JP6506608B2 - 透明導電性膜組成物、透明導電性シートの製造方法、及び透明導電性シート - Google Patents

透明導電性膜組成物、透明導電性シートの製造方法、及び透明導電性シート Download PDF

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従来、透明導電性シートを形成する透明導電膜は、例えば、スズ含有酸化インジウムなどの透明導電性薄膜をスパッタリング、蒸着などのいわゆるドライプロセスにより基材上に堆積することにより、製造されていた。このようなドライプロセス法を用いた透明導電性膜の製造は、真空条件下で行われるため、高価な製造装置を必要とし、また生産効率が低く、大量生産には適さない。そのため、上記ドライプロセス法に代わる方法として、透明導電性粒子を含む分散組成物を塗布して透明導電性膜を形成するウェットプロセスの検討が進められている。
透明導電性粒子のうち、酸化インジウムにスズを含有させたスズ含有酸化インジウム(ITO)粒子は、可視光に対する高い透光性と、高い導電性から、静電防止や電磁波遮蔽が要求されるCRT画面、LCD画面などに好適な材料として用いられてきた。
また、透明導電性膜のドライプロセス法で使用されてきたスズ含有酸化インジウムの他、酸化スズ、アンチモン含有酸化スズ、酸化亜鉛、フッ素含有酸化スズなどの透明導電性粒子を含む分散組成物を基材上に塗布して形成した塗布型透明導電性膜も実用化されている。
特開2012−190713号公報
塗布型透明導電性膜に用いる溶媒として、特許文献1では炭化水素類、芳香族類、ケトン類、アルコール類、グリコール類、グリコールエステル類、グリコールエーテル類などが記載されている。また塗布型透明導電性膜を設けた塗布型透明導電性シートの製造方法では特許文献1で、乾燥塗膜中の残存溶媒量を乾燥膜厚に対する比率で規定し、表面電気抵抗値変化率が小さく、ヘイズが小さい塗布型透明導電性シートと、その製造方法が記載されている。
しかし一般に透明導電性粒子とバインダ樹脂と溶媒とを含む透明導電性膜用組成物において、特許文献1の実施例で記載されている溶媒系(MEK/トルエン)では組成物の安定性が不十分であり、長期の保存によって透明導電性膜用組成物の粘度上昇が生じることがあった。またこのような組成物を用いて透明導電性シートを形成した場合、表面電気抵抗値の安定性が不十分であり、経時変化で表面電気抵抗値が上昇すると言う問題があった。
本発明の透明導電性シート性膜用組成物は、透明導電性粒子とバインダ樹脂と溶媒を含む透明導電性膜用組成物であって、
前記透明導電性膜用組成物の固形分濃度が20〜50重量%であり、
前記溶媒は酢酸ブチルの蒸発速度を1とした場合の相対蒸発速度が1以上の溶媒Aと、相対蒸発速度が1未満の溶媒Bを含み、前記溶媒Aと前記溶媒Bはいずれも、少なくともケトン系溶媒、エステル系溶媒から選ばれる1種を含むことを特徴とする。
更に本発明の透明導電性膜用組成物は、前記溶媒Aと前記溶媒Bの比率が重量比で、溶媒A:溶媒B=95:5〜70:30で有ることを特徴とする。
更に本発明の透明導電性膜用組成物は、前記溶媒Aの中で、ケトン系溶媒、エステル系溶媒の量は合計で90重量%以上であり、前記溶媒Bの中で、ケトン系溶媒、エステル系溶媒の量は合計で70重量%以上であることを特徴とする。
また本発明の透明導電性膜用組成物を用いた透明導電性シートの製造方法は、透明基材の一主面上に前記透明導電性膜用組成物を塗布して、透明導電性塗布膜を形成する第1の工程と、
前記透明導電性塗布膜を乾燥させて透明導電性膜を形成した透明導電性シートを形成する第2の工程とを含み、
前記第2の工程において
前記透明導電性膜の厚さが0.3〜1.5μmであり、
更に前記透明導電性塗布膜を乾燥させて透明導電性膜を形成する際に、予熱期間、恒率乾燥期間、減率乾燥期間を含み、
前記予熱期間Aの時間と前記恒率乾燥期間Bの時間の合計をABti、前記減率乾燥期間Cの時間をCtiとし、
前記予熱期間Aの温度と前記恒率乾燥期間Bの温度をABte、前記減率乾燥期間Cの温度をCteとすると、式1から式4を満足することを特徴とする。
式1 0.5分<ABti
式2 1分<Cti<5分
式3 20℃<ABte<40℃
式4 70℃<Cte<120℃
更に本発明は、上記の製造方法で作製した透明導電性シートを含む。
本発明は前記問題を解決した発明であり、透明導電性シートの初期表面電気抵抗値が低く、前記表面電気抵抗値が経時変化で上昇することを抑制し、透明性に優れた透明導電性シート用組成物と、この組成物を用いた透明導電性シートの製造方法、及びこの製造方法を用いて作製した透明導電性シートを提供する。
本願では、透明導電性膜用組成物を透明基材上に塗布して形成した膜を透明導電性塗布膜、前記透明導電性塗布膜を乾燥させた膜を透明導電性膜とし、前記透明基材と、前記透明基材上に形成した透明導電性膜を合わせて透明導電性シートと定義する。また透明導電性膜用組成物を単に組成物と記載することもある。
[請求項1]本発明の透明導電性膜用組成物において溶媒が、酢酸ブチルの蒸発速度を1とした場合の相対蒸発速度が1以上の溶媒Aと、相対蒸発速度が1未満の溶媒Bを含むということは、酢酸ブチルの蒸発速度を基準として、相対的に乾燥しやすい溶媒Aと、乾燥しにくい溶媒Bを併用することを意味する。
固形分濃度が20〜50重量%の透明導電性膜用組成物、即ち溶媒が50〜80重量%含まれる本発明の透明導電性膜用組成物において、溶媒として乾燥速度の異なる混合溶媒を用いるにより、透明導電性膜用組成物を透明基材に塗布、乾燥して透明導電性膜を形成する際に、相対的に乾燥しやすい溶媒Aにより透明導電性膜中の残存溶媒量を低減する。また相対的に乾燥しにくい溶媒Bが乾燥しやすい溶媒Aに比べて徐々に乾燥する結果、透明導電性膜中の透明導電性粒子の充填性が向上し、透明導電性粒子間の接触が増えることで表面電気抵抗値が低下すると共に、表面電気抵抗値の経時変化を小さくすることができる。更にヘイズが低い透明導電性膜を形成した透明導電性シートを得ることができる。
溶媒Aと溶媒Bはいずれも、少なくともケトン系溶媒、エステル系溶媒から選ばれる少なくとも1種を含む。従って溶媒Aと溶媒Bの両方にケトン系溶媒を用いても良いし、エステル系溶媒を用いても良いし、ケトン系溶媒、エステル系溶媒の両方を使っても良い。
透明導電性膜用組成物の固形分濃度が20重量%より少ないと、透明導電性膜用組成物中の溶媒量が多くなるため、溶媒A、溶媒Bを用いても透明導電性塗布膜中から乾燥する溶媒量が多いため、溶媒の乾燥に伴い透明導電性粒子の充填性が低下して透明導電性粒子間の接触が減少するため、表面電気抵抗値を下げることができない。固形分濃度が50重量%より多いと、溶媒量が少ないため透明導電性膜用組成物の分散が不十分になり、分散安定性が低下するため表面電気抵抗値の経時変化を小さくすることができない。固形分濃度は25〜45重量%が好ましく、30〜40重量%が更に好ましい。
[請求項2]更に、相対的に乾燥しやすい溶媒Aと、乾燥しにくい溶媒Bの比率を溶媒A:溶媒B=95:5〜70:30の範囲とすることで、透明導電性膜中の残存溶媒量と透明導電性粒子の充填性のバランスを取ることができ、その結果表面電気抵抗値の低下と、表面電気抵抗値の経時変化の低下を実現することができる。
溶媒の中に占める相対的に乾燥しやすい溶媒Aが70部より少ないと、相対的に乾燥しにくい溶媒Bが多くなるため、透明導電性膜中の残存溶媒量が増加し、表面電気抵抗値の経時変化が大きくなる。一方溶媒の中に占める相対的に乾燥しやすい溶媒Aが95部より多いと、相対的に乾燥しやすい溶媒Aが多すぎるため、急劇な乾燥により透明導電性膜中の透明導電性粒子の充填性を向上させることができず、透明導電性粒子間の接触が減少するため、表面電気抵抗値を下げることができない。
[請求項3]更に溶媒Aの中で、ケトン系溶媒、エステル系溶媒が占める割合を90重量%以上とする。この範囲とすることで、組成物の分散性が向上すると共に、透明導電性膜中の残存溶媒量を低減し、表面電気抵抗値の経時変化を小さくすることができる。ケトン系溶媒、エステル系溶媒が90重量%より少ないと、組成物の分散性が低下する恐れがあり、組成物の保存安定性が低下する。溶媒Aの中で、ケトン系溶媒、エステル系溶媒が占める割合は95重量%以上が好ましい。
また、溶媒Bの中で、ケトン系溶媒、エステル系溶媒が占める割合を70重量%以上とする。この範囲とすることで、組成物の分散性が向上すると共に、透明導電性粒子の充填性が向上して透明導電性粒子間の接触が増加するため、表面電気抵抗値を下げることができる。ケトン系溶媒、エステル系溶媒が70重量%より少ないと、組成物の分散性が低下する恐れがあり、組成物の保存安定性が低下する。溶媒Bの中で、ケトン系溶媒、エステル系溶媒が占める割合は80重量%以上が好ましい。
溶媒Aの中で、ケトン系溶媒、エステル系溶媒が占める割合を90重量%以上とし、溶媒Bの中で、ケトン系溶媒、エステル系溶媒が占める割合を70重量%以上とすれば、ケトン系溶媒、エステル系溶媒以外の溶媒を含んでも良い。
[請求項4]本発明の透明導電性シートの製造方法が、透明基材の一主面上に前記透明導電性膜用組成物を塗布して、透明導電性塗布膜を形成する第1の工程と、前記透明導電性塗布膜を乾燥させて透明導電性膜を形成した透明導電性シートを形成する第2の工程とを含み、第2の工程において乾燥後の透明導電性膜の厚さが0.3〜1.5μmであり、
更に第2の工程は、前記透明導電性塗布膜を乾燥させて透明導電性膜を形成する際に予熱期間、恒率乾燥期間、減率乾燥期間を含み、前記予熱期間Aの時間と前記恒率乾燥期間Bの時間の合計をABti、前記減率乾燥期間Cの時間をCtiとし、前記予熱期間Aの温度と前記恒率乾燥期間Bの温度をABte、前記減率乾燥期間Cの温度をCteとすると、式1から式4を満足することを特徴とする、請求項1に記載の透明導電性シートの製造方法。
式1 0.5分<ABti
式2 1分<Cti<5分
式3 20℃<ABte<40℃
式4 70℃<Cte<120℃
式1において予熱期間Aの時間と恒率乾燥期間Bの時間の合計ABtiを0.5分より長くすることにより、透明導電性塗布膜中の溶媒が徐々に乾燥するため空隙の生成を抑制することができ、透明導電性粒子の充填性が向上して粒子間の接触が増える。その結果、透明導電性膜の表面電気抵抗値が低下すると共に、表面電気抵抗値の経時変化を小さくすることができる。ABtiが0.5分より短いと、低温での乾燥時間が短いため、透明導電性膜中での空隙の生成を抑制する効果が小さくなり、透明導電性粒子の充填性を向上させることができないため、表面電気抵抗値を低下させることができず、更に表面電気抵抗値の経時変化を小さくすることができない。ABtiの上限値は5分が好ましく、3分がより好ましい。
式2において高温の減率乾燥期間Cの時間Ctiを1分より長く5分より短くすることで、透明導電性膜中の残存溶媒量が低減すると共に、透明導電性粒子の充填性が向上し、透明導電性粒子間の接触が増えることで表面電気抵抗値が低下すると共に、表面電気抵抗値の経時変化を小さくすることができる。Ctiが5分より長いと、透明基材が高温の環境下に晒される時間が長くなりすぎるため、透明基材が変形し、透明導電性膜を形成した透明導電性シートが得られない。またCtiが1分より短いと、透明導電性膜中の残存溶媒量が多くなるため、透明導電性膜中の透明導電性粒子の充填性を向上させることができず、表面電気抵抗値が低下させることができない。更に透明導電製膜を形成後残存溶媒が透明導電製膜から徐々に蒸発するため、表面電気抵抗値の経時変化を小さくすることができない。Ctiは2分から4分が好ましい。
乾燥後の透明導電性膜の厚さは0.3〜1.5μmが好ましい。
また式3において、予熱期間Aの温度と恒率乾燥期間Bの温度ABteは20℃〜40℃が好ましく、25℃〜35℃が好ましい。20℃より低いと透明導電性塗布膜の温度上昇が不十分になり、その後の減率乾燥期間Cの短時間の乾燥によって溶媒が急激に蒸発する為、乾燥後の透明導電性膜中の透明導電性粒子の充填性が向上せず、表面電気抵抗値の低下が見込めない。40℃より高いと乾燥工程の初期で溶媒が急激に乾燥するため、透明導電性膜中での空隙の生成を抑制することができず、透明導電性粒子の充填性を向上させることができないため、表面電気抵抗値を低下させることができない。温度ABteの下限値は25℃が好ましく、上限値は35℃が好ましい。
更に式4において減率乾燥期間Cの温度Cteが70℃より高く、120℃より低い温度とすることで、相対蒸発速度が1未満の溶剤Bを含む透明導電性塗布膜の乾燥工程において、透明導電性膜中の残存溶媒量が低減する。その結果、透明導電性膜中の透明導電性粒子の充填性が向上し、透明導電性粒子間の接触が増えることで表面電気抵抗値が低下すると共に、表面電気抵抗値の経時変化を小さくすることができる。Cteが120℃を超えると、溶媒の蒸発効果が飽和するとともに、高温の加熱により透明基材がダメージを受ける可能性がある。Cteが70より低いと乾燥が不十分となり、相対蒸発速度が1未満の溶媒Bの蒸発が進まず、透明導電性膜中の残存溶媒量が多くなり、表面電気抵抗値の経時変化が大きくなる。減率乾燥期間Cの温度Cteの下限値は80℃が好ましく、上限値は110℃が好ましい。
ここで、予熱期間Aとは、導電性塗布膜中の溶媒が蒸発し始める温度に達するまで上昇する期間のことである。恒率乾燥期間Bとは、透明導電性塗布膜から溶媒が蒸発することによって透明導電性塗布膜から奪われる蒸発潜熱と、透明導電性塗布膜が周囲から受け取る熱量との釣合いがほぼ取れている期間のことである。この恒率乾燥期間Bにおいて透明導電性塗布膜中の溶媒が徐々に乾燥するため空隙の生成を抑制し、透明導電性粒子の充填性が向上して透明導電性粒子間の接触が増える結果、予熱期間Aと共に主として表面電気抵抗値に影響を与える。
減率乾燥期間Cとは、透明導電性塗布膜中の溶媒がほとんどなくなった後、塗膜が固化され、塗膜の表面温度が上昇して乾燥雰囲気の温度に近づく期間のことである。この減率乾燥期間Cにおいて、恒率乾燥期間Bで蒸発しなかった溶媒、特に相対蒸発速度が1未満の溶剤Bが蒸発するため、主として残存溶媒量に影響を与える。
[請求項5]本願の製造方法で作製した透明導電性シートは、低い表面電気抵抗値と、表面電気抵抗値の経時変化を抑制し、更に全光線透過率が高く、ヘイズが低い透明導電性シートを提供することができる。
<透明導電性シート用組成物>
コーティング組成物は、透明導電性粒子とバインダ樹脂とを溶媒に分散させて調製することにより得られる。
<<透明導電性粒子>>
上記透明導電性粒子としては、透明性と導電性を兼ね備えた粒子であれば特に限定されず、例えば、導電性金属酸化物粒子、導電性窒化物粒子などを用いることができる。上記導電性金属酸化物粒子としては、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化カドミウムなどの金属酸化物粒子が挙げられる。また、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛及び酸化カドミウムからなる群から選ばれる1種類以上の金属酸化物を主成分として、さらにスズ、アンチモン、アルミニウム、ガリウムがドープされた導電性金属酸化物粒子、例えば、スズ含有酸化インジウム(ITO)粒子、アンチモン含有酸化スズ(ATO)粒子、アルミニウム含有酸化亜鉛(AZO)粒子、ガリウム含有酸化亜鉛(GZO)粒子、ITOをアルミニウム置換した導電性金属酸化物粒子なども用いることができる。中でも、透明性及び導電性に優れている点から、ITO粒子が特に好ましい。
また、導電性の観点から、上記ITO粒子において、ITO全体に対してスズの添加量は酸化スズ換算で1〜20重量%が好ましい。ITOへのスズの添加により導電性が改善されるが、スズの添加量が1重量%より少ない場合は導電性の改善が乏しい傾向があり、20重量%を超えても導電性向上の効果は少ない傾向がある。
上記透明導電性粒子は、平均一次粒子径が10〜200nmの範囲にあることが好ましい。10nmより小さい場合、分散処理が困難になり粒子同士が凝集しやすくなるためか、曇りが大きくなり、光学特性が劣る傾向がある。また、200nmより大きい場合、粒子による可視光線の散乱によるためか、曇りが大きくなる傾向がある。ここで、平均一次粒子径は、例えば、透明基材上に形成した透明導電性膜の表面又は断面において、個々の粒子の粒子径を電子顕微鏡を用いて観察・測定した後、少なくとも100個の粒子の粒子径を平均した平均粒子径をいう。
<<バインダ樹脂>>
上記透明導電性膜用組成物に含まれる上記バインダ樹脂の含有量は、透明導電性粒子100重量部に対して5〜18重量部であることが好ましい。5重量部より少ないと塗膜強度向上の効果が乏しい傾向があり、18重量部より多いと表面電気抵抗値が上昇する傾向があり、良好な導電性が得られない可能性がある。
上記バインダ樹脂としては、特に限定されないが、ガラス転移温度が30〜120℃の樹脂が好ましい。上記バインダ樹脂としては、ガラス転移温度が30〜120℃である樹脂を用いることにより、透明導電性膜は適度な柔軟性を有することができる。上記バインダ樹脂としては、例えば、ガラス転移温度が30〜120℃である熱可塑性樹脂又はガラス転移温度が30〜120℃である放射線硬化性樹脂などを用いることができる。上記バインダ樹脂は、単独で用いてもよく、又は二種以上を組合せて用いてもよい。ここで、ガラス転移温度の測定は、いわゆる熱分析によるDSC法を用いて日本工業規格(JIS)K7121に準拠して行うことができる。
上記ガラス転移温度が30〜120℃である熱可塑性樹脂としては、例えばアクリル系樹脂又はポリエステル樹脂を用いることができる。
上記アクリル系樹脂としては、例えば、三菱レイヨン社製のダイヤナールBR−60、ダイヤナールBR−64、ダイヤナールBR−75、ダイヤナールBR−77、ダイヤナールBR−80、ダイヤナールBR−83、ダイヤナールBR−87、ダイヤナールBR−90、ダイヤナールBR−95、ダイヤナールBR−96、ダイヤナールBR−100、ダイヤナールBR−101、ダイヤナールBR−105、ダイヤナールBR−106、ダイヤナールBR−107、ダイヤナールBR−108、ダイヤナールBR−110、ダイヤナールBR−113、ダイヤナールBR−122、ダイヤナールBR−605、ダイヤナールMB−2539、ダイヤナールMB−2389、ダイヤナールMB−2487、ダイヤナールMB−2660、ダイヤナールMB−2952、ダイヤナールMB−3015、ダイヤナールMB−7033などが挙げられる。
上記ポリエステル樹脂としては、例えば、東洋紡積社製のバイロン200、バイロン220、バイロン226、バイロン240、バイロン245、バイロン270、バイロン280、バイロン290、バイロン296、バイロン660、バイロン885、バイロンGK110、バイロンGK250、バイロンGK360、バイロンGK640、バイロンGK880などが挙げられる。
上記ガラス転移温度が30〜120℃である放射線硬化性樹脂としては、特に限定されないが、例えば、アクリレートモノマー、メタクリレートモノマー、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、アクリルオリゴマーなどが挙げられる。具体的には、イソボルニルアクリレート、2−フェノキシエチルメタクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコ−ルジアクリレート、エトキシ化ビスフェノールAジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレートなどを用いることができる。ここで、放射
線硬化性樹脂のガラス転移温度は、例えば、樹脂100重量部に対し紫外線重合開始剤、例えば2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オンを5重量部添加し、紫外線を500mJ/cm 2 照射して得られた放射線硬化処理後の測定値を用いることが好ましい。
また、上記ガラス転移温度が30〜120℃である樹脂として、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を用いてもよい。
バインダ樹脂として放射線硬化性樹脂を用いた場合、紫外線、電子線、β線などの放射線により硬化処理を行ってもよい。これらのうち紫外線を用いることが簡便であり、この場合、放射線硬化性樹脂に、さらに紫外線重合開始剤を含ませてもよい。紫外線重合開始剤としては、以下のものを用いることができる。例えば、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,4−ジエチルチオキサントン、o−ヘンゾイル安息香酸メチル、4,4−ビスジエチルアミノベンゾフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェン、ベンジル、2−クロロチオキサントン、ジイソプロピルチオザンソン、9,10−アントラキノン、ベンソイン、ベンソインメチルエーテル、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノン、4−イソプロピル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、α,α−ジメトキシ−α−フェニルアセトンなどを用いることができる。上記紫外線重合開始剤は、単独で用いてもよく、二種以上を組合せて用いてもよい。
上記紫外線重合開始剤は、放射線硬化性樹脂100重量部に対し、1〜20重量部の範囲で添加することが好ましい。1重量部より少ない場合、樹脂の硬化性が劣るためか、透明導電性膜の強度が劣る傾向にある。また、20重量部を超える場合、架橋が十分に進まないため、透明導電性膜の強度が劣る傾向にある。
<<溶媒>>
溶媒としては、酢酸ブチルの蒸発速度を1とした場合の相対蒸発速度が1以上の溶媒Aと、相対蒸発速度が1未満の溶媒Bを用いる。なお相対蒸発速度とは酢酸ブチルの蒸発速度を1とした場合の相対的な蒸発速度であり、値が大きいほど蒸発しやすく、値が小さい程蒸発しにくい。
溶媒Aと溶媒Bはいずれも、少なくともケトン系溶媒、エステル系溶媒から選ばれる少なくとも1種を含む。従って溶媒Aと溶媒Bの両方にケトン系溶媒を用いても良いし、エステル系溶媒を用いても良いし、ケトン系溶媒、エステル系溶媒の両方を使っても良い。
相対蒸発速度が1以上の溶媒Aのケトン系溶媒として、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)を用いることができる。
相対蒸発速度が1以上の溶媒Aのエステル系溶媒として、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸イソブチル、酢酸ブチルを用いることができる。
相対蒸発速度が1未満の溶媒Bのケトン系溶媒として、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、シクロヘプタノンを用いることができる。
相対蒸発速度が1未満の溶媒Bのエステル系溶媒として、酢酸アミル、酢酸メチルアミル、乳酸メチル、乳酸エチルを用いることができる。
相対蒸発速度が1以上の溶媒Aのエステル系溶媒、相対蒸発速度が1未満の溶媒Bのエステル系溶媒はいずれも、グリコール構造を有さないエステル系溶媒が好ましい。ケトン系溶媒とエステル系溶媒、特にグリコール構造を有さないエステル系溶媒は、金属酸化物の分散性(ぬれ性)が良く、組成物としての安定性にすぐれるため好ましい。
<<その他の添加剤>>
透明導電性シート用組成物には透明導電性粒子、バインダ樹脂以外に分散剤や可塑剤、耐電防止剤等を含んでも良い。
分散剤としては、少なくともアニオン系官能基を含む分散剤を用いることが好ましく、アニオン系官能基を含むポリエステル系樹脂、アニオン系官能基を含むアクリル系樹脂を用いることがより好ましい。例えば、カルボン酸含有アクリル系樹脂、酸含有ポリエステル系樹脂、酸及び塩基含有ポリエステル系樹脂などを用いることができる。具体的には、三菱レイヨン社製のダイヤナールMR−2539、ダイヤナールMB−2389、ダイヤナールMB−2660、ダイヤナールMB−3015、ダイヤナールBR−60、ダイヤナールBR−64、ダイヤナールBR−77、ダイヤナールBR−84、ダイヤナールBR−83 、ダイヤナールBR−87、ダイヤナールBR−106、ダイヤナールBR−113など、又はアビシア社製のソルスパーズ3000、ソルスパーズ21000、ソルスパーズ26000、ソルスパーズ32000、ソルスパーズ36000、ソルスパーズ41000、ソルスパーズ43000、ソルスパーズ44000、ソルスパーズ45000、ソルスパーズ56000などの市販のものを用いることができる。
<透明基材>
透明基材としては、透明な透光性を有する材料で形成されていれば特に限定されない。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリオレフィン類、セルローストリアセテートなどのセルロース系樹脂、ナイロン、アラミドなどのアミド系樹脂、ポリフェニレンエーテル、ポリスルホンエーテルなどのポリエーテル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、芳香族ポリアミド系樹脂などの材料からなる、フィルム又はシートを用いることができる。また、ガラス、セラミックスなどを用いてもよい。透明基材の厚さは、通常3〜300μmが好ましく、25〜200μmがより好ましい。
また、本発明で透明とは、JIS K7161:1997に準拠して測定した全光線透過率が75%以上であることをいう。
透明基材には、酸化防止剤、難燃剤、耐熱防止剤、紫外線吸収剤、易滑剤、帯電防止剤などの添加剤が添加されてもよい。さらに、透明基材上に形成される透明導電性膜との密着性を向上させるために、基材表面に易接着剤層(例えば、プライマー層)を設けたり、コロナ処理、プラズマ処理などの表面処理を行ったりすることができる。
<透明導電性シート>
本願の透明導電性シートは全光線透過率が75%以上が好ましく、85%以上がより好ましい。またヘイズは2%以下が好ましく、1%以下がより好ましい。このような範囲に設定することで、例えばタッチパネルや調光フィルム用の電極、透明面発熱体、ディスプレイの帯電防止フィルム、電磁波シールド材用の透明導電シートに好適に用いることができる。
<透明導電性膜用組成物の調製方法>
透明導電性膜用組成物の調製方法は、透明導電性粒子とバインダ樹脂とを溶媒中に分散できればよく、その分散方法はそれぞれ特に限定されない。例えば、サンドグラインドミルなどのビーズミル、超音波分散機、3本ロールミルなどによる分散処理が挙げられるが、より分散性が優れるという点から、ビーズミルによる分散処理が好ましい。
<透明導電性膜の形成>
透明基材への透明導電性膜用組成物を塗布して透明導電性塗布膜を形成する方法としては、平滑な塗膜を形成しうる塗布方法であればよく、特に限定されない。例えば、グラビアロール法、マイクログラビアロール法、スプレイ法、スピン法、ナイフ法、キス法、スクイズ法、リバースロール法、ディップ法、バーコート法などの塗布方法を用いることができる。
塗膜の乾燥方法としては、熱風を透明導電性塗布膜側から、あるいは透明基材側からあててもよい。また透明基材側に熱源を直接接触させても良い。また、赤外線ヒーター、遠赤外線ヒーターなどを用いて、熱源と非接触の方法で透明導電性塗布膜を乾燥させても良い。温度、湿度管理された空間にて自然乾燥させてもよい
<実施例>
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。また、特に指摘がない場合、下記において、「部」は「重量部」を意味する。なお、本件における実施例は、実施例1〜実施例14、実施例18〜実施例20である。




<透明導電性膜用組成物Aの調整>
Figure 0006506608
まず、以下の組成の混合物を、分散メディアとして直径0.1mmのジルコニアビーズを用い、ペイントコンディショナーを用いて分散処理した。
上記にて得られた分散溶液100部に以下の成分の混合物を加え、30分撹拌を行った後フィルター(日本ミリポア社製のグラスファイバーフィルター“AP−25)を通して「透明導電性膜用組成物A」を得た。
Figure 0006506608
<透明導電性膜用組成物Bの調整>
まず、以下の組成の混合物を、分散メディアとして直径0.1mmのジルコニアビーズを用い、ペイントコンディショナーを用いて分散処理した。
Figure 0006506608
上記にて得られた分散溶液100部に以下の成分の混合物を加え、30分撹拌を行った後フィルター(日本ミリポア社製のグラスファイバーフィルター“AP−25)を通して「透明導電性膜用組成物B」を得た。
Figure 0006506608
<透明導電性膜用組成物Cの調整>
まず、以下の組成の混合物を、分散メディアとして直径0.1mmのジルコニアビーズを用い、ペイントコンディショナーを用いて分散処理した。
Figure 0006506608
上記にて得られた分散溶液100部に以下の成分の混合物を加え、30分撹拌を行った後フィルター(日本ミリポア社製のグラスファイバーフィルター“AP−25)を通して「透明導電性膜用組成物C」を得た。
Figure 0006506608
<透明導電性膜用組成物Dの調整>
まず、以下の組成の混合物を、分散メディアとして直径0.1mmのジルコニアビーズを用い、ペイントコンディショナーを用いて分散処理した。
Figure 0006506608
上記にて得られた分散溶液100部に以下の成分の混合物を加え、30分撹拌を行った後フィルター(日本ミリポア社製のグラスファイバーフィルター“AP−25)を通して「透明導電性膜用組成物D」を得た。
Figure 0006506608
<透明導電性膜用組成物Eの調整>
まず、以下の組成の混合物を、分散メディアとして直径0.1mmのジルコニアビーズを用い、ペイントコンディショナーを用いて分散処理した。
Figure 0006506608
上記にて得られた分散溶液100部に以下の成分の混合物を加え、30分撹拌を行った後フィルター(日本ミリポア社製のグラスファイバーフィルター“AP−25)を通して「透明導電性膜用組成物E」を得た。
Figure 0006506608
<透明導電性膜用組成物Fの調整>
まず、以下の組成の混合物を、分散メディアとして直径0.1mmのジルコニアビーズを用い、ペイントコンディショナーを用いて分散処理した。
Figure 0006506608
上記にて得られた分散溶液100部に以下の成分の混合物を加え、30分撹拌を行った後フィルター(日本ミリポア社製のグラスファイバーフィルター“AP−25)を通して「透明導電性膜用組成物F」を得た。
Figure 0006506608
<透明導電性膜用組成物Gの調整>
まず、以下の組成の混合物を、分散メディアとして直径0.1mmのジルコニアビーズを用い、ペイントコンディショナーを用いて分散処理した。
Figure 0006506608
上記にて得られた分散溶液100部に以下の成分の混合物を加え、30分撹拌を行った後フィルター(日本ミリポア社製のグラスファイバーフィルター“AP−25)を通して「透明導電性膜用組成物G」を得た。
Figure 0006506608
<透明導電性膜用組成物Hの調整>
まず、以下の組成の混合物を、分散メディアとして直径0.1mmのジルコニアビーズを用い、ペイントコンディショナーを用いて分散処理した。
Figure 0006506608
上記にて得られた分散溶液100部に以下の成分の混合物を加え、30分撹拌を行った後フィルター(日本ミリポア社製のグラスファイバーフィルター“AP−25)を通して「透明導電性膜用組成物H」を得た。
Figure 0006506608
<透明導電性膜用組成物Iの調整>
まず、以下の組成の混合物を、分散メディアとして直径0.1mmのジルコニアビーズを用い、ペイントコンディショナーを用いて分散処理した。
Figure 0006506608
上記にて得られた分散溶液100部に以下の成分の混合物を加え、30分撹拌を行った後フィルター(日本ミリポア社製のグラスファイバーフィルター“AP−25)を通して「透明導電性膜用組成物I」を得た。
Figure 0006506608
<透明導電性膜用組成物Jの調整>
まず、以下の組成の混合物を、分散メディアとして直径0.1mmのジルコニアビーズを用い、ペイントコンディショナーを用いて分散処理した。
Figure 0006506608
上記にて得られた分散溶液100部に以下の成分の混合物を加え、30分撹拌を行った後フィルター(日本ミリポア社製のグラスファイバーフィルター“AP−25)を通して「透明導電性膜用組成物J」を得た。
Figure 0006506608
<透明導電性膜用組成物Kの調整>
まず、以下の組成の混合物を、分散メディアとして直径0.1mmのジルコニアビーズを用い、ペイントコンディショナーを用いて分散処理した。
Figure 0006506608
上記にて得られた分散溶液100部に以下の成分の混合物を加え、30分撹拌を行った後フィルター(日本ミリポア社製のグラスファイバーフィルター“AP−25)を通して「透明導電性膜用組成物K」を得た。
Figure 0006506608
透明導電性膜用組成物Aから透明導電性膜用組成物Kの組成を表1〜表3に纏めた。
<透明導電性シートの作製>
実施例1〜実施例13
バーコータを用いて、「透明導電性膜用組成物A」を透明基材(帝人デュポン社製のポリエステルフィルム“KEL86W、厚み:125μm)に、乾燥後の膜厚が0.7μmになるよう塗布して透明導電性塗布膜を形成し、次いで乾燥して透明導電性膜を形成した透明導電性シートを形成した。この時の温度を予熱期間Aの温度と恒率乾燥期間Bの温度ABteとし、時間をABtiとした。続いて防爆型乾燥機を用いて乾燥を行う時の温度を減率乾燥期間Cの温度Cteとし、時間をCtiとした。ABte、ABti、Cte、Ctiを表4、表5に記載の条件に設定し、実施例1〜実施例13の透明導電性シートを得た。
実施例14
バーコータを用いて、「透明導電性膜用組成物B」を透明基材(帝人デュポン社製のポリエステルフィルム“KEL86W、厚み:125μm)に、バーコータを用いて塗布して透明導電性塗布膜を形成し、次いで乾燥して膜厚が0.7μmの透明導電性膜を形成した透明導電性シートを形成した。この時の温度を予熱期間Aの温度と恒率乾燥期間Bの温度ABteとし、時間をABtiとした。続いて防爆型乾燥機を用いて乾燥を行う時の温度を減率乾燥期間Cの温度Cteとし、時間をCtiとした。ABte、ABti、Cte、Ctiは各々表5に記載の条件に設定し、実施例14の透明導電性シートを得た。
実施例15
バーコータを用いて、「透明導電性膜用組成物C」を透明基材(帝人デュポン社製のポリエステルフィルム“KEL86W、厚み:125μm)に、バーコータを用いて塗布して透明導電性塗布膜を形成し、次いで乾燥して膜厚が0.7μmの透明導電性膜を形成した透明導電性シートを形成した。この時の温度を予熱期間Aの温度と恒率乾燥期間Bの温度ABteとし、時間をABtiとした。続いて防爆型乾燥機を用いて乾燥を行う時の温度を減率乾燥期間Cの温度Cteとし、時間をCtiとした。ABte、ABti、Cte、Ctiは各々表5に記載の条件に設定し、実施例15の透明導電性シートを得た。
実施例16
バーコータを用いて、「透明導電性膜用組成物D」を透明基材(帝人デュポン社製のポリエステルフィルム“KEL86W、厚み:125μm)に、バーコータを用いて塗布して透明導電性塗布膜を形成し、次いで乾燥して膜厚が0.7μmの透明導電性膜を形成した透明導電性シートを形成した。この時の温度を予熱期間Aの温度と恒率乾燥期間Bの温度ABteとし、時間をABtiとした。続いて防爆型乾燥機を用いて乾燥を行う時の温度を減率乾燥期間Cの温度Cteとし、時間をCtiとした。ABte、ABti、Cte、Ctiは各々表5に記載の条件に設定し、実施例16の透明導電性シートを得た。
実施例17
バーコータを用いて、「透明導電性膜用組成物E」を透明基材(帝人デュポン社製のポリエステルフィルム“KEL86W、厚み:125μm)に、バーコータを用いて塗布して透明導電性塗布膜を形成し、次いで乾燥して膜厚が0.7μmの透明導電性膜を形成した透明導電性シートを形成した。この時の温度を予熱期間Aの温度と恒率乾燥期間Bの温度ABteとし、時間をABtiとした。続いて防爆型乾燥機を用いて乾燥を行う時の温度を減率乾燥期間Cの温度Cteとし、時間をCtiとした。ABte、ABti、Cte、Ctiは各々表6に記載の条件に設定し、実施例17の透明導電性シートを得た。
実施例18
バーコータを用いて、「透明導電性膜用組成物F」を透明基材(帝人デュポン社製のポリエステルフィルム“KEL86W、厚み:125μm)に、バーコータを用いて塗布して透明導電性塗布膜を形成し、次いで乾燥して膜厚が0.7μmの透明導電性膜を形成した透明導電性シートを形成した。この時の温度を予熱期間Aの温度と恒率乾燥期間Bの温度ABteとし、時間をABtiとした。続いて防爆型乾燥機を用いて乾燥を行う時の温度を減率乾燥期間Cの温度Cteとし、時間をCtiとした。ABte、ABti、Cte、Ctiは各々表6に記載の条件に設定し、実施例18の透明導電性シートを得た。
実施例19
バーコータを用いて、「透明導電性膜用組成物G」を透明基材(帝人デュポン社製のポリエステルフィルム“KEL86W、厚み:125μm)に、バーコータを用いて塗布して透明導電性塗布膜を形成し、次いで乾燥して膜厚が0.7μmの透明導電性膜を形成した透明導電性シートを形成した。この時の温度を予熱期間Aの温度と恒率乾燥期間Bの温度ABteとし、時間をABtiとした。続いて防爆型乾燥機を用いて乾燥を行う時の温度を減率乾燥期間Cの温度Cteとし、時間をCtiとした。ABte、ABti、Cte、Ctiは各々表6に記載の条件に設定し、実施例19の透明導電性シートを得た。
実施例20
バーコータを用いて、「透明導電性膜用組成物H」を透明基材(帝人デュポン社製のポリエステルフィルム“KEL86W、厚み:125μm)に、バーコータを用いて塗布して透明導電性塗布膜を形成し、次いで乾燥して膜厚が0.7μmの透明導電性膜を形成した透明導電性シートを形成した。この時の温度を予熱期間Aの温度と恒率乾燥期間Bの温度ABteとし、時間をABtiとした。続いて防爆型乾燥機を用いて乾燥を行う時の温度を減率乾燥期間Cの温度Cteとし、時間をCtiとした。ABte、ABti、Cte、Ctiは各々表6に記載の条件に設定し、実施例20の透明導電性シートを得た。
実施例21
バーコータを用いて、「透明導電性膜用組成物I」を透明基材(帝人デュポン社製のポリエステルフィルム“KEL86W、厚み:125μm)に、バーコータを用いて塗布して透明導電性塗布膜を形成し、次いで乾燥して膜厚が0.7μmの透明導電性膜を形成した透明導電性シートを形成した。この時の温度を予熱期間Aの温度と恒率乾燥期間Bの温度ABteとし、時間をABtiとした。続いて防爆型乾燥機を用いて乾燥を行う時の温度を減率乾燥期間Cの温度Cteとし、時間をCtiとした。ABte、ABti、Cte、Ctiは各々表6に記載の条件に設定し、実施例21の透明導電性シートを得た。
比較例1
バーコータを用いて、溶媒Aにケトン系溶媒或いはエステル系溶媒を含まない「透明導電性膜用組成物Jを透明基材(帝人デュポン社製のポリエステルフィルム“KEL86W、厚み:125μm)に、バーコータを用いて塗布して透明導電性塗布膜を形成し、次いで乾燥して膜厚が0.7μmの透明導電性膜を形成した透明導電性シートを形成した。この時の温度を予熱期間Aの温度と恒率乾燥期間Bの温度ABteとし、時間をABtiとした。続いて防爆型乾燥機を用いて乾燥を行う時の温度を減率乾燥期間Cの温度Cteとし、時間をCtiとした。ABte、ABti、Cte、Ctiを表6に記載の条件に設定し、比較例1の透明導電性シートを得た。
比較例2
バーコータを用いて、溶媒Bがケトン系溶媒或いはエステル系溶媒を含まない「透明導電性膜用組成物Kを透明基材(帝人デュポン社製のポリエステルフィルム“KEL86W、厚み:125μm)に、バーコータを用いて塗布して透明導電性塗布膜を形成し、次いで乾燥して膜厚が0.7μmの透明導電性膜を形成した透明導電性シートを形成した。この時の温度を予熱期間Aの温度と恒率乾燥期間Bの温度ABteとし、時間をABtiとした。続いて防爆型乾燥機を用いて乾燥を行う時の温度を減率乾燥期間Cの温度Cteとし、時間をCtiとして透明導電性シートを得た。ABte、ABti、Cte、Ctiを表6に記載の条件に変更し比較例6の組成物を塗布、乾燥して透明導電性シートを得た。
<初期表面電気抵抗値>
透明導電性膜用組成物を分散処理後、24時間以内に塗布、乾燥して得た膜厚が0.7μmの透明導電性膜を形成した透明導電性シートから、長さ75mm、幅75mmのサンプルを切り出し、塗布面の中心部を抵抗率計(“ロレスタMCP−T610三菱化学アナリテック社製)を用いて、透明導電性膜側の初期表面電気抵抗値を測定した。表面電気抵抗値が10000Ω/□未満のものを○、10000〜15000Ω/□のものを△、15000Ω/□以上のものを×とした。
<ヘイズ>
光学特性は、ヘイズ(曇り)を測定することにより評価した。ヘイズの値が低いほど、光学特性が優れることになる。測定資料は透明導電性膜用組成物を分散処理後、24時間以内に塗布、乾燥して得た、膜厚0.7μmの透明導電性膜を形成した透明導電性シートを用いた。ヘイズの測定はヘイズメーター(“NDH2000日本電色社製)を用いてJISK7361に準拠した方法(モード:ホウホウ1)にて透明基材を含めたヘイズを評価した。ヘイズが1.0%未満のものを○、1.0〜2.0%のものを△、2.0%以上のものを×とした。
<組成物の保存安定性>
透明導電性膜用組成物を分散処理後、25℃環境下で7日間保存した。この組成物を塗布、乾燥して得た膜厚が0.7μmの透明導電性膜を形成した透明導電性シートから、長さ75mm、幅75mmのサンプルを切り出し、塗布面の中心部を抵抗率計(“ロレスタMCP−T610三菱化学アナリテック社製)を用いて、透明導電性膜側の表面電気抵抗値を測定した。この値と、上記で測定した初期表面電気抵抗値から下記の式を用いて計算した値が、5%未満のものを透明導電性膜用組成物の保存安定性が○、5%以上10%未満のものを保存安定性が△、10%以上であるものを保存安定性が×とした。
(透明導電性膜用組成物保存後表面電気抵抗値−初期表面電気抵抗値)/初期表面電気抵抗値×100
<透明導電性シートの表面電気抵抗値経時変化>
透明導電性膜用組成物を分散処理後、24時間以内に塗布、乾燥して、乾燥膜厚が0.7μmの透明導電性膜を形成した透明導電性シートを得た。この透明導電性シートを23℃相対湿度50%の暗室に24時間静置した後、長さ75mm、幅75mmのサンプルを切り出し、塗布面の中心部を抵抗率計(“ロレスタMCP−T610三菱化学アナリテック社製)を用いて、透明導電性膜側の透明導電性シート保存後表面電気抵抗値を測定した。この値と、上記で測定した初期表面電気抵抗値から、下記の式を用いて計算した透明導電性膜シートの表面電気抵抗値経時変化の値が、5%未満のものをシートの保存安定性が○、5%以上10%未満のものをシートの保存安定性が△、10%以上であるものをシートの保存安定性が×とした。
(透明導電性シート保存後表面電気抵抗値−初期表面電気抵抗値)/初期表面電気抵抗値 ×100
各実施例で作製した透明導電膜用組成物A〜Kの組成を表1〜表3に纏めた。また、各実施例、比較例で作製した透明導電性シートの測定結果を表4〜6に纏めた。
Figure 0006506608
Figure 0006506608
Figure 0006506608
Figure 0006506608
Figure 0006506608
Figure 0006506608
実施例1〜実施例13より、本発明の透明導電性膜用組成物を透明基材に塗布した透明導電性塗布膜を乾燥して透明導電性膜を形成する際に、相対的に乾燥しやすい溶媒Aにより透明導電性膜中の残存溶媒量を低減できる。また相対的に乾燥しにくい溶媒Bが乾燥しやすい溶媒Aに比べて徐々に乾燥する結果、透明導電性膜用組成物の保存安定性が向上し、初期表面電気抵抗値が低下すると共に、表面電気抵抗値経時変化を小さくすることができた。更にヘイズ値が低い透明導電性シートを得ることができた。
比較例1では相対的に乾燥しやすい溶媒Aにトルエンを使用し、ケトン系溶媒、エステル系溶媒から選ばれる少なくとも1種を用いていないため、分散性が低下し、透明導電性膜用組成物の保存安定性が低下すると共に、初期表面電気抵抗値、ヘイズ値が上昇した。
比較例2では相対的に乾燥しにくい溶媒Bにプロピレングリコールモノメチルエーテルを使用し、ケトン系溶媒、エステル系溶媒から選ばれる少なくとも1種を用いていないため、分散性が低下し、透明導電性膜用組成物の保存安定性が低下した。

Claims (4)

  1. 透明導電性粒子とバインダ樹脂と溶媒を含む透明導電性膜用組成物であって、
    前記透明導電性膜用組成物の固形分濃度が20〜50重量%であり、
    前記溶媒は酢酸ブチルの蒸発速度を1とした場合の相対蒸発速度が1以上の溶媒Aと、相対蒸発速度が1未満の溶媒Bを含み、
    前記溶媒Aと前記溶媒Bはいずれも、少なくともケトン系溶媒、エステル系溶媒から選ばれる1種を含み、
    前記溶媒Aと前記溶媒Bの比率が重量比で、溶媒A:溶媒B=95:5〜74:26で有り
    前記溶媒Aの中で、ケトン系溶媒、エステル系溶媒の量は合計で90重量%以上である
    ことを特徴とする、透明導電性膜用組成物。
  2. 請求項1に記載の透明導電性膜用組成物であって、
    前記溶媒Bの中で、ケトン系溶媒、エステル系溶媒の量は合計で70重量%以上であることを特徴とする、透明導電性膜用組成物。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の透明導電性膜用組成物を用いた透明導電性シートの製造方法であって、
    透明基材の一主面上に前記透明導電性膜用組成物を塗布して、透明導電性塗布膜を形成する第1の工程と、
    前記透明導電性塗布膜を乾燥させて透明導電性膜を形成した透明導電性シートを形成する第2の工程とを含み、
    前記第2の工程において
    前記透明導電性膜の厚さが0.3〜1.5μmであり、
    更に前記透明導電性塗布膜を乾燥させて透明導電性膜を形成する際に予熱期間、恒率乾燥期間、減率乾燥期間を含み、
    前記予熱期間Aの時間と前記恒率乾燥期間Bの時間の合計をABti、前記減率乾燥期間Cの時間をCtiとし、
    前記予熱期間Aの温度と前記恒率乾燥期間Bの温度をABte、前記減率乾燥期間Cの温度をCteとすると、式1から式4を満足することを特徴とする、透明導電性膜用組成物を用いた透明導電性シートの製造方法。
    式1 0.5分<ABti
    式2 1分<Cti<5分
    式3 20℃≦ABte≦40℃
    式4 70℃<Cte<120℃
  4. 請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の透明導電性膜用組成物を用いた透明導電性シート。
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