JP2006200473A - 排ガス後処理装置付きエンジンの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 排ガス後処理装置付きエンジンにおいてNOx浄化および燃費向上を両立可能とする。
【解決手段】 ECU(10)は、温度センサ(51)により検出された排ガス後処理装置(40)の触媒部(42)の温度がその活性温度よりも高い場合には、触媒部によるNOx浄化が行われているとの判断の下で、インジェクタ(11)からの燃料噴射の時期を進角させて燃費を低減させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、排気ガスを浄化する後処理装置を装備したエンジンに関し、特に、この様な排ガス後処理装置付きエンジンの燃費を低減可能な制御装置に関する。
自動車用エンジンとくにディーゼルエンジンには、エンジンから排出される排気ガスに含まれるパティキュレートを捕集して除去する排気浄化装置を装備したものがある。この排気浄化装置は、例えば、排ガス中のNOを酸化する酸化触媒の下流にパティキュレートを捕集するフィルタを備え、酸化触媒温度がNOの酸化に最適な温度範囲内にある場合、エンジンから酸化触媒へ流入した排ガス中のNOを酸化触媒により酸化してNO2に転換し、このNO2をパティキュレート中のカーボンと反応させてNO、CO、CO2を生成させることにより大気中へのパティキュレートの排出を抑制するものとなっている。しかしながら、排ガス中のNOx量がエンジン運転状態によって変化することから、酸化触媒温度が最適温度範囲内にある場合にも排ガス中のNOx量の不足に起因してフィルタの再生を効果的に行えないことがある。
そこで、特許文献1の排気浄化装置は、排ガス中のNOx量を調節するNOx量調節手段、排ガス中のNOを酸化する酸化手段、排ガス中の煤塵を捕集する煤塵捕集手段、および、排ガスまたは酸化手段の温度を検出する温度手段を備え、温度データに基づいてNOx量調節手段を制御して(例えば燃料噴射時期を進角させて)酸化手段に流入するNOx量を調整するようにしている。すなわち、酸化手段がNOを酸化し易い温度にある場合はNOxを増量させることによりNO2を積極的に生成させ、このNO2を煤塵と反応させて煤塵捕集手段を効率的に再生する一方、酸化手段がその様な温度にない場合にはNOx量を減少させて余分なNOが酸化手段に流入しないようにしている。
特開2001−295631号公報
上記特許文献1に記載の排気浄化装置によれば、煤塵捕集手段(フィルタ)の再生を効率的に実施することができるが、NOx調節制御を行った結果として燃費が増大するおそれがあり、また、NOx量の増大制御を実施した場合に排気浄化装置の下流におけるNOx量が増大するおそれがある。更に、特許文献1記載の排気浄化装置は、酸化触媒の温度に応じてNOx量を調節するものに過ぎず、触媒温度制御を行うものではなく、このため、酸化触媒の温度が最適温度となる頻度を増大させることができず、また、酸化触媒を早期に最適温度に到達させることができないおそれがある。
本発明の目的は、排ガス後処理装置付きエンジンにおいてNOx浄化および燃費向上を両立可能とする制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、排ガス後処理装置の触媒部の温度を検出する温度検出手段と、燃料噴射時期を調節する噴射時期調節手段と、触媒部温度が活性温度よりも高い場合に噴射時期調節手段により燃料噴射時期を進角させて燃費を低減させる燃費低減手段とを備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の噴射時期調節手段に代えて燃料噴射圧力を調節する噴射圧力調節手段を備え、触媒部温度が活性温度範囲内にある場合に燃費低減手段が噴射圧力調節手段を介して燃料噴射圧力を増大させて燃費を低減するものになっている。
請求項3の発明は、請求項1記載の噴射時期調節手段に代えて、可変容量過給機への排ガス導入量を開度調節により変化させる排ガス導入量変化手段の開度を調節する開度調節手段を備え、触媒部温度が活性温度範囲内にある場合に燃費低減手段が開度調節手段を介して排ガス導入量変化手段の開度を絞ることにより吸入空気量を増大させて燃費を低減するものになっている。
請求項1〜3のいずれかに従属する請求項4の発明による制御装置は、触媒部温度が活性温度よりも低い場合に排ガス温度を上昇させる排ガス温度上昇手段を備える。
請求項1〜3のいずれかに従属する請求項5の発明による制御装置は、排ガス後処理装置が、尿素を還元剤にして排ガス中NOxを選択還元する尿素型選択還元触媒を含むものである。
請求項1の発明は、排ガス後処理装置の触媒部の温度が活性温度よりも高い場合に燃料噴射時期を進角させて燃費を低減させるようにしたので、活性化された触媒部によりNOxを浄化しつつ噴射時期の進角により燃費を低減することができ、NOx浄化および燃費低減を両立させることができる。
請求項2の発明は、活性化された触媒部によりNOxを浄化しつつ燃料噴射圧力の増大により燃費を低減することができ、NOx浄化及び燃費低減を両立させることができる。
請求項3の発明は、活性化された触媒部によりNOxを浄化しつつ、可変容量過給機が備える排ガス導入量変化手段の開度を絞ることにより吸入空気量を増大させて燃費を低減することができ、NOx浄化および燃費低減を両立させることができる。
請求項4の発明は、触媒部温度が活性温度よりも低い場合に排ガス温度を上昇させるので、触媒部を早期に活性化することができ、従って、触媒部が活性化されている場合に行われる請求項1、2または3記載の発明によるNOx浄化および燃費低減を早期に実現することができる。
請求項5の発明は、排ガス後処理装置が尿素型選択還元触媒を含むものとなっており、尿素型選択還元触媒による効率的なNOx浄化作用を利用しつつ請求項1、2または3記載の発明によるNOx浄化および燃費低減を両立させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態による排ガス後処理装置付きエンジンの制御装置を説明する。
図1において、参照符号1はエンジンたとえばコモンレール式ディーゼルエンジンを示す。詳細な図示を省略するが、例えば、コモンレール式ディーゼルエンジン1は、各気筒毎にインジェクタ11を備え、各インジェクタ11はその噴孔を開閉するニードル弁を有し、ニードル弁の先端側および基端側にそれぞれ設けられた燃料室および制御室を燃料通路12を介して蓄圧室(コモンレール)13に接続すると共に、制御室を燃料戻し通路を介して燃料タンクに接続したものである。
図1中、参照符号10は、エンジン制御装置の主要部をなす電子制御ユニット(以下、ECUという)10を示す。詳細な図示を省略するが、ECU10の制御下で、インジェクタ11に設けられた電磁弁が開くと、蓄圧室13内から供給された高圧燃料がインジェクタ11を通じてエンジン1の燃焼室に噴射されることになる。そして、電磁弁を閉じると燃料噴射が終了するように構成されており、ECU10により電磁弁の開弁時期を制御することで燃料の噴射時期を調節している(噴射時期調節手段)。
エンジン1は、吸気マニホールドに接続された吸気管14を含むエンジン吸気系と、排気マニホールドに接続された排気管15を含むエンジン排気系とを有している。
吸気管14の途中には、過給機20のコンプレッサ21とインタークーラ31と吸気スロットル弁32が配されている。吸気スロットル弁32の開度は、ECU10の制御下で動作するスロットル弁アクチュエータ33により可変調節できるようになっている。
一方、排気管15の途中には、過給機20のタービン22、排気ブレーキ弁34、排ガス後処理装置(以下、後処理装置という)40、および図示しないマフラが設けられている。排気ブレーキ弁34の開度は、ECU10の制御下で動作するブレーキ弁アクチュエータ35により可変調節可能である。
過給機20のコンプレッサ21とタービン22は図示しない連結シャフトにより同期回転可能に連結され、エンジン1から排出される排気ガスの流れにより発生したタービン22の回転力によりコンプレッサ21を回転させ、コンプレッサ21により加圧された吸気をエンジン1に供給するようになっている。また、コンプレッサ21により加圧されて高温になった空気はインタークーラ31で冷却され、これにより吸入空気の密度を高めて充填効率を向上させて、エンジン出力を増大するようにしている。
図1中、参照符号36は、エンジン排気側から吸気通路14に延びるEGR通路を示し、このEGR通路36を介して排ガスの一部を再還流ガスとしてエンジン1に供給するようになっている。EGR通路36の途中には、再還流ガスを冷却してエンジン1へのガス充填密度を高めるEGRクーラ37と、再還流ガスのエンジン1への供給および供給遮断のためのEGR弁38が設けられている。ECU10の制御下で動作するEGR弁アクチュエータ39によりEGR弁38の開閉あるいはその開度が調節されるようになっている。
後処理装置40は、これに流入した排気ガスに含まれるNOxなどの有害成分を浄化するものである。本実施形態の後処理装置40は、前段酸化触媒41とその下流側に配された尿素型選択還元触媒(以下、SCR触媒という)42とを有し、触媒41、42は後処理装置40の触媒部を構成している。SCR触媒42は、アンモニア(尿素)を還元剤にして排ガス中のNOxを選択還元するものである。還元剤としてのアンモニアは、尿素添加装置(還元剤供給手段)43からSCR触媒42に供給される。尿素添加装置43は、アンモニアの素となる尿素水を貯蔵した尿素タンク44と図示しないエア源とに接続され、尿素水にエアを混合したものを尿素噴射ノズル45からSCR触媒42の上流側に供給するようになっている。また、尿素添加装置43は、温度センサ(温度検出手段)51により検出された触媒部温度(例えばSCR触媒温度)に応じて、ECU10の制御下で尿素水の供給量を調節することができる。
なお、尿素水の過剰添加により生じる余剰のアンモニアを分解するための酸化触媒をSCR触媒42の下流側に必要に応じて設けることができる。また、SCR触媒42に代えて、NOx浄化機能を有する触媒たとえばNOx吸蔵触媒を用いることができる。本実施形態では、SCR触媒42に近接した配された一つの温度センサ51を用いてSCR触媒温度を触媒部温度として検出したが、SCR触媒42の上流側および下流側のそれぞれに温度センサを設けて両温度センサによる検出した温度の平均値を触媒部温度として検出しても良く、また、前段酸化触媒41の温度や、SCR触媒42の代わりに設けられたNOx触媒またはその前段触媒の温度を触媒部温度として検出し、あるいは触媒近傍での排気ガス温度を触媒部温度として検出しても良い。
上記構成のエンジン制御装置は、NOx浄化および燃費向上を両立させるべく、図2に示すエンジン制御ルーチンを所定周期で実施する。
この制御ルーチンにおいて、ECU10は温度センサ51から温度データを読込み、この温度データに基づいて後処理装置40の触媒部温度を検出し(ステップS1)、検出した触媒部温度が所定温度t1よりも低いか否かを判別する(ステップS2)。本実施形態では、SCR触媒温度が触媒部温度として検出され、SCR触媒42の活性温度またはこれよりも高い温度(以下、活性温度という)が所定温度t1として設定されている。
図3に示すように、触媒部温度が所定温度t1以上の高温領域では、触媒部(ここではSCR触媒42)のNOx浄化率は高く、触媒部温度が所定温度t1未満の低温領域ではNOx浄化率が低くなる。また、燃費、NOx量および排気ガス温度は、燃料噴射時期に応じて図4に示すように変化する。なお、図4に示すNOx量および排気ガス温度は、エンジンアウトにおけるものであり、後処理装置40下流側でのものではない。
本実施形態では、触媒部温度が低温領域または高温領域のどちらに入っているかに応じてエンジン制御に用いるマップを選択し、選択したマップに基づきエンジン回転数およびエンジン負荷に適した燃料噴射時期などの各種エンジン制御パラメータの値を求めるようにしている。燃料噴射時期に関していえば、低温領域用マップには排気ガス温度が高く且つNOx量が少なくなるような遅角側の燃料噴射時期θ1が設定される一方、高温領域用マップには燃費が低減するような進角側の燃料噴射時期θ2が設定されている。なお、触媒部温度と所定温度t1との差に応じて低温領域用マップでのパラメータ値と高温領域用マップでのパラメータ値とを補間し、この補間処理によって求められたパラメータ値に基づくエンジン制御を行うこともできる。
さて、エンジン始動直後のように排気ガス温度が低く、SCR触媒温度が活性温度t1よりも低いことがステップS2で判別され、ステップS2での判別結果が肯定(Yes)になると、ステップS3に移行して排ガス昇温制御が実施される。本実施形態の排ガス昇温制御では、ECU10の制御下で吸気スロットル弁32または排気ブレーキ弁34の開度を小さくしたり或いはEGR弁38の開度を大きくすることにより排ガス温度を上昇させる。
次回周期では、SCR触媒温度の検出(ステップS1)および活性温度t1に対するSCR触媒温度の大小判定(ステップS2)が行われ、SCR触媒温度が活性温度t1に達するまで排ガス昇温制御が実施される。既述のように、SCR触媒温度が活性温度t1より低い低温領域にある場合、燃料噴射時期が遅角側の値θ1に設定され、NOx量の低減および排気ガス温度の上昇が図られる。低温領域では後処理装置40のNOx浄化効率が低いが、燃料噴射時期を遅角するというエンジン制御を行うことによりNOxを低減することができる。また、燃料噴射時期の遅角により排ガス温度を上昇させるので、ステップS3での排ガス昇温制御の実施と相俟って、触媒部温度を高NOx浄化率となる高温領域に早期に近づけることができる。
その後、排ガス昇温制御および燃料噴射時期の遅角によって排ガス温度が上昇し、この排ガス温度上昇に伴ってSCR触媒温度が活性温度t1に達すると、ステップS2での判別結果が否定(No)になり、ステップS4に移行して燃費低減制御が実施される。
本実施形態の燃費低減制御では、燃料噴射時期が、ECU10(燃費低減手段)の制御下で低温領域用の値θ1から高温領域用の値θ2に進角される(図4参照)。既述のように、燃料噴射時期を進角させることにより燃費低減を図ることができる。また、燃料噴射時期の進角に伴ってエンジンアウトでの排気ガス温度が低下するので、触媒部温度の過上昇を抑制することができる。なお、燃料噴射時期の進角により、エンジンアウトでのNOx排出量が増大するが、触媒部(SCR触媒42)が既に活性化しているので、触媒部による還元作用によりNOx量の増大が抑制される。
以上説明したように、触媒部温度が低温領域にあるときに行われる排ガス昇温制御と高温領域にあるときに行われる燃費低減制御とが相俟って、高NOx浄化率となる高温領域になる頻度が増大すると共に燃費が低減するので、トータルでNOx低減と燃費低減とが両立可能になる。
なお、ECU10による燃料噴射制御では、例えば、アクセルペダル踏込量によって決まる要求トルクに応じた燃料噴射量を予め設定した要求トルク・燃料噴射量マップから求めることができる。従って、燃料噴射時期が進角側または遅角側のいずれに設定されているかに関わらず所要のエンジントルクを発生させることができ、燃料噴射時期の変化に伴うトルク変動を抑制することができる。
第2実施形態
本発明の第2実施形態によるエンジン制御装置は、触媒部温度が高温領域にある場合に行われる燃費低減制御で燃料噴射時期を進角させる第1実施形態に比べ、燃費低減制御において燃料噴射圧力を増大させる点が相違し、その他については第1実施形態のものと同様である。図示を省略するが、燃料噴射圧力の変化に伴う排ガス温度、NOx量および燃費の変化は、燃料噴射時期を変化させる場合(図4)の変化に類似している。
燃料噴射圧力制御に係る装置構成については詳細は図示しないが、一つの蓄圧室13からエンジン1の各インジェクタ11に燃料通路12を介して高圧燃料を供給するようにした第1実施形態の構成(図1にその一部を図示)のもので良い。この場合、ECU10に設定された蓄圧室13の圧力(触媒部温度<t1の場合に設定される圧力)と圧力センサ52により検出された実際の圧力が上記の設定圧力となるように供給ポンプから蓄圧室13に供給される燃料量を調節することにより蓄圧室13の圧力を増大させて、インジェクタ11から噴射される燃料の噴射圧力を増大側に調節することができる(噴射圧力調節手段)。
第2実施形態では、図2のエンジン制御ルーチンのステップS2において触媒部温度が所定温度t1未満であると判別すると、ステップS3で排ガス昇温制御が実施される。そして、この様に触媒部温度が低温領域にある間、燃料噴射圧力が予め設定された低い圧力値になるように燃料噴射圧力制御が行われ、NOx量が低減し且つ排ガス温度が上昇する。一方、触媒部温度が所定温度t1以上の高温領域に入るとステップS4の燃費低減制御が開始され、予め設定された高い圧力値になるように燃料噴射圧力が制御され、燃費が低減する。また、活性化している触媒部によりNOx量が抑制される。
第3実施形態
本発明の第3実施形態によるエンジン制御装置は、燃費低減制御において、可変容量過給機のタービンへの排ガス導入面積を絞る点が第1および第2実施形態と相違し、その他については第1及び第2実施形態と同様である。図示を省略するが、可変容量過給機のタービンへの排ガス導入量の変化に伴う排ガス温度、NOx量および燃費の変化は、燃料噴射時期を変化させる場合(図4)の変化に類似している。
第3実施形態で用いる可変容量過給機の構成は特に限定しないが、例えば、VG(Variable Geometry)ターボチャージャを用いることができる。VGターボチャージャは従来公知であり、詳細な図示を省略するが、例えば、ターボチャージャ(過給機)20のタービン21の外周を囲むように配された複数の可動ベーン(排ガス導入量変化手段)と、ECU10(燃費低減手段)の制御下で動作するベーンアクチュエータ(開度調節手段)とを備え、各ベーンの開度をベーンアクチュエータにより可変してターボチャージャ20への排ガス導入量を可変調節できるようになっている。
第3実施形態では、図2のエンジン制御ルーチンのステップS2において触媒部温度が所定温度t1未満であることが判別されると、ステップS3で排ガス昇温制御を実施すると共に、排ガス導入量変化手段の開度が予め設定された大きい開度になるように開度制御が行われ、NOx量が低減し且つ排ガス温度が上昇する。一方、触媒部温度が所定温度t1以上の高温領域に入るとステップS4の燃費低減制御が開始され、排ガス導入量変化手段の開度が予め設定された小さい開度になるように開度制御が実施され、吸入空気量が増大して燃費が低減する。また、活性化している触媒部によりNOx量が抑制される。
以上で本発明の好適実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々に変形可能である。例えば、上記実施形態では、前段酸化触媒41及びSCR触媒42を触媒部として含む後処理装置40を用いると共に、触媒部温度が低温領域にあるときに排ガス昇温制御を実施するようにしたが、後処理装置40の触媒部は既述のようにNOx吸蔵触媒などで構成可能である。また、排ガス昇温制御は省略しても良く、例えば排気ブレーキ弁34は省略可能である。エンジン1に過給機20を装備することは必須ではない。その他の点についても本発明は種々に変形可能である。
本発明の第1実施形態による排ガス後処理装置付きエンジンの制御装置を示す概略図である。 図1に示したECUが実施するエンジン制御ルーチンのフローチャートである。 図1に示した排ガス後処理装置における触媒部温度とNOx浄化率との関係を例示する図である。 図1に示したエンジンにおける排気ガス温度、NOx量および燃費と燃料噴射時期との関係を例示する図である。
符号の説明
1 エンジン
10 ECU
20 過給機
32 吸気スロットル弁
33 スロットル弁アクチュエータ
34 排気ブレーキ弁
35 ブレーキ弁アクチュエータ
38 EGR弁
39 EGR弁アクチュエータ
40 後処理装置
42 SCR触媒
51 温度センサ

Claims (5)

  1. エンジン排気系に設けられ排ガス中のNOxを浄化する排ガス後処理装置が備える触媒部の温度を検出する温度検出手段と、
    燃料噴射時期を調節する噴射時期調節手段と、
    前記温度検出手段により検出された前記触媒部の温度がその活性温度よりも高い場合に前記噴射時期調節手段により燃料噴射時期を進角させて燃費を低減させる燃費低減手段と
    を備える排ガス後処理装置付きエンジンの制御装置。
  2. エンジン排気系に設けられ排ガス中のNOxを浄化する排ガス後処理装置が備える触媒部の温度を検出する温度検出手段と、
    燃料噴射圧力を調節する噴射圧力調節手段と、
    前記温度検出手段により検出された前記触媒部の温度がその活性温度よりも高い場合に前記噴射圧力調節手段により燃料噴射圧力を増大させて燃費を低減させる燃費低減手段と
    を備える排ガス後処理装置付きエンジンの制御装置。
  3. エンジン排気系に設けられ排ガス中のNOxを浄化する排ガス後処理装置が備える触媒部の温度を検出する温度検出手段と、
    可変容量過給機への排ガス導入量を開度調節により変化させる排ガス導入量変化手段の開度を調節する開度調節手段と、
    前記温度検出手段により検出された前記触媒部の温度がその活性温度よりも高い温度範囲内にある場合に前記開度調節手段により排ガス導入量変化手段の開度を絞って燃費を低減させる燃費低減手段と
    を備える排ガス後処理装置付きエンジンの制御装置。
  4. 前記温度手段により検出された前記触媒部の温度が前記活性温度よりも低い場合に排ガス温度を上昇させる排ガス温度上昇手段を備える、請求項1ないし3のいずれかに記載の排ガス後処理装置付きエンジンの制御装置。
  5. 前記排ガス後処理装置が、尿素を還元剤にして排ガス中のNOxを選択還元する尿素型選択還元触媒を含む、請求項1ないし3のいずれかに記載の排ガス後処理装置付きエンジンの制御装置。
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