JP6506425B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置、特に、排気浄化ユニットの再生のために排気管内に添加燃料を噴射する内燃機関の排気浄化装置に関する。
自動車等の車両に搭載される内燃機関の排気浄化装置においては、排気ガス中への燃料の添加とそれによる排気温度上昇を利用して、排気浄化用の触媒の再生処理を実行したり、ディーゼルパティキュレートフィルタ(以下、DPFという)の再生処理を実行したりしているものが多い。
このような内燃機関の排気浄化装置では、排気ガス中に燃料を添加する添加弁や、添加燃料の排気管内への導入通路(噴射孔)を形成する高温壁面等に燃料が付着してデポジットが堆積すると、添加燃料の噴射量変化により噴霧特性が経時変化してしまう。
そこで、そのような添加燃料の噴射量および噴霧特性の経時変化を抑えるべく、所定の時間間隔で添加燃料を噴射して添加弁や導入通路の壁面を冷却する詰まり防止添加を実行するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−106047号公報
しかしながら、上述のような従来の内燃機関の排気浄化装置にあっては、詰まり防止のための添加燃料噴射を実行する必要から燃費が低下するため、燃費改善の余地があった。
そこで、本発明は、詰まり防止噴射による燃費悪化の低減と、添加燃料噴射量および噴霧特性の経時変化の抑制による信頼性向上とを両立させることのできる内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関の排気浄化装置は、上記目的達成のため、内燃機関の排気管に装着され該排気管内を通る排気ガスを浄化する排気浄化ユニットと、前記排気浄化ユニットを再生する燃料を噴射して前記排気ガス中に添加する添加弁と、前記添加弁からの燃料を前記排気管内に導入する導入通路を形成する導入通路形成部材と、前記内燃機関の運転条件に応じて前記添加弁からの燃料の噴射量を制御する添加制御ユニットとを備えた内燃機関の排気浄化装置であって、前記排気管の外部から空気を取り込んで圧縮し、前記導入通路内に供給する圧縮機構と、前記圧縮機構から前記導入通路内に供給される空気の量を前記内燃機関の運転条件に応じて調整する空気量制御ユニットと、が設けられ、前記空気量制御ユニットは、前記導入通路が所定高温度に達しているか否かと前記排気浄化ユニットの再生可能温度になっているか否かとを判定して、該所定高温度に達しているときに、前記圧縮機構により加圧された空気を前記排気管内への連通路である前記導入通路内に供給し、前記添加制御ユニットは、該所定高温度に達しかつ前記再生可能温度となっている状態下の前記空気の供給期間に略同期しかつ該期間より短い所定の噴射期間中に、前記添加弁を開弁させることで前記導入通路内から前記排気ガス中に燃料を噴射させることを特徴とすることを特徴とする。
この構成により、外部から取り込んだ空気が導入通路内に吐出され、導入通路形成部材や添加弁が冷却されるとともに付着燃料が排除され、さらに、導入通路の排気管内への開口側にデポジットとして堆積し易い付着物を排気管内に吹き飛ばすことが可能になる。しかも、圧縮機構から導入通路内に供給される空気の量が内燃機関の運転条件に応じて調整されることで、デポジットを堆積させ易い付着燃料が効果的に排除され、導入通路の排気管内への開口部分等におけるデポジットの堆積が有効に抑制される。その結果、添加燃料噴射量の経時変化を有効に抑制して排気浄化装置の信頼性を向上させながらも、詰まり防止のための添加燃料噴射の頻度を十分に抑えたり不要にしたりでき、燃費を改善させることができる。
なお、本発明の内燃機関の排気浄化装置においては、外部から取り込んだ空気を導入通路内に吐出して添加弁および導入通路を冷却することに加えて、添加弁および導入通路をエンジン冷却水により冷却するようにしてもよい。また、圧縮機構から導入通路内への圧縮空気の吐出・供給のタイミングは、添加弁による燃料の噴射タイミングに同期しているとよい。そのようにすると、導入通路内に付着した燃料をガム化したりデポジット化したりする前に圧縮空気により効果的に吹き飛ばすことができる。
本発明の内燃機関の排気浄化装置においては、さらに、前記内燃機関が、排気エネルギを利用して前記内燃機関の吸入空気を圧縮し前記内燃機関に空気を過給するターボ過給機と、前記内燃機関の吸気管内の空気の圧力を検出する吸気圧センサとを有しており、前記空気量制御ユニットは、前記吸気圧センサの検出値を用いて前記圧縮機構から前記導入通路内に供給される空気の圧力を制御するようにしてもよい。
本発明によれば、詰まり防止噴射による燃費悪化の低減と、添加燃料噴射量および噴霧特性の経時変化の抑制による信頼性向上とを両立させることのできる内燃機関の排気浄化装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る内燃機関の排気浄化装置の概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る内燃機関の排気浄化装置における添加弁および導入通路の部分拡大図である。 本発明の第1の実施の形態に係る内燃機関の排気浄化装置における導入通路への空気供給ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る内燃機関の排気浄化装置の概略構成図である。 本発明の第3の実施の形態に係る内燃機関の排気浄化装置の概略構成図である。 本発明の第3の実施の形態に係る内燃機関の排気浄化装置における添加燃料噴射タイミングと空気供給電磁弁の開弁のタイミングの関係を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る内燃機関の排気浄化装置の概略構成図である。
まず、構成について説明する。
図1ないし図3は、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の第1の実施の形態を示しており、この実施の形態は、本発明を多気筒内燃機関である直列4気筒のディーゼルエンジン10(以下、単にエンジン10という)に適用したものである。
図1に示すように、エンジン10は、複数の気筒11(図1中に1つのみ図示する)を有しており、各気筒11内にピストン12が収納されるとともに燃焼室13が形成されている。また、ピストン12は、コネクティングロッド14を介してクランク軸15に連結されており、各燃焼室13には、吸気弁16および排気弁17が設けられている。さらに、エンジン10には、燃焼室13内に燃料を噴射するコモンレール型の燃料噴射装置20と、燃焼室に空気を吸入させる吸気装置30と、燃焼室13からの排気ガスを排気させる排気装置40とが装備されている。
また、エンジン10には、排気装置40内の排気エネルギを利用して吸気装置30内で吸入空気を圧縮し燃焼室に空気を過給するターボ過給機50と、排気ガスの一部を吸気側に還流させ再循環させる図示しないEGR装置とが装備されている。
燃料噴射装置20は、燃料を加圧して供給する図示しないサプライポンプ21と、そのサプライポンプ21からの燃料を導入し蓄圧するコモンレール22と、そのコモンレール22を通して供給される燃料を対応する気筒11内に噴射する複数の燃料噴射弁23とを含んで構成されている。
サプライポンプ21は、例えばエンジン10の回転動力を利用して駆動され、コモンレール22は、サプライポンプ21から供給される高圧燃料を蓄圧・貯留しつつ複数の燃料噴射弁23に分配・供給するようになっている。各燃料噴射弁23は、公知の電磁駆動式のニードル弁で構成され、後述する電子制御ユニット100(制御装置;以下、ECU100という)からの噴射指令信号により開弁駆動されるようになっている。
吸気装置30には、下流側にサージタンク31および図示しない吸気マニホールドを有する吸気管32と、サージタンク31の上流端部の近傍でエンジン10内への吸気量を調整するスロットル弁33と、吸気管32の上流部でフィルタにより吸入空気を清浄化するエアクリーナ34と、吸気管32内の空気の圧力を検出する吸気圧センサ35とが、それぞれ装着されている。なお、吸気装置30には、さらに、ターボ過給機50により過給されつつ昇温した空気を吸気圧センサ35より上流側で冷却する図示しないインタークーラが設けられている。
排気装置40は、上流側に図示しない排気マニホールドを有する排気管42と、ターボ過給機50より下流側で排気管42に装着された公知の排気浄化ユニット44と、排気浄化ユニット44の温度を検出する触媒温度センサ46とを含んで構成されている。
排気浄化ユニット44は、燃焼室13から排出されて排気管42内を通る排気ガス中の窒素酸化物(NOx)や微粒子(パティキュレート)に関する排気浄化を行う公知のものである。
排気浄化ユニット44は、例えばDPFの多孔質セラミック基材に貴金属触媒とNOx吸蔵材とを含むNOx吸蔵・還元型の触媒を担持させて、内部に導入される排気ガスの空燃比がリーン(酸化雰囲気)となる通常運転時にはNOx(NO2やNO)を吸蔵させる一方、内部に導入される排気ガスの空燃比が理論空燃比かそれ以上にリッチ(還元雰囲気)となるときには、NOx吸蔵材に吸蔵していたNOxを排気ガス中のHCやCOによりN2、CO2およびH2Oに還元させるようになっている。この場合、PMは、雰囲気中の活性酸素と気相中の酸素により連続的に酸化され得る。なお、排気浄化ユニット44の排気浄化方式がここで例示する方式に限定されないことはいうまでもない。
ターボ過給機50は、互いに回転方向一体に結合されたコンプレッサホイール51および排気タービン52を有しており、エンジン10の排気エネルギにより排気タービン52を回転させてコンプレッサホイール51を回転させ、吸入空気を圧縮してエンジン10内に正圧の空気を過給することができるようになっている。
排気装置40には、ターボ過給機50より下流側であって排気浄化ユニット44よりの上流側の排気ガス中に燃料を添加・供給する添加弁61が設けられるとともに、添加弁61からの燃料を排気管42内に導入する導入通路62aを形成する管状の導入通路形成部材62が装着されている。
添加弁61は、排気ガス中への燃料添加とそれによる排気温度上昇を利用して、排気浄化ユニット44における触媒の再生処理、例えば前述のNOx吸蔵・還元型の触媒の還元処理を実行したりDPFの再生処理を実行したりするようになっている。
導入通路形成部材62により形成される添加燃料導入用の導入通路62aは、図2に示すように、ターボ過給機50より下流側であって排気浄化ユニット44よりの上流側の排気管42の内壁面42b上に開口しており、排気管42内の排気通路42aに連通している。
また、添加弁61は、噴射孔61aを有する先端側のノズル部61bが導入通路62a内に露出するように、導入通路形成部材62に締結支持されている。
この添加弁61は、後端側の電磁式のアクチュエータ61tをECU100からの燃料添加指令信号に応じて作動させ、弁体61vを燃料添加指令信号に応じたタイミングおよび開度(デューティー比)で開弁駆動することにより弁座61sに対して軸方向変位させるようになっている。
そして、ECU100は、エンジン10の運転条件に応じて添加弁61からの燃料の噴射量を制御する添加制御ユニットとして機能するようになっている。
一方、ターボ過給機50のコンプレッサホイール51より上流側の吸気管32とターボ過給機50の排気タービン52より下流側の排気管42との間には、排気管42の外部から空気を取り込んで圧縮し、圧縮空気として導入通路62a内に吐出する圧縮機構70が介装されている。
この圧縮機構70は、空気導入管71、空気圧縮ポンプ72、流量調整弁73および導入通路温度センサ74を含んで構成されており、空気導入管71は、コンプレッサホイール51より上流側の吸気管32と導入通路形成部材62の間に介在して、吸気管32の吸気通路32aから導入通路62aに空気を供給可能にしている。
空気圧縮ポンプ72は、空気導入管71の途中に装着された電動式または機械式のポンプであり、吸気通路32a内の空気を取り込んで圧縮し、圧縮空気として導入通路62a内に吐出することができるようになっている。
流量調整弁73は、ECU100により開度制御されるようになっており、ECU100とともに、圧縮機構70から導入通路62a内に供給される空気の量を少なくともエンジン10の運転条件に応じて調整する空気量制御ユニット75を構成している。
導入通路温度センサ74は、添加弁61からの排気管42内への添加燃料の導入通路62aの温度、特に内壁面42b上の開口付近内における壁面近傍の温度を検出する。この導入通路温度センサ74の検出温度は、ECU100に取り込まれるようになっている。
空気量制御ユニット75としてのECU100は、導入通路温度センサ74の検出温度に応じて、さらに、排気浄化ユニット44の温度やエンジン10の吸気量、冷却水温、燃料噴射量その他の運転条件のいずれかに応じて、流量調整弁73の開度を可変制御するようになっている。
具体的には、ECU100は、導入通路温度センサ74で検出された導入通路62aの温度が付着燃料その他の付着物Fsの酸化によるガム化を進行させてデポジットを堆積させ易くなる温度、例えば摂氏160度以上に達しているか否かを判定する。そして、その判定の結果が摂氏160度以上であることを肯定する結果になると、流量調整弁73を開弁させて、導入通路62a内に付着した燃料をガム化したりデポジット化したりする前に圧縮空気により排気管42内に吹き飛ばすようになっている。ここで、圧縮機構70から添加燃料の導入通路62a内に供給する空気量は、導入通路62aの温度が高いほど増加させる。
さらに、ECU100は、圧縮機構70から添加燃料の導入通路62a内への圧縮空気の吐出・供給のタイミングを、添加弁61から導入通路62aを通して排気管42内に燃料が噴射されるタイミングに略同期させることで、導入通路62a内に付着した燃料を迅速にかつ効果的に吹き飛ばすようになっている。
このECU100については、具体的なハードウェア構成を図示しないが、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびバックアップメモリを含み、さらに、A/D変換器やバッファ等を含む
入力インターフェース回路と、アクチュエータ類の駆動回路等を有する出力インターフェース回路とを含んで構成されている。
ECU100の入力インターフェース回路には、前述の吸気圧センサ35、触媒温度センサ46および導入通路温度センサ74が接続される他、公知のエンジン回転数センサ81や水温センサ83が接続され、さらに、図示しないアクセル開度センサ、エアフローメータ、排気空燃比センサおよび燃料圧力センサ等が接続されている。
ECU100の出力インターフェース回路には、燃料噴射弁23、スロットル弁33を作動させるスロットルモータ33a、添加弁61、空気圧縮ポンプ72および流量調整弁73、EGR弁等のアクチュエータ類が接続されている。
また、ECU100のROMやバックアップメモリには、燃料噴射弁23や添加弁61による燃料噴射を制御する燃料噴射制御や、排気浄化ユニット44の再生制御、圧縮機構70による添加弁61および添加燃料の導入通路62aの冷却制御等を実行するための各種制御プログラムが格納されるとともに、それらの制御に必要な設定値や判定条件等が記憶されている。
そして、ECU100は、ROM内に予め格納されたそれら制御プログラムを実行することにより、各種センサ情報やバックアップメモリに記憶された設定情報等に基づいて、排気浄化ユニット44の再生処理に関連する次のような複数の機能を発揮するようになっている。
すなわち、ECU100は、例えば再生処理の要求時期に達するか否かを所定時間毎に判定する機能や、再生処理が要求されるときに添加弁61による燃料添加の実行時期および噴射量を算出し、その算出結果に対応する燃料添加指令信号を添加弁61に出力して再生処理を実行させる機能を発揮するようになっている。
なお、本実施例では、排気管42の外部から取り込んだ空気を添加燃料の導入通路62a内に吐出して添加弁61および導入通路62aの壁面部を冷却することに加えて、添加弁61および導入通路62aの壁面をエンジン冷却水により冷却するようにしてもよい。すなわち、添加弁61および導入通路62aの壁面を冷却するための冷却水通路や配管を併設してもよい。また、導入通路62aの温度は、導入通路温度センサ74で検出される値に限定されるものではなく、エンジン回転数センサ81により検出されたエンジン回転数、ECU100により算出される燃料噴射量、水温センサ83により検出された冷却水温度等に基づいて推定算出してもよい。
次に、ECU100が実行する再生処理に関連する制御プログラムについて説明する。
図3は、エンジン10の暖機終了後の運転中に所定時間毎に実行される空気供給ルーチンの流れを示している。
図3に示すように、この空気供給ルーチンが開始されると、まず、導入通路温度センサ74により検出される導入通路62aの温度が取り込まれる(ステップ301)。
次いで、導入通路温度センサ74により検出された導入通路62aの温度が摂氏160度(所定高温度)以上であるか否かが判定される(ステップ302)。
このとき、導入通路62aの温度が摂氏160度未満であれば(ステップ302でNO)、ステップ301に戻って、導入通路62aの温度が再度取り込まれる。
一方、導入通路62aの温度が摂氏160度以上であれば(ステップ302でYES)、次いで、排気浄化ユニット44の再生のための添加燃料噴射中であるか否かが判定される(ステップ303)。
このとき、排気浄化ユニット44の再生のための添加燃料噴射中であれば(ステップ303でYES)、次いで、排気浄化ユニット44が再生可能温度以上であるか否かが判定され(ステップ304)、排気浄化ユニット44が再生可能温度以上であれば(ステップ304でYES)、圧縮機構70の流量調整弁73が開弁側に制御され、添加燃料の導入通路62a内に圧縮空気が供給される(ステップ305)。
一方、排気浄化ユニット44の再生のための添加燃料噴射中でない場合(ステップ303でNO)、排気浄化ユニット44が再生可能温度以上であるか否かを判定することなく、圧縮機構70の流量調整弁73が開弁側に制御され、添加燃料の導入通路62a内に圧縮空気が供給される(ステップ305)。
次に、作用について説明する。
上述のように構成された本実施形態の内燃機関の排気浄化装置においては、排気通路42aの外部から取り込んだ新気の空気が圧縮された状態で、排気通路42a内への添加燃料の導入通路62aの内方に吐出・供給され、導入通路形成部材62や添加弁61が冷却されるとともに、添加弁61や導入通路62aの内壁面に付着した燃料が排気通路42a側に排除される。
また、特に、導入通路62aの排気管42内への開口側にデポジットとして堆積し易い付着燃料等の付着物Fsを排気管42内に吹き飛ばすことができる。
その結果、添加弁61から排気管42内への添加燃料噴射量および噴霧特性の経時変化を有効に抑制して、排気浄化装置の信頼性を向上させることができ、しかも、添加弁61の詰まり防止のための添加燃料噴射の頻度を十分に抑えたり不要にしたりすることができるので、エンジン10の燃費を改善させることができる。
また、本実施形態では、排気浄化ユニット44の再生処理時に、圧縮機構70から導入通路62a内への圧縮空気の吐出・供給のタイミングが、添加弁61による導入通路62a内への添加燃料の噴射タイミングに略同期するので、導入通路62a内に付着した燃料をガム化したりデポジット化したりする前に圧縮空気により効果的に吹き飛ばすことができる。
その結果、詰まり防止のための添加燃料噴射を実行しなくても、デポジットの堆積による添加燃料噴射量および噴霧特性の経時変化が有効に抑制され、エンジン10の燃費および信頼性を向上させることができる。
このように、本実施形態の内燃機関の排気浄化装置によれば、詰まり防止噴射による燃費悪化の低減と、添加燃料噴射量および噴霧特性の経時変化の抑制による信頼性向上とを両立させることのできる内燃機関の排気浄化装置を提供することができる。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る内燃機関の排気浄化装置の概略構成を示している。なお、以下に説明する各実施の形態は、前述の第1の実施の形態と類似する構成を有するので、第1の実施の形態と同一または類似の構成要素については、図4中に図1ないし図3中の対応する構成要素と同一の符号で示し、以下、第1の実施の形態との相違点について説明する。
本実施形態では、燃料供給量の多い条件、すなわち、導入通路62aの温度が高い条件と、ターボ過給機50の過給領域の多くのエンジン運転領域とが一致するため、ターボ過給機50のコンプレッサホイール51より下流側の加圧された空気を連通管76を通して導入通路62a内に導入することで、圧縮機構70において、第1の実施の形態で設けられていた空気圧縮ポンプ72を省略したものである。
この場合、ターボ過給機50のコンプレッサホイール51より下流側の空気圧力は、エンジン10の運転領域により変化するため、吸気圧センサ35の検出値を用いてECU100により流量調整弁73の開度を算出し、制御する。
本実施形態においても、排気通路42aの外部から取り込んだ新気の空気がターボ過給機50のコンプレッサホイール51により圧縮された状態で、排気通路42a内への添加燃料の導入通路62aの内方に供給されるので、第1の実施の形態と同様に、詰まり防止噴射による燃費悪化の低減と、添加燃料噴射量および噴霧特性の経時変化の抑制による信頼性向上とを両立させることのできる内燃機関の排気浄化装置を提供することができる。
しかも、本実施形態では、第1の実施の形態における専用の空気供給用の空気圧縮ポンプ72を省略することができ、コスト低減とさらなる低燃費を図ることができる。
(第3の実施の形態)
図5および図6は、本発明の第3の実施の形態に係る内燃機関の排気浄化装置の概略構成を示している。
本実施形態では、図5に示すように、第1の実施の形態における圧縮機構70の流量調整弁73を高応答の電磁弁77に置き換えることにより、図6に示すように、空気の供給タイミング(同図中の空気供給期間Tbの中心)を添加弁61からの添加燃料の噴射タイミング(同図中の添加燃料噴射期間Taの中心)と精度良く同期させるようにしている。また、圧縮機構70による空気供給期間Tbは、添加弁61による添加燃料噴射期間Taより長くなっている。
この場合、導入通路62a内への外部空気の供給タイミングおよび供給期間Tbは、クランク角センサ85の検出信号に基づいて、ECU100で算出する。
本実施形態においても、排気通路42aの外部から取り込んだ新気の空気がターボ過給機50のコンプレッサホイール51により圧縮された上で、排気通路42a内への添加燃料の導入通路62aの内方に供給されるので、第1の実施の形態と同様に、詰まり防止噴射による燃費悪化の低減と、添加燃料噴射量および噴霧特性の経時変化の抑制による信頼性向上とを両立させることのできる内燃機関の排気浄化装置を提供することができる。
しかも、本実施形態では、導入通路62a内への外部空気の供給量を最小限に抑えることができる。
なお、上述の各実施形態においては、圧縮機構70が、吸気通路32aから取り込んだ空気を導入通路62a内に吐出して添加弁61および導入通路形成部材62を冷却する構成となっていたが、添加弁61および導入通路62aの壁面部をエンジン冷却水により冷却できる冷却部としてのウォータジャケットを併有していてもよい。
また、本発明は、排気ガス中への燃料の添加とそれによる排気温度上昇を利用して、排気浄化用の触媒やDPFの再生処理、あるいは硫黄被毒回復処理その他の再生処理を実行したりする排気浄化装置であればよく、内燃機関がディーゼルエンジンでなく、他の燃料を用いる内燃機関であってもよいことはいうまでもない。
以上説明したように、本発明は、詰まり防止噴射による燃費悪化の低減と、添加燃料噴射量および噴霧特性の経時変化の抑制による信頼性向上とを両立させることのできる内燃機関の排気浄化装置を提供することができるものである。かかる本発明は、内燃機関の排気浄化装置、特に、排気浄化ユニットの再生のために排気管内に添加燃料を噴射する内燃機関の排気浄化装置全般に有用である。
10…エンジン(多気筒内燃機関)、11…気筒、12…ピストン、13…燃焼室、15…クランク軸、16…吸気弁、17…排気弁、20…燃料噴射装置、21…サプライポンプ、22…コモンレール、23…燃料噴射弁、30…吸気装置、32…吸気管、32a…吸気通路、35…吸気圧センサ、40…排気装置、42…排気管、42a…排気通路、42b…内壁面、44…排気浄化ユニット、46…触媒温度センサ、50…ターボ過給機、51…コンプレッサホイール、52…排気タービン、61…添加弁、61a…噴射孔、61b…ノズル部、62…導入通路形成部材、62a…導入通路、70…圧縮機構、71…空気導入管、72…空気圧縮ポンプ、73…流量調整弁、74…導入通路温度センサ、75…空気量制御ユニット、76…連通管、77…電磁弁、81…エンジン回転数センサ、83…水温センサ、85…クランク角センサ、100…ECU(電子制御ユニット、空気量制御ユニット、添加制御ユニット)、Ta…添加燃料噴射期間(所定の噴射期間)、Tb…空気供給期間

Claims (2)

  1. 内燃機関の排気管に装着され該排気管内を通る排気ガスを浄化する排気浄化ユニットと、
    前記排気浄化ユニットを再生する燃料を噴射して前記排気ガス中に添加する添加弁と、
    前記添加弁からの燃料を前記排気管内に導入する導入通路を形成する導入通路形成部材と、
    前記内燃機関の運転条件に応じて前記添加弁からの燃料の噴射量を制御する添加制御ユニットと
    を備えた内燃機関の排気浄化装置であって、
    前記排気管の外部から空気を取り込んで圧縮し、前記導入通路内に供給する圧縮機構と、
    前記圧縮機構から前記導入通路内に供給される空気の量を前記内燃機関の運転条件に応じて調整する空気量制御ユニットと、
    が設けられ、
    前記空気量制御ユニットは、前記導入通路が所定高温度に達しているか否かと前記排気浄化ユニットの再生可能温度になっているか否かとを判定して、該所定高温度に達しているときに、前記圧縮機構により加圧された空気を前記排気管内への連通路である前記導入通路内に供給し、
    前記添加制御ユニットは、該所定高温度に達しかつ前記再生可能温度となっている状態下の前記空気の供給期間に略同期しかつ該期間より短い所定の噴射期間中に、前記添加弁を開弁させることで前記導入通路内から前記排気ガス中に燃料を噴射させることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記内燃機関が、排気エネルギを利用して前記内燃機関の吸入空気を圧縮し前記内燃機関に空気を過給するターボ過給機と、前記内燃機関の吸気管内の空気の圧力を検出する吸気圧センサとを有しており、
    前記空気量制御ユニットは、前記吸気圧センサの検出値を用いて前記圧縮機構から前記導入通路内に供給される空気の圧力を制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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