JP2019086577A - 画像投影システム - Google Patents

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Abstract

【課題】不要光を低減し、映像品質の向上を図る。【解決手段】本開示の画像投影システムは、映像を投影する投影光学系と、投影光学系とは分離して構成されると共に観察者の頭部に装着され、少なくとも1つのホログラフィック素子を含み、投影光学系からの投影光を観察者の瞳に導く接眼光学系とを備える。ホログラフィック素子は、観察者の瞳に向かう方向に1次回折光を偏向させ、かつ、1次回折光に対して正の焦点距離を持つ。映像観察時において、接眼光学系の投影光に対する焦点距離をf[mm]、ホログラフィック素子における1次回折光に対する、観察者の瞳に対して上下方向の最大有効半径をM[mm]とする場合、θ=arctan((3.5+M)/f)で表されるθ以上の角度で投影光が接眼光学系に入射する。【選択図】図3

Description

本開示は、投影光学系からの投影光を接眼光学系によって観察者の瞳に導く画像投影システムに関する。
観察者の頭部に装着されるヘッドマウント型のディスプレイ(HMD:Head Mount Display)がある。シースルーで外界の景色に映像を重畳しながら観察することを可能にしたHMDも開発されている。
特開2006−98820号公報 特許第5237267号公報
上記のようにシースルーでの観察が可能なHMDの場合、外界からの不要光が、映像品質の低下を招くおそれがある。
不要光を低減し、映像品質の向上を図ることができるようにした画像投影システムを提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態に係る画像投影システムは、映像を投影する投影光学系と、投影光学系とは分離して構成されると共に観察者の頭部に装着され、少なくとも1つのホログラフィック素子を含み、投影光学系からの投影光を観察者の瞳に導く接眼光学系とを備え、ホログラフィック素子は、観察者の瞳に向かう方向に1次回折光を偏向させ、かつ、1次回折光に対して正の焦点距離を持ち、映像観察時において、接眼光学系の投影光に対する焦点距離をf[mm]、ホログラフィック素子における1次回折光に対する、観察者の瞳に対して上下方向の最大有効半径をM[mm]とする場合、以下の式、
θ=arctan((3.5+M)/f)
で表されるθ以上の角度で投影光が接眼光学系に入射するようにしたものである。
本開示の一実施の形態に係る画像投影システムでは、接眼光学系に適切な角度で投影光が入射する。
本開示の一実施の形態に係る画像投影システムによれば、投影光学系と接眼光学系との構成を最適化し、接眼光学系に適切な角度で投影光を入射させるようにしたので、不要光を低減し、映像品質の向上を図ることができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
比較例に係る画像投影システムの概略を示す構成図である。 本開示の第1の実施の形態に係る画像投影システムの概略を示す構成図である。 反射型の体積型HOE素子の回折効率の角度依存性を示す特性図である。 第1の実施の形態に係る画像投影システムの接眼光学系におけるHOE素子の光学配置の一例と接眼光学系における入射光線に対する作用とを示す説明図である。 第1の実施の形態に係る画像投影システムの接眼光学系における0次回折光および1次回折光と瞳との関係を示す説明図である。 第2の実施の形態に係る画像投影システムにおけるHOE素子の回折効率の波長依存性を示す特性図である。 第3の実施の形態に係る画像投影システムの概略を示す構成図である。 第4の実施の形態に係る画像投影システムの概略を示す構成図である。 第4の実施の形態に係る画像投影システムにおける接眼光学系の一例を示す構成図である。
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
0.画像投影システムの概要と課題
1.第1の実施の形態(図1〜図5)
1.1 概要
1.2 具体例
1.3 効果
2.第2の実施の形態(図6)
2.1 概要
2.2 具体例
3.第3の実施の形態(図7)
3.1 概要
3.2 具体例
4.第4の実施の形態(図8〜図9)
4.1 概要
4.2 具体例
5.その他の実施の形態
<0.画像投影システムの概要と課題>
本開示は、シースルーで外界の景色に映像を重畳しながら観察することのできるHMDに関する。
従来から、HMDの構成として、映像表示パネルと映像を網膜に導くための光学系とを頭部装着部に内蔵するタイプが多く提案されている。このタイプのHMDの多くは、頭部装着部内の光学系を通して観察者の網膜に映像を導く構成であり、眼前に、虚像を観察するための映像投影部と接眼光学部とを一体的に配置した構成となっている。このタイプのHMDでは、頭部装着部に、映像パネル、各種光学素子、およびそれらを保持するための機構部を持つ。このため、HMD全体の重量が重くなり、長時間装着時の疲れにつながる問題点がある。
上記問題点を解消するために、例えば特許文献1(特開2006−98820号公報)では、投影光学系と接眼光学系とが別体の分離光学系である網膜描画型のディスプレイが提案されている。投影光学系と接眼光学系とを分離することによって、観察者の頭部への装着部分を極めて小型軽量化することができる。このような分離光学系の構成のHMDの多くでは、ホログラフィック光学素子(HOE素子:Holographic Optical Element)が使用されている。HOE素子から出射される光成分には、入射光が回折によって偏向する光成分と入射光が直進して透過する0次光成分とが存在する。HOE素子に対する入射光の角度が小さいと0次光成分が直進して透過し眼球に入り不要なノイズ光となるため、映像品質を著しく低下させる原因となる。
また、特許文献2(特許第5237267号公報)には、投影光学系と接眼光学系とが分離された光学系において、接眼光学系として、表面にHOE素子が形成されたコンタクトレンズを観察者が装着する構成が提案されている。この構成では、HOE素子によって外部からの投影光を偏向させて網膜に導くが、HOE素子の回折光の中には、偏向されずに直進する0次光成分が存在する。コンタクトレンズは観察者の眼球に密着しているため、HOE素子で直進する0次光成分は必ず眼球内に入射して網膜まで到達する。そのため、0次光成分は不要なノイズ光となり、映像品質を低下させてしまう問題がある。
以上のことから、接眼光学系に入射する0次光を始めとする投影光以外の外光の瞳への入射を低減することによって映像品質の向上を図る技術の開発が望まれる。
<1.第1の実施の形態>
[1.1 概要]
本開示の第1の実施の形態に係る画像投影システムは、以下の特徴(1)〜(3)を有している。
(特徴(1))
(1)本開示の第1の実施の形態に係る画像投影システムは、映像を投影する投影光学系と、投影光学系とは分離して構成されると共に観察者の頭部に装着され、少なくとも1つのホログラフィック素子を含み、投影光学系からの投影光を観察者の瞳に導く接眼光学系とを備える。ホログラフィック素子は、観察者の瞳(網膜)に向かう方向に1次回折光を偏向させ、かつ、1次回折光に対して正の焦点距離を持つ。映像観察時において、接眼光学系の投影光に対する焦点距離をf[mm]、ホログラフィック素子における1次回折光に対する、観察者の瞳に対して上下方向の最大有効半径をM[mm]とする場合、以下の式、
θ=arctan((3.5+M)/f) ……(1)
で表されるθ以上の角度で投影光が接眼光学系に入射する。
本実施の形態に係る画像投影システムでは、投影光学系と接眼光学系とがそれぞれ分離している。本実施の形態に係る画像投影システムは、例えば光源と一体の投影光学系と、頭部に装着された状態の接眼光学系とを備える。接眼光学系は、投影光学系による投影像を観察者が観察するための光学系であり、HOE素子を含む。HOE素子は、投影光学系の方角からの投影光を偏向して観察者の瞳へ導く。本実施の形態に係る画像投影システムでは、瞳の正面から外れたある特定の斜めの方向から接眼光学系に投影光学系の投影光を入射させ、かつ特定の角度においてHOE素子の回折効率が最大であり、シースルーで正面の景色を投影光学系によって遮られることなく観察することができる。瞳の正面から外れた斜めの方角から接眼光学系に投影光学系の投影光を入射させることで、接眼光学系内のHOE素子で0次光が直進して瞳を通って眼球内への入射を防ぐことが可能となる。
(特徴(2))
(2)本実施の形態に係る画像投影システムにおいて、接眼光学系のHOE素子は体積型HOE素子であってもよい。
HOE素子は大きく体積型と表面レリーフ型とに分けられる。体積型は、表面レリーフ型に比べて1次回折光の回折効率が高く、1次回折光以外の0次光などの映像に対してはノイズ光となる不要次数の光はほとんど発生しない特徴を持つ。別の言い方では、高い回折効率を持つため、効率良く投影光を網膜に届けることが可能と言うこともできる。体積型は、表面レリーフ型に比べて波長選択性と角度選択性とに優れており、特定の狭い範囲の波長範囲や角度範囲の光のみを選択的に透過回折もしくは反射回折する特徴を持つ。ある波長のみを選択的に透過することが可能となるので、光源の波長域と一致させることで投影光のみを選択的に回折させて、外光などの投影光以外の波長の光をそのまま透過させるシースルー特性を持たせることが可能となる。シースルー用途を持つHMDへの光学素子としてはこのような特徴を持つ体積型HOE素子が適している。
(特徴(3))
(3)本実施の形態に係る画像投影システムにおいて、HOE素子は、接眼光学系の下方から入射する光の角度に対して回折効率が最大となり、投影光学系は、映像観察時に観察者の瞳より下方(接眼光学系の下方)に配置されることが望ましい。
これにより、投影光以外の上方からの外光が接眼光学系で集光することによるノイズ光の瞳への入射を防ぐ。例えば、上方からの外光として、屋外では太陽光、室内では天井の照明光が挙げられる。HOE素子を下方からの角度の光を選択的に回折する設計にすれば、上方からの外光はHOE素子で集光されずに透過するので、ノイズ光による映像品質の低下はほとんど発生しない。
[1.2 具体例]
図1は、比較例に係る画像投影システム100の概略構成を示している。図2は、本実施の形態に係る画像投影システム1の概略構成を示している。なお、図1および図2では、画像投影システム1,100を、太陽6が存在する屋外で使用する例を示す。
本実施の形態に係る画像投影システム1は、互いに分離された投影光学系2と接眼光学系3とを備えている。投影光学系2と接眼光学系3は、上記特徴(1)〜(3)を有するように構成されている。
比較例に係る画像投影システム100も同様に、投影光学系2と接眼光学系3とを備えているが、投影光学系2の配置位置が本実施の形態に係る画像投影システム1とは異なっており、上記θの条件等に関し、上記特徴(1)を満たしていない構成例となっている。比較例に係る画像投影システム100では、接眼光学系3が、正の屈折力を持つガラスやプラスティックを材料とした屈折タイプのレンズであり、投影光以外の太陽光に対しても集光作用を持つ。このため、太陽光が瞳5の近傍で集光し、太陽光の角度によっては眼球内に入射して網膜まで到達するノイズ光となり、映像品質を低下させてしまう。
本実施の形態に係る画像投影システム1において、接眼光学系3は、例えば図4に示すように、反射型で体積型のHOE素子31が平板状のガラス基板32と一体化された1つの光学部品で構成される。HOE素子31を平板状のガラス基板32の片面に貼り付ける。以後、HOE素子31とガラス基板32とにおけるそれぞれの光学面を接眼光学系3のHOE素子側3Aとガラス側3Bと呼ぶ。体積型のHOE素子31はその角度選択性から、ある特定の角度からの光のみを回折し、その角度から外れた方向からの光は回折することなく反射する。
図3に反射型で体積型のHOE素子31の回折効率の角度依存性を示す。ここでの波長λは542nm、材料の屈折率差dn=0.02とする。回折効率がピークとなる入射角度は35°である。HOE素子31の露光時に物体光として収束または発散する球面波を使用することで、再生時には露光時の球面波の球心に集光する効果、すなわち光学的パワーを持つHOE素子31を作製する。
図4は、接眼光学系3におけるHOE素子31の光学配置の一例と接眼光学系3における入射光線に対する作用とを示している。接眼光学系3において、HOE素子31は映像の入射側、ガラス基板32は映像の出射側に向けて配置する。HOE素子31は入射側からの角度の光に対しては回折効率を持たないため、最初に、入射光線は回折することなくHOE素子31を透過する。HOE素子31を透過した光は、ガラス側3Bにおいて反射する。ガラス側3Bで反射した光は再びHOE素子31に回折効率がピークとなる角度で入射する。その際に回折レンズ作用によって、焦点位置に集光する。このように、接眼光学系3では、HOE素子31を反射型のHOE素子でありながら、透過型のHOE素子のように機能させることが可能である。また、HOE素子31はレンズ作用を持つHOE素子であるために、投影光は観察者4の正面以外の角度から入射させることができる。このため、観察者4の正面では外界を観察することができる。HOE素子31は、シースルーで外界を観察しながら、同時に投影光を観察することのできるHMDには適した光学素子である。本実施の形態では反射型のHOE素子31を使用しているが、透過型のHOE素子を使用してもよい。
図5は、画像投影システム1の接眼光学系3における0次回折光および1次回折光と瞳5との関係を示している。0次回折光および1次回折光の光線は、主光線で考慮する。画像投影システム1では、投影光は、接眼光学系3の下方から入射する。ここで、投影光が入射する角度θは、以下の式で表される。fは接眼光学系3の1次回折光に対する焦点距離である。より具体的には、fは接眼光学系3内のHOE素子31とHOE素子31以外の光学素子の合成焦点距離を意味する。特に接眼光学系3内にHOE素子31以外にパワーを持つ光学素子が無い場合、fはHOE素子31の1次回折光に対する焦点距離である。Mは入射面に平行な方向の投影像のサイズ(半径)とする。Mは、HOE素子31における投影光に対する、観察者4の瞳5に対して上下方向の最大有効半径に相当する。Mは、HOE素子31の回折前の光軸と1次回折後の光軸とを含む平面と、HOE素子31の表面との交線内での光束の光軸から最も離れた距離に相当する。ここで、瞳径の最大値は7[mm]とする。そのときの瞳半径は瞳径の半分の3.5[mm]である。0次回折光が瞳5の端部に到達する状態での瞳5とHOE素子31との位置関係から、瞳5に0次回折光が入射しないための投影光の角度θに対する条件式が以下の式(1)として導き出される。
θ=arctan((3.5+M)/f) ……(1)
本実施の形態ではf=20 [mm],M=9[mm]である。上記式(1)から、θ=32°以上の角度で、投影光が接眼光学系3に入射すれば、そのまま直進する0次回折光は瞳5に入射しない。HOE素子31の回折効率ピークになる入射角35°で投影光を入射させると、0次回折光の端(ここでは下端)が、瞳5の上端より上側に到達するので、不要なノイズ光は瞳5に入らず、必要な投影光(主に1次回折光)のみが網膜に到達するため、映像品質の向上になる。
HOE素子31に入射する光の角度は、接眼光学系3の観察者4側の出射光学面と観察者4の瞳5とを結ぶ光軸をZ1とすると、光軸Z1と投影光の入射光線の角度θに等しい。HOE素子31に入射した光の入射角がθ<32°以下であると、回折レンズ作用を持たない0次回折光の一部が瞳5に入射するため、映像に不要なノイズ光となり映像品質の劣化を引き起こす。
本実施の形態に係る画像投影システム1において、投影光学系2は、観察者4の前方かつ下方(接眼光学系3の下方)に配置する。この場合、投影光学系2からの投影光は観察者4から見て斜め下方から入射する。このため、上記θの条件を満たした場合、0次回折光は観察者4の瞳5に入射することがない。一方、HOE素子31で回折された投影光(主に1次回折光)は観察者4の瞳5に入射するので、ノイズ光のないクリアな映像の観察が可能となる。映像とは関係のない外光は不要ノイズ光になり映像品質を低下させることがない。
体積型のHOE素子31は下方の角度からの光のみ透過回折し、さらに回折光に対して正の焦点距離を持つように設計製造すれば、太陽光のような上方からの外光は集光しない。
[1.3 効果]
以上のように、本実施の形態によれば、投影光学系2と接眼光学系3との構成を最適化し、接眼光学系3に適切な角度で投影光を入射させるようにしたので、不要光を低減し、映像品質の向上を図ることができる。本実施の形態によれば、投影光学系2と接眼光学系3とが分離した構成のヘッドマウント型のディスプレイ装置において、従来では網膜内に入ってノイズ光の原因となっていた光を網膜上に到達するのを防ぐことによって、より品質の高い映像を観察することが可能となる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。以降の他の実施の形態の効果についても同様である。
<2.第2の実施の形態>
次に、本開示の第2の実施の形態に係る画像投影システムについて説明する。なお、以下では、上記第1の実施の形態に係る画像投影システムの構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
[2.1 概要]
本開示の第2の実施の形態に係る画像投影システムは、上記第1の実施の形態に係る画像投影システムの特徴に対して、さらに以下の特徴(4)を有している。
(特徴(4))
(4)本開示の第2の実施の形態に係る画像投影システムにおいて、投影光学系は、光源を含み、HOE素子は、少なくとも1つの波長域について回折効率のピークを有し、光源の波長域がHOE素子の回折効率のピークを有する波長域内に含まれている。
本実施の形態では、HOE素子の波長選択性を利用する。特に光源の波長域とHOE素子の回折効率が高い波長域とを一致させると、投影光学系の投影光のみを選択的に効率良く瞳に導くことができる。太陽光などの外光のスペクトルは一般的に広い範囲に亘っているため、高いシースルー特性と同時に、投射光学系の光源波長以外のノイズ光となる光は回折させずに透過させることができる。体積型HOE素子には反射型と透過型とがあるが、どちらを用いても構わない。特に反射型の体積型HOE素子は透過型の体積型HOE素子に比べて波長選択性が高い特徴がある。すなわち回折効率に関する波長幅が狭く、シースルー特性や光源の波長と一致させることで効率良く光を利用することのできるメリットがある。反射型のHOE素子であっても、接眼光学系の中で複数回の反射によって透過型の光学素子として機能させることができるため、光源が接眼光学系と分離されたタイプのHMDに用いることができる。
[2.2 具体例]
本実施の形態に係る画像投影システムの基本構成は、上記第1の実施の形態に係る画像投影システム1の構成と略同様であってもよい。ただし、本実施の形態に係る画像投影システムでは、カラーの映像を観察するために、光源21とHOE素子31とが以下のように構成されている。
図6は、本実施の形態に係る画像投影システムにおけるHOE素子31の回折効率の波長依存性を示している。
本実施の形態に係る画像投影システムでは、光源21にはLD(Laser Diode)を使用する。LDの代わりに発光ダイオード(LED)を使用しても構わない。カラーの映像を観察するためには青色(B),緑色(G),赤色(R)の光源21を使用する。
HOE素子31は反射型の体積型HOE素子を用いる。図6に示したように、HOE素子31の青色、緑色および赤色の回折効率のピーク波長はそれぞれ、445nm、525nm、640nmである。光源21の発光ピーク波長をHOE素子31の回折効率のピークと近い波長にすることで、投影光を効率良く網膜に届けることができる。
ここで、本実施の形態に係る画像投影システムを屋外で使用することを考える。屋外の太陽光は映像に不要なノイズ光である。HOE素子31の角度特性を下方からの光のみを回折するようにすれば、上方からの太陽光は集光せずに直進するだけである。すなわち、太陽光にとってHOE素子31は単に度が無いメガネと同じであり、瞳5に集光してノイズ光になることはない。さらに、太陽光が水面などで反射して1次光回折角度の下方から入射する場合においても、HOE素子31の波長選択性を利用すれば、観察者4の瞳5には波長範囲内の光のみ届くので光量は大幅に小さくなる。
以下、具体的な数値実施例を示す。入射太陽光は、AM1.5(ASTM G173−03 Reference Spectra Deviced from SMARTS v.2.9.2)の標準スペクトルを用いた。太陽光のスペクトルをSi(λ)[W*m−2*nm−1]とし、HOE素子31の効率をE(λ)とすると、HOE素子31を透過後、瞳5に入射する1次回折光の光量Ioutは以下の式(A)で表される。また、HOE素子31に入射する前の太陽光の光量Iinは、式(A)において、E(λ)=1として計算すればよく、以下の式(B)で表される。
Figure 2019086577
HOE素子31は、青色、緑色および赤色の3色の波長用のそれぞれの体積型HOE素子を貼り合わせ、カラー映像を観察可能な構成とする。また、簡単のため接眼光学系3内のHOE素子31を保持するためのガラス基板32の表面反射は0、内部透過率は1とする。
青色のHOE素子は、中心波長λc=445nm、波長の半値全幅FWHMは20nm、透過率最大値70%とする。緑色のHOE素子は、中心波長λc=525nm、波長の半値全幅FWHMは20nm、透過率最大値70%とする。赤色のHOE素子は、中心波長λc=640nm、波長の半値全幅FWHMは20nm、透過率最大値70%とする。
上記の場合、HOE素子31を介して瞳5に届く太陽光の光量は、Iout=56.3W/m2となる。HOE素子31へ入射する前の太陽光の光量は、Iin=650W/m2となる。HOE素子31を含む接眼光学系3を通ることによる減光比を計算すると、Iout/Iout=8.7%となり、このように、HOE素子31の波長依存性を利用することで、太陽光の光量を大幅に減光させることができる。
その他の構成、動作、ならびに効果は、上記第1の実施の形態に係る画像投影システム1と略同様であってもよい。
<3.第3の実施の形態>
次に、本開示の第3の実施の形態に係る画像投影システムについて説明する。なお、以下では、上記第1または第2の実施の形態に係る画像投影システムの構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
[3.1 概要]
本開示の第3の実施の形態に係る画像投影システムは、上記第1または第2の実施の形態に係る画像投影システムの特徴に対して、さらに以下の特徴(5)を有している。
(特徴(5))
(5)本開示の第3の実施の形態に係る画像投影システムにおいて、投影光学系は、走査ミラーと、走査ミラーより後側の光学系とを含んでいる。映像観察時における走査ミラーより後側の光学系と接眼光学系とからなる合成光学系による走査ミラーの像の位置が、接眼光学系の後側焦点位置より、後方にあることが望ましい。
本実施の形態では、投影光を接眼光学系の後側焦点位置より後方に集光させることで、平行光もしくは略平行光が眼球部へ集光することを回避する。投影光学系からの映像を網膜に導くために、接眼光学系に正の焦点距離を持ったHOE素子を使う必要がある。そして、そのHOE素子は角膜や水晶体などの眼球部で集光するように配置されているため、外光の光強度によっては眼球部での光密度が高くなる。このため、本実施の形態では、投影光に対しては、接眼光学系による集光位置を接眼光学系の後側焦点位置より光軸方向の後ろ側に位置させる。一方、平行光もしくは略平行光が接眼光学系に入射する場合は、接眼光学系の後側焦点位置、すなわち瞳の位置から眼球の外側方向に集光点をずらすことができるので、瞳位置の光強度密度を低減することができる。これにより、眼球部での光密度が低くなる。
[3.2 具体例]
図7は、本実施の形態に係る画像投影システム1Aの概略構成を示している。
投影光以外の光が投影光と近い角度で接眼光学系3に入射するとHOE素子31の回折作用を受けるために、主光線は観察者4の瞳5の位置に集光する。本実施の形態に係る画像投影システム1Aでは、観察者4の瞳5の近傍での集光の光密度を下げる方法を示す。
画像投影システム1Aにおいて、投影光学系2は、光源21と、走査ミラー22と、投影光学系2内で走査ミラー22より後側の光学系23とを含んでいる。
画像投影システム1Aでは、接眼光学系2の後側焦点位置Paが、瞳5よりも前方の位置となるように構成されている。画像投影システム1Aでは、投影光学系2から出射する投影光の複数の主光線を発散状に広げることで、主光線が接眼光学系3の後側焦点位置Paより後側に集光する。図7では、投影光の複数の主光線を実線により示す。一方、接眼光学系2の後側焦点位置Paを瞳5の近傍の位置にすると、屋外で使用する場合、太陽光が接眼光学系3によって観察者4の瞳5の付近に集光して、視認性に悪影響を及ぼすおそれがある。これに対して、接眼光学系2の後側焦点位置Paを瞳5よりも前方の位置にすることで、投影光以外の太陽光等の平行光がHOE素子31の回折後に集光したとしても、瞳5より前側、すなわち眼球部より外側に集光することとなり、瞳5の近傍での光強度密度を下げることができる。
投影光学系2がレーザスキャンタイプのプロジェクタである場合、映像は内部の走査ミラー22によって2次元スキャンされて投影面に投影される。映像の結像関係については、レーザの発光点と投影面は共役の関係にある。一方、瞳5の結像関係については、走査ミラー22と瞳5とが共役の関係にある。この瞳5の結像関係に着目すると、走査ミラー22の1点から主光線が広がって、その後の投影光学系2と接眼光学系3を通って、瞳5に集光する結像の位置関係にある。
すなわち、投影光学系2の走査ミラー22以降の後側の光学系23と接眼光学系3を通した走査ミラー22の像が瞳5の位置にあると言える。この走査ミラー22の像が接眼光学系3の後側焦点位置Paより後方にある場合、使用時に略平行光が外光として接眼光学系3に入射した場合でも、接眼光学系3の後側焦点位置Paに集光する。これにより、外光に対しては眼球より前の位置が集光点になり、眼球部では集光点より広がった光になりパワー密度を下げることができるので、視認性を改善することができる。
その他の構成、動作、ならびに効果は、上記第1または第2の実施の形態に係る画像投影システムと略同様であってもよい。
<4.第4の実施の形態>
次に、本開示の第4の実施の形態に係る画像投影システムについて説明する。なお、以下では、上記第1ないし第3のいずれか1つの実施の形態に係る画像投影システムの構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
[4.1 概要]
本開示の第4の実施の形態に係る画像投影システムは、以下の特徴(6),(7)を有している。
(特徴(6))
(6)本開示の第4の実施の形態に係る画像投影システムにおいて、接眼光学系は、特定の方向の偏光成分を透過させ、特定の方向に直交する方向の偏光成分を遮断する偏光子を含んでいる。
投影光以外の外光が投影光と近しい角度で接眼光学系に入射すると、その角度差が角度依存性の範囲内であると瞳付近で集光するため、ノイズ光が増加し、視認性に悪影響を及ぼす。本実施の形態に係る画像投影システムでは、これを軽減する。以下に具体例で説明する。太陽光が地面の水たまりに斜めに入射する場合、水たまりによる反射光の成分は鉛直方向より水平方向の光が多いことが知られている。接眼光学系内のHOE素子が下方斜め方角に対して回折効率を有し、かつ、太陽光の水たまりからの反射光が下方斜め方向から接眼光学系に入射する場合、接眼光学系内に鉛直方向の光のみを透過する偏光子を持たせることで、水たまりからの反射光の中で割合の多い水平方向成分の光を多く遮断することができる。例では直交する偏光成分として、水平方向と鉛直方向の直線偏光を挙げたが、右回り円偏光と左回り円偏光も互いに直交する関係にあるので本開示の技術範疇に入る。
(特徴(7))
(7)第4の実施の形態に係る画像投影システムにおいて、投影光学系は、投影光として、特定の方向に直交する方向の偏光成分を持たない光を接眼光学系に向けて出射することが望ましい。
特徴(6)において、特定の方向に直交する方向の偏光成分として直線偏光を用いる場合、水平方向の偏光成分を遮断して、鉛直方向の偏光成分を通す偏光子を接眼光学系に内蔵させることが望ましい。これにより、投影光学系は水平方向の偏光成分を持たないことで、効率良く投影光を網膜に届けることが可能となる。
[4.2 具体例]
図8は、本実施の形態に係る画像投影システム1Bの概略を示している。図9は、本実施の形態に係る画像投影システム1Bにおける接眼光学系3の一構成例を示している。
本実施の形態に係る画像投影システムの基本構成1Bは、上記第1の実施の形態に係る画像投影システム1の構成と略同様であってもよい。ただし、本実施の形態に係る画像投影システム1Bでは、図9に示したように、接眼光学系3が、特定の方向の偏光成分を透過させ、特定の方向に直交する方向の偏光成分を遮断する偏光子33を含んでいる。
図8に示したように、例えば太陽光が地面の水たまり等の水面7で反射し、投影光と同じ方向から接眼光学系3を通して、観察者4の瞳5に入射するおそれがある。図9に、投影光と同じ方向から投影光以外の光が接眼光学系3を通して、観察者4の瞳5に入射することを防ぐ方法を示す。太陽光が地面の水たまりなどの水面7によって反射した後に、投影光学系2から発せられる投影光と同方向から、接眼光学系3に入射する場合、映像に対して不要なノイズ光になる。
太陽の高度(仰角)が30度から水面7へ入射時には、水面7への入射角α=60°となる。空気の屈折率n1=1、水の屈折率n2=1.333として、水媒質側の屈折角をβとすると、β=40.52°である。入射面に垂直な方向の偏光をS偏光、平行な方向をP偏光とし、それぞれの水面7でエネルギー反射率(以下、単に「反射率」と呼ぶ。)をRs、Rpとおくと、反射率は以下のFresnelの式で表される。なお、ここでいう入射面とは、水面7へ入射する光線と水面7で反射された光線とを含む面のことをいう。
Figure 2019086577
上記の式により、Rp=0.4%,Rs=11.5%となる。この結果から、水面7からの反射光はS偏光すなわち、水平方向の偏光の割合が多い。接眼光学系3に水平方向の偏光を遮断し鉛直方向の直線偏光を透過させる機能を持つ偏光子33を内蔵させる。このことによって観察者4より下方に存在する反射面からの不要光の反射光を接眼光学系3によって大幅に削減することが可能となり、上記問題を解決することができる。また、上記第2の実施の形態で説明したHOE素子の波長選択性を併用することで、さらに光量を減らすことができる。
その他の構成、動作、ならびに効果は、上記第1ないし第3の実施の形態に係る画像投影システムと略同様であってもよい。
<5.その他の実施の形態>
本開示による技術は、上記各実施の形態の説明に限定されず種々の変形実施が可能である。
例えば、本技術は以下のような構成を取ることもできる。
(1)
映像を投影する投影光学系と、
前記投影光学系とは分離して構成されると共に観察者の頭部に装着され、少なくとも1つのホログラフィック素子を含み、前記投影光学系からの投影光を観察者の瞳に導く接眼光学系と
を備え、
前記ホログラフィック素子は、前記観察者の瞳に向かう方向に1次回折光を偏向させ、かつ、前記1次回折光に対して正の焦点距離を持ち、
映像観察時において、
前記接眼光学系の前記1次回折光に対する焦点距離をf[mm]、
前記ホログラフィック素子における前記投影光に対する、前記観察者の瞳に対して上下方向の最大有効半径をM[mm]とする場合、以下の式、
θ=arctan((3.5+M)/f)
で表されるθ以上の角度で前記投影光が前記接眼光学系に入射する
画像投影システム。
(2)
前記ホログラフィック素子は体積型ホログラフィック素子である
上記(1)に記載の画像投影システム。
(3)
前記ホログラフィック素子は、前記接眼光学系の下方から入射する光の角度に対して回折効率が最大となり、
前記投影光学系は、映像観察時に前記接眼光学系の下方に配置される
上記(1)または(2)に記載の画像投影システム。
(4)
前記投影光学系は、光源を含み、
前記ホログラフィック素子は、少なくとも1つの波長域について回折効率のピークを有し、前記光源の波長域が前記ホログラフィック素子の回折効率のピークを有する波長域内に含まれている
上記(1)ないし(3)のいずれか1つに記載の画像投影システム。
(5)
前記投影光学系は、走査ミラーと、前記走査ミラーより後側の光学系とを含み、
映像観察時における前記走査ミラーより後側の光学系と前記接眼光学系とからなる合成光学系による走査ミラーの像の位置が、前記接眼光学系の後側焦点位置より、後方にある
上記(1)ないし(4)のいずれか1つに記載の画像投影システム。
(6)
前記接眼光学系は、特定の方向の偏光成分を透過させ、前記特定の方向に直交する方向の偏光成分を遮断する偏光子を含む
上記(1)ないし(5)のいずれか1つに記載の画像投影システム。
(7)
前記投影光学系は、前記投影光として、前記特定の方向に直交する方向の偏光成分を持たない光を前記接眼光学系に向けて出射する
上記(6)に記載の画像投影システム。
1,1A,1B…画像投影システム、2…投影光学系、3…接眼光学系、3A…HOE素子側、3B…ガラス側、4…観察者、5…瞳、6…太陽、7…水面、21…光源、22…走査ミラー、23…(投影光学系内で走査ミラーより)後側の光学系、31…ホログラフィック素子(HOE素子)、32…ガラス基板、33…偏光子、100…画像投影システム、Pa…後側焦点位置、Z1…光軸。

Claims (7)

  1. 映像を投影する投影光学系と、
    前記投影光学系とは分離して構成されると共に観察者の頭部に装着され、少なくとも1つのホログラフィック素子を含み、前記投影光学系からの投影光を観察者の瞳に導く接眼光学系と
    を備え、
    前記ホログラフィック素子は、前記観察者の瞳に向かう方向に1次回折光を偏向させ、かつ、前記1次回折光に対して正の焦点距離を持ち、
    映像観察時において、
    前記接眼光学系の前記投影光に対する焦点距離をf[mm]、
    前記ホログラフィック素子における前記1次回折光に対する、前記観察者の瞳に対して上下方向の最大有効半径をM[mm]とする場合、以下の式、
    θ=arctan((3.5+M)/f)
    で表されるθ以上の角度で前記投影光が前記接眼光学系に入射する
    画像投影システム。
  2. 前記ホログラフィック素子は体積型ホログラフィック素子である
    請求項1に記載の画像投影システム。
  3. 前記ホログラフィック素子は、前記接眼光学系の下方から入射する光の角度に対して回折効率が最大となり、
    前記投影光学系は、映像観察時に前記接眼光学系の下方に配置される
    請求項1に記載の画像投影システム。
  4. 前記投影光学系は、光源を含み、
    前記ホログラフィック素子は、少なくとも1つの波長域について回折効率のピークを有し、前記光源の波長域が前記ホログラフィック素子の回折効率のピークを有する波長域内に含まれている
    請求項1に記載の画像投影システム。
  5. 前記投影光学系は、走査ミラーと、前記走査ミラーより後側の光学系とを含み、
    映像観察時における前記走査ミラーより後側の光学系と前記接眼光学系とからなる合成光学系による走査ミラーの像の位置が、前記接眼光学系の後側焦点位置より、後方にある
    請求項1に記載の画像投影システム。
  6. 前記接眼光学系は、特定の方向の偏光成分を透過させ、前記特定の方向に直交する方向の偏光成分を遮断する偏光子を含む
    請求項1に記載の画像投影システム。
  7. 前記投影光学系は、前記投影光として、前記特定の方向に直交する方向の偏光成分を持たない光を前記接眼光学系に向けて出射する
    請求項6に記載の画像投影システム。
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