JP6503255B2 - モータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転子を収容する一対のケースの間に、駆動電流を供給するための給電部材が設けられるモータ装置に関する。
従来、自動車等の車両に搭載されるモータ装置には、パワーウィンド装置やパワーシート装置等の駆動源に用いられるものがある。車載用のモータ装置は、ドア内部やシートクッションの内部等の狭小スペースに設置される。そのため、モータ装置の小型化は勿論のこと、モータ装置のレイアウト性の向上が望まれている。
このような車載用のモータ装置(モータ)が、例えば特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されたモータは、一対のケースをなすモータ本体と減速部とを備えており、これらは互いに突き合わせて一体化されている。モータ本体のヨークハウジング内には、コンミテータを備えた回転子が回転自在に収容されている。一方、減速部のギヤハウジング内には、回転子により回転されるウォーム軸と、ウォーム軸により回転されるウォームホイールとが収容されている。
また、ヨークハウジングとギヤハウジングとの間の空間には、ブラシホルダが設けられている。ブラシホルダは、ブラシを保持するホルダ本体と、モータ装置の外部に露出するように設けられブラシに駆動電流を供給する給電部とを有している。そして、外部電源から給電部に駆動電流が供給されると回転子が回転される。回転子の回転はウォーム軸からウォームホイールに伝達され、減速されて高トルク化された回転力が、ウォームホイールに設けた出力軸から外部に出力される。
特開2001−346355号公報(図1)
上述の特許文献1に記載されたモータ装置は、ブラシホルダの給電部が、出力軸の軸方向およびウォーム軸の軸方向の双方と交差する方向(回転軸のウォームホイールとは反対の方向)に突出している。そして、この給電部はケースに対する組付け方向が決められている。したがって、レイアウト性向上のために、給電部の向きや位置を異ならせた種々の仕様のモータ装置に対応するには、異なる形状のブラシホルダやギヤハウジング等をそれぞれ準備する必要があり、歩留まりが悪かった。
本発明の目的は、レイアウト性を向上させて汎用性を高めることができ、かつ歩留まりを向上させることができるモータ装置を提供することにある。
本発明の一態様では、整流子を有する回転体と、前記回転体を回転自在に収容する第1ケースおよび第2ケースと、前記第1ケースと前記第2ケースとの間に設けられ、前記整流子に駆動電流を供給する給電部材と、を備えた、モータ装置であって、前記第1ケースに設けられ、前記回転体の軸心を中心に前記回転体の周方向に所定間隔で配置され、かつ前記回転体の軸方向に窪んだ一対の凹部と、前記給電部材に設けられ、前記整流子が貫通する貫通孔を有し、前記整流子に摺接するブラシを保持するブラシホルダ部と、前記ブラシホルダ部の径方向外側に設けられ、外部コネクタが接続されるコネクタ接続部と、前記給電部材に設けられ、一対の前記凹部のうちの何れかに入り込んで、前記回転体の周方向に沿う前記第1ケースおよび前記第2ケースに対する前記コネクタ接続部の位置決めを行う凸部と、を備え、前記第1ケースは、内部に減速機構が収容されたギヤケースであり、前記減速機構は、前記回転体に設けられたウォームギヤと、前記ウォームギヤに噛み合わされたウォームホイールギヤと、前記ウォームホイールギヤの回転を外部に出力する出力軸と、から形成され、前記ギヤケースは、前記出力軸を回動自在に支持する支持孔を備え、一対の前記凹部は、前記支持孔の延在方向と平行な線分の延在方向から前記回転体の軸心を挟んで対向するように、前記ギヤケースに形成されている。
本発明の他の態様では、前記凸部が、前記ブラシホルダ部と前記コネクタ接続部との間に設けられる。
本発明の他の態様では、前記第2ケースは、内部に永久磁石が装着されたモータヨークであり、前記モータヨークは、前記回転体の軸方向と交差する方向にそれぞれ対向する一対の平面部および一対の円弧面部を備え、前記支持孔の延在方向と平行な線分の延在方向から、一対の前記平面部が対向している。
本発明の他の態様では、前記永久磁石が、一対の前記円弧面部の内側にそれぞれ装着されている。
本発明の他の態様では、前記給電部材は、前記ブラシホルダ部と前記コネクタ接続部との間に設けられ、前記駆動電流が流れる導電部材と、前記導電部材を覆うカバー部材と、を備え、前記カバー部材が前記凸部を形成している。
本発明によれば、給電部材に、ケースに設けた複数の凹部のうちの何れかに入り込んで、回転体の周方向に沿うケースに対するコネクタ接続部の位置決めを行う凸部を設けたので、1つの給電部材で、コネクタ接続部の突出方向を異ならせた種々の仕様のモータ装置を形成できる。よって、レイアウト性を向上させて汎用性を高めつつ、歩留まりを向上させることができる。
シート用モータを搭載した自動車を示す概略図である。 シート用モータを示す平面図である。 シート用モータの内部構造を示す分解斜視図である。 図3の矢印A方向から見たシート用モータの部分拡大斜視図である。 ギヤケースの切り欠き部の詳細構造を説明する部分拡大斜視図である。 給電部材の詳細構造を説明する斜視図である。 給電部材のコネクタカバーがある側から見た斜視図である。 コネクタカバーの装着手順を説明する斜視図である。 (a)はコネクタ接続部をギヤケースの開口部側に配置した図、(b)はコネクタ接続部をギヤケースの底壁部側に配置した図である。 着磁器による着磁工程を説明する説明図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1はシート用モータを搭載した自動車を示す概略図を、図2はシート用モータを示す平面図を、図3はシート用モータの内部構造を示す分解斜視図を、図4は図3の矢印A方向から見たシート用モータの部分拡大斜視図を、図5はギヤケースの切り欠き部の詳細構造を説明する部分拡大斜視図を、図6は給電部材の詳細構造を説明する斜視図を、図7は給電部材のコネクタカバーがある側から見た斜視図を、図8はコネクタカバーの装着手順を説明する斜視図を、図9(a)はコネクタ接続部をギヤケースの開口部側に配置した図、(b)はコネクタ接続部をギヤケースの底壁部側に配置した図を、図10は着磁器による着磁工程を説明する説明図をそれぞれ示している。
図1に示すように、自動車10はセダンタイプの乗用車であって、運転席や助手席等には、運転者や同乗者の車体に対する位置を調整するパワーシート装置11が設けられている。パワーシート装置11は、シートクッション部12およびシートバック部13を備えている。そして、シートクッション部12およびシートバック部13の内部には、シート位置調整用のシート用モータ(モータ装置)20がそれぞれ2つずつ設置されている(詳細図示せず)。シートクッション部12内のシート用モータ20は、シートクッション部12を車両前後方向または上下方向にそれぞれ移動させる。シートバック部13内のシート用モータ20は、シートバック部13をリクライニングさせたり、シートバック部13のランバーサポート部13aを内側および外側に移動させたりする。
パワーシート装置11に設置される複数のシート用モータ20は、運転者や同乗者の操作スイッチ(図示せず)の操作により、正逆方向にそれぞれ回転駆動され、適宜、上述の移動動作を行うようになっている。以下、シート用モータ20の構造について、図面を用いて詳細に説明する。
図2ないし図4に示すように、シート用モータ20は、モータ部30とギヤ部40とを備えている。また、モータ部30とギヤ部40との間には、モータ部30に駆動電流を供給するための給電部材50が設けられている。そして、モータ部30およびギヤ部40を結合させ、互いに3つの締結ねじSC(図示では2つのみ示す)により連結することで、モータ部30とギヤ部40との間に給電部材50が挟持されている。
図2に示すように、モータ部30は、磁性材料よりなる鋼板をプレス加工等することで、長手方向一側(図中右側)に段差状底部31aが設けられ、長手方向他側(図中左側)にフランジ部31bが設けられたモータヨーク(第2ケース)31を備えている。モータヨーク31は、回転体RUを回転自在に収容し、当該回転体RUの軸心C1の軸方向と交差する方向に互いに対向する一対の円弧面部31cおよび一対の平面部31d(図示では一方のみ示す)を備えている。これらの一対の円弧面部31cおよび一対の平面部31dは、回転体RUの周方向に沿ってそれぞれ交互に接続されており、これによりモータヨーク31の断面形状は略小判形状となっている。
つまり、モータヨーク31の一対の平面部31dが対向する方向に沿う厚み寸法が薄くされている。これにより、モータ部30を扁平形状として、シート用モータ20を狭小の空間内に設置可能としている。なお、後述するギヤ部40を形成するギヤケース41においても、モータヨーク31の扁平形状に倣って扁平形状となっている(図3参照)。
ここで、図4に記載された線分C2は、ギヤケース41の底壁部41aに設けたケース側ボス部41g(図3参照)の軸心C4の延在方向に対して平行に延びる線分となっている。つまり、線分C2および出力ギヤ43の軸心C4は、互いに平行となっている。そして、一対の平面部31dは、線分C2の延在方向から対向するようにして、モータヨーク31に設けられている。
モータヨーク31の円弧面部31cの内側には、断面がC字状の略円弧形状に形成された永久磁石32がそれぞれ固定されている。一対の永久磁石32の内側には、コイル(巻き線)33が巻装されたアーマチュア34が、所定の隙間を介して回転自在に収容されている。アーマチュア34の軸心には、アーマチュア軸(回転軸)35が貫通して固定されている。アーマチュア軸35は、モータ部30およびギヤ部40の双方を横切るようにして設けられている。アーマチュア軸35の軸方向一側(図中右側)は、段差状底部31aからさらに突出形成された軸受保持部31e内に配置され、その軸受保持部31e内に配置された第1軸受B1によって回転自在に支持されている。一方、アーマチュア軸35の軸方向他側(図中左側)は、ギヤケース41内に配置され、そのギヤケース41内に配置された第2軸受B2によって回転自在に支持されている。
アーマチュア軸35の軸方向に沿う略中央部分で、かつアーマチュア34に近接する部位には、略筒状に形成されたコンミテータ(整流子)36が固定されている。コンミテータ36には、アーマチュア34に巻装されたコイル33の端部が電気的に接続されている。
コンミテータ36の外周には、給電部材50に設けられた一対のブラシ54が摺接する。一対のブラシ54は、トーション式のバネ部材55によってそれぞれコンミテータ36に向けて所定圧で押圧されている。これにより、図示しない車載コントローラから一対のブラシ54に駆動電流を供給することで、コンミテータ36に駆動電流が供給されて、アーマチュア34に電磁力が発生する。よって、アーマチュア軸35が所定の回転数および回転トルクで回転する。
アーマチュア軸35の軸方向他側には、ウォームギヤ37が設けられている。ウォームギヤ37は略円筒状に形成され、アーマチュア軸35に転造加工等によって一体に設けられている。ウォームギヤ37には、ギヤケース41内に回転自在に収容されたウォームホイールギヤ42(図3参照)が噛み合わされている。これにより、ウォームギヤ37はギヤケース41内でアーマチュア軸35の回転に伴って回転し、その回転がウォームホイールギヤ42に伝達される。ここで、回転体RUは、アーマチュア34、アーマチュア軸35、コンミテータ36およびウォームギヤ37によって形成されている。
図2ないし図5に示すように、ギヤ部40はギヤケース(第1ケース)41を備えている。ギヤケース41は、回転体RUおよび後述する減速機構SDを回転自在に収容し、プラスチック等の樹脂材料により所定形状に形成されている。ギヤケース41は、回転体RUの軸方向沿って延在された底壁部41aと、底壁部41aの延在方向と交差する方向に延びる側壁部41bと、モータヨーク31側で底壁部41aと同じ方向に延びる天壁部41cとを備えている。また、ギヤケース41の底壁部41aと反対側の一部が開口されており、当該開口部分は開口部41dとなっている。そして、ギヤケース41の内部には、開口部41dを介して、ウォームホイールギヤ42および出力ギヤ43がそれぞれ組み込まれる。
図3に示すように、開口部41dは、ウォームホイールギヤ42(小径)および後述する出力ギヤ43(大径)の形状に倣って、略ひょうたん形状に形成されている。また、開口部41dは、プラスチック等の樹脂材料により略ひょうたん形状に形成されたギヤカバー44によって閉塞されている。ここで、図2に示すように、ギヤケース41の出力ギヤ43が組み込まれる部分の側壁部41bの外側には3つの係合突起41eが設けられ、ギヤカバー44には3つの係合突起41eに係合される3つの係合爪44aが設けられている。また、図3に示すように、ギヤケース41のウォームホイールギヤ42が組み込まれる部分の側壁部41bの開口部41dの近傍には3つの雌ねじ部41fが設けられ、ギヤカバー44にはこれらの雌ねじ部41fに対向するようにして3つのねじ挿通孔44bが設けられている。
すなわち、ギヤカバー44は、ギヤケース41に対して、3つの固定ねじSによる固定に加えて、3つずつ設けた係合突起41e、係合爪44aによって固定されている。これにより、シート用モータ20の組み立て時において、3つずつ設けた係合突起41e、係合爪44aにより、ギヤカバー44のギヤケース41に対する仮固定を確実に行えるようにして、シート用モータ20の組み立て作業性を向上させている。また、シート用モータ20の使用時に大きな負荷が掛かった場合であっても、3つの固定ねじSによりギヤカバー44はギヤケース41に強固に固定されている。よって、ギヤカバー44のギヤケース41に対するがたつきが抑えられて、シート用モータ20からの異音の発生が抑制される。
ウォームホイールギヤ42は、プラスチック等の樹脂材料により略円盤状に形成され、大径ギヤ部42aと、大径ギヤ部42aよりも小径の小径ギヤ部42bとを備えている。ウォームホイールギヤ42は、ギヤケース41の底壁部41aに一端側が固定された支持ピンPによって回動自在に支持されている。つまり、ウォームホイールギヤ42は、支持ピンPの軸心C3を中心に回動するようになっている。そして、ウォームホイールギヤ42の大径ギヤ部42aは、アーマチュア軸35に設けたウォームギヤ37に噛み合わされている。
なお、支持ピンPの他端側は、ギヤカバー44に設けられた係合部44dに固定されるようになっている(詳細図示せず)。したがって、支持ピンPに掛かる比較的大きな負荷により、ギヤカバー44がギヤケース41に対してがたつかないようにするために、支持ピンPを囲うように略120°間隔で3つの固定ねじSを配置している。
出力ギヤ43は、ウォームホイールギヤ42よりも大径とされ、ウォームホイールギヤ42の小径ギヤ部42bに噛み合わされる。出力ギヤ43の軸心C4には、略円筒形状にされた出力軸43aが一体に設けられている。出力軸43aの径方向内側には、凹凸に形成されたセレーション嵌合部43bが形成されている。セレーション嵌合部43bには、シートバック部13をリクライニングさせるスクリュ等の動力伝達機構(図示せず)が、一体回転可能に嵌合される。
出力軸43aの軸方向両側は、出力ギヤ43の軸方向に沿う両側面から所定の高さでそれぞれ突出されている。そして、出力軸43aの軸方向両側は、ギヤケース41の底壁部41aに一体に設けられたケース側ボス部(支持孔)41gと、ギヤカバー44に一体に設けられたカバー側ボス部44cとによって、それぞれ回動自在に支持されている。
ここで、図3に示すように、底壁部41aの出力ギヤ43との対向部分には、出力ギヤ43との接触面積を小さくして、出力ギヤ43の摺動抵抗を小さくする複数の摺動突起41hが設けられている。また、摺動突起41hのそれぞれには、グリス(図示せず)が充填されるグリス溜め凹部41kが設けられている。
回転体RU(図2参照)の一部をなすウォームギヤ37と、ウォームギヤ37に噛み合わされたウォームホイールギヤ42と、ウォームホイールギヤ42に噛み合わされた出力ギヤ43と、ウォームホイールギヤ42の回転を外部(スクリュ等の駆動機構)に出力する出力軸43aとによって、減速機構SDが形成されている。つまり、シート用モータ20の減速機構SDは、ウォームギヤ37と大径ギヤ部42aとの噛み合い部分で「一段目」の減速を行い、小径ギヤ部42bと出力ギヤ43との噛み合い部分で「二段目」の減速を行っている。
図2に示すように、ギヤケース41の回転体RUの軸方向に沿うモータヨーク31側には、給電部材50のブラシホルダ部51を収容するブラシホルダ収容部45が一体に設けられている。これにより、給電部材50は、ギヤケース41とモータヨーク31との間に挟まれるようにして設けられる。図5に示すように、ブラシホルダ収容部45は底部45aを有している。底部45aは、ギヤケース41の底壁部41aに対して、側壁部41bと同じ方向に延ばされている。底部45aの略中央部分には、アーマチュア軸35(図2参照)が挿通される軸挿通孔45bが設けられている。
ブラシホルダ収容部45は、回転体RUの軸心C1(図2参照)の軸方向と交差する方向に互いに対向する一対の円弧壁45c1,45c2、および一対の平面壁45d1,45d2を備えている。つまり、ブラシホルダ収容部45の断面形状においても、モータヨーク31の断面形状と同様に略小判形状となっている。このようにすることで、ギヤケース41においても扁平形状としている。なお、ギヤケース41の底壁部41aの一部によって平面壁45d1が、ギヤケース41の天壁部41cの一部によって平面壁45d2が構成されている。
また、ブラシホルダ収容部45の開口側、つまりモータヨーク31側には、回転体RUの軸心C1の軸方向と交差する方向に突出された座面部45eが設けられている。ギヤケース41に設けられた座面部45eには、モータヨーク31に設けられたフランジ部31bが、回転体RUの軸心C1の軸方向から結合される。そして、ギヤケース41の座面部45eと、モータヨーク31のフランジ部31bとは、互いに3つの締結ねじSC(図2参照)によって強固に固定されている。なお、図5に示すように、座面部45eには、3つの締結ねじSCがそれぞれ螺合される合計3つの雌ねじ部45fが形成されている。
一対の円弧壁45c1,45c2には、座面部45eよりもモータヨーク31側に突出するようにして、断面が略円弧形状に形成された一対の印籠嵌合部45g1,45g2がそれぞれ設けられている。これらの印籠嵌合部45g1,45g2は、回転体RUの軸方向に延ばされており、モータヨーク31の一対の円弧面部31cにおけるフランジ部31b(図2参照)寄りの内側に印籠嵌合される。
一対の平面壁45d1,45d2には、それぞれ同じ形状の切り欠き部45hが設けられている。これらの切り欠き部45hは、本発明における凹部を構成している。一対の切り欠き部45hは、ギヤケース41のモータヨーク31との結合部に設けられ、回転体RUの軸心C1を中心に、回転体RUの周方向に所定間隔(180°間隔)で配置されている。つまり、一対の切り欠き部45hは、回転体RUの軸心C1を挟んで対向配置されている。また、一対の切り欠き部45hは、回転体RUの軸方向に窪むようにして、略U字形状に切り欠かれている。
ここで、図5に記載された線分C5は、ギヤケース41の底壁部41aに設けたケース側ボス部41g(図3参照)の軸心C4の延在方向に対して平行に延びる線分である。すなわち、線分C5および出力ギヤ43の軸心C4は、互いに平行となっている。そして、一対の切り欠き部45hは、線分C5の延在方向から対向するようにして、ギヤケース41に設けられている。
ブラシホルダ収容部45には、図6ないし図8に示すような給電部材50が収容される。給電部材50は、略環状に形成されたブラシホルダ部51と、略箱形状に形成されたコネクタ接続部52と、コネクタ接続部52の背面側に装着されたコネクタカバー(カバー部材)53とを備えている。ブラシホルダ部51およびコネクタ接続部52は、それぞれプラスチック等の樹脂材料(絶縁材料)によって形成され、複数の電子部品等が装着されるようになっている。
給電部材50を形成するブラシホルダ部51は、ブラシホルダ収容部45に収容される部分である。つまり、ブラシホルダ部51は、シート用モータ20の外部に露出されない(図2参照)。これに対し、コネクタ接続部52は、ブラシホルダ部51の径方向外側に一体に設けられ、ブラシホルダ収容部45の外部、つまりシート用モータ20の外部に露出するようになっている(図2参照)。
ブラシホルダ部51には、コンミテータ36(図2参照)が貫通する貫通孔51aが設けられている。図6に示すように、ブラシホルダ部51の一側面(表面)51bには、ブラシ54を移動自在に保持する一対のブラシケース51cが設けられている。ブラシケース51cおよびブラシ54は、貫通孔51aを挟んで対向配置されており、一対のブラシ54は、コンミテータ36に対して、それぞれバネ部材55によって押圧されている。また、ブラシホルダ部51の一側面51bには、一対のブラシ54にそれぞれ接続されたチョークコイル56が設けられている。ここで、図示においては、電気を通す部材には網掛けを施しており、その配置関係を分かり易くしている。
図7および図8に示すように、ブラシホルダ部51の他側面(裏面)51dには、一対のブラシ54の間に跨がるようにして、1つのコンデンサ57が設けられている。また、一方側のブラシ54に対応して、1つのPTCサーミスタ58が設けられている。ここで、一対のチョークコイル56および1つのコンデンサ57は、ブラシ54が発生する電気ノイズの外部への放散を防止するために設けられるものである。また、PTCサーミスタ58は、給電部材50の急激な温度上昇から電気回路を保護する保護回路素子として機能する。
図8に示すように、ブラシホルダ部51とコネクタ接続部52との間には、一対のブラシ54への駆動電流が流れる一対の導電部材59a,59bが設けられている。これらの導電部材59a,59bは、それぞれ導電性に優れた板状の黄銅等をプレス加工等することで所定形状に形成され、ブラシホルダ部51およびコネクタ接続部52の裏側(他側面51d側)から差し込み固定される。
一対の導電部材59a,59bの長手方向一側は、図6に示すようにコネクタ接続部52の内側に露出されている(図示では1つのみ示す)。一方、一対の導電部材59a,59bの長手方向他側は、一対のチョークコイル56等を介して一対のブラシ54にそれぞれ電気的に接続されている。これにより、コネクタ接続部52に接続される自動車10側の外部コネクタ(図示せず)から、一対の導電部材59a,59bを介して一対のブラシ54に駆動電流がそれぞれ供給されて、モータ部30の回転体RU(図2参照)が回転駆動される。
図8に示すように、コネクタ接続部52の他側面51d側の殆どの部分、およびブラシホルダ部51の他側面51d側の一部の部分は、コネクタカバー53によって覆われている。つまり、コネクタカバー53は、一対の導電部材59a,59bの外部に露出される部分(コネクタ接続部52寄りの部分)を覆うようになっている。これにより、導通不良等の発生を防止している。
コネクタカバー53は、コネクタ接続部52の他側面51d側の殆どの部分を覆い、かつシート用モータ20の外部に露出される外部露出部53aを有している。また、コネクタカバー53は、ブラシホルダ部51の他側面51d側の一部を覆い、かつシート用モータ20の内部に配置される内部配置部53bを有している。図8に示すように、外部露出部53aには、一対の固定爪53c(図示では1つのみ示す)が設けられている。これらの固定爪53cは、外部露出部53aを挟むようにして対向配置されている。
一方、ブラシホルダ部51とコネクタ接続部52との間で、かつコネクタ接続部52寄りの部位には、コネクタカバー53に設けた一対の固定爪53cが引っ掛けられる一対の引っ掛け部52a(図示では1つのみ示す)が設けられている。これらの引っ掛け部52aは、コネクタ接続部52を挟むようにして対向配置されている。これにより、図8の破線矢印Mに示すように、コネクタカバー53を、ブラシホルダ部51およびコネクタ接続部52に臨ませることで、一対の固定爪53cが一対の引っ掛け部52aにそれぞれ引っ掛けられて、コネクタカバー53が、ブラシホルダ部51およびコネクタ接続部52に装着される。
図7に示すように、コネクタカバー53をブラシホルダ部51およびコネクタ接続部52に装着した状態、つまり給電部材50を組み立てた状態のもとで、ブラシホルダ部51とコネクタ接続部52との間には、ブラシホルダ部51の他側面51dに向けて突出された凸部60が設けられている。凸部60は、突出側(図中上側)の角部が円弧形状とされた略長方形形状に形成され、凸部60の外部露出部53a側には外側鍔部53eが、凸部60の内部配置部53b側には内側鍔部53fが設けられて溝形状をなすように構成されており、この溝形状によって、凸部60がギヤケース41に設けた一対の切り欠き部45hの何れかに、隙間無く入り込めるようになっている。
凸部60は、コネクタカバー53の外部露出部53aと内部配置部53bとの間のカバー中間部53dに形成されている。そして、ギヤケース41に設けた一対の切り欠き部45hのうちの何れかを選択して、当該選択した切り欠き部45hに凸部60を係合させることで、回転体RUの周方向に沿うギヤケース41およびモータヨーク31(図2参照)に対するコネクタ接続部52の位置決めが行われる。このように、凸部60は、ギヤケース41およびモータヨーク31に対して、コネクタ接続部52を、2つの配置パターン(図9参照)に位置決めする機能を備えている。
また、ブラシホルダ部51の径方向外側で、かつ回転体RUの軸心C1を中心とした凸部60側とは反対側には、蓋部61が一体に設けられている。蓋部61は、凸部60と同じ形状に形成されている。すなわち、蓋部61は、ブラシホルダ部51の他側面51dに突出され、突出側の角部が円弧形状に形成された略長方形形状に形成されている。これにより、蓋部61は、凸部60と同様に、ギヤケース41に設けた一対の切り欠き部45hの何れかに、隙間無く入り込むことができる。
蓋部61は、図4に示すように、凸部60が装着されない側の切り欠き部45hに装着され、当該切り欠き部45hを閉塞している。これにより、ブラシホルダ収容部45の内部への埃等の侵入が抑えられ、ブラシホルダ部51に装着された複数の電子部品(図8参照)が短絡したりする等の不具合の発生が確実に防止される。
ここで、蓋部61は、凸部60と同様に、ギヤケース41およびモータヨーク31に対して、コネクタ接続部52を、2つの配置パターン(図9参照)に位置決めする機能も有している。このように、凸部60と蓋部61との2箇所で、ギヤケース41およびモータヨーク31に対するコネクタ接続部52の位置決めを行うため、ギヤケース41およびモータヨーク31に対する給電部材50のがたつきが確実に抑えられる。
なお、シート用モータ20においては、図1に示すように、自動車10の車室内に設けられるため、雨水や埃等に曝される機会が殆ど無い。したがって、凸部60および蓋部61のうちの何れか一方を省略することもできる。この場合、給電部材50の軽量化や構造の簡素化を図ることが可能となる。また、凸部60を省略した場合には、蓋部61が本発明における凸部を構成する。
ただし、外部コネクタ(図示せず)のコネクタ接続部52への差し込み荷重に対して、ある程度の剛性を確保するために、ブラシホルダ部51とコネクタ接続部52との間の凸部60を残して、蓋部61を省略する方が望ましい。
また、蓋部61を、ブラシホルダ部51に一体に設けずに別体とし、かつプラスチック等よりも柔軟性を有するゴム材料で形成し、凸部60が装着されない側の切り欠き部45hに嵌め込むようにしても良い。
ここで、本実施の形態に係るシート用モータ20においては、図9(a),(b)に示すような、コネクタ接続部52の配置パターンA、B(2種類)を得ることができる。なお、図9においては、ギヤケース41および給電部材50のみが示されている。
[配置パターンA]
図2、図3、図4および図9(a)に示すように、配置パターンAは、給電部材50の凸部60を、ギヤケース41の天壁部41c側にある切り欠き部45hに入り込ませ、給電部材50の蓋部61を、ギヤケース41の底壁部41a側にある切り欠き部45hに入り込ませた、シート用モータ20である。
この場合、給電部材50のコネクタ接続部52は、ギヤケース41の開口部41d側に突出され、かつコネクタ接続部52に対する外部コネクタの差し込み方向がモータ部30側となる。ここで、コネクタ接続部52は、モータヨーク31の平面部31d上に配置されるため、シート用モータ20の厚み寸法をそれほど厚くさせずに、外部コネクタを容易に差し込めるようになっている。具体的には、外部コネクタを平面部31d上に沿わせて移動させることで、手探りの状態であっても、外部コネクタをコネクタ接続部52に容易に接続することができる。
[配置パターンB]
図9(b)に示すように、配置パターンBは、上述の配置パターンAとは逆に、給電部材50の凸部60を、ギヤケース41の底壁部41a側にある切り欠き部45hに入り込ませ、給電部材50の蓋部61を、ギヤケース41の天壁部41c側にある切り欠き部45hに入り込ませた、シート用モータ20である。
この場合、給電部材50のコネクタ接続部52は、ギヤケース41の底壁部41a側に突出され、かつコネクタ接続部52に対する外部コネクタの差し込み方向がモータ部30側となる。ここで、コネクタ接続部52は、モータヨーク31の平面部31d上に配置されるため、シート用モータ20の厚み寸法をそれほど厚くさせずに、外部コネクタを容易に差し込めるようになっている。外部コネクタのコネクタ接続部52への差し込み手順は、上述の配置パターンAと同様である。
ただし、図10に示すように、配置パターンAのシート用モータ20の厚み寸法T1の方が、配置パターンBのシート用モータ20の厚み寸法T2よりも若干薄くなっている(T1<T2)。これは、ギヤカバー44における支持ピンPの係合部44dが、若干、軸心C3の方向に突出しているためであり、配置パターンAにおけるコネクタ接続部52の突出方向が、このギヤカバー44の係合部44dと同じ方向となるためである。
このように、本実施の形態に係るシート用モータ20においては、配置パターンAおよび配置パターンBの形態を取り得る。そして、何れの配置パターンA、Bにおいても、コネクタ接続部52は、モータヨーク31の平面部31d上に配置される。すなわち、図10に示すように、コネクタ接続部52は、モータヨーク31の周囲のうちの一対の永久磁石32を避けた位置に配置される。言い換えれば、永久磁石32が内側に固定された一対の円弧面部31c上に、コネクタ接続部52は配置されない。
したがって、図10に示すように、シート用モータ20を組み立てた状態のもとで、一対の永久磁石32の着磁作業を容易に行うことができる。具体的には、着磁器(図示せず)の着磁コアMCを、コネクタ接続部52に干渉させること無く、一対の円弧面部31c上にそれぞれ配置し、当該状態のもとで一対の永久磁石32の着磁作業を行うことができる。この場合、コネクタ接続部52と一対の着磁コアMCとの接触を確実に抑制できるので、着磁作業におけるコネクタ接続部52の損傷等を確実に防止することができる。また、従来の技術では、モータ装置の給電部が、出力軸の軸方向およびウォーム軸の軸方向の双方と交差する方向(回転軸のウォームホイールとは反対の方向)に突出していたため、着磁コアMCによる確実な着磁を行うためには、給電部を避けた位置に永久磁石を配置させる必要があって、モータヨーク31の回転体RUの軸方向に沿う長さ寸法が増大してしまうことがあったが、本実施の形態においてはその寸法を極力詰めることができる。
以上詳述したように、本実施の形態に係るシート用モータ20によれば、給電部材50に、ギヤケース41に設けた一対の切り欠き部45hのうちの何れかに入り込んで、回転体RUの周方向に沿うギヤケース41およびモータヨーク31に対するコネクタ接続部52の位置決めを行う凸部60を設けた。
これにより、1つの給電部材50で、コネクタ接続部52の突出方向を異ならせた種々の仕様(配置パターンAおよび配置パターンB)のシート用モータ20を形成できる。よって、レイアウト性を向上させて汎用性を高めつつ、歩留まりを向上させることができる。
また、本実施の形態に係るシート用モータ20によれば、凸部60が、ブラシホルダ部51とコネクタ接続部52との間に設けられるので、コネクタ接続部52の根元部分の剛性を高めることができる。よって、比較的大きな外部コネクタのコネクタ接続部52への差し込み荷重に対して、十分に耐え得る給電部材50を実現できる。
さらに、本実施の形態に係るシート用モータ20によれば、ギヤケース41は、出力軸43aを回動自在に支持するケース側ボス部41gを備え、ケース側ボス部41gの延在方向と平行な線分C5(図5参照)の延在方向から対向するように、一対の切り欠き部45hをギヤケース41に形成した。したがって、コネクタ接続部52をシート用モータ20の厚み方向に突出させて、シート用モータ20の厚み寸法をそれほど厚くさせること無く、外部コネクタをコネクタ接続部52に容易に差し込むことができる。
また、本実施の形態に係るシート用モータ20によれば、モータヨーク31は、回転体RUの軸方向と交差する方向にそれぞれ対向する一対の平面部31dおよび一対の円弧面部31cを備え、ケース側ボス部41gの延在方向と平行な線分C2(図4参照)の延在方向から、一対の平面部31dを対向させた。したがって、シート用モータ20全体の扁平化(薄型化)を実現できる。
さらに、本実施の形態に係るシート用モータ20によれば、永久磁石32を、一対の円弧面部31cの内側にそれぞれ装着した。これにより、コネクタ接続部52を、モータヨーク31の周囲のうちの一対の永久磁石32を避けた位置に配置できる。よって、シート用モータ20を組み立てた状態のもとで、一対の永久磁石32の着磁作業を容易に行うことができる。
また、本実施の形態に係るシート用モータ20によれば、給電部材50は、ブラシホルダ部51とコネクタ接続部52との間に設けられ、駆動電流が流れる一対の導電部材59a,59bと、これらの導電部材59a,59bを覆うコネクタカバー53と、を備え、コネクタカバー53が凸部60を形成する。したがって、ブラシホルダ部51およびコネクタ接続部52に対する一対の導電部材59a,59bの装着作業を容易にすることが可能となる。
また、コネクタカバー53の凸部60を形成する部分は、ギヤケース41とモータヨーク31との間に挟まれるようにして設けられるので、コネクタカバー53のブラシホルダ部51およびコネクタ接続部52に対するがたつきが抑制されて、シート用モータ20からの異音の発生を抑制できる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態においては、凹部としての切り欠き部45hを、ギヤケース41側のみに設けたものを示したが、本発明はこれに限らず、モータヨーク31側のみに設けても良いし、ギヤケース41とモータヨーク31との双方に設けても良い。これに合わせて、凸部の形状も任意に変更することができる。
また、上記実施の形態においては、凹部としての切り欠き部45hを、ギヤケース41に180°間隔で対向するように2つ設けたものを示したが、本発明はこれに限らず、90°間隔で4つ設けたり、120°間隔で3つ設けたりしても良い。この場合、コネクタ接続部52の配置パターンのバリエーションを増やすことができる。
さらに、上記実施の形態においては、コネクタカバー53の凸部60を形成する部分が、ギヤケース41とモータヨーク31との間に挟まれるようにして設けられるため、コネクタカバー53に設けた一対の固定爪53cおよびコネクタ接続部52寄りの部位に設けた一対の引っ掛け部52aを省略しても構わない。
また、上記実施の形態においては、本発明に係るモータ装置を、シート用モータ20としたものを示したが、本発明はこれに限らず、パワーウィンド装置やワイパ装置等の他の用途に用いられるモータ装置にも適用することができる。この場合、特に、モータ装置が劣悪な外部環境に曝されるような場合には、切り欠き部45hと凸部60との間および切り欠き部45hと蓋部61との間等に、シール部材を設けるようにするのが望ましい。
10 自動車
11 パワーシート装置
12 シートクッション部
13 シートバック部
13a ランバーサポート部
20 シート用モータ(モータ装置)
30 モータ部
31 モータヨーク(第2ケース)
31a 段差状底部
31b フランジ部
31c 円弧面部
31d 平面部
31e 軸受保持部
32 永久磁石
33 コイル
34 アーマチュア(回転体)
35 アーマチュア軸(回転体)
36 コンミテータ(整流子,回転体)
37 ウォームギヤ(減速機構,回転体)
40 ギヤ部
41 ギヤケース(第1ケース)
41a 底壁部
41b 側壁部
41c 天壁部
41d 開口部
41e 係合突起
41f 雌ねじ部
41g ケース側ボス部(支持孔)
41h 摺動突起
41k グリス溜め凹部
42 ウォームホイールギヤ(減速機構)
42a 大径ギヤ部
42b 小径ギヤ部
43 出力ギヤ
43a 出力軸(減速機構)
43b セレーション嵌合部
44 ギヤカバー
44a 係合爪
44b ねじ挿通孔
44c カバー側ボス部
44d 係合部
45 ブラシホルダ収容部
45a 底部
45b 軸挿通孔
45c1,45c2 円弧壁
45d1,45d2 平面壁
45e 座面部
45f 雌ねじ部
45g1,45g2 印籠嵌合部
45h 切り欠き部(凹部)
50 給電部材
51 ブラシホルダ部
51a 貫通孔
51b 一側面
51c ブラシケース
51d 他側面
52 コネクタ接続部
52a 引っ掛け部
53 コネクタカバー(カバー部材)
53a 外部露出部
53b 内部配置部
53c 固定爪
53d カバー中間部
53e 外側鍔部
53f 内側鍔部
54 ブラシ
55 バネ部材
56 チョークコイル
57 コンデンサ
58 PTCサーミスタ
59a,59b 導電部材
60 凸部
61 蓋部
B1 第1軸受
B2 第2軸受
MC 着磁コア
P 支持ピン
RU 回転体
S 固定ねじ
SC 締結ねじ
SD 減速機構

Claims (5)

  1. 整流子を有する回転体と、
    前記回転体を回転自在に収容する第1ケースおよび第2ケースと、
    前記第1ケースと前記第2ケースとの間に設けられ、前記整流子に駆動電流を供給する給電部材と、
    を備えた、モータ装置であって、
    前記第1ケースに設けられ、前記回転体の軸心を中心に前記回転体の周方向に所定間隔で配置され、かつ前記回転体の軸方向に窪んだ一対の凹部と、
    前記給電部材に設けられ、前記整流子が貫通する貫通孔を有し、前記整流子に摺接するブラシを保持するブラシホルダ部と、
    前記ブラシホルダ部の径方向外側に設けられ、外部コネクタが接続されるコネクタ接続部と、
    前記給電部材に設けられ、一対の前記凹部のうちの何れかに入り込んで、前記回転体の周方向に沿う前記第1ケースおよび前記第2ケースに対する前記コネクタ接続部の位置決めを行う凸部と、
    を備え
    前記第1ケースは、内部に減速機構が収容されたギヤケースであり、
    前記減速機構は、
    前記回転体に設けられたウォームギヤと、
    前記ウォームギヤに噛み合わされたウォームホイールギヤと、
    前記ウォームホイールギヤの回転を外部に出力する出力軸と、
    から形成され、
    前記ギヤケースは、
    前記出力軸を回動自在に支持する支持孔を備え、
    一対の前記凹部は、
    前記支持孔の延在方向と平行な線分の延在方向から前記回転体の軸心を挟んで対向するように、前記ギヤケースに形成されている、
    モータ装置。
  2. 請求項1記載のモータ装置において、
    前記凸部が、前記ブラシホルダ部と前記コネクタ接続部との間に設けられる、
    モータ装置。
  3. 請求項1または2記載のモータ装置において、
    前記第2ケースは、内部に永久磁石が装着されたモータヨークであり、
    前記モータヨークは、
    前記回転体の軸方向と交差する方向にそれぞれ対向する一対の平面部および一対の円弧面部を備え、
    前記支持孔の延在方向と平行な線分の延在方向から、一対の前記平面部が対向している、
    モータ装置。
  4. 請求項記載のモータ装置において、
    前記永久磁石が、一対の前記円弧面部の内側にそれぞれ装着されている、
    モータ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータ装置において、
    前記給電部材は、
    前記ブラシホルダ部と前記コネクタ接続部との間に設けられ、前記駆動電流が流れる導電部材と、
    前記導電部材を覆うカバー部材と、
    を備え、
    前記カバー部材が前記凸部を形成している、
    モータ装置。
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