を回折により第2方向が軸となるように偏向させて前記一方の目に入射させる第1回折光学素子と、を有し、
    前記第1回折光学素子は、球面状の干渉縞が内部に形成され、
    前記一方の目と前記他方の目とを結ぶ方向を第3方向としたとき、
    前記第1回折光学素子は、前記球面状の干渉縞の軸の方向が前記第2方向と前記第3方向とを含む平面と交差するように配置されていることを特徴とする画像表示装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像表示装置において、
    前記画像形成部は、前記第2方向と前記第3方向とを含む平面上とは異なる位置に配置され、前記第1方向が前記第2方向と前記第3方向とを含む平面に対して交差していることを特徴とする画像表示装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像表示装置において、
    前記画像形成部は、光を発する光源と、前記光を走査して画像光とする走査ミラーと、を含むことを特徴とする画像表示装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の画像表示装置において、
    前記第1回折光学素子の前記干渉縞は、第1屈折率の部分と前記第1屈折率とは異なる第2屈折率の部分とで形成されていることを特徴とする画像表示装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像表示装置において、
    前記第1回折光学素子は、体積ホログラムであることを特徴とする画像表示装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の画像表示装置において、
    前記第1回折光学素子は、前記第1回折光学素子の端部が湾曲していることを特徴とする画像表示装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の画像表示装置において、
    前記画像形成部と前記第1回折光学素子との間に配置され、前記画像光に含まれる所定の波長からずれた波長の光を補償する第2回折光学素子が配置されていることを特徴とする画像表示装置。
  9. 一方の目と他方の目との各々に画像を表示する画像表示装置であって、
    球面波の画像光を発する第1画像形成部と、
    前記第1画像形成部からの前記画像光を回折により第1方向が軸となるように偏向させて前記一方の目に入射させる第1回折光学素子と、
    球面波の画像光を発する第2画像形成部と、
    前記第2画像形成部からの前記画像光を回折により第2方向が軸となるように偏向させて前記他方の目に入射させる第3回折光学素子と、を有し、
    前記第1回折光学素子と前記第3回折光学素子とは、それぞれ球面状の干渉縞が内部に形成され、
    前記一方の目と前記他方の目とを結ぶ方向を第3方向としたとき、
    前記第1回折光学素子は、前記球面状の干渉縞の軸の方向が前記第1方向と前記第3方向とを含む平面と交差するように配置され、
    前記第3回折光学素子は、前記球面状の干渉縞の軸の方向が前記第2方向と前記第3方向とを含む平面と交差するように配置されていることを特徴とする画像表示装置。
  10. 一方の目と他方の目とのうち、少なくとも一方の目に画像を表示する画像表示装置の製造方法であって、
    基材を準備する工程と、
    前記基材を第1方向に進行する平面波の参照光と第2方向に進行する平面波の物体光とで干渉露光をして前記基材の内部に平面状の干渉縞を形成する工程と、
    平面波の画像光を発する画像形成部と前記干渉露光をした前記基材とを配置する工程と、を有し、
    前記一方の目と前記他方の目とを結ぶ方向を第3方向としたとき、
    前記基材を配置する工程は、前記平面波の画像光が前記第1方向に沿って前記基材に入射し、入射した前記画像光が前記基材で回折されて前記第2方向に進行して前記一方の目に入射するように、前記画像形成部及び前記基材を、前記平面状の干渉縞の法線が前記第2方向と前記第3方向とを含む平面と交差するように配置する工程であることを特徴とする画像表示装置の製造方法。
  11. 一方の目と他方の目とのうち、少なくとも一方の目に画像を表示する画像表示装置の製造方法であって、
    基材を準備する工程と、
    前記基材を第1方向を軸とした球面波の参照光と第2方向を軸とした球面波の物体光とで干渉露光をして前記基材の内部に球面状の干渉縞を形成する工程と、
    球面波の画像光を発する画像形成部と前記干渉露光をした前記基材とを配置する工程と、を有し、
    前記一方の目と前記他方の目とを結ぶ方向を第3方向としたとき、
    前記基材を配置する工程は、前記球面波の画像光が前記第1方向を軸として前記基材に入射し、入射した前記画像光が前記基材で回折されて前記第2方向を軸として前記一方の目に入射するように、前記画像形成部及び前記基材を、前記球面状の干渉縞の軸の方向が前記第2方向と前記第3方向とを含む平面と交差するように配置する工程であることを特徴とする画像表示装置の製造方法。
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