JP4089071B2 - ヘッドマウントカメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CCDカメラ等の撮像手段を顔面方向に向けた状態で装着者の頭部に固定できるヘッドマウントカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
このようなヘッドマウントカメラとして、ヘルメット形式の帽子からレバーを延ばし、このレバーの先にCCDカメラを装着者の顔面に向けて取り付けた形態のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、単にCCDカメラだけを備えるため、装着者の表情を写すだけの用途に限定されてしまう。一方、特開平5−91582号公報や特開平6−102467公報のように、装着者の頭部に取付けできる映像表示装置が知られている。これらの映像表示装置を装着者の顔を撮像するためのCCDカメラと組み合わせることが考えられるが、映像表示装置がCCDカメラの撮像範囲に入ってくるという不都合が生じる。
【0004】
また、CCDカメラが装着者の顔面に向かっているため、カメラを意識することによる心理的負担が大きいという問題点がある。
【0005】
そこで、本発明の主たる目的は、装着者の顔面を写す撮像手段と映像等の像情報を装着者に認識させる表示手段を装備できるヘッドマウントカメラを提供することにある。
【0006】
また、本発明の更なる目的は、装着者の顔面を写す撮像手段があっても装着者が撮像手段の存在を意識しなくて済むヘッドマウントカメラを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1のヘッドマウントカメラは、装着者の顔面方向に向けられた撮像手段と、前記撮像手段により撮像されないように配設されて前記装着者に像情報を視認させる表示手段と、前記撮像手段及び前記表示手段を前記装着者の頭部に固定する固定手段と、を備えた事を特徴とするものである。これにより、ヘッドマウントカメラは、装着者の顔を写す撮像手段と、装着者に像情報を視認させる表示手段との機能を有するものになる。また、表示手段は撮像手段の視野から外れて配設されているため、撮像手段の撮像範囲に表示手段が入らない。
【0008】
また、請求項2のヘッドマウントカメラは、装着者の顔面方向に向けられた撮像手段と、前記装着者に像情報を視認させる表示手段と、前記撮像手段及び前記表示手段を前記装着者の頭部に固定する固定手段とを備え、前記表示手段は、前記装着者の顔面方向に向けられた反射手段を有する事を特徴とするものである。これにより、ヘッドマウントカメラは、装着者の顔を写す撮像手段と、装着者に像情報を視認させる表示手段との機能を有するものになる。また、表示手段が反射手段を有するため、光源や空間光変調手段等の光学機器の大半を装着者側に配置し、撮像手段の側に反射手段だけを配置すればよい。
【0009】
また、請求項3のヘッドマウントカメラは、装着者の顔面方向に向けられた撮像手段と、前記装着者に像情報を視認させる表示手段と、前記撮像手段及び前記表示手段を前記装着者の頭部に固定する固定手段とを備え、前記表示手段は、前記撮像手段と前記装着者の顔面との間に配設されたハーフミラー手段を有する事を特徴とするものである。これにより、ヘッドマウントカメラは、装着者の顔を写す撮像手段と、装着者に像情報を視認させる表示手段との機能を有するものになる。また、表示手段が、撮像手段と装着者の顔面との間に配設されたハーフミラー手段を有するため、撮像手段とハーフミラー手段を直列配置し、光源や空間光変調手段等の光学機器の大半を装着者側に配置することができる。
請求項4のヘッドマウントカメラは、前記ハーフミラー手段が、その光反射特性、その光透過特性の少なくとも一つにおいて光学的パワーを有する請求項3記載のものである。これにより、透過光と反射光のそれぞれの光学的特性を異ならせ、撮像手段及び表示手段に合ったものにできる。
請求項5のヘッドマウントカメラは、前記撮像手段は筐体に内包され、前記筐体は前記ハーフミラー手段と共に暗箱を形成し、前記ハーフミラー手段は、前記筐体に交換自在に配設されている請求項3記載のものである。これにより、撮像手段が外部から見えなくなる。また、ハーフミラー手段を異なる光学的特性を有するものに交換できる。
【0010】
また、請求項6のヘッドマウントカメラは、装着者の顔面方向に向けられた撮像手段と、前記撮像手段を前記装着者の頭部に固定する固定手段と、前記撮像手段と前記装着者の顔面との間に配設されたハーフミラー手段と、を有し、前記撮像手段は筐体に内包され、前記筐体は前記ハーフミラー手段と共に暗箱を形成し、前記ハーフミラー手段は、前記筐体に交換自在に配設されている事を特徴とするものである。これにより、ハーフミラー手段を透過した撮像手段の撮像を行いながら、ハーフミラー手段に装着者の顔面を写すことができる。さらに、撮像手段が外部から見えなくなる。また、ハーフミラー手段を異なる光学的特性を有するものに交換できる。
【0011】
請求項7のヘッドマウントカメラは、装着者の顔面方向に向けられた撮像手段と、前記撮像手段を前記装着者の頭部に固定する固定手段と、前記撮像手段と前記装着者の顔面との間に配設されたハーフミラー手段と、を有し、前記ハーフミラー手段が、その光反射特 性、その光透過特性の少なくとも一つにおいて光学的パワーを有する事を特徴とするものである。これにより、ハーフミラー手段を透過した撮像手段の撮像を行いながら、ハーフミラー手段に装着者の顔面を写すことができる。さらに、透過光と反射光のそれぞれの光学的特性を異ならせ、撮像手段及び表示手段に合ったものにできる。
【0012】
【0013】
【0014】
また、請求項8のヘッドマウントカメラは、前記撮像手段にて撮像した像情報を送信するとともに前記表示手段で視認させる像情報を受信する第1の通信手段を備えた請求項1〜3のいずれかに記載のものである。これにより、撮像手段の像情報と表示手段の像情報の両方を第2の通信手段で送受信できる。
【0015】
また、請求項9のヘッドマウントカメラは、前記第1の通信手段は、発呼受信装置と、マイクと、スピーカとを有する電話装置である請求項8記載のものである。これにより、遠隔地に対して像情報と音声情報の両方で通信できる。
【0016】
また、請求項10のヘッドマウントカメラは、前記第1の通信手段は、動画エンコードと動画デコードとを有する請求項8記載のものである。これにより、撮像手段と表示手段の像情報の両方を圧縮して通信できる。
【0017】
また、請求項11のヘッドマウントカメラは、前記第1の通信手段は、無線装置である請求項8〜10のいずれかに記載のものである。これにより、ケーブルレスで送信できる。
【0018】
また、請求項12のヘッドマウントカメラは、前記撮像手段にて撮像した像情報を送信する第2の通信手段を備えた請求項6又は7記載のものである。これにより、撮像手段で得られた像情報を第1の通信手段を介して送信できる。
【0019】
また、請求項13のヘッドマウントカメラは、前記第2の通信手段は、無線装置である請求項12記載のものである。これにより、ケーブルレスで送信できる。
【0020】
また、請求項14のヘッドマウントカメラは、前記表示手段は、白色光を発する点光源と、該点光源からの光を集光する集光光学系と、前記集光光学系によって集光された光を変調する空間光変調手段と、前記空間光変調手段によって変調された光を結像する結像光学系と、を有している請求項1〜3のいずれかに記載のものである。これにより、点光源から集光光学系で集光された光が空間光変調手段に与えられるので、空間光変調手段から出射された光の出射角度が比較的小さくなる。そのため、この光が眼球内に入射した際の眼球内絞り込み角度が小さく、焦点深度が深くなる。従って、焦点が網膜からずれた場合に像のぼけがほとんど生じない。また、空間光変調手段から出射された光の出射角度が比較的小さいために、空間光変調手段で変調された光による画像が結像光学系後方の所定位置にいる観察者以外にほとんど観察されないようにすることができる。また、点光源が白色光を発するので、空間光変調手段によりフルカラーの画像を表示させることが可能になる。
【0021】
また、請求項15のヘッドマウントカメラは、前記結像光学系は、前記点光源と前記結像光学系よりも任意の距離だけ後方にある第1の点とが実質的に共役関係となるように配置され、且つ、前記空間光変調手段と前記第1の点よりも略瞳−網膜間の距離だけ後方にある第2の点とが実質的に共役関係となるように配置されている請求項14記載のものである。これにより、点光源と第1の点(瞳)とが実質的に共役関係となるために、集光光学系を通った光のほとんどを瞳孔内に導くことができる。従って、一定の光パワーを瞳孔内に入射させるのに必要な点光源の発光パワーが少なくてもよいことになり、点光源で消費される電力を削減することができるようになる。また、空間光変調手段と第2の点(網膜)とが実質的に共役関係となるために、空間光変調手段で変調された光による画像が観察可能となる。
【0022】
また、請求項16のヘッドマウントカメラは、前記点光源が、青色発光ダイオードまたは紫外線発光ダイオードの外側に蛍光物質が付与されたものであり、その発光面積が、1mm2 以下である請求項14記載のものである。これにより、点光源が青色発光ダイオードまたは紫外線発光ダイオードの外側に蛍光物質が付与されたものになり、非常に小さな発光面積の点光源を安価に実現する事が可能になる。また、点光源の発光面積が1mm2 以下であるので、焦点深度が深くするという効果をより増強できる。
【0023】
また、請求項17のヘッドマウントカメラは、前記空間光変調手段は外界に露出している請求項14記載のものである。これにより、空間光変調手段で変調された光による画像が結像光光学系後方の所定位置にいる観察者以外にほとんど観察されないようにすることができ、表示手段の空間光変調手段を露出させることができる。
【0024】
また、請求項18のヘッドマウントカメラは、前記空間光変調手段は、撮像手段の撮像範囲外に位置する請求項17記載のものである。これにより、撮像手段による像情報に表示手段の空間光変調手段が入り込まなくなる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
【0026】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るヘッドマウントカメラの概略的な模式図である。この第1の実施の形態に係るヘッドマウントカメラ60は、装着者の顔面方向に向けられた撮像手段A1及び装着者に像情報を視認させる表示手段B1の両方を、固定手段C1によって装着者の頭部に固定して構成される。
【0027】
固定手段C1は、第1の筐体61と、第1の筐体61を先端で支持する支持バー62と、支持バー62の根元が取り付けられた第2の筐体63と、第2の筐体63を一体的に有する頭部支持枠64とからなる。
【0028】
第1の筐体61は、装着者の顔面に向けられたハーフミラー(ハーフミラー手段)70を有し、暗箱71に形成されたものである。ハーフミラー70は、第1の筐体61の凹溝61aに差し込まれており、第1の筐体61の上蓋を外すと抜き差しできる。撮像装置であるCCDカメラ72は、ハーフミラー70と同一視点になるよう装着者の顔面に向けた状態で暗箱71内に固定されている。ハーフミラー70を介した暗箱71内にCCDカメラ72が位置するため、外部からCCDカメラ72を視認できない。
【0029】
撮像手段A1は、第1の筐体61にあるCCDカメラ72と及びハーフミラー70と、第2の筐体63にあるバッテリー73とで構成される。CCDカメラ72からのケーブル74は、支持バー62の中を経て、第2の筐体63の端の出力コネクタ75に接続されている。
【0030】
CCDカメラ72の撮像範囲a1は、装着者の顔面のほぼ全体を撮像できるものの、第2の筐体63の特に液晶ディスプレイ16が入らない範囲に設定されている。この撮像範囲a1は、ハーフミラー70の光透過特性の光学的パワー(正パワー、負パワー又は無パワー)で決まる。
【0031】
表示手段B1は、第2の筐体63にある、白LED12、コンデンサレンズ14、液晶ディスプレイ(空間光変調手段)16、液晶駆動回路76及びバッテリー73のほかに、第1の筐体62に取り付けられたハーフミラー(反射手段、ハーフミラー手段)70で構成される。入力コネクタ77からのケーブル79は、液晶駆動回路76に接続されている。
【0032】
液晶ディスプレイ16は、その表面16aが外界に露出するようにして第2の筐体63に支持されている。白LED12から出射された光は、図中に示された光束範囲b1を進み、コンデンサレンズ14、液晶ディスプレイ16、ハーフミラー70の凹面鏡での反射を経て、光軸78上で装着者の左右のいずれかの眼球のアイポイント(正面を向いたときの瞳の位置)80付近において結像される。
【0033】
固定手段A1の頭部支持枠64は、第1の筐体61等を装着者の頭部に固定するためのものであり、装着者が頭部を振っても第1の筐体61の位置が変わらないものであれば、ヘアバンド方式又はヘルメット方式のいずれであってもよい。
【0034】
図2は、ハーフミラー手段を構成するハーフミラー70の詳細を示す。ハーフミラー70は、光学樹脂等のレンズ部81の片方面にアルミ蒸着等の反射面82を形成され、反射率が20%以上90%以下であり、透過率が10%以上80%以下のものである。図示例では、レンズ部81は中央が厚く周囲が薄い凸レンズに形成され、反射面82は凹面鏡に形成されている。装着者の顔面の撮像は、レンズ部81の凸レンズによる正パワーの作用を受けてCCDカメラ72に至る。一方、液晶ディスプレイ16の画像は、反射面82の凹面鏡による正パワーの作用を受ける。すなわち、表示手段B1において、ハーフミラー70は、反射機能と共に凸レンズと等価な機能を有する。
【0035】
図3にヘッドマウントカメラ60の使用例が示される。バッテリー83aを備えたモバイルコンピュータ83のビデオコネクタ84を入出力コネクタ75,77に接続する。モバイルコンピュータ83の記録装置に、CCDカメラ72で撮像された画像が記録される。また、モバイルコンピュータ83の再生装置から、液晶駆動回路76に画像が出力される。このモバイルコンピュータ83は、電話回線に接続して通信できるものであると、CCDカメラ72で撮像した像情報を送信するとともに、液晶ディスプレイ16に映し出す像情報を受信する通信手段として機能する。
【0036】
装着者はヘッドマウントカメラ60を頭部に装着し、モバイルコンピュータ83に接続すると、場所を選ばす使用できる。例えば混んだ電車の座席に座った状態で、自身の顔面を写すカメラ機能だけではなく、映像等の所望の像情報を装着者に視認させるディスプレイ機能も有することになり、装着者の多様な用途に対応できる多機能なヘッドマウントカメラになる。
【0037】
図1において、自身の顔面を撮像する場合、CCDカメラ72がハーフミラー70を介した暗箱71内にあるため、装着者はCCDカメラ72の存在を意識することがない。また、このハーフミラー70が反射手段として機能するので、表示手段B1の主要部分を第2の筐体63の側に配置できる。そのため、第1の筐体61をコンパクトに形成でき、装着者の視界の遮りを少なくできる。特に、CCDカメラ72とハーフミラー70が装着者の同一視点に配設されているため、第1の筐体61を最大限までコンパクト化できる。
【0038】
表示手段B1の液晶ディスプレイ16を外界に露出させ、光束範囲b1を図示のように絞っているため、白抜き矢印の方向から液晶ディスプレイ16を視認することができず、秘匿性に優れる。また、表示手段B1の液晶ディスプレイ16がCCDカメラ72の撮像範囲a1に入らないため、CCDカメラ72に余分な映像が映らず、CCDカメラ72による露出不良を解消することができる。すなわち、液晶ディスプレイ16が撮像範囲a1に入った場合には、CCDカメラ72は、液晶ディスプレイ16からの光に露出を合わせてしまうため、顔面が暗く映るという問題があるが、かかる問題が解消される。
【0039】
図4に、本発明の他の第1の実施の形態に係るヘッドマウントカメラ100が示される。図1のヘッドマウントカメラ60と異なる点は、第2の筐体101が長くなり、その中に無線装置と電話装置とからなる通信手段(第1の通信手段)102を備える点である。なお、図1のヘッドマウントカメラ60と同じ機能を果たす部分には、同じ符号を付してその説明を省略する。
【0040】
無線装置と電話装置を制御する中央処理装置110が第2の筐体101内に設けらている。撮像手段の像情報の送信と表示手段の像情報の受信を無線で行う無線装置は、液晶駆動回路76に接続されるMPEG動画解凍器(動画デコーダ)111及びCCDカメラ72に接続されるMPEG動画圧縮器(動画エンコーダ)112を、中央処理装置110を経て、パワーアンプ113、変調器114及びアンテナ115からなる送信部に接続する構成である。
【0041】
撮像手段の像情報の送信と表示手段の像情報と同時の音声の送受信のための電話装置は、装着者の音声を入力するマイク116及び装着者の耳に音声を出力するスピーカ117を第2の筐体110に取り付け、マイク116とスピーカ117に対する発呼受信装置118を、中央処理装置110と、パワーアンプ113、変調器114及びアンテナ115からなる送信部とに接続する構成である。バッテリー119は、撮像手段、表示手段及び無線装置と電話装置からなる第1の通信手段に電力を供給する。
【0042】
無線装置と電話装置とからなる通信手段102を備えるヘッドマウントカメラ100によると、図3のモバイルコンピュータへ接続する時に必要なビデオコネクタ等のケーブルが不要になり、装着者が頭を振ったときにケーブルが引っ掛かったりするような不便がなく、装着者が移動しながら使用できる。また、第2の筐体101内に、無線装置と電話装置とからなる通信手段102をコンパクトに配設すること、また、MPEG動画解凍器111及びMPEG動画圧縮器112を用いて像情報を圧縮して送受信することにより、頭部搭載型のヘッドマウントカメラでありながら、例えば、64kbps程度の比較的少ないデータ通信レートにて、遠隔地と音声通信や動画通信も可能なテレビ電話と機能させることができる。
【0043】
なお、図1において、第1の筐体61のハーフミラー70の上下のいずれかに別途の反射鏡を設け、反射鏡で表示手段B1の光束範囲b1を形成し、ハーフミラー70で撮像手段A1の撮像範囲a1を形成することもできる。この場合、ハーフミラー70は、撮像手段A1の専用となるので、装着者の顔面を写すためのものとして使用される。
【0044】
また、第1の筐体61のCCDカメラ72の上下左右のいずれかに、コンパクトに形成された表示手段の全体を配設する構造にすることもできる。この場合、撮像手段A1の撮像範囲a1の中に表示手段B1の一部が入るということが全く無くなる。
【0045】
つぎに、表示手段B1の優れた機能を更に説明する。なお、図1のハーフミラー70は、表示手段B1では凸レンズとして機能するため、以下、ハーフミラー70を凸レンズ18に置き換えて説明する。図5は、表示手段の光学的構成を示す概略的な模式図である。また、図6は、図5に示す表示手段における光学的共役関係について説明するための模式図である。
【0046】
図5に示す表示手段B1は、白色光を発する点光源である白LED12と、白LED12からの光を集光する正パワーのコンデンサレンズ14と、コンデンサレンズ14によって集光された光を変調して選択的に透過させるカラー液晶ディスプレイ(空間光変調手段)16と、液晶ディスプレイ16によって変調された光を使用者の眼球22内の網膜24に結像させる正パワーの結像レンズ18とを有している。なお、空間光変調手段としては、反射型液晶やDMD(digital mirror device)などを用いることも可能である。
【0047】
表示手段B1において、液晶ディスプレイ16上の1点には、説明のための仮想的絞り20を介して白LED12から出射された光が比較的小さな絞り込み角度θ11で入射する。そのため、液晶ディスプレイ16上の1点からの出射光の射出角度θ12は絞り込み角度θ11と同程度の比較的小さな角度となる。そして、射出角度θ12で拡がった光のほとんどが結像レンズ18に入射し、さらに結像レンズ18を通過した光のほとんどが虹彩26で囲まれた瞳孔に入射し、水晶体28を経て網膜24に達する。
【0048】
このように、白色光を発する白LED12およびコンデンサレンズ14を用いることにより、液晶ディスプレイ16の1点から出射された光の射出角度θ12が比較的小さくなるだけでなく、網膜24上の焦点29にて結像される光の絞り込み角度θ13も水晶体28の一部の領域に対応する比較的小さな角度になる。つまり、表示手段B1においては、網膜24上の焦点29に結像される光の焦点深度が深く、光軸方向に焦点ずれが起こったとしても画像がぼけて見えることがほとんどない。従って、ピント調整をほとんど行わなくても、常に鮮明な画像を使用者に観察させることが可能となる。
【0049】
また、液晶ディスプレイ16上の1点からの出射光の射出角度θ12が比較的小さいために、この出射光が所定場所にいる使用者以外に到達することがほとんどない。従って、液晶ディスプレイ16が外部に露出している場合に液晶ディスプレイ16に表示された画像が光軸方向にいる使用者以外に見られることがほとんどなくなり、表示画像の秘匿性が高い。
【0050】
図6において、表示手段B1においては、白LED12から出射された光(光路1で表されている)が、所定位置にいる使用者の眼球22の前方表面の瞳において結像されている。つまり、白LED12と瞳とが共役関係を有しており、この共役関係が成り立つように、結像レンズ18は、表示手段B1が組み込まれる具体的機器ごとに定められる白LED12に対する使用者の瞳の位置に応じた位置に配置されている。従って、白LED12からコンデンサレンズ14を通過する光は、虹彩26に遮られることなく、そのほとんどが水晶体28を経て網膜24に到達することになる。そのため、図28に示したように眼球への入射光が虹彩に遮られる場合と比較すると、一定の光パワーを瞳孔内に入射させるのに必要な白LED12の発光パワーが少なくてもよいことになり、白LED12で消費される電力を削減することが可能である。ここでは、白LED12から出射された光が使用者の眼球前方表面の瞳において結像される例を示したが、この光がほとんど虹彩26に遮られることなく瞳孔内に入射するという条件が満たされれば、焦点は光軸方向に多少前後してもよい。
【0051】
さらに、表示手段B1においては、液晶ディスプレイ16において変調されて出射された光(光路2で表されている)が、所定位置にいる使用者の網膜24において結像されている。つまり、液晶ディスプレイ16と網膜24とが共役関係を有している。これにより、使用者は液晶ディスプレイ16で変調された光による画像を観察することが可能になっている。ここで、光路2の光は使用者の水晶体28を通過することになるが、水晶体28による調節範囲は比較的狭いため、結像レンズ18の位置を調整することにより上述の共役関係を達成することが可能となっている。
【0052】
また、点光源である白LED12が白色光を発するので、液晶ディスプレイ16によりフルカラーの画像を表示させることが可能になる。表示手段B1の光源として、従来の技術の項目で説明した白色光を発する蛍光灯を用いることのほか、単色光を発するレーザ光源を用いることが考えられるが、白色光を発する点光源を用いることにより、上述の利益に加えてフルカラーの画像が観察できるようになっている。この点で、表示手段B1はきわめて実用的である。
【0053】
表示手段B1では、白色光を発する白LED12として、青色発光ダイオードの外側に蛍光物質を塗付したもの(発光範囲がおよそ300μm四方)を用いている。蛍光物質はダイオードからの青色光を受けて可視光領域の様々な波長の光を出射し、白LED12から全体として白色光が出射されるようにする。このように、青色発光ダイオードを用いた白LED12を使用することにより、光源をコンパクトに形成できるとともに、非常に小さな発光面積の光源を安価に実現することが可能となる。また、低電力での駆動が可能な発光ダイオードを用いているので、消費電力を削減することができる。なお、青色発光ダイオードの代わりに紫外線発光ダイオードを用いることもできる。
【0054】
また、白色光を発する点光源は、例えばRGBの3つのLEDを用いたものや、ハロゲンランプや豆電球などの白色光源の前方にピンホールを有する遮光部材を設けたものであってもよいが、上述したような利益を有する点で青色発光ダイオードまた紫外線発光ダイオードを用いた白LED12であることが好ましい。
【0055】
また、表示手段B1において、点光源の発光面積は1mm2 以下であることが好ましい。これは、点光源の発光面積を1mm2 以下とすることにより、光束の広がりを抑制し、上述した表示手段B1の効果(深い焦点深度、高い秘匿性)をより増強することができるからである。
【0056】
次に、他の表示手段B11について説明する。図7は、他の表示手段B11の光学的構成の概略的な模式図である。図7に示す表示手段B11は、白色光を発する点光源である白LED12と、白LED12からの光を集光する正パワーのコンデンサレンズ14と、コンデンサレンズ14によって集光された光を散乱させる散乱板17と、散乱板17を通過した光を変調して選択的に透過させる液晶ディスプレイ(空間光変調手段)16と、液晶ディスプレイ16によって変調された光を使用者の眼球22内の網膜24に結像させる正パワーの結像レンズ18とを有している。なお、散乱板17は白LED12と液晶ディスプレイ16との間の任意の位置に配置することが可能である。
【0057】
表示手段B11においても、図5の表示手段B1と同様に、白LED12と使用者の眼球22の瞳とが共役関係を有するように結像レンズ18が配置されている。そのため、表示手段B1で説明したように、白LED12で消費される電力を削減することが可能となっている。また、液晶ディスプレイ16において変調されて出射された光が、所定位置にいる使用者の網膜24において結像されるように結像レンズ18が配置されている。つまり、液晶ディスプレイ16と網膜24とが共役関係を有している。これにより、使用者は液晶ディスプレイ16で変調された光による画像を観察することが可能になっている。
【0058】
散乱板17は、可視光の波長より大きなピッチ、ここでは0.5〜10μm程度のピッチで液晶ディスプレイ16側の表面に凹凸が形成された、ガラス、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)、PC(ポリカーボネート)などの透明な材料からなる板である。散乱板17での散乱特性は、表面の凹凸ピッチなどの形状を変更することによって調整が可能である。ここでは、散乱板17による光度分布が、後述する特性式I(θ)=cosn θにおいてn=3となるようなものを用いるものとする。
【0059】
液晶ディスプレイ16上の1点を狙って白LED12の1点から出射された光(経路31で示す)は、コンデンサレンズ14により集光されて光軸32と平行になり、散乱板17上の1点に入射する。そして、この光は、散乱板17の表面の凹凸によって散乱され、角度θ21で拡がった光束となる。
【0060】
散乱板17を通過した光束のうち、液晶ディスプレイ16の1点において変調された光は、説明のための仮想的絞り33を経て射出角度θ22で液晶ディスプレイ16から出射される。この射出角度θ22は、散乱板17がない場合すなわち図1で説明したのと同様の場合の射出角度θ12よりも比較的大きくなっている。
【0061】
従って、散乱板17を通過して射出角度θ22で液晶ディスプレイ16から出射された光は、使用者の眼球22の前方表面位置において、使用者の瞳孔幅よりも広くほぼ虹彩28のそれに等しい(10mm)程度の幅L1 の光束となっている。一方、射出角度θ12で液晶ディスプレイ16から出射された光は、使用者の眼球22の前面位置において、使用者の瞳孔幅よりも狭い幅L2 の光束となっている。
【0062】
そのため、表示手段B11によると、使用者の眼球22が図中白抜きの矢印Cで示す方向に若干移動(±5mm)したとしても、瞳孔が幅L1 で示された範囲内にある限りは液晶ディスプレイ16の1点で変調された光が眼球内に入射し、水晶体28を経て網膜24で結像される。つまり、眼球の移動に伴う表示画像の輝度むらが生じることが比較的少ない。これに対して、散乱板17がない場合には、幅L2 自体が瞳孔幅よりも狭いため、使用者の眼球22が矢印Cで示す方向に例えば±0.5mm程度移動しただけで、幅L2 の光束が瞳孔に入射しなくなる。そのため、表示画像に大きな輝度むらが生じることになってしまう。このように、表示手段B11では、コンデンサレンズ14と液晶ディスプレイ16との間に散乱板17を配置することにより、眼球22の移動に伴う表示画像の輝度むらを抑制することが可能となっている。
【0063】
ここで、散乱板17の好ましい散乱特性について説明する。まず、図8に示すように、散乱板17を用いたときの光度分布が、散乱板17の法線からの偏角θによってI(θ)=cosn θと近似的に表されるとする。ここで、Iは単位カンデラで表される光度であり、nは散乱板17の表面形状に依存した係数である。つまり、図8に示すように、散乱板17上の1点に平行光81が入射したとき、散乱板17の法線30から角度θだけ離れた方向における光度がcosn θで表されるとする。このとき、係数nの変化に伴う、照明効率および瞳相当位置での光束幅L1 を図9および図10にそれぞれ示す。ここで、照明効率は、白LED12から出射された光のうち瞳孔内に導かれる光の割合を示すものである。また、光束幅L1 は、上述のように、散乱板17を通過して液晶ディスプレイ16の1点から出射された光の使用者の眼球の前方表面位置における拡がり幅(mm)を示すものである。
【0064】
図9に示すように、照明効率は係数nの増加に伴って増加するが、係数nの増加とともに増加率が低下し、係数nが3を超えると増加の程度が非常に緩やかとなる。照明効率の点からは係数nは大きいほど好ましいが、実用的には3以上であることが好ましいといえる。また、図10に示すように、光束幅は係数nの増加に伴って減少するが、係数nの増加とともに減少率が低下し、係数nが100になると光束幅がほぼ1mmに近づく。ここで、1mmは人間の瞳のおよその最小径であり、光束幅がこれ以上小さくなると散乱板17を用いたことによる上述の効果が実質的に得られなくなる。そのため、係数nは100以下であることが好ましい。従って、照明効率および光束幅の両面から考察すると、係数nは3以上100以下であることが好ましい。これにより、照明効率をある一定以上に保ちつつ輝度むらの生じない観察エリアの全幅を必要最小限度以上に維持することができる。
【0065】
また、表示手段B11によると、図5の表示手段B1と同様の白LED12およびコンデンサレンズ14を用いているために、上述した散乱板17の係数nにも依存するものの、液晶ディスプレイ16の1点から出射された光の射出角度θ22を比較的小さくすることができ、網膜24上の焦点にて結像される光の絞り込み角度も水晶体28の一部の領域に対応する比較的小さな角度にすることができる。つまり、本実施の形態の表示装置3においては、網膜24上に結像される光の焦点深度が深く、光軸方向に焦点ずれが起こったとしても画像がぼけて見えることがほとんどない。従って、ピント調整をほとんど行わなくても、常に鮮明な画像を使用者に観察させることが可能となる。
【0066】
また、表示手段B11によると、散乱板17の係数nにも依存するものの、液晶ディスプレイ16の1点からの出射光の射出角度θ22が比較的小さいために、この出射光が所定場所にいる使用者以外に到達することがほとんどない。従って、液晶ディスプレイ16が外部に露出している場合に液晶ディスプレイ16に表示された画像が使用者以外に見られることがほとんどなくなり、表示画像の秘匿性が高い。これらの効果(深い焦点深度、画像の高秘匿性)は、係数nが大きいほど大きくなる。
【0067】
次に、さらに他の表示手段B12について説明する。図11は、さらに他の表示手段B12の光学的構成の概略的な模式図である。表示手段B12は、図7の表示手段B11におけるものと異なる位置に配置された結像レンズ18を用いている点以外は表示手段B11と同じである。従って、表示手段B12によっても、散乱板17による輝度むらおよび表示画像のぼけを抑制することができるなど表示手段B11と同様の効果を得ることができる。
【0068】
ただし、表示手段B12において、結像レンズ18の位置が表示手段B11とは異なっているために、白LED12と使用者の眼球22の瞳とは共役関係を有しておらず、白LED12と眼球22の網膜24よりも後方の点34とが共役関係を有するようになっている。そのため、表示手段B12では、液晶ディスプレイ16を通過した光の一部が虹彩26などによって遮られることになり、液晶ディスプレイ16の一部を観察できなくなるほか、上述した表示手段B11よりも白LEDに必要とされる発光パワーは大きくなる。ただし、表示手段B12においても、液晶ディスプレイ16と網膜24との共役関係は維持されているため、液晶ディスプレイ16の少なくとも一部の画像を観察することが可能となっている。なお、表示手段B12では、結像レンズ18の位置を変えることにより、白LED12と使用者の眼球22の瞳とが共役関係を失っているが、同じことは、白LED12、コンデンサレンズ14、液晶ディスプレイ16を単独で或いは結像レンズ18をも含めて複数の要素を移動させることによっても、または、使用者が移動することによっても実現される。
【0069】
図12は、本発明の第2の実施の形態に係るヘッドマウントカメラ200の概略的な模式図である。この第2の実施の形態に係るヘッドマウントカメラ200は、装着者の顔面方向に向けられた撮像手段A11を固定手段C11によって装着者の頭部に固定して構成される。
【0070】
固定手段C11は、第1の筐体201と、第1の筐体201を先端で支持する支持バー202と、支持バー202を一体的に有する頭部支持枠203とからなる。
【0071】
第1の筐体201は、装着者の顔面に向けられたハーフミラー(ハーフミラー手段)204を有し、暗箱205に形成されたものである。ハーフミラー204は、第1の筐体201の凹溝201aに差し込まれており、第1の筐体201の上蓋を外すと抜き差しできる。撮像装置であるCCDカメラ207は、ハーフミラー204と同一視点になるよう装着者の顔面に向けた状態で暗箱205内に固定されている。ハーフミラー204を介した暗箱205内にCCDカメラ206が位置するため、外部からCCDカメラ206を視認できない。
【0072】
撮像手段A11は、第1の筐体201にあるCCDカメラ206と及びハーフミラー204と、頭部支持枠203の支持バー202の側にあるバッテリー207とで構成される。CCDカメラ206からのケーブル208は、支持バー202の中を経て、頭部支持枠203の端にある出力コネクタ209に接続されている。
【0073】
CCDカメラ206の撮像範囲a11は、装着者の顔面のほぼ全体を撮像できる範囲に設定されている。この撮像範囲a11は、ハーフミラー204の光透過特性の光学的パワー(正パワー、負パワー又は無パワー)で決まる。ハーフミラー204の構造は図2で説明したものと同様であるが、図2のものとは形状が異なる。図示例では、レンズ部は中央が厚く周囲が薄い凸レンズに形成され、反射面は凸面鏡に形成されている。光反射特性は負パワー作用であり、装着者の顔面が広範囲に観察可能になる。光透過特性は正パワー作用であり、CCDカメラ206の焦点距離を短くしてワイド側での撮像を可能とする。
【0074】
このようなハーフミラー204は、種々の光学的特性を有するものに交換自在である。図13は交換される他のハーフミラーの形状を示す。図13(a)のハーフミラー204aは、レンズ部は厚みが等しい平行板に形成され、反射面は凸面鏡に形成されている。光反射特性は負パワー作用であり、装着者の顔面を広範囲に観察可能にする。光透過特性は無パワーであり、CCDカメラ206の焦点距離を変えない。図13(b)のハーフミラー204bは、レンズ部は中央が厚く周囲が薄い凸レンズに形成され、反射面は凹面鏡に形成されている。光反射特性は正パワーであり、ルーペ効果により装着者の顔面の一部が拡大されて観察可能になる。光透過特性は正パワーであり、CCDカメラ206の焦点距離を短くして撮像画角をより広くしたワイド撮像を可能とする。図13(c)のハーフミラー204cは、レンズ部は中央が薄く周囲が厚い凹レンズに形成され、反射面は凹面鏡に形成されている。光反射特性は正パワーとなり、ルーペ効果により装着者の顔面の一部が拡大されて観察可能になる。光透過特性は負パワーであり、CCDカメラ206の焦点距離を長くして望遠撮像又は拡大撮像が可能になる。
【0075】
装着者はヘッドマウントカメラ200を頭部に装着し、出力コネクタ209にビデオ、パソコン等を接続すると、自身の顔面を写すカメラとして機能する。自身の顔面を撮像する場合、CCDカメラ206がハーフミラー204を介した暗箱205内にあるため、装着者はCCDカメラ206の存在を意識することがなく、装着者の心理的な負担を軽減できる。また、このハーフミラー206が反射手段として機能するので、装着者の顔面を写す鏡として使用できる。そのため、装着者はCCDカメラ206の撮像範囲や、顔面の様子を確認することができる。また、このようなヘッドマウントカメラを用いて、常に同じアングルでCCDカメラにより顔面を撮像することにより、その撮像データを保存して後日まとめて再生して観察する等の、個人プロファイルデータベースとして利用することができる。また、このような個人プロファイルを装着者の意志に関係なく、全く自動で形成する為の入力装置として利用できる。
【0076】
図14に、本発明の他の第2の実施の形態に係るヘッドマウントカメラ300が示される。図12のヘッドマウントカメラ200と異なる点は、頭部支持枠301の端に、変調器303、パワーアンプ304及びアンテナ305からなる無線装置(第2の通信手段)302を備える点である。なお、図12のヘッドマウントカメラ200と同じ機能を果たす部分には、同じ符号を付してその説明を省略する。
【0077】
無線装置302を備えるヘッドマウントカメラ300によると、ビデオやパソコンへ接続する時に必要なビデオコネクタ等のケーブルが不要になり、装着者が頭を振ったときにケーブルが引っ掛かったりするような不便がなく、装着者が移動しながら使用できる。また、装着者CCDカメラ206を気にすること無く、常に一定の撮像アングルを保ったまま、遠隔地を通信ができる。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によると、装着者の顔面を写す撮像手段に、映像等の像情報を装着者に認識させる表示手段を付加することにより、多機能になって例えば頭部装着型のテレビ電話に対応できる。また、表示手段は撮像手段により撮像されないように配設されているため、撮像手段で撮像された顔に余分なものが映らない。
【0079】
請求項2によると、装着者の顔面を写す撮像手段に、映像等の像情報を装着者に認識させる表示手段を付加することにより、多機能になって例えば頭部装着型のテレビ電話に対応できる。また、表示手段を反射手段を有する構成にすることにより、装着者の顔面前方に位置する表示手段を例えば反射手段だけにして、顔面前方に位置する撮像手段と合わせてコンパクトに構成できる。
【0080】
請求項3によると、装着者の顔面を写す撮像手段に、映像等の像情報を装着者に認識させる表示手段を付加することにより、多機能になって例えば頭部装着型のテレビ電話に対応できる。また、装着者の顔面前方に位置する撮像手段と表示手段のハーフミラー手段を直列に配置することにより、顔面前方に位置する撮像手段と合わせてコンパクトに構成できる。また、撮像装置とハーフミラー手段が、装着者から見て同一視点に位置するため、視界の遮りも最小限にできる。請求項4によると、ハーフミラー手段の反射に関する光学的パワーと透過に関する光学的パワーを自由に設定でき、目的に応じて反射と透過のそれぞれが別の光学的機能を有するものにできる。請求項5によると、撮像手段が外部から見えなくなる。また、ハーフミラー手段を異なる光学的特性を有するものに交換できる。
【0081】
請求項6によると、ハーフミラー手段が顔面の前面にあるため、装着者が撮像手段本体のカメラを観察できない状態にして撮像ができるため、装着者の心理的な負担を軽減できる。また、撮像と同時に顔面をハーフミラー手段に写して観察ができる。さらに、撮像手段が外部から見えなくなる。また、ハーフミラー手段を異なる光学的特性を有するものに交換できる。請求項7によると、ハーフミラー手段が顔面の前面にあるため、装着者が撮像手段本体のカメラを観察できない状態にして撮像ができるため、装着者の心理的な負担を軽減できる。また、撮像と同時に顔面をハーフミラー手段に写して観察ができる。さらに、ハーフミラー手段の反射に関する光学的パワーと透過に関する光学的パワーを自由に設定でき、目的に応じて反射と透過のそれぞれが別の光学的機能を有するものにできる。
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】
請求項8によると、撮像手段の像情報と表示手段の像情報の両方が無線で送受信でき、頭部搭載部分をコンパクトに形成できる。
【0086】
請求項9によると、遠隔地と音声通信も可能なテレビ電話を構成できる。
【0087】
請求項10によると、撮像手段の像情報と表示手段の像情報の両方を圧縮して送受信できる。
【0088】
請求項11によると、撮像手段で得られた像情報が、無線装置により種々の機器(ビデオ、パーソナルコンピュータ等)に送信できる。
【0089】
請求項12によると、撮像手段で得られた像情報が、第2の通信手段により種々の機器(ビデオ、パーソナルコンピュータ等)に送信できる。
【0090】
請求項13によると、頭部装着の際に通信のためのケーブルが嵩張ったり、頭部を回転した時にケーブルに張力が引っ掛かったり、装着者の行動が制限されるということが無くなる。
【0091】
請求項14によると、点光源から集光手段で集光された光が空間光変調手段に与えられるので、空間光変調手段から出射された光の出射角度が比較的小さくなる。そのため、この光が眼球内に入射した際の眼球内絞り込み角度が小さく、焦点深度が深くなる。従って、表示手段の焦点が網膜からずれた場合に像のぼやけがほとんど生じない。また、空間光変調手段から出射された光の出射角度が比較的小さいために、空間光変調手段で変調された光による画像が結像光光学系後方の所定位置にいる観察者以外にほとんど観察されないようにすることができる。
【0092】
請求項15によると、点光源と第1の点(瞳)とが実質的に共役関係となるために、集光光学系を通った光のほとんどを瞳孔内に導くことができる。従って、一定の光パワーを瞳孔内に入射させるのに必要な点光源の発光パワーが少なくてもよいことになり、表示手段の点光源で消費される電力を削減することができるようになる。また、空間光変調手段と第2の点(網膜)とが実質的に共役関係となるために、空間光変調手段で変調された光による画像が観察可能となる。
【0093】
請求項16によると、点光源が青色発光ダイオードまたは紫外線発光ダイオードの外側に蛍光物質が付与されたものであるために、非常に小さな発光面積の点光源を安価に実現する事が可能になる。また、点光源の発光面積が1mm2 以下であるので、焦点深度が深くするという効果をより増強できる。
【0094】
請求項17によると、空間光変調手段で変調された光による画像が結像光光学系後方の所定位置にいる観察者以外にほとんど観察されないようにすることができるため、表示手段の空間光変調手段を露出させることができる。
【0095】
請求項18によると、撮像手段による像情報に表示手段の空間光変調手段が入り込まない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係るヘッドマウントカメラの概略的な模式図である。
【図2】 ハーフミラーの構造と作動を示す概略的な断面図である。
【図3】 図1のヘッドマウントカメラの使用状態を示す図である。
【図4】 本発明の他の第1の実施の形態に係るヘッドマウントカメラの概略的な模式図である。
【図5】 表示手段の光学的構成を示す概略的な模式図である。
【図6】 図4の光学的構成の光学的共役関係を説明するための模式図である。
【図7】 他の表示手段の光学的構成を示す略的な模式図である。
【図8】 図7に示した表示手段に用いられる散乱板の好ましい散乱特性について説明するための図である。
【図9】 光度分布を表す式内の係数nと照明効率との関係を示すグラフである。
【図10】 光度分布を表す式内の係数nと瞳相当位置での光束幅との関係を示すグラフである。
【図11】 さらに他の表示手段の光学的構成を示す略的な模式図である。
【図12】 本発明の第2の実施の形態に係るヘッドマウントカメラの概略的な模式図である。
【図13】 交換されるハーフミラーの構造を示す概略的な断面図である。
【図14】 本発明の他の第2の実施の形態に係るヘッドマウントカメラの概略的な模式図である。
【符号の説明】
A1,A11 撮像手段
B1,B11,B12 表示手段
C1,C11 固定手段
12 白LED(点光源)
14 コンデンサレンズ(集光光学系)
16 液晶ディスプレイ(空間光変調手段)
18 結像レンズ(結像光学系)
61,201 第1の筐体
70,204 ハーフミラー(ハーフミラー手段、反射手段)
71,205 暗箱
72,207 CCDカメラ
102 第1の通信手段(無線装置)
111 MPEG動画解凍器(動画コンコーダ)
112 MPEG動画圧縮器(動画デコーダ)
116 マイク
117 アンテナ
118 発呼受信装置
300 無線装置(第2の通信手段)

Claims (18)

  1. 装着者の顔面方向に向けられた撮像手段と、前記撮像手段により撮像されないように配設されて前記装着者に像情報を視認させる表示手段と、前記撮像手段及び前記表示手段を前記装着者の頭部に固定する固定手段と、を備えた事を特徴とするヘッドマウントカメラ。
  2. 装着者の顔面方向に向けられた撮像手段と、前記装着者に像情報を視認させる表示手段と、前記撮像手段及び前記表示手段を前記装着者の頭部に固定する固定手段とを備え、前記表示手段は、前記装着者の顔面方向に向けられた反射手段を有する事を特徴とするヘッドマウントカメラ。
  3. 装着者の顔面方向に向けられた撮像手段と、前記装着者に像情報を視認させる表示手段と、前記撮像手段及び前記表示手段を前記装着者の頭部に固定する固定手段とを備え、前記表示手段は、前記撮像手段と前記装着者の顔面との間に配設されたハーフミラー手段を有する事を特徴とするヘッドマウントカメラ。
  4. 前記ハーフミラー手段は、その光反射特性、その光透過特性の少なくとも一つにおいて光学的パワーを有する請求項3記載のヘッドマウントカメラ。
  5. 前記撮像手段は筐体に内包され、前記筐体は前記ハーフミラー手段と共に暗箱を形成し、
    前記ハーフミラー手段は、前記筐体に交換自在に配設されている請求項3記載のヘッドマウントカメラ。
  6. 装着者の顔面方向に向けられた撮像手段と、前記撮像手段を前記装着者の頭部に固定する固定手段と、前記撮像手段と前記装着者の顔面との間に配設されたハーフミラー手段と、を有し、
    前記撮像手段は筐体に内包され、
    前記筐体は前記ハーフミラー手段と共に暗箱を形成し、
    前記ハーフミラー手段は、前記筐体に交換自在に配設されている事を特徴とするヘッドマウントカメラ。
  7. 装着者の顔面方向に向けられた撮像手段と、前記撮像手段を前記装着者の頭部に固定する固定手段と、前記撮像手段と前記装着者の顔面との間に配設されたハーフミラー手段と、を有し、
    前記ハーフミラー手段は、その光反射特性、その光透過特性の少なくとも一つにおいて光学的パワーを有する事を特徴とするヘッドマウントカメラ。
  8. 前記撮像手段にて撮像した像情報を送信するとともに前記表示手段で視認させる像情報を受信する第1の通信手段を備えた請求項1〜3のいずれかに記載のヘッドマウントカメラ。
  9. 前記第1の通信手段は、発呼受信装置と、マイクと、スピーカとを有する電話装置である請求項8記載のヘッドマウントカメラ。
  10. 前記第1の通信手段は、動画エンコードと動画デコードとを有する請求項8記載のヘッドマウントカメラ。
  11. 前記第1の通信手段は、無線装置である請求項8〜10のいずれかに記載のヘッドマウントカメラ。
  12. 前記撮像手段にて撮像した像情報を送信する第2の通信手段を備えた請求項6又は7記載のヘッドマウントカメラ。
  13. 前記第2の通信手段は、無線装置である請求項12記載のヘッドマウントカメラ。
  14. 前記表示手段は、白色光を発する点光源と、該点光源からの光を集光する集光光学系と、前記集光光学系によって集光された光を変調する空間光変調手段と、前記空間光変調手段によって変調された光を結像する結像光学系と、を有している請求項1〜3のいずれかに記載のヘッドマウントカメラ。
  15. 前記結像光学系は、前記点光源と前記結像光学系よりも任意の距離だけ後方にある第1の点とが実質的に共役関係となるように配置され、且つ、前記空間光変調手段と前記第1の点よりも略瞳−網膜間の距離だけ後方にある第2の点とが実質的に共役関係となるように配置されている請求項14記載のヘッドマウントカメラ。
  16. 前記点光源が、青色発光ダイオードまたは紫外線発光ダイオードの外側に蛍光物質が付与されたものであり、その発光面積が、1mm2 以下である請求項14記載のヘッドマウントカメラ。
  17. 前記空間光変調手段は外界に露出している請求項14記載のヘッドマウントカメラ。
  18. 前記空間光変調手段は、撮像手段の撮像範囲外に位置する請求項17記載のヘッドマウントカメラ。
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