JP6506748B2 - 複数の弾性糸を有する伸張性丸編生地 - Google Patents

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Description

本発明は、織生地のように見え、機能し、柔らかな手触り、良好なドレープ性、高い保持力、及び全方向において回復力を有する弾性編生地を作製するための方法に関する。より具体的には、本発明は、1組の余分な表面効果糸と噛み合わされたジャージーループベースを有する伸張性編生地に関する。本発明は、そのような編生地、及びそのような生地から作製された衣類にも関する。
丸編生地は、下着及びTシャツなどのトップウェイト(top−weight)衣類を作製するために使用される。織物構造と比較して、編生地は、編生地を形成する個々の編目(相互連結されたループから構成される)を圧縮または伸長することにより、より容易に変形または伸張することができる。編目の再配列によって全方向に伸張するこの能力は、編生地から作製された衣類の着用に快適性を加える。編生地が、例えば、綿、ポリエステル、ナイロン、アクリルまたは羊毛などの硬糸100%で構築されるときでも、加えられた力が取り除かれた後に編目が元の寸法にある程度回復する。しかしながら、編目の再配列によるこの回復は、一般的に、弾性糸ではない硬糸が編目を再配列する回復力を提供しないため、完全ではない。
丸編生地の回復性能を改善するために、今では少量のスパンデックス繊維を硬い随伴糸と一緒に編むことが一般的である。スパンデックスは、より高い伸張レベル及びより良好な回復力を有する生地を作製する。生地及び衣類製造業者は、一般的に、消費者に受容される生地を得るための適正パラメータを用いた生地の作製方法を理解している。しかしながら、伸張性丸編生地に関して、典型的な品質問題は、生地が身体のある一部分、特に膝、尻、及び腰などの下半身において過剰に伸張された後に、元のサイズ及び形状に迅速に回復(recovery)できないことである。消費者は、長い間着用した後のたるみ及びよれに気付き、パンツ及びデニムなどのボトムウェイトにおける丸編みの市場浸透を制限する。
原則、織生地は、編生地とは非常に異なる質を有する。デニム、ギャバジン、ポプリンなどの織生地は、しっかりしている傾向があり、より良好に形状を維持し、可撓性が低く、かつあまり柔らかくなく、弾性糸が加えられた方向にのみ伸張する。織物を作製する製造プロセスは、通常、より複雑で費用がかかる。織る前に、芯紡績糸を作製するか、または弾性糸と硬糸とを一緒に組み合わせることにより最初に覆われる必要がある。
上述のように、織生地及び編生地は、各々が異なる利益を提供する、異なる特性を有する。したがって、織生地の外観及び性能を有し、全方向に良好な伸張、容易な加工、低収縮、衣類作製の容易さ、ならびに優れた回復力及び低拡張率を有するハイブリッド伸張編生地を生産する必要性がある。理想的には、これらの編生地は、パンツ及びジーンズなどのボトムウェイト衣類にも有用である。
いくつかの態様は、織生地の外観、感触、及び性能を有するハイブリッド弾性編生地を提供することを目的とする。編むことによりそのような生地を作製する方法も含まれる。
例示的な態様によると、表側及びベース側を有し、地糸の組及び効果糸の層を含み、一緒にパターンに編まれた物品が提供され、地糸は、少なくとも1本の弾性糸、及び任意に少なくとも1本の硬糸を含む。弾性糸は、垂直及び水平方向の両方における生地の伸張及び回復をもたらす。弾性糸は、生地及び衣類仕上げプロセス中に生地を収縮させ、その内の糸をまとめる。生地は、地糸が生地ベースとしてループ構造を形成し、効果糸が生地表面として織物構造を形成する、ベース及び表面の両側の効果を有する3D構造に転移する。
いくつかの態様によると、弾性糸は、スパンデックスなどのエラストマー繊維である。エラストマー糸の含量は、1%より高い。これは、生地の総重量の1%〜約65%、約2%〜約50%、及び約2%〜約22%を構成する。弾性糸は、最低2倍の延伸率で生地に組み込まれ得る。
一部の態様によると、弾性糸は、非エラストマー弾性繊維である。非エラストマー弾性糸の含量は、生地の総重量の5%よりも高く、65%よりも低い。
いくつかの態様によると、弾性糸は、ポリ(トリメチレンテレフタレート)、ならびにポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(トリメチレンテレフタレート)及びポリ(テトラメチレンテレフタレート)からなる群から選択される少なくとも1つのポリマー、またはそのようなメンバーの組み合わせを含むポリエステル2成分フィラメントであり、糸のデニールは、約20〜約600であり、2成分フィラメントは、生地の総重量に基づき約5重量パーセント〜約65重量パーセントであり、生地は、2成分フィラメントの目むきを実質的に含まない。
いくつかの態様は、弾性ジャージーループベースと、織生地の外見及び特徴を有する生地表面を形成する効果糸の層とを含むハイブリッド伸張丸編生地をさらに提供し、ジャージーループベースは、スパンデックス及びポリエステル2成分繊維などのエラストマー繊維及び非エラストマー繊維を含む少なくとも2種類の弾性繊維を含み、生地は、2成分フィラメントの目むきを実質的に含まない。
加えて、地糸の組及び効果糸の層を含み、一緒にパターンに編まれた、織物のような性能を有するハイブリッド伸張編生地を作製する方法が提供され、地糸は、少なくとも1本の弾性糸、及び任意に少なくとも1本の硬糸を含む。効果糸は、少なくとも2の浮き数、少なくとも2:1の浮き数:ループ数比、少なくとも1.0:1の効果糸デニール:地糸デニール、及び好ましくは1のシフト数を有する織物のような表面を形成する。効果糸は、藍染めされた綿糸、染色されない綿糸などの群から選択され得る。
これらの代替方法のうちの1つによって作製されたハイブリッド生地及び衣類も提供される。丸編み目パターンのいくつかの形態は、シングルジャージー、フレンチテリー、及びフリースを含むジャージーループベース、さらに好ましくはシングルジャージーループに使用され得る。さらなる加工は、精練、漂白、染色、乾燥、サンホライズ加工、毛焼き、糊抜き、マーセライズ加工、及びそのようなステップの任意の組み合わせを含み得る。いくつかの態様の伸張性生地を含む衣類は、衣類洗浄、ストーンウォッシュ、サンドブラスト、衣類染色、及び他の湿式及び乾燥衣類プロセスで加工され得る。
発明を実施するための形態は、同様の数字が同様の要素を指す、以下の図面を参照する。
効果糸の組及び1/2の右方向斜文を有する地糸の組を含むハイブリッド編目の概略図である。 斜文線及び真っ直ぐな糸セグメントを有する織物のような表面の3Dの図式的実演である。 1/2の右方向斜文構造を有する丸編みの反復に関する編目表記の図表形態である。 1/2の左方向斜文構造を有する丸編みの反復に関する編目表記の図表形態である。 1/3の左方向斜文構造を有する丸編みの反復に関する編目表記の図表形態である。 ベース生地を形成するために、硬糸供給、非エラストマー弾性糸供給、及びスパンデックス糸供給で供給された丸編機の一部分の概略図である。 丸編み機の一部分の概略図である。非エラストマー弾性糸及びスパンデックス糸が供給され、編み針でまとめられ、ベース生地を形成する。 織物表面を有する丸編生地の仕上げプロセスステップを示すフローチャートである。
エラストマー繊維は、通常、生地及び衣類において伸張性及び弾性回復を提供するために使用される。「エラストマー繊維」は、任意の捲縮とは無関係の100%を超えて破断伸びを有する、希釈剤を含まない、連続したフィラメント(任意に、集束されたマルチフィラメント)または複数のフィラメントのいずれかである。エラストマー繊維は、(1)その長さの2倍に伸張され、(2)1分間保持され、(3)解放されたとき、解放された1分以内にその元の長さの1.5倍未満に後退する。本明細書の文脈で使用される、「エラストマー繊維」は、少なくとも1つのエラストマー繊維またはフィラメントを意味する。そのようなエラストマー繊維は、ゴムフィラメント、2成分フィラメント、及びエラストエステル、ラストール、ならびにスパンデックスを含むが、これらに限定されない。
「スパンデックス」は、フィラメント形成物質が少なくとも85重量パーセントのセグメント化されたポリウレタンから構成される長鎖合成ポリマーである製造フィラメントである。
「エラストエステル」は、繊維形成物質が少なくとも50重量%の脂肪族ポリエーテル及び少なくとも35重量%のポリエステルから構成される長鎖合成ポリマーである製造フィラメントである。
「2成分フィラメント」は、フィラメントの長さに沿って互いに接着された少なくとも2つのポリマーを含む連続するフィラメントであり、各ポリマーは、異なる総称的クラス、例えば、エラストマーポリエーテルアミド芯及びローブまたはウイングを有するポリアミド鞘である。
「ラストール」は、架橋された合成ポリマーの繊維であり、低いが有意な結晶化度を有し、少なくとも95重量パーセントのエチレン及び少なくとも1つの他のオレフィン単位から構成される。この繊維は、弾性であり、実質的に耐熱性である。
「ポリエステル2成分フィラメント」は、繊維断面が、例えば、並んでいる、偏心鞘−芯、または有用な捲縮が構築され得る他の好適な断面であるように、繊維の長さに沿って互いに密接に接着された一対のポリエステルを含む連続するフィラメントを意味する。ポリエステル2成分フィラメントは、ポリ(トリメチレンテレフタレート)、ならびにポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(トリメチレンテレフタレート)、及びポリ(テトラメチレンテレフタレート)、またはそのようなメンバーの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのポリマーを含み、約10%〜約80%のヒートセット後捲縮収縮値を有する。
「非エラストマー弾性繊維」は、エラストマー繊維を含まない伸張性フィラメントを意味する。しかしながら、そのような糸の回復可能な伸張性は、加工PPT伸張フィラメント、加工PET伸張フィラメント、2成分伸張フィラメント繊維、またはPBT伸張フィラメントなど、ASTM D6720−07方法により試験されるように、15%より高くなければならない。これらの糸は、高温湿潤条件に露出されたときにさらなる捲縮を発達させる。
「事前被覆弾性糸」は、芯紡績プロセス前に硬糸で包囲された、それと共に撚られた、または交絡されたものである。エラストマー繊維及び硬糸を含む事前被覆弾性糸は、本明細書の文脈において「事前被覆糸」とも称される。硬糸による被覆は、繊維加工中、エラストマー繊維を磨耗から保護するのに役立つ。そのような磨耗は、エラストマー繊維の破損、その結果として生じるプロセスの中断及び望ましくない生地の不均一性をもたらし得る。さらに、被覆は、事前被覆弾性糸の伸びが裸エラストマー繊維で可能であるよりも繊維加工中により均一に制御され得るように、エラストマー繊維の弾性挙動を安定させるのを補助する。事前被覆糸は、糸及び生地の引張り係数を増加させることもでき、これは、生地の回復力及び寸法安定性を改善するのに役立つ。
事前被覆糸は、(a)硬糸によるエラストマー繊維の単包、(b)硬糸によるエラストマー繊維の2重包、(c)ステープル繊維によるエラストマー繊維の連続被覆(すなわち、芯紡績されたまたは芯紡績する)、続いて巻き取り中の撚り、(d)エアジェットによるエラストマー及び硬糸の交絡及び巻き込み、ならびに(e)エラストマー繊維及び硬糸の撚り合わせを含む。
「目むき」は、生地において、弾性糸が見えて露出することを説明するために使用される用語である。目むきは、望ましくない輝きとして現れる場合がある。選択しなければならない場合、表側の目むきが少ない方が裏側の目むきが少ないよりも望ましい。
「延伸率」は、スパンデックスに適用された伸張の量を指す。繊維の延伸は、繊維に適用された伸び(伸張)と直接関係する(例えば、100%の伸びは2倍の延伸率に相当し、200%の伸びは3倍の延伸率に相当するなど)。
「硬糸」は、紡績綿糸またはナイロン合成繊維などの多量の弾性伸張を含まない編み糸を意味する。
用語「丸編み」は、編み針が丸編み床内に編成される緯編みの形態を意味する。一般に、シリンダが回転し、カムと相互作用して、編み動作のために針を往復運動させる。編まれる糸は、パッケージから糸ストランドを針に指向するキャリアプレートに供給される。丸編生地は、シリンダの中心を通って管状形態で編み針から出てくる。
用語「噛み合い点」は、効果糸がベース編生地に編まれて、編目ループを介して効果糸とベース生地との間に結合接続を形成する場所を意味する。「浮き数」は、効果糸が同じコースに沿った2つの噛み合い点の間にわたって浮く間隔ウェールの数を意味する。糸が織られるとき、浮き領域の糸セグメントは真っ直ぐかつ平らであり、容易に伸張せず、コース方向の生地の拡張を阻止する機能を提供する。「ループ数」は、噛み合い点を形成するウェールの数を意味する。この部分の糸セグメントは、通常の編生地構造であるループ形態であり、容易に伸張し、安定性が低い。
「生地表面」は、衣類用途において生地の使用面を意味する。実際、丸編み機の管状形態の生地の内側または外側である生地の技術的裏側または技術的表側であり得る。「前の地コース」は、表面糸を編むために針が上がり始める前にちょうど編まれた地糸コースを意味する。「先の地コース」は、表面糸の後に編まれる地コースである。
「シフト数」は、効果糸の次のコースの噛み合い点がシフトするか、または今の効果糸コースの噛み合い点からずれる、ずれたウェール数を意味する。例えば、1/2斜文構造において、噛み合い点は、斜線のパターンを作製する。各効果糸は、ベース生地の地糸の2ウェールにわたって持ち上げられるか、または浮く。効果糸の隣接したコースは、同じ浮きパターンを作るが、1ウェール分ずれる。この1/2斜文生地のシフト数は1である。噛み合い点が左から右にシフトする場合、右シフト数と呼ばれる。噛み合い点が右から左にシフトする場合、左シフト数と呼ばれる。
織生地のように見え、機能する弾性編生地は、必然的に、生地ベースとしてループ構造を形成する地糸の組、及び生地表面を形成する効果糸の層を含む。地糸は、少なくとも1つの弾性繊維、及び任意に硬糸を含む。弾性糸は、編目を保持するのに適当な力でループ構造を形成し、織物のような表面を有する2重層の生地構造体を形成する。弾性糸は、垂直及び水平方向の両方の生地の伸張及び回復力をもたらすだけでなく、生地が収縮し、ベース及び表面の両側効果を有する3D構造に詰まる力を提供する。
少なくとも1本の硬糸を含む効果糸は、長い浮きを有するジャージーループベースにわたって浮き、一定間隔で噛み合い点を通して地糸と結合する。一定したシフト数を有する生地表面上の噛み合い点のパターンは、織斜文の斜線及び斜文派生物を作り出す。生地表面上の効果糸の真っ直ぐかつ平らな浮きの長さ及び一定の斜めの斜文線により、編生地の表側が織物のように見える。生地は、生地表面からのジャージーループベースの目むきを実質的に含まない。ベース生地は、生地表面から実質的に見えない。
図1は、1反復パターンの1/2右方向斜文外観を有する例示的な生地の詳細な構造を示す。1つの反復パターン内に3本の効果糸E1、E2、及びE3が、噛み合い点MA1、MB1、MA2、MB2、MA3、及びMB3を通して、地糸G1、G2、及びG3と噛み合う。地糸G1、G2、及びG3は、一緒に編まれ、ベース生地BA1を形成する生地の連続するコースの各針ウェールにシングルジャージー編目ループを形成する。地糸G1、G2、及びG3の各々は、少なくとも1本の弾性糸、及び任意に硬糸を含む。弾性糸及び硬糸は、平行の並んだ関係で添え糸編みすることにより一緒に編まれる。
効果糸E1は、噛み合い点MA1及びMB1の間の2ウェールにわったって浮き、浮きの長さFA1及びFB1を形成する。この反復パターン内に効果糸E1、E2、及びE3が2の浮き数でジャージーループベースBA1上に浮き、一定間隔で地糸G1、G2、及びG3と一緒に編まれる。図1は、噛み合い点のループ編目の詳細な構造も示す。例えば、噛み合い点Pa1において、表糸E1は、保持され、前のコースG1及び先のコースG2と結合され、ここで、効果糸E1のシンカーループは、前の地コースG1の針ループと噛み合い、接触点Pa1を形成する。地糸E1の針ループは、先の地コースG2のシンカーループと噛み合い、接触点Ea1を形成する。そのような構造は、表糸の浮き部分FA1及びFB1を強化し、生地表面上に織物のような平らな外見を形成する。
効果糸E2の噛み合い及び浮きパターンは、効果糸E1と同じである。しかし、噛み合い点MA2は、右方向に1ウェール分ずれる。今の表面コースの効果糸E1によって作製された噛み合い点MA1と比較して、次の表面コースの効果糸E2によって作製される噛み合い点MA2は、右側方向に向かって1ウェールシフトする。1反復パターンにおいて、噛み合い点MA1、MA2、及びMA3の群は、右側方向に向かって織斜文の斜線を作り出す。これは、右側斜文線と呼ばれる。別の噛み合い点MB1、MB2、及びMB3の群は、第2の斜めの斜文線を作り出す。これらの線の組み合わせは、生地表面上に織物の斜文または斜文派生物パターンを形成する。噛み合い点が隣接したコースの反対方向(左側方向に向かって)にシフトする場合、生地表面は、左側斜文効果を有する。
図2は、効果糸の真っ直ぐなセグメント(82)によって形成された平らな表面、及び一定にシフトする噛み合い点(84)によって形成された斜めの斜文線で構築された、この新しい発明生地の織物のような表面(80)のグラフィック図を示す。
織物のような表面を有する丸編生地を編む開示された方法は、2つの給糸ステーションの群:地糸供給機及び効果糸供給機を含む丸編み機で行われる。これらの2つの糸供給機の群は、環状に配置されたシリンダ針の周囲に提供される。これらは、シリンダ針に、それぞれ、ベース生地には地糸、生地表面には効果糸を提供する。
本発明の生地を作製するために、地糸及び効果糸は、交互に供給され、編まれる必要がある。図3は、図1に示す、1/2右側斜文表面を有する編生地の作製に関する編目表記の概略図を示す。糸は機械の周囲の供給機を交代して供給される。地糸G1、G2、及びG3は、供給1、供給3、及び供給5に位置する。効果糸E1、E2、及びE3は、供給2、供給4、及び供給6に位置する。供給1、供給2、及び供給3において、全ての針が能動的に編み、地糸が一緒に編まれ、シングルジャージーループパターンにジャージーループベースを形成する。供給2、供給4、及び供給6において、効果糸が導入され、相互作用的に編むのは1本の針のみである。他の2本の針は、編むことに携わらないが、浮いている。相互作用的に編むことにより、噛み合い点の編目を生成する。非編み位置は、浮いている部分の編目を作製する。供給4の効果糸の噛み合い点は、供給2の噛み合い点から右に向かって1ウェールシフトされる。同様に、供給6の効果糸の噛み合い点は、供給4の噛み合い点から右に向かって1ウェールシフトされる。
生地表面上の異なる斜文外見は、能動編み位置、浮きの長さ、噛み合い点の数、及びシフト数及び方向を変更することによって達成され得る。図4及び図5は、1/2左斜文及び1/3左斜文構造の編みパターンを示す。
ベース糸供給機は、少なくとも1本の糸、好ましくは少なくとも1本の硬糸を編み針に供給する。硬糸がない場合、ジャージーループベースを作製するために、異なる特性を有する2種類の弾性糸を機械に供給することもできる。あるいは、1つの弾性繊維が地糸として使用され、本発明の生地を作製する。別の選択肢は、一定の張力で、針床に硬糸と一緒に2本の弾性糸を送ることである。例えば、2本の弾性糸は、それぞれ、綿紡績糸を一緒に伴うスパンデックス及びポリエステル2成分糸である。
図6は、概略形態で、針を把持する回転シリンダ(図示せず)の下のカム(図示せず)に応答して、矢印24に示される往復運動する一連の編み針22を有する、1つの丸編み機のベース糸供給機位置20を示す。丸編み機において、移動シリンダによって保持される編み針が位置を超えて回転するときに個々の編み位置を提供するように、環状に配置された複数のこれらの供給位置がある。
図6に示される装置は、織生地性能を有する編生地を生産するために、地糸供給機として使用され得、2本の弾性糸及び1本の硬糸は同一の編目パターンを有する。3本の糸が、ベース編生地として同一経路で一緒に編まれる。シングルジャージー構造体が作製され得る。
添え糸編み工程中、エラストマー糸12、非エラストマー糸62、及び硬糸14は、キャリアプレート26によって編み針22に送られる。キャリアプレート26は、3本全ての糸を編み位置に同時に指向する。エラストマー糸12、非エラストマー弾性糸62、及び硬糸14は、編み針22に導入され、図1に示されるベース編生地BA1を形成する。
硬糸14は、巻糸パッケージ28から、糸をキャリアプレート26及び編み針22に計量供給するアキュムレータ30に送られる。硬糸14は、供給ロール32を超えてキャリアプレート26のガイド穴34を通過する。任意に、2本以上の硬糸がキャリアプレート26内の異なるガイド穴を介して編み針に送られてよい。
非エラストマー弾性糸62は、巻糸パッケージ60から、糸をキャリアプレート26及び編み針22に計量供給するアキュムレータ64に送られる。非エラストマー糸62は、供給ロール66を超えてキャリアプレート26内のガイド穴34を通過する。
エラストマー糸12は、表面駆動パッケージ36から糸切れ検出器39及び方向変更ロール(複数可)37を超えて、キャリアプレート26内のガイドスロット38に送られる。スパンデックス12の供給張力は、検出器39と駆動ロール37との間、代替的に、糸切れ検出器が使用されない場合、表面駆動パッケージ36とロール37との間で測定される。ガイド穴34及びガイドスロット38は、硬糸14、非エラストマー糸62、及びエラストマー糸12を並んで、一般的には平行関係で編み針22に存在するように(添え糸編み)、キャリアプレート26内で互いに分けられる。いくつかの態様において、丸編み用の市販のエラスタン製品が有用である。市販の商品の例としては、Lycra(登録商標(Invista S.a r.l.の登録商標)の162型、169型、及び562型(Invista S.a r.l.から入手可能)が挙げられる。
エラストマー糸は、編目使用速度とエラストマー糸供給パッケージからの供給速度との間の差により、供給パッケージからキャリアプレート、そして編目に送られるときに伸張(延伸)する。硬糸供給速度(メートル/分)とエラストマー糸供給速度との比率は、通常、2.0〜4倍(2.0倍〜4倍)大きく、機械延伸として知られる。これは、100%〜300%以上のエラストマー糸の伸びに相当する。エラストマー糸の供給張力は、エラストマー糸の延伸に直接関係する。この供給張力は、典型的には、高機械延伸率と一致する値で維持される。我々は、生地において測定されるとき、エラストマー糸の延伸率の合計が約5倍以下、典型的には3倍以下、例えば2.5倍以下に保たれる場合、改善された結果が得られることを発見した。この延伸値は、エラストマー糸の延伸率の合計であり、原糸(as−spun yarn)の供給パッケージに含まれるエラストマー糸の任意の延伸または引張を含む。エラストマー糸からの残留延伸値は、パッケージリラックス処理(「PR」)と称され、典型的には、丸編みの弾性シングルジャージー生地に使用されるエラストマー糸に関しては、0.05〜0.15の範囲である。生地におけるエラストマー糸の延伸率の合計は、したがって、MD*(1+PR)であり、「MD」は、編み機の延伸率である。編み機の延伸率は、硬糸供給速度とエラストマー糸供給速度との比率であり、これらのいずれも、そのそれぞれの供給パッケージからの供給速度である。その応力−ひずみ特性のため、エラストマー糸は、エラストマー糸に適用された張力が増大するにつれてより延伸し、逆に、エラストマー糸がより引き伸ばされると、糸の張力が高くなる。丸編み機における典型的なエラストマー糸の経路は概略的に図6に示される。エラストマー糸12は、供給パッケージ36から糸切れ検出器39上またはそれを通って、1つ以上の方向転換ロール37上、そしてエラストマー糸を編み針22に、そして編目に誘導するキャリアプレート26に計量供給される。供給パッケージから各装置またはローラー上を通過する際、エラストマー糸に接触する各装置またはローラーによって課される摩擦力により、エラストマー糸に張力が蓄積される。編目のエラストマー糸の延伸率合計は、したがって、エラストマー糸の経路全体の張力の合計に関係する。エラストマー糸供給張力は、図6に示される、糸切れ検出器39とロール37との間で測定される。代替的に、エラストマー糸供給張力は、糸切れ検出器39か使用されない場合、表面駆動パッケージ36とロール37との間で測定される。この張力が高く設定及び制御されるほど、エラストマー糸の延伸が生地においてより大きくなり、逆もまた同様である。例えば、この供給張力は、市販の丸編み機における22dtexのエラストマー糸に関しては2〜4cN、エラストマー糸に関しては4〜6cNの範囲であり得る。これらの供給張力の設定及び後続の糸経路摩擦によるさらなる張力と共に、市販の丸編み機におけるエラストマー糸は、有意に3倍超延伸される。供給パッケージと編目との間のスパンデックス摩擦を最小にすることは、エラストマー糸の延伸率が7倍以下である場合、確実にエラストマー糸を供給するためにエラストマー糸供給張力を十分に高く保つことを補助する。供給パッケージから編目にエラストマー糸を確実に供給するために、エラストマー糸延伸率は、典型的には、3倍以下である。
非エラストマー糸62は、編み針22に入る前に伸張(延伸)される。糸は、アキュムレータ64とキャリアプレート26との間、そして編目との速度差により伸張される。編目使用速度からの供給速度とアキュムレータ64との比率(メートル/分)は、通常、1.01倍〜1.35倍(1.01X〜1.35X)である。アキュムレータ64の速度を調節することにより、所望の延伸または伸張比が得られる。伸張比があまり低いと、目むきを含む低品質の生地となる。伸張比があまり高いと、非エラストマー糸が破損する。
本発明の生地を作製するための供給方法の代替形態は、この供給装置を改造することによっても実現することができる。硬糸14が使用されず、硬糸キャリヤが空のままである場合、このベース糸供給装置は、エラストマー糸及び非エラストマー弾性糸を供給するために使用することができる。これらの2本の弾性糸は、ベース編生地の地糸を形成する。同様に、非エラストマー弾性糸62が使用されない場合、この装置は、硬糸14及びエラストマー糸36を機械に導入し、綿糸などの硬糸及びスパンデックスなどのエラストマー糸でベース編生地を生産することができる。この装置は、ポリエステル2成分糸などの非エラストマー弾性繊維のみを含むベース編生地を作製するために、硬糸及びエラストマー糸を用いずに非エラストマー弾性繊維を送るためにも使用することができる。
図7は、いくつかの態様において有用である糸供給システムの別の形態を示す。非エラストマー及びエラストマー糸の両方が、キャリアプレート26で予め合流することなく、直接編み針で合流される。この設定により、サントーニシームレス機など、ニットデザイナーが異なるスタイル及び異なるパターン生地を開発するのにさらなる順応性が得られる。
いくつかの態様によると、生地の地糸の内部の弾性糸は、スパンデックスなどのエラストマー糸である。いくつかの実施形態では、意外に高い伸張及び回復特性を有する生地が、比較的低量の弾性繊維で、縦及び横方向の両方において達成された。エラストマー糸の収縮力は、生地を収縮し、詰まらせ、両側効果を有する3D構造体を形成する。
裸エラストマー糸(生地に編む前)は、11dtex〜約180dtex(デニール10D〜約162D)を含む、約11dtex〜約444dtex(デニール−約10D〜約400D)であり得る。編むプロセス中、エラストマー糸は、その元の長さの2.0倍〜6倍に延伸される。
エラストマー糸と一緒に硬糸を添え糸編みし、6〜120Ne番手のジャージーループベースを形成できることが分かった。綿、羊毛、セルロース繊維、ポリエステルフィラメント、及びナイロンフィラメントなどの数種の硬糸を使用することができる。加工されたポリエステル及びナイロンフィラメントが好ましい。これらの硬糸は、生地にさらなる機能を加える機会を提供する。ポリエステル及びナイロンフィラメントなどは、綿生地の強度を増大し、防しわ能力を改善する。綿及び羊毛糸は、合成生地の水分を増大させる。特定の機能糸を導入することもできる。例えば、身体からの水分を吸収し、外に迅速に送るのを補助するCoolmax(登録商標)繊維、または電気を伝導する導電性繊維が使用され得る。抗菌性及びマイクロカプセルを有する繊維も、ボディケア、洗いたて感、及び手入れのしやすさの特性をもつ生地を提供するために使用され得る。
これらの地糸は、隣接した効果糸により生地の内部に隠され、生地表面上では実質的に見えない。これは、一部、地糸と少なくとも同じデニールを有する効果糸、望ましくは地糸よりも高いデニールを有する効果糸を含むことにより達成される。
生地内のエラストマー繊維含量は、生地の総重量に基づき、約2%〜約15%を含む、約1重量%〜約22重量%であり得る。シングル編地、シングル平ジャージー、リブ、及びドビー、テリー、ならびにこれらの組み合わせなどを含むジャージーループベースの様々な織パターンが適用される、生地及び織物のような表面を有する伸張編生地を作製するための方法も提供される。
意外にも、ヒートセットプロセスが本発明の丸編生地に必要ではない場合があることも分かった。生地は、ヒートセットを行うことなく多くの最終用途の仕様を満たす。効果糸と地糸との間の高デニール比及び効果糸の浮き数対ループ数の高比率により、生地は、ヒートセットを行わなくても、収縮を約10%未満に維持する。ヒートセットを行うことにより、スパンデックスを伸長された形態に「固定」する。これは、リデニーリング(re−deniering)としても知られ、高デニールのスパンデックスが低デニールに延伸されるか、または伸張され、次いで、低デニールにスパンデックスを安定させるために、十分な時間、十分に高温で加熱される。したがって、ヒートセットは、伸張されたスパンデックスの回復張力がほとんど除去され、スパンデックスが新しいより低いデニールで安定になるように、スパンデックスが分子レベルで永久的に変化することを意味する。スパンデックスのヒートセット温度は、通常、175℃〜200℃の範囲である。従来のスパンデックスのヒートセット条件は、一般に、約190℃で約45秒間以上である。
従来の生地において、スパンデックスを「固定」するためにヒートセットが使用されなければ、生地は、大幅に収縮し、生地重量が過剰となり、過剰に伸長し、これらは、消費者にはマイナスの経験となり得る。生地の仕上げプロセス中の過剰な収縮は、加工及び家庭での洗濯中に生地表面のシワ跡となり得る。このようにできたシワは、頻繁に、アイロンで除去することが非常に困難である。
プロセス中の高温でのヒートセットステップを排除することにより、新しいプロセスは、ある特定の繊維(すなわち、綿)に対する熱損傷を低減し得、よって、最終生地の取り扱いを改善し得る。いくつかの実施形態の生地は、生地が衣類に仕立てられる場合を含む、ヒートセットステップの不在下で仕立てられる。さらなる利益として、感熱硬糸は、シャツ地、弾性生地を作製するために新しいプロセスに使用することができ、よって、異なる及び改善された製品の可能性が増大する。加えて、プロセスの短縮は、生地製造業者に生産性利益がある。
いくつかの態様によると、生地内部の地糸の弾性糸は、非エラストマー弾性繊維である。非エラストマー弾性糸の含量は、生地の総重量の5%よりも高く、65%よりも低い。
非エラストマー弾性繊維は、加工PET伸張フィラメント、加工PPT伸張フィラメント、2成分繊維、またはPBT伸張繊維であり得る。驚いたことに、15%よりも高い回復可能伸張を有する非エラストマー弾性繊維が地糸に使用される場合、生地が劇的に変化することが分かった。生地は、高伸張及び高回復力を有する。非エラストマー弾性繊維の線密度は、約30デニール〜150デニール(33dtex〜165dtex)を含む、約15デニール(16.5dtex)〜約450デニール(495dtex)の範囲であり得る。デニールが非常に高い場合、生地は、実質的に目むきを有し得る。
エラストマー糸と比較して、非エラストマー糸は、高伸張率を有する。同じ負荷力下で、非エラストマー糸は、あまり伸張せず、生地の拡張を抑え、生地が過剰に伸長するのを防止する。非エラストマー糸は、裸エラストマー繊維よりも高い回復力も有する。本発明の丸編生地は、高い回復力を示し、着用中、生地を元の形状により容易に回復させ、あまり変形しない。
通常、非エラストマー糸は、クロリン耐性など、スパンデックス繊維よりも良好な耐化学性を有する。新規発明生地はまた、従来の生地よりも良好な耐化学性を有する。ヒートセットプロセスも、非エラストマー繊維を含む本発明の生地に関しては避けることができる。
ポリエステル2成分繊維は、地糸の弾性繊維に使用される場合、好ましい選択肢である。ポリエステル2成分フィラメントは、ポリ(トリメチレンテレフタレート)、ならびにポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(トリメチレンテレフタレート)、及びポリ(テトラメチレンテレフタレート)、またはそのようなメンバーの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのポリマーを含み、約10%〜約80%のヒートセット後捲縮収縮値を有する。
ポリエステル2成分繊維のこの伸張比率は、通常、編んでいる間の未伸張繊維と比較して、1.01倍〜1.25倍(1.01X〜1.25X)である。非常に低い伸張比率は、目むき及び非中心2成分フィラメントを有する低品質の糸をもたらす。非常に高い伸張比率は、2成分フィラメント及び芯の空隙の破損をもたらす。2本の弾性糸を用いた丸編生地の非エラストマー繊維含量は、生地の重量に基づき、約8%〜約35%、及び約10%〜約30%を含む、約5%〜約45%である。
本方法のいくつかの実施形態によると、エラストマー糸及び非エラストマー弾性糸は、一緒に編まれ、生地のジャージーループベースを形成し、2つの弾性繊維は、編むプロセス中にその元の長さの異なる延伸率に伸張される。エラストマー糸の延伸率は、1.8倍〜5.0倍で選択されるが、非エラストマー糸の延伸率は、1.01倍〜1.35倍で選択され得る。
2重弾性糸を用いた丸編生地の優れた利益は、本発明の生地が織生地と編生地との組み合わせ性能及び外見で作製され得るということである。丸編生地と比較して、織生地は、回復力が高く、形状維持が良好であるが、あまり柔らかくなく、可撓性があまりない。驚いたことに、2重弾性繊維を用いた丸編生地は、延伸率、添え糸編みの位置、及び2本の弾性糸と硬糸との相対位置を調節することにより、織物の堅い外見及び良好な形状を維持して作製され得る。柔らかな手触り、高い可撓性と組み合わせて、丸編生地は、高いモジュール、良好な形状維持、及び他の織物特徴も有する。
非エラストマー弾性繊維は、加工PET伸張フィラメント、加工PPT伸張フィラメント、2成分繊維(PET/PTT並行2成分)、またはPBT伸張繊維であり得る。非エラストマー弾性繊維の線密度は、約30デニール〜150デニール(33dtex〜165dtex)を含む、約15デニール(16.5dtex)〜約600デニール(660dtex)の範囲であり得る。
2本の弾性糸を用いた丸編生地の非エラストマー繊維含量は、生地の重量に基づき、約8%〜約35%、及び約10%〜約30%を含む、約5%〜約45%である。生地内のエラストマー繊維含量は、生地の総重量に基づき、約1%〜約5%を含む、約0.5重量%〜約20重量%であり得る。
従来の伸張丸編生地において、生地は、機械方向よりも機械横方向(コース方向)において高い伸張レベルを有する。効果糸の長い浮きの長さ及び高比率の浮き数対ループ数により、本発明の生地は、機械方向と機械横方向との間に良好な伸張平衡を有する。機械方向の伸張レベルは、垂直な浮きの長さにより制限及び阻止され、パンツ及びデニムに使用される通常の丸編生地のよれ及びたるみの欠点を低減する。
いくつかの実施形態において含まれる硬いベース糸は、例えば、綿、羊毛、またはリネンなどの紡績ステープル糸、及びフィラメントであり得る。それらは、1成分ポリ(エチレンテレフタレート)、及びポリ(トリメチレンテレフタレート)繊維、ポリカプロラクタム繊維、ポリ(ヘキサメチレンアジパミド)繊維、アクリル繊維、モダクリル、アセテート繊維、レーヨン繊維、ナイロン、ならびにこれらの組み合わせのものであってもよい。
浮き数とループ数との比率は、約2:1〜約6:1であり得る。ベース端部と芯端部との他の許容される比率は、約2:1〜約3:1であり得る。比率が非常に低ければ、ループ部分が非常に長くなり、生地の拡張は、しっかりと押さえられず、衣類着用中に望ましくない変形が生じる。生地表面に浮く効果糸の平らな部分が、着用中、コース方向の生地の過剰な拡張を阻止することができることが分かった。したがって、長い浮部は、使用中の生地の変形を低減するのを補助する。
シフト数は、斜文線の角度を決定する。シフト数が多いと、大きな斜線を伴う急勾配な斜線となる。好ましいシフト数は、大半の斜文生地において1である。効果糸と地糸との間の噛み合い点内の編みパターンは、ループ編み:浮き、インレイ、及びタックの群から選択され得る。好ましいパターンは、平らで密接な薄い噛み合い構造をもたらす浮きである。
目むきは、生表面上の地糸のループ構造の露出を指す。目むきは、望ましくない輝きとして目に見えるか、または異なる色及び光沢として感触に現れる。目むきは、糸及び生地が染色された後により明らかになる。大半の場合、効果糸、例えば、綿は、ポリエステル2成分または弾性フィラメントなどの地糸とは異なる。染料材料及び染色加工条件は、ポリエステル及びスパンデックスと比較して、綿の場合、異なる。通常、綿は、100℃を下回る温度で、反応性、バット、または直接染色により染色されるが、ポリエステルは、100℃を上回る温度で分散染料を用いて染色される。スパンデックス及びポリエステル2成分を含む弾性丸編生地が表面効果糸には最適であるが、ポリエステル2成分非弾性糸に最適ではない条件下で染色される場合、ポリエステル2成分フィラメントは、染料を捕捉できず、所望の色を保持できない。結果として、目むきは、多くの場合、染色ステップ後により明らかになる。
隣接した効果糸により生地の内の地糸を隠すために、効果糸は、地糸と少なくとも同じデニールを有することが必要とされ、好ましくは効果糸は、地糸より大きいデニールを有する。我々は、効果糸対地糸のデニール比率が1:1より高い場合、地糸が実質的に生地表面上に見えないこと発見した。効果糸と地糸との糸デニールの比率は、約1.5:1〜約2.0:1を含む、約1:1〜約10:1である。
編むプロセス中、目むきは、不適切な整合及び硬糸または弾性糸の添え糸編みにより生じ得る。適切な整合及び硬糸及び弾性糸の添え糸編みにより、目むきを効果的に制御することができる。丸編みに関して、編み機の適切なゲージ、2本の弾性糸間の延伸比率、糸の添え糸編みの位置、及び糸のデニール及び番手は、目むきを最適化するように選択されるべきである。
丸編み機及びサントーニシームレス機は、織物の外観及び性能を有し、高い編目形成精度を有する丸編生地を作製するために使用され得る。サントーニシームレス機が使用される場合、異なる弾性糸デニール及び延伸が衣類の異なる部分に使用することができる。衣類は、段階的圧縮による弾性糸を使用することにより本体組織を高める。サントーニ機は、織物のような表面を有する成形パネルを生産する能力を有する。広範囲の生地構造及び衣類が、丸編み機の様々な直径で生産され得る。タック、浮き、及び捨てリブなどの編目構造、編目の長さ、及び構造の不均衡は、筒の形状を修正するために使用され得る。
この技術は、普段着及び遊び着に焦点を当てているが、織物のような表面を有するシームレス生地は、デニムのジーンズなどの室外着にも使用され得る。弾性糸のデニール及び編みパターンも、衣類の異なる部分で変更することができる。例えば、膝、内股、パンツの前パネルなどのある特定の重要な領域において良好な保持力を有するために、より重いデニール及び高延伸のエラストマー糸が適用される。これらの領域において、衣類は、より高い成形機能及び高ひずみ力を有する。他の部分では、より良い快適性を提供する少ない伸張及びひずみが適用される。これは、重要な領域にスポット成形機能を有する良品質の快適な衣類を生産する。
弾性丸編生地を仕上げるステップは、図8に概説される。大半は筒の形態に生地が編まれた後、平らにした筒として回転マンドレル上のロールとして、または前後にゆるく折り畳まれた後に箱の中のいずれかで編み機の下に回収される。
拡布仕上げでは、編まれた筒は、次に、切り開かれ44、平らに置かれる。開かれた生地は、その後、蒸気にさらすか、または浸漬及び圧搾(パディング)により湿潤するかのいずれかにより、リラックス処理46される。リラックス処理された生地は、次いで、テンターフレームに付けられて、オーブンで加熱される(ヒートセット46のため)。テンターフレームは、生地の縁部をピンで保持し、生地を所望の寸法及び坪量に戻すために、長さ方向及び幅方向の両方に生地を伸張させる。ぬれている場合、最初に生地を乾燥させ、次いで、後続の湿式加工ステップの前にヒートセットを達成する。その結果として、ヒートセットは、多くの場合、業界において「プレセット」と称される。オーブンの出口で、平らな生地がストレッチャーから解放され、次いで、仮付け48(縫い付け)されて、筒状の形状に戻る。次いで、生地は、例えば、ソフトフロージェット機による洗浄(精練)及び任意の漂白/染色の湿式プロセス50によって筒状形態で加工され、次に、例えば、ロールを圧搾することにより、または遠心分離で脱水52される。次に、生地は、縫糸を除去し、生地を平らなシートに再度開くことにより、「仮付け除去(de−tack)」54される。平らでまだぬれている生地は、次に、ヒートセット温度よりも低い温度で乾燥されている間に長さ(機械)方向において生地に張力がかからないように、生地過剰供給(伸張の反対)の条件下で、ターフレームオーブン内で乾燥56される。生地は、いかなる可能性のあるシワを平らにするために幅方向にわずかに張力がかけられる。乾燥工程56の直前に、柔軟剤などの任意の生地の仕上げ剤が適用され得る。いくつかの場合には、等しく乾いた繊維によって仕上げ剤が均一に受け入れられるように、生地の仕上げ剤は、生地がまずベルトまたはテンターフレームオーブンにより乾燥された後に適用される。この余分なステップは、乾燥した生地を仕上げ剤で再湿潤させ、そして次に、生地をテンターフレームオーブン中で再度乾燥させることを伴う。
いくつかの実施形態の生地は、ウェールまたは/及びコース方向に約10%〜約250%の伸張を有し得る。生地は、洗濯中、約15%以下、例えば、長さ及び幅方向の両方に7%よりも低い収縮を有し得る。伸張生地は、優れた綿の手触りを有し得る。衣類は、本明細書に記載される生地から製造され得る。
綿糸が事前に藍染される場合、生地は織られたデニム及びジーンズの外観を有する。目むきがないおかげで、非エラストマー糸及びエラストマー糸は、生地表面上にほとんど露出しない。そのため、2本の弾性糸を染色する必要はなく、製造費用を削減することができる。異なる方向に編み点を配置することにより、生地は、図3及び図4に示されるように、右側斜文または左側斜文で作製され得る。
藍染された織生地であるデニムは、少なくとも一部、藍色糸の作製に使用されたリング染色プロセスにより、ファッション業界において人気を博している。一般に、藍色染料は、糸の表面近くに位置し、糸の芯は染色されないままである。染料は糸の表面に位置するため、デニム生地は、非リング染色糸から作製された生地とは異なって薄くなる。
生地は、生地形態または衣類形態でも染色することができる。衣類処理は、精練、ストーンウォッシュ、サンドブラスト、漂白、衣類染色、レーザープロセスを含み得る。生地の目むきが少ないため、生地及び衣類染色の間、硬糸のみが染色され得る。弾性糸は染色する必要はない。
これらのリング染色糸をうまく利用するために、異なる仕上げ技術をデニムに適用することができる。例えば、デニムは、手でしごく、サンドブラストする、ストーンウォッシュする、または様々な量の藍色糸の未染色の芯が見えるようになる他の方法で処理することができる。これらの処理により生じた効果により、衣料及び繊維業界においてデニムが人気のある、流行生地となっている。
分析方法:
糸の回復可能な伸張
実施例に使用された弾性繊維の回復可能な伸張は、ASTM D6720−07に従い測定された。各糸のサンプルは、5000+/−5総デニール(5550dtex)のかせに形成され、かせリールの張力は、約0.1gpd(0.09dN/tex)であった。次に、かせを水から取り出した後、100℃の水の熱湯に15分間、かせを浸漬させた。次に、空気乾燥させるために、かせを700F(+/−20F)(210+/−1℃.)及び65%(+/−2%)の相対湿度で最低16時間条件付けした。
かせをスタンドから実質的に垂直に吊るした。1030グラムの吊り下げ用重りを用いた3回のサイクル後、1030グラムの重り(206mg/d;185.4mg/dtex)をかせの底部から吊り下げ、かせの長さを1mm以内まで測定し、「L1」として記録した。次に、6mg/den(5.4mg/dtex)の重り(例えば、5550dtexのかせには30グラム)をかせの底部に吊り下げ、重み付きかせを平衡長にし、かせの長さを1mm以内まで測定し、「L2」として記録した。糸の回復可能な伸張(パーセント)「CCa」は、式CCa(%)=100*(L1−L2)/L2により計算された。
スパンデックスの延伸
以下の手順は、実施例の弾性糸の延伸を測定するために使用される。単一コースから200目(針)の糸サンプルを解き(ほどき)、このサンプルの弾性糸と硬糸を分離させる。より長いサンプルを解くが、200編目の始まりと終わりに印を付ける。
スティックの頂部に1つの印があるメータースティック上に一端を取り付けることによって、各サンプル(弾性糸または硬糸)を自由に吊り下げる。各サンプルに重りを付ける(硬糸では0.1g/デニール、スパンデックスでは0.001g/デニール)。重りをゆっくり下げて、衝撃を与えずに重りが糸サンプルの端部に加えられるようにする。印間の測定された長さを記録する。弾性糸及び硬糸のそれぞれ5サンプルについて測定を繰り返す。以下の式:延伸=(印間の硬糸の長さ)÷(印間の弾性糸の長さ)に従って、平均スパンデックス延伸を計算する。
スパンデックス繊維含量
編生地を手で解く。スパンデックスを付随する硬糸から分離させ、精密な実験室用秤または捩り秤を用いて量る。スパンデックス含量を、生地重量に対するスパンデックス重量のパーセントで表す。
生地の伸び(伸張)
複合糸(すなわち、緯糸、経糸、または緯糸及び経糸)の方向である生地の伸張方向(複数可)における、指定した負荷(すなわち、力)下の%伸びに関して生地を評価した。寸法60cm×6.5cmの3つのサンプルを生地から裁断する。長い寸法(60cm)は伸張方向に相当する。サンプルの幅を5.0cmに減少させるために、サンプルを部分的に解く。次に、20℃(+/−2℃)及び65%相対湿度(+/−2%)でサンプルを少なくとも16時間条件付けした。
サンプルの端部から6.5cmに、各サンプルの幅にわたって最初の基準点を作製した。最初の基準点から50.0cmに、第2の基準点をサンプル幅にわたって作製した。第2の基準点からサンプルのもう一方の端部までの余分な生地は、金属ピンが挿入できるループを形成し、縫い付ける。次に、重りが金属ピンに取り付けられるように、ループにノッチが切り込まれた。
サンプルのループではない端部を固定し、生地サンプルを垂直につり下げた。生地サンプルが重りによって伸張されるように、吊り下げた生地ループを通して17.8ニュートン(N)の重り(4LB)を金属ピンに取り付けた。重りによって3秒間伸張させ、次に、重りを持ち上げることにより力を手動で取り除くことにより、サンプルを「訓練」した。このサイクルを3回行った。次に、重りを自由に吊り下げ、生地サンプルを伸張する。生地が負荷下にある間、2つの基準点間の距離をミリメートルで測定し、この距離をMLとする。基準点間の元の距離(すなわち、未伸張距離)をGLとした。各個々のサンプルの%生地の伸びは以下のように計算した。
%伸び(E%)=((ML−GL)/GL)×100
3つの伸びの結果は、最終結果のために平均化された。
生地の拡張(未回復伸張)
伸張後、拡張しない生地は、伸張前のその元の長さに完全に回復するであろう。しかしながら、典型的には、伸張生地は完全に回復せず、長期間伸張した後はわずかに長い。この長さのわずかの増加は、「拡張」と称される。
上記の生地伸び試験は、拡張試験の前に完了しなければならない。生地の伸張方向のみが試験された。2方向伸張生地については、両方向が試験された。それぞれ55.0cm×6.0cmの3つのサンプルを生地から裁断する。これらは、伸び試験で使用したものとは異なるサンプルであった。55.0cm方向は、伸張方向に相当するべきである。サンプルの幅を5.0cmに減少させるために、サンプルを部分的に解く。上記の伸び試験にある温度及び湿度でサンプルを条件付けした。厳密に50cm離れた2つの基準点をサンプルの幅にわたって描いた。
伸び試験からの既知の伸び%(E%)は、この既知の伸びの80%でのサンプルの長さを計算するために使用された。これは、
80%でのE(長さ)=(E%/100)×0.80×L
で計算され、式中、Lは、基準点間(すなわち、50.0cm)の元の長さであった。サンプルの両端を固定し、基準点間の長さが上記で計算されたL+E(長さ)と等しくなるまで、サンプルを伸張した。この伸張は30分間保持され、この後、伸張力が解放され、サンプルを自由に吊り下げ、リラックスさせた。60分後、%拡張は、
%拡張=(L2×100)/L
で測定され、式中、L2は、リラックス処理後のサンプル基準点間の長さの増加であり、Lは、基準点間の元の長さであった。この%拡張は、各サンプルについて測定され、結果は、拡張数を決定するために平均化された。
生地の回復
生地の回復とは、伸びまたは張力応力からの変形後に生地がその元のながさに回復することができることを意味する。張力下の生地の増加した拡張した長さと伸びまたは張力応力の解放後の生地の長さとのパーセント比率として表す。これは、生地の伸張及び生地の拡張から計算することができる。
生地の収縮
生地の収縮は、生地の洗濯後に測定された。伸び及び成長試験にある温度及び湿度で、生地を最初に条件付けした。次に、2つのサンプル(60cm×60cm)を生地から裁断した。縁から少なくとも15cm離れて、サンプルを取った。生地サンプルに40cm×40cmの4辺のボックスで印を付けた。
サンプル及び充填生地の入った洗濯機でサンプルを洗濯した。洗濯機の総投入量は2kgの空気乾燥材料であり、洗濯物の多くて半分は試験サンプルからなった。洗濯物を40℃の水温でやさしく洗濯し、回転させた。水の硬度により、1g/l〜3g/lの洗剤料が使用された。サンプルを乾燥するまで平らな表面に置き、次に、これらを20℃(+/−2℃)及び65%相対湿度(+/−2%rh)で16時間条件付けした。
次に、基準点間の距離を測定することにより、緯糸及び経糸方向の生地サンプルの収縮を測定した。洗濯後の収縮C%は、
C%=((L1−L2)/L1)×100
で計算され、式中、L1は、印間の元の距離(40cm)であり、L2は、乾燥後の距離である。サンプルの結果を平均化し、緯糸及び経糸方向の両方について報告する。負の収縮数は拡張を意味し、硬糸挙動により、いくつかの場合では可能であった。
生地の重量
10cm直径のダイで織生地サンプルを型抜きした。各切抜織生地サンプルをグラムで量った。次に、「生地の重量」をグラム/平方メートルで計算した。
生地の回復力
3×8インチに生地を裁断した。生地用マーキングペンを使用して、各検体の一端から1インチのところに基準点「A」を描いた。基準点「A」から6インチのところに基準点「B」を描き、6インチ離れた2つの基準点が得られる。基準点が並ぶように2つの短い端部を一緒に折り畳み、印にわたって真っ直ぐな縫い目を縫うことにより、生地検体をループに縫う。70oFの温度及び65%の相対湿度で少なくとも16時間、試験ループを条件付けした。1分当たり200%で75%の伸びに拡張し、解放することによる3回のサイクルで、Instron機械で検体を訓練する。3回目のサイクルにおける30%の伸びの生地除荷力(unload force)が生地の回復力として記録される。生地の回復力は、衣類着用中の生地回復力を表す。
本発明の特徴及び利点は、例示の目的のために提供される以下の実施例によりより完全に示され、本発明を制限するように決して意図されない。
実施例
以下の実施例は、様々な生地の製造に使用するための本発明及びその能力を示す。本発明は、他及び異なる実施形態が可能であり、そのいくつかの詳細は、本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく、様々な明白な観点において修正が可能である。したがって、実施例は、実際、例示と見なされ、限定するものと見なされない。
実施例のために、硬糸と添え糸編みされた2本の弾性糸を用いた丸編み(CK)の弾性シングルジャージー生地を、26インチの筒直径、28ゲージ(円周インチ当たりの針)及び2232本の針、ならびに42の給糸位置を有するMonarch Circular Knitting MachineモデルVX−RDSで編む。丸編み機は、毎分16回転(rpm)で運転された。スパンデックスの供給張力は、Iro Memmingerデジタル張力計(モデル番号MER2)を用いて、スパンデックス供給パッケージ36とローラーガイド37(図5)との間で測定される。以下の実施例に関して、スパンデックスの供給張力は、40及び70デニールのスパンデックスについて、4及び7グラムに維持される。これらの張力は、スパンデックス糸を編み針に確実かつ連続して供給するのに十分である。供給張力が非常に低い場合、スパンデックス糸は、供給パッケージのローラーガイドの周囲に巻き付き、丸編み機に確実に供給されることができない。非エラストマー弾性糸及び硬糸の張力装置は、MPF40 KIFモデルのIRO Memmingerである。非エラストマー糸の張力は、約8〜9グラムである。硬糸の張力は、約6〜7グラムである。
実施例のために、綿糸と添え糸編みされた2本の弾性糸を用いたCKデニム生地を、32インチの筒直径、28ゲージ(円周インチ当たりの針)及び2958本の針、ならびに48の給糸位置を有するMonarch Circular Knitting MachineモデルF−SEC−U/ST電気ジャック機で編む。編み機は、毎分16回転(rpm)で運転された。スパンデックスの供給張力は、Iro Memmingerデジタル張力計MPF40GIF(モデル番号MER10)を用いて、スパンデックス供給パッケージ36とローラーガイド37(図5)との間で測定される。以下の実施例に関して、スパンデックスの供給張力は、40及び70デニールのスパンデックスについて、4及び7グラムに維持される。非エラストマー糸の張力は、8〜9グラム程度である。硬糸の張力は、約6〜7グラムである。
本発明の実施例のシームレス生地は、SANTONI(GRUPPO LONATI,Italyから)(以後、「SANTONI編み機」)からのSMA−8−TOPシームレス、本体サイズ28インチの編み機を使用して、丸編みにより作製された。本発明の生地の作製において、様々な種類の糸を使用する、異なる編み構造物の組み合わせが使用された。機械は、8つの給糸位置を有する。毎分70回転(rpm)で運転された。スパンデックス供給張力は、BTSR(登録商標)デジタル張力計(モデル番号KTF−100HP)で測定される。以下の実施例に関して、スパンデックスの供給張力は、各10デニールのスパンデックスについて1グラムに維持される。非エラストマー弾性糸及び硬糸の張力装置は、モデルROJ TricotのIRO Memmingerである。
編生地は、事前加熱(preheast)、精練、染色、及び乾燥された。シームレス生地に関して、ファブリカ(fabrica)は、ヒートセットを行うことなく、仕上げプロセスを経る。生地は、100℃で30分間、100リットルの溶液中で精練及び漂白される。そのような湿潤、ジェット仕上げ、染色の全ては、柔らかい花(soft flowers)の水平ジェット染色機Thies中で行われた。生地は、Domoscour LFE810(13g)(精練及び乳化剤、M.Dohmen Company製)、Lurotex A−25(100g)(親水性仕上げ剤及び柔軟剤、BASF Cooperation製)を含んだ水溶液で、49℃で5分間、事前に精練された。
生地は、直接染料及び他の構成成分を使用して、85℃で60分間染色される。染料溶液は、Solophenyl FGE 250(Huntsmen Corp.製)85.8グラム、0.5重量%のリン酸三ナトリウム(PH調節)、及び食塩45000グラムを含んだ。次に、Burcofix 195(M.Dohmen Company製の色定着剤)78グラム、及びUltratex MES 65グラム、ならびに酢酸10グラムを染色浴槽に添加し、45℃で30分間処理する。浴槽を再度排水し、生地を槽から取り出す。次に、生地を145℃のテンター(Kenyon Company製)で約30秒間乾燥させる。
表1は、エラストマー及び非エラストマー弾性糸で生地サンプルを製造するために使用された材料及びプロセス条件を列記する。弾性糸は、Wilmington,DE及びWichita,KSのInvista,s.a.r.L.から入手可能である。例えば、列見出しの弾性繊維40dは、40デニールを意味し、3.3Xは、コア紡績機により課される弾性の延伸(機械の延伸)を意味する。列見出しの「硬糸」、16sは、英式綿番手システムにより測定される紡績糸の線密度である。表1の項目の残りは、明確に標識される。
実施例1C:
これは、対照としての、本発明の生地ではない従来の伸張丸編生地である。並べて一緒に添え糸編みすることによる30S綿リング紡績糸及び2.7倍の延伸率を有する40D LYCRA(登録商標)繊維で生地を作製した。生地はウェール方向及びコース方向の両方に高い伸張性を有する。特にコース方向において、伸張レベルは、219.2%に達する。この生地は、Tシャツ及び上衣用途には良いが、ジーンズ及びパンツなどのボトムウェイト繊維には良くない。
実施例2:
本発明の生地である。効果糸は、2本の32S綿糸である。地糸の弾性繊維は、150D/34fポリエステル2成分糸である。硬糸は地糸に存在しない。生地の伸張は、ウェール及びコース方向に49.5%及び40.2%であり、拡張率は低い(ウェール×コース方向に4.7%×5.6%)。生地表面は、1/2斜文を有し、ジャージーループベースは、シングルジャージーである。この編生地は、織物のような外観及び性能を有し、ジーンズの使用に適している。
実施例3:
このサンプルの実施例2との唯一の違いは、弾性繊維のデニールのみである。225D/102f LYCRA(登録商標)T400(登録商標)ポリエステル2成分繊維が使用される。このサンプルでは、他の材料及び構造は、実施例2と同じである。重いデニール弾性糸が使用された後では、生地の伸張は減少するが、生地の回復は増加することが明らかである。拡張率は、ウェール及びコース方向に、それぞれ2.8%及び2.5%であり、織生地にも優れている。
実施例4:
織物性能を有するデニム丸編生地である。弾性糸は、生地の総重量の23.6%含量を有する75D/34f LYCRA(登録商標)T400(登録商標)ポリエステル2成分繊維である。LYCRA(登録商標)T400(登録商標)ポリエステル2成分繊維は、編む前にコア紡績方法により16s綿で被覆される。3/1斜文織外観である生地表面上にジャージーループベースの目むきはない。効果糸は、事前に藍染された糸であるため、生地は織デニムのように見える。
実施例5:
地糸は、50D LYCRA(登録商標)T400(登録商標)繊維及び20S綿を含む。2本の糸は、生地に添え糸編みされ、シングルジャージーに編まれる。効果糸は、16Sの事前に藍染された綿糸である。生地内の弾性繊維の含量は、11.2%である。生地は、織物のような伸張レベルであり、生地の拡張率及び収縮率も非常に低い。生地は、良好な綿の手触り及び外観を有する。
実施例6:
生地は、効果糸として2本32S綿、及びジャージーループベースを編む地糸として2種類の弾性糸で作製される。生地表面は、1/2右斜文外観を有する。1つの生地内に2本の弾性糸を使用するため、生地は、垂直及び水平方向に優れた伸張性及び回復を有する。レギングジーンズの作製に最適な生地である。
実施例7:
この生地は、効果糸として2本の24S綿糸で構成される。地糸は、75D/34f加工ポリエステルを含む30D LYCRA(登録商標)繊維を含む。生地の伸張及び回復は、許容範囲にある。生地表面は、1/2左斜文パターンを有する。
実施例8:
この生地も、効果糸として2本の24S綿糸で構成される。地糸は、75D/34f LYCRA(登録商標)T400(登録商標)ポリエステル2成分繊維を有する30D LYCRA(登録商標)繊維を含む。実施例7との唯一の違いは、75D/34f LYCRA(登録商標)T400(登録商標)ポリエステル2成分繊維が使用され、実施例7では75Dポリエステル加工ポリエステルが使用されることである。LYCRA(登録商標)T400(登録商標)ポリエステル2成分繊維が生地の拡張を低減し、生地の回復を大幅に増加することが分かった。
実施例9:
効果糸は、2本の32S綿である。他の構造及び材料は、実施例7と同じである。実施例7と比較して、薄い効果糸は、軽量だがわずかに良好な回復の生地を提供する。
実施例10:
75D/72fポリエステルは、75D/34f LYCRA(登録商標)T400(登録商標)ポリエステル2成分繊維に置き換えられる。表の試験データは、LYCRA(登録商標)T400(登録商標)繊維繊維は、生地の回復を増加し、生地の拡張を低減し得ることを示す。
実施例11:
この生地は、サントーニシームレス機で作製される。生地はヒートセットされない。効果糸は、2本の20s綿である。地糸は、2本の異なる弾性糸:40D LYCRA(登録商標)スパンデックス繊維及び75D/34f LYCRA(登録商標)T400(登録商標)ポリエステル2成分繊維で作製される。生地は、膝、引き締まった(tight)、及び尻部などの衣類の異なる位置において、異なる伸張レベル及び異なる回復率で作製され得る。
実施例12:
この生地もサントーニシームレス機で作製される。地糸は、2本の32S綿糸である。生地の伸張率は高く、回復率は良好である。衣類位置のいくつかの部分における局所高伸張または高回復領域も様々な編目、弾性糸デニール、及び延伸により作製され得る。
実施例13:
生地表面は、16S事前に藍染された糸で作製される。地糸は、2本の弾性糸:40D LYCRA(登録商標)スパンデックス繊維及び75D/34f LYCRA(登録商標)T400(登録商標)ポリエステル2成分繊維から構成される。これら2本の弾性糸は、編む前に空気被覆プロセスにより一緒に組み合わされる。織り合わせた糸は、1本の糸として機械に供給され、生地ベースとしてシングルジャージー編地を形成する。表2に列記される生地試験結果は、この生地がウェール及びコース方向において高伸長率及び非常に良好な回復率(97.8%×95.2%)を有することを示す。
実施例14:
この実施例に使用された糸は、実施例13と同じものである。2本の弾性糸は、編む前に綿と一緒に芯紡績糸に作製される。シース綿繊維は、コア紡績プロセス中に2本のコア弾性糸を被覆する。2本の弾性糸は、糸表面に露出しない。編む間、芯紡績糸は、機械に供給され、ジャージーループベースを編む。綿シースのおかげで、生地は完全に綿のような外観及び手触りを有する。また、生地は、綿芯紡績糸が過乗な伸びを制限するため、低伸張率を有する。生地の伸張率は、比較的低く、男性の衣服用途に適している。
実施例15:
この生地も実施例13と同じ材料を有する。しかしながら、これらの2本の弾性糸は、並んで一緒に添え糸編みすることにより、編み機に直接供給される。このようにして、実施例13の織り合わせプロセスは、費用節約のために排除される。生地は、優れた伸張及び回復も示す。
実施例16:
地糸は、3本の糸:40D LYCRA(登録商標)スパンデックス繊維、75D/34f LYCRA(登録商標)T400(登録商標)ポリエステル2成分繊維、及び20S綿糸から構成される。これらは、図5に示されるように、一緒に機械に導入される。20S綿糸は、生地が拡張及び回復するのを制限する。そのため、生地は、実施例13及び15と比較して低伸張及び低回復だが、実施例14の生地よりも高伸張及び回復を有する。
本発明の好ましい実施形態であると現在考えられるものを説明してきたが、当業者は、変更及び修正が本発明の趣旨から逸脱することなく行うことができ、本発明の真の範囲内に入る全てのそのような変更及び修正を含むことが意図されることを理解する。

Claims (24)

  1. 表側及びベース側を有し、地糸の組及び効果糸の層を含む編生地を含む物品であって、前記地糸及び効果糸が、前記効果糸が、前記地糸と交互に配列される既定の配列で、噛み合い点を通して編まれ、前記地糸が、少なくとも1つのポリエステル2成分繊維からなる弾性繊維含み、前記効果糸が、少なくとも1つの硬繊維含み、
    前記生地の前記ベース側が、地糸から形成されたジャージー編ループ構造を有し、前記生地の前記表側が、前記効果糸の緯浮織部(flat floats)及び前記噛み合い点のパターンによって生じる織物外観を有し、
    前記編生地が、
    (a)効果糸デニールと地糸デニールとの比率が1.0:1.0〜10:1である、
    (b)浮織回数とループ回数との比率が2:1〜6:1である、
    (c)前記効果糸が、隣接した噛み合い点間のコースに沿って、少なくとも2ウェールだが、6ウェール以下にわたって浮く、
    (d)前記弾性繊維が、生地の総重量の少なくとも1%を構成する、のうちの少なくとも1つ、及びこれらの組み合わせを含む、前記物品。
  2. 前記弾性繊維含量が、生地の総重量の1%〜65%である、請求項1に記載の前記物品。
  3. 前記弾性繊維含量が、生地の総重量の2%〜50%である、請求項2に記載の前記物品。
  4. 前記生地が、前記生地表面からのジャージーループベースの目むきを実質的に含まない、請求項1に記載の前記物品。
  5. 前記弾性繊維が、エラストマー繊維を含み、前記エラストマー繊維の含量が、生地の総重量の2%より高く、前記エラストマー繊維が少なくとも2倍の延伸率を有する、請求項1に記載の前記物品。
  6. 前記弾性繊維が、非エラストマー弾性繊維を含み、前記非エラストマー繊維の含量が、生地の総重量の5%より高く、10デニール〜450デニールのデニールを有する、請求項1に記載の前記物品。
  7. 前記地糸が、スパンデックス繊維を含み、前記スパンデックス繊維の含量が、生地の総重量の2%より高く、前記スパンデックスが少なくとも2倍の延伸率を有する、請求項1に記載の前記物品。
  8. 前記ポリエステル2成分繊維の含量が、生地の総重量の5%〜65%である、請求項1に記載の前記物品。
  9. 前記弾性繊維が、エラストマー及び非エラストマー両方の繊維を含み、前記エラストマー繊維の含量が、生地の総重量の少なくとも1%であり、前記非エラストマー繊維が、生地の総重量の少なくとも5%である、請求項1に記載の前記物品。
  10. 前記地糸が、前記生地の連続するコースの各目ウェールにおいて、前記ジャージー平編ループにより前記ジャージーループベースを形成する、請求項1に記載の前記物品。
  11. 前記浮きの長さが、浮部2つである、請求項1に記載の前記物品。
  12. 前記浮きの長さが、浮部3つである、請求項1に記載の前記物品。
  13. 前記地糸が少なくとも1つの硬繊維を含み、
    前記地糸の硬繊維が、羊毛、リネン、絹、ポリエステル、ナイロン、オレフィン、綿、リヨセル及びレーヨン繊維などのセルロース繊維、ならびにこれらの組み合わせからなる群から選択され、デニールが、15D〜600の範囲である、請求項1に記載の前記物品。
  14. 前記地糸が少なくとも1つの硬繊維を含み、
    前記地糸の硬繊維が、加工ポリエステルまたはナイロンフィラメントである、請求項1に記載の前記物品。
  15. 前記効果糸のサイズが、50S〜6Sの英式番手である、請求項1に記載の前記物品。
  16. 前記効果糸が、綿ステープル紡績糸である、請求項1に記載の前記物品。
  17. 前記硬繊維が、製織前に染色される、請求項1に記載の前記物品。
  18. 前記硬繊維は、藍染された糸である、請求項1に記載の前記物品。
  19. 前記効果糸のみ1色で染色され前記地糸異なる色で染色されるまたは染色されない、請求項1に記載の前記物品。
  20. 噛み合い点が、織物斜文外観の斜線を形成する、請求項1に記載の前記物品。
  21. 前記生地が、前記ウェール及びコース方向に伸張性を有し、生地の伸張性が少なくとも10%及び少なくとも75%の生地回復率を有する、請求項1に記載の前記物品。
  22. 前記生地が衣類を構成する、請求項1に記載の前記物品。
  23. 前記生地が、膝及び尻などの前記衣類のある特定の部分において、異なる伸張レベル及び回復率を有する、請求項22に記載の前記物品。
  24. 前記衣類が、衣類形態で染色され、湿式仕上げされる、請求項1に記載の前記物品。
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