JP6958179B2 - 表示装置 - Google Patents

表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6958179B2
JP6958179B2 JP2017185859A JP2017185859A JP6958179B2 JP 6958179 B2 JP6958179 B2 JP 6958179B2 JP 2017185859 A JP2017185859 A JP 2017185859A JP 2017185859 A JP2017185859 A JP 2017185859A JP 6958179 B2 JP6958179 B2 JP 6958179B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image light
diffraction element
display device
diffraction
reflecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017185859A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019061081A (ja
Inventor
文香 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2017185859A priority Critical patent/JP6958179B2/ja
Priority to US16/142,207 priority patent/US11022800B2/en
Publication of JP2019061081A publication Critical patent/JP2019061081A/ja
Priority to US17/245,053 priority patent/US20210247616A1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6958179B2 publication Critical patent/JP6958179B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B27/0172Head mounted characterised by optical features
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/42Diffraction optics, i.e. systems including a diffractive element being designed for providing a diffractive effect
    • G02B27/4205Diffraction optics, i.e. systems including a diffractive element being designed for providing a diffractive effect having a diffractive optical element [DOE] contributing to image formation, e.g. whereby modulation transfer function MTF or optical aberrations are relevant
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/0101Head-up displays characterised by optical features
    • G02B2027/013Head-up displays characterised by optical features comprising a combiner of particular shape, e.g. curvature
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/0101Head-up displays characterised by optical features
    • G02B2027/0145Head-up displays characterised by optical features creating an intermediate image
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/0149Head-up displays characterised by mechanical features
    • G02B2027/0152Head-up displays characterised by mechanical features involving arrangement aiming to get lighter or better balanced devices
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B27/0172Head mounted characterised by optical features
    • G02B2027/0174Head mounted characterised by optical features holographic
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B2027/0178Eyeglass type

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Description

本発明は、回折素子を利用して画像を表示する表示装置に関するものである。
ホログラフィック素子等の回折素子を用いた表示装置として、画像光投射装置から前方に向けて出射された画像光を回折素子によって観察者の眼に向けて偏向するものが提案されている(特許文献1参照)。回折素子では、特定波長で最適な回折角度と回折効率が得られるように干渉縞が最適化されている。
特開2016−161669号公報
特許文献1に記載の表示装置において、画像光は、回折素子の干渉縞に対応する特定波長を中心にして所定のスペクトル幅を有していることから、特定波長からずれた波長の光は、画像の解像度を低下させる原因となる。
そこで、本願発明者は、画像光投射装置から出射された画像光を反射型の第1回折素子によって、前方に配置された第2回折素子に向けて出射し、第1回折素子から出射された画像光を第2回折素子によって観察者の眼に向けて偏向する表示装置を検討している。かかる構成によれば、第1回折素子によって波長補償を行うことができ、特定波長からずれた波長の光に起因する画像の解像度の低下を抑制することができる。
しかしながら、上記構成の表示装置の場合、画像光投射装置が画像光を後方に向けて出射するため、画像光投射装置が前方寄りに配置されることになる。このため、頭部装着型の表示装置では、観察者の頭部に装着されるフレームに対して画像光投射装置、第1回折素子、および第2回折素子に搭載した際、質量が比較的重い画像光投射装置が前方寄りに配置されるので、表示装置の重心が前方寄りに位置することになる。その結果、表示装置を頭部に装着した際、フレームが前側に傾く等、表示装置の装着安定性が低下するという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、画像光を観察者の眼に向けて偏向する回折素子から観察者の側に向けて離間した位置に画像光投射装置を設けることのできる表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る表示装置の一態様は、画像光を投射する画像光投射装置と、前記画像光投射装置に対して第1方向の一方側に配置された第1反射素子を含み、前記画像光投射装置から投射された前記画像光を前記第1反射素子によって前記第1方向の他方側に向けて出射する第1導光系と、前記第1反射素子から出射された前記画像光を前記第1方向の一方側に向けて出射する反射型の第1回折素子と、前記第1回折素子から出射された前記画像光を前記第1方向の他方側に向けて出射する反射型の第2回折素子と、を有することを特徴とする。
本発明において、前記第1方向は、観察者の前後方向であり、前記第1方向の一方側は、前後方向の前側であり、前記第1方向の他方側は、前後方向の後側であり、前記画像光投射装置、前記導光系、前記第1回折素子、および前記第2回折素子を保持するフレームを有し、前記フレームを観察者の頭部に装着した際、前記第2回折素子が観察者の眼前に配置される態様を採用することができる。
本発明では、画像光投射装置から投射された画像光は、第1導光系の第1反射素子によって第1方向の他方側(後側)に向けて出射された後、第1回折素子に入射し、第1回折素子から第1方向の一方側(前側)に向けて出射される。そして、第1回折素子から出射された画像光は、第2回折素子に入射し、第2回折素子から第1方向の他方側に向けて出射される。その結果、画像光は、第2回折素子に対して第1方向の他方側に位置する観察者の眼に入射する。従って、画像光投射装置から投射される画像光に、第2回折素子の干渉縞に対応する特定波長からずれた波長の光が含まれている場合でも、第2回折素子での回折角のずれを第1回折素子によって補償することができる。それ故、画像の解像度低下を抑制することができる。また、第1反射素子が配置されているため、質量の重い画像光投射装置を第1方向の他方側(後側:画像光を観察者の眼に向けて偏向する回折素子から観察者の側に向けて離間した位置)に配置することができる。それ故、観察者の頭部に装着されるフレームに対して、画像光投射装置、第1回折素子、および第2回折素子を搭載した場合、質量が比較的重い画像光投射装置が後方寄りに配置されるので、表示装置の重心が後方寄りに位置することになる。よって、表示装置を頭部に装着した際、フレームが前側に傾きにくい等、表示装置の装着安定性を向上することができる。
本発明において、前記画像光投射装置は、前記画像光を前記第1方向の一方側に向けて投射する態様を採用することができる。かかる態様によれば、画像光投射装置より第1方向の他方側に反射部材を設けなくても、画像光投射装置から投射された画像光を第1反射素子に入射させることができる。
本発明において、前記第2回折素子は、前記第1回折素子より前記第1方向に交差する第2方向の一方側に配置されており、前記第1回折素子から前記第2回折素子に到る光路には、前記第1回折素子から出射された前記画像光を前記第2回折素子に向けて導く第2導光系が設けられている態様を採用することができる。
本発明において、前記第2導光系は、前記第1回折素子から出射された前記画像光が入射するレンズ系と、前記レンズ系から前記第1方向の一方側に出射された画像光を前記第2方向の一方側に出射する反射部材と、有する態様を採用することができる。かかる態様によれば、画像光投射装置に投射レンズ等を用いた場合でも、投射レンズ等によって発生した収差を第2導光系のレンズ系によって補正することができる。
本発明において、前記画像光投射装置は、前記第1回折素子より前記第1方向の他方側に配置されている態様を採用することができる。かかる態様によれば、質量が比較的重い画像光投射装置がより後方寄りに配置されるので、表示装置の重心が、より後方寄りに位置することになる。よって、表示装置を頭部に装着した際、フレームが前側に傾きにくい等、表示装置の装着安定性を向上することができる。
本発明において、前記第1反射素子の反射面は、周辺部に対して中央部が凹んだ凹曲面である態様を採用することができる。かかる態様によれば、第1反射素子が集光機能を有するため、画像光投射装置から投射された画像光を第1回折素子に効率よく入射させることができる。
本発明において、前記第1導光系は、前記画像光投射装置から出射された画像光を前記第1反射素子に向かわせる第2反射素子を備えている態様を採用することができる。かかる態様によれば、画像光投射装置から第1反射素子に到る光路を頭部装着用の表示装置に適した態様とすることができる。
本発明において、前記第2反射素子の反射面は、周辺部に対して中央部が凹んだ凹曲面である態様を採用することができる。かかる態様によれば、第2反射素子が集光機能を有するため、画像光投射装置から投射された画像光を第1反射素子に効率よく入射させることができる。
本発明において、前記第1回折素子および前記第1反射素子は、透光性の導光部材の複数の面のいずれかに固定されている態様を採用することができる。かかる態様によれば、第1回折素子および第1反射素子をフレームに対して効率よく搭載することができる。
本発明において、前記第1回折素子の入射面および前記第2回折素子の入射面は各々、周辺部に対して中央部が凹んだ凹曲面である態様を採用することができる。かかる態様によれば、第1回折素子および第2回折素子が集光機能を有するため、画像光を観察者の眼に向けて集光させる機能が増強される。従って、画角が大きく、かつ高画質な画像を表示することができる。
本発明において、前記第1回折素子および前記第2回折素子は各々、反射型の体積ホログラフィック素子である態様を採用することができる。かかる態様によれば、画像光を構成する波長を選択的に回折できるため、高い透過性が得られる。従って、表示装置は、外光(背景)と画像を同時に視認することができる。
本発明において、前記画像光投射装置は、前記画像光を生成する画像光生成装置と、前記画像光生成装置が生成した画像光を投射する投射光学系と、を有する態様を採用することができる。
この場合、前記画像光生成装置は、有機エレクトロルミネッセンス表示素子を備えている態様を採用することができる。かかる態様によれば、小型で高画質な画像表示が可能な表示装置を提供することができる。
本発明において、前記画像光生成装置は、照明光源と、前記照明光源から出射された照明光を変調する液晶表示素子とを備えている態様を採用してもよい。かかる態様によれば、照明光源の選択が可能なため、画像光の波長特性の自由度が広がるという利点がある。
本発明の実施形態1に係る表示装置の外観の一態様を示す外観図。 図1に示す表示装置の光学系の一態様を示す説明図。 図2に示す第2回折素子の干渉縞の説明図。 図2に示す第1回折素子および第2回折素子での波長補償の説明図。 図2に示す第2回折素子の具体的構成例1を示す断面図。 図2に示す第2回折素子の具体的構成例2を示す断面図。 本発明の実施形態2に係る表示装置の光学系の一態様を示す説明図。 本発明の実施形態3に係る表示装置の光学系の一態様を示す説明図。 本発明の実施形態4に係る表示装置の光学系の一態様を示す説明図。 本発明の実施形態5に係る表示装置の光学系の一態様を示す説明図。 図2および図4に光学系の第1回折素子から第2回折素子までの光路の説明図。 本発明の変形例に係る光学系の第1回折素子から第2回折素子までの光路の説明図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材の尺度や角度を実際とは異ならせしめている。
[実施形態1]
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態1に係る表示装置100の外観の一態様を示す外観図である。図2は、図1に示す表示装置100の光学系10の一態様を示す説明図である。なお、図1および図2では、前後方向を第1方向Zとし、前側を第1方向Zの一方側Z1とし、後側を第1方向Zの他方側Z2とし、横方向を第2方向Xとし、上下方向を第3方向Yとしてある。また、左眼用光学系10bを示す図2では、右側(鼻側)を第2方向Xの一方側X1とし、左側(耳側)を第2方向Xの他方側X2としてある。
図1に示す表示装置100は、頭部装着型の表示装置であり、画像光L0aを右眼Eaに入射させる右眼用光学系10aと、画像光L0bを左眼Ebに入射させる左眼用光学系10bとを有している。表示装置100は、例えば、眼鏡のような形状に形成される。具体的には、表示装置100は、右眼用光学系10a、および左眼用光学系10bを保持するフレーム90を有しており、フレーム90は観察者の頭部に装着される。フレーム90は、後述する右眼用光学系10aの第2回折素子70a、および左眼用光学系10bの第2回折素子70bを各々、保持する前部分91を有しており、フレーム90の右側のテンプル92a、および左側のテンプル92bの各々に、後述する右眼用光学系10aの画像光投射装置、および左眼用光学系10bの画像光投射装置等が保持されている。
右眼用光学系10aと左眼用光学系10bとは基本的な構成が同一である。従って、以下の説明では、右眼用光学系10aと左眼用光学系10bとを区別せずに光学系10として説明する。また、図2には、光学系10として、左眼用光学系10bのみを示し、右眼用光学系10aの説明を省略する。また、図2では、画像光の中央と両端の画角の光線を記載している。但し、第1回折素子50以降の光線は、図の簡略化の為に各画角の中心光線のみを記載し、他の光線を省略してある。
図2に示すように、光学系10では、画像光投射装置30から出射された画像光L0の進行方向に沿って、反射素子41(第1反射素子)を備えた第1導光系40、反射性の第1回折素子50、および反射性の第2回折素子70が配置されている。かかる光学系10において、画像光L0の第1方向Zでの進行方向に着目すると、画像光投射装置30は、第1方向Zの一方側Z1に向けて画像光L0を出射する。第1導光系40の反射素子41では、画像光投射装置30から出射された画像光L0が第1方向Zの他方側Z2から入射し、入射した画像光L0を第1方向Zの他方側Z2に向けて出射する。第1回折素子50は、反射素子41から出射された画像光L0が第1方向Zの一方側Z1から入射し、入射した画像光L0を第1方向Zの一方側Z1に向けて出射する。第2回折素子70は、第1回折素子50から出射された画像光L0が第1方向Zの他方側Z2から入射し、入射した画像光L0を第1方向Zの他方側Z2に向けて出射する。第2回折素子70から出射された画像光L0は、観察者の眼Eに入射する。
本形態では、第1回折素子50から第2回折素子70に向かう光路に第2導光系60が配置されている。従って、第1回折素子50から第1方向Zの一方側Z1に向けて出射された画像光L0は、第2導光系60を介して第2回折素子70に入射する。
(光学系10の詳細構成)
本形態において、画像光投射装置30は、画像光L0を生成する画像光生成装置31と、画像光生成装置31が生成した画像光L0を第1方向Zの一方側Z1に向けて投射する投射光学系32とを有している。本形態において、画像光生成装置31、および画像光生成装置31は各々、画像光L0を第1方向Zの一方側Z1から第2方向Xの一方側X1に斜めに傾いた方向に出射する。
投射光学系32は複数のレンズ321によって構成されている。画像光生成装置31は、有機エレクトロルミネッセンス表示素子等の表示パネル310を備えている態様を採用することができる。かかる態様によれば、小型で高画質な画像表示が可能な表示装置100を提供することができる。また、画像光生成装置31は、照明光源(図示せず)と、照明光源から出射された照明光を変調する液晶表示素子等の表示パネル310とを備えている態様を採用してもよい。かかる態様によれば、照明光源の選択が可能なため、画像光L0の波長特性の自由度が広がるという利点がある。ここで、画像光生成装置31は、カラー表示可能な1枚の表示パネル310を有する態様を採用することができる。また、画像光生成装置31は、各色に対応する複数の表示パネル310と、複数の表示パネル310から出射された各色の画像光を合成する合成光学系とを有する態様を採用してもよい。さらに、画像光投射装置30は、レーザー光をマイクロミラーデバイスで変調する態様を採用してもよい。
第1導光系40は、画像光投射装置30に対して第1方向Zの一方側Z1に配置された反射素子41(第1反射素子)を含む。本形態において、第1導光系40は、反射素子41のみによって構成されている。反射素子41は、第1方向Zの他方側Z2に反射面410を向けて配置されており、画像光投射装置30から投射された画像光L0を第1方向Zの他方側Z2に出射する。本形態において、反射素子41は、画像光投射装置30から投射された画像光L0を第1方向Zの他方側Z2から第2方向Xの一方側X1に斜めに傾いた方向に出射する。
第1回折素子50は、反射性の回折素子であり、反射素子41から出射された画像光L0を第1方向Zの一方側Z1に向けて出射する。本形態において、第1回折素子50は、反射素子41に対して第1方向Zの他方側Z2で離間する位置において、第1方向Zの一方側Z1から第2方向Xの他方側X2に斜めに傾いた方向に入射面51を向けて配置されている。従って、第1回折素子50は、第1方向Zの一方側Z1から第2方向Xの他方側X2に斜めに傾いた方向から入射した画像光L0を第1方向Zの一方側Z1に向けて出射する。
第2回折素子70は、第1回折素子50に対して第1方向Zの一方側Z1で対向する位置から第2方向Xの一方側X1に中心がずれた位置において入射面71を第1方向Zの他方側Z2に向けて配置されている。第2導光系60は、第1回折素子50から出射された画像光L0が入射するレンズ系61と、レンズ系61から第1方向Zの一方側Z1に向けて出射された画像光L0を第1方向Zの一方側Z1から第2方向の一方側X1に斜めに傾いた方向に出射する反射部材62とを有している。レンズ系61は、第1方向Zの他方側Z2から一方側Z1に向けて配置された複数のレンズ611からなる。反射部材62は、第2方向Xの一方側X1に対して第1方向Zの他方側Z2に向けて斜めに傾いた反射面620を有している。本形態において、レンズ系61では、中間像の形成が行われない。
(第1回折素子50および第2回折素子70の詳細構成)
図3は、図2に示す第2回折素子70の干渉縞751の説明図である。図2において、第2回折素子70は、反射型体積ホログラフィック素子75を備えており、反射型体積ホログラフィック素子75は部分反射型回折光学素子である。このため、第2回折素子70は、部分透過反射性のコンバイナーを構成している。従って、外光も第2回折素子70を介して眼Eに入射するため、観察者は、画像光生成装置31で形成した画像光L0と外光(背景)とが重畳した画像を認識することができる。
第2回折素子70は、観察者の眼Eと対向しており、画像光L0が入射する第2回折素子70の入射面71は、眼Eから離れる方向に凹んだ凹曲面になっている。換言すれば、入射面71は、画像光L0の入射方向において、周辺部に対して中央部が凹んで湾曲した形状となっている。このため、画像光L0を観察者の眼Eに向けて効率良く集光させることができる。
第1回折素子50は、反射型体積ホログラフィック素子55を備えており、反射型体積ホログラフィック素子55は部分反射型回折光学素子である。第1回折素子50は、画像光L0が入射する入射面51が、凹んだ凹曲面になっている。換言すれば、入射面51は、画像光L0の入射方向において、周辺部に対して中央部が凹んで湾曲した形状となっている。そのため、画像光L0を第2導光系60に向けて効率良く偏向させることができる。また、第1回折素子50は、画像光L0の中間像を1回形成する。
図3に示すように、第2回折素子70は、特定波長に対応するピッチを有した干渉縞751を有している。干渉縞751は屈折率等の差としてホログラム感光層に記録されており、干渉縞751は特定入射角度に対応するように、第2回折素子70の入射面71に対して一方方向に傾いている。従って、第2回折素子70は、画像光L0を所定の方向に回折して偏向する。特定波長および特定入射角度とは、画像光L0の波長と入射角度に対応する。かかる構成の干渉縞751は、参照光Lrおよび物体光Lsを用いてホログラフィック感光層に干渉露光を行うことにより形成することができる。
なお、第1回折素子50および第2回折素子70は基本的な構成が同一であるため、第1回折素子50については、図3に第1回折素子50の干渉縞551等の符号をかっこ内に示し、それらの説明を省略する。
(波長補償)
図4は、図2に示す第1回折素子50および第2回折素子70での波長補償の説明図である。なお、図4では、画角の中央の光線における波長補償のみを示してあるが、画角の他の光線においても同様の波長補償が行われる。図4では、画像光L0の特定波長の光L1(実線)を図示しており、例えば画像光L0の強度ピークとなる波長の光とする。また、図4では、特定波長に対して長波長側の光L2(一点鎖線)、および特定波長に対して短波長側の光L3(点線)を図示してある。
図4において、第1回折素子50に入射した画像光L0は、第1回折素子50によって回折し、偏向される。このとき、特定波長に対して長波長側の光L2の回折角度は、特定波長の光L1の回折角度より大きくなる。また、特定波長に対して短波長側の光L3の回折角度は、特定波長の光L1の回折角度より小さくなる。従って、第1回折素子50を出射した画像光L0は、波長毎に偏向されて分散することとなる。
第1回折素子50を出射した画像光L0は、第2導光系60を介して第2回折素子70に入射し、第2回折素子70によって回折し偏向される。その際、第1回折素子50から第2回折素子70までの光路において、第1回折素子50によって中間像の形成が1回行われ、反射部材62での反射が1回行われる。従って、画像光L0と第2回折素子70の入射面法線との間の角度を入射角とすると、特定波長に対して長波長側の光L2は、特定波長の光L1よりも大きな入射角となり、特定波長に対して短波長側の光L3は、特定波長の光L1よりも小さな入射角となる。また、特定波長に対して長波長側の光L2の回折角度は、特定波長の光L1の回折角度よりも大きくなり、特定波長に対して短波長側の光L3の回折角度は、特定波長の光L1の回折角度よりも小さくなる。
従って、特定波長に対して長波長側の光L2は、特定波長の光L1よりも大きな入射角で第1回折素子50に入射するが、特定波長に対して長波長側の光L2の回折角度が、特定波長の光L1の回折角度よりも大きいため、結果として第2回折素子70から出射するときには、特定波長に対して長波長側の光L2と特定波長の光L1は略平行な光となる。これに対して、特定波長に対して短波長側の光L3は、特定波長の光L1よりも小さな入射角で第1回折素子50に入射するが、特定波長に対して短波長側の光L3の回折角度が、特定波長の光L1の回折角度よりも小さいため、結果として第2回折素子70から出射するときには、特定波長に対して短波長側の光L3と特定波長の光L1は略平行な光となる。それ故、第2回折素子70を出射した画像光L0は、略平行な光として観察者の眼Eに入射するので、波長毎の網膜での結像位置ずれが抑制される。
ここで、第1回折素子50、および第2回折素子70およびは、波長による回折角度のずれが相殺するように作られていることが好ましい。例えば、第1回折素子50および第2回折素子70を、図3に示す干渉縞551、751のピッチおよび傾きが面内方向で等しくなるようにすると波長による回折角度のずれを相殺できる。但し、第1回折素子50と第2回折素子70との間に配置される光学部品による影響を考慮すると、干渉縞551、751のピッチおよび傾きが面内方向で異なる態様を採用する方が好ましい場合もある。その場合においては、第2回折素子70を出射した画像光L0が集光するように、光学部品による影響を考慮して干渉縞551、751のピッチおよび傾きをいずれかに異ならせる。いずれの場合においても、第1回折素子50に入射する画像光L0は、投射光学系32を介することで生成された位置に応じた角度を有する平行状態の光束に調整されているので、第1回折素子50の面内方向の位置に応じて、それぞれが波長による回折角度のずれを相殺するように干渉縞551のピッチおよび傾きを好適な構成とすることができる。
(第1回折素子50および第2回折素子70の具体的構成例)
図5は、図2に示す第2回折素子70の具体的構成例1を示す断面図である。図6は、図2に示す第2回折素子70の具体的構成例2を示す断面図である。図1および図2に示す表示装置において、画像光L0がカラー表示用の場合、第1回折素子50および第2回折素子70は、図5または図6に示すように構成される。なお、図5および図6には、第2回折素子70のみを示し、第1回折素子50の図示を省略してある。
図5に示す構成例において、第2回折素子70では、反射型体積ホログラフィック素子75R、75G、75Bが積層されており、反射型体積ホログラフィック素子75R、75G、75Bの各々には、特定波長に対応するピッチで干渉縞751R、751G、751Bが形成されている。例えば、干渉縞751Rは、580nmから700nmの波長範囲のうち、例えば、波長615nmに対応するピッチで形成される。干渉縞751Gは、500nmから580nmの波長範囲のうち、例えば、波長535nmに対応するピッチで形成される。干渉縞751Bは、400nmから500nmの波長範囲のうち、例えば、波長460nmに対応するピッチで形成される。かかる構成は、各波長に対応する感度を有するホログラフィック感光層を形成した状態で、各波長の参照光LrR、LrG、LrB、および物体光LsR、LsG、LsBを用いてホログラフィック感光層に干渉露光を行うことにより形成することができる。
また、各波長に対応する感度を有する感光材料をホログラフィック感光層に分散させておき、各波長の参照光LrR、LrG、LrBおよび物体光LsR、LsG、LsBを用いてホログラフィック感光層に干渉露光を行うことによって、図6に示すように、1つの層に干渉縞751R、751G、751Bを形成してもよい。図5および図6に示すいずれの構成例においても、参照光LrR、LrG、LrBおよび物体光LsR、LsG、LsBとして球面波の光を用いることもある。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の表示装置100は、画像光投射装置30から投射された画像光L0は、第1導光系40の反射素子41(第1反射素子)によって第1方向Zの他方側Z2(後側)に向けて出射された後、第1回折素子50に入射し、第1回折素子50から第1方向Zの一方側Z1(前側)に向けて出射され、第2回折素子70に入射する。従って、画像光投射装置30から投射される画像光L0に、第2回折素子70の干渉縞に対応する特定波長からずれた波長の光が含まれている場合でも、第2回折素子70での回折角のずれを第1回折素子50によって補償することができる。それ故、画像の解像度低下を抑制することができる。
また、画像光投射装置30に対して第1方向Zの一方側Z1に反射素子41が配置されているため、質量の重い画像光投射装置30を第1方向Zの他方側Z2に配置することができる。本形態では、画像光投射装置30の第1方向Zの他方側Z2の端部が第1回折素子50より第1方向Zの他方側Z2に位置する。それ故、観察者の頭部に装着されるフレーム90に対して、画像光投射装置30、第1回折素子50、および第2回折素子70を搭載した場合、質量が比較的重い画像光投射装置30が第1方向Zの他方側Z2(後方寄り、画像光L0を観察者の眼Eに向けて偏向する第2回折素子70から観察者の側に向けて離間した位置)に配置されるので、表示装置100の重心が後方寄りに位置することになる。よって、表示装置100を頭部に装着した際、フレーム90が前側に傾きにくい等、表示装置100の装着安定性を向上することができる。
また、画像光投射装置30は、画像光L0を第1方向Zの一方側Z1に向けて投射するため、画像光投射装置30より第1方向Zの他方側Z2に反射部材を設けなくても、画像光投射装置30から投射された画像光L0を反射素子41に入射させることができる。
また、第2回折素子70は、第1回折素子50より第2方向Xの一方側X1に配置されており、第1回折素子50から第2回折素子710に到る光路には、レンズ系61を含む第2導光系60を有しているため、画像光投射装置30に投射レンズ等を用いた場合でも、投射レンズ等によって発生した収差を第2導光系60のレンズ系61によって補正することができる。
[実施形態2]
図7は、本発明の実施形態2に係る表示装置100の光学系10の一態様を示す説明図である。なお、本形態および後述する実施形態3、4、5の基本的な構成は、実施形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示し、それらの詳細な説明を省略する。
図7に示すように、本形態の表示装置100の光学系10も、実施形態1と同様、画像光投射装置30は、第1方向Zの一方側Z1に向けて画像光L0を出射する。第1導光系40の反射素子41(第1反射素子)では、画像光投射装置30から出射された画像光L0が第1方向Zの他方側Z2から入射し、入射した画像光L0を第1方向Zの他方側Z2に向けて出射する。第1回折素子50は、反射素子41から出射された画像光L0が第1方向Zの一方側Z1から入射し、入射した画像光L0を第1方向Zの一方側Z1に向けて出射する。第2回折素子70は、第1回折素子50から出射された画像光L0が第1方向Zの他方側Z2から入射し、入射した画像光L0を第1方向Zの他方側Z2に向けて出射する。第2回折素子70から出射された画像光L0は、観察者の眼Eに入射する。また、第1回折素子50から第2回折素子70に向かう光路に第2導光系60が配置されている。従って、第1回折素子50から第1方向Zの一方側Z1に向けて出射された画像光L0は、第2導光系60を介して第2回折素子70に入射する。
本形態において、反射素子41の反射面410は、画像光L0の入射方向において、周辺部に対して中央部が凹んで湾曲した形状となっている。このため、反射素子41が集光機能を有するため、画像光投射装置30から投射された画像光L0を第1回折素子50に効率よく入射させることができる。それ故、画像光投射装置30の投射光学系32に用いたレンズ321の枚数を実施形態1より減らしても、画像光L0を観察者の眼Eに向けて効率良く集光させることができる。その他の構成は、実施形態1と同様である。
このように構成した表示装置100でも、実施形態1と同様、画像光投射装置30に対して第1方向Zの一方側Z1に反射素子41が配置されているため、質量の重い画像光投射装置30を第1方向Zの他方側Z2に配置することができる。本形態では、画像光投射装置30の第1方向Zの他方側Z2の端部が第1回折素子50より第1方向Zの他方側Z2に位置する。それ故、質量が比較的重い画像光投射装置30が第1方向Zの他方側Z2(後方寄り)に配置されるので、表示装置100の重心が後方寄りに位置することになる。よって、表示装置100を頭部に装着した際、フレーム90が前側に傾きにくい等、表示装置100の装着安定性を向上することができる。
[実施形態3]
図8は、本発明の実施形態3に係る表示装置100の光学系10の一態様を示す説明図である。図8に示すように、本形態の表示装置100の光学系10も、実施形態1と同様、画像光投射装置30は、第1方向Zの一方側Z1に向けて画像光L0を出射する。第1導光系40の反射素子41(第1反射素子)では、画像光投射装置30から出射された画像光L0が第1方向Zの他方側Z2から入射し、入射した画像光L0を第1方向Zの他方側Z2に向けて出射する。第1回折素子50は、反射素子41から出射された画像光L0が第1方向Zの一方側Z1から入射し、入射した画像光L0を第1方向Zの一方側Z1に向けて出射する。第2回折素子70は、第1回折素子50から出射された画像光L0が第1方向Zの他方側Z2から入射し、入射した画像光L0を第1方向Zの他方側Z2に向けて出射する。第2回折素子70から出射された画像光L0は、観察者の眼Eに入射する。また、第1回折素子50から第2回折素子70に向かう光路に第2導光系60が配置されている。従って、第1回折素子50から第1方向Zの一方側Z1に向けて出射された画像光L0は、第2導光系60を介して第2回折素子70に入射する。
本形態において、第1導光系40は、画像光投射装置30から出射された画像光L0を反射素子41(第1反射素子)に入射させる反射素子42(第2反射素子)を備えている。さらに、第1導光系40は、画像光投射装置30から出射された画像光L0を反射素子42(第2反射素子)に入射させる反射素子43(第3反射素子)を備えている。
ここで、画像光投射装置30は、画像光L0を第1方向Zの一方側Z1から第2方向Xの一方側X1に斜めに傾いた方向に出射する。かかる構成に対応して、反射素子43(第3反射素子)は、画像光投射装置30に対して第2方向Xの一方側X1で対向する位置で反射面430を第2方向Xの他方側X2に向けている。また、反射素子42(第2反射素子)は、反射素子43から第1方向Zの一方側Z1かつ第2方向Xの他方側X2に向かって離間する位置で、反射面430を第2方向Xの一方側X1に向けている。従って、画像光投射装置30から出射された画像光L0は、反射素子43によって第1方向Zの一方側Z1かつ第2方向Xの他方側X2に向かって反射された後、反射素子42によって第1方向Zの一方側Z1かつ第2方向Xの一方側X1に向かって反射され、反射素子41に入射する。
従って、画像光投射装置30は、実施形態1と同様、第1回折素子50から第1方向Zの他方側Z2に離間した位置に配置されている。このため、質量が比較的重い画像光投射装置30が第1方向Zの他方側Z2(後方寄り)に配置されるので、表示装置100の重心が後方寄りに位置することになる。よって、表示装置100を頭部に装着した際、フレーム90が前側に傾きにくい等、表示装置100の装着安定性を向上することができる。
また、反射素子41、42、43の反射面410、420、430は各々、画像光L0の入射方向において、周辺部に対して中央部が凹んで湾曲した形状となっている。このため、反射素子41、42、43は各々、集光機能を有している。従って、反射素子43は、画像光投射装置30から投射された画像光L0を反射素子42に効率よく入射させることができ、反射素子42は、反射素子43から出射された画像光L0を反射素子41に効率よく入射させることができ、反射素子41は、反射素子42から出射された画像光L0を第1回折素子50効率よく入射させることができる。それ故、画像光投射装置30の投射光学系32に用いたレンズ321の枚数を実施形態2より減らしても、画像光L0を観察者の眼Eに向けて効率良く集光させることができる。
また、図1に示すフレーム90に画像光投射装置30、および反射素子41、42、43を搭載する際、画像光投射装置30、および反射素子41、42、43をテンプル92bに沿って配置できる。従って、フレーム90を含めた表示装置100全体の重量バランスを向上することができるので、表示装置100の装着安定性を向上することができる。その他の構成は、実施形態1と同様である。
[実施形態4]
図9は、本発明の実施形態4に係る表示装置100の光学系10の一態様を示す説明図である。図9では、透光性の導光部材80をグレーの領域として示してある。図9に示すように、本形態の光学系10では、実施形態1の光学系10において、第1回折素子50および反射素子41(第1反射素子)が、透光性の導光部材80の複数の面のいずれかに固定されている。本形態において、導光部材80は、画像光投射装置30から画像光L0が入射する入射面81と、第2導光系60に対して画像光L0を出射する出射面82と、反射素子41の反射面410が接合された平面83と、第1回折素子50の入射面51が接合された曲面84とを備えている。
従って、反射素子41、および第1回折素子50は導光部材80を介して一体化されている。それ故、図1を参照して説明したフレーム90に反射素子41、および第1回折素子50を搭載する際、反射素子41、および第1回折素子50を、導光部材80を介して一体化した状態で取り扱うことができるので、表示装置100を効率よく組み立てることができるとともに、反射素子41と第1回折素子50との位置関係に高い精度を得ることができる。
[実施形態5]
図10は、本発明の実施形態5に係る表示装置100の光学系10の一態様を示す説明図である。図10では、透光性の導光部材80をグレーの領域として示してある。図10に示すように、本形態の光学系10では、実施形態3の光学系10において、第1回折素子50および反射素子41(第1反射素子)が、透光性の導光部材80の複数の面のいずれかに固定されている。従って、導光部材80は、画像光投射装置30から画像光L0が入射する入射面81と、第2導光系60に対して画像光L0を出射する出射面82と、反射素子41の反射面410が接合された曲面86と、第1回折素子50の入射面51が接合された曲面84とを備えている。
また、本形態では、反射素子42(第2反射素子)および反射素子43(第3反射素子)が導光部材80の別の面に固定されている。従って、導光部材80は、さらに、反射素子42の反射面420が接合された曲面87と、反射素子43の反射面430が接合された曲面88とを備えている。
従って、反射素子41、42、43および第1回折素子50は導光部材80を介して一体化されている。それ故、図1を参照して説明したフレーム90に反射素子41、42、43、および第1回折素子50を搭載する際、反射素子41、42、43、および第1回折素子50を、導光部材80を介して一体化した状態で取り扱うことができるので、表示装置100を効率よく組み立てることができるとともに、反射素子41、42、43、および第1回折素子50の位置関係に高い精度を得ることができる。
[光学系10での波長補償に関する他の構成]
図11および図12を参照して、上記実施形態、および本発明の変形例を説明しながら、波長補償を行う場合の条件を説明する。図11は、図2および図4に光学系10の第1回折素子50から第2回折素子70までの光路の説明図である。図12は、本発明の変形例に係る光学系10の第1回折素子50から第2回折素子70までの光路の説明図である。
図11および図12では、第1回折素子50と第2回折素子70との間の構成が分かりやすいように、第2導光系60のレンズ系61の図示を省略し、第1回折素子50および第2回折素子50を平面で示してある。また、第1回折素子50等による中間像の生成を、中間像生成レンズM0で示し、第2導光系60で用いる反射部材をミラーM1で示している。従って、図11には、反射部材62がミラーM1で示され、図12には、ミラーM1に加えて、ミラーM2が追加されている。
なお、図11および図12には、特定波長に対して長波長側の光L2(一点鎖線)を図示してある。また、図11および図12では、第1回折素子50の入射面51の法線方向から光を入射した際に最も回折効率が高くなる方向を第1回折方向D1とし、第2回折素子70の入射面71の法線方向から光を入射した際に最も回折効率が高くなる方向を第2回折方向D2としてある。
図11に示す光学系10では、第2回折素子70の入射面71の法線方向に対する第2回折方向D2の向きはCW方向であり、第1回折素子50の入射面51の法線方向に対する第1回折方向D1の向きもCW方向となるように、第2回折素子70と第1回折素子50が配置されている。
図12に示す光学系10では、第2回折素子70の入射面71の法線方向に対する第2回折方向D2の向きはCW方向で、第1回折素子50の入射面51の法線方向に対する第1回折方向D1の向きはCCW方向となるように、第2回折素子70と第1回折素子50が配置されている。
すなわち、第1回折素子50から第2回折素子70までの間での反射回数と中間像の生成回数の和が偶数であるか奇数であるかによって、第1回折素子50および第2回折素子70の配置が異なる。
具体的には、図11に示す光学系10のように、反射回数と中間像の生成回数の和が偶数である場合は、第2回折素子70の入射面71の法線と第1回折素子50の入射面51の法線とを含む仮想面の法線方向(図11の平面視方向)から見て、第2回折素子70の入射面71の法線方向に対する第2回折方向D2の向きと第1回折素子50の入射面51の法線方向に対する第1回折方向D1の向きとが互いに同じ方向(CW方向)となるように、第1回折素子50および第2回折素子70が配置される。
これに対して、図12に示す光学系10のように、反射回数と中間像の生成回数の和が奇数である場合は、前述の仮想面の法線方向(図12の平面視方向)から見て、第2回折方向D2の向きと第2回折方向D1の向きとが互いに逆方向(CW方向およびCCW方向)となるように、第2回折素子31および第2回折素子70が配置される。
これによって、スペクトル幅を有する画像光L0が、第1回折素子50によって波長毎に偏向されて分散したのち、第2回折素子70によって波長毎に集光して、略平行な光として観察者の瞳へと入射される。
なお、図12に示す変形例では第2回折素子70と第1回折素子50の間にミラーM2を追加した一様態を示したが、光学素子の追加あるいは削減はこれに限らない。例えば、レンズやミラーをさらに追加する場合およびミラーを削減する場合があげられる。その場合においても、第1回折素子50から第2回折素子70までの間での反射回数と中間像の生成回数の和が偶数であるか奇数であるかによって、第2回折素子70の入射面71の法線方向に対する第2回折方向D2の向きと第1回折素子50の入射面51の法線方向に対する第1回折方向D1の向きとが、前述した例と同様に構成されればよい。
10…光学系、10a…右眼用光学系、10b…左眼用光学系、30…画像光投射装置、31…画像光生成装置、32…投射光学系、40…第1導光系、41…反射素子(第1反射素子)、42…反射素子(第2反射素子)43…反射素子(第3反射素子)、50…第1回折素子、55、75…反射型体積ホログラフィック素子、60…第2導光系、61…レンズ系、62…反射部材、70…第2解説素子、80…導光部材、90…フレーム、91…前部分、92a、92b…テンプル、100…表示装置、310…表示パネル、X…第2方向、Z…第1方向、E…眼。

Claims (13)

  1. 画像光を投射する画像光投射装置と、
    前記画像光投射装置に対して第1方向の一方側に配置された第1反射素子を含み、前記
    画像光投射装置から投射された前記画像光を前記第1反射素子によって前記第1方向の他
    方側に向けて出射する第1導光系と、
    前記第1反射素子から出射された前記画像光を前記第1方向の一方側に向けて出射する
    反射型の第1回折素子と、
    前記第1回折素子から出射された前記画像光を前記第1方向の他方側に向けて出射する
    反射型の第2回折素子と、
    を有し、
    前記第2回折素子は、前記第1回折素子より前記第1方向に交差する第2方向の一方側
    に配置されており、
    前記第1回折素子から前記第2回折素子に到る光路には、前記第1回折素子から出射さ
    れた前記画像光を前記第2回折素子に向けて導く第2導光系が設けられ、
    前記第2導光系は、前記第1回折素子から出射された前記画像光が入射するレンズ系と
    、前記レンズ系から前記第1方向の一方側に出射された画像光を前記第2方向の一方側に
    出射する反射部材と、を有することを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置において、
    前記第1方向は、観察者の前後方向であり、
    前記第1方向の一方側は、前後方向の前側であり、
    前記第1方向の他方側は、前後方向の後側であり、
    前記画像光投射装置、前記導光系、前記第1回折素子、および前記第2回折素子を保持
    するフレームを有し、
    前記フレームを観察者の頭部に装着した際、前記第2回折素子が観察者の眼前に配置さ
    れることを特徴とする表示装置。
  3. 請求項1または2に記載の表示装置において、
    前記画像光投射装置は、前記画像光を前記第1方向の一方側に向けて投射することを特
    徴とする表示装置。
  4. 請求項1からのいずれか一項に記載の表示装置において、
    前記画像光投射装置は、前記第1回折素子より前記第1方向の他方側に配置されている
    ことを特徴とする表示装置。
  5. 請求項1からのいずれか一項に記載の表示装置において、
    前記第1反射素子の反射面は、周辺部に対して中央部が凹んだ凹曲面であることを特徴
    とする表示装置。
  6. 請求項1からのいずれか一項に記載の表示装置において、
    前記第1導光系は、前記画像光投射装置から出射された画像光を前記第1反射素子に向
    かわせる第2反射素子を備えていることを特徴とする表示装置。
  7. 請求項に記載の表示装置において、
    前記第2反射素子の反射面は、周辺部に対して中央部が凹んだ凹曲面であることを特徴と
    する表示装置。
  8. 請求項1からまでのいずれか一項に記載の表示装置において、
    前記第1回折素子および前記第1反射素子は、透光性の導光部材の複数の面のいずれか
    に固定されていることを特徴とする表示装置。
  9. 請求項1からのいずれか一項に記載の表示装置において、
    前記第1回折素子の入射面および前記第2回折素子の入射面は各々、周辺部に対して中
    央部が凹んだ凹曲面であることを特徴とする表示装置。
  10. 請求項1からのいずれか一項に記載の表示装置において、
    前記第1回折素子および前記第2回折素子は各々、反射型の体積ホログラフィック素子
    であることを特徴とする表示装置。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の表示装置において、
    前記画像光投射装置は、前記画像光を生成する画像光生成装置と、前記画像光生成装置
    が生成した画像光を投射する投射光学系と、を有することを特徴とする表示装置。
  12. 請求項11に記載の表示装置において、
    前記画像光生成装置は、有機エレクトロルミネッセンス表示素子を備えていることを特
    徴とする表示装置。
  13. 請求項11に記載の表示装置において、
    前記画像光生成装置は、照明光源と、前記照明光源から出射された照明光を変調する液
    晶表示素子とを備えていることを特徴とする表示装置。
JP2017185859A 2017-09-27 2017-09-27 表示装置 Active JP6958179B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017185859A JP6958179B2 (ja) 2017-09-27 2017-09-27 表示装置
US16/142,207 US11022800B2 (en) 2017-09-27 2018-09-26 Display device
US17/245,053 US20210247616A1 (en) 2017-09-27 2021-04-30 Display device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017185859A JP6958179B2 (ja) 2017-09-27 2017-09-27 表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019061081A JP2019061081A (ja) 2019-04-18
JP6958179B2 true JP6958179B2 (ja) 2021-11-02

Family

ID=65808464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017185859A Active JP6958179B2 (ja) 2017-09-27 2017-09-27 表示装置

Country Status (2)

Country Link
US (2) US11022800B2 (ja)
JP (1) JP6958179B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7375374B2 (ja) 2019-08-28 2023-11-08 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置及び導光装置
JP7380268B2 (ja) 2020-01-31 2023-11-15 セイコーエプソン株式会社 表示モジュールおよび表示装置
JP2022039295A (ja) * 2020-08-28 2022-03-10 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置及び光学ユニット

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6636356B2 (en) 2000-08-02 2003-10-21 Olympus Optical Co., Ltd. Observation optical system
JP2002139695A (ja) 2000-08-02 2002-05-17 Olympus Optical Co Ltd 観察光学系
US20130009853A1 (en) * 2011-07-05 2013-01-10 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Eye-glasses mounted display
US9529196B1 (en) * 2014-06-05 2016-12-27 Iphysicist Ltd. Image guide optics for near eye displays
JP6507567B2 (ja) 2014-10-29 2019-05-08 セイコーエプソン株式会社 光学素子および画像表示装置
JP6464708B2 (ja) 2014-12-08 2019-02-06 セイコーエプソン株式会社 画像表示装置
JP6439453B2 (ja) 2015-01-09 2018-12-19 セイコーエプソン株式会社 画像表示装置、及び画像表示装置の製造方法
JP6520209B2 (ja) 2015-02-27 2019-05-29 セイコーエプソン株式会社 画像表示装置
JP6696236B2 (ja) * 2016-03-14 2020-05-20 セイコーエプソン株式会社 表示装置および導光装置
JP6612812B2 (ja) * 2017-06-06 2019-11-27 株式会社Qdレーザ 画像投影装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019061081A (ja) 2019-04-18
US20190094547A1 (en) 2019-03-28
US20210247616A1 (en) 2021-08-12
US11022800B2 (en) 2021-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6992251B2 (ja) 映像表示装置、および導光装置
US10409069B2 (en) Display device and light guide device
CN110082926B (zh) 显示装置
JP7192396B2 (ja) 表示装置
US11067810B2 (en) Head-mounted display apparatus
CN111123516B (zh) 显示装置
CN109557668B (zh) 显示装置
US20210247616A1 (en) Display device
US10871651B2 (en) Display device and light-guiding device
CN111142249B (zh) 显示装置
CN111142248B (zh) 显示装置
JP2020160134A (ja) 表示装置、光学素子及び光学素子の製造方法
JP7293993B2 (ja) 表示装置
JP2020160129A (ja) 表示装置
JP7380268B2 (ja) 表示モジュールおよび表示装置
JP2020160130A (ja) 表示装置
JP2021121825A (ja) 表示モジュールおよび表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20180910

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190920

RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20200806

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200817

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210907

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210920

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6958179

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150