JP6900293B2 - 減速機構付モータ - Google Patents

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Description

本発明は、入力軸を備えたモータ部と、入力軸により回転されるウォームおよびウォームに噛み合わされるウォームホイールを備えた減速機構と、減速機構を収容するケーシングと、を備えた減速機構付モータに関する。
従来、自動車等の車両に搭載されるサンルーフ装置等の駆動源には、小型でありながら大きな出力が得られる減速機構付モータが採用されている。これにより、ルーフ内等の幅狭のスペースに、減速機構付モータを容易に搭載することができる。このような減速機構付モータには、例えば、特許文献1に記載された電動モータがある。
特許文献1に記載された電動モータは、サンルーフ装置の駆動源に用いられ、アーマチュア軸により回転されるウォームと、ウォームに噛み合わされるウォームホイールとを備えている。すなわち、特許文献1に記載された電動モータの減速機構は、比較的大きな減速比が得られるウォーム減速機構を採用している。
そして、ウォームホイールの回転中心に固定された出力軸の先端側が、ギヤケース(ケーシング)の外部に露出されており、当該露出部分に駆動ギヤが固定されている。ここで、駆動ギヤには、駆動ケーブルに設けられたギヤが噛み合わされており、これにより駆動ギヤの回転に伴い駆動ケーブルが移動されて、ルーフパネルが開閉される。
特開2010−057294号公報
しかしながら、特許文献1に記載された減速機構は、インサート成形等によりウォームホイールに出力軸を固定した後で、出力軸の先端側をケーシングに通過させ、その後さらに出力軸の先端部分にカシメ加工等により駆動ギヤを固定する構造を採用している。
具体的には、特許文献1に記載された減速機構では、(1)ウォームホイールのインサート成形,(2)ウォームホイールのケーシングへの組み付け,(3)出力軸への駆動ギヤの装着とカシメ加工を経ることで、漸くウォームホイールがケーシングに組み付けられる構造を採用していた。さらには、部品点数についても、樹脂製のウォームホイール,金属製の出力軸,金属製の駆動ギヤの合計3つの部品が必要であり、部品点数の削減が望まれていた。
本発明の目的は、部品点数を削減しつつ、容易に組み立てられる減速機構付モータを提供することにある。
本発明の一態様では、入力軸を備えたモータ部と、前記入力軸により回転されるウォームおよび前記ウォームに噛み合わされるウォームホイールを備えた減速機構と、前記減速機構を収容するケーシングと、を備えた減速機構付モータであって、前記ウォームホイールは、前記ウォームホイールの回転中心に設けられ、前記ウォームホイールの軸方向に窪んだ内歯付き凹部と、軸方向一側に第1歯部が設けられ、軸方向他側に第2歯部が設けられた出力軸と、を有し、前記第1歯部は、前記内歯付き凹部に固定されており、前記第2歯部は、被駆動対象物に噛み合わされており、前記出力軸を軸方向一側および軸方向他側から見たときに、前記第1歯部と前記第2歯部とが同じ形状であり前記出力軸の軸方向に沿う前記第1歯部と前記第2歯部との間に、前記第1歯部および前記第2歯部と同じ外径の円柱部が設けられ、前記ケーシングは、前記円柱部を回転自在に支持する軸受部を備え、前記第2歯部は、前記ケーシングの外部に露出しており、前記内歯付き凹部に設けられた内歯と、前記第1歯部と、前記第2歯部とが、それぞれ前記出力軸の軸方向に対して傾斜された斜歯となっている
本発明の他の態様では、前記円柱部は、前記出力軸の軸方向中央に設けられている。
本発明の他の態様では、前記被駆動対象物は、前記出力軸を中心に対向配置される一対の駆動ケーブルであり、前記ケーシングは、前記一対の駆動ケーブルを前記出力軸の径方向外側から前記第2歯部に向けて支持する一対のケーブルガイドを備えている。
本発明によれば、出力軸の軸方向一側に第1歯部が設けられ、出力軸の軸方向他側に第2歯部が設けられ、第1歯部および第2歯部のうちのいずれか一方が内歯付き凹部に固定され、第1歯部および第2歯部のうちのいずれか他方が被駆動対象物に噛み合わされ、出力軸を軸方向一側および軸方向他側から見たときに、第1歯部と第2歯部とが同じ形状となっている。
これにより、第1歯部および第2歯部が分解不能に出力軸に一体化され、部品点数を削減することができる。また、カシメ加工を省略して容易に組み立てることができる。さらに、出力軸のウォームホイールに対する組み付け方向性を無くして、ウォームホイールに容易に圧入固定したり、ウォームホイールを容易にインサート成形したりすることができる。また、第1歯部または第2歯部がウォームホイールの内歯付き凹部に固定されるので、ウォームホイールに対する出力軸の結合強度を高めることができる。
車両のルーフに設置されたサンルーフ装置を示す概略図である。 サンルーフモータのカバー部材側を示す斜視図である。 サンルーフモータのギヤケース側を示す斜視図である。 サンルーフモータの分解斜視図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。 (a),(b)は、出力軸が固定されたウォームホイールを示す斜視図である。 ウォームホイールを単体で示す平面図である。 (a),(b)は、出力軸を単体で示す平面図である。 ギヤ部の組み立て手順を説明する図5に対応した断面図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は車両のルーフに設置されたサンルーフ装置を示す概略図を、図2はサンルーフモータのカバー部材側を示す斜視図を、図3はサンルーフモータのギヤケース側を示す斜視図を、図4はサンルーフモータの分解斜視図を、図5は図3のA−A線に沿う断面図を、図6(a),(b)は出力軸が固定されたウォームホイールを示す斜視図を、図7はウォームホイールを単体で示す平面図を、図8(a),(b)は出力軸を単体で示す平面図を、図9はギヤ部の組み立て手順を説明する図5に対応した断面図をそれぞれ示している。
図1に示されるように、サンルーフ装置10は、ルーフパネル11を備えている。ルーフパネル11は、車両12のルーフ13に形成された開口部14を開閉する。ルーフパネル11の車幅方向(図中上下方向)に沿う両側には、一対のシュー15a,15bがそれぞれ固定されている。また、ルーフ13の開口部14の車幅方向に沿う両側には、車両12の前後方向(図中左右方向)に延びるガイドレール16がそれぞれ固定されている。そして、一対のシュー15a,15bが、対応する一対のガイドレール16にそれぞれ案内されることで、ルーフパネル11が、車両12の前後方向に移動自在つまり開閉自在となっている。
車両12の後方側(図中右側)に配置されたシュー15bのそれぞれには、ギヤ付きの駆動ケーブル(被駆動対象物)17a,17bの一端が連結されている。これらの駆動ケーブル17a,17bの他端は、開口部14よりも車両12の前方側(図中左側)に取り回されている。
車両12の前方側で、開口部14とフロントガラスFGとの間に配置されたルーフ13の内部には、サンルーフモータ20が搭載されている。そして、一対の駆動ケーブル17a,17bの他端が、サンルーフモータ20に設けられた出力軸43の駆動ギヤ43b(図3参照)に噛み合わされている。ここで、サンルーフモータ20が駆動されると、駆動ギヤ43bの回転に伴い、一対の駆動ケーブル17a,17bが互いに逆向きに移動される。これにより、ルーフパネル11は、一対のシュー15bを介して一対の駆動ケーブル17a,17bによって押し引きされ、ひいては自動的に開閉される。
図2および図3に示されるように、サンルーフモータ20は、ブラシ付きモータであるモータ部21を備えている。モータ部21の外郭をなすヨーク22は、その軸心を中心に湾曲された一対の円弧部22aと、これらの円弧部22aに連なる互いに平行とされた一対の平板部22bと、その軸方向の一端を閉塞する底部22cとを備え、断面が略小判形状の有底筒状に形成されている。
図4に示されるように、ヨーク22の内部には、アーマチュア23が収容されている。アーマチュア23は、アーマチュア軸(入力軸)24を備えており、アーマチュア軸24の基端部分がヨーク22の底部22cに設けられた軸受(図示せず)に支持されることで、アーマチュア23はヨーク22の内部で回転自在となっている。なお、ヨーク22の内側には、複数の永久磁石(図示せず)が固定されている。
アーマチュア軸24には、アーマチュアコア25が固定されており、このアーマチュアコア25には複数のアーマチュアコイル26(詳細図示せず)が巻装されている。また、アーマチュア軸24には、アーマチュアコア25に隣接してコンミテータ27が固定されており、複数のアーマチュアコイル26のコイル端は、コンミテータ27にそれぞれ電気的に接続されている。
ヨーク22の開口端には、アーマチュアコイル26に駆動電流を供給するためのブラシホルダ28が装着される。ブラシホルダ28は、複数のブラシ(図示せず)を移動自在に保持しており、ブラシホルダ28の軸心には、コンミテータ27が回転自在に挿通される。これにより、複数のブラシはコンミテータ27の外周面に摺接されて、当該ブラシおよびコンミテータ27を介して所定のタイミングで転流された駆動電流が、アーマチュアコイル26に供給される。
ヨーク22の開口端には、一対のボルトB1,B2とナットN1,N2とによって、ギヤ部30の外郭をなすギヤケース(ケーシング)31が固定されている。ギヤケース31は、プラスチック等の樹脂材料により略バスタブ形状に形成されている。そして、モータ部21に設けられるアーマチュア軸24の先端部分は、ヨーク22からギヤケース31の内部にまで突出され、ギヤケース31に回転自在に収容されている。なお、アーマチュア軸24の先端部分および中間部分は、ギヤケース31の内部に設けられた軸受(図示せず)に支持されている。
図4および図5に示されるように、ギヤケース31の内部には、減速機構40が収容されている。減速機構40はウォーム減速機構であり、ウォーム41とウォームホイール42とから構成されている。ウォーム41は、アーマチュア軸24の先端部分の外周面に一体成形されている。つまり、ウォーム41はアーマチュア軸24により回転される。また、ウォームホイール42の回転中心には出力軸43が固定され、当該出力軸43とともにギヤケース31の内部に設けられた円筒状のギヤ収容部31aに回転自在に収容されている。
そして、ウォーム41およびウォームホイール42は、互いに噛み合わされており、これによりアーマチュア軸24の高速回転は、減速機構40により所定の回転数にまで減速されて高トルク化され、この高トルク化された回転力が出力軸43から外部に出力される。
なお、ウォーム41をアーマチュア軸24の先端部分の外周面に一体成形するに限らず、ウォーム41を備えたウォーム軸(図示せず)をアーマチュア軸24に連結した「別体構造」にする等、アーマチュア軸24によりウォーム41が回転される構造であれば他の構造であっても良い。
ギヤ収容部31aの開口部には、鋼板等をプレス成形等することで略円板形状に形成されたギヤカバー44が装着されている。ギヤカバー44は、ギヤ収容部31aとカバー部材45の基板収容部45a(図5参照)との間を隔離している。これにより、減速機構40に塗布された潤滑グリス(図示せず)が、ギヤ収容部31a以外の部分、例えば、基板収容部45aに飛散するのを防止している。
ギヤケース31の開口部は、プラスチック等の樹脂材料で略バスタブ形状に形成されたカバー部材45によって閉塞されている。ここで、サンルーフモータ20のカバー部材45側は、サンルーフモータ20をルーフ13の内部に搭載した状態(図1参照)で、運転者や同乗者がいる車室内側に向けられている。
カバー部材45は、ギヤケース31とともにギヤ部30の外郭を形成しており、その内側には、基板46が収容される基板収容部45a(図5参照)が形成されている。また、カバー部材45には、合計5つの係合爪45b(図4では3つのみ示す)が一体に設けられている。これらの係合爪45bは、ギヤケース31に設けられた係合凸部31b(図4では3つのみ示す)にそれぞれ係合される。これにより、カバー部材45はギヤケース31に対して、ワンタッチで簡単に装着でき、かつ容易に外れることが無い。
さらに、基板収容部45aには、モータ部21の駆動を制御する基板46が収容されている。基板46は、図5に示されるように、カバー部材45に対して、当該カバー部材45に設けられた係止爪45cや固定ねじSにより、がたつくこと無く固定されている。
ここで、ギヤカバー44,基板46,カバー部材45には、サンルーフモータ20を組み立てた状態で、出力軸43の端部が対向し得る貫通孔44a,46a,45dがそれぞれ形成されている。これらの貫通孔44a,46a,45dには、出力軸43を手動で回転させる車載工具(図示せず)が挿通される。これにより、何らかの原因でサンルーフモータ20が動作不能となったときに、車載工具を用いて出力軸43を回転させることで、ルーフパネル11(図1参照)を開閉させることができる。
図4に示されるように、基板46は、サンルーフモータ20を組み立てた状態で、減速機構40とカバー部材45との間に配置される。基板46の長手方向一側(図中左側)には、車両12(図1参照)に設けられた外部コネクタ(図示せず)が電気的に接続されるコネクタ接続部46bが設けられている。また、基板46の長手方向他側(図中右側)には、ブラシホルダ28が電気的に接続されている。これにより、外部コネクタからの駆動電流が、基板46を介してブラシホルダ28に供給され、ひいてはモータ部21が駆動される。
図6に示されるように、ウォームホイール42の回転中心には、出力軸43の軸方向一側が固定されている。具体的には、ウォームホイール42は溶融されたプラスチック等の樹脂材料を射出成形することで略円盤形状に形成され、出力軸43は金属粉末を押し固めて加熱(焼結)することで略円柱形状に形成されている。そして、焼結金属製の出力軸43は、樹脂製のウォームホイール42を射出成形する際に一体化される。すなわち、出力軸43の軸方向一側は、インサート成形によりウォームホイール42の回転中心に強固に固定される。
ウォームホイール42は、図6(a)に示されるように、出力軸43が固定される側に第1面(表面)42aが設けられている。また、図6(b)に示されるように、出力軸43が固定される側とは反対側(ギヤカバー44側)に第2面(裏面)42bが設けられている。そして、ウォームホイール42は、出力軸43を分離した状態では、図7に示されるような形状になっており、ウォームホイール42の第1面42a側で、かつその回転中心には、ウォームホイール42の軸方向に窪んだ内歯付き凹部42cが設けられている。
内歯付き凹部42cは、その径方向内側に突出するようにして設けられた所定のピッチの内歯42dと、ウォームホイール42の軸方向に沿う第2面42b寄り(図7の紙面奥側)に設けられた環状底部42eと、を備えている。そして、内歯42dは、ウォームホイール42(出力軸43)の軸方向に所定の角度で傾斜された斜歯となっている。
ここで、内歯付き凹部42cに出力軸43の軸方向一側が固定された状態(図5および図6参照)において、内歯42dには、出力軸43の軸方向一側に設けられた固定ギヤ43aが噛み合って強固に固定され、環状底部42eには、出力軸43の軸方向一側に形成された第1端面43a1を支持している。
また、ウォームホイール42における内歯付き凹部42cの周囲には、ウォームホイール42の軸方向および径方向に対して肉厚となった環状肉厚部42fが設けられている。環状肉厚部42fは、内歯付き凹部42cを補強しており、ウォームホイール42に対する出力軸43の倒れ(歪み)を防止する補強部材として機能する。これにより、ウォームホイール42に対する出力軸43の固定強度が十分に確保されて、ひいてはサンルーフモータ20の静粛性が向上される。
さらに、ウォームホイール42の径方向外側には、ウォーム41に噛み合わされる所定のピッチの歯部42gが形成されている。ここで、歯部42gにおいても、ウォームホイール42(出力軸43)の軸方向に所定の角度で傾斜された斜歯となっている。これにより、ウォーム41とウォームホイール42との噛み合いがスムーズとなって、減速機構40の静粛性が向上される。
ここで、特に、本実施の形態においては、運転者や同乗者の頭上に配置されるサンルーフモータ20であるため、静粛性の向上は必須の条件となっている。
また、ウォームホイール42の径方向に沿う環状肉厚部42fと歯部42gとの間には、複数の肉盗み部42hが設けられている。これらの肉盗み部42hは、図5および図6に示されるように、ウォームホイール42の周方向に並んでおり、かつウォームホイール42の軸方向に窪んで設けられている。さらには、複数の肉盗み部42hは、ウォームホイール42の第1面42a側と第2面42b側との双方に設けられている。
これにより、ウォームホイール42を軽量化しつつ、ウォームホイール42にヒケやボイド等の不具合が発生することが効果的に抑えられる。すなわち、複数の肉盗み部42hは、ウォームホイール42を射出成形して、その後、冷却して硬化させる際に、ウォームホイール42に歪みを発生させずにウォームホイール42を精度良く成形する上で必要な要素となっている。したがって、これによっても、静粛性に優れた減速機構40が実現される。
なお、本実施の形態においては、図6および図7に示されるように、複数の肉盗み部42hの形状を、ウォームホイール42を軸方向から見たときに、それぞれ略三角形となるように形成しているが、ウォームホイール42に必要とされる剛性(強度)等に応じて、例えば円形や扇形等の他の形状に形成することもできる。
出力軸43は、ウォームホイール42から分離させた状態では、図8に示されるような形状になっている。具体的には、出力軸43は、図8(a)に示されるように、その軸方向に沿う全ての部分が外径寸法Dに設定された円柱形状に形成されている。
出力軸43の軸方向一側(図中左側)には、第1歯部としての固定ギヤ43aが設けられ、出力軸43の軸方向他側(図中右側)には、第2歯部としての駆動ギヤ43bが設けられている。また、出力軸43の軸方向一側(固定ギヤ43a側)および出力軸43の軸方向他側(駆動ギヤ43b側)には、当該出力軸43の軸方向と直交する方向に拡がる第1端面43a1および第2端面43b1が設けられている。さらに、出力軸43の軸方向に沿う固定ギヤ43aと駆動ギヤ43bとの間には、外周面が滑らかに成形された円柱部43cが設けられている。つまり、固定ギヤ43a,駆動ギヤ43b,円柱部43cは、いずれも外径寸法Dに設定されている。
また、出力軸43の軸方向に沿う固定ギヤ43a,駆動ギヤ43b,円柱部43cの長さ寸法は、それぞれ略同じ長さ寸法Lに設定されている。これにより、出力軸43は略ドラム缶形状になっており、よって円柱部43cを中心として、その軸方向に対称形状(図8(a)参照)となっている。
さらに、固定ギヤ43aおよび駆動ギヤ43bは、それぞれ内歯付き凹部42cの内歯42d(図7参照)と同じピッチに設定され、かつ内歯42dと同じ傾斜角度で出力軸43の軸方向に傾斜されている。このように、固定ギヤ43aおよび駆動ギヤ43bにおいても斜歯となっている。
これにより、出力軸43に対して反力が付加されたとしても、出力軸43をウォームホイール42に対して雄ねじのように作用させることができる。したがって、出力軸43がウォームホイール42に対してがたついたり外れたりすることが効果的に抑えられる。ただし、本実施の形態のように、本発明をサンルーフモータ20に適用する場合には、出力軸43は双方向に回転される。よって、負荷が大きい方の回転方向(ルーフパネル11を閉じる方向)に対して、雄ねじのように作用するよう出力軸43とウォームホイール42とを固定するのが望ましい。
また、固定ギヤ43aおよび駆動ギヤ43bを、出力軸43の軸方向から見たときに、それぞれ同じ形状となっている。すなわち、図8に示されるように、固定ギヤ43aを出力軸43の軸方向である矢印B方向から見ると、図8(b)に示されるような形状に見え、駆動ギヤ43bを出力軸43の軸方向である矢印C方向から見ても、図8(b)に示されるような形状に見える。
すなわち、出力軸43をウォームホイール42にインサート成形により固定する際に、出力軸43にはその軸方向に対して組み付け性を有していない。したがって、インサート成形時における出力軸43の金型(図示せず)へのセットを容易に行うことができ、ひいては製造工程の簡素化を図ることができる。
ここで、図8(a)では、出力軸43の軸方向左側を、内歯付き凹部42cに噛み合って強固に固定される固定ギヤ43aとし、出力軸43の軸方向右側を、一対の駆動ケーブル17a,17bの他端に噛み合わされる駆動ギヤ43bとして説明した。しかしながら、上述のように出力軸43にはその軸方向に対して組み付け性を有していないため、図8(a)において、左側の固定ギヤ43aは駆動ギヤ43bにもなり得るし、右側の駆動ギヤ43bは固定ギヤ43aにもなり得る。
そして、図5に示されるように、出力軸43が固定されたウォームホイール42をギヤケース31に装着した状態において、出力軸43の円柱部43cは、ギヤケース31の軸受部31cに回転自在に支持されている。つまり、円柱部43cの外周面は、軸受部31cに対する摺動面として機能している。ここで、出力軸43(ウォームホイール42)のギヤケース31に対する回転抵抗の増大を抑えるために、円柱部43cと軸受部31cとの間には十分な量の潤滑グリス(図示せず)が塗布されている。
なお、本実施の形態では、出力軸43をギヤケース31に対して直接軸支させているが、出力軸43とギヤケース31との間に、所謂メタルと呼ばれる軸受部材やボールベアリングを設けるようにしても良い。
また、図3および図5に示されるように、ギヤケース31の外部に露出された駆動ギヤ43bの周囲には、ギヤケース31に固定された一対のケーブルガイド31dが配置されている。これらのケーブルガイド31dは、鋼板をプレス加工等することで断面が略U字形状に形成され、その表面には、一対の駆動ケーブル17a,17bがそれぞれ摺接するようになっている。
そして、一方のケーブルガイド31dと駆動ギヤ43bとの間に一方の駆動ケーブル17aが支持され、他方のケーブルガイド31dと駆動ギヤ43bとの間に他方の駆動ケーブル17aが支持されている。これにより、一対の駆動ケーブル17a,17bの駆動ギヤ43bに対する噛み合いが保持されている。なお、一対の駆動ケーブル17a,17bと駆動ギヤ43bとの噛み合い部分にも、潤滑グリス(図示せず)が塗布されている。
次に、以上のように形成されたサンルーフモータ20の組み立て手順、特に、減速機構40のギヤケース31への組み付け手順について、図面を用いて説明する。
図9に示されるように、まず、射出成形工程を経て形成されたギヤケース31を準備し、このギヤケース31にブラシホルダ28およびモータ部21(図4参照)を組み付ける。次いで、インサート成形工程を経て出力軸43が固定されたウォームホイール42を準備する。なお、出力軸43の固定ギヤ43aは、ウォームホイール42の内歯付き凹部42cの内部に完全に埋設され、図6(a)に示されるように固定ギヤ43aは外部に露出されない。
さらに、プレス成形工程を経て所定形状に形成されたギヤカバー44を準備する。また、別の組み立て工程を経て内側に基板46が固定されたカバー部材45を準備する。
その後、図9の矢印M1に示されるように、ウォームホイール42の出力軸43側をギヤケース31のギヤ収容部31aに臨ませる。そして、出力軸43の駆動ギヤ43bを、ギヤケース31の軸受部31cに挿通する。これにより、図5に示されるように、出力軸43の円柱部43cが軸受部31cに回転自在に支持される。このとき、円柱部43cと軸受部31cとの間に、十分な量の潤滑グリスを塗布する。
次いで、図9の矢印M2に示されるように、ギヤカバー44の差し込み爪44bをギヤ収容部31aに向けて、その状態のもとで、ウォームホイール42の第2面42b側を覆うようにギヤケース31に装着する。なお、差し込み爪44bは、ギヤケース31のギヤ収容部31aの近傍に設けられた差し込み穴31eに差し込み固定される。
その後、図9の矢印M3に示されるように、カバー部材45の係合爪45bをギヤケース31に向けて、その状態のもとで、ギヤケース31の開口部分を閉塞するようにギヤケース31に装着する。そして、5つの係合爪45bを、ギヤケース31に設けられた5つの係合凸部31bにそれぞれ引っ掛ける。
これにより、減速機構40のギヤケース31への組み付けが終了し、かつサンルーフモータ20(図5参照)の組み立てが完了する。このように、本実施の形態では、図9の矢印M1,M2,M3に示されるように、いずれも同じ方向(図中下方)から、ギヤケース31に対して構成部品が組み付けられるようになっている。したがって、自動組み立て装置等により容易に組み付け可能となっている。さらには、図9の矢印M1,M2,M3の通りに3つの構成部品をギヤケース31に組み付けるだけで済み、従前のようなカシメ加工等が不要となっている。
以上詳述したように、本実施の形態によれば、出力軸43の軸方向一側に固定ギヤ43aが設けられ、出力軸43の軸方向他側に駆動ギヤ43bが設けられ、固定ギヤ43aが内歯付き凹部42cに固定され、駆動ギヤ43bが駆動ケーブル17a,17bに噛み合わされ、出力軸43を軸方向一側および軸方向他側から見たときに、固定ギヤ43aと駆動ギヤ43bとが同じ形状となっている。
これにより、固定ギヤ43aおよび駆動ギヤ43bが分解不能に出力軸43に一体化され、部品点数を削減することができる。また、カシメ加工を省略して容易に組み立てることができる。さらに、出力軸43のウォームホイール42に対する組み付け方向性を無くして、ウォームホイール42を容易にインサート成形することができる。また、固定ギヤ43aがウォームホイール42の内歯付き凹部42cに固定されるので、ウォームホイール42に対する出力軸43の結合強度を高めることができる。
また、本実施の形態によれば、出力軸43の軸方向に沿う固定ギヤ43aと駆動ギヤ43bとの間に、固定ギヤ43aおよび駆動ギヤ43bと同じ外径(外径寸法D)の円柱部43cが設けられ、当該円柱部43cが、ウォーム41およびウォームホイール42を収容するギヤケース31の軸受部31cに回転自在に支持されている。
したがって、図9に示されるように、ギヤカバー44およびカバー部材45のギヤケース31に対する装着方向と同じ方向から、出力軸43が固定されたウォームホイール42を装着することができる。よって、自動組み立て装置等により容易に組み付けることができる。
さらに、本実施の形態によれば、内歯付き凹部42cに設けられた内歯42dと、固定ギヤ43aと、駆動ギヤ43bとが、それぞれ出力軸43の軸方向に傾斜された斜歯となっている。
したがって、出力軸43に対して反力が付加されたとしても、出力軸43をウォームホイール42に対して雄ねじのように作用させることができる。よって、出力軸43がウォームホイール42に対してがたついたり外れたりすることが効果的に抑えられる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態では、減速機構40を、ルーフパネル11を開閉するサンルーフモータ20に適用したものを示したが、本発明はこれに限らず、他の車載用モータ(例えば、ワイパモータやパワーウィンドモータ等)にも適用することができる。
また、上記実施の形態では、焼結金属製の出力軸43を示したが、本発明はこれに限らず、丸鋼棒に圧力を加えて出力軸を成形(圧造加工)したり、丸鋼棒を治具で削って出力軸を成形(切削加工)したりしても構わない。
その他、上記実施の形態における各構成要素の材質,形状,寸法,数,設置箇所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、上記実施の形態に限定されない。
10 サンルーフ装置
11 ルーフパネル
12 車両
13 ルーフ
14 開口部
15a,15b シュー
16 ガイドレール
17a,17b 駆動ケーブル(被駆動対象物)
20 サンルーフモータ
21 モータ部
22 ヨーク
22a 円弧部
22b 平板部
22c 底部
23 アーマチュア
24 アーマチュア軸(入力軸)
25 アーマチュアコア
26 アーマチュアコイル
27 コンミテータ
28 ブラシホルダ
30 ギヤ部
31 ギヤケース(ケーシング)
31a ギヤ収容部
31b 係合凸部
31c 軸受部
31d ケーブルガイド
31e 差し込み穴
40 減速機構
41 ウォーム
42 ウォームホイール
42a 第1面
42b 第2面
42c 内歯付き凹部
42d 内歯
42e 環状底部
42f 環状肉厚部
42g 歯部
42h 肉盗み部
43 出力軸
43a 固定ギヤ(第1歯部)
43a1 第1端面
43b 駆動ギヤ(第2歯部)
43b1 第2端面
43c 円柱部
44 ギヤカバー
44a 貫通孔
44b 差し込み爪
45 カバー部材
45a 基板収容部
45b 係合爪
45c 係止爪
45d 貫通孔
46 基板
46a 貫通孔
46b コネクタ接続部
B1,B2 ボルト
FG フロントガラス
N1,N2 ナット
S 固定ねじ

Claims (3)

  1. 入力軸を備えたモータ部と、
    前記入力軸により回転されるウォームおよび前記ウォームに噛み合わされるウォームホイールを備えた減速機構と、
    前記減速機構を収容するケーシングと、
    を備えた減速機構付モータであって、
    前記ウォームホイールは、
    前記ウォームホイールの回転中心に設けられ、前記ウォームホイールの軸方向に窪んだ内歯付き凹部と、
    軸方向一側に第1歯部が設けられ、軸方向他側に第2歯部が設けられた出力軸と、
    を有し、
    前記第1歯部は、前記内歯付き凹部に固定されており
    前記第2歯部は、被駆動対象物に噛み合わされており
    前記出力軸を軸方向一側および軸方向他側から見たときに、前記第1歯部と前記第2歯部とが同じ形状であり
    前記出力軸の軸方向に沿う前記第1歯部と前記第2歯部との間に、前記第1歯部および前記第2歯部と同じ外径の円柱部が設けられ、
    前記ケーシングは、前記円柱部を回転自在に支持する軸受部を備え、
    前記第2歯部は、前記ケーシングの外部に露出しており、
    前記内歯付き凹部に設けられた内歯と、前記第1歯部と、前記第2歯部とが、それぞれ前記出力軸の軸方向に対して傾斜された斜歯となっている、
    減速機構付モータ
  2. 請求項1に記載の減速機構付モータにおいて、
    前記円柱部は、前記出力軸の軸方向中央に設けられている、
    減速機構付モータ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の減速機構付モータにおいて、
    前記被駆動対象物は、前記出力軸を中心に対向配置される一対の駆動ケーブルであり、前記ケーシングは、前記一対の駆動ケーブルを前記出力軸の径方向外側から前記第2歯部に向けて支持する一対のケーブルガイドを備えている、
    減速機構付モータ。
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